JPH0340656B2 - - Google Patents

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JPH0340656B2
JPH0340656B2 JP61184074A JP18407486A JPH0340656B2 JP H0340656 B2 JPH0340656 B2 JP H0340656B2 JP 61184074 A JP61184074 A JP 61184074A JP 18407486 A JP18407486 A JP 18407486A JP H0340656 B2 JPH0340656 B2 JP H0340656B2
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cam
rotary table
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recess
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金型を保持した複数個の型開閉ユニツ
トを回転テーブルで周回させ、その周回軌跡上に
等間隔に配設された複数個の作業ステーシヨンで
工程順に鋳込作業を行なわせるロータリダイカス
トマシンにおける回転テーブルの回転制御に関す
るものである。
〔従来の技術〕
先に、本出願人は、生産性を大幅に向上させる
目的をもつてロータリダイカストマシンを開発し
た。これは、回転テーブルの外周部を円周方向に
複数分割する位置に、金型を保持する型開閉ユニ
ツトを夫々装着し、この回転テーブルを回転させ
てその回転軌跡上に配設した複数個の各作業ステ
ーシヨンで停止させながら各作業を工程順に行な
わせるものである。
このロータリダイカストマシン全体の概要を説
明すると、ロータリダイカストマシン1は第4図
に符号L1,L2,L3で示す中心線のなす角度を
夫々120゜として第1ステーシヨン2、第2ステー
シヨン3、第3ステーシヨン4が回転テーブル1
4の周りに設けられており、第5図に示す様にベ
ースプラテン5のテーブル支持部5a上面には、
逆漏斗状に形成されたテーブル回転用の中空軸1
3がタイバー6を内包してこれと同心状に直立し
て固定されており、全体を符号14で示す回転テ
ーブルは、この中空軸13に上下のボールベアリ
ング15,16を介して回転自在に支持されてい
る。この回転テーブル14は、第6図に示す様に
平面視正三角形箱状の中心フレーム17と、その
三角形の各辺に対応する箇所に夫々配設された3
組の型開閉ユニツト保持部、18A,18B,1
8Cと、隣接する型開閉ユニツト保持部間に支持
された扇形状の支持板19A,19B,19Cと
で主要部を構成されている。そしてギヤ20は第
7図に示す様にベースプラテン5側のテーブル支
持部5aに固定したモータ101に直結されたピ
ニオン100と噛合うギヤであつて、回転テーブ
ル14に固定されており、制御装置からの指令に
よるモータ101の回転により、回転テーブル1
4が所定のタイミングで1/3回転ずつ間欠的に回
転する様に構成されている。この停止の位置決め
は、テーパ状の凹部104へベースプラテン5に
設けられたシリンダ機構103によりノツクピン
102が挿入されて行なわれ、回転テーブル14
の中心フレーム17に設けられた同形状のテーパ
凹部104a〜cにて各ステーシヨンに合致する
回転テーブル14位置毎に行われる。
又、第1ステーシヨン2は、平面視円形状のテ
ーブル支持部5aと平面視二等辺三角形状の射出
部5bとで一体形成されて床面の基礎上に固定さ
れたベースプラテン5を備えている(第5図参
照)。該テーブル支持部5aの中心部と、射出部
5bの二等辺三角形底辺両端部との3箇所には、
タイバー6,7が立設されており、タイバー6,
7の上端部には二等辺三角形状に形成されたシリ
ンダプラテン8のタイバー孔が嵌合されてタイバ
ー6,7はナツト9によつて強固に固定されてい
る。この様に骨組を形成され第1ステーシヨン2
には、型締装置10と、射出装置11及び自動給
湯装置12が設けられている。
そして、第2ステーシヨン3は、前記シリンダ
プラテン8に固定されて水平状に架設された平面
視二等辺三角形の押出フレーム21を備えてお
り、又、前記ベースプラテン5のテーブル支持部
5aにブラケツト22を介し固定されて水平状に
架設され押出フレーム21との間をタイバー23
