JPH03291601A - 位相差板の製造方法 - Google Patents

位相差板の製造方法

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JPH03291601A
JPH03291601A JP2093170A JP9317090A JPH03291601A JP H03291601 A JPH03291601 A JP H03291601A JP 2093170 A JP2093170 A JP 2093170A JP 9317090 A JP9317090 A JP 9317090A JP H03291601 A JPH03291601 A JP H03291601A
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飯田 重樹
Takehiro Toyooka
武裕 豊岡
Hiroyuki Ito
宏之 伊藤
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Akihiko Kanemoto
金本 明彦
Haruo Iimura
治雄 飯村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は1/2波長板、1/4波長板あるいは液晶表示
素子用補償板などに用いられる光学的位相差板に関する
(従来の技術および発明が解決しようとする課題)近年
、光学分野および光エレクトロニクス分野などにおいて
は光の位相を制御する位相差板は重要な光学素子の一つ
となっており、竹に液晶デイスプレィ(LCD)の分野
においては、表示品位を向上さすために位相差板は必須
の光学素子となっている。なかでもSTN液晶デイスプ
レィはマルチプレックス駆動ドツトマトリクス方式で大
画面表示が可能で、従来のツィステッドネマチック(T
N)型液晶デイスプレィに比べてコントラストが高くま
た視野角が広いなどの特徴があるため、パーンナルコン
ピューターワードプロセッサー、各種データターミナル
など大画面表示を必要とする液晶デイスプレィの分野で
広く用いられている。しかしながらSTN方式は、その
原理から白黒モードで表示することができず、たとえば
電圧無印加時には緑から黄赤色で、電圧印加時は青色に
なるといった着色モトになることを避けられない。この
着色モードによる表示は使用する側から好まれないばか
りでなく、カラー化に対応できないという重大な欠点を
有する。この欠点を解消するために種々の工夫がなされ
ている。代表的な方法として1軸または2軸延伸したポ
リカーボネートあるいはポリビニルアルコールなどの高
分子フィルムから成る位相差フィルムを用いて、光がL
CDを透過したときに生じる位相差を補償して白黒表示
を実現する方法がある。しかしながらこの5TN−LC
D用位相差フィルムを製造するためには、大面積にわた
って高度に均一なりタープ−ジョン(複屈折×膜厚)の
値を有するフィルムの製造が必要で、工業的にきわめて
困難であり、歩留まりが悪く、高価なものとなってしま
う。また1/2波長板、1/4波長板などの光学素子に
おいても、その位相差を正確に制御することは困難でコ
スト高のものになってしまう。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは従来の位相差板が有する上記問題点を克服
するために、均一なモノドメイン構造を有するネマチッ
ク配向の固定化された高分子液晶フィルムに着目し、鋭
意検討した結果ついに本発明に到達した。
本発明は、上記の問題点を解決した光学的位相差板、特
に配向固定化された高分子液晶フィルムを用いてなる液
晶表示素子用色補償板に好適な位相差板を提供するもの
である。
本発明は、透光性基板と該基板上に形成された配向膜と
、該配向膜上に形成さへ液晶状態でネマチック配向をし
、液晶転移点以下の温度ではガラス状態となる液晶性高
分子よりなる膜から構成される位相差板に関する。さら
に本発明は、液晶性高分子が実質的にオルソ置換芳香族
単位を含むポリエステルからなる位相差板に関し、さら
に本発明は液晶性高分子を配向膜上で該液晶性高分子の
ガラス転移点以上の温度で熱処理したのち、該液晶性高
分子のガラス転移点以下の温度に冷却してネマチック構
造を固定化した膜を使用してなる位相差板に関する。
以下に本発明について詳しく説明する。
本発明の位相差板は、均一でモノドメインなネマチック
配向性を示しかつその配向状態を容易に固定化できる液
晶性高分子な配向膜上で熱処理し、均一、モノドメイン
なネマチック構造を形成させたのち冷却することによっ
て、液晶状態における配向を損なうことなく固定化して
製造されるものである。
一 本発明で用いられる液晶性高分子は均一でモノドメイン
なネマチック配向性を示しかつその配向状態を容易に固
定化できるものであり、以下のような性質を有すること
が必須である。ネマチック配向の安定した固定化を行う
