JPH0337169Y2 - - Google Patents

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JPH0337169Y2
JPH0337169Y2 JP2260984U JP2260984U JPH0337169Y2 JP H0337169 Y2 JPH0337169 Y2 JP H0337169Y2 JP 2260984 U JP2260984 U JP 2260984U JP 2260984 U JP2260984 U JP 2260984U JP H0337169 Y2 JPH0337169 Y2 JP H0337169Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テープカセツトをカセツト挿入位置
からカセツト装着位置へ回動させて装着させる為
の回動自在のカセツトホルダ内に、ヘツド基板を
回動自在に取付けて成る小型指向のカセツトテー
プレコーダに関するものである。
〔背景技術とその問題点〕
本考案の出願人は、この種カセツトテープレコ
ーダの先願考案として例えば実願昭55−187814号
等を既に出願している。
上記先願考案は、カセツト挿入位置とカセツト
装着位置との間で回動自在のカセツトホルダと、
上記カセツトホルダの回動軸と直交させてそのカ
セツトホルダ内に設けられた支点軸と、上記支点
軸に一端部が枢支されて上記カセツトホルダ内に
回動自在に設けられたヘツド基板と、上記ヘツド
基板を往動位置から復動位置へ回動附勢する戻し
ばねとを有し、テープカセツトをカセツト挿入位
置にて上記カセツトホルダ内に挿入した後そのカ
セツトホルダをカセツト装着位置へ回動させて上
記テープカセツトをカセツト装着位置へ装着さ
せ、この後上記ヘツド基板を上記支点軸を中心に
上記戻しばねに抗して復動位置から往動位置へ回
動させてそのヘツド基板上に取付けられたヘツド
を上記テープカセツト内のテープに接触させるよ
うに構成したものであり、カセツトテープレコー
ダの著しい小型化に成功している。
しかしながらこの先願考案では、プレイ時に姿
勢差や衝撃等によつてヘツド基板の高さに微小な
狂いが生じ易いことが判明された。即ちこの先願
考案では、上記ヘツド基板の戻しばねを捩りコイ
ルばねによつて構成し、そのコイル部を上記支点
軸の外周に嵌装させ、そのコイル部の捩り反発力
によりヘツド基板を往動位置から復動位置へ回動
附勢させる一方、ヘツド基板が復動位置から往動
位置へ回動されて、ヘツドがテープカセツト内の
テープと接触されたプレイ状態では、上記コイル
部の圧縮反発力によりヘツド基板の一端部を支点
軸の軸心方向に沿つて下方に押圧させて、その押
圧力を利用してヘツド基板の遊端部側をメカ基板
上に設けられた高さ規制用の突起上に押圧させる
ようにしてヘツド基板の高さを規制させていた。
この際、支点軸と高さ規制用の突起との間のス
パンが比較的長い関係で、上記コイル部の圧縮反
発力を相当に強くしないと、ヘツド基板の遊端部
側を高さ規制用の突起上に充分な押圧力で押圧さ
せることが出来ない。一方、上記コイル部の圧縮
反発力を強くすれば、これに関連してコイル部の
捩り反発力も強くなり、ヘツド基板の往動位置か
ら復動位置への戻し力が強くなつてしまう。しか
るにこの際、この種カセツトテープレコーダで
は、プレイ状態へのセツトアツプ(ヘツド基板を
戻しばねに抗して復動位置から往動位置へ回動さ
せること。)をモータの駆動力を利用して行つて
おり、上記コイル部の捩り反発力によるヘツド基
板の戻し力が強くなると、モータの負荷が大きく
なり、モータの駆動電力が多く必要となつて著し
く不経済である。
以上の如き問題点から、先願考案では、プレイ
状態へのセツトアツプ時にモータに大きな負荷が
かからないように、捩りコイルばねのばね力を可
成り弱く抑えており、この為に、プレイ時の姿勢
差や衝撃等によつて、ヘツド基板の遊端部側が高
さ規制用の突起から浮上つたり、上下にガタつい
