JPH049993Y2 - - Google Patents
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- JPH049993Y2 JPH049993Y2 JP1986049832U JP4983286U JPH049993Y2 JP H049993 Y2 JPH049993 Y2 JP H049993Y2 JP 1986049832 U JP1986049832 U JP 1986049832U JP 4983286 U JP4983286 U JP 4983286U JP H049993 Y2 JPH049993 Y2 JP H049993Y2
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- needle
- presser foot
- cloth
- sewing machine
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- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 54
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 45
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はミシンの針送り装置に関する。
(従来技術及び考案が解決しようとする問題点)
ミシンの縫いずれ防止等のために送り台の上下
動に連動して布送り用の下針を布送り時に送り歯
の上面から突出させて、下針を上下の加工布に挿
通させて加工布を送る技術が実開昭59−145374号
公報等に開示されている。この種の従来技術によ
ると、微弱な押え圧のもとに布送りを行なわなけ
ればならない。
動に連動して布送り用の下針を布送り時に送り歯
の上面から突出させて、下針を上下の加工布に挿
通させて加工布を送る技術が実開昭59−145374号
公報等に開示されている。この種の従来技術によ
ると、微弱な押え圧のもとに布送りを行なわなけ
ればならない。
なぜなら、送り歯及び下針により送られる下方
の布と押えの下面との間に摩擦抵抗を受ける上方
の布との間に相対的なすべりが生じ、押え圧が強
いとこの摩擦抵抗が大きくなり、下針と上方の布
との間に引張力が働き布にあけられた穴が大きく
なつたり布にぎずがついたりするという縫製上の
不都合が発生するからである。
の布と押えの下面との間に摩擦抵抗を受ける上方
の布との間に相対的なすべりが生じ、押え圧が強
いとこの摩擦抵抗が大きくなり、下針と上方の布
との間に引張力が働き布にあけられた穴が大きく
なつたり布にぎずがついたりするという縫製上の
不都合が発生するからである。
しかし、押え圧を微弱にすると、縫い針の加工
布への進入時及び加工布からの抜出時に縫い針付
近の加工布が縫い針の運動の向きに引き込まれた
り、引き上げられる等の理由により、上糸ループ
の形成が不十分となり易く、その結果目とびが発
生し易くなるという問題があつた。
布への進入時及び加工布からの抜出時に縫い針付
近の加工布が縫い針の運動の向きに引き込まれた
り、引き上げられる等の理由により、上糸ループ
の形成が不十分となり易く、その結果目とびが発
生し易くなるという問題があつた。
(問題点を解決するための手段及び考案の作用)
本考案は、ミシンの送り歯に対して相対的に上
下動可能な送り針を有し、該送り針を送り歯の上
面より上方に突出させて布送りを行いかつ縫い針
が布を貫通しているミンの位相区間内で設定され
た押え圧を付与すると共に残りの位相区間内では
前記押え圧を解放し微弱な押え圧を付与する作動
状態に切換える押え圧解放機構を備えたミシンに
おいて、送り針を送り歯の上面より突出させて布
送りを行う針送り状態と突出させない非針送り状
態とに外部操作により切換えられると共に非針送
り状態への切換えに連動して前記押え圧解放機構
を非作動状態に切換える切換機構とを備え、送り
歯の四送り運動と針送りによる縫製作業および送
り歯の四送り運動のみの通常の送りによる縫製作
業の双方が選択可能なように構成したもので、第
1に針送り機構の針送り状態において、微弱な押
え圧下良好な送り状態で布にきず等をつけること
なく縫いくずれを防止できると共に上糸ループの
形成に関連する縫い針が布を貫通しているミシン
に位相区間内では強い押え圧を付与することによ
り、釜による上糸ループの捕捉が良好に行われる
