JPH0334950B2 - - Google Patents

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JPH0334950B2
JPH0334950B2 JP57146550A JP14655082A JPH0334950B2 JP H0334950 B2 JPH0334950 B2 JP H0334950B2 JP 57146550 A JP57146550 A JP 57146550A JP 14655082 A JP14655082 A JP 14655082A JP H0334950 B2 JPH0334950 B2 JP H0334950B2
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Shohachi Ugawa
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はゲージ原板の製造システムに関し、
特に弾球遊技機に含まれる遊技盤を製造する際
に、遊技盤の釘を打つべき座標位置にポンチ穴
(転写ピンによつて形成される小凹部)等のポン
チマークを形成するのに用いられるゲージ原板を
製造するシステムに関する。
[従来の技術] 周知のように、パチンコ機やコインゲーム機の
ような弾球遊技機は、遊技盤を含み、その遊技盤
に数百本の釘を適宜の箇所に点在させて形成して
いる。遊技盤に形成された各釘は、玉の移動方向
に変化を持たせ、ヤクモノやセーフ孔へ入賞する
確率を変化させるものであるので、その形成位
置、間隔などが重要な要素となる。
第1A図および第1B図は従来の遊技盤の製造
方法の工程(ステツプ)を説明するための図であ
り、特に第1A図は製造工程順次の図解図を示
し、第1B図は製造工程順次のフロー図を示す。
次に、第1A図および第1B図を参照して、この
発明の背景となる遊技盤の製造方法の工程および
ゲージ原板の製造方法について説明する。なお、
第1A図におけるa〜gの工程図は、第1B図の
各ステツプに対応するので、同じ参照符号a〜g
を付して示す。
まず、aにおいて、ケント紙またはグラフ用紙
などの用紙1上に、鉛筆などで遊技盤(ゲージ原
板)の釘(転写ピン)を形成すべき配列の設計製
図が行なわれる。なお、ゲージ原板に転写ピンを
形成すべき座標位置と遊技盤に釘を形成すべき座
標位置とは全く同一であり、遊技盤の釘を形成す
べき座標位置を定めれば自ずとゲージ原板に転写
ピンを形成すべき座標位置も決定されるので、以
下の説明では遊技盤に釘を形成すべき座標位置を
指定する場合を述べる。
bにおいて、設計製図された用紙1の上に、塩
化ビニルフイルム2が重ねられる。フイルム2の
上からは、釘の形成位置ごとに先の尖つたケガキ
棒などで孔あけされて、用紙1に描かれた釘の配
列位置がフイルム2に転写される。cにおいて、
フイルム2が遊技盤3上の所定の位置となるよう
に重ねられ、その上からポンチなどでフイルム2
の孔のあいている部分ごとに、ポンチ穴が形成さ
れる。したがつて、用紙1に描かれた釘の配列位
置が遊技盤3上に転写される。
この遊技盤3は、釘を打つべき座標データを入
力するために用いられるものであつて、1つの種
類の遊技盤に対して1回だけこのような作業が行
なわれる。換言すれば、実際に釘を打込まれる遊
技盤は、後述のゲージ原板を用いて、釘を打つべ
き位置ごとにポンチ穴が形成される。
dにおいて、釘の配列位置ごとにポンチ穴のあ
けられた遊技盤3から座標データが読取られる。
座標データの読取りは、座標読取機(いわゆるデ
イジタイザ)によつて行なわれる。すなわち、遊
技盤3から座標データを読取る場合は、遊技盤3
を座標読取機(図示せず)の平板上に載せ、座標
読取機に含まれる操作部(図示せず)を遊技板3
に形成されたポンチ穴へ位置決めし、その位置で
読取指令スイツチ(図示せず)を押圧する。これ
によつて、操作部のX軸方向とY軸方向との座標
位置に相当する座標データが検出部で検出され
て、導出される。この座標データがメモリに書込
まれ記憶される。
一方、eにおいて、ゲージ原板が製作される。
ゲージ原板4には、鉄板が用いられ、その表面に
転写ピン4aが植設される。ゲージ原板の製造方
法をより具体的に説明すると、釘を形成すべき座
標位置ごとに孔あけされたフイルム2がゲージ原
板4に載せられ、ケガキ孔でポンチ穴と同じ位置
に釘の形成位置を示す印が写される。そして、釘
を形成すべき位置ごとに、人為的にドリルなどで
孔あけされる。その後、孔あけされた各位置に
は、転写ピン4aの頭の部分が1本ずつ埋め込ま
れる。その後、転写ピン4aの形成されたゲージ
原板4がプレス機械の台の上に載せられ、その上
に遊技盤が載せられる。遊技盤を上から加圧する
ことによつて、遊技盤はゲージ原板4の複数の転
写ピン4aで釘を形成すべき位置ごとにポンチ穴
を形成される。
fにおいて、前述のdで入力された座標データ
が読出されて釘打ち機に与えられる。gにおい
て、釘打ち機は、予めポンチ穴の形成された遊技
盤へ座標データに基づいて釘を1本ずつ打ち込
む。
[発明が解決しようとする課題] 以上説明した従来の遊技盤の製造方法では、ゲ
ージ原板を製造する際に、用紙に製図した後フイ
ルムへ転写し、フイルムからゲージ原板に転写し
なければならないので、転写のための作業がわず
らわしく、しかも、転写誤差や読取誤差が生じや
すく、転写ピンと転写ピンとの間隔を決めるため
のデータを高精度に入力できないという欠点を有
していた。その結果、転写ピンによつて遊技盤に
形成されたポンチ穴等のポンチマークのそれぞれ
の間隔が不正確になつてしまうという欠点が生ず
る。しかも、ゲージ原板に転写した各位置に転写
ピンを形成する場合は、ドリルで人為的に孔あけ
しているので、作業上の誤差も生じやすい。さら
に、ゲージ原板は上図のように工程数が複雑でか
つ1品製作であるため、製作コストが上昇する。
その結果、遊技盤の製作コストに占めるゲージ原
板の比率が高く、遊技盤を安価に製造できないと
いう欠点が生ずる。
本発明の目的は、かかる実情に鑑み、製作誤差
が少なくてすみ、ゲージ原板の製造工程の一部を
自動化でき、安価にゲージ原板を製造でき、遊技
盤のコストを低減できるような、ゲージ原板の製
造システムを提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、弾球遊技機に含まれる遊技盤を製造
する際に、遊技盤の釘を打つべき複数の座標位置
に転写ピンでポンチマークを形成するのに用いら
れるゲージ原板を製造するシステムであつて、 前記ゲージ原板に転写ピンの座標位置を指定可
能な転写ピン座標データを入力する座標データ入
力手段と、 該座標データ入力手段によつて入力された前記
転写ピン座標データに基づいて、前記ゲージ原板
に転写ピンを埋込むための孔を形成する孔あけ装
置と、 前記埋込まれる転写ピンの位置を画像により表
