JPH032970B2 - - Google Patents

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JPH032970B2
JPH032970B2 JP59137916A JP13791684A JPH032970B2 JP H032970 B2 JPH032970 B2 JP H032970B2 JP 59137916 A JP59137916 A JP 59137916A JP 13791684 A JP13791684 A JP 13791684A JP H032970 B2 JPH032970 B2 JP H032970B2
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JP
Japan
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yarn
highly twisted
torque
twist
twisted yarn
Prior art date
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Application number
JP59137916A
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English (en)
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JPS6119834A (ja
Inventor
Otoo Sakurai
Toshikatsu Ono
Mitsuhiko Okui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6119834A publication Critical patent/JPS6119834A/ja
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【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は強撚糸織物の製造方法に関する。 (従来技術) 従来より強撚糸織物の製織には、強撚糸による
しぼ立ちの品位を向上させる狙いで、強撚加工に
先立ち糊付(先糊と云う)を施すことが行われて
来た。 糊剤の付着割合としては、糸重量に対して10%
前後が、しぼ立ち品位の上からは好ましいとさ
れ、かかる高い糊剤付着のため撚糸機としては、
イタリー撚糸機が使用されて来た。イタリー撚糸
機は撚糸の際の張力が30g以下で行うことができ
るため、強撚糸のトルク発現によるしぼ立ち性が
良好であるという利点がある反応、糸パツケージ
の初期の張力(150deの糸で8〜12g)と糸パツ
ケージの終期の張力(150deの糸で24〜30g)と
の差が約3倍にもなり、該糸パツケージの初期と
終期(即ち、パツケージの内層と外層)では強撚
糸のトルク発現力に差が生じ、しぼ立ちの品位を
低下させる問題があり、この問題を解決するため
実際の製造現場では、糸パツケージの内層、中
層、外層などに糸を層別して使用することにより
前記のトルク発現力の差によるしぼ立ち斑を防止
することが行われている。さらに、前記のトルク
発現力の差によるしぼ立ち斑を防止するために
は、強撚糸のランダム使用が好ましく、このため
多丁杼を使用する必要があり、多丁杼が設置され
た普通織機で製織されているのが普通である。一
方、ウオータージエツトルームで強撚糸を緯糸に
用いて製織することは、強撚糸の有する強いトル
クが、ビリやスナールの原因となるため強撚糸の
取扱いが困難であるので行われていないが、さら
に現状のウオータージエツトルームでは、複数の
緯入れ装置が開発されていると云えども、片側か
らのみの緯入れであり、かつ緯入れ装置の数も2
〜3が限界であり、前記のような問題を解決する
強撚糸のランダム使用は出来ない現状である。 強撚糸を緯糸に使用してウオータージエツトル
ームで織ることは、特開昭58−214552号公報にも
開示されている。 特開昭58−214552号公報に記憶された方法で
は、しぼ立ち性を向上させるため、未セツトポリ
エステルフイラメント強撚糸(強撚糸と撚止めセ
ツトなしで使用するもの)を用いている。この方
法では、前記に述べた問題を解決しないばかり
か、強撚の取按いをめぐつてトラブルが発生する
怖れがある。 (発明の目的) 本発明の目的は、かかる問題点を解決し、強撚