ので、目とびの発生を防止でき、第2に切換機構
の外部操作により、被縫製布の性質、特性等に応
じて送り歯の四送り運動と針送りによる縫製作業
および送り歯の四送り運動のみの通常の送りによ
る縫製作業の双方が自由に選択可能であるので、
ミシンによる縫いの応用範囲を大幅に拡大できる
という顕著な作用がある。
下動可能な送り針を有し、該送り針を送り歯の上
面より上方に突出させて布送りを行いかつ縫い針
が布を貫通しているミンの位相区間内で設定され
た押え圧を付与すると共に残りの位相区間内では
前記押え圧を解放し微弱な押え圧を付与する作動
状態に切換える押え圧解放機構を備えたミシンに
おいて、送り針を送り歯の上面より突出させて布
送りを行う針送り状態と突出させない非針送り状
態とに外部操作により切換えられると共に非針送
り状態への切換えに連動して前記押え圧解放機構
を非作動状態に切換える切換機構とを備え、送り
歯の四送り運動と針送りによる縫製作業および送
り歯の四送り運動のみの通常の送りによる縫製作
業の双方が選択可能なように構成したもので、第
1に針送り機構の針送り状態において、微弱な押
え圧下良好な送り状態で布にきず等をつけること
なく縫いくずれを防止できると共に上糸ループの
形成に関連する縫い針が布を貫通しているミシン
に位相区間内では強い押え圧を付与することによ
り、釜による上糸ループの捕捉が良好に行われる
ので、目とびの発生を防止でき、第2に切換機構
の外部操作により、被縫製布の性質、特性等に応
じて送り歯の四送り運動と針送りによる縫製作業
および送り歯の四送り運動のみの通常の送りによ
る縫製作業の双方が自由に選択可能であるので、
ミシンによる縫いの応用範囲を大幅に拡大できる
という顕著な作用がある。
(実施例)
以下本考案を添付図面を参照しながら実施例に
より説明する。まず本考案のミシンの針送り装置
の押え圧解放機構56について説明する。
より説明する。まず本考案のミシンの針送り装置
の押え圧解放機構56について説明する。
第1図、第2図において、ミシン2の上軸4に
は、押え圧解放用のカム体6が嵌装され、カム体
6は、該カム体に形成された上軸4の軸線と平行
な長溝6aが上軸4に打ち込まれたピン8に案内
され、上軸4に対して回動は規制されるが、軸方
向に摺動可能となつており、上軸4に固定された
リング10との間に配設されたばね12により第
1図の右向きに付勢されている。
は、押え圧解放用のカム体6が嵌装され、カム体
6は、該カム体に形成された上軸4の軸線と平行
な長溝6aが上軸4に打ち込まれたピン8に案内
され、上軸4に対して回動は規制されるが、軸方
向に摺動可能となつており、上軸4に固定された
リング10との間に配設されたばね12により第
1図の右向きに付勢されている。
カム体6には、等径部14と偏心カム部16と
が形成されている。
が形成されている。
解放腕18は、台板20に固着された軸22に
枢支され、ばね24により軸22を中心に反時計
方向に付勢され、解放腕18の中間付近に固着さ
れたピン26が、等径部14または偏心カム部1
6のいずれか一方に当接させられるようになつて
おり、該解放腕は、更に後記するガイド板30の
側に延設されている。
枢支され、ばね24により軸22を中心に反時計
方向に付勢され、解放腕18の中間付近に固着さ
れたピン26が、等径部14または偏心カム部1
6のいずれか一方に当接させられるようになつて
おり、該解放腕は、更に後記するガイド板30の
側に延設されている。
次に第4図をも参照しながら説明すると、ミシ
ン本体にねじ28により固着されたガイド板30
には、長溝30a及び一対の長溝30bが形成さ
れ、長溝30aには、解放腕18の端部18aが
上下に摺動自在に案内されている。
ン本体にねじ28により固着されたガイド板30
には、長溝30a及び一対の長溝30bが形成さ
れ、長溝30aには、解放腕18の端部18aが
上下に摺動自在に案内されている。
作動体32は、該作動体に植設された一対のピ
ン34が、ガイド板30の一対の長溝30bに案
内され、ガイド板30に対して上下摺動自在とな
つている。
ン34が、ガイド板30の一対の長溝30bに案
内され、ガイド板30に対して上下摺動自在とな
つている。
作動体32の上部には、第4図において左側に
突出する腕部32aが形成され、その下面は解放
腕18の端部18aと後記するように係脱させら
れるようになつている。
突出する腕部32aが形成され、その下面は解放
腕18の端部18aと後記するように係脱させら