示するための画像表示手段と、 少なくとも前記ゲージ原板に形成すべき転写ピ
ンの数に相当する記憶エリアを含み、前記転写ピ
ン座標データが入力され前記転写ピン座標データ
を前記各記憶エリアに記憶する座標データ記憶手
段と、 前記転写ピン座標データの基づいて、ゲージ原
板に埋込まれる転写ピンの位置を前記画像表示手
段により表示させる表示駆動手段と、 前記座標データ記憶手段に記憶されている転写
ピン座標データを前記孔あけ装置に入力するデー
タ入力手段とを含み、 前記孔あけ装置は、 前記ゲージ原板に転写ピン埋込用の孔を形成す
る孔あけ機構と、 前記入力された転写ピン座標データに基づい
て、前記孔あけ機構と前記ゲージ原板とを相対移
動させ、前記ゲージ原板を転写ピン埋込位置毎に
位置決めする位置決め手段とを含むことを特徴と
する。
[発明の作用] 本発明によれば、座標データ入力手段から入力
された転写ピン座標データに基づいて、孔あけ装
置によりゲージ原板に転写ピンを埋込むための孔
が形成される。そして、画像表示手段により、前
記埋込まれる転写ピンの位置が画像により表示さ
れる。さらに、前記転写ピン座標データが座標デ
ータ記憶手段に入力されて記憶され、その記憶さ
れている転写ピン座標データがデータ入力手段か
ら前記孔あけ装置に入力される。その孔あけ装置
は、孔あけ機構と位置決め手段とを含んでおり、
前記入力された転写ピン座標データに基づいて、
前記孔あけ機構と前記ゲージ原板とが相対移動さ
れて前記ゲージ原板が転写ピン埋込位置毎に位置
決めされて前記孔あけ機構により転写ピン埋込位
置に孔が形成される。
[発明の実施例] 以下に、図面を参照してこの発明の具体的な実
施例について説明する。
第2A図はこの発明の一実施例のゲージ原板の
製造システムに含まれる各種の装置の概略を示す
図である。第2B図はこの実施例の工程の概略を
示すフロー図ある。
なお、ゲージ原板4に転写ピンを埋め込むため
の孔を自動的に形成するために用いられる座標デ
ータは、ゲージ原板が遊技盤に釘を打つべき複数
の位置へポンチ穴を形成するために用いられるこ
とからも明らかなように、遊技盤の釘打ち位置の
座標データと全く同一のものである。したがつ
て、遊技盤に釘を打つべき座標データをゲージ原
板の孔あけのための座標データとして利用すれ
ば、1回の登録操作によつて遊技盤の釘打ち位置
の座標データおよびゲージ原板の転写ピンを形成
すべき位置の座標データを入力できる。そこで、
以下の説明では、遊技盤に釘を形成するための座
標データを用いてゲージ原板の転写ピンを形成す
べき孔を自動的にあける場合を述べる。しかし、
これは両者の座標データを共用しない場合を排除
する趣旨ではない。
次に、第2A図および第2B図を参照して、こ
の発明に含まれるデータ入力装置の一例の遊技盤
形成データ入力装置の概略およびゲージ原板を形
成するための概略を説明する。図において、マイ
クロプロセツサ10には、座標データ入力装置2
0、画像表示手段の一例のCRTデイスプレイ3
0、入力手段の一例のキーボード40、記憶装置
50およびプロツタ61が接続される。座標デー
タ入力装置20は、グラフイツクタブレツト21
およびカーソル22を含む。グラフイツクタブレ
ツト21は、その平面上におけるカーソル22の
位置によつて、X軸方向とY軸方向の座標データ
を導出する。たとえば、グラフイツクタブレツト
21には平面部分に磁電変換素子を形成したもの
が用いられ、カーソル22には磁電変換素子に電
気的変化を与えるもの(磁石など)が用いられ
る。
また、マイクロプロセツサ10には、釘打ち機
63および孔あけ装置70が直接接続されるか、
記憶装置50を介して接続される。なお、釘打ち
機63および孔あけ装置70が複数台設けらる場
合、またはマイクロプロセツサ10から離れた場
所に設けられる場合は、入力された遊技盤形成の
ためのデータがフロツピーデイスクや磁気テープ
などの記録媒体に一旦記憶された後、釘打ち機6
3、孔あけ装置70に転送される。
第2A図に示すような各種装置によつて遊技盤
の形成のためのデータを入力し、そのデータに基
づいて遊技盤を形成する場合は、第2B図に示す
工程順次に行なわれる。すなわち、第1のステツ
プにおいては、基本ゲージの形状パターン(基本
となる遊技盤の形状パターン)がCRTデイスプ
レイ30の画面上に表示される。
ステツプ2において、グラフイツクタブレツト
21上のカーソル22の位置を操作して、遊技盤
に釘を打つべき座標位置のデータ(以下座標デー
タ)が入力され、必要に応じてポンチ穴の座標デ
ータまたはヤクモノ形成位置の座標データが入力
される。これらのデータがCRTデイスプレイ3
0の画面上の基本ゲージの形状パターンに重ねて
表示される。このとき、カーソル22の位置によ
つて指定される座標データの種類は、キーボード
40に含まれるキーの操作によつて指定される。
このような座標データの入力およびその座標デー
タの種類を表わすデータの入力は、釘を打つべき
位置またはポンチ穴を形成すべき位置もしくはヤ
クモノを形成すべき位置ごとに行なわれる。
すべての座標データが入力されると、ステツプ
3において先に入力された座標データが、所定の
釘打ち順序の条件に適合する順序に変換されて記
憶装置50に書込まれる。
ステツプ4において、記憶装置に書込まれた座
標データに基づいて、確認のためにプロツタ61
にそれらのデータを与えて製図または作図させ
る。
ステツプ5において、作業者が製図されたもの
を見て、修正の要否または入力洩れの有無を判断
し、修正の必要性がないことを判断すればステツ
プ6へ進む。
ステツプ6において、登録された座標データが
フロツピデイスクなどの磁気記録媒体に書込まれ
る。ステツプ7において、座標データの記録され
た磁気記録媒体が孔あけ装置の一例の数値制御ジ
グボーラ(以下ジグボーラ)70に含まれる磁気
再生装置によつて読取られ、座標データがジグボ
ーラ70に含まれるメモリへ書込まれる。なお、
登録された座標データは、磁気記録媒体に一旦書
込むことなく、直接マイクロコンピユータ10か
らジグボーラ70へ転送してもよい。したがつ
て、データ供給手段は、座標データを磁気記録媒
体を一旦書込んで転送する場合は磁気記録媒体お
よび磁気記録再生装置であり、直接転送される場
合であればコネクタおよび接続線となる。
ステツプ8においてジグボーラ70はメモリに
記憶されている座標データに基づいてゲージ原板
(鉄板)の転写ピン形成位置がドリルの直下に位
置するようにゲージ原板を位置決めし、ドリルで
孔あけし、このような孔あけ動作を転写ピンの形
成位置ごとに繰り返す。遊技盤に釘を形成すべき
位置に対応するゲージ原板の転写ピン形成位置の
すべての位置を孔あけ終了すると、ステツプ9へ
進む。ステツプ9において孔あけされたゲージ原
板に転写ピンが装着される。転写ピンの装着方法
は、ゲージ原板の孔あけされた部分へ転写ピン
