JPH03293123A - 金属蒸着積層ポリプロピレンフィルム - Google Patents

金属蒸着積層ポリプロピレンフィルム

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JPH03293123A
JPH03293123A JP9567290A JP9567290A JPH03293123A JP H03293123 A JPH03293123 A JP H03293123A JP 9567290 A JP9567290 A JP 9567290A JP 9567290 A JP9567290 A JP 9567290A JP H03293123 A JPH03293123 A JP H03293123A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属蒸着積層ポリプロピレンフィルムに関する
。更に詳しくは蒸着面の輝度が高く、製袋加工・自動充
填包装後のヒートシール部の蒸着強度及び美観に優れた
金属蒸着層フィルムに関する。
[従来の技術] 近年プラスチックフィルムに真空下で金属を蒸着させた
金属蒸着フィルムはその優れた特性すなわち装飾性ガス
バリヤ−性及び光線遮断性等を活用し既存の金銀糸建築
材料等から食品用を主体とした包装用に広く用途を拡大
している。
特にアルミニウム蒸着フィルムが包装用途を中心に広範
囲に使用されているが包装用の場合蒸着(アルミニウム
)面に印刷、ラミネート等を施し、製袋及び自動充填包
装にてスナック類等の食品包装に他く使用されている。
従来、市販の無延伸ポリプロピレンフィルムに金属を蒸
着した蒸着ポリプロピレンフィルムは、ポリエステルフ
ィルム(以後PETと略する)または、2軸延伸ボリブ
ロビレンフ・イルム(以後oPPと略する)と、接着剤
、或はHMA等のオレフィン樹脂を使用して貼合わし、
製袋加工後または自動充填して食品の包装に使用してい
る。
しかし、包装袋として充分なヒートシール強度を得る製
袋または自動充填包装の条件下においては、蒸着面が白
化し、ヒートシール部の輝度の低下が生じるとともに、
蒸着強度の低下により製袋品のヒートシール強度が低下
する問題がある。
ヒートシール部の輝度の低下と蒸着強度の低下の問題点
を解消した金属蒸着無延伸ポリプロピレンフィルムは現
在上布されていない。
例えば、特公昭81−16,617号公報にはポリプロ
ピレンにゼオライト粉末を添加してなるフィルム面に金
属を蒸着したことを特徴とする金属蒸着ポリプロピレン
フィルム、及び、特開昭55−52,338号公報に示
されたポリプロピレンに無水マレイン酸等をグラフト重
合させたグラフト化ポリプロピレンを配合して得たフィ
ルムが提案されている。
これらの方法は、蒸着接着力の向上には有効だがヒート
シール部の輝度の低下が生じ、美麗な包装袋が得られな
い問題がある。
更に、ポリプロピレン系樹脂と直鎮状ポリエチレン系樹
脂な共押出で積層したフィルムが使用されているが、製
膜加工したフィルムが直鎖状ポリエチレン層側にカール
する問題と異樹脂間の接着強度が弱く、ラミネート袋に
てヒートシール部が破れるという問題がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、上記の欠点を解決した金属蒸着フィルム
、すなわち、蒸着面の輝度が極めて高く、ヒートシール
部の輝度の低下と蒸着強度の低下の問題点を解消し、高
速製袋加工が可能な金属蒸着無延伸ポリプロピレンフィ
ルムを得るべく鋭意検討した。
その結果、特定の結晶性プロピレン重合体の組載物から
なる層で蒸着層を形成し、蒸着層に使用する組成物の結
晶融点の荷重平均より10℃低い結晶融点の荷重平均を
有する組成物でシーラント層を形成し、かつ、蒸着層の
厚みを限定した共押し積層ポリプロピレンフィルムが上
述の欠点を解決し得ることを見いだし本発明を完成した
また、金属蒸着フィルムの表面輝度を有する上において
は、Tダイ・チルロール法で製造するのが、フィルムの
偏肉が少ないことにおいて優れて特に望ましい。
[課題を解決するための手段] 本発明は以下の構成を有している。
(1)共押出法によって、(B)層の両面に(A)、(
C)層が積層された複合フィルムにおいて、 (A)F!は、結晶性プロピレン単独重合体、結晶性エ
チレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性プロピレ
ン−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチレン−プ
ロピレン−ブテン−1ランダム共重合体のいづれかもし
くはこれらの2種以上の混合物100重量部に、結晶性
エチレン−プロピレンブロック共重合体0.1〜5重量
部を配合してなる層であり、(B) 層は、結晶性プロ
ピレン重合体からなる層であり、 (C)層は、結晶性エチレン−プロピレンランダム共重
合体、結晶性プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体
、結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1ランダム共
重合体もしくはこれらの2種以上の混合物100重量部
に、結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体0.
