JP3331270B2 - テープレコーダのヘッド位置切換装置 - Google Patents

テープレコーダのヘッド位置切換装置

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JP3331270B2
JP3331270B2 JP33139094A JP33139094A JP3331270B2 JP 3331270 B2 JP3331270 B2 JP 3331270B2 JP 33139094 A JP33139094 A JP 33139094A JP 33139094 A JP33139094 A JP 33139094A JP 3331270 B2 JP3331270 B2 JP 3331270B2
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昌鍾 呉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープの走行方向をフ
ォワード側からリバース側へ、更にはリバース側からフ
ォワード側へと反転させて往復の録音ないし再生動作を
行うオートリバース機構を備えるテープレコーダのヘッ
ド位置切換装置に関する。更に詳しくは、テープの走行
方向に応じてテープに対するヘッドの位置をテープ幅方
向に切り換える方式のテープレコーダのヘッド位置切換
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カセットテープでは、1本のテープを往
復利用するために、フォワード(いわゆるA面)側とリ
バース(いわゆるB面)側の記録領域をテープ幅方向に
使い分けている。したがって、リバース機能を有するテ
ープレコーダはヘッド位置切換装置を備えており、テー
プのプレイ方向に応じてヘッドの位置をテープ幅方向に
切り換えている。
【0003】この種のヘッド位置切換装置としては、特
開昭56−44132号公報に開示されているものがあ
る。図6は、従来のテープレコーダのヘッド位置切換装
置を示し、ヘッドを支持しながらテープ幅方向(図中上
下方向)に移動可能な台板101は、ヘッドマウント板
102に回動自在に支持された切換レバー103でテー
プ幅方向に移動される。切換レバー103は、スライダ
106の移動に伴って回動される。また、台板101の
所定位置には下部アジマス調整ねじ104が、ヘッドマ
ウント板102の所定位置には上部アジマス調整ねじ1
05がそれぞれ取り付けられている。したがって、台板
101は、各アジマス調整ネジ104,105に当たる
範囲で移動することができ、テープのフォワード側及び
リバース側の再生、録音時のヘッドの位置は、各アジマ
ス調整ねじ104,105で決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のヘ
ッド位置切換装置においては、台板101及びスライダ
106は移動し、また、切換レバー103は回動するの
で、機構上、これら台板101、スライダ106及び切
換レバー103等のがた付きを防止することは困難であ
る。このため、台板101に支持されるヘッドもがた付
き、その位置が適正位置からずれてしまうことがある。
これに加えて、下部アジマス調整ネジ104は移動可能
な台板101に取り付けられているため、アジマス調整
を行う場合に台板101が安定せず、また、上述したよ
うにがた付くため、その調整作業が困難なものになると
いう問題もある。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、テープに対するヘッドの位置を適正位
置にスムーズに切り換えて安定させることができ、ま
た、アジマス調整の作業を容易なものにできるテープレ
コーダのヘッド位置切換装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、テープの走行方向に応じて
ヘッドをテープ幅方向に移動させ、テープの再生又は録
音位置を切り換えるテープレコーダのヘッド位置切換装
置において、ヘッドをテープ幅方向に移動可能に支持す
るベースと、このベースに回動自在に支持されてテープ
幅方向に回動する長手側端がヘッドに接続された線形状
