JPH021694Y2 - - Google Patents

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JPH021694Y2
JPH021694Y2 JP11657883U JP11657883U JPH021694Y2 JP H021694 Y2 JPH021694 Y2 JP H021694Y2 JP 11657883 U JP11657883 U JP 11657883U JP 11657883 U JP11657883 U JP 11657883U JP H021694 Y2 JPH021694 Y2 JP H021694Y2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シヤーシ上に平行に装着されたテー
プカセツトと、そのテープカセツト内の磁気テー
プに磁気ヘツドを接触させるべく、その磁気ヘツ
ドを上記シヤーシと平行な方向に往復動するヘツ
ド支持機構を有するテープレコーダに関するもの
である。
〔背景技術とその問題点〕
周知の如く、従来のテープレコーダの磁気ヘツ
ドのアジマス調整機構は、殆んどの場合、シヤー
シと平行な方向に往復動自在のヘツド基板上にヘ
ツド取付台を介して磁気ヘツドを取付け、複数の
調整ネジを用いてヘツド基板上でのヘツド取付台
の傾きを調整することによつて磁気ヘツドのアジ
マスを調整するように構成していた。
しかしながら、このような従来構造では、ヘツ
ド取付台の傾きを調整する為に、複数の調整ネジ
が必要であり、構造が複雑になつている。また往
復動されるヘツド基板のシヤーシ上での上下方向
のガタツキがそのまゝ磁気テープに対する磁気ヘ
ツドの上下方向のガタツキとなつて現われてしま
う為に、シヤーシ上にてヘツド基板が上下方向に
ガタツキを生じないように、ばね等を用いてヘツ
ド基板をシヤーシ上に常時押圧させておく必要が
ある等、構造が複雑で部品点数や組立工数が多く
なつていた。
〔考案の目的〕
本考案は、上述した欠陥を是正することが出来
るように構成したテープレコーダを提供しようと
するものである。
〔考案の概要〕
本考案は、一端側に設けられた回動支点を中心
にしてシヤーシと平行な方向に回動可能に構成さ
れた第1アームと、一端側に磁気ヘツドが取付け
られ、他端側が上記第1アームの他端側に支持さ
れた第2アームと、上記シヤーシ上に該シヤーシ
と平行に取付けられて、上記第2アームの他端側
を上記シヤーシと平行な方向に移動させるべく案
内するガイド体と、上記第1アームの他端側に取
付けられて、上記第2アームを上記ガイド体を中
心に回動調整して、上記磁気ヘツドの上記磁気テ
ープに対するアジマスを調整する調整ネジとを具
備させたことを特徴とするテープレコーダであ
る。
このように構成したテープレコーダによれば、
シヤーシと平行なガイド体にて第2アームを案内
させて、磁気ヘツドの上下方向のガタツキを確実
に規制させた状態で磁気ヘツドをシヤーシと平行
な方向に正確に往復動させることが出来るので、
磁気テープに対する磁気ヘツドの高さを常に極め
て正確に規制することが出来る。しかもガイド体
は磁気ヘツドのアジマスを調整する際の回動支点
を兼用しており、この回動支点を中心に磁気ヘツ
ドを回動調整する為のアジマス調整ネジは1本で
充分である等、アジマスの調整機構が非常に簡単
となる。
〔実施例〕
以下本考案を、コンパクトカセツトを用いる再
生専用の小型テープレコーダに適用した実施例を
図面に基づき説明する。
先ず、第1図は、テープレコーダ本体1に対す
るコンパクトカセツト(以下単にカセツトと記載
する)2の装着状況を示したものである。即ち、
カセツト2内には従来公知の如く左右一対のリー
ルバブ3a,3bに両端が止着されて嵌装された
磁気テープ4が収納されており、この磁気テープ
4は左右一対のガイドローラ5a,5b等にて案
内されてカセツト2の前面壁2aの内側に沿つて
パスされている。なおその前面壁2aには磁気ヘ
ツドやピンチローラの挿入孔6a,6bが設けら