1〜5重量部からなる層、 である事を特徴とする、共押出積層フィルムの(A)層
に金属を金属蒸着してなる金属蒸着積層ポリプロピレン
フィルムに関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で各層に用いる結晶性プロピレン単独重合体、結
晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性プ
ロピレン−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチレ
ン−プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体は、例え
ばチーグラー・ナツタ型の触媒の存在下でプロピレンの
単独重合、プロピレンとエチレンもしくはα−オレフィ
ン等に共重合させることによって得られる。
(A)層に用いる結晶性プロピレン単独重合体、結晶性
エチレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性プロピ
レン−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチレン−
プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体もしくはこれ
らの2 f!以上の混合物(以下重合体Aという)から
なる組成物の結晶融点の荷重平均が、(C)層に用いる
結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性
プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチ
レン−プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体もしく
はこれらの2種以上の混合物(以下重合体Cという)か
らなる組成物の結晶融点の荷重平均より10℃以上高く
する事がヒートシール部の蒸着強度を低下させないため
には好ましい。
ここで、結晶融点(Tm)とは、走査型差動熱量計を用
いて窒素雰囲気中で10mgの試料を10℃/minの
速度で昇温させて得られる結晶の融解にともなう吸熱カ
ーブのピーク温度をさす。
また、荷重平均とは、各層を構成する結晶性プロピレン
重合体の単独が示す結晶融点に配合比率(重量%)を乗
じ、その総和を示す。
重合体Aの結晶融点の荷重平均と重合体Cの結晶融点の
差が10℃より小さいと製袋加工及び自動充填包装の際
にヒートシール部が白化し、ヒートシール部の蒸着強度
が低下して、製袋品に破袋を生じ好ましくない。
重合体Cの結晶融点の荷重平均は、高速製袋加工を行な
う上で145℃以下が特に好ましい。
(A)層に用いる重合体Aのメルトフローレート(温度
230℃、荷重2.18kgを加えたときの溶融樹脂の
10分間の吐出量)の荷重平均は2〜20である事が好
ましく、特に好ましいのは7〜15である。該重合体の
メルトフローレートの荷重平均が2より小さい場合は、
良好な光沢感を有する蒸着フィルムと成らず、20より
大きい場合は押出加工で吐出量が安定せずフィルムの厚
みに厚薄が生じ、蒸着膜の強度が低下して蒸着膜の部分
的な剥離現象が生じる。
(B)層に用いる結晶性プロピレン重合体(以下重合体
Bという)及び重合体Cのメルトフローレートの荷重平
均は、各々が重合体Aのメルトフローレートの荷重平均
に対して、 0.2≦ (MFR−APP)/ (MFR−BPP)
≦265  …(1)0.2≦ (MFR−APP)/
 (MFR−CPP)≦2.5  …(2)の範囲にあ
ることが好ましい。
該メルトフローレートの比が2.5より大きい場合は、
(A)層との眉間に剥離現象が生じ、均一な厚みのフィ
ルムを得ることが出来ず、 0.2より小さい場合フィ
ルムにカールが生じ良好な巻取りが出来なくなる。
本発明で用いられる結晶性エチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体は、エチレン−プロピレンランダム部のエチ
レン含有量が40〜70重量%で全重合体中のエチレン
含有量が5〜20重量%であり、結晶融点の主ピークが
135℃以上165℃以下のエチレンとプロピレンのブ
ロック共重合体(以下、重合体りという)である。
該重合体のメルトフローレートは特に限定されないが好
ましくは0.5〜100g710分、更に好ましくは、
