JPH0333907Y2 - - Google Patents

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JPH0333907Y2
JPH0333907Y2 JP15239885U JP15239885U JPH0333907Y2 JP H0333907 Y2 JPH0333907 Y2 JP H0333907Y2 JP 15239885 U JP15239885 U JP 15239885U JP 15239885 U JP15239885 U JP 15239885U JP H0333907 Y2 JPH0333907 Y2 JP H0333907Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、シートバツクを前倒させると車室
内とトランクルーム内とが連通する自動車に具備
されたトランクリツド開閉装置に関するものであ
る。
〔従来技術〕
この種のトランクリツド開閉装置としては、例
えば実公昭58−45947号公報に記載されたような
ものがある。
この装置は、後席を前倒しした時に、車室側と
トランクルーム側とが連通するタイプの自動車に
適用されたものである。
すなわち、車室(運転席付近)に設けたレバー
を操作すると、トランクリツドロツク装置が解錠
されてトランクリツドが開成されるようになつて
おり、又、このトランクリツドロツク装置には、
キヤンセル機構が設けられている。このキヤンセ
ル機構を作動させると、前記レバーを操作しても
トランクリツドロツク装置が解錠されないように
なつている。
ところで、駐車場等で、他人に自動車の移動を
頼む際には、サブキー(このサブキーではトラン
クリツドを開成することはできない)を預ける。
しかし、このようにサブキーとキヤンセル機構
とを併用しても、上述のように車室側とトランク
ルーム側とが連通するタイプの車両では、車室内
に侵入された場合には、後席バツクレストを前倒
しすることにより、トランクルーム内にも侵入さ
れてしまい、前記キヤンセル機構が意味をなさな
い。
このため、この従来例では、そのキヤンセル機
構と後席バツクレストの前倒しを阻止する係止装
置とを組み合わせている。
すなわち、係止装置は、後席バツクレストの背
後のリヤシエルフに設けられ、後席バツクレスト
に係脱する係止片と、この係止片の係止状態を維
持するソレノイドとを有している。そして、この
係止片は、回動自在となつており、車室内側に突
出したノブを操作することにより、後席バツクレ
ストと係脱されるようになつている。
そして、キヤンセル機構を作動させると、ソレ
ノイドにより、係止片の回動が不能になり、この
係止片と後席バツクレストとの係止状態が維持さ
れるようになつている。
このように、キヤンセル機構を作動させた際に
後席バツクレストの前倒しを阻止する係止装置9
が作動するようになつているから、車室内に侵入
された時でも、車室側から後席バツクレストを前
倒ししてトランク室から品物を取り出すことがで
きず、盗難が確実に防止される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の装置にあつて
は、係止片の後席バツクレストとの係止状態を維
持するために、ソレノイドを用いているため、装
置のコストアツプ等を招く。また、その係止片の
ノブは常に車室内側に突出しているため、このノ
ブには、盗難時の外力を加えることができること
から、この外力に耐え得るだけの強度をソレノイ
ドや係止片に持たせなければならず、装置の大型
化並びに重量増加を招く、という問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、かかる課題に着目してなされたも
ので、ロツク解除用ノブを引くことによりシート
バツクを前倒させると車室内とトランクルーム内
とが連通する自動車に具備され、キー操作により
トランクリツド側のリツドロツクと、車体側のス
トライカとのロツク状態が解除される一方、前記
車室内のオープナハンドルの操作によりキヤンセ
ルレバーが回動されて前記リツドロツクのキヤン
セルノブが押圧されて前記ロツク状態が解除さ
れ、さらに、前記キヤンセルレバーをキヤンセル
位置までスライドさせることにより前記キヤンセ
ルノブに対して空振状態として前記オープナハン