れている。また磁気ヘツド挿入孔6aに対向され
て磁気テープ4の内側にはテープバンド7が配置
されている。
一方テープレコーダ本体1の水平状をなすリー
ル台シヤーシ9上にはキヤプスタン10、左右一
対のリール台11a,11bが左右一対の位置決
めピン12a,12b等が取付けられている。そ
してカセツト2は従来公知の如くこれらキヤプス
タン10、両リール台11a,11bや両位置決
めピン12a,12bに上方から夫々係合された
状態でリール台シヤーシ9上に水平状に装着され
る。なおこの際リール台シヤーシ9の前端側には
垂直壁9aが一体的に直立されて形成されてお
り、カセツト2はその後面壁2bのほゞ中央部を
押圧する板バネ13によつて押圧され、この前面
壁2aを垂直壁9aに押圧された状態に位置決め
されるように構成されている。
他方リール台シヤーシ9の垂直壁9aの前面9
a′側(カセツトとは反対側)には、再生専用の磁
気ヘツド15やピンチローラ16を往復動させる
ヘツド基板装置17が設けられている。そしてこ
のヘツド基板装置17はテープレコーダ本体1の
前面壁1aに取付けられたプレイ釦18によつて
往復動操作されるように構成されている。なお垂
直壁9aには磁気ヘツド15やピンチローラ16
の挿通孔19a,19bが設けられている。そし
て仮想線に示す如く、プレイ釦18が押圧される
ことによつて磁気ヘツド15とピンチローラ16
とがこれらの挿通孔19a,19bを夫々挿通し
てカセツト2の各挿入孔6a,6b内に挿入され
て、これら磁気ヘツド15とピンチローラ16と
が磁気テープ4をテープパツドとキヤプスタン1
0とに夫々圧着させるように構成されている。な
お磁気ヘツド15のキヤプスタン10側の側面に
はテープ高さ規制ガイド20が固着されていて、
そのガイド20も磁気テープ4に係合される。そ
してプレイ釦18が押圧されるとパワースイツチ
(図示せず)がONとなり、モータ(図示せず)
にてキヤプスタン10及び両リール台11a,1
1bが回転駆動されて、磁気テープ4が定速走行
され、所望の再生が行われるように構成されてい
る。
次にヘツド基板装置17の詳細を順次説明す
る。
先ず、第2図に示す如く、ヘツド基板21は、
第1アーム22と第2アーム23とによつて構成
されている。これら第1アーム22及び第2アー
ム23は板金加工されたものであり、第2アーム
23は磁気ヘツド15の取付台を兼用している。
そして第1アーム22は垂直状の帯状板に形成さ
れていて、その一端22aにはその上下全巾に亘
つてほゞ直角状に屈曲された屈曲部24が一体的
に形成されている。また第1アーム22の中央部
22bから他端22cにかけて上下辺25a,2
5bが一体的に形成されていて、その中央部22
bから他端22cにかけては断面がほゞコ字状に
形成されている。なお一端22aから中央部22
bにかけてはその第1アーム22の上下巾の中央
部に沿つて長孔26が形成されており、中央部2
2bと他端22cとの間にはその第1アーム22
の上下全巾に亘つて窓孔27が形成されている。
また第2アーム23は水平板に形成されている。
そして第14図に示す如く、その第2アーム23
の一端23a側の上部には磁気ヘツド15がスポ
ツト溶接等にて水平状に固着されており、他端2
3b側の上部には合成樹脂にて成形された被ガイ
ド体29がビス30によつて固着されている。な
お被ガイド体29は位置決め用ダボ28aによつ
て第2アーム23のダボ孔28bに係合されて位
置決めされている。
しかして、第3図〜第6図に示す如く、第1ア
ーム22はその一端22aの屈曲部24によつて
前記リール台シヤーシ9の垂直壁9aに設けられ
た上下方向に長いスリツト32内に挿入されて係
合され、その屈曲部24部分をリール台シヤーシ
9と平行な方向である水平方向(第4図で矢印a
及びb方向)に回動自在に枢支されている。また
第2アーム23は被ガイド体29部分で、後述す
るアジマス調整機構のアジマス調整ネジ32を介
して第1アーム22の他端22c側にやはりリー