ためには、液晶の相系列でみた場合、ネマチック相より
低温部に結晶相を持たないことが重要である。これらの
和が存在する場合固定化のために冷却するとき必然的に
これらの相を通過することになり、結果的に一度得られ
たネマチック配向が破壊されてしまう。したがってこの
目的のために用いられる液晶性高分子は、界面効果によ
る良好な配向性を有することとともに、ネマチック相よ
り低温部にガラス相を有することが必須である。
用いられる液晶性高分子の種類としては、液晶状態でネ
マチック配向し、液晶転移点以下ではガラス状態となる
ものはすべて使用できる。例えばポリエステル、ポリア
ミド、一 ポリカーボネート、ポリエステルイミドなどの主鎖型液
晶ポリマー、あるいはポリアクリレート、ポリメタクリ
レート、ポリマロネート、ポリシロキサンなどの側鎖型
液晶ポリマーなどを例示することができる。なかでも合
成の容易さ、配向性、ガラス転移点などからポリエステ
ルが好ましい。用いられるポリエステルとしてはオルソ
置換芳香族単位を構成成分として含むポリマーが最も好
ましいが、オルソ置換芳香族単位の代わりにかさ高い置
換基を有する芳香族、あるいはフッ素または含フツ素置
換基を有する芳香族などを構成成分として含むポリマー
もまた好ましく使用することができる。なお、本発明で
言うオルソ置換芳香族単位とは、主鎖をなす結合を互い
にオルソ位とする構造単位を意味し、具体的には次に示
すようなカテコール単位、サリチル酸単位、フタル酸単
位およびこれらの基のベンゼン環に置換基を有するもの
などをあげることができる。
(Xは水素、C1,Er等の)・ロゲン、炭素数が4カ
)ら4のアルキル基もしくはアルコキシ基またヲ家フェ
ニル基を示す。またkはO〜2である。) これらのなかでも特に好ましい例として次のようなもの
を例示することができる。
(M6;メチル基、Et;エチル基、B砿ブチル基)本
発明で好ましく用いられるポリエステルとしては、(6
)ジオール類より誘導される構造単位(以下、ジオール
成分という)およびジカルボン酸類より誘導される構造
単位(以下、ジカルボン酸成分という)および/または
(6)一つの単位中にカルボン酸と水酸基を同時に含む
オキシカルボン酸類より誘導される構造単位(以下、オ
キシカルボン酸成分という)を構成成分として含み、好
ましくはさらに前記オルソ置換芳香族単位を含むポリマ
ーが例示できる。
これらのうち、ジオール成分としては次のような芳香族
および脂肪族のジオールな挙げることができる。
10− (%は2から12の整数を表わす) CE。
−0−CM、−C1l−CM、−〇M、−〇−(Yは水
素、 C1゜ y 等のハロゲン、炭素数1から4の アルキル基もしくはアルコキシまたはフェニル基を示す
lはOo2である。)、 なかでも −0+CE t% Oo −−0−C,CE、−0− 一〇 4 CHt’jT 〇− CH3 −0−CM、−CH−CH,−CH,−〇 −などが好
ましく用いられる。
またジカルボン酸成分としては次のようなものを例示す
ることができる。
Z惰 (Zは水素、 (/l。
Bデ等のハロゲン、炭素数が1から4 のアルキル基もしくはアルコキシ基またはフェニル基を
示す。情はOo2である。)、 なかでも、 ユ3− 14− などが好ましい。
オキシカルボン酸成分としては、具体的には次のような
単位を例示することができる。
ジカルボン酸とジオールのモル比は、一般のポリエステ
ルと同様、大略に1である(オキシカルボン酸を用いて
いる場合は、カルボン酸基と水酸基の割合)。またポリ
エステル中に占めるオルン置換芳香族単位の割合は通常
5モル%から40モル%の範囲が好ましく、さらに好ま
しくは10モル%から30モル%の範囲である。5モル
%より少ない場合は、ネマチック相の下に結晶相が現れ
る傾向があり好ましくない。また40モル%より多い場
合は、ポリマーが液晶性を示さなくなり好ましくない。
代表的なポリエステルとしては次のようなポリマーを例
示することができる。
の構造単位から構成されるポリマー の構造単位から構成されるポリマー の構造単位から構成されるポリマー の構造単位から構成されるポリマー の構造単位から構成されるポリマー 7− の構造単位から構成されるポリマー の構造単位から構成されるポリマ〜 の構造単位から構成されるポリマー。
オルン置換芳香族単位に変えて次に示すようなかさ高い
置換基を含む芳香族単位、あるいはフッ素または含フツ
素置換基を含む芳香族単位を構成成分とするポリマーも
また好ましく用いられる。
 −Pr 1 t −1:hb cp。
(”r;プロピル基) ポリエステル中に占める前記かさ高い置換基を含む芳香
族単位あるいはフッ素または含フツ素置換基を含む芳香
族単位の割合は、通常5〜40モル%である。
これらのポリエステルの分子量は、各種溶媒中たとえば
フェノール/テトラクロロエタン(60/40  (重
量比))混合溶媒中、30℃で測定した対数粘度が0.