たりして不安定になり、ヘツド基板の高さが微小
に狂い易かつた。なお、ヘツド基板の高さの狂い
は即記録、再生の特性の劣化につながる。
〔考案の目的〕
本考案は、上述の如き欠陥を是正すべく考案さ
れたものであつて、プレイ状態へのセツトアツプ
時にモータに大きな負荷をかけることがなく、し
かもプレイ状態でのヘツド基板の高さ規制を確実
に行うことが出来るようにしたカセツトテープレ
コーダを提供しようとするものである。
〔考案の概要〕
本考案は、前述した先願考案の如きカセツトテ
ープレコーダにおいて、上記ヘツド基板の高さ規
制部材をそのヘツド基板の遊端部の上部位置で上
記カセツトホルダ内に設け、上記ヘツド基板と上
記カセツトホルダとの間に上記ヘツド基板の高さ
規制用ばねを上下斜め方向に架け渡してこの高さ
規制用ばねにより上記ヘツド基板を上記復動位置
から往動位置へ移動附勢すると共に上記高さ規制
部材の下面側へ移動附勢させ、上記ヘツド基板が
上記復動位置から往動位置へ回動された時に上記
高さ規制用ばねによりそのヘツド基板の遊端部を
上記高さ規制部材の下面に設けられた高さ規制面
に圧着させてそのヘツド基板の高さを規制するよ
うに構成したことを特微とするカセツトテープレ
コーダである。
このように構成された本考案によれば、プレイ
状態へのセツトアツプ時に、高さ規制用ばねがヘ
ツド基板の復動位置から往動位置への回動を助け
る為に、モータにかかる負荷は小さくなる。しか
もプレイ状態では、往動位置へ回動されたヘツド
基板の遊端部が高さ規制用ばねによつて高さ規制
面に確実に圧着されて、そのヘツド基板の高さが
確実に規制される。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面に基き説明する。
なおこのカセツトテープレコーダはテープカセツ
トとして普通のコンパクトカセツト(以下単にカ
セツトと記載する)1を使用する再生専用のステ
レオ機である。
先ず第1図〜第2B図によつてカセツト装着位
置を説明する。
テープレコーダ本体2のキヤビネツト3及びカ
セツト蓋4の外径寸法は、カセツト1の外径寸法
より極く僅か(数mm)だけ大きくされた非常にコ
ンパクトな寸法に構成されている。そしてキヤビ
ネツト3の一方の側面3aがほゞ全面に亘つて開
放されていて、その側面3a部分にカセツト1が
水平状に装着されるように構成されている。また
カセツト蓋4はカセツト1の上部から側面3aの
全面を閉蓋するように構成されている。またカセ
ツトホルダ5はカセツト蓋4の内側に配置されて
いて、カセツト1はこのカセツトホルダ5内に挿
入され、カセツト蓋4の閉蓋により側面3a部分
に装着されるように構成されている。なおキヤビ
ネツト3内に組込まれたプラスチツクモールドシ
ヤーシ(以下単にシヤーシと記載する)6の上面
板6aが側面3a部分に水平状に配置されてい
て、その上面板6aの上部に供給リール軸7、巻
取リール軸8、キヤプスタン9、カセツト位置決
めガイド8等が配置されている。
次に前記キヤビネツト3及び前記カセツト蓋4
は例えばプラスチツクにて成形されたものであ
り、前記カセツトホルダ5は例えば板金加工され
たものである。そしてカセツトホルダ5はほゞコ
字状をなすホルダ本体12の左右両端部の下側に
ほゞコ字状をなして互いに対向する一対のカセツ
ト保持部13a,13bが一体に設けられてい
る。そしてホルダ本体12の下部にステレオ用の
再生ヘツド14、ピンチローラ15、テープガイ
ド16等が取り付けられている。
次にシヤーシ6の上面板6aの上部で、後端側
の左右両端部に一対の支持ブロツク17a,17
bが一体に設けられている。そしてこれら両支持
ブロツク17a,17bの両側面に左右一対の回
動軸18が同一軸心状態で圧入により取付けられ
ている。なおこれら両回動軸18は中空部内周に
雌ネジ孔が設けられた筒軸にて構成されている。
そしてカセツトホルダ5がその両カセツト保持部
13a,13bの両側板部19a,19bに設け