の頭部を埋め込む方法、転写ピンを孔あけされ
た部分に挿入した後裏面から頭部とゲージ原板の
裏面を溶接する方法、孔へ転写ピンを挿入して
おきその裏面から別の鉄板で押え、ゲージ原板と
押え用鉄板とを溶接などによつて装着する方法な
どのいずれでもよい。
次に、より具体的な構成および作用を説明す
る。
第3図は遊技盤形成データ入力装置の一実施例
のブロツク図である。図において、マイクロプロ
セツサ10は、中央処理装置(以下CPU)11
および入出力インタフエース12を含む。このマ
イクロプロセツサ10は、座標データ入力装置2
0およびキーボード40の操作によつて入力され
た遊技盤の形成のためのデータを記憶装置へ書込
む書込手段として働くとともに、記憶装置からデ
ータを読出す読出手段として働き、さらにCRT
デイスプレイ30を表示駆動するための表示駆動
手段として働く。CPU11は、動作処理のため
に用いられる内部メモリを含む。内部メモリに
は、アドレスカウンタADR、順序カウンタCT1
およびCT2、レジスタXR、レジスタYRならび
に置数レジスタNRが含まれる。アドレスカウン
タADRは、後述のメモリ50Cの書込または読
出アドレスを指定するのに用いられる。順序カウ
ンタ(以下カウンタ)CT1は、座標データが入
力されるごとに、その座標データで順次指定され
る座標位置へ釘を打つべき順序を計数するのに用
いられる。順序カウンタCT2は、ヤクモノ取付
位置のデータの入力数を計数するのに用いられ
る。レジスタXRおよびレジスタYRは、カーソ
ル22の座標位置によつて指定されるX軸、Y軸
の座標データをそれぞれ記憶するのに用いられ
る。置数レジスタNRは、キーボード40に含ま
れる数値キーによつて入力された置数データをス
トアするものである。
入出力インタフエース12には、座標データ入
力装置20、CRTデイスプレイ30、キーボー
ド40、プロツタ61および磁気記録再生装置6
2が接続される。CRTデイスプレイ30は、電
子ビームの垂直方向の位置に同期して計数動作す
る同期カウンタVCN、および電子ビームの水平
方向の位置に同期して計数動作する同期カウンタ
HCNを含む。この同期カウンタVCNおよび
HCNの計数値が入出力インタフエース12へ入
力される。プロツタ61はたとえばドツトプリン
タを含み、遊技盤の原寸大の大きさよりも大きな
用紙へ原寸大の大きさで釘またはポンチ穴もしく
はヤクモノを形成することを表わす記号を印字記
録するとともに、遊技盤の形状パターンを印字記
録するのに用いられる。磁気記録再生装置62
は、後述のメモリ50Cで記憶されているデータ
をフロツピーデイスクに記録したり、プログラム
などのデータの記録されたフロツピーデイスクか
らそのデータを読取るのに用いられる。
なお、座標データ入力装置として、この実施例
ではグラフイツクタブレツト21およびカーソル
22を含むものを示すが、CRTデイスプレイ3
0の画面上にライトペンなどで直接座標位置を指
定するものであつてもよい。
CPU11には、記憶装置50が接続される。
記憶装置50は、プログラム記憶用メモリ(たと
えばROM)50A、キヤラクタ・パターン記憶
用メモリ(ROM)50B、データ記憶用メモリ
(RAM)50Cおよび50C′、ならびに表示デ
ータ記憶用メモリ50Dを含む。メモリ50A
は、後述の第8A図および第8B図に示す座標デ
ータを入出力制御するためのプログラムを設定記
憶している。メモリ50Bは、座標データ入力装
置20およびキーボード40の操作によつて入力
されたデータに基づいて、釘を打つべき座標位置
に釘の記号をCRTデイスプレイ30で表示した
り、遊技盤の形状パターンや各種のキヤラクタを
CRTデイスプレイ30に表示させるためのキヤ
ラクタまたはパターンデータを予め設定記憶して
いる。メモリ50Cは、座標データ入力装置20
およびキーボード40の操作によつて入力された
座標データを含むデータおよびその他各種のデー
タを記憶するものであつて、後述の第5図を参照
してその記憶領域の詳細を述べる。メモリ50D
は、CRTデイスプレイ30の画面上における複
数の画素ごとに対応する記憶エリア(またはビツ
ト)を含み、各記憶エリアに対応する画素の表示
の有無を表わすデータを記憶するものである。
なお、メモリ50A,50B,50Cおよび5
0C′は、ICメモリ以外の記憶装置、たとえばフ
ロツピーデイスクまたは磁気テープなどに置換え
ることもできる。
第4A図はCRTデイスプレイおよびキーボー
ドの外観図である。図において、CRTデイスプ
レイ30は、筐体31上に載せられる。筐体31
には、キーボード40が形成される。また、必要
に応じて、筐体31の内部にはプリンタ(図示せ
ず)が収納される。
第4B図はキーボード40の詳細図である。キ
ーボード40は、操作パネル41上に各種のキー
またはキースイツチもしくはスイツチを含む。た
とえば、キーボード40は、数値キー42、クリ
アキー43、アルフアベツト/カナキー44、フ
アンクシヨンキー群45および電源スイツチ46
を含む。数値キー42は、置数データ(または数
値データ)を入力するものであつて、たとえば釘
打ち順序やゲージ番号(遊技盤の機種番号)や間
隔データの入力に用いられる。クリアキー43
は、入力したデータをクリアするのに用いられ
る。アルフアベツト/カナキー44は、フアンク
シヨンキー群45に含まれない機能を行なわせる
ための命令語またはアルフアベツトもしくはカナ
データを入力するのに用いられる。
フアンクシヨンキー群45は、たとえば開始キ
ー451、終了キー452、ゲージ番号キー45
3、プロツタ作図キー454、データ転送キー4
55、釘打ちキー45a、釘順序変更キー45
b、ヤクモノ取付キー45cおよび鬼釘キー45
dを含む。ここで、開始キー451は、1つの機
種の遊技盤を形成するためのデータを入力し始め
ることを指定するものである。終了キー452
は、1つの機種の遊技盤の形成データを入力完了
したときに操作される。ゲージ番号キー453
は、遊技盤の機種すなわちゲージ番号を入力した
ことを指定するものである。プロツタ作図キー4
54は、遊技盤の形成データを入力した後、その
データに基づいて作図させることを指定するもの
である。データ転送キー455は、入力し終えた
遊技盤の形成データを磁気記録再生装置62また
は釘打ち機63へ転送させることを指定するもの
である。
釘打ちキー45aは、カーソル22の座標位置
によつて指定される座標データの種類が釘を打つ
べき位置であることを指定するものである。釘順
序変更キー45bは、1枚の遊技盤に形成すべき
釘のすべての座標データを入力した後、入力順に
メモリ50Cに記憶されているものを、予め定め
る釘打ち順序に適する条件となるように順序を変
更してメモリ50C′へ書込指令するのに用いられ
る。ヤクモノ取付キー45cは、カーソル22で