れるようになつている。
また、作動体32の下部には腕部32bが延設
され、第2図に示すように腕部32bのU字状の
溝32cが押え棒36に係合させられている。
され、第2図に示すように腕部32bのU字状の
溝32cが押え棒36に係合させられている。
押え棒抱き38は、ねじ40により押え棒36
に固着され、第1図における押え上げ42のピン
44を中心とした反時計方向の回動操作により押
え棒36を伴つて上昇させられるようになつてい
る。
に固着され、第1図における押え上げ42のピン
44を中心とした反時計方向の回動操作により押
え棒36を伴つて上昇させられるようになつてい
る。
作動板32の腕部32bとスリーブ46との間
には押えばね48が配設され、腕部32bと押え
棒抱き38との間には補助ばね50が配設されて
いる。また押え棒抱き38の上面にはリング52
が配設されている。
には押えばね48が配設され、腕部32bと押え
棒抱き38との間には補助ばね50が配設されて
いる。また押え棒抱き38の上面にはリング52
が配設されている。
第1図に示す状態は、後記する切換機構94に
より、カム体6が左右2つの切換位置のうちの右
側の位置に切換られており、解放腕18のピン2
6がカム体6の偏心カム部16の側に従動させら
れている状態であり、以後この状態を押え圧解放
機構56の作動状態と称する。
より、カム体6が左右2つの切換位置のうちの右
側の位置に切換られており、解放腕18のピン2
6がカム体6の偏心カム部16の側に従動させら
れている状態であり、以後この状態を押え圧解放
機構56の作動状態と称する。
この作動状態では、解放腕18の端部18aが
上軸4の回動に伴い偏心カム部16によりピン2
6を介して上下動させられるようになつている。
上軸4の回動に伴い偏心カム部16によりピン2
6を介して上下動させられるようになつている。
即ち、ミシンの回動位相区間のうち縫い針が加
工布を貫通している位相区間(以後位相区間Aと
称する)では、偏心カム部16による解放腕18
の下降工程となつており、作動体32の腕部32
bが押えばね48の付勢力により、リング52に
当接させられており、解放腕18の端部18a
は、作動体32の腕部32aの下方に離間させら
れており、この状態で押えばね48の付勢力が作
動体32、リング52及び押え棒抱き38を介し
て押え棒36に作用し、加工布には押え足54を
介して押えばね48に付勢力が作用する。
工布を貫通している位相区間(以後位相区間Aと
称する)では、偏心カム部16による解放腕18
の下降工程となつており、作動体32の腕部32
bが押えばね48の付勢力により、リング52に
当接させられており、解放腕18の端部18a
は、作動体32の腕部32aの下方に離間させら
れており、この状態で押えばね48の付勢力が作
動体32、リング52及び押え棒抱き38を介し
て押え棒36に作用し、加工布には押え足54を
介して押えばね48に付勢力が作用する。
押えばね48による付勢力は、ミシンによる通
常の縫製を行うのに適した強い付勢力であり、本
実施例では特に図示しないが、外部操作による公
知の方法でその付勢力を調節することも可能であ
る。以後押えばね48による加工布の押え圧を必
要に応じて設定された付勢力と称する。
常の縫製を行うのに適した強い付勢力であり、本
実施例では特に図示しないが、外部操作による公
知の方法でその付勢力を調節することも可能であ
る。以後押えばね48による加工布の押え圧を必
要に応じて設定された付勢力と称する。
前記位相区間A以外の位相区間(以後位相区間
Bと称する)では、偏心カム部16による解放腕
18の上昇工程となつており、解放腕18の端部
18aにより、作動体32が腕部32aを介して
押し上げられ、作動体32の腕部32bとリング
50とが離間するので、押え棒36を介して押え
足54には、押えばね48の強い付勢力は作用せ
ず、補助ばね50による微弱な付勢力だけが作用
する。
Bと称する)では、偏心カム部16による解放腕
18の上昇工程となつており、解放腕18の端部
18aにより、作動体32が腕部32aを介して
押し上げられ、作動体32の腕部32bとリング
50とが離間するので、押え棒36を介して押え
足54には、押えばね48の強い付勢力は作用せ
ず、補助ばね50による微弱な付勢力だけが作用
する。
第1図に示す押え圧解放機構56の作動状態か
ら後記する切換機構94によりカム体6が右側の
位置から左側の位置に切換えられると、解放腕1
