JPH03294251A - ヒドロキシアリールアミン化合物の製造方法 - Google Patents

ヒドロキシアリールアミン化合物の製造方法

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JPH03294251A
JPH03294251A JP9392090A JP9392090A JPH03294251A JP H03294251 A JPH03294251 A JP H03294251A JP 9392090 A JP9392090 A JP 9392090A JP 9392090 A JP9392090 A JP 9392090A JP H03294251 A JPH03294251 A JP H03294251A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリカーボネート(PC)等の縮重合系コポ
リマーあるいはホモポリマーのモノマーとして、あるい
は単分子自体で利用可能なCTM(Charge tr
ansfer material)であり、電子写真感
光体材料等として有用なヒドロキシアリールアミン化合
物をアルコキシアリールアミン化合物から高収率で効率
よく製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリカーボネート(PC)等の縮重合系ポリマー(コポ
リマーあるいはホモポリマー)の七ツマ−として、ある
いは単分子自体で利用可能なCTM (Charge 
transfer material)であり、電子写
真感光体材料等として有用なヒドロキシアリールアミン
化合物(一般式(n)で表される化合物のうちのいくつ
かの化合物)の合成法として、特開平1−105260
号公報、同1−19049号公報、特開昭64−996
4号公報、特開昭64−1728号公報等には、対応す
るメトキシアリールアミン化合物にトリメチルシリルク
ロリド[(C)lz) 5sic1]を作用させて脱メ
チル化し、ヒドロキシ体とする方法が開示されている。
しかしながら、これら従来の方法においては、トリメチ
ルシリルクロリドによる脱メチル化反応に長時間(通常
、6〜10時間)を要する上に、反応粗生成物が灰黒色
に着色しており、このため再結晶による精製を行う前に
フロリジル等の吸看剤により粗生成物を脱色しなければ
ならず、収率が低い(70%程度が限界)という問題点
がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記の事情を鑑みてなされたものである。
本発明の目的は、短時間の反応で、しかも着色の少ない
ヒドロキシアリールアミン化合物(一般式(II)で表
される化合物)を、対応するアルコキシアリールアミン
化合物(一般式(1)で表される化合物)から高収率で
効率よ(合成することができる実用上著しく有利なヒド
ロキシアリールアミン化合物の製造方法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、脱アルキル化剤としてアルキルメルカプトアルカ
リ金属塩という特定の化合物を用いることにより、短時
間(例えば、2時間程度)の反応で、しかも着色の少な
いヒドロキシアリールアミン化合物を、対応するアルコ
キシアリールアミン化合物から高収率で効率よく合成す
ることができることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の一般式 〔ただし、式(1)中のR1及びR2は各々独立に、炭
素数1〜4のアルキル基であり、R3及びR4は各々独
立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル蟇又は炭素数
1〜4のアルコキシル基であり、nは0又は1であり、
p及びtは各々独立に1〜5の整数でありXIは、 11 (ただし、R5は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基
又は炭素数1〜4のアルコキシル基であり、Sは1〜4
の整数であり、R6及びR7は各々独立に、水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキ
シル基であり、k及びjは各々独立に、1〜4の整数で
あり、Yば−0−−5mは0、l又は2であり、R11