ル台シヤーシ9と平行な方向である水平方向(第
4図で矢印c及びd方向)に回動自在に枢支され
ている。以上により第1アーム22と第2アーム
23とによつて中間部に屈曲自在の関節を有する
ヘツド基板21が構成されている。
なお、第1アーム22はそれと垂直壁9aとの
間に介在された板バネ33によつて復動方向(第
4図で矢印b方向)に回動付勢されている。この
板バネ33は第2図に示す如く、ほゞくの字状に
屈曲された帯状板に形成されていて、一端側33
aのほゞ中央部にビス挿通孔34が形成され、か
つその一端側33aの先端33a′にはコ字状の切
欠き35が形成されている。そして第7図に示す
如く、第1アーム22の長孔26から挿入されて
ビス挿通孔34に挿通された段付きネジ36が垂
直壁9aに設けられたネジ孔37にねじ込まれて
締めつけられることによつて板バネ33の一端側
33aが垂直壁9aの前面9a′に固着されてい
る。そしてその固着された板バネ33の他端側3
3bの先端33b′が第1アーム22の中央部22
b部分に第4図で矢印b方向から弾性的に押圧さ
れて、第1アーム22がその矢印b方向に回動付
勢されている。またこの際、板バネ33の一端側
33aの先端33a′が第1アーム22の一端22
a側にて長孔26を挿通し、その長孔26の端部
の中央部に一体的に形成された小突起38(第2
図参照)に切欠き35によつて係合されて、その
先端33a′が一端22aに第7図で矢印b′方向か
ら弾性的に押圧されている。
従つてこの板バネ33は第1アーム22の一端
22aを垂直壁9a側に押圧していて、屈曲部2
4がスリツト31から不測に抜き出て脱落される
ことを防止させる機能をも有している。なお第1
アーム22が第7図矢印a方向に仮想線で示す如
く回動された時に、板バネ33は長孔26内に入
り込むことが出来るように構成されている。
また、第2アーム23はアジマス調整ネジ32
の外周に巻装されたアジマス調整用の圧縮捩りコ
イルバネ39によつてそのネジ32を中心に第1
アーム22に対して往動方向(第4図矢印c方
向)に回動付勢されている。なお被ガイド体29
が第1アーム22の他端22cに当接されて、第
1アーム22に対する第2アーム23の角度θ
(第4図参照)が規制されている。
次に、第3図〜第6図に示す如く、第1アーム
22の中央部22a部分でその上下辺25a,2
5b間にはピンチローラレバー41が回動自在に
枢支されている。このピンチローラレバー41は
第2図に示す如く、上下辺41a,41bの一端
側を垂直片41cにて一体的に連結したものであ
り、その一端側は断面がほゞコ字状に形成されて
いる。なお上下辺41a,41bの他端間にピン
チローラ16が支軸42を介して回転自在に枢支
されている。そしてこのピンチローラレバー41
は第1レバー22の上下辺25a,25b間に垂
直状に固着された支点軸43を中心に回動自在に
枢支されている。またこのピンチローラレバー4
1はその上下辺41a,41b間で支点軸43の
外周に巻装された捩りコイルバネ44によつて、
その支点軸43を中心に第1アーム22に対して
第4図で矢印e方向に回動付勢されている。なお
支軸42の下端42aが第1アーム22の下辺2
5bに一体的に形成されたストッパー片45(第
2図参照)に当接されることによつて、ピンチロ
ーラレバー41の第1アーム22に対する矢印e
方向の回動が規制されている。
ところで、捩りコイルバネ44は第2図に示す
如く、上下両端44a,44bに夫々つながる上
下一対のコイル部44c,44dを有し、かつ上
下両コイル部44c,44d間をコ字状をなす中
央部44eにて一体的に連結させた構造に形成さ
れている。そしてこの捩りコイルバネ44は上下
両コイル部44c,44dによつて支点軸43の
外周に巻装され、その上下両端44a,44bを
第1アーム22の上下両縁部分に設けられた一対
の係止部46a,46bに係止させると共に、そ
の中央部44eをピンチローラレバー41の垂直
片41cに第4図で矢印e方向から弾性的に押圧