指定される座標位置がヤクモノの取付位置である
ことを指定するものである。このヤクモノ取付位
置を表わす種類または種別のデータが入力された
場合は、その座標位置に釘を打つことなく、後で
ヤクモノを取付けるための孔またはポンチ穴のみ
が形成される。鬼釘キー45dは、釘と釘との間
隔が厳密に規定される場合に、その2つの釘のう
ち一方の座標位置のみをカーソル22で入力した
後、数値キー42を操作して間隔データを入力し
た後で押圧されるものである。
第5図はデータ記憶用メモリ50Cの記憶領域
を図解的に示した図である。図において、メモリ
50Cは、遊技盤を形成するためのデータを記憶
する記憶領域51およびその他の記憶領域52を
含む。記憶領域51は、1枚の遊技盤に形成すべ
き最大釘数よりも大きな番地(アドレス)が割当
てられる。また、必要に応じて、記憶領域51
は、ヤクモノの取付位置のデータを記憶する場合
であれば、その数を加えた番地を含む。なお、図
示では、メモリ50Cのアドレスが1桁を16進表
示で示される。記憶領域51の各アドレス領域
は、少なくともX軸方向の座標データを記憶する
エリア51aおよびY軸方向の座標データを記憶
するエリア51bを含む。また、釘以外のもの
(たとえばヤクモノ、ポンチ穴)などの形成のた
めの座標データを記憶する場合は、種別データ記
憶領域51cが設けられる。釘打ち順序を記憶さ
せる場合は順序データ記憶領域51dが用いられ
る。
記憶領域52には、1枚の遊技盤に打込まれる
釘数データを記憶するエリア52a、および遊技
盤の機種を識別するためのゲージ番号を記憶する
エリア52bが含まれる。
このメモリ50Cは、カーソル22およびキー
ボード40の操作によつて入力されたデータを入
力順次に一時記憶するのに用いられる。そして、
メモリ50Cに記憶されている入力順次の座標デ
ータを釘打ち順序の条件に適合する順序に並べ替
えたデータを記憶するために、メモリ50C′が用
いられる。メモリ50C′は、メモリ50Cと同様
の記憶領域を含む。ただし、釘を打つべき座標デ
ータは、アドレス順に読出せば釘打ち順序となる
ように配列を変更して書込まれるので、メモリ5
0C′にはエリア51dが不要となる。
第6図は入力された座標データに基づいて釘を
形成される遊技盤の図解図である。図示では、釘
を打つべき座標位置およびヤクモノなどの釘以外
の部材を形成するための位置または孔もしくは領
域を示している。図示では、釘などの形成される
遊技盤3aがX軸とY軸の座標のうち第象限の
みで示される。ただし、Y軸方向の値は+の値と
する。●印の部分は、釘の形成される座標位置で
ある。通常、釘を打つべき座標位置のデータ(す
なわち座標データ)を入力する場合、釘打ち機6
3に含まれる釘を把持するためのホルダ(図示せ
ず)が先に打つた釘に当たらないように配慮する
必要がある。しかし、この実施例では、座標デー
タの入力に際しては入力順序を問題とせず、後で
ホルダが先に打つた釘に当たらないように配慮す
べく演算処理をしている。
第7A図および第7B図は釘打ち順序を考慮せ
ずに釘の座標データを入力した場合に釘打ち順序
に適合する条件となる順序に座標データの書込順
序を変更する場合の動作を説明するための図解図
である。たとえば、遊技盤3aの左側上端部分の
或る点をXY座標の原点と定め、遊技盤3aの釘
を形成すべき領域におけるX軸方向およびY軸方
向をそれぞれ所定長さdx,dyに分割して複数の
分割領域a1(ただしi=1,2…n)を定める。
そして、各分割領域a1には、釘打ち機63で釘を
打つ順序に適合する条件となるような優先順位
(第1番〜第n番)が定められる。ここで、釘打
ち順序に適合する条件には、次の2つの条件があ
る。すなわち、第1の条件は、座標データのうち
X軸方向の値xの小さな方を優先することであ
る。第2の条件は、座標データ(x,y)のうち
X軸方向(図示では右方向)の値xと、Y軸方向
(図示では下方向)の値yとの和の値(x+y)
が小さい方を優先することである。したがつて、
第7A図に示すように、X軸方向、Y軸方向に分
割された最小単位の長さをそれぞれdx,dyとす
れば、図示のような順序で優先順位が決められ
る。このような釘打ち順序に適合する優先順位の
条件または第7A図に示すような分割領域ごとに
優先順位を表わす設定テーブルが前述のメモリ5
0Aに予め設定記憶されているものとする。
たとえば、第7B図に示すような座標位置P1
(x=1、y=1)、P2(1,2)P3(2,1),P4
(1,3),P5(3,1)…P9(5,3)へ釘を打
つ場合を想定する。この場合は、座標位置P1は、
x+y=2で最小であるので、最も優先される。
座標位置P2,P3については、いずれもx+y=
3であるが、xの値の小さな方が優先されるの
で、P2,P3の順序と決められる。同様にして、
その他の座標位置P4〜P9については、添字の番
号の若い順、すなわち矢印に示す順序で優先順位
が決められる。
第8A図および第8B図はこの発明の一実施例
の遊技盤形成データ入力装置の動作を説明するた
めのフローチヤートであり、特に遊技盤形成デー
タの入力手順およびそのデータの登録処理を示
す。
次に、第2A図〜第8B図を参照して、遊技盤
を形成するためのデータを入力する場合の動作を
述べる。
開始およびキー入力のない場合の動作 1つの遊技盤の形成データを入力し始める際
は、開始キー451が押圧される。これに応じ
て、CPU11は以下の動作を行なう。すなわ
ち、ステツプ11において、いずれかのキーの操
作されたことが判断される。ステツプ12におい
て、今操作されたキーが開始キー451である
ことが判断される。ステツプ13において、アド
レスカウンタADRが初期化されるとともに、
カウンタCT1,CT2が初期化(1を書込み)
される。アドレスカウンタADRの初期化は、
記憶領域51のうち座標データを書込むべき先
頭アドレスデータをアドレスカウタADRに設
定することによつて行なわれる。続いて、ステ
ツプ14において、遊技盤の形状パターンのデー
タがメモリ50Bから読出されて、メモリ50
Dに書込まれる。
その後、いずれのキーも操作されていないこ
とが判断されると、ステツプ15へ進む。ステツ
プ15において、カーソル22の位置の座標デー
タがCPU11へ読込まれる。ステツプ16にお
いて、カーソル22の位置のデータが遊技盤3
a上のX軸、Y軸の座標データに変換される。
ステツプ17において、座標変換されたX軸のデ
ータxo、Y軸のデータyoがそれぞれレジスタ
XR,YRにストアされる。ステツプ18におい
て、CRTデイスプレイ30に含まれる同期カ
ウンタVCN,HCNの計数値に同期して、メモ
リ50Dに記憶されている表示データ(たとえ
ば、形状パターンデータ、後述のステツプ23に
おいて書込まれた釘を打つべき位置や転写ピン
を埋め込むべき位置を示す。●印の記号デー
タ、後述のステツプ33において書込まれたヤク