は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は了り−ル基
である。)である。 〕、 で表されるアルコキシアリールアミン化合物に、アルキ
ルメルカプトアルカリ金属塩を反応させ、次いで酸処理
することを特徴とする次の一般式〔ただし、式(II)
中の、R″は、前記式(I)中のR3又はヒドロキシル
基であり、R111は前記式〔I〕中のR’又はヒドロ
キシル基であり、n、P及びtは、それぞれ、前記式C
I)中のものと同様の意味を表し、x2ば (ただし、R11は前記式(1)中のR5又はヒドロキ
シル基であり、Sは前記(I)中のものと同様の意味を
表し、Rltは前記式(1)中のe又はヒドロキシル基
であり、R13は前記式N)中のR7又はヒドロキシル
基であり、l(、j、Y及びmは、それぞれ、前記式〔
■〕中のものと同様の意味を表し、1714は前記式(
I)中のR6である。〕で表されるヒドロキシアリール
アミン化合物の製造方法を提供するものである。
本発明の方法においては、反応原料として前記一般式(
1)で表される化合物(アルコキシアリールアミン化合
物)を使用する。
前記一般式CI)で表される化合物において、R1及び
R2は各々独立に、炭素数1〜4のアルキル基を表すが
、このアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、5ec−ブチル基及びtert−ブチル基を挙げ
ることができる。
これらの中でも、メチル基、エチル基等が好ましく、特
に、メチル基が好ましい。
前記一般式〔1〕で表される化合物において、R3及び
R4ば各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル
基又は炭素数1〜4のアルコキシル基を表すが、このア
ルキル基としては、前記例示の各種のアルキル基を挙げ
ることができ、また、そのアルコキシル基としては、メ
トキシル基、エトキシル基、プロポキシル基、イソプロ
ポキシル基及び各種のブトキシル基を挙げることができ
る。
R3、R4としては、前記例示の各種の基の中でも、通
常、水素原子又はメチル基が好ましい。
なお、R3又はR4がアルコキシル基の場合には、これ
らのアルコキシル基は本発明の方法における脱アルキル
化反応により水酸基に変えることもできる。
前記一般式〔r〕で表される化合物において、p及びt
は各々独立に、1〜5の整数を表すが、通常は1が好ま
しい。
前記一般式CI)で表される化合物において、Xlは前
記各種の2価の基を表すが、このそれぞれのXIで表さ
れる基において、R5は水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基又は炭素数1〜4のアルコキシル基を表し、R6
及びR7は各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基又は炭素数1〜4のアルコキシル基を表し、R1
は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又はアリール基
を表す。
これらのR5〜R1′におけるアルキル基としては、前
記例示の各種のアルキル基を挙げることができる、これ
らのアルキル基の中でも、メチル基等の低級アルキル基
が好ましい。
また、前記R5〜R7におけるアルコキシル基としては
、前記例示の各種のアルコキシル基を挙げることができ
る。
なお、R1,R6又はplがアルコキシル基の場合には
、これらのアルコキシル基は本発明の方法における脱ア
ルキル化反応により水酸基に変えることもできる。
R8,R6、R1としては、前記各種の基の中でも、特
に、水素原子又はメチル基が好ましい。
また、R1におけるアリール基としては、例えば、フェ
ニル基、メチルフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基
等の炭化水素6〜12程度のアリール基を挙げることが
できる。これらの中でも、特にフェニル基等が好ましい
前記mは、0.1又は2であるが、Yが−Cl!又はフ
ェニレン基以外の場合には0又は1が好ましい、なお、
mがOの場合、−(Y)、−は単結合に相当する。
前記一般式〔■〕で表される化合物(すなわち、アルコ
キシアリールアミン化合物)の具体例としては、前記各