させている。
そして、この捩りコイルバネ44は、コ字状を
なす中央部44eの上下方向への広がり力と、上
下両コイル部44c,44dの上下方向への伸び
力とに抗してピンチローラレバー41の上下辺4
1a,41b間に挿入されている。そしてその時
の自動調心作用にて、第5図に示す如く中央部4
4cが垂直片41cの上下方向の中央部であると
共にピンチローラ16の上下軸線方向の中央部で
もあるセンターP1を正確に押圧する。また一対
のコイル部44c,44dを上下に2分割したこ
とによつて、前記矢印e方向への所定の押圧力を
得る上で、細い線材を用いてバネ定数を小さく抑
えることが出来ると共に、中央部44eが上下の
バランスの非常に良い状態でピンチローラレバー
41の垂直片41cを押圧することが出来る。な
おその垂直片41cで中央部44eの内側には貫
通孔47(第2図参照)が形成されている。
次に、第8図〜第10図に示す如く、前記テー
プレコーダ本体1の前面壁1aに取付けられたプ
レイ釦18はプレイ釦レバー48の先端上に取付
けられている。なおこのプレイ釦レバー48は前
記リール台シヤーシ9の下面に水平方向(第4図
で矢印g及びh方向)に往復動自在に構成されて
いて、矢印g方向への往動により、パワースイツ
チをON状態に切換えると共に、両リール台11
a,11bの駆動機構(何れも図示せず)を
FWD状態に切換えるように構成されている。そ
してこのプレイ釦18は合成樹脂にて成形されて
いて、プレイ釦本体49の背面49a側に弾性舌
片部50が間隔を隔てゝ一体的に成形されてい
る。そしてプレイ釦本体49と弾性舌片部50と
の間には圧縮コイルバネ51が介在されている。
なおプレイ釦本体49の背面49aでその左右両
端には垂直状をなす一対の補強用リブ52が一体
的に成形されている。また弾性舌片部50はプレ
イ釦本体49の背面49aの下端に一体的に成形
された水平状の取付板53の後端の上部に一体的
に成形されたものであり、この弾性舌片部50は
取付板53の左右両端上に植立された一対の弾性
片50aと、これら両弾性片50aの上端間を連
結する水平片50bとによつて構成されている。
そして圧縮コイルバネ51は水平片50bのほゞ
中央部に一体的に成形された突起54に一端側を
係止されている。なお水平片50bの圧縮コイル
バネ51と反対側には前記第1アーム22を押圧
する為の押圧用突片55が一体的に成形されてい
る。なおこのプレイ釦18はその取付板53部分
にてビス56によつてプレイ釦レバー48上に固
着されている。そしてプレイ釦レバー48の左右
両端縁上に一体的に形成された一対のストツパー
片57に水平片50bの左右両端部50b′が当接
されている。そして押圧突片55の先端が第4図
〜第5図に示す如く、捩りコイルバネ44の中央
部44e内を貫通し、更にピンチローラレバー4
1の垂直片41cの貫通孔47を貫通して第1ア
ーム22の中央部22bに当接されている。
なお、圧縮コイルバネ51はゴムやその他の各
種弾性体〔プレイ釦本体49に一体成形したバネ
片等であつても良い。〕に置換することが出来る
が、例えば第11図に示す如く、ビス56によつ
て取付板53と共締めされてプレイ釦レバー48
上に取付けられる板バネ59等を用いても良い。
次に、以上述べたヘツド基板装置17の構造に
基づく動作を第4図によつて説明する。
先ず、ストツプモードでは、プレイ釦レバー4
8が戻しバネ(図示せず)によつて矢印h方向に
復動付勢されていて、プレイ釦18が実線で示さ
れた復動位置に復動されている。そしてこれと共
にヘツド基板21全体が板バネ33によつて屈曲
部24を中心に矢印b方向に復動付勢されてい
て、そのヘツド基板21全体と磁気ヘツド15及
びピンチローラ16とが夫々実線で示された復動
位置に復動されている。
次に、プレイ釦18のプレイ釦本体49が矢印
g方向に押圧されてそのプレイ釦18が仮想線で
示された往動位置へ往動されると、それと一体に
プレイ釦レバー48が同方向に往動され、そのプ
レイ釦レバー48がロツク板(図示せず)によつ