モノ取付位置を示す×印の記号データ等)が読
出される。また、レジスタXR,YRの内容に
基づいて、カーソル22の座標位置を表わすカ
ーソル記号データが読出される。ステツプ19に
おいて、ステツプ18で読出されたデータに基づ
いて、CRTデイスプレイ30の画面上に遊技
盤の形状パターンおよびその他の記号(●また
は×等の記号)が表示される。前記ステツプ19
により、前記転写ピン座標データに基づいて、
ゲージ原板に埋込まれる転写ピンの位置を前記
画像表示手段により表示させる表示駆動手段が
構成されている。
釘打ち位置の座標データ入力動作 釘打ち位置の座標データを入力する場合は、
カーソル22を操作して所望の座標位置を指定
した後、釘打ちキー45aを押圧する。たとえ
ば、第6図に示す位置p1に釘を打つべきデー
タを入力する場合は、CRTデイスプレイ30
で表示されている遊技盤の形状パターンのう
ち、位置p1に対応する位置にカーソル記号が
表示されるように、カーソル22の座標位置を
変化させる。このとき、前述のステツプ11,15
〜19の動作が行なわれるので、カーソル22の
現在位置における座標データがレジスタXR,
YRにストアされることになり、その位置に対
応するCRTデイスプレイ30上にカーソル記
号が表示される。
その後、釘打ちキー45aが押圧される。こ
れに応じて、ステツプ20において、今操作され
たキーが釘打ちキー45aであることが判断さ
れる。続いて、ステツプ21において、アドレス
カウンタADRの計数値で指定されるメモリ5
0Cのアドレス(最初は「0001」)のエリア5
1a,51bに、レジスタXR,YRでストア
されている座標データ(x1,y1)が書込まれ
る。また、必要に応じて、今入力された座標デ
ータが釘を打つべきことを表わす種別データ
(たとえば「1」)がそのアドレスのエリア51
dに書込まれる。この場合、釘を打つべき座標
データの書込まれる順序は、遊技盤に釘を打つ
べき順序とは無関係であり、入力順序によつて
決定されるものである。ステツプ22において、
アドレスカウンタADRの計数値が歩進(+1)
され、カウンタCT1が歩進される。ステツプ
23において、レジスタXR,YRにストアされ
ている座標データ(xo,yo;ただし最初はn=
1)に基づいて、メモリ50Dのその座標位置
に対応するエリアに釘打ち位置を示す記号(た
とえば●印)が書込まれる。その後、ステツプ
11へ戻る。
したがつて、前述のステツプ23においてメモ
リ50Dへ書込まれた釘打ち位置を示す記号
(●印)は、いずれのキー入力もない場合に繰
返されるステツプ11〜19が行なわれていると
き、ステツプ18においてメモリ50Dから読出
されて、ステツプ19においてCRTデイスプレ
イ30で表示される。
前述のような動作が釘を打つべき座標位置の
データの入力ごとに、すなわちカーソル22お
よび釘打ちキー45aの操作ごとに、その座標
データがメモリ50Cへ書込まれるとともに、
釘打ち位置を示す記号データがメモリ50Dの
その座標データに対応するエリアへ書込まれ
る。このとき、カウンタCT1は、遊技盤に釘
を打つべき座標データを入力した回数、すなわ
ち釘数を計数している。そして、遊技盤3aに
釘を打つべき座標位置のすべての座標データの
入力が終了すると、釘順序の変更動作へ進む。
釘順序自動変更動作 前述の釘打ち位置の座標データ入力動作にお
いて、座標データが釘打ち順序とは無関係に入
力順次にメモリ50Cへ書込まれた。このた
め、メモリ50Cの座標データをそのまま読出
して釘打ち機63に与えたのでは、釘打ち機6
3の釘打ち順序が所定の釘を打つべき条件に適
合せず、先に打つた釘にホルダが当たつて釘を
打てなくなる事態が生じる。そこで、以下に
は、メモリ50Cへ書込まれた座標データを釘
打ち順序の条件に適合する順序に並べ替えて、
座標データを自動的に再登録する場合を述べ
る。
座標データの順序を釘打ち順序に適合するよ
うに変更する場合は、釘順序変更キー45bが
押圧される。応じて、ステツプ24においてそれ
が判断されて、ステツプ25へ進む。ステツプ25
において、メモリ50Cから各アドレスの座標
データが順次読出される。そして、ステツプ26
において、読出された各座標データを第7A図
を参照して説明したように、dx,dyの単位の
分割領域に区分する。続いて、ステツプ27にお
いて、第7A図および第7B図を参照して説明
した第1の条件および第2の条件に基づいて、
各分割領域に区分された座標データの順位を決
定し、それぞれの順位をエリア51dへ書込
む。ステツプ28において、カウンタCT1で計
数されている最大釘数と最後に決定した順位と
が一致しているか否かが判断される。そして、
一致していないことを判断すると、ステツプ27
および28の動作が繰返されて、メモリ50Cの
エリア51a,51bにストアされている各座
標データごとに、釘打ち順位が決定される。そ
して、すべての座標データについて釘打ち順位
が決定されると、ステツプ29において決定され
た順位に従つて座標データが読出され、メモリ
50C′の番地順にその座標データが書込まれ
る。この動作が最後の釘打ち順位の座標データ
をメモリ50C′へ書込み終了するまで繰返され
る。
このように釘打ち順序に適合する所定の条件
となるように入力順次の座標データの配列順序
を並べ替えてメモリ50C′へ書込みことによつ
て、メモリ50C′に記憶されている座標データ
を番地順次に読出して釘打ち機63に与えれ
ば、先に述べたような問題を解消し得る。
なお、上述のごとく入力された座標データを
ゲージ原板の製造のためのみ用いる場合は、座
標データが転写ピンを埋め込むための孔あけに
用いられるので、釘打ち順序とは無関係に孔あ
けすればよいため、順序の変更処理を行なわな
くてもよい。
ヤクモノ取付位置の座標データ入力動作 ヤクモノ取付位置の座標データを入力する場
合は、カーソル22を操作して座標データを入
力した後、ヤクモノ取付キー45cが押圧され
る。たとえば、ヤクモノ取付位置pkの座標デー
タを入力する場合は、カーソル記号がCRTデ
イスプレイ30の画面上に表示されている遊技
盤3a上の座標位置pkとなるように、カーソル
22を位置決めする。このとき、カーソル22
の位置に相関する座標データ(xk,yk)が前述
のステツプ17の動作によつてレジスタXR,
YRにストアされている。
その後、ヤクモノ取付キー45cが押圧され
ると、ステツプ30においてそれが判断される。
続いて、ステツプ31において、アドレスカウン
タADRの計数値で指定されるメモリ50Cの
アドレスのエリア51a〜51cへ、座標デー
タおよび種別データが書込まれる。ここで、種
別データは、ヤクモノ取付位置であるので、釘
を打たないこと、すなわちポンチ穴の形成のみ
で釘飛ばしであることを意味するデータ(たと
えば2)である。ステツプ32において、アドレ