で連結された突出シリンダフレーム24を備えて
いる(第5図参照)。この様に骨組を形成された
第2ステーシヨン3は、第4図及び第5図に示す
様に金型段取装置25と、製品取出装置26と、
突出シリンダ27及び押出シリンダ28を備えて
いる。金型段取装置25は、鋳込作業の開始時
と、金型の交換、保守時等に、全体を符号29で
示す型開閉ユニツトを、後述の回転テーブル14
の型開閉ユニツト保持部18A,18B,18C
に供給したりこれから取出したりするものであつ
て、第2ステーシヨン3で停止する型開閉ユニツ
ト保持部18A(18B,18C)下方から中心
線L2方向に延びて床面に固定されたフレーム3
0を備えており、このフレーム30上にはモータ
31によりベルトとチエーンとを介し駆動されて
正逆方向へ選択的に回転する多数のころ32が両
側に並設されている。
尚、型開閉ユニツト29は固定金型33と可動
金型34とを保持してこれを型締、型開等の動作
をさせるものである。
更に、第3ステーシヨン4は、他のステーシヨ
ン2,3の様な骨組を備えておらず、第2ステー
シヨン3において回転テーブル14へ新たに供給
された型開閉ユニツト29や、製品を取出した型
開閉ユニツト29の型開された金型33,34を
清掃したりこれに離型剤をスプレーしたりするス
プレー装置35を備えている。このスプレー装置
35はフレーム36に支持されて油圧シリンダ3
7で進退するアーム38を備えており、アーム3
8の先端部には、スプレーヘツド39が装着され
ている。そして油圧シリンダ37でスプレーヘツ
ド39を両金型33,34間に進入させ、エアの
吹出しで清掃を行ない、エアと離型剤との吹出し
で離型剤を塗布する様に構成されている。40は
必要に応じて金型33,34内へインサートを挿
入する従来周知のインサート挿入装置である。そ
して、第3ステーシヨン4における作業後、金型
33,34を仮型締した型開閉ユニツト29は回
転テーブル14の回転により第1ステーシヨン2
へ周回してきて停止し型締と射出とが行なわれ
る。
前記第1ステーシヨン2における型締装置10
は、シリンダフレーム8に一体形成されたシリン
ダ41と、このシリンダ41に嵌合されてポート
42から導入される圧油によつて降下する昇降自
在なメーンラム43とを備えており、メーンラム
43にはムービングプラテン44が固定されてい
る。またシリンダプラテン8の上面には一対のプ
ルバツクシリンダ45がシリンダ41の両側に位
置して固定されており、そのピストンロツド46
は、シリンダプラテン8を貫通してその作用端が
ムービングプラテン44に固定されている。この
様に構成されていることにより、ポート42から
圧油を導入してメーンラム43を下降させると、
仮型締されていた金型34,34が型開閉ユニツ
ト29を介して加圧されて型締される。又、メー
ンラム43上方の圧油を抜いた後プルバツクシリ
ンダ43に送油することによりムービングプラテ
ン44が上昇し、金型33,34の加圧型締が解
かれる。
そして、射出装置11は、ベースプラテン5か
ら垂下するタイバーやフレーム47に支持された
射出シリンダ48を備えており、その油圧で昇降
するピストンロツド49には、プランジヤ50が
カツプリング51で連結されていて、このプラン
ジヤ50は、ラム52で昇降するブロツク53に
支持された射出スリーブ54に嵌合されている。
そして、ラム52によつてブロツク53とともに
上昇する射出スリーブ54は、固定金型33側の
固定スリーブに嵌合され、射出シリンダ48によ
るプランジヤ50の上昇で射出スリーブ54内の
溶湯が、型締された金型33,34のキヤビテイ
内へ射出される。
更に、自動給湯装置12はベースプラテン5上
に立設されたフレーム55と、これに4節リンク
56を介して支持された装置本体57とを備えて
おり、装置本体57の下方には、溶湯が満たされ
た溶解炉59が床面上に載置されている。そし
て、射出シリンダ48が図示しない傾転装置によ
り図に鎖線L1で示す位置へ傾転すると、サーボ
モータ58等の駆動で装置本体57先端部のラド
ル60が溶解炉59の溶湯内へ突込んで溶湯を汲
み上げ、4節リング56を介して鎖線L4と同心
位置へ移動して射出スリーブ54内へ溶湯を供給
するように構成されている。注湯後、溶湯が固化
して冷却を始めるとポート42から圧油を抜くと
同時にプルバツクシリンダ45に圧油を導入し、
ムービングプラテン41を上昇させて加圧を解
く。加圧型締、射出、加圧解除を終つた金型3