スプリングと、テープ走行方向を反転させるのに連動
してベースに沿って移動しながらスプリングの回動支点
を介した短手側端をテープ幅方向に移動させるカム手段
とを備え、かつこのカム手段は、スプリングの短手側
をテープ幅方向に移動させる傾斜部と、この傾斜部の両
端にベースに沿って形成され、スプリングの弾性変形量
を維持する第1及び第2平行部を有し、テープ走行方向
を反転させるのに伴って連動する手段によって駆動され
て、傾斜部でスプリングの短手側端に変位を与えてスプ
リングを回動させて長手側端側のヘッドを上下動させる
と共に更に第1及び第2平行部でスプリングを弾性変形
させてヘッドに所定のヘッド位置へ向かう付勢力を与え
つつ前記ヘッドを固定するようにしている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、ベースに別
々に取り付けられてこのベースからの突出量をそれぞれ
調整することができ、ヘッドのテープ幅方向一側及び他
側への移動範囲をそれぞれ制限してフォワード位置及び
リバース位置をそれぞれ決定する一対のアジマス調整手
段を備えて構成される。
【0008】
【作用】したがって、請求項1記載の発明では、フォワ
ード走行で録音または再生するモードが選択されると、
テープ走行方向を反転させる機構に連動する手段によっ
てベースに沿ってカム手段が一方向に移動してスプリン
グの短手側端を傾斜部に沿ってテープ幅方向の一方の側
に移動させる。このため、スプリングは一方向に回動し
ながらその長手側端でヘッドをテープ幅方向に移動さ
せ、ヘッドの位置をフォワード位置にスムーズに切り換
える。この場合、ヘッドがフォワード位置に達してアジ
マス調整手段に当接した後にはスプリングの弾性変形に
よってカム手段から与えられるテープ幅方向の変位が吸
収され、そのスプリングの弾性力でヘッドをフォワード
位置に付勢力を与えつつ固定する。そして、スプリング
短手側端がカム手段の第1平行部に達すると、この第
1平行部はスプリングの弾性変形量を維持してヘッド位
置の固定を継続する。
【0009】また、リバース走行で録音または再生する
モードが選択されると、テープ走行方向を反転させる機
構に連動する手段によってベースに沿ってカム手段が他
方向に移動して、スプリングの短手側端を傾斜部に沿っ
てテープ幅方向の他方の側に移動させる。したがって、
スプリングは他方向に回動しながらその長手側端でヘッ
ドをテープを幅方向に横切る方向に移動させ、ヘッドの
位置をリバース位置にスムーズに切り換える。この場
合、ヘッドがリバース位置に達してアジマス調整手段に
当接した後にはスプリングの弾性変形によってカム手段
から与えられるテープ幅方向の変位が吸収され、そのス
プリングの弾性力でヘッドをフォワード位置に付勢力を
与えつつ固定する。そして、スプリングの短手側端がカ
ム手段の第2平行部に達すると、この第2平行部はスプ
リングの弾性変形量を維持してヘッド位置の固定状態を
維持する。
【0010】カム手段の第1又は第2平行部がスプリン
グの短手側端を保持している状態では、スプリングの
手側端から各平行部に作用する弾性力は、これらの平行
部に垂直な方向、即ちカム手段の移動方向に対して垂直
な方向に作用する。したがって、スプリングの弾性力に
影響されてカム手段がずれることはない。
【0011】また、請求項2記載の発明では、各アジマ
ス調整手段はベースに取り付けられており、移動するヘ
ッド側に取り付けられていない。したがって、ヘッドの
移動に起因してがた付くことがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0013】図1に本発明のテープレコーダのヘッド位
置切換装置の一実施例を、また、図2にテープレコーダ
のシャーシ部にこのヘッド位置切換装置を搭載した状態
を示している。ヘッド位置切換装置1は、ヘッド基板
2、ヘッドホルダ3、カムプレート4、スプリング5及
びアジマス調整ビス6,7等より構成されている。
【0014】ヘッド基板2は、シャーシ部8に取り付け
られている。このヘッド基板2には、テープガイド9が
固定されている。このテープガイド9には、ヘッド10
の両側、詳しくは、テープ11の走行方向(ヘッド10