スカウンタADRが歩進され、カウンタCT2が
歩進される。ステツプ33において、レジスタ
XR,YRにストアされているそのときの座標
データ(xk,yk)に基づいて、その座標データ
に対応するメモリ50Dのエリアに釘飛ばしを
示す記号(たとえば×印)が書込まれる。この
釘飛ばしを示す記号(×印)は、いずれのキー
入力もない場合にステツプ11〜19を繰返してい
るとき、ステツプ18においてメモリ50Dから
読出され、ステツプ19においてCRTデイスプ
レイ30で表示される。
以後同様にして、カーソル22およびヤクモ
ノ取付キー45cが操作されるごとに、前述の
動作が繰返される。
鬼釘に関する座標データの入力動作 周知のように、パチンコ遊技機においては、
入賞孔またはセーフ孔の真上に位置する2本の
釘は、その傾きまたは間隔によつて入賞確率に
大きな影響を与えるものであることから、いわ
ゆる鬼釘と呼ばれている。この鬼釘は、2本の
釘の間隔が1/10〜1/100mmの単位で厳密に調整
する必要がある。そこで、この実施例では、以
下のごとくして鬼釘の間隔が正確に所定の間隔
となるように、鬼釘の座標データの入力が行な
われる。
すなわち、鬼釘を形成すべき座標位置のデー
タを入力する場合は、一方の鬼釘(たとえば遊
技盤の正面から見て左側)の座標データが前述
のステツプ11〜23の動作によつて入力される。
その後、数値キー42を操作して一方の鬼釘と
他方の鬼釘との間隔データが入力される。この
間隔データは、小数点以下第一または第十の位
程度の厳密な値(ただし、単位はmm)に選ばれ
る。
今、数値キー42を操作して間隔データが入
力されると、ステツプ34においてそれが判断さ
れて、ステツプ35へ進む。ステツプ35におい
て、数値キー42の操作によつて入力された間
隔データが置数レジスタNRにストアされる。
その後、鬼釘キー45dが押圧される。これ
に応じて、ステツプ36において鬼釘キー45d
の押圧されたことが判断されて、ステツプ37へ
進む。ステツプ37において、数値キー42の操
作によつて間隔データが入力されていなければ
間隔データの入力を待ち、間隔データが入力さ
れていればステツプ38へ進む。ステツプ38にお
いて、カーソル22で指定された直前の座標デ
ータ(xo,yo)と間隔データ(Δx)とに基づ
いて、他方の鬼釘の座標データ(xo+Δx,yo
が求められる。ステツプ39において、アドレス
カウンタADRの計数値で指定されるアドレス
のエリア51a〜51cに、他方の鬼釘の座標
データ(xo+Δx,yo)、種別データが書込まれ
る。ステツプ40において、アドレスカウンタ
ADRの計数値が歩進され、カウンタCT1の計
数値が歩進される。ステツプ41において、座標
データ(xo+Δx,yo)に基づいて、表示用メ
モリ50Dの対応のエリアに釘打ち記号のデー
タが書込まれる。
このようにして、鬼釘に関する座標データを
入力する場合は、カーソル22の操作のみなら
ず、数値キー42を操作して入力しているの
で、極めて正確な間隔となるように座標データ
を入力できる利点がある。
その他の動作 前述のごとくして遊技盤形成データの登録さ
れた遊技盤のゲージ番号を入力する場合は、数
値キー42を操作してゲージ番号を入力した
後、ゲージ番号キー453を押圧することによ
つて行なわれる。この場合は、数値キー42の
操作によつて入力されたゲージ番号が前述のス
テツプ34および35の処理によつて置数レジスタ
NRにストアされる。そして、ゲージ番号キー
453が押圧されると、ステツプ42においてそ
れが判断されて、ステツプ43へ進む。ステツプ
43において、置数レジスタNRにストアされて
いるゲージ番号データがメモリ50C′のエリア
52bへ書込まれる。なお、ゲージ番号の入力
は、登録の最初に入力してもよい。また、ゲー
ジ番号はCRTデイスプレイ30で表示しても
よい。
前述のごとくして、1つの遊技盤を形成する
ためのデータの入力が完了すると、終了キー4
52が押圧される。これに応じて、ステツプ44
において終了キー452の押圧されたことが判
断されて、ステツプ45へ進む。ステツプ45にお
いて、カウンタCT1の計数値すなわち遊技盤
に打込まれる釘数データがメモリ50C′のエリ
ア52aへ書込まれる。
CRTデイスプレイ30上に表示しながらカ
ーソル22およびキーボード40の操作によつ
て遊技盤の形成データを入力した後、プロツタ
61で作図して確認する場合は、プロツタ作図
キー454が押圧される。これに応じて、ステ
ツプ46においてプロツタ作図キー454の押圧
されたことが判断されて、ステツプ47へ進む。
ステツプ47において、メモリ50Dに記憶され
ているデータが読出されて、プロツタ61で印
字記録するためのデータフオーマツトに変換さ
れる。このデータがプロツタ61に与えられ
る。ステツプ48において、プロツタ61によつ
て遊技盤の形状パターンおよび釘打ち位置を示
す記号やヤクモノ取付位置を表わす記号などが
印字記録される。オペレータは、プロツタ61
で作図された図面を見て、修正の必要性の有無
を確認し、修正する必要があれば再度開始キー
451を押圧してデータの入力または修正を行
なう。
データの修正の必要性がなく、かつメモリ5
0Cまたは50C′に登録されたデータをフロツ
ピーデイスクへ転送する場合は、データ転送キ
ー455が押圧される。応じて、ステツプ49に
おいてデータ転送キー455の押圧されたこと
が判断されて、ステツプ50へ進む。ステツプ50
において、メモリ50Cまたは50C′に記憶さ
れているデータが読出されて、磁気記録再生装
置62へ転送される。磁気記録再生装置62
は、メモリ50Cまたは50C′に記憶されてい
るすべてのデータをフロツピーデイスクに書込
む。ここで、メモリ50Cから読出されたデー
タはゲージ原板の孔あけのために利用され、メ
モリ50C′から読出されたデータは釘打ち位置
の位置決めのために利用される。なお、釘打ち
機63およびジグボーラ70へ登録データを直
接転送する場合は、インタフエース12に関連
してコネクタが接続され、そのコネクタを介し
て釘打ち機63およびジグボーラ70にデータ
が転送される。
ところで、前述の第8A図に示す実施例で
は、釘打ち順序とは無関係に釘を打つべき座標
位置のデータを入力した後、釘順序変更キー4
5bの操作によつて自動的に釘を打つべき順序
に適合する条件となるように座標データの記憶
順序を変更する場合を述べた。しかし、すべて
の釘の座標データを入力した後一括的に釘順序
を変更するものに限らず、座標データの入力ご
とに釘を打つべき順序の条件に適合するかどう
かを判断して、書込アドレスをそれまでに入力
された座標データの中で所定の釘打ち順序とな
るように変更するものであつてもよい。
第9図ないし第11図はジグボーラ70の詳
細図であり、特に第9図はそのブロツク図、第
10A図および第10B図はジグボーラの機構