8のピン26がカム体6の偏心カム16の側から
等径部14の側に従動させられる。
ら後記する切換機構94によりカム体6が右側の
位置から左側の位置に切換えられると、解放腕1
8のピン26がカム体6の偏心カム16の側から
等径部14の側に従動させられる。
以後この状態を押え圧解放機構56の非作動状
態と称する。
態と称する。
この非作動状態では、解放腕18のピン26が
カム体6の等径部14に従動させられるので、解
放腕18は、ばね24の付勢力により、その端部
18aがミシンの回動位相と無関係に一定の下方
位置に位置決めされる。
カム体6の等径部14に従動させられるので、解
放腕18は、ばね24の付勢力により、その端部
18aがミシンの回動位相と無関係に一定の下方
位置に位置決めされる。
この状態では、作動体32の腕部32bが押え
ばね48の付勢力により、リング52に当接させ
られており、解放腕18の端部18aは、作動体
32の腕部32aの下方に離間させられており、
この状態で押えばね48の強い付勢力が作動体3
2、リング52及び押え棒抱き38を介して押え
棒36に作用し、加工布にはミシンの回動位相と
は無関係に常時押え足54を介して押えばね48
の強い付勢力が作用する。
ばね48の付勢力により、リング52に当接させ
られており、解放腕18の端部18aは、作動体
32の腕部32aの下方に離間させられており、
この状態で押えばね48の強い付勢力が作動体3
2、リング52及び押え棒抱き38を介して押え
棒36に作用し、加工布にはミシンの回動位相と
は無関係に常時押え足54を介して押えばね48
の強い付勢力が作用する。
次に切換機構94について説明する。
第1図、第2図において、切換腕60は、ミシ
ン本体に固着された軸62に枢支され、ばね64
により軸62を中心に時計方向に付勢されてお
り、切換腕60の中間付近に形成された爪部60
aの先端が、切換カム66に当接させられてい
る。
ン本体に固着された軸62に枢支され、ばね64
により軸62を中心に時計方向に付勢されてお
り、切換腕60の中間付近に形成された爪部60
aの先端が、切換カム66に当接させられてい
る。
切換カム66は切換ダイアル68の軸部70に
固着され、切換ダイアル68の回動操作により回
動切換されるようになつている。
固着され、切換ダイアル68の回動操作により回
動切換されるようになつている。
ミシンパネルには、針送り表示72及び通常送
り表示74が表示されており、これらの表示に対
する切換は、切換ダイアル68の指示線68aを
これらの表示に合わせることにより行われる。
り表示74が表示されており、これらの表示に対
する切換は、切換ダイアル68の指示線68aを
これらの表示に合わせることにより行われる。
切換腕60の上端付近のピン76には、切換ロ
ツド78の一端のフツク部が回動自在に取り付け
られ、切換ロツドの他端のフツク部は、カム切換
腕80の一端のピン82に回動自在に取り付けら
れている。
ツド78の一端のフツク部が回動自在に取り付け
られ、切換ロツドの他端のフツク部は、カム切換
腕80の一端のピン82に回動自在に取り付けら
れている。
カム切換腕80は、台板20に植設したピン8
4に枢支され他端のピン86の先端付近がカム体
6の第1図の右端面に当接させられている。
4に枢支され他端のピン86の先端付近がカム体
6の第1図の右端面に当接させられている。
第1図に示すように、切換ダイアル68の指示
線68aが針送り表示72の側に切換えられてい
る状態では、切換カム66により、切換腕60切
換ロツド78、カム切換腕80及びピン86を介
してカム体6が右側の位置に位置させられ、解放
腕18のピン26が偏心部16に当接させられて
おり、押え圧解放機構56は作動状態になつてい
る。
線68aが針送り表示72の側に切換えられてい
る状態では、切換カム66により、切換腕60切
換ロツド78、カム切換腕80及びピン86を介
してカム体6が右側の位置に位置させられ、解放
腕18のピン26が偏心部16に当接させられて
おり、押え圧解放機構56は作動状態になつてい
る。
第1図の状態から切換ダイアル68の操作によ
り、指示線68aを通常送り表示74の側に切換
えると、軸部70を介して切換カム66が第1図
の位置から時計方向に回動させられるので、切換
カム66に爪部60aを介して従動している切換
腕60が軸62を中心として同図の時計方向に回
動させられ、切換ロツド78を介して、カム切換
腕80がピン84を中心に第2図の反時計方向に