ドルの操作によるロツク解除を不可能とした自動
車用トランクリツド開閉装置において、前記ロツ
ク解除用ノブを、前記シートバツクに出没自在に
配設すると共に、該ロツク解除用ノブと前記キヤ
ンセルレバーとを、該キヤンセルレバーのキヤン
セル位置へのスライド時に前記ロツク解除用ノブ
が前記シートバツクに操作不可能な位置まで没入
するように連結した自動車用トランクリツド開閉
装置としたことを特徴としている。
〔作用〕
かかる手段によると、他人にサブキーを預ける
時に、キヤンセルレバーをキヤンセル位置までス
ライドさせる。すると、このキヤンセルレバーが
空振り状態となつて、オープナハンドルを操作し
てもトランクリツドを解錠できないとともに、キ
ヤンセルレバーと連動してロツク解除用ノブがシ
ートバツク内に没入してこのノブの操作が不可能
となるため、シートバツクの前倒ができない。従
つて、他人により、トランクルームが開成される
ことなく、防盗性が維持されることとなる。
この場合には、マスタキーにより、トランクリ
ツドのキーシリンダを操作してトランクリツドを
解錠する。
このように、キヤンセルレバーがキヤンセル位
置まで移動されると、ロツク解除用ノブがシート
バツク内に没入するようにして、シートバツクの
前倒しを防止しているため、従来のような、ソレ
ノイドが必要なく簡単な構造であると共に、不必
要な外力に耐え得るような強度に設定する必要が
なく、装置の大型化や重量増加を招くことがな
い。
勿論、キヤンセルレバーが通常の位置にある場
合には、オープナハンドルを操作すれば、キヤン
セルレバーを介してトランクリツドが開成される
と共に、ロツク解除用ノブを引けばシートバツク
が前倒されることとなる。
〔実施例〕
以下この考案を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第8図はこの考案の一実施例を示
す図である。
まず構成を説明すると、第3図中符号1は、ト
ランクルームを開閉するトランクリツドで、この
リツド1には、車体2側に設けられたストライカ
3と係合するリツドロツク4が配設されている。
このリツドロツク4は、第4図にようにストライ
カ3と係合するロツクプレート5と、この係合を
解除するキヤンセルプレート6とがスプリング7
にて連結されて構成され、このキヤンセルプレー
ト6を矢印A方向に回動させることにより、ロツ
クプレート5とストライカ3との係合が解除され
るようになつている。また、このトランクリツド
1には、キーシリンダ8が配設され、このキーシ
リンダ8を図示省略のキーにて操作することによ
り、キヤンセルプレート6の一端部に形成された
キヤンセル片6aが押されて、矢印A方向に回動
されるようになつている。このキヤンセルプレー
ト6のキヤンセル片6aの反対側の他端部には、
車体2側のキヤンセルレバー9にて押圧されるキ
ヤンセルノブ6bが形成されている。
キヤンセルレバー9は、第1図および第2図に
示すように、中央部に上下方向に沿う長孔9aが
形成され、この長孔9a内に車体2側に装着され
たノブ10が挿入されて、上下方向にスライド自
在になつていると共に、このノブ10を中心に回
動自在となつている。このノブ10は、第6図お
よび第7図のように軸部10aが車体2のブラケ
ツト11に形成された挿通孔11aにスライド自
在に挿入されると共に、スプリング12により、
没入方向に付勢されている。このノブ10には大
径部10bが形成され、この大径部10bが、第
7図のように前記長孔9aの上部に形成された大
径の係合孔9bに係合されてキヤンセルレバー9
上方への移動が阻止されるようになつている。つ
まり、キヤンセルレバー9のキヤンセル位置から
の戻りが防止されるようになつている。また、こ
のキヤンセルレバー9には、押圧片9cが形成さ
れ、キヤンセルレバー9が矢印B方向に回動され
た時に、押圧片9cにて上記キヤンセルノブ6b
が押圧されて、キヤンセルプレート6が矢印A方
向に回動されるようになつている。このキヤンセ
ルレバー9は車内側に配設されたオープナハンド
ル13にワイヤ14を介して連結されている。こ
のハンドル13を矢印C方向に回動させることに
より、ワイヤ14を介してキヤンセルレバー9が
矢印B方向に回動されるようになつている。さら
に、このキヤンセルレバー9は、第8図に示すリ
