JPH0330940A - 金属蒸着ポリエチレン系フイルム - Google Patents

金属蒸着ポリエチレン系フイルム

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JPH0330940A
JPH0330940A JP16371389A JP16371389A JPH0330940A JP H0330940 A JPH0330940 A JP H0330940A JP 16371389 A JP16371389 A JP 16371389A JP 16371389 A JP16371389 A JP 16371389A JP H0330940 A JPH0330940 A JP H0330940A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属蒸着ポリエチレン系フィルムに関し、更に
詳しくは、エチレンを主成分とするポリエチレン系フィ
ルムをベースにした金属蒸着フィルムでありながら、ベ
ースフィルムと蒸着膜との接着強度が高い上に、蒸着面
の印刷性や他フィルムとの接着性にも優れており、更に
剛性と美麗な金属光沢と良好なヒートシール性とを共に
有する金属蒸着ポリエチレン系フィルムに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
近年、プラスチックフィルムに真空下でアルミニウム等
の金属を蒸着させた金属蒸着フィルムは。
その優れた装飾性、ガスバリヤ−性、光線遮断性等が活
用されて、従来の金銀糸、建材包装用等から、食品を主
な対象とする大型包装材に至るまで用途が拡大されてい
る。金属蒸着フィルムが包装用に使用される場合は、蒸
着面(金属面)に印刷や他フィルムとのラミネート等を
施して使用するケースが多い。
エチレンを主成分とするポリエチレン系フィルムはプロ
ピレンを主成分とするポリプロピレン系フィルムと共に
プラスチックフィルムの主要なものであって、それをベ
ースフィルムとする金属蒸着ポリエチレン系フィルムも
上記諸用途に多く使用されてきた。ポリエチレン系フィ
ルムは耐衝撃性及び耐寒性に優れており、従ってその金
属蒸着フィルムも同じ点で優れている。
しかしながら、従来のポリエチレン系フィルムをベース
フィルムとする金属蒸着ポリエチレン系フィルムは、ポ
リエチレンの種類によって次のような欠点があった。す
なわちポリエチレンとして低密度ポリエチレンを使用し
たものは剛性が劣っていて自動包装用途には適用しにく
いという欠点があり、高密度ポリエチレンを使用したも
のは表面平滑が劣っていて美麗な金属光沢を得難く、ま
たヒートシール性も劣るという欠点があった。また、近
年上市された直鎖状低密度ポリエチレンから得られた原
反フィルム従ってそれを使用した蒸着フィルムは表面光
沢従って金属光沢は優れているが、耐ブロッキング性が
極めて劣っており、特に、Tダイ法のロール冷却方式に
よって得られる原反フィルムは蒸着用のベースフィルム
として重要な平滑性及び均一性の点で非常に優れたもの
であるにも拘らず、上記欠点が顕著に表われた。そして
この耐ブロッキング性を改善する為にブロッキング防止
剤を使用したものは蒸着面のぬれ性が極度に低下して印
刷性や他フィルムとの接着性(以下、印刷・ラミネート
性と言うことがある)が著しく低下し、印刷やラミネー
トを必要とする用途には使用出来ない欠点があった。更
に上記いずれの種類のポリエチレンを使用した場合にも
共通して、ポリオレフィンが一般に有する表面不活性に
因り蒸着強度(蒸着膜とベースフィルムとの接着強度)
が低く、包装用としては軽包装に限定されている欠点が
あった。
金属の蒸着は、通常、所定の長さ及び巾の原反フィルム
をセットして巻き出し、蒸着し、巻取って終了するバッ
チ方式で行なわれている。そこでその生産性を向上させ
るために、最近では原反フィルムのロールは巾が2m以
上で長さが2〜3万m巻のように広巾、長尺巻化してお
り、蒸着フィルムもこの広巾、長尺者の状態でスリッタ
ーや印刷・ラミネート等の次の加工工程に供されるので
、その平滑性、均一性、それ等が総合して表われる巻き
姿等は、より高精度を要求されるようになっているが、
