JPH0329125Y2 - - Google Patents

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JPH0329125Y2
JPH0329125Y2 JP12204686U JP12204686U JPH0329125Y2 JP H0329125 Y2 JPH0329125 Y2 JP H0329125Y2 JP 12204686 U JP12204686 U JP 12204686U JP 12204686 U JP12204686 U JP 12204686U JP H0329125 Y2 JPH0329125 Y2 JP H0329125Y2
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concrete
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vertical
mold
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばコンクリートを成形してコン
クリート2次製品を得るなどの流状物の固形化に
おいて、型枠の脱型作用を容易にするため使用す
る合成樹脂製シートによる内箱に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
床石、敷石、壁石等に用いられる板状コンクリ
ートブロツクは目地を形成して敷並べられるもの
とはいえ、製品としては側面が垂直であることが
要求される。そして、このような側面が垂直に切
立つたコンクリートブロツクを脱型容易に成形す
る方法として、第10図に示すように上面が開口
した金属や木製の剛な外枠1内に同じく上面が開
口した柔軟な内箱2を密にセツトし、この内箱2
内にモルタル若しくはコンクリートを流し込み、
硬化させる方法が考えられる。
このようにすれば、脱型は外枠1をまず外し、
次いで柔軟な内箱2を外すことにより、離型剤を
用いないでも簡単に脱型することができる。
ところで、前記内箱2を成形するには空気が貫
通せず、非吸水性の合成樹脂製のシートが適して
おり、熱可塑性樹脂であればどのようなものでも
よいが、熱成形性が良く、経済的にはポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリオフイン等のものが好
ましい。
そして、厚さ0.1〜3mmの合成樹脂製のシート
を用いて、真空成形、圧空成形などの熱成形によ
り成形し、上面開口端には外側へ突出する水平フ
ランジ3を設けた。また、この内箱2の底部4に
は立体模様5を形成する。
このような合成樹脂製のシートを用いて内箱2
を成形するには、前記のごとく真空成形法等によ
るが金型との関係で第11図に示すように内箱2
の側板6は上方に広がるテーパー状にならざるを
得ない。これは成形後の脱型との関係によるもの
であるが、特に金型に雄型を使用し、かつ離型剤
を一切使用しないで脱型する場合などは前記テー
パー度は強い方が作業性がよくなる。
しかし、第11図に示すような形状の内箱2で
は垂直壁7を有する外枠1内にセツトした場合に
側板6の上部広がり部分に余りが生じてしまい密
着性が悪くなるので、内箱2内へ打設するモルタ
ルやコンクリートの成形精度にも悪影響を与え
る。
本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、
合成樹脂製シートの金型による成形で得られるも
のであつても、垂直壁を有する外枠内に密着して
セツトできる上面が開口した型枠用内箱を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記目的を達成するため、垂直壁を有
する剛な外枠内にセツトされる合成樹脂製シート
による柔軟な内箱において、該内箱の側板に上面
開口に向かい巾広となり、かつ内側に山折りとな
る三角形状の縦リブを複数条適宜個所に設けたこ
とを要旨とするものである。
〔作用〕
本考案によれば、縦リブを設けたことにより内
箱側壁は伸縮性を有するものとなり、しかも上面
開口に近づくほどその伸縮しろは大きく形成され
ている。
従つて、上方が広がる逆台形状の内箱であつて
も、外枠内にセツトする場合は上方の広がり部分
が歪みなく縮少し外枠の垂直壁に見合つた垂直な
側壁のものとなり、該外枠内に密着する。
〔実施例〕
以下、図面について本考案の実施例を詳細に説
明する。
第1図は本考案の型枠用内箱の平面図、第2図
は同上側面図、内箱2は先に説明したようにポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリオフイン等の熱
可塑性樹脂の厚さ0.1〜3mmのシートを用いて成
形されたものであり、上面開口端には外側へ突出
する水平フランジ3を設け、また、底部4には立
体模様5を形成したものである。
この内箱2の側板6に、上面開口に向かい巾広
となり、かつ中心線で内側に向けて山折りとなる
逆三角形状の縦リブ8を複数条形成した。このリ
ブ8は水平フランジ3の部分まで連続するものと
する。
また、該縦リブ8を設ける位置やその折込み深
さなどは適宜選定できるが、一例として図示のを
ごとく中央に1個所、コーナー部付近に2個所と
一側面に計5個所として1個の縦リブ8があまり
大きなものとならないようにした。この場合内箱
2の上面開口の一側径を例えばaとするとこの縦
リブ8の上端底辺部分αはα=a×2/300程度
のものとなる。
次に前記内箱2の成形について説明すると、第
3図、第4図は真空成形法による金型9を示し、
雄型として台形状のものの側面に前記縦リブ8に
見合う三角形状の切込み溝10を設けておく。こ
のようにすれば、真空成形の際に前記縦リブ8が
内箱2の側板6に形成できる。
第5図〜第9図は前記内箱2を使用して行う化
粧付きコンクリートブロツクの製造工程を示す斜
視図で、まず第5図に示すように金属製又は木製
の剛性な外枠1の内側に、前記内箱2をセツトす