回動し、ピン86を介してカム体6が左側の位置
に移動させられた位置に係止されるので、解放腕
18のピン26が等径部14に当接させられ、押
え圧解放機構56は非作動状態となる。
り、指示線68aを通常送り表示74の側に切換
えると、軸部70を介して切換カム66が第1図
の位置から時計方向に回動させられるので、切換
カム66に爪部60aを介して従動している切換
腕60が軸62を中心として同図の時計方向に回
動させられ、切換ロツド78を介して、カム切換
腕80がピン84を中心に第2図の反時計方向に
回動し、ピン86を介してカム体6が左側の位置
に移動させられた位置に係止されるので、解放腕
18のピン26が等径部14に当接させられ、押
え圧解放機構56は非作動状態となる。
切換腕60の下端付近にはピン90を介してロ
ツド92の一端が接続され、他端は針送り機構1
28の切換腕100にピン102を介して接続さ
れている。
ツド92の一端が接続され、他端は針送り機構1
28の切換腕100にピン102を介して接続さ
れている。
次に本考案のミシンの針送り装置の針送り機構
128について説明する。切換腕100は、ミシ
ン本体に取り付けられた取付板104に植設され
たピン106に枢支され、水平に延びた腕部には
平坦部100aが形成されている。
128について説明する。切換腕100は、ミシ
ン本体に取り付けられた取付板104に植設され
たピン106に枢支され、水平に延びた腕部には
平坦部100aが形成されている。
針上下腕108は、ピン110を介して送り台
112に枢支され、針上下腕108の一端に取り
付けられたねじ114の先端が切換腕100の平
坦部100aの下面と対向させられるようになつ
ており、針上下腕108の他端には折曲部108
aが形成されている。
112に枢支され、針上下腕108の一端に取り
付けられたねじ114の先端が切換腕100の平
坦部100aの下面と対向させられるようになつ
ており、針上下腕108の他端には折曲部108
aが形成されている。
送り台112には、送り歯116がねじ118
で取り付けられると共に、第3図に示すように送
り台112の左端付近に形成された案内孔112
aには送り針120のピン部120a上下摺動自
在に案内され、針部120bが送り歯116に形
成された挿通孔116aを介して送り歯の上面に
対して出没するようになつている。
で取り付けられると共に、第3図に示すように送
り台112の左端付近に形成された案内孔112
aには送り針120のピン部120a上下摺動自
在に案内され、針部120bが送り歯116に形
成された挿通孔116aを介して送り歯の上面に
対して出没するようになつている。
送り針120は、そのピン部120aがばね1
22により下方に付勢され、その下端面が、針上
下腕108の折曲部108aの上面に当接させら
れている。124は針上下腕108に設けたスト
ツパピンである。
22により下方に付勢され、その下端面が、針上
下腕108の折曲部108aの上面に当接させら
れている。124は針上下腕108に設けたスト
ツパピンである。
第1図に示すように、切換ダイアル68の指示
線68aが針送り表示72の側に切換られている
状態では、前記したように押え圧解放機構54は
作動状態になつていると共に針送り機構128は
以下に示す針送り状態になつている。
線68aが針送り表示72の側に切換られている
状態では、前記したように押え圧解放機構54は
作動状態になつていると共に針送り機構128は
以下に示す針送り状態になつている。
即ち、第1図の状態では、切換カム66によ
り、切換腕60、ロツド92を介して切換腕10
0の平坦部100aが針板126と略々平行にな
つている。
り、切換腕60、ロツド92を介して切換腕10
0の平坦部100aが針板126と略々平行にな
つている。
この状態で送り歯116が送り台112と共に
四送り運動させられると、送り歯116が針板1
26の表面より下降している位相区間では、針上
下腕108の枢支部であるピン110が下降する
ので、送り台112に対して下方に付勢されてい
る送り針120は針上下腕108がピン110を
中心に第1図の反時計方向に回動させるように送
り台112に対して下降し、針部120bが送り
歯116の上面に対して埋没する。
四送り運動させられると、送り歯116が針板1
26の表面より下降している位相区間では、針上
下腕108の枢支部であるピン110が下降する
ので、送り台112に対して下方に付勢されてい