従来の金属蒸着ポリエチレンフィルムでは上記要求は満
たされていなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、ポリエチレン
系フィルムをベースにした金属蒸着フィルムでありなが
ら、蒸着強度が高い上に印刷・ラミネート性が優れてお
り、また剛性と美麗な金属光沢と良好なヒートシール性
とを共に有し、更に巻姿の良好なロール巻となし得るも
のとすることを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は種々検討した結果、高密度ポリエチレンと
特定のエチレン−α−オレフィン共重合体とを特定の範
囲で混合した組成物から得られるフィルムをベースとし
た金属蒸着フィルムにより上記課題を解決出来ることを
究明して本発明に到達した。
以下に1本発明の詳細な説明する。
本発明は、密度0.94以上の高密度ポリエチレンが9
0〜10重量%と炭素数4〜8のα−オレフィン成分を
含有する密度0.93以下のエチレン−α−オレフィン
共重合体が10〜90重量%との混合ポリマーから主と
して成る組成物から得られたポリエチレン系フィルムを
ベースフィルムとしてこれに金属が蒸着されて成る金属
蒸着ポリエチレン系フィルムである。
上記において、ポリエチレン系フィルムとして、上記組
成物を押出機およびTダイを用いて溶融押出し冷却ロー
ルで急冷して得た未延伸フィルムが用いられているもの
は均一性2巻姿等が一層良好で好ましい。
また、本発明においては、上記のポリエチレン系フィル
ムを少なくとも片側の表層として複数のフィルムが積層
された複合フィルムをベースフィルムとして使用するこ
とも出来る。この場合、金属蒸着は表層を成している上
記組成物から得られたポリエチレン系フィルムになされ
ることは勿論である。このようにして得られた金属蒸着
ポリエチレン系フィルムは、前記単層の金属蒸着ポリエ
チレン系フィルムを基準にして表現すると、その蒸着面
を外側にした最外層として複数の単層フィルムが積層さ
れた構成となっている。
本発明で用いる高密度ポリエチレンは、いわゆるチーグ
ラー触媒または遷移金属酸化物触媒あるいは類似の触媒
のような配位または有機金属触媒の存在下に、エチレン
単独若しくはエチレンと2.0重量%以下の少量のα−
オレフィン例えばプロピレン、ブテン−1,ペンテン−
1,4−メチル−ペンテン−1等とを中・低圧下で重合
して得られる重合体であって密度が0.94以上のもの
である。上記ポリマーの2以上を混合して使用すること
も出来る。この密度0.94以上の高密度ポリエチレン
は、X線回折法により測定される結晶化度が60%以上
の高度の結晶性を示すことが′特徴として知られている
。この密度が0.94に達しないものを用いると、組成
物から得られる原反フィルム従って蒸着フィルムは剛性
、耐ブロッキング性の大へん低いものとなり、巻き姿も
不良なものとなる。
上記高密度ポリエチレンのうち、密度が0.945〜0
.9701’、且ッJIs K7210−1976の試
験条件4 (190’C,2,16kgf)で測定した
メルトフローレートが0.3〜20の範囲にあるものが
特に好ましい。
本発明で用いるエチレン−α−オレフィン共重合体は、
炭素数4〜8のα−オレフィン成分例えばブテン−1,
4−メチル−ペンテン−1,ヘキセン−1等を含有する
通常直鎖状低密度ポリエチレンと称されるエチレンとα
−オレフィンとの共重合体であって密度が0.93以下
のものである。このものは、エチレンとα−オレフィン
とをチーグラー触媒等の公知の触媒の存在下で通常50
kg/ad以下の低圧下で共重合させる事によって得ら
れる。
上記共重合体の密度が0.93を超えたものを用いると
、得られる原反フィルムの表面平滑性が低下し。
従って蒸着フィルムの金属光沢の不良なものとなり、ま
た、耐衝撃性や引裂抵抗が低下する。
エチレン−α−オレフィン共重合体のうち、α−オレフ
ィン成分を5〜15重量%含有していて密度が0.92
5以下で、且つそのメルトフローレートが0.3〜20
の範囲のものが特に好ましい。
本発明で用いる組成物は、前記の高密度ポリエチレンが
90〜10重量%と上記のエチレン−α−オレフィン共