3,34を仮型締の状態で保持する型開閉ユニツ
ト29は、回転テーブル14の回転により第2ス
テーシヨン3へ周回してきて停止し、型開と製品
の取出とが行なわれる。
即ち、前記突出シリンダ27は、型開が開始さ
れる金型33,34のキヤビテイ内へ油圧によつ
て突出されるピストンロツドを備えており、これ
によつて製品が可動金型34側に保持されて型開
される様に構成されている。また、前記押出シリ
ンダ28は、油圧によつて下降して型開閉ユニツ
ト29を介し可動金型34のキヤビテイ内へ突出
する押出ピンをピストンロツドの先端部に備えて
おり、製品をキヤビテイ外へ押出す様に構成され
ている。
前記製品取出装置26は、可動金型34から押
出された製品を受取つて水冷後、床面等へ排出す
るものであつて、油圧シリンダ61に駆動されて
図示位置と金型33,34の中心位置との間で進
退する馬蹄形の受皿62と、油圧シリンダ63で
受皿62と直交方向へ進退するプラー64とを備
えており、金型34から押出された製品を前進位
置で受取つた受皿62が図示の位置へ後退する
と、受皿62を越えた前進限で待機していたプラ
ー64が後退して製品をかご65上へ引き出すよ
うに構成されている。かご65には図示しないリ
ンク機構が付設されており、駆動装置でリンク機
構がリンク運動すると、かご65が製品を保持し
たまま図示の位置と冷水槽との間を往復して製品
が冷却され、冷却された製品はシユート上を滑行
して床面等へ排出される様に構成されている。製
品取出後の型開閉ユニツト29は型開のまま第3
ステーシヨン4へ移動する。
以上は鋳込動作を1組の型開閉ユニツト29に
つき工程順に追つて説明したが、回転テーブル1
4の他の型開閉ユニツト保持部18B,18Cが
第2ステーシヨン3で停止するたびに型開閉ユニ
ツト29をここへ供給してステーシヨン2,3,
4で上記と同じ動作を行なわせることにより、通
常の鋳込サイクルに入る。
この回転テーブルを間欠的に回転、停止させる
駆動方法に付いては、次に示す様に構成されてい
る。
第6図に示す様に、矢印方向に回転する回転テ
ーブル14の下方には、第7図及び第8図に示す
様に、回転テーブル14を駆動するギヤ20に一
体的にカム120が取り付けられている。カム1
20は作業ステーシヨンの数、即ち、テーブルの
停止位置数と同数個設けられるものであり、図示
例では停止位置が3箇所なのでカム120も12
0a〜cの3個を円周上に等間隔に設けられてい
る。そして、該カム120の前面部131には第
10図に示す様に複数個の凹部132が形成され
ており、その回転方向における最前端の第1凹部
132はカム120の前端133に至り、且つ、
他の凹部132よりも幅広く設けられている。
更に、前記カム120を検知する近接スイツチ
は、近接スイツチ用のベース124に上下にずら
せて2個一組で設けられ、該近接スイツチ用ベー
ス124はブラケツト121で回転テーブルの回
転に対して静止した部材、例えばベースプラテン
5等に固設されている(第9図参照)。そして、
2個の近接スイツチの内、上方に設けた近接スイ
ツチ122は、前方ギヤ20にボルト125で取
り付けられたカム120の前面部131である回
転テーブル14の回転中心を曲率中心とする曲面
状の平坦面を検知し得る高さに、又、下方の近接
スイツチ123はカム120に複数個設けられて
いる凹部132を検知する高さにベース124を
もつて固定されている。
従つて、前記カム120が回転テーブル14、
即ち、ギヤ20の回転により固設された一組の近
接スイツチ122及び近接スイツチ123に対し
て回転進行し、第10図において回転方向は→で
示す様に図面右側へ進行すると、先ずカム120
の前面部131のエツジ133を上方の近接スイ
ツチ122が検知することになる。この時、下方
の近接スイツチ123はカム120の凹部132
にある為、未だカム120を検知していない。こ
のまま回転が続行すると、近接スイツチ122は
カム120の前面部131が続行するため検知し
続ける。一方、下方の近接スイツチ123は凹部
132と面部131の第1エツジ161に差し掛
るとカム120を検知し、その後、また凹部13
2に差し掛るので、検知せず、更に第2エツジ1
62が来ると再度カム120を検知する……を繰
り返す。即ち、上方のカム検出用近接スイツチ1
22は、カム120(120d〜c)の有無を確
認して信号S1を出力するものであり、又、下方の
凹部検出用近接スイツチ123は各カムの等間隔