る送り針120は針上下腕108がピン110を
中心に第1図の反時計方向に回動させるように送
り台112に対して下降し、針部120bが送り
歯116の上面に対して埋没する。
送り歯116が針板126の表面より下降して
いる位相区間から上昇に転ずると、針上下腕10
8の枢支部であるピン110が上昇するので、送
り針120はばね122の付勢力に抗して送り台
112に対して上昇し、針部120bが送り歯1
16の上面に対して突出して行き、加工布に貫通
すると共に引き続く四送り運動の水平送り成分に
より布が送られる。
いる位相区間から上昇に転ずると、針上下腕10
8の枢支部であるピン110が上昇するので、送
り針120はばね122の付勢力に抗して送り台
112に対して上昇し、針部120bが送り歯1
16の上面に対して突出して行き、加工布に貫通
すると共に引き続く四送り運動の水平送り成分に
より布が送られる。
第1図の状態から切換ダイアル68の操作によ
り、指示線68aを通常の送り表示74の側に切
換えると、軸部70を介して切換カム60が第1
図の位置から時計方向に回動させられるので、切
換カム66に爪部60aを介して従動している切
換腕60が軸62を中心として同時に時計方向に
回動させられ、前記したように押え圧解放機構5
6は非作動状態になると共に針送り機構128は
以下に示す非針送り状態になる。
り、指示線68aを通常の送り表示74の側に切
換えると、軸部70を介して切換カム60が第1
図の位置から時計方向に回動させられるので、切
換カム66に爪部60aを介して従動している切
換腕60が軸62を中心として同時に時計方向に
回動させられ、前記したように押え圧解放機構5
6は非作動状態になると共に針送り機構128は
以下に示す非針送り状態になる。
即ち切換腕60の時計方向の回動により、ロツ
ド92を介して切換腕100が第1図の時計方向
に回動させられ、平坦部100aが同図の左上り
に傾斜する。
ド92を介して切換腕100が第1図の時計方向
に回動させられ、平坦部100aが同図の左上り
に傾斜する。
この状態で、送り針120は送り台112に対
して下降し針上下腕108をピン110を中心に
回動させピン124が送り台112の下面に当接
させられ、この状態では針部120bが送り歯1
16の上面に対して埋没する。
して下降し針上下腕108をピン110を中心に
回動させピン124が送り台112の下面に当接
させられ、この状態では針部120bが送り歯1
16の上面に対して埋没する。
この状態で送り歯116が送り台112と共に
四送り運動させられても針上下腕108のねじ1
14の先端は、切換腕100の平坦部100aの
下面には接触せず、従つて送り針120の針部1
20bは送り歯116の上面に対して埋没した状
態が維持される。
四送り運動させられても針上下腕108のねじ1
14の先端は、切換腕100の平坦部100aの
下面には接触せず、従つて送り針120の針部1
20bは送り歯116の上面に対して埋没した状
態が維持される。
(動作)
以下本考案の実施例の動作について説明する。
第1図において、切換機構94の切換ダイアル6
8は、その指示線68aが針送り表示72の側及
び通常送り表示74の側に相互に切換えることが
でき、第1図の状態では、針送り表示72の側に
切換えられている。
第1図において、切換機構94の切換ダイアル6
8は、その指示線68aが針送り表示72の側及
び通常送り表示74の側に相互に切換えることが
でき、第1図の状態では、針送り表示72の側に
切換えられている。
この状態では、前記したように押え圧解放機構
56が作動状態になつており、かつ針送り機構1
28が針送り状態になつている。
56が作動状態になつており、かつ針送り機構1
28が針送り状態になつている。
従つて、前記したようにミシンの回動位相区間
のうち縫い針が加工布を貫通している位相区間A
では、加工布には押え足54を介して押えばね4
8の設定された付勢力が作用している。
のうち縫い針が加工布を貫通している位相区間A
では、加工布には押え足54を介して押えばね4
8の設定された付勢力が作用している。
従つて、縫い針の加工布への進入時及び加工布
から抜出時に従来例のように縫い針付近の加工布
が縫い針の運動の向きに引き込まれまた引き上げ
られる等の現象が防止され、上糸ループの形成が
良好に行われ、従来例における目とびの発生が防
止される。
から抜出時に従来例のように縫い針付近の加工布
が縫い針の運動の向きに引き込まれまた引き上げ
