JP5132020B2 - 糸通し装置を備えたミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンに装着された針孔用の糸通し装置に関するものであり、特に操作レバーを下降することにより、フックが装着された糸通し具が回転しながら下降して針孔にフックを挿通させることが一連の動作により行うことができ,且つその構造を簡単にするとともに部品点数を極めて最小限にすることができる糸通し装置を備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から糸通し装置及び糸通し装置に関する発明,考案は数多くなされており、糸通し棒が下降し、針の糸孔位置で回転する機構は存在しているが基本的に以下の機構によっている。すなわち、糸通しレバーを下降させると、糸通しレバーに押された糸通し棒が第1のバネに抗して下降し、ストッパ位置すなわち針糸孔位置で下降を停止する。
【0003】
さらに、糸通しレバーを下降させると糸通し棒に相対移動が成され、糸通しレバーに敷設されたカムにより糸通し棒が回転する。この方法では、1,2のバネに効力の序列が必要であるとともに、効力の伝達が第1のバネから第2のバネに受け渡される時に力の断絶が発生する。すなわち、二つのバネの相互の伝達が滑らかに移動することが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、糸通し装置には、一般的に複数のスプリングが備わっており、それぞれのスプリングは所定の役目を果たすようにしている。そのなかで、特に糸通し下降工程でフックが針孔に侵入し、糸を掛けた後、再度針孔から抜け出して針孔に糸を通す工程で、従来では二つのスプリングが受け持つものである。
【0005】
しかし、このように一つの工程で、二つ以上のスプリングが係わると、その動作が断絶したり、途切れたりする。また、二つのスプリングの弾性も微妙に変化することから、一連の操作を行う場合に、動作の途中で係る力が変化し、操作する者にとっては、円滑な操作が出来にくいものであった。さらに、従来のものでは、部品点数も多く、構造は複雑で、組立精度も高いものが要求されることになり、ひいては極めて高価な部品となる傾向にあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を針の針孔に糸通しができる針糸通し装置を備えたミシンにおいて、該針糸通し装置は、垂直状の軸部下端にフックと軸部上部にガイドピンを設けた糸通し部材と、該糸通し部材の前記軸部が挿通する可動ベース部と前記ガイドピンが挿通する可動ガイド部と操作レバー部とが一体的に形成された操作部材と、前記軸部を摺動自在に貫通して軸支する支持孔と前記軸部を下降しつつ軸周方向に回動させるための前記ガイドピンが挿通するガイド溝部とを形成して前記操作部材を上下方向に移動自在に装着可能にする固定ガイド部材とを備え、前記糸通し部材の軸部に挿通された弾性部材の上端を前記操作部材の可動ベース部に当接し下端を前記固定ガイド部材に当接して常時上方に弾性的に付勢されて未使用時は上方の初期位置に位置してなり、前記操作部材が下降すると前記操作部材の可動ガイド部に挿通された前記糸通し部材の軸部に設けたガイドピンによって糸通し部材は下降しつつ前記軸部が軸周方向に回動して前記フックが針孔に侵入する針糸通し可能位置で下降停止して前記フックが前記針の針孔に侵入し前記操作部材の操作解除により前記フックは針孔から抜け出して糸通しが完了し、且つ糸通し部材は初期位置に戻ることを特徴とする糸通し装置を備えたミシンとしたことにより、弾性部材以外に第2或いは第3のバネは不要となる。したがってバネ相互の弾性力の調整もなく、且つバネ相互の力の引き継ぎも存在しないものであり作業効率を良好なるものとし、円滑な操作性を実現でき、且つ構造を極めて簡単にすることができ部品点数を少なくし、製造工程も少なくなり経済的である。
【0007】
また、請求項1の発明では、操作部材は、糸通し部材の軸部を昇降工程の軸心として使用することができ、動作がより一層良好にすることができる。
【0008】