のピツチPで設けられた凹部に対応して、パルス
状の信号S2を出力する。従つて、凹部検出用近接
スイツチ123により、カム120に設けた凹部
132が該凹部検出用近接スイツチ123の直前
を通過する毎にパルス信号を発生させることがで
き、このパルス信号を数えることにより回転テー
ブル14の位置を正確に知ることができる故、こ
のパルス信号に基き回転テーブル14を所要の減
速度をもつて所定の停止位置で停止させることが
できる。
即ち、上述の様にカム120の平坦面を検出す
るカム検出用近接スイツチ122と凹凸部を検出
する凹部検出用近接スイツチ123とにより回転
テーブル14の位置検出手段を構成し、該位置検
出手段を固定部に設け、更に回転テーブル14に
取り付けるカム120には多数の凹部132を形
成する様に凹凸を設けておき、この凹凸部を順次
凹部検出用近接スイツチ123で検出して多数の
パルスを有する信号S2を得るものとし、第13図
に示す様に、このパルス信号S2をカウンタ135
でカウントし、このカウント値に基いてコントロ
ーラ136により流量制御弁140を制御し、以
て第12図に示す様に、回転テーブル14の回転
速度を高速V1から前記パルス信号S2の各パルス
毎に一定の減速度をもつて順次減速させる様にす
る。そして、この様に位置検出手段の発生させる
位置パルス信号S2により、例えば1パルス毎に回
転テーブル14の回転速度を減速することによ
り、所定のパルス数、即ち、カム120に設けら
れた凹部132の内、所定個数目の凹部132が
凹部検出用近接スイツチ123に位置したときに
回転テーブル14を停止させることとする。
従つて、毎回の停止操作において、カム120
に設けた多数の凹部132を基準として、所定の
停止位置へ正確に回転テーブル14を停止させる
ことができる様になつている。
尚、第1図は、カム120を等回転速度で回転
させた時のカム検出用近接スイツチ122の出力
信号S1と凹部検出用近接スイツチ123の出力信
号S2を示す図であり、このカム検出用近接スイツ
チ122の検知範囲は、凹部検出用近接スイツチ
123に対して最初の凹部132の長さL1を回
転テーブル14が移動する時間t1だけ早く作動
し、また、最後の凹部132の後のカムの長さ
L2を回転テーブル14が移動する時間t2だけ遅く
作動が切れることになる。
従つて、該カム検出用近接スイツチ122の検
知信号の立ち上りで、前記凹部検出用近接スイツ
チ123のパルス信号をカウントしているカウン
タ135を、そのカウントに先立ち容易にリセツ
トすることができ、該カム検出用近接スイツチ1
22がカム120を検知している間だけ凹部検出
用近接スイツチ123で凹部をカウントする様に
位置検出器を構成するものとすれば、カム120
に設けた凹部132を凹部検出用近接スイツチ1
23で計数する前に必ずカウンタをリセツトする
ことが可能となり、カム120d〜cが無い回転
部分においてノイズ等の影響でカウンタ135が
誤作動しても、悪影響が実際に凹部を計数する時
には及ばない様にすることができ、回転テーブル
14の減速停止の位置制御を一層確実とすること
ができる。
更にこの液圧回路は、第13図に示す様に、方
向切換弁139と流量制御弁140とに分け、こ
の流量制御弁140としては特公昭57−6863号で
本出願人らが発明したものを用い、この流量制御
弁140は、第14図に示す様にパルスモータ1
41により回転されるボールネジ142によりナ
ツト軸143が前後進して弁スプール144を直
接駆動する形式の弁であつて、液圧モータ101
の排出流量を制御し得るものである。この流量制
御弁140は、凹部検出用近接スイツチ123で
検出されるパルス状の出力信号を、カウンタ13
5に入力し、この計数値に従つて、コントローラ
136で予めプログラムされている流量制御弁1
40の弁スプール144の開度と、開閉速度とを
直接的に制御することができ、回転テーブル14
に固定したカム120に設けた凹部132の検出
に応じて流量制御弁140の弁開度を順次小さく
するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述のロータリーダイカストマシンの全体的な
動作の概要からも明らかな様に、1つのステーシ
ヨンから次のステーシヨンへ回転する時間は各ス
テーシヨンの作業とは無縁のいわば余分な時間な
ので、これを出来るだけ短くすることが生産性を
上げる決め手になる。