種の基の種類及び数に応じて各種のアルコキシアリール
アミン化合物を挙げることができるが、中でも特に好ま
しいものの具体例としては、例えば、次の各式で表され
る各種の化合物などを例示することができる。
なお、式(Ia)〜(If)等の式(1)で表される化
合物において、R’O−及び−OR”が共に−N−に対
してパラ位又はメタ位にあるものは、それらの生成物が
特に有用となる場合が多いなどの点から反応原料として
好適に使用される。
また、同様の点から−N−と−N−間にあるフェニIル ン基が1.4−フェニレン型のものであるものが好まし
い。
本発明の方法において反応原料として使用する前記アル
コキシアリールアミン化合物は、1種類単独で使用して
もよく、2種以上を混合物等として併用してもよい。
本発明の方法においては、前記アルコキンアリールアミ
ン化合物にアルキルメルカプトアルカリ金属塩を反応さ
せ、次いで酸処理して、反応原料であるアルコキシアリ
ールアミン化合物に対応するヒドロキシ体である前記一
般式(n)で表される化合物(すなわち、目的生成物で
あるヒドロキシアリールアミン化合物)を合成する。
前記反応に供するアルキルメルカプトアルカリ金属塩と
しては、次の一般式 %式%([) 〔ただし、式(III)中のRはアルキル基を表し、M
はアルカリ金属を表す、〕 で表される化合物を使用することができる。
Rとしては、通常、炭素数が1〜10程度のものが好適
である。
このRの具体例としては、例えば、前記例示の各種の炭
素数1〜4のアルキル基及びペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の直鎖
状又は分岐状の脂肪族系アルキル基、シクロペンチル、
シクロヘキシル基等の脂環式アルキル基、シクロヘキシ
ルメチル基等の置換アルキル基などを挙げることができ
る。
これらの中でも、前記例示の炭素数1〜4のアルキル基
、とりわけエチル基が好ましい。
前記Mとしてのアルカリ金属の具体例としてはリチウム
、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウムを挙
げることができる。これらの中でも、リチウム、ナトリ
ウム及びカリウム、とりわけナトリウムが好ましい。
前記アルキルメルカプトアルカリ金属塩の具体例として
は、前記R及びMの種類及び組み合わせによって各種の
ものがあるが、このうち好ましいものとしては、メチル
チオリチウム(CHxSLi )、エチルチオリチウム
、プロピル千オリチウム、イソプロピルチオリチウム、
ブチルチオリチウム、イソブチルチオリチウム、5ec
−プチルチオリオチウム、tert−ブチルチオリチウ
ム、メチルチオナトリウム、エチルチオナトリウム、プ
ロピルチオナトリウム、イソプロピルチオナトリウム、
ブチルチオナトリウム、イソブチルチオナトリウム、5
ec−ブチルチオナトリウム、tert−ブチルチオナ
トリウム、メチルチオカリウム、エチルチオカリウム、
プロピルチオカリウム、イソプロピルチオカリウム、ブ
チルチオカリウム、イソブチルチオカリウム、5ec−
ブチルチオカリウム及びLert−ブチルチオカリウム
を挙げることができる。好ましくはエチルチオナトリウ
ムが用いられる。
なお、これらのアルキルメルカプトアルカリ金属塩は、
1種単独で使用してもよく、2種以上を混合物等として
併用してもよい。
前記アルコキシアリールアミン化合物とアルキルメルカ
プトアルカリ金属塩の反応は、通常、適当な溶媒中で行
うことが好ましい。
この溶媒としては、例えば、DMF、DMSO1仁゛ HMPA、ニトロベンiン等の比較的高沸点の極性溶媒
を好適に使用することができ、中でも特に、DMF等が
好ましい。
なお、これらは、1種単独溶媒として使用してもよく、
2種以上の成分からなる混合溶媒等として併用してもよ
い。
前記反応に供するアルキルメルカプトアルカリ金属塩の
使用量は、反応に供するアルコキシアリールアミン化合
物の脱アルキル化されるアルコキシル基(少なくとも、
前記R’O−及び−OR”) 1当量あたり、通常、1
〜10当量、好ましくは1.5〜5当量とするのが適当
である。
niJ記反応温度としては、通常、50〜250″C2
好ましくは120−170℃の範囲とするのが適当であ
る。
反応時間は、通常、065〜10時間、好ましくは2〜
5時間である。
このようにアルコキシアリールアミン化合物とアルキル