請求項2及び3の発明では、操作部材は、前記糸通し部材の軸部に加えてガイド板を昇降時のガイドとして一層安定した操作状態を実現できるし、さらに前記固定ガイド部材の下端側付近には、前記操作部材の軸杆部が遊挿する凹部を形成することにより、操作部材のより一層安定した状態にし、その操作性を格段に良好にすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、主に、図1に示すように、糸通し部材A,固定ガイド部材B、操作部材C及び針棒支持枠1等から構成される。該針棒支持枠1は、ミシン本体内に装着されるものであり、該針棒支持枠1に、後述する針棒16,糸通し部材A及び固定ガイド部材B等が装着される。前記針棒支持枠1には、糸通し部材Aの軸部2を摺動自在に軸支する軸受部1aが上下方向に2つ形成されている(図1乃至図3等参照)。また、針棒支持枠1には、ミシン本体内に装着するための取付部1b,1bが形成されている。
【0010】
前記糸通し部材Aは、軸部2,ガイドピン3及び糸通し具4とから構成されている。そのガイドピン3は、図4,図5等に示すように、軸部2の軸方向における適宜の箇所に略直角状に貫通して固着され、そのガイドピン3の両軸端が軸部2の直径方向に突出している。具体的には、軸部2の上方から略1/3付近の箇所に装着されている。
【0011】
前記ガイドピン3は、後述する操作部材Cを介して軸部2とともに上下方向移動する。その糸通し具4は、揺動板4aとフック4bとからなり、その揺動板4aの自由端側にフック4bが形成されている。前記揺動板4aが前記軸部2の下端に固着され、軸部2を揺動中心として揺動板4aが水平方向に揺動する構造となる〔図1,図7(b)等参照〕。
【0012】
前記ガイドピン3と、糸通し具4の揺動板4aとは、所定の角度をなしてそれぞれ装着される。上記ガイドピン3と揺動板4aとのなす角度は、固定ガイド部材Bのガイド溝部7とガイドピン3とにより決定される軸部2の回動角度により決定されるものである。その軸部2には、図1乃至図5等に示すように、弾性部材5が装着されている。該弾性部材5は、具体的にはコイルスプリング等であり、該コイルスプリングに前記軸部2が挿通している。その弾性部材5によって、軸部2はガイドピン3とともに常時上方に弾性的に付勢されている。また、軸部2の下端に固着された糸通し具4も常時,上方に位置していることになる。
【0013】
その針棒支持枠1には、固定ガイド部材Bが装着される。該固定ガイド部材Bは、図1,図2,図4等に示すように、ガイド板6と、該ガイド板6に形成されたガイド溝部7により構成されたものである。そのガイド板6は、図4に示すように、ガイド主板6aと該ガイド主板6aの上下端に形成された取付支持部6b,6bとから構成される。ガイド主板6は、板片状をなし、その板面に前記ガイド溝部7が形成されている。
【0014】
また、取付支持部6b,6bは、ガイド板6を前記針棒支持枠1に装着するもので、図1に示すように、取付支持部6b,6bに針棒16を貫通状態で装着される。その取付支持部6b,6bの下方側には、図4に示すように、凹部6cが形成されている。該凹部6cは、前記ガイド主板6aと取付支持部6bとの間に溝状に形成されたものである。前記凹部6cには、後述する操作部材Cの軸杆部11bが摺動自在に装着される。前記取付支持部6bの上方側には、前記軸部2が摺動自在に貫通する支持孔6b1 が形成され、前記軸部2を介して糸通し部材Aを昇降可能に支持している(図3参照)。さらに、取付支持部6b,6bには、前記針棒支持枠1に取り付けるための取付孔6b2 ,6b2 が形成され、該取付孔6b2 ,6b2 に針棒16を挿通させて、針棒支持枠1に連結される。
【0015】
次に、ガイド溝部7は、図1(a),(b)に示すように、前記糸通し部材Aのガイドピン3が挿通し、該ガイドピン3がそのガイド溝部7に沿って揺動しつつ上下方向に移動することができるものである。該ガイド溝部7は、図7(a)に示すように、上方から垂直状溝7a,角度変移溝7b及びセット溝7cの構成になって連続的に形成されている。その垂直状溝7aでは、ガイドピン3が水平方向に揺動しない状態で上下方向にのみ移動することができる。次に、角度変移溝7bでは、ガイドピン3は、水平方向に回動しつつ上下方向に移動する。
【0016】