05から3.0、が好ましく、さらに好ましくは0.0
7から2.0の範囲である。対数粘度が0.05より小
さい場合、得られた高分子液晶の強度が弱くなり好まし
くない。また3−0より大きい場合、液晶形成時の粘性
が高すぎて、配向性の低下や配向に要する時間の増加な
ど問題点が生じる。またこれらポリエ22 ステルのガラス転移点も重要であり、配向固定化した後
の配向の安定性に影響を及ぼす。用途にもよるが、−船
釣には室温付近で使用すると考えれば、ガラス転移点が
30’C以上であることが望ましく、特に50℃以上で
あることが望ましい。ガラス転移点が30℃より低い場
合、室温付近で使用すると一度固定化した液晶構造が変
化する場合があり、液晶構造に由来する機能が低下して
しまい好ましくない。
これらポリエステルの合成法は粋に制限されるものでは
なく、当該分野で公知の重合法、例えば溶融重合法ある
いは対応するジカルボン酸の酸クロライドを用いる酸ク
ロライド法で合成される。溶融重縮合法で合成する場合
、例えば対応するジカルボン酸と対応するジオールのア
セチル化物を、高温、高真空下で重合させることによっ
て製造でき、分子量は重合時間のコントロールあるいは
仕込組成のコントロールによって容易に行える。重合反
応を促進させるためには、従来から公知の酢酸ナトリウ
ムなどの金属塩を使用することもできる。また溶液重合
法を用いる場合は、所定量のジカルボン酸ジクロライド
とジオールとを溶媒に溶解し、ピリジンなどの酸受容体
の存在下に加熱することにより、容易に目的のポリエス
テルを得ることができる。
本発明の位相差板は基本的に透光性基板、透光性基板上
に形成された配向膜および配向膜上に形成された液晶性
高分子膜の三層構造よりなる。透光性基板としてはガラ
ス、透光性プラスチックフィルム、プラスチックシート
などを用いることができる。これらのうちプラスチック
基板については光学的に等方性であることが好ましく、
たとえばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリオレフィンあるいはエポキシ樹
脂などを用いることができる。また配向膜としてはラビ
ング処理したポリイミドフィルムが好適に用いられるが
、二酸化珪素の斜め蒸着膜、ポリビニルアルコールの2
ピング処理膜など当該分野で公知の配向膜ももちろん用
いることができる。この透光性基板上に形成された配向
膜上に高分子液晶膜を形成して本発明の位相差板が製造
される。
まず本発明の液晶性高分子を所定の溶媒に所定濃度で溶
解し溶液を調製する。この際の溶媒はポリマーの種類に
よって異なるが、通常はクロロホルム、ジクロロエタン
、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラク
ロロエチレン、オルソジクロロベンゼンなどのハロゲン
化炭化水素、これらとフェノールとの混合溶媒、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスル
ホキシドなどを用いることができる。溶液の濃度はポリ
マーの粘性によって大きく異なるが、通常は5から50
%の範囲で使用さ5− れ、好ましくは10から30%の範囲である。この溶液
を次ぎに配向処理した透光性ガラス板上、プラスチック
板上あるいはプラスチックフィルム上に塗布する。配向
処理の方法は特に制限されるものではないが、液晶分子
を界面と平行に配向させるものであればよく、例えば基
板上にポリイミドを塗布し、ラビング処理したポリイミ
ドラビング処理ガラスあるいはフィルムなどが好適に用
いられる。塗布の方法としては、スピンコード法、ロー
ルコート法、フリント法、浸漬引き上げ法などを採用で
きる。塗布後溶媒を乾燥により除去し、所定温度で所定
時間熱処理してモノドメインなネマチック配向を完成さ
せる。界面効果にょる配向を助ける意味でポリマーの粘
性は低いほうが良く、したがって温度は高いほうが好ま
しいが、あまり温度が高いとコストの増大と作業性の悪
化を招き好ましくない。またポリマーの種類によっては
、ネマチック相より高温部に等方26一 相を有するので、この温度域で熱処理しても配向は得ら