メルカプトアルカリ金属塩を反応させることにより、原
料化合物のアルコキシル基(すなわち、目的生成物中の
ヒドロキシル基)が−0M(ただし、Mはアルカリ金属
を表す。)の状態に変化した化合物すなわち目的とする
ヒドロキシアリールアミン化合物のアルカリ金属塩が得
られる。
二のアルカリ金属塩を酸で処理することにより、OMを
一〇Hに変えて目的とするヒドロキシアリールアミン化
合物を得る。
この酸処理に使用する酸としては、前記−0Mと一○H
に変えることができるものであれば特に制限はなく、例
えば、塩酸、硫酸等の無機酸あるいはスルホン酸等の有
@酸あるいはそれらの混合物などを挙げることができる
これらの中でも、通常は塩酸が好ましい。
前記酸処理は、通常、低温ないし室温で好適に行うこと
ができる。
なお、前記酸処理の前に、前記反応を紡了した後、反応
液を室温等ζこ冷却し、例えば、水酸化ナトリウム(水
溶液)等の塩基を添加して、ヒドロキシアリールアミン
化合物のアルカリ金属塩を水溶液側に抽出し、水層と溶
媒層を層分離して、得られた水層に対して前記酸処理を
行う方法も好適に採用することができる。
以上のようにして、目的性成物であるヒドロキシアリー
ルアミン化合物すなわち前記一般式〔■]で表される化
合物を、短時間の反応及び酸処理により収率よくかつ効
率よく合成することができる。
本発明の方法においては、前記したようにアルコキシア
リールアミン化合物とアルキルメルカプトアルカリ金属
塩を反応させ、得られたヒドロキシアリールアミン化合
物のアルカリ金属塩を酸処理により加水分解し、目的と
するヒドロキシアリールアミン化合物を得るが、その際
の目的生成物であるヒドロキシアリールアミン化合物(
あるいはこれを含有する混合物)の分離・精製法は、特
に制限はなく、公知の方法等を適宜採用することができ
る。
なお、前記酸処理は、通常、塩酸水溶液等の酸水溶液を
用いて行われる。
このようにして得られたヒドロキシアリールアミン化合
物を含有する粗生成物は、従来の方法により得られるも
のと比較して著しく着色が少なく、したがって、その後
の分離・精製処理が容易である0例えば、従来の場合、
粗生成物は灰黒色に着色しており、そのため、再結晶に
よる目的生成物の精製(純化)の前に例えばフロリジル
等の吸着側によって脱色処理を施す必要があるが、本発
明の方法によって得られる粗生成物は、必ずしもそのよ
うな脱色処理を施す必要がなく(もちろん、所望に応じ
て脱色処理を施してもよいが)、粗生成物から直接、再
結晶により、高純度のヒドロキシアリールアミン化合物
を高収率で回収することができる。
この再結晶は、その方法としては特に制限はなく、適当
な溶媒を用いて公知の方法等の各種の手法によって行う
ことができる。
再結晶に用いる溶媒としては、例えば、エーテルとへキ
サンとの混合溶媒などが好適に利用することができる。
以上のようにして、反応原料として用いる前記一般式(
I)で表される化合物に対応するヒドロキシ体である目
的生成物すなわち前記一般式〔■〕で表される化合物(
ヒドロキシアリールアミン化合物)を、高収率でかつ効
率よく得ることができる。
例えば、 前記(Ia) (I  b)、 (I c)、 (Id) (I e)及び(lf〕からは、 それぞ れ、 を高収率で効率よく得ることができる。
より一般的に言うと、本発明の方法によって得られるヒ
ドロキシアリールアミン化合物は、その一般式(11)
において、R9、$710 、R11、R目及びR1f
fが、それぞれ、反応原料の一般式(1)で表される化
合物における前記R3、R4、R55R6及びR7に対
応する同様の基(ただし、R3、R4、R5、R6及び
R7のうち、アルコキシル基であるものはヒドロキシル
基となることがあり、したがって、R9、RIO、R1
1、R1!及びR′1のうちその場合に相当するものは
ヒドロキシル基であることがある。)であり、x2が前
記のようにR9〜R1!のうちいずれか又は全部がヒド
ロキシル基になる場合があることを除けば、反応原料と
して用いた一般式(1)で表される化合物におけるXI
に対応する同様の基であり、また、p、t、s、j、R
” 、Y及びmが、反応原料として用いた一般式(13
におけるそれぞれのものに対応する同様の数又は基であ
る各種の化合物として得られる。
以上のようにして、本発明の方法によって製造された各
種のヒドロキシアリールアミン化合物は。