図、第11図はゲージ原板の孔あけ動作を説明
するためのフローチヤートを示す。
第9図,第10A図,第10B図において、
孔あけ装置の一例のジグボーラ70は、孔あけ
機構70Aおよび制御装置80を含む。制御装
置80は、ゲージ原板4の位置決め制御および
ヘツド73を駆動制御するものである。この制
御装置80は、中央処理装(CPU)81を含
む。CPU81は、アドレスカウンタADR、孔
あけした回数を計数するカウンタCT3、フラ
グF1およびF2を含む。フラグF1は、メモ
リ83に座標データを書込み中であることを記
憶する。フラグF2は、座標データがメモリ8
3に書込まれた状態、すなわちゲージ原板に孔
あけ動作可能な状態であることを記憶する。
CPU81には、プログラム記憶用メモリ
(ROM)82、座標データ記憶手段の一例の
データ記憶用メモリ(RAM)83および入出
力インタフエース84が接続される。メモリ8
3は、前述の第5図に示すメモリ50Cと同様
の記憶領域を含み、前述の第6A図および第6
B図に示すフローチヤートの動作によつて書込
まれた各釘の座標データ、すなわち転写ピンを
形成すべき位置の座標データが書込まれる。メ
モリ83へ座標データを書込む動作は、たとえ
ばメモリ50Cの記憶内容が磁気記録されたフ
ロツピーデイスクを磁気再生装置88で再生
し、そのデータをメモリ83へ書込むようにす
ればよい。この磁気再生装置88により、前記
座標データ記憶手段に記憶されている転写ピン
座標データを前記孔あけ装置に入力するデータ
入力手段が構成されている。
入出力インタフエース84には、操作スイツ
チ部85、表示器86およびヘツド駆動部87
が接続される。操作スイツチ部85には、少な
くともリセツトキー851および孔あけ動作を
開始させるための開始キー852が含まれる。
表示器86には、ゲージ番号を表示するための
表示器861、カウンタCT3の内容(すなわ
ち孔あけした回数)を表示するための表示器8
62およびその他の表示器が含まれる。
入出力インタフエース84には、X軸駆動部
891およびY軸駆動部892が接続される。
X軸駆動部891は、ヘツド73をX軸方向へ
駆動するものである。Y軸駆動部892は、孔
あけすべきゲージ原板をY軸方向へ駆動するも
のである。X軸駆動部891、Y軸駆動部89
2には、ヘツド73のX軸の位置、テーブルY
軸の位置を検出するための位置検出器893,
894が関連的に設けられる。位置検出器89
3,894の出力は、入出力インタフエース8
4に与えられる。前述したX軸駆動部891、
Y軸駆動部892、位置検出器893,894
により、前記入力された転写ピン座標データに
基づいて、前記孔あけ機構と前記ゲージ原板と
を相対移動させ、前記ゲージ原板を転写ピン埋
込位置毎に位置決めする位置決め手段が構成さ
れている。
孔あけ機構70Aは、ベツト71の後部に、
ヘツド支持部72を設けている。ヘツド支持部
72は、ヘツド73を正面から見て横方向(す
なわちX軸方向)に移動自在に支持するととも
に、上下方向(Z方向)に昇降自在に支持す
る。ヘツド73の下方端には、ゲージ原板の転
写ピンを形成すべき位置に孔をあけるためのド
リル74が取付けられる。ヘツド73はこのド
リル74を回転駆動してゲージ原板(鉄板)に
孔をあける。ベツト71上には、テーブル75
が設けられる。テーブル75は、正面から見て
奥行き方向(すなわちY軸方向)に移動自在に
支持される。このテーブル75は、第9図に示
すY軸駆動部892によつて駆動される。ヘツ
ド73はX軸駆動部891によつて駆動され
る。
次に、第9図ないし第11図を参照して、前述
のごとく登録された座標データに基づいてゲージ
原板を製造する場合の動作を説明する。
データ転送モード CPU81は、ステツプ61においてデータの
転送が開始されたか否かを判断する。もし、デ
ータ転送動作が開始されたことを判断すると、
ステツプ62において、フラグF1がセツト(す
なわち論理「1」を書込み)され、フラグF2
がリセツト(すなわち論理「0」を書込み)さ
れる。続いて、ステツプ63において、フラグF
1のセツト状態が判断されて、ステツプ64へ進
む。ステツプ64において、磁気再生装置88で
再生された転送データがメモリ83へ書込まれ
る。メモリ83へのデータ書込みが終了する
と、ステツプ65において、フラグF1がリセツ
トされ、フラグF2がセツトされる。したがつ
て、フラグF2は、ゲージ原板の転写ピン埋め
込み用孔の形成のためのデータがメモリ83に
書込まれるている状態であること、換言すれば
ゲージ原板の孔あけ動作の可能な状態であるこ
とを記憶する。
ゲージ原板の孔あけ動作 作業者はゲージ転送動作が終了した後、ゲー
ジ原板となる鉄板を孔あけ機構70Aのテーブ
ル75の所定の位置に位置決めした後、開始キ
ー852を押圧する。このとき、メモリ83に
記憶されているゲージ番号が表示器861で表
示されるとともに、カウンタCT3の計数値
(すなわち転写ピン埋め込み用孔の形成数;た
だし最初は0)が表示器862で表示される。
CPU81は、データ転送完了前においてス
テツプ61,63,66の動作を繰り返し、データ転
送完了後においてステツプ61,63,66,67の動
作を繰り返している。そして、ステツプ67にお
いて、開始キー852が押圧されるのを待機し
ている。開始キー852が押圧されると、ステ
ツプ68において、アドレスカウンタADRが初
期化され、カウンタCT3に1がセツトされる。
続いて、ステツプ69において、アドレスカウン
タADRの計数値で指定されるメモリ83のア
ドレスに記憶されている種別データに基づい
て、その種別データが釘打ちデータまたはヤク
モノ取付位置を表わす釘飛ばしデータ(すなわ
ち転写ピンを形成すべき座標位置を表わすデー
タ)か否かが判断される。転写ピンを形成すべ
きデータであることが判断されると、ステツプ
70においてアドレスカウンタADRの計数値で
指定されるアドレスの座標データ(xo,yo;た
だしn=1〜メモリ83の座標データを記憶し
ている最大アドレス数)が読出される。ステツ
プ71において、メモリ83から読出された座標
データに基づいて、X軸駆動部891およびY
軸駆動部892が駆動される。このX軸駆動部
891の駆動によつて、ヘツド73が座標デー
タに基づくX軸方向の所定の位置へ位置決めさ
れる。Y軸駆動部892の駆動によつて、テー
ブル75が座標データに基づくY軸方向の所定
位置へ位置決めされる。結果的には、テーブル
75に載せられたゲージ原板を作るための鉄板
とドリル74との位置関係が、メモリ83から
読出された座標データに基づいて転写ピンを埋
め込むための孔を形成すべき座標位置となる。
ステツプ72において、メモリ83から読出され
た座標データと検出器893,894で検出さ
れた実際の鉄板の座標位置とが一致しているか
否かが判断される。両者が一致していないこと