れない。以上のようにそのポリマーの特性にしたがい、
ガラス転移点以上で等労相への転移点以下の温度で熱処
理することが好ましく、一般的には50℃から300℃
の範囲が好適で、特に100℃から250℃の範囲が好
適である。
配向膜上で液晶状態において十分な配向を得るために必
要な時間は、ポリマーの組成、分子量によって異なり一
概にはいえないが、10秒から60分の範囲が好ましく
、特に30秒から30分の範囲が好ましい。10秒より
短い場合は配向が不十分となり、また60分より長い場
合は生産性が低下し好ましくない。
またポリマーを溶融状態で、配向処理した基板上に塗布
したのち熱処理をすることによっても、同様の配向状態
を得ることができる。本発明の液晶性高分子を用いてこ
れらの処理を行うことによって、まず液晶状態で配向膜
上全面にわたって均一なネマチック配向を得ることがで
きる。こうして得られた配向状態を、次に該液晶性高分
子のガラス転移点以下の温度に冷却することによって、
配向を全く損なわずに固定化できる。一般的に液晶相よ
り低温部に結晶相を持っているポリマーを用いた場合、
液晶状態における配向は冷却することによって壊れてし
まう。本発明の方法によれば、液晶相の下にガラス相を
有するポリマー系を使用するためにそのような現象が生
ずることなく、完全にネマチック配向を固定化できる。
冷却速度は特に制限はkく、加熱雰囲気中からガラス転
移点以下の雰囲気中に出すだけで固定化される。また生
産の効率を高めるために、空冷、水冷などの強制冷却を
行っても良い。固定化後の膜厚は100μ情までの範囲
が好ましく、特に50μ情までの範囲が好ましい。膜厚
が100μ淋を超えると配向膜の効果が弱くなり、均一
な配向が得られにくくなる。
本発明の特徴の一つは、上記のようにフィルムの片面の
みを配向膜と接触させて配向制御し、他の面はフリーの
状態で、例えば空気相と接触させた状態で高度な配向制
御とその固定化ができることである。一般に液晶の配向
制御は両界面な配向膜と接触させて行うのが普通であり
、片面が空気相のときは空気界面の分子配向は一様でな
くその影響により、膜厚方向の全領域における均一な配
向は得られない。本発明の場合、片面のみの制御により
モノドメインのネマチック配向ができ、さらにそれを固
定化できるという大きな特徴を有する。
このようにして得られた位相差板は、そのままで使用し
ても良いし、表面保護のために透明プラスチックの保護
層を設けてもよい。また偏光板などの他の光学素子と組
み合わせた形で使用してもよい。以上のように本発明の
方法によって製造された位相差板は、1/2波長板、1
/4波長9− 板などの光学素子に好適であり、また液晶デイスプレィ
用光学素子として好適である。特にSTN液晶デイスプ
レィの着色を解消するための色補償用位相差板として好
適であり、高品位な白黒表示を可能にするばかりでなく
、製造コストが安く生産性が高いため、きわめて工業的
な価値の大きなものである。
(実施例) 以下に実施例を述べるが、本発明はこれらに制限される
ものではない。なお実施例で用いた各分析法は以下の通
りである。
(1)ポリマーの組成の決定 ポリマーを重水素化クロロホルムまたは重水素化トリフ
ルオロ酢酸に溶解し、400MHzのLE−NMR(日
本電子製/#M−Gx4 o O)で測定し決定した。
(2)対数粘度の測定 3〇− ウベローデ型粘度計を用い、フェノール/テトラクロロ
エタン(60/40重量比)混合溶媒中、30℃で測定
した。
(3)DSCの測定 DviFont  990 ThtIrmcLL An
al itmrを用いて測定した。
(4)光学顕微鏡観察 オリンパス光学(株)JMBE2偏光顕微鏡を用いて観
察した。
実施例1゜ テレフタル酸50smo1.メチルヒドロキノンジアセ
テ−) 25 s情o11  カテコールジアセテート
25惧情o1および酢酸す) IJウム100m9を用
いて窒素雰囲気化で、100℃で30分、130℃で3
0分、150℃で1時間、200℃で1時間、250℃
で1時間と階段状に昇温しながら重合を行った。次に窒