られた一対の貫通孔20によつて両回動軸18に
挿入されてこれら両回動軸18を中心に回動自在
に枢支されている。またカセツト蓋4に一体に設
けられた左右両側壁21a,21bに一対の貫通
孔22が設けられていて、これらの貫通孔22を
挿通して両回動軸18の雌ネジ孔にネジ止めされ
た支点軸兼用の一対の止ネジ23にカセツト蓋4
が回動自在に枢支されている。従つてカセツト蓋
4とカセツトホルダ5とは同一軸心の周りに夫々
回動自在に枢支されている。なおカセツトホルダ
5の左右両端部に一体に設けられた一対の突起2
4がカセツト蓋4の両側壁21a,21bの内側
に一体に設けられた一対の突起25とカセツト蓋
4の内面4aとの間に設けられた一対の隙間26
内に、これらの隙間26内で相対的に移動出来る
ように余裕をもつて挿入されている。従つてカセ
ツトホルダ5に対してカセツト蓋4は所定の角度
範囲θ1(第2A図参照)内で相対回動自在に係合
されている。なお一方の支持ブロツク17aと一
方のカセツト保持部13aの側板部19aとの間
に例えばスチロールボールとコイルスプリングと
を用いたクリツク機構(図示せず)によつて、カ
セツトホルダ5が第2A図に示される斜め上方に
ほゞ45゜に傾斜されたカセツト挿入位置と第2B
図に示される水平なカセツト装着位置とで夫々ク
リツク的に位置決めされるように構成されてい
る。またキヤビネツト3の前側壁27の上端部の
内側には板ばねからなる左右一対のカセツト押え
ばね28a,28bが取付けられている。またカ
セツト蓋4の前端縁29の内側にほゞL字状をな
す被ロツク爪30が一体に設けられている。一
方、キヤビネツト3の前側壁27の上端部分には
上記被ロツク爪30に係合してカセツト蓋4をロ
ツクするロツク爪31が設けられている。
次にカセツト蓋4とカセツトホルダ5との間に
左右一対の板ばね33a,33bが配置されてい
る。そしてこれら両板ばね33a、33bの先端
には3本のばね作用部がほゞフオーク状をなして
一体に設けられていて、そのうち左右一対のばね
作用部34aが上向きに傾斜され、かつ中央部の
ばね作用部34bが下向きに傾斜されている。一
方カセツトホルダ5のホルダ本体12の左右両端
部には一対の長孔35が設けられている。そして
両板ばね33a,33bはこれらの基部34cを
ホルダ本体12の左右両端部の上面に打出し加工
された一対のダボ36によつて加締められてホル
ダ本体12の左右両端部上に固着されている。そ
してこのようにカセツトホルダ5に固着された両
板ばね33a,33bの中央部のばね作用部34
bは両長孔35内に挿入されている。なおこの際
両板ばね33a,33bは必ずしもカセツトホル
ダ5側に固着しなくても、カセツト蓋4側に固着
しても良い。
次に第2A図及び第2B図によつてカセツト1
の装着要領を説明する。
先ず第2A図はカセツト蓋4を開蓋した状態を
示しており、この時カセツトホルダ5は図示され
たほゞ45゜の傾斜角度でクリツク的に位置決めさ
れている。一方この時には両板ばね33a,33
bの各一対のばね作用部34aによりカセツト蓋
4が押上げられ、カセツト蓋4はカセツトホルダ
5に対して矢印a方向に回動されてカセツトホル
ダ5に対して角度θ1に開いている。なお両突起
24に両突起25が当接されてカセツト蓋4の上
記開き角度θ1が規制されている。またこの時両
板ばね33a,33bの各中央部のばね作用部3
4bは両長孔35内、即ちホルダ本体12の板厚
内に位置されていて、ホルダ本体12の下方へは
突出していない。
次に上記開蓋状態で、カセツト1をその前面開
口37側から斜め下方に向けてカセツトホルダ5
内に挿入し、そのカセツト1の左右両端部を両カ
セツト保持部13a,13b内に挿入して保持さ
せる。
次に上記のカセツト挿入後に、カセツト蓋4を
矢印a′方向に回動させてカセツト1の装着を行う
のであるが、この時カセツト蓋4の内面4aによ
り両板ばね33a,33bの各一対のばね作用部