られる等の現象が防止され、上糸ループの形成が
良好に行われ、従来例における目とびの発生が防
止される。
前記位相区間A以外の位相区間Bでは、前記し
たように押え足54には、押えばね48による設
定された強い付勢力は作用せず、補助ばね50に
よる微弱な付勢力だけが作用する。
たように押え足54には、押えばね48による設
定された強い付勢力は作用せず、補助ばね50に
よる微弱な付勢力だけが作用する。
この押え圧解放機構56の作動状態では、針送
り機構128は針送り状態になつており、この針
送り状態では、前記したように送り歯116が四
送り運動により針板126の表面より下降してい
る位相区間では、送り針120の針部120bが
送り歯116の上面に対して埋没しており、送り
歯116が針板126の表面より下降している位
相から上昇に転ずると送り針120は送り台11
2に対して上昇し、針部120bが送り歯116
の上面から突出して行き、加工布に貫通すると共
に引き続く四送り運動の水平送り成分により加工
布が送られる。
り機構128は針送り状態になつており、この針
送り状態では、前記したように送り歯116が四
送り運動により針板126の表面より下降してい
る位相区間では、送り針120の針部120bが
送り歯116の上面に対して埋没しており、送り
歯116が針板126の表面より下降している位
相から上昇に転ずると送り針120は送り台11
2に対して上昇し、針部120bが送り歯116
の上面から突出して行き、加工布に貫通すると共
に引き続く四送り運動の水平送り成分により加工
布が送られる。
この加工布が送られる位相区間は前記位相区間
B内の一部をなす区間に設定されているので、加
工布が送られる位相区間では、加工布には微弱な
押え圧しか作用せず、上方の加工布と押えの下面
との間の摩擦抵抗が微弱となり、送り針120の
針部120bと上方の加工布との間の引張力も微
弱となり加工布を傷めることなく良好な状態で布
送りを行うことができる。
B内の一部をなす区間に設定されているので、加
工布が送られる位相区間では、加工布には微弱な
押え圧しか作用せず、上方の加工布と押えの下面
との間の摩擦抵抗が微弱となり、送り針120の
針部120bと上方の加工布との間の引張力も微
弱となり加工布を傷めることなく良好な状態で布
送りを行うことができる。
第1図に示すように、切換ダイアル68の指示
線68aが針送り表示72の側に切換えられてい
る状態から、切換ダイアル68の操作により指示
線68aを通常送り表示74の側に切換えると、
前記したように押え圧解放機構56が非作動状態
に切換えられると共に針送り機構128が非針送
り状態に切換えられる。
線68aが針送り表示72の側に切換えられてい
る状態から、切換ダイアル68の操作により指示
線68aを通常送り表示74の側に切換えると、
前記したように押え圧解放機構56が非作動状態
に切換えられると共に針送り機構128が非針送
り状態に切換えられる。
この状態では、加工布には前記したようにミシ
ンの回動位相とは無関係に常時押え足54を介し
て押えばね48の設定された強い付勢力が作用す
ると共に送り歯116は該送り歯の上面に対して
送り針120の針部120bが埋没した状態で四
送り運動させられ、通常の縫を行うことができ
る。
ンの回動位相とは無関係に常時押え足54を介し
て押えばね48の設定された強い付勢力が作用す
ると共に送り歯116は該送り歯の上面に対して
送り針120の針部120bが埋没した状態で四
送り運動させられ、通常の縫を行うことができ
る。
(効果)
以上のように本考案によれば、第1に針送り機
構の針送り状態において、微弱な押え圧下良好な
送り状態で布にきず等をつけることなく縫いくず
れを防止できると共に上糸ループの形成に関連す
る縫い針が布を貫通しているミシンに位相区間内
では強い押え圧を付与することにより、釜による
上糸ループの捕捉が良好に行われるので、目とび
の発生を防止でき、第2に切換機構の外部操作に
より、被縫製布の性質、特性等に応じて送り歯の
四送り運動と針送りによる縫製作業および送り歯
の四送り運動のみの通常の送りによる縫製作業の
双方が自由に選択可能であるので、ミシンによる
縫いの応用範囲を大幅に拡大できるという顕著な
効果が得られる。
構の針送り状態において、微弱な押え圧下良好な
送り状態で布にきず等をつけることなく縫いくず
れを防止できると共に上糸ループの形成に関連す
る縫い針が布を貫通しているミシンに位相区間内
では強い押え圧を付与することにより、釜による