重合体が10〜90重量%との混合ポリマーから主とし
て成る組成物である。このように配合割合を限定する理
由は、組成物から得られる原反フィルム従って蒸着フィ
ルムは、エチレン−α−オレフィン共重合体が10重量
%未満では平滑性が不足し、90重量%を超えると耐ブ
ロッキング性や巻き姿が悪化して好ましくないからであ
る。組成物としては、その混合ポリマーが高密度ポリエ
チレンとエチレン−α−オレフィン共重合体とのメルト
フローレートの比(以下、組成物のメルトフローレート
比と言うことがある)が0.5〜5の範囲内にあって両
者の配合割合が高密度ポリエチレンが80〜20重景%
でエチレン−α−オレフィン共重合体が20〜80重量
%の範囲のものが特に好ましい。組成物のメルトフロー
レート比が0.5未満では両者の相溶性が低下してフィ
ルムに筋が入り、極端な場合には膜割れとなることがあ
り、5を超えると均一な溶融押出しが回連となり、樹脂
膜の流れ方向に沿った偏肉となり易い。
組成物中には必要に応じて酸化防止剤、滑剤。
ブロッキング防止剤、無機充填剤等の添加剤を本発明の
目的を損なわない範囲で適宜含有させる事が出来る。こ
れらの添加剤は、配合原料としての高密度ポリエチレン
やエチレン−α−オレフィン共重合体に含有されている
場合もあるが、配合時に混合ポリマーに添加することも
出来る。添加剤として好ましくないのは、フィルムの表
面に移行し易くてフィルムまたは蒸着面のぬれ性を低下
させるような物質、例えば脂肪酸または脂肪酸形成基を
主成分とする脂肪酸誘導体等であり、これ等は、蒸着膜
との接着性や蒸着面の印刷・ラミネート性を低下させる
ので、使用しないことが望ましい。本発明によれば、一
般に有用とされているこれらの添加剤が含有されていな
くても、必要最低限の添加剤のみで最終的に優れた蒸着
フィルムが得られる。
望ましい添加剤は、比較的高分子量で移行し難い酸化防
止剤及び無機充填剤である。
酸化防止剤として具体的には、 テ]・ラキスー[メチレン−3−(3’、5’−ジ−t
−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
コメタン、 1.3.5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジーし一ブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
、 n−オクタデシル−β−(4′−ヒドロキシ−3′5′
−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、トリス(
2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト。
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4.4
′−ジフエニレンージフオスフオナイト。
等が代表的に例示出来る。これらの酸化防止剤は単独ま
たは2以上併用して組成物中に0.01〜0.5重量%
含有させるのが適当である。これら酸化防止剤は、組成
物からのフィルム成形時の熱安定性。
ゲル化防止、蒸着フィルムの安定性等にきわめて有効で
ある。
また、無機充填剤として、ハイドロタルサイト。
シリカ、炭酸がシウム、タルク、ゼオライト類。
クレー等を配合することが出来る。これらの無機充填剤
は、通常平均粒径10μ以下のものが用いられる。含有
量は、例えばブロッキング防止用には0.01〜1.0
重量%の範囲が適当であるが、I!8消しタイプの蒸着
フィルムを得たい場合は10重量%を超えて含有させる
事も出来る。
なお1本発明で用いる組成物のフィルム加工性、特に高
速安定製膜性を改良するために、メルトフローレートが
組成物のそれと同程度の高圧法低密度ポリエチレンを添
加する事が有効であり、この場合、組成物と上記低密度
ポリエチレンとのメルトフローレートの比が0.5以上
であって密度が0.925以下の低密度ポリエチレンを
組成物100重量部に対し10重量部以下の範囲で添加
するのが望ましい。
本発明で用いる組成物を得るための配合原料の混合方法
は、均一に混合する方法であれば何でも良いが、予め必