従つて、第15図に示す様に回転テーブル14
の停止位置からα0の加速をもつて高速回転速度
V1に至らしめ、該高速回転速度V1の区間をでき
るだけ長くし、減速に際しては初期には大きな減
速度△V1をもつて、停止直前は小さい減速度△
Voをもつて回転テーブル14を減速停止させる
ことが望ましい。
ところで、この減速停止を行なう為に回転テー
ブル14の位置を検出するカムの凹部132は、
最前端の凹部132は兎も角、他の凹部132は
共に全て同一幅の凹部132として形成されてお
り、回転テーブル14の減速に従つて、第16図
に示す様に検出パルスの幅が延びると共に各パル
スの間隔も長くなる。
従つて、第15図に示す様に停止直前の減速度
△Vを滑らかに小さくするには、前述の様に各パ
ルス間隔が広がることは不適切であり、最終停止
位置の精度を低くする欠点が有つた。
〔問題を解決するための手段〕 夫々一対の金型を保持する複数個の型開閉ユニ
ツトを回転テーブルの外周部円周方向適宜位置に
配設し、該回転テーブルを間欠的に回転停止させ
て各型開閉ユニツトの停止位置に設けた各作業ス
テーシヨンで別工程の作業を同時に行なわせるよ
うに構成したロータリーダイカストマシンにおけ
る回転テーブルの駆動制御方法において、前記回
転テーブルの円周方向に回転テーブルの回転中心
を曲率中心とする曲面状の平坦面と複数個の凹凸
部とを有するカムを設け、該カムを検出する凹部
検出用近接スイツチとカムの凹凸部を検出してパ
ルス信号を発生させる凹部検出用近接スイツチと
で構成する位置検出手段を固定部に設け、該位置
検出手段の内のカム検出用近接スイツチからの信
号によつてリセツトしつつ凹部検出用近接スイツ
チの発する位置パルス信号をカウントすることに
より回転テーブルの位置を検出し、以て回転テー
ブルの回転速度を減速制御すに際し、カムに設け
る凹凸部の第1凹部はカムの前端に開放し、且
つ、凹凸部の凹部間における後方のピツチを前方
凹部間のピツチよりも小さくし、以てカムに形成
する凹凸部のピツチを順次小さくしておくことと
する。
〔作用〕
本発明は回転テーブルの円周方向に平坦面と複
数の凹凸部とを有するカムを設け、カム検出用近
接スイツチと凹部検出用近接スイツチとによる位
置検出手段を固定部に設け、カムに設けた凹凸部
の移動に基き位置検出手段からパルス信号を発生
させて回転テーブルの位置を正確に検知し得るも
のであり、且つ、凹凸部の後方凹部のピツチを前
方凹部のピツチよりも狭くする故、回転テーブル
の回転速度が低速になつても、位置パルス信号の
間隔が間延びすることなく、又、停止位置が近づ
くに従つて凹部のピツチが狭く、停止位置が近づ
くに従つて停止位置の検出精度を高め、以て前記
パルス信号に基く回転テーブルの減速停止の制御
において、速やかな減速と一層正確な停止位置制
御を可能とする。
〔実施例〕
本発明の実施例においても、カム120の取り
付けは従来と同様に回転テーブル14を駆動する
ギヤ20へ一体的にカム120が取り付けられる
ものであり、該カム120は作業ステーシヨンの
数、即ち、テーブルの停止位置数と同数個をギヤ
20の円周上に等間隔に設けられている。そし
て、該カム120の前面部131には第1図に示
す様に複数個の凹部151,152,153……
を形成するものとし、その回転方向における最前
端の第1凹部151はカム120の前端133に
至り、且つ、他の凹部152,153……よりも
幅広くして設け、他の凹部152,153……
は、これら凹部151,152,153……の後
端であるエツジ161,162,163……のピ
ツチP1,P2,P3……を順次小さくする様に形成
される。このピツチP1,P2,P3……の変化は第
2図に示す様に、隣相う各ピツチの差が一定とな
る様に各ピツチを順次短くし、以て、回転テーブ
ル14の停止位置が近づき回転速度が遅くなるほ
ど間隔が狭く、停止位置が近づくほど正確な位置
検出を可能としている。
そして、この様なカム120の該凹部151,
152,153……及び凸部171,172,1
73……を該凹凸部の高さ位置に設けた凹部検出
用近接スイツチ123により検知し、カム120
に設けた凹部151,152,153……が凹部
検出用近接スイツチ123の直前を通過する毎に
パルス信号を発生させることは従来と同様であ
り、又、カム検出用近接スイツチ122からの信
号によつてリセツトを行ないつつ凹部検出用近接
スイツチ123からのパルス信号を数えることに
より回転テーブル14の位置を正確に知ることも