そのままでも、またこれを原料とするポリカーボネート
などの重合体としても、CTM (Charge tr
ansfer gaaterial)としての優れた機
能を有しており、したがって、電子写真感光体材料等を
はじめとする種々の分野に好適に利用することができる
(実施例) 次に、本発明を実施例、比較例及び参考例によって更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で種々
の変形及び応用が可能である。
なお、以下の実施例等における粗生成物(試料)の着色
の度合は、下記のAPHA色の測定法に従って測定され
たAPHA色をもって評価した。
・APHA  の゛ 試料のメタノール溶液をAPHA色(ハーゼン白金コバ
ルト色)の標準色と比較し、試料とほとんど一致する標
準色のハーゼン数を試料の色相として表す。
(操作) 正確に試料5gを秤量し、室温で100itのメタノー
ルに溶解させる。溶液を清浄でよく乾燥した100dの
ネスラー管にとり、視覚によって標準色溶液(塩化白金
酸カリウムKsPtC1h 1.245gと塩化コバル
トCoC1g  ” 5Ht0 1 gを100dの濃
塩酸に溶かし、水で12に希釈した溶液がAPHA色5
00に相当するので、これを正しく水で希釈してハーゼ
ン数の異なる標準色溶液として作成しておく。)と比較
し試料溶液にもっともよく一致する色相を有する標準色
溶液のAPHAの数値がその試料のAPHAの数値であ
る。なお、色相の非常によい試料は直接溶融したときの
色相で溶融APHA色を測定する方がよい。
実施例1 窒素導入管、還流冷却器を取り付けた2001d!フラ
スコへ、DMF (150af)を導入し、Cz)Is
SNa(3,8g、0.045モル)及び参考例1の方
法に従って合成して得たN、N’−ビス(4−メトキシ
ツーニル)−N、N’−ジフェニル−〔1゜1′−ビフ
ェニル:l−4,4′−ジアミン(10g、0.018
2モル)を溶解させ、窒素気流下で溶液を加熱還流させ
、3時間反応を行った。反応終了後溶液を冷却し、1.
2N  NaOH水溶液(200m)を添加した反応液
をジエチルエーテル(200I!1)で3回洗浄した後
、3N  HCIで溶液を酸性にすると黄色沈澱物が析
出した。沈澱物を水洗後濾過し、減圧下で乾燥させると
、粗、N、N’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−N
N′−ジフェニル−[1,i’ −ビフェニル)4.4
′−ジアミン(8,4g  0.0160モル)が収率
89%で得られた。
なお、粗生成物のAPHA色は87であった。
目的物の精製はエーテル−ヘキサン混合溶媒の再結晶法
にて行った。
実施例2 原料に4.4′−ジメトキシトリフェニルアミン、脱ア
ルキル化剤にC)lssNaを用いた以外実施例1と同
様な方法で反応を行い、4,4′−ジヒドロキシトリフ
ェニルアミン(収率93%)を得た。
なお、粗生成物のAPHA色は90であった。
実施例3 原料に、参考例1の方法に従って合成して得たN、N’
−ビス(3−メトキシフェニル)−N。
N′−ジフェニル[フェニル]−4,4’−ジアミンを
用いた以外実施例1と同様な方法で反応を行い、N、 
N’−ビス(3−ヒドロキシフェニル)−N、N’−ジ
フェニル〔フェニル〕−4゜4′−ジアミン(収率90
%)を得た。
なお、粗生成物のAPHA色は85であった。
比較例1 特開昭64−9964号公報の実施例2に従い、脱アル
キル化剤に(CHs) 1siclとNalを用いて、
NN′−ビス(4−メトキシフェニル)−N、N’−ジ
フェニル(1,1’−ビフェニル)−4,4=ジアミン
からN、N’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−N、
N’−ジフェニル(1,1−ビフェニル)−4,4’−
ジアミンを合成した。
脱アルキル化反応に8時間を費やし、また、得られた粗
生成物は、灰黒色に着色し、収率は65%であった。粗
生成物のAPHA色は280であった。
このように、従来の方法では、反応時間が8時間と著し
く長くかかり、また、得られる粗生成物が著しく着色し
ているのに対して、本発明の方法では、前記実施例1か
らもわかるように、反応時間が2時間程度と短時間で十
分であり、しかも粗生成物の着色の度合が著しく小さい
ことがわかった。