糸のトルク発現力の均一化を図り、強撚糸の製織
時の層別を不要とした簡易な強撚糸織物の製造方
法を提案することにある。 (発明の構成) 本発明は、沸水収縮率が0〜5%の範囲にあ
り、乾熱温度140℃における熱応力が0.03g/de
以上であり、かつ、乾熱温度140℃における熱応
力に対する乾熱温度180℃における熱応力の比を
1.0以上としたポリエステルマルチフイラメント
糸に糊付を行つた後、ダブルツイスターで施撚を
し、次いで撚止めセツトをした強撚糸を少なくと
も緯糸に用いて製織することを特徴とする強撚糸
織物の製織方法にある。 本発明方法に使用するポリエステルマルチフイ
ラメント糸は、例えば特公昭56−8140号公報に記
載されている方法により得ることが出来るもので
あり、常法によつて紡糸されたポリエステルマル
チフイラメント糸を延伸し、次いで160〜220℃の
高温ローラー上で定長熱セツトするか、又は加熱
しながら2〜10%の範囲の伸長を加えてそれを収
縮せしめるくり返しの伸長−収縮熱処理をする等
の方法によつて得られる。尚、本発明において、
熱応力(g/d)は、繊維学会誌第32巻第10号、
昭和51年10月10日発行別刷第359頁、2.熱応力お
よび熱収縮率の測定の項に記載された方法によつ
て求める。 又、該ポリエステルフイラメント糸は、紡糸速
度としては1000〜1500m/分の普通手段のものの
ほか、1500〜6000m/分程度、又はそれ以上の高
速度のものが使用できる。さらに、前記の熱セツ
ト、又は熱処理を行つた後の該ポリエステルフイ
ラメント糸の比重は、好適な撚セツト性を得るた
めには、1390未満のものが好ましく使用される。 本発明方法は、かかるポリエステルマルチフイ
ラメント糸に強撚を施す前に糊付を行うが、該糊
付けは、糊剤の付着量S(糸に対する重量%)を 2.5≧S≧0.8 ……… の範囲にすることが重要である。糊剤付着量Sが
2.5%を超える場合は、ダブルツイスターでの施
撚が困難となり(糊剤がダブルツイスターの糸通
路に堆積する)施撚作業をすることができない。 又、糊剤付着量が0.8%未満の場合は糊付の効
果が得られず、撚止めセツト性の不良、又はしぼ
立ち品位が低下する等の問題が生ずる。糊付の方
法は、公知の方法でよく、一本糊付け方法が好ま
しく例示され、糊剤付着量が本発明の範囲のもの
は特に乾燥工程に通されることなくダブルツイス
ターの供給側パツケージに巻かれる。 次に、先糊を行つたポリエステルマルチフイラ
メント糸は、撚係数T√として 4.5×104≧T√≧2.0×104 ……… の範囲のものを用いて強撚を施す。 該撚係数T√が2.0×104未満の強撚糸では、
強撚糸のトルクの発現が弱く、しぼ立ち性が悪い
ので使用することができない。一方、撚係数T√
Dが4.5×104を超えるものは、撚糸工程での断
糸、又は強撚糸の撚止め性が不良で、トルクによ
る取扱性が低下する。 本発明方法は、該強撚加工をダブルツイスター
で行うことが重要である。従来のように、イタリ
ー撚糸機で行う場合は、本願発明の目的を達成す
ることができない。 又、該ダブルツイスターで施撚する場合の張力
は、従来の強撚糸製造の際用いられていた張力よ
り高めの張力で行うことが好ましく、0.3g/de
〜0.6g/deの範囲のものが例示される。該張力
の測定は、ダブルツイスターの下部デイスクを出
た糸が、供給側パツケージの上部に設けたガイド
を通つて巻取ローラーにより捲取られるが、該上
部ガイドと巻取ローラーの間で行うものである。 次に、撚止めセツトの温度は70℃〜130℃の範
囲のものが使用され、湿熱状態で行うものが好ま
しく例示される。撚止め温度は、撚止めセツト後
の強撚糸のトルクNが N≦100 ……… を満足するよう設定すればよい。 強撚糸のトルクは、長さ100cmの間隔で把持し
た試料(強撚糸)のほぼ中央に重さ0.001g/de
gの重錘を吊した後、該両側把持点を近づけ、把
持点の間隔を実質的に零にしたとき、該重錘によ
る張力下で強撚糸のトルクにより重錘の両側の糸
が撚り合される。該撚数を50cm当りの撚数に換算
して強撚糸のトルク(T/50cm)を求める。 該撚止めセツト温度は、高くすればする程、N
が小さくなるが、Nが小さくなる一方では撚止め
セツト後に、該強撚糸のトルクが織成後の精練リ
ラツクス等の工程で発現してこない問題が生ず
る。高品位のしぼ立ち性を得るためには、撚止め
セツトをした強撚糸の沸水処理後のトルクBが B≧290 ……… を満足する必要がある。 強撚糸のトルクNとBは、同時に、を満足
しないと製織性が良好で、かつ、しぼ立ち性良好
