JPH03295738A - シートベルトのショルダーベルト位置調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車等の座席に着座する乗員の保護拘束に
用いるシートベルト装置に関し、特にシートベルトのシ
ョルダーベルト位置調整装置に関する。

［従来の技術］ 一般の自動車等には、衝突等の緊急時に乗員を座席に拘
束することで保護するシートベルトが設けられている。

このようなシートベルトによって乗員の身体を拘束する
場合には、瞬間的に生じる体重の数十倍の荷重に耐える
ために、人体の拘束部位は強度的に高い部分である必要
がある。このため、通常ラップベルトは確実に腰骨にか
かり、ショルダーベルトは肩の関節と首の中間にあるこ
とが好ましい。

ところで、拘束対象となる乗員は子供から大人までとそ
の個体の寸法差が著しく、更に座席の移動調整も各人毎
に異なる。

そこで、このような問題に対処するため、ショルダーベ
ルトのベルトアンカ位置調整によって各乗員毎に好まし
い拘束状態を得るシートベルトのショルダーベルト位置
調整装置が従来より提案されている。

このような従来のシートベルトのショルダーベルト位置
調整装置として、第５図（ａ）、（ｂ）及び第６図に示
すものがある。

同図に示すシートベルトのショルダーベルト位置調整装
置１は、自動車のセンターピラー８に取り付けられる略
コ字状からなる取付部材２と、この取付部材２の両折曲
片２ａ、２ｂ間に回動自在に取り付けられた螺子軸（ス
クリュシャフト）３と、該螺子軸３に螺合しており、螺
子軸３の回転によりガイドレール２ｄ、２ｄに案内され
て図中矢印Ａ方向に移動されるアンカ支持ブロック４と
を備えたものである。なお、第５図中５は第６図に示す
ショルダーベルト７を遊挿保持するベルトアンカ６を取
り付ける取付孔である。

以上の構成を備えたシートベルトのショルダーベルト位
置調整装置１では、アンカ支持ブロック４は螺子軸３に
螺合するナツト部材を有したものであり、螺子軸３の回
転に伴ってアンカ支持ブロック４がガイドレール２ｄ、
２ｄに沿って移動する。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のショルダーベルト位置調整装置においては、アン
カ支持ブロック４が螺子軸３の回転に伴って移動するに
際し、アンカ支持ブロック４とガイドレール２ｄ、２ｄ
とが当たることにより機械的作動音が発生する。すなわ
ち、とのアンカ支持ブロック４とガイドレール２ｄ、２
ｄの間には微小な隙間が必らず存在しており、アンカ支
持ブロック４が移動するに際し、アンカ支持ブロック４
とガイドレール２ｄ、２ｄとが衝突して作動音が発生す
る。かかる作動音は車両室内の快適さを減じると共に、
故障音であるやの誤解を生じさせるおそれがある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、螺子軸の回転によりアンカ支持ブロックを螺
進させるようにしてあり、このアンカ支持ブロックは、
前記螺子軸に螺合したナツト部材と、前記ガイドレール
に摺動自在なスライダとを有し、該ナツト部材とスライ
ダとが一体的に移動可能に係合されてなるシートベルト
のショルダーベルト位置調整装置において、前記ナツト
部材とスライダとガイドレールとの間に弾性部材が介在
され、該弾性部材がナツト部材とスライダとガイドレー
ルとに弾性的に接しているものである。

なお、この弾性部材は合成樹脂による一体成形品である
のが望ましい。

［作用］ かかる本発明のシートベルトのショルダーベルト位置調
整装置にあっては、アンカ支持ブロックを構成するナツ
ト部材とスライダとに対し弾性部材が弾性的に接し、こ
の弾性部材がガイドレールに対しても弾性的に接してい
る。

このため、アンカ支持ブロックが螺子軸の回転に伴って
螺進するに際してナツト部材とスライダとガイドレール
との衝突が生じたとしても、ナツト部材とスライダの振
動が弾性部材により吸収されるようになり、機械的作動
音が著しく小さくなる。

［実施例］ 第１図（ａ）は本発明の実施例に係るシートベルトのシ
ョルダーベルト位置調整装置の螺子軸とアンカ支持ブロ
ックとの保合状態を示す拡大断面図であり、第１図（ｂ
）のＡ−Ａ断面を示している。第１図（ｂ）はこの態様
に係るシートベルトのショルダーベルト位置調整装置を
示すそれぞれ正面図、第１図（ｃ）は第１図（ｂ）のＣ
−Ｃ断面図である。′！Ｊ１図（ｄ）は弾性部材の斜視
図である。

同図に示すシートベルトのショルダーベルト位置調整装
置９は、ベルトアンカ２０を支持するスライダ１０と、
このスライダ１０を摺動可能に保持するガイドレール１
１と、このガイドレール１１に両端部が回転自在に取り
付けられ、その上端部（第１図（ｂ）、（Ｃ）の上方向
）でガイドレール１１に釣支された螺子軸１２と、この
螺子軸１２に螺合されると共に突出部１３ａが前記スラ
イダ１０に遊嵌され、前記螺子軸１２の回転に伴ってス
ライダ１０と共にガイドレール１１に沿って移動するナ
ツト部材１３と、ナツト部材１３を囲むように設けられ
た弾性部材３０を備えたものである。