2〜50g/10分のものである。
該重合体りはたとえばチーグラー・ナツタ型の触媒の存
在下でまずプロピレンもしくはプロ・ピレンと少量のエ
チレンとを重合させる第1段階と、ついで多量(40〜
70重量%)のエチレンとプロピレンをランダム的に共
重合させる第2段階及びその繰り返しによって多段共重
合体からなる重合方法によって得られる。
該重合体りは重合体A、C等の結晶性ランダム共重合体
に比して結晶性の低下が小さく、また赤外線分光光度計
分析によるIR吸光度比A730cm−’/A720c
mm−’値が1以下のものである。
該重合体りは一般に水冷インフレーション法、Tダイ法
等でフィルムに成形した場合、フィルム表面の平滑性が
悪く、透明性が著しく低下するた1 め、透明性及び表面光沢性を必要としない一部の特定用
途にしか用いられていない。
(A)層に用いる組成物の該重合体りの配合割合は、重
合体A、100重量部に対して0.1〜5重量部、好ま
しくは1〜3重量部である。
0.1未満ではフィルム製膜工程でフィルムに皺が入り
均一な蒸着膜厚みを有するフィルムが得られない。
5重量部より多い場合は、蒸着フィルムの輝度が低下し
、美麗な金属光沢感のある蒸着フィルムを得られず好ま
しくない。
(C)層に用いる組成物の該重合体りの配列割合は、重
合体C,100重量部に対して0.5〜10重量部で、
好ましくは2〜5重量部である。
0.5未満では蒸着工程で巻取った蒸着フィルムの蒸着
面とシーラント面がブロッキングし、蒸着膜が部分的に
剥離して美麗な蒸着フィルムを得ることが出来ない。
10重量部より多い場合は(C)層に縦筋が入り、それ
に起因して蒸着面の(A)層表面の光沢 2 度が低下するため美麗な光沢感を示す蒸着フィルムを得
られず好ましくない。
(B)層に用いる組成物は、本発明のメルトフローレー
トの範囲内にある結晶性プロピレン重合体であれば特に
限定されない。もちろん(A)層及び(C)層の組成物
、更に両者の配合物を使用することも可能である。
本発明の各層の組成物中に添加できる望ましい多種ポリ
マーとしては、蒸着膜の接着性を向上させるためのカル
ボン酸グラフトポリプロピレン、耐衝撃性を向上させる
ための無定形エチレン・α−オレフィン共重合体、低密
度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレン等本発明
の目的を阻害しない範囲内で各種ポリマーを添加できる
が、本発明者等が特開昭59−25,829号公報で提
案した特定の高密度ポリエチレンを少量併用する方法が
特に望ましい。
本発明で用いる各層の組成物中には、特開昭59−25
,829号公報にも記載されている如く通常ポリオレフ
ィン中に添加されている中和剤、スリッブ剤等のフィル
ム表面に穆行ないし転写する添加剤は使用しないことが
好ましく、このうち脂肪酸誘導体特にポリマー中の触媒
残漬の酸性成分の中和剤として用いられるステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩
、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸ア
ミド等の高級脂肪酸アミドはフィルムの金属蒸着強度を
低下させるので使用しないことが望ましい。
本発明の(A)、(B)、(C)の各層に用いる特定の
結晶性プロピレン重合体及びそれらを混合してなる組成
物中に添加できる特に望ましい添加剤は、分子量が50
0以上のリン系およびフェノール系の酸化防止剤、及び
無機充填剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、クレー
、タルク、ハイドロタルサイト、ゼオライト類及び真球
状シリコン樹脂等が配合できる。
本発明の各層の組成物に上記の添加物を添加する方法、
及び各重合体を配合する方法としては、これが均一に分
散する方法であればいずれでも良いが、リボンブレンダ
ー、ヘンシェルミキサーバンバリーミキサ−等でよく混
合して均一に分散させる方法、更に、それらの混合物を
押出機、混練ロール等を用いて溶融混練した後、冷却・
カットしてベレット状の組成物として用いる方法を用い
ても良い。
本発明の(B)層を芯層とし、その両面に(A)、(C
)層が積層された積層フィルムを製造する方法は、3台
の押出機を用いて溶融押出し、共押出マルチマニホール
ド法・フィールドブロック法等のTダイ法、チューブラ