て往動位置にてロツクされる。
そして、プレイ釦本体49が矢印g方向に押圧
されると、圧縮コイルバネ51及び弾性舌片部5
0を介して押圧用突片55がヘツド基板21の第
1アーム22の中央部22bを矢印g方向に押圧
する。なおこの時、圧縮コイルバネ51のバネ力
が板バネ33のバネ力より強く構成されている為
に、圧縮コイルバネ51は殆んど圧縮されない。
従つて第1アーム22が板バネ33に抗して屈曲
部24部分を中心に矢印a方向に回動されて前
進、即ち往動される。そして第1アーム22と一
体に第2アーム23も同方向に回動されて前進、
即ち往動されて、これら第1アーム22と第2ア
ーム23とからなるヘツド基板21の往動によ
り、磁気ヘツド15とピンチローラ16とが仮想
線で示された往動位置へ前進、即ち往動される。
そしてこれら往動位置に往動された磁気ヘツド1
5とピンチローラ16とは仮想線で示す如く前記
カセツト2内の磁気テープ4に夫々接触されて、
磁気テープ4をテープバンド7とキヤプスタン1
0とに夫々圧着させる。但しこの際、第1アーム
22が仮想線で示された往動位置に達する以前
に、ピンチローラ16がキヤプスタン10に圧着
されることになり、その圧着により、ピンチロー
ラレバー41が支点軸43を中心に捩りコイルバ
ネ44に抗して第1アーム22に対して矢印f方
向に回動される。そして前述した如く、捩りコイ
ルバネ44の中央部44eがピンチローラレバー
41のピンチローラ16のセンターP1を正確に
かつバランス良く押圧することによつて、ピンチ
ローラ16はキヤプスタン10に常に正確な平行
状態で圧着される。
一方、ヘツド基板21については、プレイ釦本
体49が仮想線で示された往動位置まで押圧され
る以前に、第1アーム22の他端22cが仮想線
で示す如くリール台シヤーシ9の垂直壁9aの前
面9a′に当接されて第1アーム22の矢印a方向
への回動が規制される。即ち、第1アーム22は
仮想線で示された位置が往動位置であり、この第
1アーム22が往動位置に達した後も、プレイ釦
本体49は引き続き矢印g方向に押し込まれる。
そしてこの間に、第9図及び第10図に示す如く
弾性舌片部50がその弾性に抗して矢印i方向に
撓み、かつ圧縮コイルバネ51が圧縮される。そ
してこの後に、プレイ釦本体49が往動位置に達
してプレイ釦レバー48が往動位置にてロツクさ
れる。
従つて、プレイ釦本体49が往動位置に往動さ
れてロツクされている状態では、圧縮コイルバネ
51及び弾性舌片部50によるバネ力によつて、
第1アーム22が往動位置設定の基準面である垂
直壁9aの前面9a′に矢印g方向から常時押圧さ
れて位置決めされており、これら圧縮コイルバネ
51及び弾性舌片部50によつて第1アーム22
を往動位置にて位置決めする為のリミツターバネ
が構成された構造となつている。
また、矢印a方向に回動される第1アーム22
が往動位置に達する以前に、第2アーム23の被
ガイド部29に一体に設けられている被当接部6
0がやはり垂直壁9aの前面9a′に当接され、こ
の後の引き続きの第1アーム22の矢印a方向へ
の回動により、第2アーム23がアジマス調整ネ
ジ32を中心に圧縮捩りコイルバネ39に抗して
第1アーム22に対して矢印a方向に回動され
る。そしてこの時の第2アーム23の回動作用に
より、磁気ヘツド15が磁気テープ4に対する平
行状態に規制される。従つて、磁気ヘツド14を
磁気テープ4に常に平行に接触させることが出来
て、磁気テープ4に対する磁気ヘツド15の当り
(接触状態)が非常に良いものとなる。また磁気
ヘツド15が往動位置に往動された状態では、圧
縮捩りコイルバネ39のバネ力によつて、第2ア
ーム23が往動位置設定の基準面である垂直壁9
aの前面9a′に矢印g方向から常時押圧されてい
るから、その圧縮捩りコイルバネ39が磁気ヘツ
ド15を往動位置にて位置決めする為のリミツタ
ーバネとして機能する。従つて、磁気ヘツド15
を往動位置にて常に正確に位置決めすることが出
来る上に、走行される磁気テープ4のテンシヨン