がテープ11に接触する位置でのテープ11の走行方
向。以下同じ。)両側に位置して一対のヘッド案内ボス
9a,9bが一体的に成形されている。各ボス9a,9
bは、テープ11の幅方向に突出している。尚、ヘッド
基板2とテープガイド9は、ヘッド位置切換装置1のベ
ースを構成している。
【0015】なお、ヘッド基板2は、テープレコーダの
プレイボタンあるいは録音ボタンが押し込まれた場合
に、シャーシ部8に対してプレイボタンの操作方向に移
動しヘッド10をカセット内へ押し込みテープ11に接
触させる。また、FF、REWボタンが押されたときに
もヘッド基板2は移動する。
【0016】ヘッドホルダ3は枠状を成しており、この
枠の部分にヘッド10が挿入されて固定されている。ヘ
ッドホルダ3の一側面にはテープ11の幅方向に並んで
一対のアーム3a,3bが形成されている。各アーム3
a,3bにはボス挿入孔3d,3eが穿孔され、これら
各ボス挿入孔3d,3e内にテープガイド9の一側のヘ
ッド案内ボス9aを挿入させている。また、ヘッドホル
ダ3の他側面には1本のアーム3cが形成されている。
このアーム3cの中央にもボス挿入孔3fが穿孔され、
このボス挿入孔3f内にテープガイド9の他側のヘッド
案内ボス9bを挿入させている。したがって、このヘッ
ドホルダ3は、各ヘッド案内ボス9a,9bにガイドさ
れてテープ11の幅方向に移動できる。
【0017】また、ヘッド基板2の裏側には、これとの
間に若干の間隙をあけてスライドプレート12が配置さ
れている。このスライドプレート12は、シャーシ部8
にヘッド基板2の移動方向と直交する方向即ちテープ走
行方向に揺動自在に取り付けられている。そして、スラ
イドプレート12は、図示しないテープ走行方向を反転
させる機構例えば図2、図4及び図5に例示するテープ
走行方向切換装置の動きに連動して移動する。このスラ
イドプレート12には、カム手段を構成するカムプレー
ト4が固定されている。したがって、カムプレート4
は、スライドプレート12の移動に伴い図1に示す位置
(以下、カムフォワード位置と称す。)から図3に示す
位置(以下、カムリバース位置と称す。)まで移動す
る。
【0018】カムプレート4には、カム孔13が形成さ
れている。このカム孔13は、カムプレート4のスライ
ドプレート12から遠い位置に当該カムプレート4の移
動方向、即ちスライドプレート12に沿って形成された
第1平行部13aと、この第1平行部13aに連続し、
且つ、テープ11の幅方向に対して斜めにスライドプレ
ート12に近づく方向に形成された傾斜部13bと、こ
の傾斜部13bに連続し、且つ、カムプレート4のスラ
イドプレート12に近い位置に当該カムプレート4の移
動方向、即ちスライドプレート12に沿って形成された
第2平行部13cより構成されている。第1及び第2平
行部13a,13cは、詳しくは後述するスプリング5
を弾性変形させるのに十分な位置に形成されており、こ
れら各平行部13a,13cがスプリング5の他端(短
手側端)5bを案内している場合には、このスプリング
5は弾性変形しながらヘッド10に弾性力を作用させて
いる。
【0019】スプリング5は、所定長の線状弾性部材を
その中央部分でリング状に1巻きしたもので、テープガ
イド9の所定位置に形成されたボス9cに回動自在に支
持されている。テープガイド9に形成されたボス9c
は、テープ11の厚み方向(ヘッド10がテープ11に
接触する位置でのテープ11の厚み方向。以下同じ。)
に突出している。したがって、スプリング5の両端5
a,5bは、テープ11の幅方向に円弧状に移動でき
る。スプリング5の一端(長手側端)5aの近傍部分は
直角に折り曲げられており、ヘッドホルダ3に形成され
た溝3g内に挿入されている。この溝3gはテープ11
の走行方向に沿って形成され、したがって、スプリング
5の一端5aがテープ11の幅方向に円弧状に移動する
と、スプリング5の一端5aの近傍部分はこの溝3gに
沿って滑りながらヘッドホルダ3をテープ11の幅方向
に移動させる。また、スプリング5の他端5bの近傍部
分も直角に折り曲げられており、カム孔13内に挿入さ
れている。したがって、カムプレート4が移動すると、
スプリング5の他端5bはカム孔13の傾斜部13bに