−法の公知の方法で溶融押出した後冷却し、フィルム状
に巻取る事ができる方法であればいずれでも良いが、T
ダイ・チルロール法で製造するのが、フィルムの光沢、
偏肉が少ない等によって特に望ましい。
積層ポリプロピレンフィルムの構成は、(A)/ (B
)/ (C)/ (B)/ (C)、(A)/(A)+
 (B)+ CC’)/ (C)等の本発明の技術的思
想を利用したものは、本発明の範囲内に入る。(A)+
 (B)+ (C)は(A)と(B)と5 (C)からなる組成物を意味する。
本発明の(A)層、(B)層、(C)層は、(A)/ 
(B)/ (C)の順に蒸着面から積層する必要がある
本発明の(A)/ (B)/ (C)の構成での各層の
厚み比は、(A)層の厚みは全体の10〜90%が望ま
しく、50〜70%が特に好ましい。(A)層の厚みが
全体の10%以下であると耐熱性に劣り製袋加工の際の
ヒートシール部の蒸着膜の白化が生じ、90%以上にな
ると低温ヒートシール性が劣り高速製袋加工が出来なく
なる。
共押出積層法によって、(A)、(B)、(C)各層の
厚みが任意に選択出来るが、接着剤を使用せずに各層間
の強固な接着が得られるので他の積層法に比べて多くの
点で有利である。
本発明の組成物からなる積層フィルムに金属を蒸着する
方法は、通常フィルム面に空気中ないし窒素、酸素等の
特殊ガス霊囲気下でコロナ放電処理、火炎処理等の表面
処理を行いフィルム面のぬれ(表面)張力を向上させ、
この処理面、本発明6 においては(A)層の表面に、公知の方法、例えばフィ
ルムの繰り出し部、蒸着部、巻取り部を備えた真空蒸着
装置内で、装置内の真空度を1O−4Torr以下にし
、アルミニウム等所望の金属を入れた容器または所望の
金属を付着させたフィラメントを加熱して該金属を溶解
蒸発させ、蒸着分子を繰り出されたフィルム表面に連続
的に蒸着させ巻き取る方法が一般的である。
この真空蒸着装置は所定の長さ、幅のフィルムを巻だし
、蒸着し、巻取ることを繰り返すバッチ方式のため、そ
の生産性を向上させるために、より長く、より広い幅の
方向に進んでおり、最近では一本のフィルムロールが2
m以上の幅で1万一2万m巻と広幅、長尺化しており、
フィルムの加工性特に高速蒸着性、巻姿等が重視される
傾向にありフィルムに対する要求特性もよりシビアにな
っている。
この真空蒸着法以外にも種々の蒸着法があり、例えば、
真空中で放電させたときに陰極を構成すする金属が飛散
する現象を利用したスパッタリング蒸着やイオンブレー
ティングによっても可能である。
なお蒸着させる金属はアルミニウムが最も一般的である
が金、銀、銅、ニッケル、クロム、ゲルマニウム、セレ
ン、チタン、スズ、亜鉛等があげられる。金属蒸着層の
厚さは通常50〜800オングストロームの範囲であり
、全面ないし部分蒸着も可能である。また、蒸着面に着
色ないし保護用にトップコートする事もできる。
このようにして得られた本発明の金属蒸着積層ポリプロ
ピレンフィルムは、蒸着面の輝度が高く、製袋加工・自
動充填包装後のヒートシール部の蒸着強度及び美観に優
れた蒸着フィルムを示し本発明が完成するに至った。
[実施例] 以下、実施例、比較例を用いて本発明を更に具体的に説
明するが本発明はこれによって限定されるものではない
。なお、実施例、比較例における特性の測定は下記の方
法および基準で行なった。
(1)メルトフローレート: JISに7210−1976に基づき、ポリピロピレン
系樹脂(MFR−PP)は試験条件14 (230℃、
2.11ikgf)、で測定した値(単位8710分)
で示す。
(2)結晶融点(Tm) ; 走査型差動熱量計(略称: DSC)を用いて窒素雰囲
気下で10rngの試料を10℃/分の速度で昇温させ
て得られる結晶の融解に伴う吸熱カーブのピーク温度(
単位:℃)で表す。
(3)蒸着フィルムの蒸着強度: 蒸着フィルムの蒸着膜側とサーリンフィルム(タマボリ
社製アイオノマー)をシール温度120℃、シール圧力
2.0kg/cm” 、シール時間1.0秒の条件で幅
10mm X 15m+nのシールを行ない、90度の
9 剥離強度を引張速度300mm/分で引張試験機により
測定した。
(単位; g/15mm) (4)ヒートシール温度: 原反(未蒸着)ポリプロピレンフィルムなOPP (2
0μ)と接着剤でドライラミネートし、該ラミネートフ
ィルムをシール温度130℃〜190℃の範囲で5℃間
隔に、シール圧力2.0kg/cm2.シール時間0.
