JPH0328813Y2 - - Google Patents

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JPH0328813Y2
JPH0328813Y2 JP1986058218U JP5821886U JPH0328813Y2 JP H0328813 Y2 JPH0328813 Y2 JP H0328813Y2 JP 1986058218 U JP1986058218 U JP 1986058218U JP 5821886 U JP5821886 U JP 5821886U JP H0328813 Y2 JPH0328813 Y2 JP H0328813Y2
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hinge
protrusion
elastic body
opening
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、コンパクト容器の蝶番部の改良に
関する。
[従来の技術] 従来一般的に、化粧用等に使用されるコンパク
ト容器の蝶番においては、解錠と同時に蓋が大き
く開口してしまい、所望の開蓋角度を保持した状
態で止まる構造を有していなかつた。従つて蓋裏
面に取り付けられた鏡を一定の角度に保持するた
めに、片方の手を使用するので、化粧時に両手を
使用出来ないなどという不便さがあつた。
この不便さを解消する技術として、実開昭60−
50910号に示されるものがある。すなわち第8図
及び第9図に示すように、容器体1の蝶番ボス2
と蓋3側ボス4とを枢着した化粧用コンパクトに
おいて、蓋3側ボス4の一端面に溝5を凹設し、
この端部の、容器体1後端面に対面する前面側上
部を切欠いて溝5上部を前面側に開口6させ、一
方、第10図に示すように、ゴム又は軟質合成樹
脂等からなり、一方の上端縁から外向きにフラン
ジ7を突出させたU字状の弾性片8を、そのフラ
ンジ7を開口6から外方に突出させるとともに、
弾性片8が蓋3側ボス4の端面から幾分はみだし
て前記溝5に格納されたものがある。
そして閉蓋状態においては、第11図に示すよ
うに上記フランジ7の前面は、容器体1後端面で
押し込まれて変形するとともに、U字状の両上端
縁の間隔も狭くなり(矢印A)、蓄勢状態にある。
ここで、開蓋のため止め金を解錠すると、弾性
片8が正常のU字形に復帰しこの復帰により蓋3
が上方に開くものである。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、上記コンパクトによると、弾性片8
はU字状をなしているため、閉蓋時の変形によ
り、U字の両上端縁の間隔が狭まり、容器体1の
後端面に接するフランジ7の変形はあまり生ぜ
ず、この変形による圧縮応力があまり得られな
い。従つてこれによる蓋開放力への寄与が殆ど期
待できないという問題がある。このため開蓋時の
開放力は主として弾性片8の両上端縁の曲げ応力
によ依存することになり、開放力が弱く、しかも
フランジ7の前面と容器体1の後壁とが面接触で
あるため、両者の間に滑りが生じ易く、また摩耗
や材質のヘタリにより、開放力の弱化やばらつき
が生ずるという問題がある。
一方フランジ7の変形を生じさせるために、弾
性片8の材質を変形しやすい柔らかなものにする
と、U字の両上端縁の曲げ応力が弱まり、却つて
開放力が弱まる。そこで弾性片8を大きく形成す
ると、これを格納する蝶番部を大きく形成する必
要があり、外見上などの問題がある。
また上記技術に係る弾性片8は、U字状に加え
フランジ7が形成されており形状が複雑なため、
製造上のコストが高くなるとともに、フランジ7
を開口部6にはめ込むのに手間が係るいう問題が
ある。
この考案は、上記事情に鑑みなされたもので、
蓋体の開放力が強く、かつばらつきが生じること
がないとともに、弾性片の形状を簡単にして製造
コストを安くし、組み立ても簡単なコンパクト容
器を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するためにこの考案は、容器
本体と蓋体の後端部に形成された一方の蝶番の端
面であつて、他方の蝶番の一端面と相対する面に
設けられた円形の凹所から開口部にかけて前記ピ
ンを中心にして回動する弾性体が収容され、この
弾性体は前記凹所に収容される円板状の基体に前
記凹所の開口部から突出する棒状の突出部が形成
されて成り、この弾性体は前記凹所に収容された
ときに、蝶番の端面からはみ出る厚さに形成され
るとともに、対面する他方の蝶番の一端面に圧接
され、前記容器本体の後端部には、閉蓋時に前記
突出部が開口部壁面により押し縮められた状態で
係合される位置に突起が形成されている構成とし
たものである。
[作用] 上記構成によれば、閉蓋時には弾性体の突出部