素ガスを流しながら250℃で2時間重合を続け、さら
に減圧下に同じ温度で1時間重合を行った。次に得られ
たポリマーをテトラクロロエタンに溶解し濾過したのち
、メタノールで再沈澱を行って、表1に示す性状を有す
る精製ポリマー9.(lを得た。
このポリマーを用いて濃度15wt%のテトラクロロエ
タン溶液を調製し、片面にラビング処理したポリイミド
の配向膜を有する1 2cmX 12cmのガラス板上
(EEC社製)に、スピンコード法で塗布したのち乾燥
した。
次にこの試料を空気恒温槽中で200℃で10分間熱処
理したのち、恒温槽より取り出して放冷固定化した。得
られたガラス上のフィルムは、膜厚が1.1μ餌の完全
透明で平滑なフィルムであった。このフィルムの配向状
態を偏光顕微鏡のクロスニコル下で観察したところ、全
領域にわたって欠陥がまったくみられなかった。次に偏
光解析をおこなってこのフィルムのりタープ−ジョン(
△鴨・d、Δ外は複屈折をまたdは膜厚をしめず)を測
定したところ、0.25μm(630smの値)の値が
得らへネマチック構造が固定化されていることがわかっ
た。(△s = 0.227μS) 実施例2゜ 実施例1のポリマーを用いて、5cFrL×10cII
Lの大きさで厚さが0.1cmのラビング処理したポリ
イミド層を有するガラス板上に、スクリーン印刷機を用
いてキャストしたのち乾燥し、実施例1と同様の条件下
に熱処理と固定化を行い厚さが2.6μ情のネマチック
構造を固定化した位相差フィルムを作製した。こうして
作製した位相差板を、第1図に示す配置にしたがい1/
200デユーティ−駆動のSTN液晶セルの上面に積層
し、さらにその上に偏光板を貼付けて反射型セルを作製
した。この際の上下偏光板の方向、上33 下電極基板のラビング方向、ネマチックフィルム(位相
差フィルム)の分子の配向方向は第2図に示すとおりで
、液晶セル中での液晶分子のねじれ角は24o0、上下
偏光板の偏光軸のなす角度は60°、上電極基板のラビ
ング方向とネマチックフィルムにおける分子の配向方向
とのなす角度は90’、下偏光板の偏光軸と下電極基板
のラビング方向とのなす角度は約45°である。この液
晶セルの表示色テレフタル酸ジクロライド60 fnm
og 、メチルヒドロキノン25s情o1.カテコール
25惰脩□J、1.6−ヘキサンジオールLOtfLm
oLおよびピリジン3Qdを250−のオルソジクロロ
ベンゼン中に溶解した溶液を、窒素気流下、70℃で3
時間重合した。次に反応液を濾過したのちメタノールに
投入してポリマーを沈澱させ、濾過後減圧乾燥し34− □0 て表1に示す性状を有するポリエステルを合成した。収
量は11.Of−であった。
ここで示した酸クロライド法および実施例1で示した溶
融重縮合法を用いて、表1に示す各種のポリエステルを
合成した。これらのポリマーを用い、表2に示す条件下
にガラス上またはプラスチックフィルム上にネマチック
構造を固定化した位相差板を作製し、実施例2と同様に
して色補償効果を調べた。その結果いずれの場合も白黒
表示が得られ、本発明の位相差板の効果が明らかになっ
た。
実施例12゜ 実施例3で合成したポリマーを用い、実施例2と同様の
方法でそれぞれリターデーションの値が0.35μ鍋の
2枚の位相差板を作製した。この2枚の位相差板を用い
て、第3図に示す配置にしたがい1/200デユーティ
−駆動のSTN液晶セルの上面および下面に1枚ずつ積
層し透過型セルを作製した。この際の上下偏光板の方向
、上下電極基板のラビング方向、2枚の位相差板の分子
の配向方向は第4図に示したように設定した。液晶セル
中での液晶分子のねじれ角は240’、上下偏光板の偏
光軸のなす角度は70’、上電極基板のラビング方向と
上位相差フィルムにおける分子の配向方向とのなす角度
は80°、下電極基板のラビング方向と下位相差フィル
ムにおける分子の配向方向とのなす角度は1000、上
偏光板の偏光軸と上位相差フィルムの分子の配向方向と
のなす角度は約60°、下偏光板の偏光軸と下位相差フ
ィルムの分子の配向方向とのなす角度は約30°である
。この透過型液晶セルの表示色はほぼ完全な白黒表示で