要な添加剤を含有させたペレット状ないし顆粒状の高密
度ポリエチレンとエチレンα−オレフィン共重合体とを
タンブラ−、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー(
商品名)等で混合して、そのままフィルム成形に使用す
るのが経済的で好ましい。勿論、各ポリマー及び必要に
応じ添加剤を混合したのち押出機を用いて溶融混練して
組成物のペレットとなして用いる方法も有効である。
本発明でベースフィルムとして用いられるポリエチレン
系フィルムは、上記組成物から通常のTダイ法またはイ
ンフレーション法で得られる。これらの−軸または二軸
延伸フィルムは勿論、未延伸フィルムもベースフィルム
とすることが出来る。
Tダイ法で製膜した場合、高密度ポリエチレン単独では
結晶化の影響で表面荒れが激しく、また冷却ムラによる
凹凸が発生したりして良好なフィルムが得薙い。また、
エチレン−α−オレフィン共重合体m独では、ブロッキ
ング傾向が激しく、またスリップ性や剛性が不足し、良
好な巻き姿や加工のし易い薄膜フィルムは得難い。しか
しながら、これら両ポリマーを特定の範囲で配合した上
記組成物を用いることにより、10IXa前後の薄いフ
ィルムから100.nを超える厚物に至るまで、表面平
滑性に優れ耐ブロッキング性も良好なフィルムが安定し
て得られ、蒸着加工も容易に行えるのである。特に、T
ダイ法で溶融押出し後、冷却ロールで急冷してフィルム
状に成形し、ついで少なくともその一方の面をコロナ放
電処理、プラズマ処理等の方法で表面処理して得たフィ
ルムは上記諸特性に優れており、特に好ましい。
本発明においては、前述したように、上記配合物から得
られたこれらのフィルムを表層とする複合フィルムもベ
ースフィルムとすることが出来る。
蒸着金属としてアルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、
クロム、ゲルマニウム、セレン、チタン。
スズ、亜鉛等があげられるが、その経済性、安定性、実
用性等から、アルミニウムが特に好ましい。
金属蒸着層はベースフィルムの全面または片面は勿論、
その一部に形成されている場合(部分蒸着)もある。金
属蒸着層の厚さは、通常50〜800人程度である。蒸
着面に着色ないし保護用にトップコー1へがなされてい
る場合もある。
ベースフィルム面への金属蒸着の方法は、通常、表面処
理されたフィルムを10−’〜10−10−5nの高真
空機内に置き、その機内で蒸着しようとするアルミニウ
ム等の金属を熱して蒸発させ、放射状に飛散する金属蒸
気をフィルムの上記表面処理面に付着させる真空蒸着法
で行なわれるのが一般的であるが、その他、真空中で放
電させたときに陰極を構成する金属が飛散する現象を利
用するスパッタリング蒸着やイオンブレーティングによ
っても可能である。また、フィルムの表面処理面にエポ
キシ系ないしウレタン系等のアンカーコート剤の薄膜を
塗布したのちこれらの方法で蒸着しても良い。
〔実施例〕
以下、実施例、比較例を用いて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない、実施例、比較例中に示す物性のKl!I定方法及
び評価基準は下記の通りである。
(1)密度: JIS K6760−1981ポリエチレン試験方法の
4.2による。(単位:g/cd) (2)メルトフローレート: JIS K7210−1976(7)試験条件4 (1
90’C12,16kgf)による、(単位:g、、”
to分) (3)M反フィルムの均一性: 肉眼でtR察し、次の基準で評価した。
O:表面が平滑で均一なもの。
×:冷却(透明)ムラや表面の凹凸が激しがったりカー
ルがみられるもの。
(原反フィルムの均一性は蒸着フィルムの均一性となっ
て表われ、Xの原反フィルムでは均一な蒸着フィルムは
得られない。) (4)蒸着膜の接着強度: 蒸着フィルムの蒸着膜側とアイオノマーフィルム(タマ
ボリ株式会社製)とをシール温度120℃、シール圧力
2.0蹟/d、シール時間1.0秒でヒートシールし、
このシール部の90度剥離強度を、引張速度300nn
/分で引張試験機により測定した。この方法によると、