アシート15のシートバツク16に設けられたロ
ツク解除用ノブ17と以下のように連結されてい
る。
このシートバツク16はロツク解除用ノブ17
の操作により、前倒可能となつており、この前倒
時には、車室内とトランクルーム内とが連通する
ようになつている。このロツク解除用ノブ17
は、シートバツク16の上面部16aに形成され
た凹部16bに、出没自在に配設され、第2図に
示す没入状態では、このノブ17は摘めないよう
になつている。このロツク解除用ノブ17には、
空間部17aが形成され、この空間部17a内に
ロツド18のフランジ部18bが挿入されロツク
解除用ノブ17を引くことにより、ロツド18が
上方に引かれてシートバツク16のロツク解除が
なされ、シートバツク16が前倒不能となる。そ
して、このロツク解除用ノブ17は、スプリング
24にて上方(突出方向)に付勢されると共に、
このノブ17には、キヤンセルレバー9に連結さ
れるワイヤ19の一端部19aが接続されてい
る。一方、前記キヤンセルレバー9には、略水平
方向に沿う長孔9dが形成され、又、車体2に固
定されたブラケツト20にL字リンク21が軸2
2を介して回動自在に装着され、このL字リンク
21の一片部21aの先端部に形成されたピン2
1bが、前記キヤンセルレバー9に形成された長
孔9dに移動自在に挿入されている。また、この
L字リンク21の他片部21cの先端部21d
に、前記ワイヤ19の他端部19bが連結されて
いる。さらに、このL字リンク21の他片部21
cとブラケツト20との間に、引張りスプリング
23が配設されている。これで、第2図のように
キヤンセルレバー9のキヤンセル位置へのスライ
ド時に、L字リンク21およびワイヤ19を介し
てロツク解除用ノブ16が凹部16b内に没入す
るようになつている。
次に、かかる構成よりなるトランクリツド開閉
装置の作用について説明する。
トランクリツド1を閉成すると、リツドロツク
4のロツクプレート5に車体2側のストライカ3
が係合して、トランクリツド1がロツクされる。
この状態で、例えば第1図のように、キヤンセル
レバー9が上昇位置にある場合には、オープナハ
ンドル13を矢印C方向に回動させると、ワイヤ
14を介してキヤンセルレバー9が矢印B方向に
回動され、押圧片9cにてキヤンセルプレート6
のキヤンセルノブ6bが押圧されて、このキヤン
セルプレート6が矢印A方向に回動される。これ
で、リツドロツク4とストライカ3とのロツク状
態が解除されて、トランクリツド1が開成される
こととなる。勿論、キー操作によりキーシリンダ
8を介してキヤンセルプレート6を回動させても
ストライカ3とリツドロツク4とのロツク状態が
解除されることとなる。
一方、他人にサブキーを預ける場合には、予め
キヤンセルレバー9を第1図に示す状態から第2
図のように下方に、キヤンセル位置までスライド
させる。すると、ノブ10の大径部10bが第7
図に示すようにスプリング12の付勢力にて、キ
ヤンセルレバー9の係合孔9bに嵌合し、このキ
ヤンセルレバー9の上方への移動が停止されるこ
ととなる。このキヤンセルレバー9の下方への移
動時には、L字リンク21のピン21bがキヤン
セルレバー9の長孔9d内を移動し、このL字リ
ンク21は引張りスプリング23の付勢力に抗し
て回動される。すると、ワイヤ19が引つ張られ
て、ロツク解除用ノブ17がスプリング24の付
勢力に抗してシートバツク16の凹部16b内に
没入される。この際、ロツド18のフランジ部1
8bはロツク解除用ノブ17の空間部17a内を
移動する。換言すれば、この移動により、ロツド
18が押圧されず、ロツク解除用ノブ17の移動
が可能となる。そして、ロツク解除用ノブ17の
操作はできないようになる。
この状態では、オープナハンドル13を操作し
てキヤンセルレバー9を回動させても、このレバ
ー9は空振り状態となつているため、キヤンセル
ノブ6bが押圧されることなく、リツドロツク4
とストライカ3とのロツク状態は解除できないよ
うになつている。と同時に、ロツク解除用ノブ1
7はシートバツク16の凹部16bに没入して摘
むことができないため、このノブ17を引いてロ
ツド18を介してシートバツク16のロツクを解
除することができず、シートバツク16を前倒す
ることができないようになる。従つて、車室内と
トランクルーム内とを連通させてトランクルーム