34aが押圧され、これらのばね作用部34aの
反発力によりカセツトホルダ5が矢印a′方向に回
動される。またこの時両板ばね33a,33bの
各中央部のばね作用部34bがホルダ本体12の
両長孔35から下方に突出されてカセツト1の上
面に押圧される。
次に第2B図に示す如く、カセツト蓋4が完全
に閉蓋された時、カセツト1は両リール軸7,
8、キヤプスタン9、カセツト位置決めガイド1
0等に挿入され、シヤーシ6の上面板6a上に水
平に装着される。またこの時両カセツト押えばね
28a,28bがカセツト1の後端部を押圧し、
カセツト1はカセツトホルダ5側に押圧されて前
後方向の位置決めがなされる。またこの閉蓋完了
によりカセツト蓋4の被ロツク爪30がロツク爪
31にてロツクされる。そしてカセツト蓋4がロ
ツクされたことによつて、両板ばね33a,33
bの各一対のばね作用部34aの反発力によりカ
セツトホルダ5がシヤーシ6の上面板6a上に押
圧されて固定される。また両板ばね33a,33
bの各中央部のばね作用部34bによりカセツト
1がシヤーシ6の上面板6a上に押圧されて固定
される。
以上によりカセツト装着動作が完了され、後に
再生釦が押されることによつて、後述するプレイ
状態にセツトアツプされて、再生ヘツド14がカ
セツト1内に深く挿入されてカセツト1内のテー
プ1aに接触されると共に、ピンチローラ15が
テープ1aを介してキヤブスタン9に圧着され、
所望のステレオ再生が行われる。
次に上記の如く装着されているカセツト1を取
り外す時には、ロツク爪31による被ロツク爪3
0のロツクを外すと、その瞬間に、両板ばね33
a,33bの各一対のばね作用部34aの反発力
により、カセツト蓋4が第2B図で矢印a方向に
少しホツプアツプされる。そこでこの後、カセツ
ト蓋4を第2A図の開蓋位置まで回動して開蓋さ
せる。なおこのカセツト蓋4の開蓋時に、両突起
25により両突起24が引つ掛けられて、カセツ
トホルダ5が第2A図のカセツト挿入位置まで引
き上げられて再びクリツク的に位置決めされる。
そしてこの後、カセツト1をカセツトホルダ5内
から斜め上方に抜き取る。
次に第3図〜第7図によつてヘツド基板装置を
説明する。
先ず前記カセツトホルダ5のホルダ本体12の
水平状をなす上面板38の一端部38a側の下部
に垂直状をなす支点軸39が固着されている。な
おこの支点軸39はカセツトホルダ5の回動軸1
8に対して直角状をなしている。またカセツトホ
ルダ5内の下側部に沿つて帯状の板金にて形成さ
れたヘツド基板40が水平状に配置されている。
そしてヘツド基板40の一端部40aが支点軸3
9の下端に回動自在に取付けられていて、このヘ
ツド基板40は第5図に実線で示された復動位置
と1点鎖線で示された往動位置との間で矢印b及
びb′方向に回動自在に構成されている。なおヘツ
ド基板40の遊端部40b側に偏倚された位置の
上部には前記再生ヘツド14がヘツド取付板41
を介して取付けられており、再生ヘツド14の一
側面には固定のテープガイド42が設けられてい
る。
次にホルダ本体12とヘツド基板40との間
で、かつ支点軸39と再生ヘツド14との間に断
面ほゞコ字状をなすピンチローラレバー43が配
置されていて、そのピンチローラレバー43の一
端が支点軸39に回動自在に枢支されている。そ
してこのピンチローラレバー43の遊端近傍位置
に前記ピンチローラ15が支軸44を介して回転
自在に枢支されている。また上面板38の他端部
38b側の下部に高さ調整可能なテープガイド4
5が高さ調整機構46を介して取付けられてい
る。即ち再生ヘツド14を挟んで、テープ走行方
向の下流側にピンチローラ15及びテープガイド
42が配置され、上流側にテープガイド45が配
置されている。
次にホルダ本体12の上面板38の他端部38
b側の下部で再生ヘツド14とテープガイド45
との間にはヘツド基板40の高さ規制部材48が
取付けられている。この高さ規制部材48はプラ
スチツクにて成形されたものであつて、これの上