5秒で幅10mmのヒートシールを行ない、各シール温
度でのシール部の90度の剥離強度を、引張速度300
mm/分で引張試験機により測定し、0.5kg715
mm以上の剥離強度を呈する最低シール温度をヒートシ
ール温度(単位−℃)として示す。
(5)光沢度; (単位;%) ■蒸着フィルム; ASTM D523の鏡面光沢度法に準じ、感度1/1
0で測定した光沢度で示す。指示角は20度で測定し7
0以上を良とした。
■ラミネートフィルム; 蒸着フィルムの蒸着面と2軸延伸ポリプロピ 0 レンフィルム(20μ)とをポリエーテル系の接着剤で
ドライラミネートし、該ラミネートフィルムを該フィル
ムの原反(未蒸着)フィルムの示すヒートシール温度で
、シール圧力2.obg/C1112% シール時間0
.5秒の条件で幅10mmのヒートシールを行い、ヒー
トシール前後のヒートシール部の光沢度の差で示した。
この数値が小さいほど蒸着面の変色、白化が少なく、7
以下を良とした。
光沢度は蒸着フィルムの測定条件と同一条件で測定した
(6)ヒートシール部の蒸着強度; 蒸着フィルムの蒸着面と2軸延伸ポリプロピレンフイル
ム(20μ)とをポリエーテル系の接着剤でドライラミ
ネートし、該ラミネートフィルムを該フィルムの原反(
未蒸着)フィルムの示すヒートシール温度で、シール圧
力2.0kg/cm’ 、シール時間0.5秒の条件で
幅10mmのヒートシールを行い、OPPと蒸着フィル
ムを剥離してヒートシール部の剥離強度を引張速度30
0mm/分で引張試験により測定した。
蒸着強度が低下していない場合は、ドライラミネート部
の剥離強度を示す。(200g715mm)(単位; 
g715mm) 実施例1.3.4、比較例1〜5 (A)層の組成物として、結晶融点163、メルトフロ
ーレート10の粉末状の結晶性プロピレン単独重合体1
00重量部に、酸化防止剤としてテトラキス−[メチレ
ン−3−(3°、5°−ジ−t−ブチル−4゛ヒドロキ
シフエニル)プロピオネートコメタン0.10重量部、
結晶融点161、メルトフローレート2、エチレン−プ
ロピレンランダム部のエチレン含有量50重量%、全重
合体中のエチレン含有量7重量%の粉末状の結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体をそれぞれ後述の第
1表に記載した量を使用し、押出機を用いてペレットと
した。
(C)層の組成物として、結晶融点140、メルトフロ
ーレート10、エチレン含有量4.2重量%の粉末状の
結晶性エチレン−プロピレン共重合体100重量部に、
(A)層の組成物に用いた酸化防止剤0.15重量部と
結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を第1表
に記載した量を使用し、同様に押出機を用いてペレット
とした。
(B)層の組成物として、(A)層に使用した粉末状の
結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、同一の酸
化防止剤0.1重量部を配合して、押出機を用いてペレ
ットとした。
次に、口径9010+11φ−1台とロ径65mmφ−
2台の計3台の押出機を用い、構成比が最も大きい層に
口径90mmφの押出機を使用して、(A)層の組成物
がコロナ処理面になるようにクロスヘツドを調整して、
これらに連結した三層Tダイスを(A)/(B)/(C
)=1:3:1の構成で溶融共押出し、エアーチャンバ
ー及び表面温度25℃の金属冷却ロールで急冷してフィ
ルム状に成形し、直ちにフィルムの(A)層面にぬれ指
数が426yn/cmになるように調整しつつ、コロ、
ナ放電処理を行なった後、巻取り、厚さ25μ、幅60
c+nのロール状の片3 面処理三層ポリピロピレンフィルムとした。
このポリプロピレンフィルムにスリッターを用いて幅5
0cmに裁断した後、これをベースフィルムとして連続
真空装置にセットし、フィルムを連続的に繰り出しなが
らフィルムのコロナ処理面に5  X 1O−5Tor
rの真空下でアルミニウムを蒸着して巻き取り、蒸着膜
の厚さが約350オングストローム(±15オングスト
ローム以内)の片面アルミニウム蒸着プラスチックフィ
ルムを長さ2,000mのロールで得た。
各実施例、比較例で得た金属蒸着フィルムの特性を第1
表に示す。