なお、このナツト部材１３とスライダ１０とによりアン
カ支持ブロックが形成されている０図中１９．１８はス
ライダ１０の上下端位置を検出する検出スイッチである
。

前記ガイドレール１１は、本実施例では自動車のセンタ
ーピラーの形状に対応させて湾曲形成されたもので、上
下の両端部１１ａ、ｌｌｂにはセンターピラーに取り付
けるためのボルト挿通孔１４．１５がそれぞれ穿設され
ている。また、この両端部１１ａ、ｆｌｂ間の両側端部
には、スライダ１０が摺動自在にガイドされるガイド片
ｌｉｅ、ｔｉｃが形成されている。また、その両端部１
１ａ、ｆｌｂの近傍には、螺子軸１２の両端部を回転可
能に取り付ける取付部材１６．１フが設けられている。

前記取付部材１６は、螺子軸１２の下端部１２ａを取付
支持するもので、正面から見た形状が略下向きのコ字状
であり、その水平な上辺に螺子軸１２の下端部１２ａを
挿入する挿入孔１６ａが形成されている。また、この取
付部材１６は、螺子軸１２の折損強度以下で変形又は破
損する脆弱構造であって、その変形又は破損により螺子
軸１２の下端部１２ａを開放する構造となっている。

前記取付部材１７は、螺子軸１２の上端部１２ｂを取付
支持するもので、螺子軸１２の上端部１２ｂを釣支する
孔１フａを備えた強固な構成となっている。また、上記
取付部材１６とは異なり螺子軸１２に加わる下向きの荷
重を分担している。

前記螺子軸１２は、前記取付部材１６．１７間において
、ガイドレール１１とほぼ平行に配置されており、上端
部１２ｂには前記孔１７ａに釣支される鍔部１２ｃが形
成されている。また、下端部１２ａには、図示しないモ
ータの駆動力を伝達する伝動ワイヤ２１が連結されてい
る。

第２図（ａ）乃至（Ｃ）はスライダ１０の上面図、断面
図、Ｂ−Ｂ端面図である。

図示スライダ１０は、その断面が略コ字状からなるもの
で、両側部にはガイドレール１１のガイド片１１ｅ、ｌ
ｌｃを摺動自在に挟持する挟持部１０ａ、１０ａが形成
され、図示上面にはベルトアンカ２０を螺合する雌螺子
部ｔａｂを中心に形成された円柱状からなるアンカ支持
部１０ｃ及び詳細を後述するナツト部材１３の突出部１
３ａが遊嵌される四角形状の切欠部１０ｄが形成されて
いる。

前記弾性部材３０は、第１図（ｄ）に明示される通り、
１対の対向片部３１．３２及び該対向片部３１．３２同
志を連結する連結片部３３を有した略々コ字形断面形状
の本体部３４と、該対同片部から外方に突設された張出
部３５．３６とを有している。

該張出部３５．３６の先端側はコ字形に折返された形状
となっており、第１図（ａ）の如くガイドレール１１の
ガイド片ｌｉｅ、ｌｉｅに係合している。また、この張
出部３５．３６はスライダ１０の挟持部１０ａ、１０ａ
に内嵌している。

本体部３４の対向片３１．３２は、それらの先端側が互
いに接近するように窄まった形状となっており、該本体
部３４の内部に前記ナツト部材１３を抱え込む構造とな
でいる。なお、対向片３１．３２同志の間隔はナツト部
材１３の幅員よりもごくわずかに大きく設定されており
、対向片３１．３２はナツト部材１３を両側から弾性的
に挟み付けている。（即ち、対向片３１．３２はナツト
部材１３に弾性的に接している。）また、これらの対向
片３１，３２は、それらの先端側がガイドレール１１に
弾性的に押し付けられるように延出長さが設定されてい
る。

本体部３４の連結片部３３には窓孔３７が開口しており
、前記アンカ支持部１０ｃが該窓孔３７を通過するよう
構成されている。

本体部３４には２個の突起３４ａが設けられている。該
突起３４ａがスライダ１０の内面の凹穴１０ｈ（第２図
（ｂ）参照）に係合する。

第３図（ａ）、（ｂ）はナツト部材１３の縦断面図、側
面図である。

このナツト部材１３は、前記スライダ１０の切欠部１０
ｄに遊嵌されるほぼ四角柱状の突出部１３ａと、前記螺
子軸１２に螺合される雌螺子部１３ｂとを備えたもので
ある。該ナツト部材１３は、突出部１３ａが切欠部１０
ｄに係合して螺子軸１２の軸心回りへの回転が阻止され
ているので、螺子軸１２の回転によりガイドレール１１
に沿って上下方向に移動される。