端面に一体に設けられた位置決め用ダボ49によ
つて上面板38に位置決めされた状態で止ネジ5
0によつて上面板38に固着されている。なおテ
ープガイド45は高さ規制部材48に一体成形さ
れたものであり、これら両者は弾性を有する接続
部51によつて互いに接続されている。
次に捩りコイルばねによつて構成された戻しば
ね52がそのコイル部52aによつて支点軸39
の外周に挿入されて取付けられており、その両端
部52b,52cはヘツド基板40とホルダ本体
12とに夫々係止されている。そしてこの戻しば
ね52のコイル部52aの捩り反発力によりヘツ
ド基板40の往動位置から復動位置へ第5図で矢
印b′方向に回動附勢されている。そして第7図に
示されるように高さ規制部材48の下面48でカ
セツト1とは反対側の端部にストツパー53が一
体に設けられていて、第5図で矢印b′方向に回動
附勢されたヘツド基板40の遊端部40bがその
ストツパー53に第7図で矢印b′方向から当接さ
れて、ヘツド基板40が復動位置にて位置決めさ
れている。なお高さ規制部材48の下面48aで
カセツト1側の端部にはヘツド基板40の高さ規
制面54が水平状に設けられている。また戻しば
ね52のコイル部52aの反縮反発力によつてヘ
ツド基板40の一端部40aは下方側に軽く押圧
附勢されている。またピンチローラレバー43は
戻しばね52の一端部52bに対しては切欠き5
5によつて逃げており、このピンチローラレバー
43はその他端とヘツド取付板41側に設けられ
たばね係止部56との間に架け渡された圧縮ばね
57によつて第5図で矢印b方向に回動附勢され
ている。なおピンチローラレバー43はその支軸
44の下端がヘツド基板40に設けられた遊動用
の孔58内に挿入されていることによつてヘツド
基板40に対する揺動量が規制されている。
次に第4図〜第6図に示されるように、ヘツド
基板40の長手方向のほゞ中間部であるピンチロ
ーラ15と再生ヘツド14との間の位置に設けら
れたばね係止部60と、ホルダ本体12の上面板
38のカセツト1側の端部に設けられたばね係止
部61との間にヘツド基板40の高さ規制用ばね
62が上下斜め方向に架け渡されている。そして
この高さ規制用ばね62は第6図に示されるよう
にヘツド基板40を斜め上方(矢印c方向)に移
動附勢しており、この結果、ヘツド基板40は実
線で示された復動位置から往動位置へ矢印c′方向
に移動附勢されると共に高さ規制部材48の下面
48a側へ矢印c″方向に移動附勢されている。
次に第8図によつてヘツド基板駆動装置を説明
する。
このヘツド基板駆動装置は通称パワードライブ
機構と称されるものであつて、前記シヤーシ6の
上面板6aの下面側に取付けられている。そして
前記両リール7,8及びキヤプスタン9を回転駆
動するモータ64によつて適宜ベルト65等を介
して回転駆動される駆動輪66と、その駆動輸6
6に設けられた複数個の駆動突起67によつて駆
動されるヘツド駆動部材68とを有し、そのヘツ
ド駆動部材68の駆動端68aが上面板6aに設
けられた切欠き69を挿通してその上面板6aの
上方に突出されて前記ヘツド基板40の遊端部4
0bに係合されている。なおヘツド駆動部材68
は戻しばね70によつて矢印d方向に復動附勢さ
れている。
次にプレイ状態へのセツトアツプ動作を説明す
る。
先ず前述した第2B図のカセツト装着状態で、
再生釦が押されると、先ず第8図において、モー
タ64が作動されて駆動輸66が矢印e方向に回
転駆動される。次にこれに引き続いてヘツド駆動
部材68が実線で示された復動位置から点線で示
された被駆動位置へ矢印f方向に少し傾けられ
る。すると駆動輪66の駆動突起67の1つがヘ
ツド駆動部材68に設けられている被駆動突起6
8bに係合し、その駆動突起67によつてヘツド
駆動部材68が駆動されて、このヘツド駆動部材
68が戻しばね70に抗して1点鎖線で示された
往動位置まで矢印g方向に移動される。なおヘツ