を判断した場合は、ステツプ71,72の動作が繰
り返される。一方、両者が一致すると、ステツ
プ73において、ヘツド73がZ方向へ移動され
るとともに、ドリル駆動部74dによつてドリ
ル74が回転駆動されて、鉄板に転写ピン埋め
込み用の孔があけられる。ステツプ74におい
て、カウンタCT3およびアドレスカウウンタ
ADRが歩進される。なお、前述のステツプ69
において、転写ピン形成データでないことを判
断した場合は、直接ステツプ74へ進む。続い
て、ステツプ75において、1枚のゲージ原板に
転写ピンを形成すべき数だけ孔が形成されたか
否かが判断される。この判断は、メモリ83の
最大釘数データ記憶用エリア(第5図の52a
に対応するエリア)に記憶されている最大釘数
および釘飛ばし数の和の値と、カウンタCT3
の計数値とが一致しているか否かによつて行な
われる。所定数の孔が形成されていないことを
判断すると、ステツプ69へ戻り、ステツプ69〜
75の動作が所定回数だけ繰り返される。
その後、必要に応じて、ステツプ76におい
て、メモリ83に記憶されているゲージ番号デ
ータが鉄板に記憶される。ゲージ番号データの
記録は、たとえばゲージ番号の種類ごとにコー
ドを記録したラベルを予め準備しておき、それ
をゲージ原板の一部に貼着したり、ドリルでゲ
ージ番号データをコード化した孔を形成する。
このようにゲージ番号データをゲージ原板4に
記録しておけば、ゲージ原板4を用いてポンチ
穴を形成する動作に際して、プレス機械(図示
せず)に登録されている遊技盤のゲージ番号デ
ータとゲージ原板から読取つたゲージ番号デー
タとを比較照合することにより、機種の異なる
ゲージ番号のものが誤つて遊技盤にポンチ穴形
成されるのを防止できる利点がある。
上述のように転写ピンを形成すべきすべての座
標位置に孔あけされた鉄板は、人為的にまたは自
動釘打ち機のような自動的に転写ピンを供給する
ものを用いて、各孔へ転写ピンが埋め込まれる。
転写ピンの埋め込まれた鉄板は、溶接などによつ
て転写ピンが固着される。なお、転写ピンを固着
するための他の方法としては、転写ピンを埋め込
むための貫通孔の形成されたゲージ原板の裏面か
ら転写ピンを挿入して、転写ピンの頭部がゲージ
原板の裏に引掛かつた状態とし、その裏面から別
の鉄板で押えつけて、2つの鉄板を溶接などによ
つて固着してもよい。
前述のごとく製作されたゲージ原板は、遊技盤
の釘打ち動作の前に、プレス機械(図示せず)を
用いて遊技盤にポンチ穴を形成するのに用いられ
る。なお、ゲージ原板を用いてポンチ穴を形成す
る動作およびポンチ穴の形成された遊技盤に釘を
打つ動作は、この発明の要旨でないので、詳細な
説明を省略する。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、ゲージ原板
に転写ピンを埋込む位置に孔を形成するための座
標データの入力が簡単な操作で迅速に行なえ、ゲ
ージ原板の製造工程の一部を自動化でき、ゲージ
原板を安価に製作できるなどの特有の効果が奏さ
れる。また、埋込まれるべき転写ピンの位置が画
像表示手段により表示されるため、ゲージ原板の
製造作業者が視覚的に転写ピンの位置を確認しな
がら作業を行なうことができ、確認しながらの間
違いの少ない作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図はこの発明の背景とな
る遊技盤の製造方法の工程順次およびゲージ原板
の製造工程の図解図である。第2A図はこの発明
の一実施例の概略を図解的に示した図である。第
2B図はこの発明の一実施例の概略を示すフロー
図である。第3図は遊技盤形成データ入力装置の
ブロツク図である。第4A図はCRTデイスプレ
イおよびキーボードの外観図を示し、第4B図は
キーボードの詳細図を示す。第5図はデータ記憶
用メモリ50Cの記憶領域を図解的に示した図で
ある。第6図は遊技盤の平面図である。第7A図
および第7B図は釘打ち順序に適合するように座
標データを入力する場合の動作を説明するための
図である。第8A図および第8B図はこの発明の
一実施例の遊技盤形成データ入力装置の動作を説
明するためのフローチヤートである。第9図は数
値制御ジグボーラ70に含まれる制御装置80の
ブロツク図である。第10A図および第10B図
は数値制御ジグボーラ70の機構図である。第1
1図は制御装置80の動作を説明するためのフロ
ーチヤートである。 図において、4はゲージ原板、10はマイクロ
プロセツサ、20は座標データ入力装置、30は
CRTデイスプレイ、40はキーボード、50は
記憶装置、61はプロツタ、70は数値制御ジグ
ボーラ、80は制御装置を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 弾球遊技機に含まれる遊技盤を製造する際
    に、遊技盤の釘を打つべき複数の座標位置に転写
    ピンでポンチマークを形成するのに用いられるゲ
    ージ原板を製造するシステムであつて、 前記ゲージ原板に転写ピンの座標位置を指定可
    能な転写ピン座標データを入力する座標データ入
    力手段と、 該座標データ入力手段によつて入力された前記
    転写ピン座標データに基づいて、前記ゲージ原板
    に転写ピンを埋込むための孔を形成する孔あけ装
    置と、 前記埋込まれる転写ピンの位置を画像により表
    示するための画像表示手段と、 少なくとも前記ゲージ原板に形成すべき転写ピ
    ンの数に相当する記憶エリアを含み、前記転写ピ
    ン座標データが入力され前記転写ピン座標データ
    を前記各記憶エリアに記憶する座標データ記憶手
    段と、 前記転写ピン座標データに基づいて、ゲージ原
    板に埋込まれる転写ピンの位置を前記画像表示手
    段により表示させる表示駆動手段と、 前記座標データ記憶手段に記憶されている転写
    ピン座標データを前記孔あけ装置に入力するデー
    タ入力手段とを含み、 前記孔あけ装置は、 前記ゲージ原板に転写ピン埋込用の孔を形成す
    る孔あけ機構と、 前記入力された転写ピン座標データに基づい
    て、前記孔あけ機構と前記ゲージ原板とを相対移
    動させ、前記ゲージ原板を転写ピン埋込位置毎に
    位置決めする位置決め手段とを含む、ゲージ原板
    の製造システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS526244A (en) * 1975-07-02 1977-01-18 Shigeru Miyayama Figure control system of automatic pinball plate nail driving machine

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