を開成させることができず、トランクルーム内の
防盗性が確保されることとなる。
一方、マスタキーにより、キーシリンダを操作
して、トランクリツド1を開成した状態で、ノブ
10をスプリング7の付勢力に抗して引き、大径
部10bをキヤンセルレバー9の係合孔9bから
離脱させる。すると、キヤンセルレバー9の上方
への移動が可能となる。そして、キヤンセルレバ
ー9を第1図のように上方に移動させると、スプ
リング24力にてロツク解除用ノブ17が上方に
押し上げられる。これでオープナハンドル13の
操作により、トランクリツド1の開成ができると
共に、ロツク解除用ノブ17の操作により、シー
トバツク16の前倒がされることとなる。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、この考案によれば、
キヤンセルレバーをキヤンセル位置に移動させた
時に、シートバツクのロツク解除用ノブがシート
バツクに没入してこのノブの操作をできないよう
にしたため、従来のようなソレノイドが必要なく
簡単な構造であると共に、不必要な外力に耐え得
るような強度に設定する必要がなく、装置の大型
化や重量増加を招くことがない、という実用上有
益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
各図はこの考案の自動車用トランクリツド開閉
装置の一実施例を示す図で、第1図は同装置の構
成図、第2図はキヤンセル状態を示す第1図に相
当する構成図、第3図は自動車後部の斜視図、第
4図はリツドロツクを示す斜視図、第5図はスト
ライカを示す斜視図、第6図は第1図の−
線、第7図は第2図の−線に沿う断面図、第
8図はリアシートの斜視図である。 1……トランクリツド、2……車体、3……ス
トライカ、4……リツドロツク、6b……キヤン
セルノブ、9……キヤンセルレバー、13……オ
ープナハンドル、16……シートバツク、17…
…ロツク解除用ノブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ロツク解除用ノブを引くことによりシートバツ
    クを前倒させると車室内とトランクルーム内とが
    連通する自動車に具備され、キー操作によりトラ
    ンクリツド側のリツドロツクと、車体側のストラ
    イカとのロツク状態が解除される一方、前記車室
    内のオープナハンドルの操作によりキヤンセルレ
    バーが回動されて前記リツドロツクのキヤンセル
    ノブが押圧されて前記ロツク状態が解除され、さ
    らに、前記キヤンセルレバーをキヤンセル位置ま
    でスライドさせることにより前記キヤンセルノブ
    に対して空振状態として前記オープナハンドルの
    操作によるロツク解除を不可能とした自動車用ト
    ランクリツド開閉装置において、 前記ロツク解除用ノブを、前記シートバツクに
    出没自在に配設すると共に、該ロツク解除用ノブ
    と前記キヤンセルレバーとを、該キヤンセルレバ
    ーのキヤンセル位置へのスライド時に前記ロツク
    解除用ノブが前記シートバツクに操作不可能な位
    置まで没入するように連結したことを特徴とする
    自動車用トランクリツド開閉装置。
JP15239885U 1985-10-04 1985-10-04 Expired JPH0333907Y2 (ja)

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JP15239885U JPH0333907Y2 (ja) 1985-10-04 1985-10-04

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Publication Number Publication Date
JPS6261861U JPS6261861U (ja) 1987-04-17
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JP15239885U Expired JPH0333907Y2 (ja) 1985-10-04 1985-10-04

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