ド駆動部材68は上記往動位置にてロツク機構
(図示せず)によつて自動的にロツクされる。
以上の結果、ヘツド駆動部材68の駆動端68
aによつてヘツド基板40の遊端部40bが駆動
されて、このヘツド基板40が第8図及び第5図
に実線で示された復動位置から1点鎖線で示され
た往動位置へ戻しばね52に抗して矢印b方向に
自動的に回転駆動される。
しかしてこの際、第6図に示されるように高さ
規制用ばね62によるヘツド基板40の矢印c′方
向への移動附勢力によつて、ヘツド基板40の復
動位置から往動位置への回動が助けられる。従つ
てヘツド基板40を復動位置から往動位置へ回動
させる際にモータ64に加わる負荷は、上記高さ
規制用ばね62のばね力によつて著しく軽減され
る。
そして第5図に1点鎖線で示したように、ヘツ
ド基板40が往動位置へ回動された時、再生ヘツ
ド14及びピンチローラ15がカセツト1内に深
く挿入されて、再生ヘツド14がカセツト1内の
テープ1aに接触されてテープパツド72に押圧
されると共に、ピンチローラ15がテープ1aを
キヤプスタン9に圧着ばね57に抗して圧着し
て、プレイ状態へのセツトアツプが完了となる。
そしてこのセツトアツプの完了と同時にプレイ状
態となり、キヤプスタン9によりテープ1aが第
5図で矢印h方向に走行されて、テープ1aが再
生ヘツド14によりステレオ再生される。
しかして上記プレイ状態へのセツトアツプの完
了時点で、第7図に1点鎖線で示されるように高
さ規制用ばね62によるヘツド基板40の矢印
c″方向への移動附勢力によつて、ヘツド基板40
の遊端部40bが高さ規制部材48の下面48a
に設けられている高さ規制面54に圧着される。
従つてヘツド基板40の高さが確実に規制され、
プレイ時におけるカセツトテープレコーダの姿勢
差や衝撃等によつて、ヘツド基板40が上下に不
測にガタつくような不安定な状態は全く生じな
い。そしてヘツド基板40上の再生ヘツド14が
所定高さ位置に安定して正確に保持されて、高精
度のステレオ再生が行われる。
しかもこの際、再生ヘツド14に対するテープ
走行方向の上流側(第5図で矢印hの逆方向)に
位置されるテープガイド45と共に高さ規制部材
48をカセツトホルダ12に固着し、その高さ規
制部材48によつてヘツド基板40の高さを規制
させたので、テープガイド45と再生ヘツド14
との相互の高さ位置が極めて正確に規制されて、
テープ1aの走行が極めて安定され、この事によ
つてもステレオ再生の精度を高めることが出来
る。
なお上述したプレイ後、停止釦が押されると、
ヘツド駆動部材68の第8図に1点鎖線で示され
ている往動位置でのロツクが解除され、このヘツ
ド駆動部材68が戻しばね70によつて第8図に
実線で示された復動位置へ矢印d方向に復動され
る。そしてこれに連動して、ヘツド基板40が戻
しばね52によつて第5図に1点鎖線で示された
往動位置から実線で示された復動位置へ矢印b′方
向に復動され、再生ヘツド14及びピンチローラ
15がカセツト1内のテープ1aから離間されて
ストツプ状態となる。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考
案の技術的思想に基づき各種有効な変更が可能で
ある。
例えば、実施例では高さ規制部材48をカセツ
トホルダ5にネジ止めしたが、プラスチツク成形
等にて高さ規制部材48をカセツトホルダ5に一
体成形しても良い。
また高さ規制用ばね62のヘツド基板40に対
する係止位置はヘツド基板40の長手方向におい
て自由度を有するものである。
〔応用例〕
本考案は、実施例で示した再生専用のカセツト
テープレコーダに限定されることなく、その他各
種の記録、再生用のカセツトテープレコーダに適
用可能である。
〔考案の効果〕
本考案は上述した如く、ヘツド基板とカセツト
ホルダとの間で上下斜め方向に架け渡した高さ規
制用ばねにより、ヘツド基板を復動位置から往動
位置へ移動附勢すると共に、ヘツド基板をカセツ