一般に蒸着膜と原反フィルムとはそれらの界面で剥離す
るので蒸着膜の接着強度を測定している事を意味する。
この強度が大きい程、蒸着膜の接着は強固である。(単
位:g/15no巾) (5)ぬれ指数: JIS K6758の方法でぬれ指数を測定した。(単
位: dyn/ cm ) (6)蒸着面の印刷・ラミネート性: 片面蒸着フィルムの蒸着面(金属面)と非蒸着面とを重
ね合わせて1kg/100cdの荷重をかけた状態で温
度40℃、相対湿度95%の雰囲気下で72時間放置し
た後の蒸着面のぬれ指数を以て示す。良好な印刷・ラミ
ネート性と評価されるには、このぬれ指数が35以上、
望ましくは37以上が必要である。
(7)巻き姿ニ 一定長の蒸着フィルムを連続して巻取って得られたフィ
ルムロールを肉眼で観察し、次の基準で評価した。
0:表面が平坦でしわや巻きこぶが無く、フィルムを引
き出したときに局部的に歪みやくせの無いもの(巻き姿
良好)。
×ニジわや巻きこぶがあり、フィルムを引き出したとき
にフィルムにしわが残ったり、歪みやくせのあるもの(
巻き姿不良)。
(8)耐ブロッキング性: Jan(幅)×10■(長)の蒸着フィルムの非蒸着面
同士を長さ4■にわたって重ね合わせ、250g/a#
の荷重下で、40℃で48時間放置した後、引張試験機
を用いて300mm/分の速度で剪断剥離するのに要す
る力(ブロッキング力)を以って示す。この力が小さい
程耐ブロッキング性は良好である。(単位; g/16
cJ)剛性: ASTM D882に準じたヤング率で示す。1%モジ
ュラスで示し60以上を良とする。
(単位; kg/nd) 金属光沢: ASTM D523の鏡面光沢度法に準じ、感度1/1
0で測定した光沢度で示す。指示角は20度で測定し7
0以上を良とする。
ピー1−シール性: シール温度140℃でのシール強度(単位;g/l 5
 m )で示し、500 g / 15nm以上を良と
する。
シール条件:東洋精機製シール強度測定機を使用、シー
ル圧力1kg/cot−G、 1秒間。引張条件:資料
片幅15膣、引張速度300mn/分。
実施例1〜5.比較例1〜4 密度0.955、メルトフローレート2.5の高密度ポ
リエチレンペレット〔酸化防止剤としてトリス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトを0.15
重量%、無機充填剤として平均粒径0.8I!mのハイ
ドロタルサイトを0.05重量%をそれぞれ含む〕と、
α−オレフィンとしての成分がヘキセン−1であって密
度0.922、ヌル1−フローレート3.0のエチレン
−ヘキセン−1共重合体ペレット(酸化防止剤として上
記の高密度ポリエチレンの場合と同じものを同量含む)
とを第1表に示す割合(後者ペレットの重量%で示す)
で配合しくこの場合メルトフローレート比は0.83)
 、タンブラ−で15分間混合して組成物とした。得ら
れた各組成物を口径65nmの押出機および幅600o
nの゛I゛ダイを用いて220℃で溶融押出し、60℃
に保った冷却ロールにエアナイフで密着させて急冷して
フィルム化し、続いてこのフィルムの片面にコロナ放電
処理を施し圃耳をスリットした後に巻き取り、処理面の
ぬれ指数が45dyn / Ql 、厚さ30虜9巻き
長さ1 、000 mの片面処理の原反フィルムを得た
次に巻取型真空蒸着装置を用いて10−’mmHgの真
空下で上記原反フィルムにアルミニウム蒸着を施して巻
とり、蒸着膜の厚さが約350人の片面蒸着フィルムを
得た。得られた蒸着フィルム及び原反フィルムの特性値
を第1表に併記した。
比較例5 実施例3において高密度ポリエチレンペレットの代わり
に密度0.93の中密度ポリエチレンペレット(酸化防
止剤及び無機充填材の種類及び含有量は同じ)を用いた
こと以外は、実施例3と同様にして原反フィルム及び片
面蒸着フィルムを得、各特性を調べた。
実施例6〜8 実施例3においてエチレン−ヘキセン−1共重合体ペレ
ットの代わりにα−オレフィン成分がペンテン−1(実
施例6)、ヘプテン−1(実施例7)、またはオクテン
−1(実施例8)のもの(α−オレフィン成分及びハイ
ドロタルサイトの含有量は実施例3と同じ)を使用した