は開口部壁面と容器本体の突起との間に押し縮め
られた状態になつており、解錠した場合、突出部
の圧縮応力による開放力により蓋体が大きく開
く。このように圧縮応力によるため、滑りなどは
なく一定した開放力が得られる。また弾性体は凹
部に収容された場合に凹部端面からはみ出る厚さ
に形成されているので、弾性体は他側の端面に圧
接され、蓋体は摩擦により任意の角度に保持され
る。また弾性体は円板状の基体に棒状の突出部が
形成された形状とされていて、弾性変形による復
元力の大きい棒状の形状とされており、かかる棒
状の弾性体を狭い処に収容しながら、十分な圧縮
応力による開放力が得られる。
[実施例] 以下、図面を参照して、本考案に係るコンパク
ト容器の実施例を説明する。第1図ないし第5図
はこの考案の実施例に係るコンパクト容器を示す
図である。図中符号9は容器本体である。この容
器本体9の上面には化粧品を収納する収納部10
が形成され、後端部には、容器本体蝶番11,1
1が形成されている。
また容器本体9の後端部には蓋体12が連結さ
れている。この蓋体12の裏面には鏡13が取り
付けられており、後端部には蓋体蝶番14が形成
されている。
さらに、前記容器本体蝶番11と蓋体蝶番14
とがピン15を介して枢着されて、容器本体9と
蓋体12とは互いに連結されている。
そして第2図に示されるように、蓋体蝶番14
の一方の端面16には、開口部17を有する凹部
18が設けられている。この凹部18には、第3
図に示されるゴム弾性体19が収容され、このゴ
ム弾性体19の中心部に設けられたピン孔19a
にはピン15が挿通されており、該ゴム弾性体1
9は前記ピン15を軸心として回動可能となつて
いる。このゴム弾性体19は、円板状の基体に突
出部19bが形成されたもので、この突出部19
bが凹部18の開口部17から突出するように前
記凹部18に収容されている。さらに、このゴム
弾性体19は、前記凹部18に収容した場合に端
面16からいくらかはみ出る厚さに形成されてい
る。そしてこのゴム弾性体19は、凹部18内に
収容されているときは、圧縮され容器本体蝶番1
1の内側端面19に圧接されている状態にある。
また、第4図に示すように、前記容器本体9の
後端部には、突起21が形成されている。この突
起21は、第5図に示されるように、ゴム弾性体
19の突出部19bを係合するためのもので、閉
蓋時に突出部19bの一方の側面部に凹部18の
開口部17の壁面22が当接し、前記突出部19
bの下部がこの突起21の上部に圧接されて、該
突出部19bの一部を押し縮められた状態にする
ようになる位置に形成されている。
なお、前記容器本体9と蓋体12の先端部に
は、係合突起23,24が設けられており、閉蓋
時に施錠できるようになつている。
上記実施例のコンパクト容器によると、突出部
19bの一部が開口部17の壁面22と突起21
との間で押し縮められた状態になつているので、
開錠した場合、突出部19bの圧縮応力による反
発力で、蓋体12が大きく開く、この場合、突出
部19bは突起21により係合されているので、
滑ることもなく、しかもゴム弾性体19の圧縮応
力によるため反発力も強い。従つて蓋体12の開
放にばらつきがない。
またゴム弾性体19は凹部18内で、容器本体
蝶番11の内側端面20に圧接されているので、
蓋体12は摩擦により任意の角度で保持される。
またゴム弾性体19は、円板状の基体に突出部
19bが形成された簡単な形状であるため、製造
工程が簡単でコストも安くなるとともに、凹部1
8に収容するのも容易であり、作業効率がよい。
また圧縮応力を利用するため、ゴム弾性体19は
小さくても支障がなく、凹部18や蝶番部の大き
さを考慮する必要がない。
なお突起21は第6図に示すように、容器本体
9の後端壁部に設け、凹部18の開口部17をほ
ぼ水平方向に形成してもよい。
また第7図に示すように、突出部19bを互い
に対向する位置に設けてもよい。このようにする
といずれかの突出部19bを開口部21に突出さ
せることができるので、ゴム弾性体19の凹部1
8への組み込みが容易になる。
また弾性体の材質はゴムに限られるものではな
く、合成樹脂製のものでも勿論よい。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案は、容器本体と
蓋体の後端部に形成されたいずれかの一方の蝶番
の端面であつて、他方の蝶番の一端面と相対する
面に設けられた円形の凹所から開口部にかけて前
記ピンを中心にして回動する弾性体が収容され、
この弾性体は、前記凹所に収容されたときに、蝶
番の端面からはみ出る厚さに形成されるととも
に、対面する他方の蝶番の一端面に圧接される構
成としたので、蓋体を任意の角度に保持すること
ができる。従つて、化粧時も両手を使用すること
ができるなど、使用勝手が良い。
また、弾性体は凹部に収容される円形状の基部