参考例1 合成原料であるメトキシ基を持つアリールアミン化合物
は、J、Org、Che+w、+37.4440 (1
972)に記載されている合成法を参考に、メトキシ官
能基を持つ2級アリールアミン化合物とハロゲン化アリ
ール化合物とのウルマン反応により合成した。収率はい
ずれも80%以上であった。
〔発明の効果〕
本発明によると、脱アルキル化剤として特定の化合物で
あるアルキルメルカプトアルカリ金属塩を使用している
ので、短時間の反応で、しかも着色の少ないヒドロキシ
アリールアミン化合物(−般式(n)で表される化合物
)を、対応するアルコ゛キシアリールアミン化合物(一
般式(1)で表される化合物)から高収率で効率よく合
成することができる実用上著しく有利なヒドロキシアリ
ールアミン化合物の製造方法を提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔ただし、式〔 I 〕中のR^1及びR^2は各々独立
    に、炭素数1〜4のアルキル基であり、R^3及びR^
    4は各々独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基
    又は炭素数1〜4のアルコキシル基であり、nは0又は
    1であり、p及びtは各々独立に1〜5の整数であり、
    X^1は、▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、
    化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表等があり
    ます▼又は▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R^5は水素原子、炭素数1〜4のアルキル
    基又は炭素数1〜4のアルコキシル基であり、sは1〜
    4の整数であり、R^6及びR^7は各々独立に、水素
    原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のア
    ルコキシル基であり、k及びjは各々独立に、1〜4の
    整数であり、Yは−O−、−S−、−CH_2−、−C
    (CH_3)_2、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、又は▲数式、化
    学式、表等があります▼であり、mは0、1又は2であ
    り、R^6は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は
    アリール基である。 )である。〕、 で表されるアルコキシアリールアミン化合物に、アルキ
    ルメルカプトアルカリ金属塩を反応させ、次いで酸処理
    することを特徴とする次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 〔ただし、式〔II〕中の、R^9は、前記式〔 I 〕中
    のR^3又はヒドロキシル基であり、R^1^0は前記
    式〔 I 〕中のR^4又はヒドロキシル基であり、n、
    p及びtは、それぞれ、前記式 〔 I 〕中のものと同様の意味を表し、X^2は▲数式
    、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表等があ
    ります▼▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式
    、化学式、表等があります▼ (ただし、R^1^1は前記式〔 I 〕中のR^5又は
    ヒドロキシル基であり、sは前記〔 I 〕中のものと同
    様の意味を表し、R^1^2は前記式〔 I 〕中のR^
    6又はヒドロキシル基であり、R^1^3は前記式〔
    I 〕中のR^7又はヒドロキシル基であり、k、j、Y
    及びmは、それぞれ、前記式〔 I 〕中のものと同様の意味を表し、R^1^4は前記
    式〔 I 〕中のR^8である。〕 で表されるヒドロキシアリールアミン化合物の製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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