案内されてテープ11の幅方向に円弧状に移動する。
【0020】一対のアジマス調整ビス6,7はテープガ
イド9に取り付けられており、ヘッドホルダ3のアーム
3cテープ11の厚み方向両側に配置されている。一
方のアジマス調整ビス6は、テープガイド9からの突出
量が比較的小さく設定されている。したがって、このア
ジマス調整ビス6の頭部表面は、アーム3cの一側面、
換言するとスライドプレート12に対向する面に当接し
てヘッドホルダ3のスライドプレート12に近づく方向
の移動を制限し、ヘッド10の図1に示す位置(以下、
ヘッドフォワード位置と称す。)を決定する。即ち、一
方のアジマス調整ビス6のねじ込み量を変化させること
で、ヘッドフォワード位置を調整することができる。ま
た、他方のアジマス調整ビス7は、テープガイド9から
の突出量が比較的大きく設定されている。したがって、
このアジマス調整ビス7の頭部裏面は、アーム3cの他
側面、換言するとスライドプレート12に対して裏側に
なる面に当接してヘッドホルダ3のスライドプレート1
2から離れる方向の移動を制限し、ヘッド10の図3に
示す位置(以下、ヘッドリバース位置と称す。)を決定
する。即ち、他方のアジマス調整ビス7のねじ込み量を
変化させることで、ヘッドリバース位置を調整すること
ができる。
【0021】次に、このヘッド位置切換装置1の作動に
ついて説明する。
【0022】先ず、テープレコーダでカセットテープ1
1のフォワード側を再生又はフォワード側に録音する場
合には、図1に示すように、テープ走行方向切換装置が
スライドプレート12を操作し、カムプレート4をカム
フォワード位置に移動させる。この位置では、カム孔1
3の第1平行部13aがスプリング5の他端5bをスラ
イドプレート12から離れる方向に押しつけており、し
たがって、スプリング5の一端5aはヘッドホルダ3を
一方のアジマス調整ビス6に押しつけ、ヘッド10をヘ
ッドフォワード位置に位置決めする。この状態では、ス
プリング5は弾性変形しながらヘッドホルダ3をアジマ
ス調整ビス6に押しつけているので、ヘッド10はがた
付くことなくヘッドフォワード位置に固定される。ま
た、スプリング5の他端5bはカム孔13の第1平行部
13aに案内されているので、スプリング5の弾性力は
カムプレート4の移動方向に対して垂直な方向に作用
し、スプリング5の弾性力に影響されてカムプレート4
がずれることはない。なお、ヘッドフォワード位置で
は、ヘッド10はカセットテープ11の一側に規定され
るフォワード記録領域に正確に対向し、適正なアジマス
角度が安定的に得られる。
【0023】この状態から、カセットテープ11のリバ
ース面を再生又はリバース面に録音するためにリバース
操作されてテープ走行方向切換装置が作動すると、スラ
イドプレート12が移動されてカムプレート4が図1中
矢印B方向に移動される。したがって、スプリング5の
他端5bがカム孔13の傾斜部13bを滑りながらスラ
イドプレート12に近づく方向に移動し、これによって
スプリング5がボス9cを中心に回動してその一端5a
でヘッドホルダ3をスライドプレート12から離れる方
向に移動させる。これにより、スプリング5の一端5a
はヘッドホルダ3を他方のアジマス調整ビス7に押しつ
け、ヘッド10の位置をヘッドリバース位置にスムーズ
に切り換える。その後、更にカムプレート4が移動して
傾斜部13bがスプリング5の他端5bを移動させる
と、スプリング5が弾性変形しながらその弾性力でヘッ
ドホルダ3をアジマス調整ビス7に押しつけ、ヘッド1
0をヘッドリバース位置に固定する。そして、カムプレ
ート4がカムリバース位置に達すると、カム孔13の第
2平行部13cがスプリング5の他端5bを引っ張り、
スプリング5が発揮する弾性力を維持する。この状態で
は、スプリング5の弾性力はカムプレート4の移動方向
に対して垂直な方向に作用し、したがって、スプリング
5の弾性力に影響されてカムプレート4がずれることは
ない。なお、ヘッドリバース位置では、ヘッド10はカ
セットテープ11の他側に規定されるリバース記録領域
に正確に対向し、適正なアジマス角度が安定的に得られ
る。
【0024】一方、アジマス調整作業を行う場合には、
各アジマス調整ビス6,7のねじ込み量を変化させれば