に凹部の開口部から突出する棒状の突出部が形成
されて成り、閉蓋時に、凹部の開口部から突出す
る突出部が容器本体の後端部に形成された突起と
開口部壁面との間で押し縮められるようにしたの
で、弾性体が簡単な形状でありながら、弾性体の
大きな圧縮応力と突起におけるてこの原理の作用
により蓋体の大きな開放力が得られ、これにより
蓋体は大きく開けられるとともに、この開放力に
ばらつきが生じない。特に、弾性体は棒状の突出
部で弾性変形による十分な復元力を得る構造とさ
れているから、弾性体の大きさを小さいものとし
ても十分な圧縮応力を得てこれを蓋体の開放力に
利用でき、このように蓋体を大きく開放できる反
面、蓋体の広い開放範囲において上記したような
蓋体の任意の角度を保持する機能を持つから、そ
の使用勝手が非常に優れたものとなる。
さらには、前記弾性体は蝶番付近の狭い処に収
容し得て、蝶番部の大きさや形状をよりコンパク
トなものとすることができ、しかも弾性体の圧縮
応力の設計力は自由に設定することができて、こ
れらの点を総合し、上記弾性体を薄形容器や小形
容器に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、この考案に係るコンパ
クト容器の実施例を示すもので、第1図は斜視図
第2図は蓋体蝶番部を裏面側から見た斜視図、第
3図はゴム弾性体の斜視図、第4図は容器本体の
後端部を示す部分斜視図、第5図は蝶番部分を示
す要部断面図である。第6図及び第7図は他の変
形例を示すもので、第6図は蝶番部分を示す要部
断面図、第7図はゴム弾性体を示す斜視図であ
る。第8図ないし第11図は従来例を示すもの
で、第8図は斜視図、第9図は蝶番部分の裏面斜
視図、第10図はゴム弾性体の斜視図、第11図
は蝶番部分の要部断面図である。 9……容器本体、11,14……蝶番、12…
…蓋体、15……ピン、17……開口部、18…
…凹部、19……弾性体、19b……突出部、2
2……開口部壁面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器本体と蓋体とが、それぞれ後端部に形成さ
    れた蝶番をピンを介して枢着されて、連結され、
    かつ閉蓋時に蓋体の自由端が容器本体に仮止めさ
    れる構成のコンパクト容器において、前記一方の
    蝶番の端面であつて、他方の蝶番の一端面と相対
    する面には先端に達する開口部を有する円形の凹
    所が設けられ、この凹所から開口部にかけて前記
    ピンを中心にして回動する弾性体が収容され、こ
    の弾性体は前記凹所に収容される円板状の基体に
    前記凹所の開口部から突出する棒状の突出部が形
    成されて成り、この弾性体は前記凹所に収容され
    たときに、蝶番の端面からはみ出る厚さに形成さ
    れるとともに、対面する他方の蝶番の一端面に圧
    接され、前記容器本体の後端部には、閉蓋時に前
    記突出部が開口部壁面により押し縮められた状態
    で係合される位置に突起が形成されていることを
    特徴とするコンパクト容器。
JP1986058218U 1986-04-17 1986-04-17 Expired JPH0328813Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986058218U JPH0328813Y2 (ja) 1986-04-17 1986-04-17

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JP1986058218U JPH0328813Y2 (ja) 1986-04-17 1986-04-17

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Publication Number Publication Date
JPS62168813U JPS62168813U (ja) 1987-10-26
JPH0328813Y2 true JPH0328813Y2 (ja) 1991-06-20

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ID=30888603

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JP1986058218U Expired JPH0328813Y2 (ja) 1986-04-17 1986-04-17

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JPS62168813U (ja) 1987-10-26

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