従来と同様であつて、本実施例はカム120の後
方ほど凹部151,152,153……のピツチ
間隔を小さくしている故、停止位置が近づくほど
細かいピツチ間隔で正確に位置検出が成され、こ
の位置検出に基くパルス信号により回転テーブル
14を所要の減速度をもつて所定の停止位置へ一
層正確に停止させることができる。
この様に、本実施例においては、上述の様に凹
凸部のピツチP1,P2,P3……を順次変化させた
カム120を回転テーブル14に設け、カム検出
用近接スイツチ122と凹部検出用近接スイツチ
123とにより構成した位置検出手段を固定部に
設け、カム120に設けた多数の凹部151,1
52,153……を順次凹部検出用近接スイツチ
123で検出して多数のパルスを有する信号S2
得るものであり、このパルス信号S2をもつて第1
3図に示す従来の制御と同様に回転テーブル14
を制御する。即ち、前記カム120に設けた凹凸
部を検知して凹部検出用近接スイツチ123から
出力されたパルス信号S2をカウンタ135でカウ
ントし、このカウント値に基いてコントローラ1
36により流量制御弁140を制御し、以て回転
テーブル14の回転速度を高速V1から前記パル
ス信号S2の各パルス毎に、例えば初期には大きな
減速度をもつて、又、停止位置が近づくと小さな
減速度をもつて減速させる様に一定の減速度をも
つて順次減速させる様にする。そして、この様に
位置検出手段の発生させる位置パルス信号S2によ
り、例えば1パルス毎に回転テーブル14の回転
速度を減速することにより、所定のパルス数、即
ち、カム120に設けられた凹部151,15
2,153……の内、所定個数目の凹部が近接ス
イツチ123に位置したときに回転テーブル14
を停止させることとする。
尚、近接スイツチを2個一組として凹凸部を検
知する近接スイツチ123とカム120を検知す
る近接スイツチ122とを組み合せて位置検出手
段とし、凹部検出用近接スイツチ123が凹凸部
の凸部前方エツジを検知する前に必ずカウンタを
リセツトすることは従前と同様である。
従つて、毎回の停止操作において、カム120
に設けた多数の凹部151,152,153……
を基準として、所定の停止位置へ正確に回転テー
ブル14を停止させることができる。
又、上記実施例では、各凹部151,152,
153……の間のピツチP1,P2,P3……を順次
一定の値で小さくしたが、第3図に示す様に例え
ば3個づつ同一ピツチとして一組とし、各組毎に
順次ピツチを小さくする場合もある。
そして、位置検出手段である凹部検出用近接ス
イツチ123が出力するパルス信号S2の各パルス
毎に設定される減速度は、単純に必ず初期に大き
な減速度とし、最後を小さな減速度とするもので
なく、カム120に設けられた凹部151,15
2,153……のピツチP1,P2,P3……の幅と
回転テーブル14の回転速度とにより凹部検出用
近接スイツチ123が出力するパルス信号S2の間
隔と、所望の減速特性とに基き予め算出されてコ
ントローラ136に設定されるものである。
〔発明の効果〕 以上の様に、本発明は回転テーブルにカムを設
け、2個の近接スイツチにより構成した位置検出
手段におけるカム検出用近接スイツチからの信号
によつてリセツトを行ないつつ凹部検出用近接ス
イツチの出力するパルス信号に基いて減速停止さ
せる故、減速度の不安定さは一掃され、回転開始
後の各停止ごとに安定した減速度で減速し、所定
の停止位置に回転テーブルを確実に停止させるこ
とができ、従つてノツクピンをテーパ部104に
確実に挿入して各作業ステーシヨンの所定位置に
回転テーブル14を停止固定することを容易且つ
確実に行なうことができる。
そして、停止位置の近くでは、位置検出を行な
う凹凸部のピツチが小さく、停止位置の近くでは
精度の高い位置検出が可能となり、且つ、減速当
初のピツチは多少広くしてある故、カム120に
設ける凹部の個数をあまり増加させることなく、
カム120の製造を容易としつつ停止位置の凹部
のピツチを小さくして高精度の停止位置制御を可
能とする。
又、回転テーブルの停止精度を向上させ、繰返
し安定性の向上をも達成することができ、引いて
は回転速度を上げても不安がなくなるので無駄な
時間を減少できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いるカムの平面図にして、
第2図はカムに設ける凹部のピツチ変化を示す
図、第3図は他のカム形状を示す図にして、第4