その角度変移溝7bは、前記垂直状溝7aに対して僅かの傾斜角度をなしている。また、セット溝7cは、前記角度変移溝7bに連続しており、略長方形状の貫通孔で、ガイドピン3を介して前記糸通し部材Aの糸通し具4を所定位置に回動させる役目をなすものである。そのガイド溝部7は、挿通するガイドピン3により軸部2が回動して糸通し具4の揺動板4aのフック4bが針棒16に装着された針17の針孔17aに向かって移動するようにしたものである。そして、角度変移溝7bによって、ガイドピン3が水平方向に回動を開始し、セット溝7cにより、フック4bが針孔17aに侵入するものである。この侵入とは、フック4bが針孔17aに挿入し、また挿入した状態から外れる出入可能な状態の意味が含まれている〔図1(c)参照〕。
【0017】
前記ガイド溝部7の角度変移溝7bは、図7(a)に示すように、前記垂直状溝7aに対して僅かに傾斜状態に形成されており、軸部2に装着されたガイドピン3は、その傾斜状に角度変移溝7bに沿って上下方向に移動するにあたり、ガイドピン3は回動する。該ガイドピン3の回動が軸部2に伝達し、軸部2が回動し、該軸部2とともに揺動板4aが回動するものである。そのセット溝7cは、角度変移溝7bの下端に存在し、角度変移溝7bの下端よりその傾斜方向に沿って水平方向に拡開する溝となっている。
【0018】
次に、操作部材Cは、図1,図3等に示すように、前記固定ガイド部材Bに対して上下方向に移動自在に装着されている。その操作部材Cは、可動ベース部8,可動ガイド部9,被ガイド溝10及びレバー操作部11とから構成されている。その可動ベース部8は、図5(a)に示すように、前記軸部2が挿通する軸孔8aが形成され、図2(b),図3等に示すように、該軸孔8aを介して可動ベース部8が前記軸部2に軸支されるようになっている。
【0019】
また、操作部材Cは、図4,図5等に示すように、前記可動ベース部8に隣接して可動ガイド部9が一体的成形されている。前記可動ベース部8と前記可動ガイド部9との間に被ガイド溝10が形成されている。該被ガイド溝10には、前記固定ガイド部材Bのガイド板6を挟持する部位であり、操作部材Cが上下動するときのガイドを構成する。前記可動ベース部8の軸孔8aに前記軸部2が挿通して、可動ベース部8が糸通し部材Aに連結され、その可動ベース部8の直下に前記弾性部材5が配置され、可動ベース部8を上方に付勢している。
【0020】
すなわち、コイルスプリングタイプの弾性部材5には、図3,図5(b)等に示すように、軸部2が挿通し、その弾性部材5の上端は前記可動ベース部8に当接した状態となり、また弾性部材5の下端は固定ガイド部材Bの下方側の取付支持部6bに当接し、前記可動ベース部8を常時上方に押圧し、該可動ベース部8とともに可動ガイド部9も上方に位置している。そして、可動ガイド部9を介してガイドピン3とともに糸通し部材Aが上方に付勢され、上方の位置に維持される。
【0021】
また、可動ガイド部9には、図1乃至図5等に示すように、長孔部9aが形成され、該長孔部9aに前記ガイドピン3が挿通し、該ガイドピン3を上下方向に移動させるとともに、糸通し部材Aを上下方向に移動させるものである。その長孔部9aは、適宜な角度で傾斜している。該長孔部9aの傾斜角度は、具体的には略45度程度であるが、この数値に限定されるものではなく、適宜に設定されることもある。また、該長孔部9aの傾斜方向は、前記ガイド溝部7の角度変移溝7bの傾斜方向と反対方向となっている。
【0022】
その長孔部9aが前記角度変移溝7bの傾斜方向と反対方向に傾斜状に形成されることにより、前記長孔部9aが角度変移溝7bの領域を下降するときに、ガイドピン3の水平方向における回動速度を適宜に調整する役目をなしている。そのガイドピン3の回動速度は長孔部9aの傾斜が大きければ遅くなり、小さければ早くなる。すなわち、軸部2及び前記揺動板4aの回動速度は長孔部9aの傾斜角度により決定される。また、長孔部9aは、特に図示しないが、水平状に形成された実施例も存在する。なお、該長孔部9aが水平状である場合には、ガイドピン3の回動速度が最も早くなることになる。
【0023】
次に、操作レバー部11は、操作撮み部11aと、軸杆部11bとから構成されている。該軸杆部11bは、前記可動ベース部8の下端から垂直状に形成された部位であり、前記軸杆部11bの下端に操作撮み部11aが形成されている。該操作撮み部11aは、作業員の指先で押さえて、糸通し部材Aに糸通し下降工程を行わせる。操作部材Cは前記固定ガイド部材Bに上下動可能に装着されるものであるが、まず操作部材Cの被ガイド溝10に固定ガイド部材Bのガイド板6を挿入させる。そして次に、操作部材Cの軸杆部11bを固定ガイド部材B側の凹部6cに挿入する。前記操作部材Cは、固定ガイド部材Bのガイド板6を昇降ガイドの役目とし、また凹部6cに軸杆部11bが挿入することで、昇降動作を安定した状態にする。図6(a),(b),(c)は、本発明の頂部側から見た平面図及びそれぞれの断面図である。