こと以外は。
実施例3と同様にして原反及び片面蒸着フィルムを得、
各特性を調べた。
以上の結果を第2表にまとめて示す。
実施例9 実施例3において、組成物から得られたポリエチレン系
フィルム(但し厚さは20声に変更)と低密度ポリエチ
レン(密度0.92)から得られたフィルム(厚さ20
1!m)とをラミネートして得た複合フィルムをベース
フィルムとして前者のフィルム側の面に蒸着したこと以
外は、実施例3と同様にして片面蒸着フィルムを得た。
その主な特性は、金属光沢を有し、蒸着強度が高く、ラ
ミネート性も良好なものであった。
第1表に示すごとく高密度ポリエチレン単独(比較例1
)及び共重合体の添加量が10重量%に達しない場合(
比較例2)は、原反フィルムがきわめて不均一なために
蒸着フィルムも良好な巻き姿のものは得られない。また
、共重合体の添加量が90重量%を超えた場合(比較例
3,4)は、蒸着フィルムにしわや巻きこぶが発生し、
巻き姿不良であり、また非蒸着面のブロッキングが激し
く良好な蒸着フィルムが得られない。
一方、本発明の蒸着フィルム(実施例1〜5)は、蒸着
強度(蒸着膜の接着強度)が高く、且つその他の諸特性
も良好である。
また、第2表に示す如く、本発明で規定する範囲のα−
オレフィンを共重合成分とするエチレン−α−オレフィ
ン共重合体を使用した場合は本発明の効果を有する。そ
の一方で本発明に規定する高密度ポリエチレンの代わり
にそれ以外のポリエチレンを使用した場合は、本発明の
効果のないことが判る。
〔発明の効果〕
本発明の金属蒸着エチレン系フィルムは、特定の高密度
ポリエチレンとエチレン−α−オレフィン共重合体との
混合ポリマーから主として成るポリエチレン系フィルム
をベースとしたことにより。
ポリエチレン系フィルムをベースにした金属蒸着フィル
ムでありながら、蒸着膜の接着強度は高い上に蒸着面の
印刷・ラミネート性が優れたものであり、剛性高く金属
光沢、ヒートシール性も良好であり、更に蒸着フィルム
としての均一性が高いから巻姿が良好で広幅化や長尺化
にも対応出来、ポリエチレン系フィルムが本来有する優
れた耐寒性、耐衝撃性、ガスバイヤー性等を活がして包
装用、装飾用等広範囲の用途に使用することが出来る。
以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密度0.94以上の高密度ポリエチレンが90〜1
    0重量%と炭素数4〜8のα−オレフィン成分を含有す
    る密度0.93以下のエチレン−α−オレフィン共重合
    体が10〜90重量%との混合ポリマーから主として成
    る組成物から得られたポリエチレン系フィルムに金属が
    蒸着されて成る金属蒸着ポリエチレン系フィルム。 2 ポリエチレン系フィルムとして、上記組成物を押出
    機およびTダイを用いて溶融押出し冷却ロールで急冷し
    て得た未延伸フィルムが用いられている請求項1に記載
    の金属蒸着ポリエチレン系フィルム。 3 請求項1または2に記載の金属蒸着ポリエチレン系
    フィルムをその蒸着面を外側にした最外層として複数の
    単層フィルムが積層された構成の金属蒸着ポリエチレン
    系フィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016523193A (ja) * 2013-06-27 2016-08-08 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 改善された金属接着性を有する金属化ポリエチレンフィルム
JP2017528341A (ja) * 2014-08-07 2017-09-28 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 複層金属化キャストフィルム及びそれから作製されるパッケージング
CN112980086A (zh) * 2019-12-18 2021-06-18 惠州比亚迪电子有限公司 一种装饰片材组合物、装饰片材及其制备方法

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