次に、得られたロール状蒸着フィルムを厚さ20μのO
PPとポリエーテル系の接着剤でドライラミネートし、
1週間35℃の室内で保管した後、各実施例、比較例で
得られたラミネートフィルムの特性を測定した。その結
果を第1表に示す。
尚、原反フィルムのヒートシール温度については、室温
35℃に1週間保管した20μのOPPとのラミネート
フィルムを使用して測定した。
 4 実施例2 実施例1において、(C)層の組成物として粉末状の結
晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を、結晶融
点140 、メルトフローレート7、エチレン−プロピ
レンランダム部のエチレン含有量40重量%、全重合体
中のエチレン含有量11重量%、の粉末状の結晶性エチ
レン−プロピレンブロク共重合体3重量部に変更して実
施し、以下は実施例1に準拠した。
得られた蒸着フィルム及びラミネートフィルムの特性を
第1表に示した。
実施例5〜10.比較例6〜12 実施例1の(A)層、(C)層に使用した結晶性プロピ
レン単独重合体及び結晶性エチレン−プロピレン共重合
体を第2表に示した種類の重合体に変更し、結晶性エチ
レン−プロビレブロック共重合体の種類と配合量を3重
量部に一定にし、(B)層の組成物は各実施例、比較例
で(A)、(C)層に使用している組成物を用いた。
その他各層の厚み比率等を実施例1に準拠して、蒸着フ
ィルム及びラミネートフィルムを得た。得られた各実施
例、比較例の特性を第2表に併記した。
尚、実施例6と比較例11の(C)層に用いた重合体C
は、結晶融点130、メルトフローレート5、エチレン
含有量4.0重量%、ブテン−1含有量4.5重量%の
粉末状の結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1ラン
ダム共重合体であり、比較例9の(C)層の重合体Cは
、結晶融点150、メルトフローレート10.エチレン
含有量2.5重量%の粉末状の結晶性エチレン−プロピ
レン共重合体を使用した。
また、実施例9の(A)、(B)層及び実施例1Oの(
A)層と比較例6の(C)層、更に比較例9の(A)、
(B)層には、実施例1の(A)層に使用したベレット
状組成物と比較例9の(C)層に使用したベレット状組
成物の各々100重量部をタンブラ−ミキサーで10分
間トライブレンドして使用した。
更に、第2表中の結晶融点163℃を示す各層の組成物
は、メルトフローレートを調整した結晶性プロピレン単
独重合体を使用して、ペレット状にしたものである。
実施例11.比較例13.14 実施例5に準拠して作成した組成物を、第3表に示した
各層の厚み構成に変更してフィルムを作成した。
得られた蒸着フィルム及びラミネートフィルムの特性を
第3表に併記した。
第1・2及び3表から明らかなように、本発明で規定す
る組成物から得られた蒸着フィルム及びそのラミネート
フィルムは、いずれの特性も優れているが、比較例のフ
ィルムはいずれかの特性が大幅に劣っていることが判る
7 8 [発明の作用・効果] 本発明の金属蒸着積層ポリプロピレンフィルムは、特定
の結晶性プロピレン重合体及び共重合体を各層において
主な構成成分としているので経済的に構成でき、美麗な
金属光沢感と、ヒートシール部の白化防止と蒸着強度に
優れており、従来の金属蒸着ポリプロピレンフィルムが
ヒートシール部の蒸着強度の低下問題で対応できなかっ
た金属蒸着PETフィルムとラミネート用無延伸フィル
ムの張り合わせ用途及び、ヒートシール部の金属光沢感
が保持できるのでヒートシール部を無印刷で使用する用
途にも使用することが出来る。
以−上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)共押出法によって、(B)層の両面に(A)、(
    C)層が積層された複合フィルムにおいて、 (A)層は、結晶性プロピレン単独重合体、結晶性エチ
    レン−プロピレンランダム共重合体、結晶性プロピレン
    −ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチレン−プロ
    ピレン−ブテン−1ランダム共重合体のいづれかもしく
    はこれらの2種以上の混合物100重量部に、結晶性エ
    チレン−プロピレンブロック共重合体0.1〜5重量部