【0024】
その針棒16(又は針棒支持枠1)には、図1(b),図2,図4等に示すように、位置決め部材13が装着されている。該位置決め部材13は、前記糸通し具4が前記針棒16に装着された針17の針孔17a位置に達すると、前記ガイドピン3が当接し、軸部2の下降を停止させ、該軸部2を軸周方向に回動させる役目をなすものである。その位置決め部材13は、図4に示すように、略垂直板状をなしており、前記ガイドピン3が下降動作時に当接する停止突起片13aと、前記ガイドピン3が遊挿する保持溝13bと、針棒16に装着するための連結部13cとから構成されている。前記停止突起片13aから保持溝13b内部までは、略水平状に連続している。
【0025】
その位置決め部材13の停止突起片13aと、保持溝13bとは、フック4bが針孔17aに侵入できる位置を定めるとともに、フック4bの針孔17aへの出没動作時には、ガイドピン3が上下方向の動作を抑制し、フック4bや針17等の破損を防止するものである。その位置決め部材13の連結部13cは、針孔17aの高さの変化に対して、ガイドピン3の下降停止位置が対応できるように、前記針棒16の軸方向の適宜の位置に固定することが可能となるようにビス等の固着具を介して固着することができるようになっている。
【0026】
まず、レバー操作部11を下降させることにより、可動ガイド部9,及び該可動ガイド部9の長孔部9aに遊挿しているガイドピン3が下降し、前記ガイドピン3を介して軸部2が下降する。このとき、前記軸部2は、ガイドピン3がガイド溝7に沿って下降することにより、角度変移溝7b箇所で軸部2が軸周方向にも回動しつつ下降する。そして、ガイドピン3がガイド溝7の最下部のセット溝7cに到達すると、前記ガイドピン3は、位置決め部材13の停止突起片13aに当接して下降動作を停止するとともに、保持溝13bに向かって水平方向に回動する。そして、そのガイドピン3の回動に伴って揺動板4aが揺動し、フック4bが針孔17aに侵入し、糸通しができる状態となる。
【0027】
前記レバー操作部11が解除されれば、ガイドピン3は回動し、前記保持溝13bから抜け出して上昇動作に移る。このように、位置決め部材13によってフック4bが針孔17aに侵入できる位置を定め、フック4bの針孔17aへの出没動作時には、ガイドピン3が上下方向の動作を抑制し、フック4bや針17等の破損を防止するものである。
【0028】
上記位置決め部材13の動作は、まず操作レバー部11を下降させると可動ガイド部9も下降し、該可動ガイド部9の長孔部9aに遊挿しているガイドピン3が可動ガイド部9とともに下降し、前記ガイドピン3を介して軸部2が下降する。このとき、該軸部2は、ガイドピン3がガイド溝部7に沿って下降することにより、角度変移溝7b箇所で軸部2が軸周方向にも回動しつつ下降する。そして、ガイドピン3がガイド溝部7の最下部のセット溝7cに達したときには、糸通し具4のフック4bは針孔17aに侵入する。そして、前記操作レバー部11の操作を解除すると、前記弾性部材5の復元力により軸部2がガイドピン3が可動し、前記針孔17aからフック4bが侵入状態から外れ、針孔17aに糸が通るものである。
【0029】
【作用】
まず、糸通し部材Aは、未使用時は弾性部材5により上方の初期位置に位置し、操作部材Cも糸通し部材Aのガイドピン3により上方に位置している。まず、操作レバー部11の操作撮み部11aを手動により下降すると、操作部材Cの長孔部9aに挿通するガイドピン3を介して糸通し部材Aが下降する糸通し下降工程となる。
【0030】
その糸通し部材Aが下降工程において、前記固定ガイド部材Bのガイド溝部7と操作部材Cの長孔部9aとが交差する箇所にガイドピン3が挿通し、ガイド溝部7の角度変移溝7bに沿って降下すると共にガイドピン3が水平面上を揺動する。そのガイドピン3の水平面上の揺動動作により、軸部2は軸周方向に回動しつつ降下する。従って、軸部2の下端に装着された糸通し具4の揺動板4aが軸部2の回動に伴って揺動する。その揺動板4aの先端にはフック4bが装着されており、その揺動板4aの回動によりフック4bが針孔17aに侵入するものである。