良く、各アジマス調整ビス6,7はヘッド基板2に固定
されたテープガイド9に取り付けられているので、アジ
マス調整作業時にがた付くことがなく、アジマス調整を
迅速に行うことができる。
【0025】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例では、ヘッド10のヘッドフォワ
ード位置をヘッド基板2に近い位置に、ヘッドリバース
位置をヘッド基板2から遠い位置に設定したが、ヘッド
基板2とカセットテープ11の記録面との位置関係を逆
にして、ヘッド基板2から遠い位置をヘッドフォワード
位置に、ヘッド基板2に近い位置をヘッドリバース位置
に設定しても良いことは勿論である。
【0026】また、本実施例では、テープ11の厚み方
向に突出するボス9cでスプリング5cをテープ11の
幅方向に回動自在に支持する構成としたが、スプリング
の支持構造はこれに限るものではなく、スプリング5を
テープ11の幅方向に回動させることが可能であれば、
例えばテープ11の走行方向に突出するボスで支持する
構成としても良く、その他の構造で支持する構成として
も良い。
【0027】さらに、本実施例では、カムプレート4に
形成されたカム孔13を使用してスプリング5の他端5
bを移動させる構成にしたが、このカム手段に限るもの
ではなく、スプリング5の他端5bをテープ11の幅方
向に移動させることが可能であれば、例えばカム溝を有
する確動カム等何れのカム手段でも良い。また、本実施
例では、カムプレート4をテープ11の走行方向に移動
させてスプリング5の他端5bを移動させる構成とした
が、スプリング5の他端5bをテープ11の幅方向に移
動させることが可能であれば、カム手段を、例えばテー
プ11の厚み方向等に移動させても良い。
【0028】なお、本実施例のヘッド位置切換装置1の
スライドプレート12を操作するテープ走行方向切換装
置としては、例えば実開平6−43835号公報に記載
されている形式のものが好適である。即ち、テープ走行
方向切換装置21は、図4に示すように、スライドプレ
ート12に接続された切換アーム22と、軸23に揺動
自在に支持された解除アーム24と、図示しないリバー
ススイッチの押し込み操作に連動して解除アーム24を
揺動させる操作レバー25等より構成されている。リバ
ーススイッチが操作されて操作レバー25が解除アーム
24を揺動させると、切換アーム22の姿勢に応じて解
除アーム24の滑片24aが切換アーム22の一側縁又
は他側縁を滑り、したがって、切換アーム22は軸26
を中心に一方向又は他方向に揺動してスライドプレート
12をテープ11の走行方向に移動させる。切換アーム
22の姿勢は、スライドプレート12の位置に応じて変
化する。このため、図4に示す状態でリバーススイッチ
が操作されると、切換アーム22は矢印CCW方向に揺
動され、スライドプレート12は矢印B方向に移動す
る。そして、このスライドプレート12が図5に示す位
置まで移動すると、カムプレート4はリバース位置に移
動し、ヘッド10の位置がリバース位置に切り換えられ
る。この状態より再度リバーススイッチが操作される
と、切換アーム22が矢印CW方向に揺動され、スライ
ドプレート12は矢印A方向に移動する。そして、この
スライドプレート12が図4に示す位置まで移動する
と、カムプレート4はフォワード位置に移動し、ヘッド
10の位置がフォワード位置に切り換えられる。
【0029】なお、解除アーム24は、テーププレイ時
においてテープエンドになると自動的に操作される。つ
まり、テープエンドによりギヤ27の突起部27aがア
ーム28を操作し、解除アーム24を揺動させる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るテー
プレコーダのヘッド位置切換装置は、テープ走行方向を
反転させる機構と連動して移動するカム手段でスプリン
グを回動させてヘッドの位置をフォワード位置とリバー
ス位置とに切り換えるようにしているので、ヘッドの位
置をスムーズに切り換えることができると共にスプリン
グの弾性力を利用してヘッドをフォワード位置又はリバ
ース位置に付勢しつつ固定することができる。これによ
って、ヘッドのがた付きを防止することができる。さら