の変動に追従させて磁気ヘツド15を無理なく前
後動させることが出来るので、磁気テープ4の走
行に無理がかゝり難く、その磁気テープ4の走行
が非常に安定する。
ところで、以上述べたように、第1アーム22
と第2アーム23とによつて中間部に屈曲自在の
関節を有するヘツド基板21を構成し、また第2
アーム23を第1アーム22に対して往動方向
(矢印c方向)に所定角度θに回動付勢させてお
いて磁気ヘツド15を往動位置にて磁気テープ4
に対する平行状態に規制させるようにした構造に
よれば、そのヘツド基板21の回動支点P2であ
る第1アーム22の屈曲部24と磁気ヘツド15
のセンターP3との距離L1をさほど長くとる必要
がない。しかも第1アーム22の他端22cの移
動量S1に対して磁気ヘツド15の移動量S2を同
じか、寧ろ小さくすることが可能である。従つて
ヘツド基板21の回動に伴うデツドスペースを著
しく減少させることが出来るので、ヘツド基板2
1を小スペース内で回動運動させることが出来
て、スペースフアクターが非常に良いものであ
る。しかもプレイ釦18の押圧用突起55による
第1アーム22の押圧位置P2を前記回動支点P2
から前記距離L1のほゞ1/3の距離L3に設定したの
で、前述した如く圧縮コイルバネ51と弾性舌片
部50とによるリミツターバネ機能により第1ア
ーム22に対するオーバーストロークを有するプ
レイ釦本体49の往動ストロークS3を磁気ヘツ
ド15の移動量S2に対して充分に小さくするこ
とが出来る。
なお、所望の再生後にストツプ釦(図示せず)
が押されると、プレイ釦レバー48のロツクが解
除されて、プレイ釦18と共に、ヘツド基板2
1、磁気ヘツド15及びピンチローラ16が夫々
実線で示された復動位置へ復動される。
次に、前述したヘツド基板17に設けられてい
る前記ヘツド基板21及び磁気ヘツド15の水平
ガイド機構と、磁気ヘツド15のアジマス調整機
構とを第12図〜第15図によつて説明する。
先ず前記水平ガイド機構は、第12図及び第1
3図に示されていて、前記リール台シヤーシ9の
垂直壁9aの前面9a′で前記第1アーム22の他
端22c側の近傍位置にリール台シヤーシ9と平
行な水平状に固着された円柱状の一対のガイド体
62,63と、第1アーム22の他端22cと前
記被ガイド体29の一端29aとに形成されてこ
れら両ガイド体62,63に夫々係合された貫通
孔である一対の被ガイド孔64,65とによつて
構成されている。そして両被ガイド孔64,65
は第13図に示す如く両ガイド体62,63に対
する長孔に形成されていて、これら両被ガイド孔
64,65の上下方向の巾W1及びW2は両ガイド
体62,63の直径D1及びD2と夫々等しく形成
されている。なお一方のガイド体62の前端には
フランジ62aが一体的に形成されていて、第4
図に実線で示された第1アーム22の復動位置
は、第12図に実線で示す如くそのフランジ62
aに第1アーム22の他端22cが矢印b方向か
ら当接されることによつて規制されている。また
第1アーム22の組立て時にそのフランジ62a
を被ガイド孔64に挿通出来るようにその被ガイ
ド孔64の一側面には大径孔66が接続されてい
る。
そしてこの水平ガイド機構によれば、前述した
ヘツド基板21の往動の為の水平方向の回動時
に、水平状の両ガイド体62,63が第1アーム
22と第2アーム23とを案内するので、これら
第1アーム22と第2アーム23とは上下方向の
ガタツキを確実に規制された状態で、水平方向に
極めて正確に移動される。従つて、磁気ヘツド1
5に上下方向のガタツキが発生することが全くな
く、磁気テープ16に対する磁気ヘツド15の高
さを常に極めて正確に規制することが出来て、高
精度の再生を行うことが出来る。
次に、前記アジマス調整機構は、第12図、第
14図及び第15図に示されている。
即ち先ず、前記アジマス調整ネジ32は、円柱
軸68の下端部の外周にネジ部69を設け、上端
面にドライバー係合溝70が形成された円柱軸6