【0031】
次に、操作部材Cを下方への押さえを緩めると、前記弾性部材5の復元力を介して、操作部材Cとともに糸通し部材Aの上昇が開始され、針糸通し可能位置から前記上方の初期位置に上昇する復帰上昇工程に移る。このときに、前記糸通し具4は、軸部2を中心にして揺動し、フック4bが針孔17aから抜け出して、針孔17aの糸通しが完了し、且つ糸通し部材Aは初期位置に戻る。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、糸通し棒の下降及び回転をカム面の組み合わせで行うことにより、弾性部材5以外に第2のバネは不要となり、針孔17a付近までに至間にフック4bが針孔17aに近接するように回動するものであり、また針棒16の関係部品の突起等に緩衝されることなく、下降することができる。
【0033】
さらに、第2のバネが存在しないので、糸通しレバーに弾性部材5がかかることによって、レバー下降のために加える力は滑らかで、作業効率が良好になる。また、本発明では、一つの弾性部材5が糸通し部材Aと操作部材Cとを針糸通し可能位置から前記上方の初期位置に上昇する復帰上昇工程へ移動させることができ、且つ操作部材Cを構成する部材を一体的に形成できることにより、部品点数を少なくし、製造工程も少なくなり経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は糸通し部材が上方の初期位置の状態を示す斜視図
(b)は糸通し部材が下方の位置でフックが針孔に侵入した状態を示す斜視図
(c)はフックが針孔に挿入した状態を示す要部拡大斜視図
【図2】(a)は本発明の正面図
(b)は本発明の一部断面にした側面図
【図3】本発明の一部断面にした正面図
【図4】本発明を構成する部材の分解斜視図
【図5】(a)は操作部材の斜視図
(b)は固定ガイド部材と操作部材とを組み合わせた状態の斜視図
【図6】(a)は本発明の平面図
(b)は図2のX1 −X1 矢視断面図
(c)は図2のX2 −X2 矢視断面図
【図7】(a)はガイド板の正面図
(b)はフックの揺動動作を示す斜視図
【符号の説明】
A…糸通し部材
B…固定ガイド部材
2…軸部
4…糸通し具
4b…フック
11…操作レバー部
16…針棒
17a…針孔
Claims (3)
- 針の針孔に糸通しができる針糸通し装置を備えたミシンにおいて、
該針糸通し装置は、垂直状の軸部下端にフックと軸部上部にガイドピンを設けた糸通し部材と、
該糸通し部材の前記軸部が挿通する可動ベース部と前記ガイドピンが挿通する可動ガイド部と操作レバー部とが一体的に形成された操作部材と、
前記軸部を摺動自在に貫通して軸支する支持孔と前記軸部を下降しつつ軸周方向に回動させるための前記ガイドピンが挿通するガイド溝部とを形成して前記操作部材を上下方向に移動自在に装着可能にする固定ガイド部材とを備え、
前記糸通し部材の軸部に挿通された弾性部材の上端を前記操作部材の可動ベース部に当接し下端を前記固定ガイド部材に当接して常時上方に弾性的に付勢されて未使用時は上方の初期位置に位置してなり、
前記操作部材が下降すると前記操作部材の可動ガイド部に挿通された前記糸通し部材の軸部に設けたガイドピンによって糸通し部材は下降しつつ前記軸部が軸周方向に回動して前記フックが針孔に侵入する針糸通し可能位置で下降停止して前記フックが前記針の針孔に侵入し前記操作部材の操作解除により前記フックは針孔から抜け出して糸通しが完了し、且つ糸通し部材は初期位置に戻ることを特徴とする糸通し装置を備えたミシン。 - 前記操作部材の上方付近の前記可動ベース部と前記可動ガイド部との間に形成された被ガイド溝に、前記固定ガイド部材のガイド板を遊挿することを特徴とする請求項1に記載の糸通し装置を備えたミシン。
- 前記固定ガイド部材の下方付近には、前記操作部材を上下動可能に支持する凹部が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸通し装置を備えたミシン。
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