トホルダに設けた高さ規制部材の下面側へ移動附
勢させるように構成したので、プレイ状態へのセ
ツトアツプ時に、高さ規制用ばねがヘツド基板の
復動位置から往動位置への回動を助けることにな
る。従つてモータの駆動力を利用してプレイ状態
へのセツトアツプを行う場合、モータに加わる負
荷を非常に小さくすることが出来て、モータの駆
動電力を多く必要とせず、省電力効果が大きい。
しかも本考案によれば、プレイ状態では、高さ
規制用ばねによりヘツド基板の遊端部が高さ規制
部材の下面に設けられた高さ規制面に確実に圧着
されて、そのヘツド基板の高さが確実に規制され
るから、プレイ時の姿勢差や衝撃等によつてヘツ
ド基板が上下に不測にガタつくような不安定な状
態は全く発生せず、高精度の記録、再生を行うこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を適用したカセツトテープレコー
ダの一実施例を示したものであつて、第1図はカ
セツト装着装置部分の分解斜視図、第2A図及び
第2B図はカセツト装着動作を説明する断面図、
第3図はヘツド基板装着部分の斜視図、第4図は
第3図の正面図、第5図は第4図V−V線矢視
図、第6図は第4図−線矢視図、第7図は第
4図−線矢視図、第8図はヘツド基板駆動装
置部分を示した下面図である。 また図面に用いられた符号において、1……テ
ープカセツト、2……テープレコーダ本体、5…
…カセツトホルダ、6……シヤーシ、12……ホ
ルダ本体、14……再生ヘツド、18……回動
軸、40……ヘツド基板、40a……ヘツド基板
の一端部、40b……ヘツド基板の遊端部、48
……高さ規制部材、48a……高さ規制部材の下
面、52……戻しばね、54……高さ規制面、6
2……高さ規制用ばね、64……モータ、66…
…駆動輪、68……ヘツド駆動部材、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カセツト挿入位置とカセツト装着位置との間で
    回動自在のカセツトホルダと、上記カセツトホル
    ダの回動軸と直交させてそのカセツトホルダ内に
    設けられた支点軸と、上記支点軸に一端部が枢支
    されて上記カセツトホルダ内に回動自在に設けら
    れたヘツド基板と、上記ヘツド基板を往動位置か
    ら復動位置へ回動附勢する戻しばねとを有し、テ
    ープカセツトをカセツト挿入位置にて上記カセツ
    トホルダ内に挿入した後そのカセツトホルダをカ
    セツト装着位置へ回動させて上記テープカセツト
    をカセツト装着位置へ装着させ、この後上記ヘツ
    ド基板を上記支点軸を中心に上記戻しばねに抗し
    て復動位置から往動位置へ回動させてそのヘツド
    基板上に取付けられたヘツドを上記テープカセツ
    ト内のテープに接触させるように構成したカセツ
    トテープレコーダにおいて、上記ヘツド基板の高
    さ規制部材をそのヘツド基板の遊端部の上部位置
    で上記カセツトホルダ内に設け、上記ヘツド基板
    と上記カセツトホルダとの間に上記ヘツド基板の
    高さ規制用ばねを上下斜め方向に架け渡してこの
    高さ規制用ばねにより上記ヘツド基板を上記復動
    位置から往動位置へ移動附勢すると共に上記高さ
    規制部材の下面側へ移動附勢させ、上記ヘツド基
    板が上記復動位置から往動位置へ回動された時に
    上記高さ規制用ばねによりそのヘツド基板の遊端
    部を上記高さ規制部材の下面に設けられた高さ規
    制面に圧着させてそのヘツド基板の高さを規制す
    るように構成したことを特微とするカセツトテー
    プレコーダ。
JP2260984U 1984-02-20 1984-02-20 カセツトテ−プレコ−ダ Granted JPS60135851U (ja)

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