8の頭部71をその円柱軸68より大径に形成し
て、その円柱軸68と頭部71との間に段部72
を形成したものである。そしてこのアジマス調整
ネジ32は、その上端の頭部71が前記第1アー
ム22の上辺25aに一体的に形成された円筒部
73内に挿入され、下端のネジ部69が第1アー
ム22の下辺25bに形成されたネジ孔74にね
じ込まれて第1アーム22に垂直状に取付けられ
ている。なお円筒部73には上辺25aに跨つて
一対のスリツト75が形成されていて、直径方向
に2分割されている。そしてその2分割された円
筒部73が頭部71の周面を両側から弾性的に挾
み付けており、その挾み付けによつてアジマス調
整ネジ32の緩み止めがなされている。
次に、被ガイド体29の他端29b側〔磁気ヘ
ツド15とは反対側〕には垂直状をなす円筒部7
6が一体的に成形されている。なおこの円筒部7
6の中心孔は下端に至るに従つて大径となる円錘
形状孔77に形成されている。そして円筒部76
がその円錘形状孔77によつてアジマス調整ネジ
32の段部72の下方で円柱軸68の外周に挿入
されている。
しかして、前記圧縮捩りコイルバネ39は円柱
軸68の外周で、第1アーム22の下辺25bと
円筒部76との間に巻装されている。そしてその
圧縮捩りコイルバネ39の圧縮反発力によつて円
筒部76が段部72に下方から押圧されている。
またその圧縮捩りコイルバネ39の上下両端39
a,39bが円筒部76に設けられた係止部78
aと第1アーム22に設けられた係止部78bと
に係止されていて、その捩り反発力によつて被ガ
イド部29がアジマス調整ネジ32を中心に第1
アーム22に対して第4図で矢印c方向に回動付
勢されている。なお被ガイド部29の中間部には
前記一方のガイド体62に対する逃げ用の凹所7
9が形成されている。
以上の如く構成されたアジマス調整機構によれ
ば、第14図に示す如く、アジマス調整ネジ32
をドライバーにて回転調整すると、そのネジ部6
9とネジ孔74とによるネジ送り作用によつてこ
のアジマス調整ネジ32が下方(矢印j方向)又
は上方(矢印k方向)に移動調整される。そして
アジマス調整ネジ32が下方に移動調整される際
には、その段部72によつて円筒部76が圧縮捩
りコイルバネ39を圧縮させながら下方に移動調
整されて、被ガイド体29が第2アーム23と一
体に他方のガイド体63を中心に矢印方向に回
動調整される。またアジマス調整ネジ32が上方
に移動調整される際には、圧縮捩りコイルバネ3
9の圧縮反発力によつて円筒部76が上方に移動
調整されて、被ガイド体29が第2アーム23と
一体に他方のガイド体63を中心に矢印m方向に
回動調整される。そして上記第2アーム23の矢
印方向又はm方向の回動調整により、その第2
アーム23の一端23a上に固着されている前記
磁気ヘツド15のアジマスが調整されることにな
る。
このように、このアジマス調整機構は、前述し
た如く、磁気ヘツド15の上下方向のガタツキを
確実に規制して磁気ヘツド15をリール台シヤー
シ9と平行な方向に正確に往復動させる為のガイ
ドである他方のガイド体62を中心に磁気ヘツド
15を回動調整してアジマスを調整するように構
成したものである。従つてその他方のガイド体6
2は、磁気ヘツド15のアジマスを調整する際の
回動支点を兼用している。しかもこの支点軸を中
心に磁気ヘツド15を回転調整する為のアジマス
調整ネジ32は1本であるから、このアジマス調
整機構の構造は非常に簡単であり、部品点数や組
立て工数が非常に少ないものである。
なお、圧縮捩りコイルバネ39は、アジマス調
整用のバネと、前述した第2アーム23の第4図
で矢印c方向の回動付勢用バネ及び磁気ヘツド1
5の往動位置での位置決め用のリミツターバネと
を兼用しているから、このアジマス調整ネジ32
はより一層構造が簡素化されたものになつてい
る。
〔応用例〕
以上本考案の実施例に付き述べたが、本考案の
技術的思想に基づき各種有効な変更が可能であ
り、例えば、実施例で示したカセツト式小型テー