ところで、上記切欠部１０ｄと突出部１３ａとが遊嵌さ
れているので、ナツト部材１３が螺子軸１２に沿って直
線的に移動するときに、スライダ１０は湾曲したガイド
レール１１に沿って移動できる。

第４図（ａ）はナツト部材１３及びスライダ１０が螺子
軸１２の上端部１２ｂ側にある場合を示すものである。

この状態で図示しないモータにより伝動ワイヤ２１を介
して螺子軸１２が正方向に回転されると、ナツト部材１
３は螺子軸１２に沿って直線的に移動される。このとき
、スライダ１０は湾曲されたガイドレール１１に沿って
ナツト部材１３と共に移動される。下降移動限までスラ
イダ１０及びナツト部材１３が移動すると、第４図（ｂ
）に示す状態となる。螺子軸１２が逆回転されれば、前
述と同様にしてナツト部材１３及びスライダ１０は上端
部１２ｂ側に移動する。この移動に際し、突出部１３ａ
が切欠部１０ｄに遊嵌しているので、スライダ１０はナ
ツト部材１３に対し水平方向に接離移動自在であると共
に、矢印Ｃの如くその姿勢を回動させ得る。

なお、第１図（Ｃ）の２２はベルトアンカ２０に遊嵌さ
れたショルダーベルトを示す。

このようにスライダ１０及びナツト部材１３が螺子軸１
２の回転に伴って上下動するのであるが、この移動に際
しナツト部材１３とスライダ１０とガイドレール１１と
が当り、異音が発生しようとする。

ところが、このナツト部材１３とスライダ１０には弾性
部材３０が弾性的に接しており、かつ、この弾性部材３
０はガイドレール１１に弾性的に接している。このため
、ナツト部材１３やスライダ１０に生じる振動が該弾性
部材３０によって吸収される。この結果、ナツト部材１
３とスライダ１０、すなわちアンカ支持ブロックが移動
しても異音は殆ど発生しない。

なお、本発明においては、弾性部材３０の端面部３０ａ
の部→をスライダ１０より突出させ、取付部材１６．１
７への当りの緩衝を図るようにしても良い。

［発明の効果］ 以上詳述した通り、本発明によれば、アンカ支持ブロッ
クがガイドレールに沿ってきわめて滑らかに移動し、シ
ョルダーベルトの位置調節時の作動音が著しく低減され
、車両室内の快適さが向上される。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は実施例に用いられる螺子軸及びアンカ支
持部材の要部断面図である。第１図（ｂ）、（Ｃ）は一
実施例としてのシートベルトのショルダーベルト位置調
整装置を示すそれぞれ正面図、断面図である。第１図（
ｄ）は弾性部材の斜視図である。Ｎ２図（ａ）乃至（Ｃ
）はスライダの上面図、断面図、Ｂ−Ｂ端面図、第３図
（ａ）、（ｂ）はナツト部材の縦断面図、側面図、第４
図（ａ）、（ｂ）はスライダ及びナツト部材の動作説明
図、第５図（ａ）、（ｂ）は従来のシートベルトのショ
ルダーベルト位置調整装置の正面図、側面図、第６図は
シートベルトのショルダーベルト位置調整装置の車体へ
の取り付は状態を示す説明図である。 ２ｄ・・・ガイドレール、３・・・螺子軸、４・・・ア
ンカ支持ブロック、 ６・・・ベルトアンカ、　７・・・ショルダーベルト、
８・・・センターピラー　１０・・・スライダ、１１・
・・ガイドレール、１２・・・螺子軸、１３・・・ナツ
ト部材、　　２０・・・ベルトアンカ、２２・・・ショ
ルダーベルト、 ３０・・・弾性部材。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ショルダーベルトが遊挿されるベルトアンカと、
   ベルトアンカが支持されたアンカ支持ブロックと、この
   アンカ支持ブロックを摺動可能に保持するガイドレール
   と、このガイドレールの長手方向に沿って設けられると
   共に、前記アンカ支持ブロックが螺合している螺子軸と
   を備え、螺子軸の回転に伴ってアンカ支持ブロックがガ
   イドレールに沿って移動するシートベルトのショルダー
   ベルト位置調整装置であって、 該アンカ支持ブロックは、前記螺子軸に螺合したナット
   部材と、前記ガイドレールに摺動自在なスライダとを有
   し、該ナット部材とスライダとが一体的に移動可能に係
   合されてなるシートベルトのショルダーベルト位置調整
   装置において、前記ナット部材とスライダとガイドレー
   ルとの間に弾性部材が介在され、該弾性部材がナット部
   材とスライダとガイドレールとに弾性的に接しているこ
   とを特徴とするシートベルトのショルダーベルト位置調
   整装置。
2. （２）前記弾性部材は合成樹脂による一体成形品である
   ことを特徴とする請求項（１）記載のショルダーベルト
   位置調整装置。