上糸ループの捕捉が良好に行われるので、目とび
の発生を防止でき、第2に切換機構の外部操作に
より、被縫製布の性質、特性等に応じて送り歯の
四送り運動と針送りによる縫製作業および送り歯
の四送り運動のみの通常の送りによる縫製作業の
双方が自由に選択可能であるので、ミシンによる
縫いの応用範囲を大幅に拡大できるという顕著な
効果が得られる。
図面は本考案の実施例に係り、第1図はミシン
の要部を示す縦断面図、第2図は第1図のA矢視
要部を示す図、第3図は第1図のB−B矢視要部
の断面図、第4図は第1図のC矢視要部を示す図
である。 56は押え圧解放機構、116は送り歯、12
0は送り針、128は針送り機構である。
の要部を示す縦断面図、第2図は第1図のA矢視
要部を示す図、第3図は第1図のB−B矢視要部
の断面図、第4図は第1図のC矢視要部を示す図
である。 56は押え圧解放機構、116は送り歯、12
0は送り針、128は針送り機構である。
Claims (1)
- 四送り運動させられるミシンの送り歯に対して
相対的に上下動可能な送り針を有し、布送り位相
で該送り針を送り歯の上面より上方に突出させて
布送りを行いかつ縫い針が布を貫通しているミン
の位相区間内で設定された押え圧を付与すると共
に残りの位相区間内では前記押え圧を解放し微弱
な押え圧を付与する作動状態に切換える押え圧解
放機構を備えたミシンにおいて、送り針を送り歯
の上面より突出させて布送りを行う針送り状態と
突出させない非針送り状態とに外部操作により切
換えられると共に非針送り状態への切換えに連動
して前記押え圧解放機構を非作動状態に切換える
切換機構を備え、送り歯の四送り運動と針送りに
よる縫製作業および送り歯の四送り運動のみの通
常の送りによる縫製作業の双方を選択可能に構成
したことを特徴とするミシンの布送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986049832U JPH049993Y2 (ja) | 1986-04-04 | 1986-04-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986049832U JPH049993Y2 (ja) | 1986-04-04 | 1986-04-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62163083U JPS62163083U (ja) | 1987-10-16 |
JPH049993Y2 true JPH049993Y2 (ja) | 1992-03-12 |
Family
ID=30872649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986049832U Expired JPH049993Y2 (ja) | 1986-04-04 | 1986-04-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH049993Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61293492A (ja) * | 1985-06-24 | 1986-12-24 | 山本 敏樹 | ミシンにおける縫いづれ防止装置 |
JPS6216786A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-24 | 山本 敏樹 | ミシンにおける縫いづれ防止装置 |
-
1986
- 1986-04-04 JP JP1986049832U patent/JPH049993Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61293492A (ja) * | 1985-06-24 | 1986-12-24 | 山本 敏樹 | ミシンにおける縫いづれ防止装置 |
JPS6216786A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-24 | 山本 敏樹 | ミシンにおける縫いづれ防止装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62163083U (ja) | 1987-10-16 |
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