プレコーダ以外にも各種のテープレコーダに適用
することが出来る。
〔考案の効果〕
本考案は上述の如く、シヤーシと平行な方向に
回動される第1アームによつて第2アームを介し
て磁気ヘツドをテープカセツト内の磁気テープに
接触させるものであるが、磁気ヘツドが取付けら
れた第2アームをシヤーシと平行なガイド体によ
つてシヤーシと平行な方向に移動させるように案
内させると共に、アジマス調整ネジによつて第2
アームを上記ガイド体を中心に回動調整して、磁
気ヘツドのアジマスを調整するように構成したの
で、磁気ヘツドのシヤーシに対する上下方向のガ
タツキを確実に規制させた状態で、磁気ヘツドを
シヤーシと平行な方向に正確に往復動させること
が出来る。従つて、磁気ヘツドの往復動時に、そ
の磁気ヘツドが上下方向にガタツキを生じること
が全くなくて、磁気テープに対する磁気ヘツドの
高さを常に極めて正確に規制することが出来て、
高精度の記録再生を行うことが出来る。
しかも、ガイド体を中心に磁気ヘツドを回転調
整してその磁気ヘツドのアジマスを調整するよう
に構成したので、ガイド体は磁気ヘツドのアジマ
スを調整する際の回動支点を兼用している上に、
この回動支点を中心に磁気ヘツドを回動調整する
為のアジマス調整ネジは1本で充分である等、ア
ジマスの調整機構の構造が非常に簡単で、部品点
数や組立て工数が少なく非常に低コストなものが
得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を適用したカセツト式小型テープ
レコーダの実施例を示したものであつて、第1図
はカセツトの装着状況を示した一部切欠き平面
図、第2図はヘツド基板装置部分の分解斜視図、
第3図は同上の組立て完了状態の斜視図、第4図
は同上の拡大平面図、第5図は第4図−線矢
視図、第6図は第5図−線断面図、第7図は
ヘツド基板の復動付勢用板バネ部分の拡大断面
図、第8図はプレイ釦部分の拡大斜視図、第9図
は第8図−線断面図、第10図は第9図−
線断面図、第11図はプレイ釦の変形例を示し
た分解斜視図、第12図はヘツド基板の水平ガイ
ド機構及び磁気ヘツドのアジマス調整機構部分の
水平断面平面図、第13図は第12図−
線断面図、第14図は第12図−線断面
図、第15図は第14図−線での拡大断
面図である。 また図面に用いられた符号において、9……シ
ヤーシであるリール台シヤーシ、9a……垂直
壁、15……磁気ヘツド、22……第1アーム、
23……第2アーム、29……被ガイド体、32
……アジマス調整ネジ、39……アジマス調整用
バネである圧縮捩りコイルバネ、63……ガイド
体、65……被ガイド孔、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シヤーシ上に平行に装着されたテープカセツト
    と、そのテープカセツト内の磁気テープに磁気ヘ
    ツドを接触させるべく、その磁気ヘツドを上記シ
    ヤーシと平行な方向に往復動するヘツド支持機構
    を有するテープレコーダにおいて、 一端側に設けられた回動支点を中心にして上記
    シヤーシと平行な方向に回動可能に構成された第
    1アームと、 一端側に上記磁気ヘツドが取付けられ、他端側
    が上記第1アームの他端側に支持された第2アー
    ムと、 上記シヤーシ上に該シヤーシと平行に取付けら
    れて、上記第2アームの他端側を上記シヤーシと
    平行な方向に移動させるべく案内するガイド体
    と、 上記第1アームの他端側に取付けられて、上記
    第2アームを上記ガイド体を中心に回動調整し
    て、上記磁気ヘツドの上記磁気テープに対するア
    ジマスを調整する調整ネジとを具備させたことを
    特徴とするテープレコーダ。
JP11657883U 1983-07-27 1983-07-27 テ−プレコ−ダ Granted JPS6023924U (ja)

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