な結果が得られない。 (発明の作用) 本発明方法によれば、緯糸として使用する強撚
糸のパツケージの内外層による層別が全く不要で
あり、しぼ立ち性も良好で、しぼ立ち斑がなく、
織物のしぼ立ち斑に起因する巾変動が全く見られ
ない。 しかも、糊付けの際、糊剤の使用量が少ないの
で、ダブルツイスターには糊剤によるスカムの堆
積は殆んどなく、撚糸作業はスムーズに行われ
る。しかも、糊剤の付着量が、従来の方法に比し
て1/3〜1/4であつても、しぼ立ちの品位が低下し
ないことである。この理由については充分に究明
されたわけではないが、本発明に使用するポリエ
ステルフイラメント糸は特別の優れたトルク発現
性能を有しており、沸水収縮率も低い糸である
が、かかる糸、高張力下で強撚加工し、撚止めセ
ツトを施すことにより、一時的に強撚糸トルクを
低下させ、製織した後に該強撚糸トルクを発現さ
せることができるためと考えられている。 又、本発明方法のように、式〜を同時に満
足するものは、ウオータージエツトルームのでの
製織が可能であり、ダブルツイスターで施撚する
ことと合わせて、優れた生産性を得ることができ
る。 (実施例および比較例) ポリエステルマルチフイラメント糸として、沸
水収縮率1.9%、乾熱温度140℃の熱応力を0.18
g/de、乾熱温度140℃における熱応力に対する
乾熱温度180℃における熱応力の比が1.09である
マルチフイラメント糸150de/144filを用いて、
糊剤としてアクリル系糊剤T−200B(互応化学(株)
製)を2.0重量%付着させたものを、種々の撚数
および撚止め条件でセツトした強撚糸としてS方
向、Z方向のそれぞれを用意した。この強撚糸を
2/2の配列で平織を製織した。この時、強撚糸
トルクN、Bの水準により製織性および得られた
織物の沸水処理後のしぼ立ちの代表特性である織
物巾入り率を第1表に示す。 (比較例) 通常のポリエステルマルチフイラメント糸であ
つて、沸水収縮率7.6%、乾熱温度140℃における
熱応力0.39g/de、乾熱温度180℃における熱応
力0.32g/deをフイラメント糸150de/144filのも
のを用いて、糊剤として実施例と同一のものを使
用し、撚数2500T/Mの強撚糸S方向のものと、
Z方向のものを用意し実施例と同様の織物を製織
した。強撚糸のトルクN、Bと織物の巾入り率お
よび評価結果を第1表No.6に合わせて示す。
【表】 第1表から明らかなように、〜式を満すも
のでは良好な結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 沸水収縮率が0〜5%の範囲にあり、乾熱温
    度140℃における熱応力が0.03g/de以上であり、
    かつ、乾熱温度140℃における熱応力に対する乾
    熱温度180℃における熱応力の比を1.0以上とした
    ポリエステルマルチフイラメント糸に糊付けを行
    つた後、ダブルツイスターで施撚をし、次いで撚
    止めセツトをした強撚糸が、下記式を満足するも
    のを少なくとも緯糸に用いて製織することを特徴
    とする強撚糸織物の製織方法。 2.5≧S≧0.8 ……… 4.5×104≧T√≧2.0×104 ……… N≦100 ……… B≧290 ……… 但し、Sは糸の糊剤に対する重量% T√は撚係数であつてTは撚数(T/M) Dは糸のデニール Nは撚止めセツト後の強撚糸のトルク(T/50
    cm) Bは撚止めセツトした強撚糸の沸水処理後のト
    ルク(T/50cm) 2 製織をウオータージエツトルームで行う特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
JP59137916A 1984-07-05 1984-07-05 強撚糸織物の製織方法 Granted JPS6119834A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57193551A (en) * 1981-05-15 1982-11-27 Teijin Ltd Hard twisted creped woven fabric and production thereof
JPS57199836A (en) * 1981-06-03 1982-12-07 Teijin Ltd Production of hard twisted yarn fabric

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