る。
この場合、内箱2は側板6が上部へ広がる逆台
形状のものであるが、縦リブ8を内側に折込むこ
とにより前記広がりは吸収され垂直側壁のものと
なる。従つて、外枠1の垂直壁7とこの側板6と
は密に当接し、内箱2を外枠1内に全体に密着状
態でセツトできる。
なお、内箱2のフランジ3はセツトの際は該外
枠1の上端から外部へ張出すことになり、この部
分が脱型の際のつかみ部となるとともに型枠とシ
ート間にあふれたコンクリートが流れ込むのを防
ぐことができる。
これで型枠のセツトは完了し、第7図に示すよ
うに内箱2内にカラーモルタル、カラーコンクリ
ート11を従来の練り合わせより、やや柔目にし
てその中へ流し込む。厚さは形成模様の深さ又
は、厚みにより異なるが10mm〜15mm位が適量であ
る。また、大型型枠の場合は厚みを多くして平滑
に、ゆつくりと隅々へ行きわたるように流し込
む。この場合、15mm〜20mm位が適量である。流し
込んだ色モルタル又はカラーコンクリート11が
粘着性を失わない所定時間10分〜20分位経過した
後、その上にコンクリート又はモルタル12を内
箱2内に一杯に流し込み、所定時間10時間〜15時
間位そのままにしておく。この場合、従来の所定
時間と同じでよい(第8図参照)。
所定時間経過後、色モルタル又はカラーコンク
リート11及びコンクリート又はモルタル12が
硬化したならば、まず、外枠1を内箱2から外
し、次いで該内箱2を脱型すれば第9図に示すよ
うな色モルタル又はカラーコンクリート11の面
に立体模様13が施された偏平なコンクリートブ
ロツクが製品として得られる。
ところで、外枠1を外すには、内箱2のフラン
ジ3をつかんで中味のコンクリートもろとも上方
に上げればよく、またその後内箱2はこれは可撓
性なのでまくるようにして離型剤なしでも簡単に
製品から取外すことができる。
さらに、外箱1を外した内箱2はこれをかぶせ
たままで製品搬送の際の梱包材として利用するこ
ともできる。
また、前記コンクリートブロツクの側壁には縦
リブ8のあとが多少残るがこれは敷並べたときに
隠れる部分なので問題はない。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案の型枠用内箱は、垂直
壁を有する剛な外枠内にセツトされる合成樹脂製
シートによる柔軟な内箱において、台形状の雄金
型による成形体として上広がりのテーパー状のも
のであつても、使用の際には外枠内に密着してセ
ツトできるものであり、製作過程の容易性とこれ
を用いた製品の仕上がり精度の確保との両方を完
全に満たすことができる。
また、実施例で示したように建材としてのコン
クリートブロツクの成形のみならず、食品や他の
工業用品の型枠成形など広い分野で応用できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の合成樹脂製シートによる型枠
用内箱の平面図、第2図は同上側面図、第3図は
成形時に使用する金型の平面図、第4図は同上縦
断側面図、第5図〜第9図は本考案の内箱を用い
て行うコンクリートブロツクの製造の各工程を示
す斜視図、第10図はコンクリートブロツクの型
枠成形の一例を示す斜視図、第11図は従来の内
箱の説明図である。 1……外枠、2……内箱、3……水平フラン
ジ、4……底部、5……立体模様、6……側板、
7……垂直壁、8……縦リブ、9……金型、10
……切込み溝、11……色モルタル又はカラーコ
ンクリート、12……コンクリート又はモルタ
ル、13……立体模様。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 垂直壁を有する剛な外枠内にセツトされる合成
    樹脂製シートによる柔軟な内箱において、該内箱
    の側板に上面開口に向かい巾広となり、かつ内側
    に山折りとなる三角形状の縦リブを複数条適宜個
    所に設けたことを特徴とする合成樹脂製シートに
    よる型枠用内箱。
JP12204686U 1986-08-08 1986-08-08 Expired JPH0329125Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12204686U JPH0329125Y2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08

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JP12204686U JPH0329125Y2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08

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Publication Number Publication Date
JPS6327305U JPS6327305U (ja) 1988-02-23
JPH0329125Y2 true JPH0329125Y2 (ja) 1991-06-21

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JP12204686U Expired JPH0329125Y2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08

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JP6079313B2 (ja) * 2013-03-04 2017-02-15 新日鐵住金株式会社 方形ブロックの製造方法及び方形ブロックの製造システム

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JPS6327305U (ja) 1988-02-23

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