に、カム手段は、スプリングを回動させる傾斜部と、ス
プリングの弾性変形量を保持する第1及び第2平行部と
を有しているので、ヘッドをフォワード位置又はリバー
ス位置に切り換えた後も、スプリングの弾性力でカム手
段が元の位置へ戻る方向へずれることがなく、ヘッドを
それぞれの位置に確実に固定することができる。
【0031】また、請求項2記載のヘッド位置切換装置
は、一対のアジマス調整手段がベースに別々に取り付け
られているので、ヘッドが安定した状態でアジマス調整
を行うことができ、アジマス調整を正確に且つ迅速に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテープレコーダのヘッド位置
切換装置の一実施例を示し、ヘッドがヘッドフォワード
位置に在る状態の正面図である。
【図2】図1のヘッド位置切換装置をテープレコーダの
シャーシ部に取り付けた状態を示す側面図である。
【図3】図1のヘッド位置切換装置を示し、ヘッドがヘ
ッドリバース位置に在る状態の正面図である。
【図4】図1のヘッド位置切換装置を操作するのに好適
なテープ走行方向切換装置を示し、フォワード側再生状
態の側面図である。
【図5】図4のテープ走行方向切換装置を示し、リバー
ス側再生状態の側面図である。
【図6】従来のヘッド位置切換装置の正面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド位置切換装置 2 ヘッド基板 3 ヘッドホルダ 4 カムプレート 5 スプリング 5a 一端 5b 他端 6,7 アジマス調整ビス 9 テープガイド 10 ヘッド 11 テープ 13 カム孔 13a,13c 平行部 13b 傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−44132(JP,A) 特開 昭51−32615(JP,A) 特開 昭61−250823(JP,A) 実開 昭64−56015(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/02 G11B 5/56 - 5/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープの走行方向に応じてヘッドをテー
    プ幅方向に移動させ、テープの再生又は録音位置を切り
    換えるテープレコーダのヘッド位置切換装置において、
    前記ヘッドをテープ幅方向に移動可能に支持するベース
    と、このベースに回動自在に支持されてテープ幅方向に
    回動する長手側端がヘッドに接続された線形状のスプリ
    ングと、テープ走行方向を反転させるのに連動して前記
    ベースに沿って移動しながら前記スプリングの回動支点
    を介した短手側端をテープ幅方向に移動させるカム手段
    とを備え、かつこのカム手段は、前記スプリングの短手
    端をテープ幅方向に移動させる傾斜部と、この傾斜部
    の両端に前記ベースに沿って形成され、スプリングの弾
    性変形量を維持する第1及び第2平行部を有し、テープ
    走行方向を反転させるのに伴って連動する手段によって
    駆動されて、前記傾斜部でスプリングの前記短手側端に
    変位を与えて前記スプリングを回動させて前記長手側
    側の前記ヘッドを上下動させると共に更に前記第1及び
    第2平行部で前記スプリングを弾性変形させて前記ヘッ
    ドに所定のヘッド位置へ向かう付勢力を与えつつ前記ヘ
    ッドを固定することを特徴とするテープレコーダのヘッ
    ド位置切換装置。
  2. 【請求項2】 前記ベースに別々に取り付けられてこの
    ベースからの突出量をそれぞれ調整することができ、ヘ
    ッドのテープ幅方向一側及び他側への移動範囲をそれぞ
    れ制限してフォワード位置及びリバース位置をそれぞれ
    決定する一対のアジマス調整手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載のテープレコーダのヘッド位置切換装
    置。
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