図はロータリダイカストマシン全体を示す平面
図、第5図はロータリダイカストマシンの第1ス
テーシヨン中心線に沿つた垂直断面図、第6図は
従来の回転テーブル平面図にして、第7図はロー
タリダイカストマシンの回転テーブル側面図、第
8図は該回転テーブルの底面図、第9図は位置検
出手段取付例を示す図、第10図は従来の位置検
出手段のカム展開図であり、第11図は従来の位
置検出手段の発する位置パルス信号を示す図、第
12図は位置パルス信号に基く弁開度変化を示す
グラフ、第13図は本発明に用いた従来と同様の
駆動油圧回路図であり、第14図は本発明に用い
た流量制御弁を示す図、第15図は回転テーブル
の速度変化を示す図、第16図は従来の位置検出
パルスの検知状態を示す図。 5……ベースプラテン、14……回転テーブ
ル、20……ギヤ、100……ピニオン、101
……液圧モータ、102……ノツクピン、109
……液圧供給源、122……近接スイツチ、12
3……近接スイツチ、132……凹部、135…
…カウンタ、136……コントローラ、139…
…方向切換弁、140……流量制御弁、151,
152,153……凹部、161,162,16
3……凹部後端エツジ、171,172,173
……凸部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 夫々一対の金型を保持する複数個の型開閉ユ
    ニツトを回転テーブルの外周部円周方向適宜位置
    に配設し、該回転テーブルを間欠的に回転停止さ
    せ、各型開閉ユニツトが停止する位置に設けた各
    作業ステーシヨンで別工程の作業を同時に行なわ
    せる様に構成したロータリダイカストマシンの回
    転テーブル駆動制御方法において、駆動制御され
    る前記回転テーブルの円周方向に回転テーブルの
    回転中心を曲率中心とする曲面状の平坦面と多数
    個の凹凸部を有するカムを設け、該カムの凹凸部
    を検出してパルス信号を発生させる凹部検出用近
    接スイツチと前記カムの平坦面を検出するカム検
    出用近接スイツチとで構成する位置検出手段を固
    定部に設け、該位置検出手段の内のカム検出用近
    接スイツチからの信号に基いて位置信号の計数を
    リセツトし、且つ、位置検出手段の内の凹部検出
    用近接スイツチが発する位置パルス信号をカウン
    トすることにより回転テーブルの位置を検出し、
    以て回転テーブルの回転速度を減速制御するに際
    し、カムに設ける凹凸部の第1凹部はカムの回転
    方向前端に開放し、且つ、凹部間における後方の
    ピツチを前方の凹部間ピツチよりも狭くし、以て
    検出すべきピツチを順次小さくしておくことを特
    徴とすロータリダイカストマシンの回転テーブル
    駆動制御方法。 2 カムに設ける凹凸部の凹部間ピツチを、一定
    の減少値に基いて各凹部の幅を順次狭くすること
    により凹部間のピツチを小さくし、回転テーブル
    が減速されるに従い狭いピツチが形成された凹凸
    部を検出することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載されたロータリダイカストマシンの回
    転テーブル駆動制御方法。 3 カムに設ける凹凸部の凹部間ピツチを、複数
    個の凹部でのピツチを同一とした後、次の複数個
    の凹部でのピツチを一定値だけ狭くし、更に次の
    複数個の凹部でのピツチを更に一定値だけ狭く
    し、回転テーブルが減速されるに従い狭い凹部間
    のピツチが形成された凹凸部を検出することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載されたロー
    タリダイカストマシンの回転テーブル駆動制御方
    法。
JP18407486A 1986-08-05 1986-08-05 ロ−タリダイカストマシンの回転テ−ブル駆動制御方法 Granted JPS6340660A (ja)

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JPH0340656B2 true JPH0340656B2 (ja) 1991-06-19

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