    を配合してなる層であり、 (B)層は、結晶性プロピレン重合体からなる層であり
    、 (C)層は、結晶性エチレン−プロピレンランダム共重
    合体、結晶性プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体
    、結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1ランダム共
    重合体もしくはこれらの2種以上の混合物100重量部
    と、結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体0.
    1〜5重量部からなる層、である事を特徴とする、共押
    出積層フィルムの(A)層に金属を金属蒸着してなる金
    属蒸着積層ポリプロピレンフィルム。 (2)(A)/(B)/(C)の順に積層され、(A)
    層に用いる結晶性プロピレン重合体の結晶融点の荷重平
    均(Tm−APP)が、(C)層に用いる結晶性プロピ
    レン重合体の結晶融点の荷重平均(Tm−CPP)に比
    して10℃以上高く、(A)層の厚みは、積層フィルム
    の全厚みに比して10〜90%である事を特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載の金属蒸着フィルム。 (3)(A)層に用いる結晶性プロピレン単独重合体、
    結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性
    プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチ
    レン−プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体もしく
    はこれらの2種以上の混合物のメルトフローレートの荷
    重平均(MFR−APP)が、2〜20の結晶性プロピ
    レン重合体であり、(B)層及び(C)層に用いる結晶
    性プロピレン重合体のメルトフローレートの荷重平均(
    MFR−BPP)及び(MFR−CPP)との比が下式
    (1)、(2)の範囲内にある組成物を用いる事を特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項記載の金属蒸着フィル
    ム。 0.2≦(MFR−APP)/(MFR−BPP)≦2
    .5…(1)0.2≦(MFR−APP)/(MFR−
    CPP)≦2.5…(2)(4)(A)、(C)層に用
    いる組成物と同種の組成物を(B)層にも用いる事を特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の金属蒸着フィ
    ルム。 (5)Tダイス・チルロール冷却法で製造してなる特許
    請求の範囲第(1)項記載の金属蒸着フィルム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06285948A (ja) * 1993-02-08 1994-10-11 Sotong Co Ltd アルミニウム高接着蒸着用無延伸同時押出合成樹脂フィルム
JP2002210897A (ja) * 2000-11-17 2002-07-31 Tohcello Co Ltd ポリオレフィン多層フィルム及び包装体
KR100745323B1 (ko) * 2001-06-27 2007-08-01 삼성토탈 주식회사 수축필름용 폴리프로필렌계 수지 조성물
JP2009149753A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Sumitomo Chemical Co Ltd 蒸着フィルム用ポリプロピレン樹脂組成物およびそれからなるフィルム
JP2018024212A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 大日本印刷株式会社 フィルム、積層フィルム及び積層フィルムからなる包装体

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