あった。
比較例1゜ テレフタル酸ジクロライド60ttsmoL、メチルヒ
ドロキノン40情tnol、 1 + 6−ヘキサンジ
オール20情情al。
およびピリジン30−を25011Llのオルフジクロ
ロベンゼン中に溶解した溶液を、窒素気流下、70℃で
2.5時間重合した。次に反応液を濾過したのちメタノ
ールに投入してポリマーを沈澱させ、濾過後減圧乾燥し
て表1に示す性状を有するポリエステルを得た。このポ
リエステルを用いて20wt%テトラクロロエタン溶液
を調製し、実施例1と同様にして配向固定化を試みた。
しかしながら得られたフィルムは透明性のない白濁した
フィルムであり、偏光顕微鏡で調べた結果、一部にネマ
チック配向は残っているものの、大部分は配向の乱れた
もので位相差フィルムとして用いることはできなかった
=37− −38 TPA;テレフタル酸単位 NDC’A ; 2 、6−ナフタレンジカルボン酸単
位BPDA ; 4 、4’−ビフェニルジカルボン酸
単位PA;フタル酸単位   SA;サリチル酸単位M
EQ;メチルヒドロキノン単位 C11Q;クロロヒドロキノン単位 HQ;ヒドロキノン単位 t−BEQ:t−ブチルヒドロキノン単位CT;カテコ
ール単位 CCT ; 3−クロロカテコール単位1.6−BD;
1.6−ヘキサンジオール単位MBD:2−メチル−1
,4−ブタンジオール単位1.4−BD:1.4−ブタ
ンジオール単位FBPDA ; 2,2’−ビストリフ
ルオロメチル−4,4′一ビフエニルジカルボン酸単位 FTPA; )リフルオロメチルテレフタル酸I:等方
相   N;ネマチック相 gニガラス相  K;結晶相 畳1)  ガラス転移点でなく結晶化温度を示す39− 40− −41− (発明の効果) 本発明の位相差板は製造が容易で各種光学素子として用
いることができ、特に液晶デイスプレィ用位相差板とし
て好適に用いることができる。なかでもSTN液晶デイ
スプレィスプレィの欠点である着色表示を白黒表示に変
換でき、きわめて工業的価値が太きい。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は本発明の実施例で用いた液晶セル
の断面図を示す。ただし各層を貼合わせるために用いた
粘着剤の層は省略しである。 第2図および第4図は本発明の実施例で用いた液晶セル
を構成する材料の各軸の相互の関係を示す。 1:上偏光板 2:位相差板 3:液晶セル 42− 4:下偏光板 5:上偏光板の透過軸方向 6:下偏光板(反射板付)の透過軸方向7:上電極基板
のラビング方向 8:下電極基板のラビング方向 9:位相差フィルム分子長軸方向 10:表示セル液晶分子のねじれ角と方向11:上下偏
光板の透過軸のなす方向 12ニアと9のなす角度 13:6と8のなす角度 14:上偏光板 15:下偏光板 16:上電極基板のラビング方向 17二下電極基板のラビング方向 18二上位相差フィルム分子長軸方向 43− l9:下位相差フィルム分子長軸方向 20:表示セル液晶分子のねじれ角と方向21:14と
15のなす角度 22:16と18のなす角度 23:17と19のなす角度 24:14と18のなす角度 25:15と19のなす角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透光性基板と該基板上に形成された配向膜と、該
    配向膜上に形成された、液晶状態でネマチツク配向し、
    液晶転移点以下ではガラス状態となる液晶性高分子より
    成る膜から構成される位相差板。
  2. (2)液晶性高分子を配向膜上で該液晶性高分子のガラ
    ス転移点以上の温度で熱処理したのち、該液晶性高分子
    のガラス転移点以下の温度に冷却してネマチツク構造を
    固定化した膜を使用してなる位相差板。
  3. (3)液晶性高分子が実質的にオルソ置換芳香族単位を
    含むポリエステルから成ることを特徴とする請求項第1
    項または第2項記載の位相差板。
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