JPH0319289Y2 - - Google Patents
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- JPH0319289Y2 JPH0319289Y2 JP1986119987U JP11998786U JPH0319289Y2 JP H0319289 Y2 JPH0319289 Y2 JP H0319289Y2 JP 1986119987 U JP1986119987 U JP 1986119987U JP 11998786 U JP11998786 U JP 11998786U JP H0319289 Y2 JPH0319289 Y2 JP H0319289Y2
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- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 5
- 239000002537 cosmetic Substances 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
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- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案はコンパクト容器に関し、特に、容器本
体と蓋体との、留部構造の改良に関するものであ
る。
体と蓋体との、留部構造の改良に関するものであ
る。
従来の技術
従来、化粧品、文具、その他雑貨等を収容する
コンパクト容器は周知である。この種のコンパク
ト容器は被収容物を収容する容器本体と、この容
器本体に回動自在の蓋体とを有している。蓋体の
開閉方式としては、蓋体を直接手によつて開くよ
うにしたもの、あるいは、容器本体と蓋体間に、
実公昭60−18167号公報記載の考案のごときフツ
クピースを設け、このフツクピースの回転によつ
て蓋体を開くようにしたものが知られている。
コンパクト容器は周知である。この種のコンパク
ト容器は被収容物を収容する容器本体と、この容
器本体に回動自在の蓋体とを有している。蓋体の
開閉方式としては、蓋体を直接手によつて開くよ
うにしたもの、あるいは、容器本体と蓋体間に、
実公昭60−18167号公報記載の考案のごときフツ
クピースを設け、このフツクピースの回転によつ
て蓋体を開くようにしたものが知られている。
このように、従来のコンパクト容器における蓋
体の開閉方式として各種の方式があるが、蓋体の
留部の構造にあつては、実公昭60−18167号公報
記載の考案のごとく、いずれも、蓋体と容器本体
(又はフツクピース)から互いに対向させて一対
のフツクを突設させ、その一方側のフツクには凸
部を、他方側のフツクには凹部を、それぞれ設
け、この凸部と凹部との嵌合により、蓋体を容器
本体に係合固定する構造のものが一般的であつ
た。
体の開閉方式として各種の方式があるが、蓋体の
留部の構造にあつては、実公昭60−18167号公報
記載の考案のごとく、いずれも、蓋体と容器本体
(又はフツクピース)から互いに対向させて一対
のフツクを突設させ、その一方側のフツクには凸
部を、他方側のフツクには凹部を、それぞれ設
け、この凸部と凹部との嵌合により、蓋体を容器
本体に係合固定する構造のものが一般的であつ
た。
また他の方法としては、実公昭15−4290号公報
記載の考案のごとく、蓋体の内周および容器本体
外周の、略全周にテーパー状の係合面を設け、蓋
体と容器本体とを無理嵌めする方法が知られてい
る。
記載の考案のごとく、蓋体の内周および容器本体
外周の、略全周にテーパー状の係合面を設け、蓋
体と容器本体とを無理嵌めする方法が知られてい
る。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら、前記実公昭60−18167号のごと
き蓋体のフツク構造においては、蓋体の開閉動作
に際し、一方のフツクの凸部が他方のフツクの凹
部周囲に乗り上げて摺動するため、その繰り返し
の乗り上げによつて凸部側のフツクが撓み方向に
弾性弛緩してがたついたり、曲げ疲労により破損
したりするという問題がある。また、前記凸部を
含むフツクの寸法精度は非常に厳しく、わずかの
製作誤差により、蓋体のがたつきや、きしみが生
じるという不都合がある。
き蓋体のフツク構造においては、蓋体の開閉動作
に際し、一方のフツクの凸部が他方のフツクの凹
部周囲に乗り上げて摺動するため、その繰り返し
の乗り上げによつて凸部側のフツクが撓み方向に
弾性弛緩してがたついたり、曲げ疲労により破損
したりするという問題がある。また、前記凸部を
含むフツクの寸法精度は非常に厳しく、わずかの
製作誤差により、蓋体のがたつきや、きしみが生
じるという不都合がある。
また、実公昭15−4290号のごとく、蓋体と容器
本体とを無理嵌めする方法は、開閉動作に極めて
強い力を必要とし、力の弱い女性が使用するコン
パクト容器としては好ましくない。またフツク方
式の場合と同じく、寸法精度は非常に厳しく、わ
ずかの製作誤差により、蓋体のがたつきや、きし
みが生じるという不都合がある。
本体とを無理嵌めする方法は、開閉動作に極めて
強い力を必要とし、力の弱い女性が使用するコン
パクト容器としては好ましくない。またフツク方
式の場合と同じく、寸法精度は非常に厳しく、わ
ずかの製作誤差により、蓋体のがたつきや、きし
みが生じるという不都合がある。
本考案は上記従来の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、蓋体の繰り返し
の開閉によつてもフツクに弾性弛緩や破損を生じ
ることがなく、また、容器部品にわずかの製作誤
差が生じても蓋体のがたつきやきしみを生じるこ
とがない優れたコンパクト容器を提供することに
ある。
されたものであり、その目的は、蓋体の繰り返し
の開閉によつてもフツクに弾性弛緩や破損を生じ
ることがなく、また、容器部品にわずかの製作誤
差が生じても蓋体のがたつきやきしみを生じるこ
とがない優れたコンパクト容器を提供することに
ある。
問題点を解決するための手段
本考案は上記目的を達成するために、次のよう
に構成されている。すなわち、本考案は、被収容
物を収容する容器本体と、容器本体に回動自在に
軸支され該容器本体を閉鎖する蓋体と、該蓋体の
先端部とほぼ向き合う位置に回動自在に軸支され
その軸支部を中心として一方側には蓋体と係合連
動する係合動作部が、他方側には回動操作部が形
成されているフツクピースとを有し、該フツクピ
ースの一方向の回動によつて蓋体を係合動作部を
介して開回動させるコンパクト容器において、前
記蓋体には、フツクピース側に向つて斜め下方に
傾斜する係合接触面を備えた第1のフツクが突設
されており、また、フツクピースの係合動作部に
は、蓋体の閉蓋状態において、前記第1のフツク
の係合接触面とほぼ同一の傾斜面を有して、該第
1のフツクの係合接触面と面接触してかみあい係
合する第2のフツクが形成されているとともに、
第1のフツクと第2のフツクとの少くとも一方は
弾性部材により構成されている。
に構成されている。すなわち、本考案は、被収容
物を収容する容器本体と、容器本体に回動自在に
軸支され該容器本体を閉鎖する蓋体と、該蓋体の
先端部とほぼ向き合う位置に回動自在に軸支され
その軸支部を中心として一方側には蓋体と係合連
動する係合動作部が、他方側には回動操作部が形
成されているフツクピースとを有し、該フツクピ
ースの一方向の回動によつて蓋体を係合動作部を
介して開回動させるコンパクト容器において、前
記蓋体には、フツクピース側に向つて斜め下方に
傾斜する係合接触面を備えた第1のフツクが突設
されており、また、フツクピースの係合動作部に
は、蓋体の閉蓋状態において、前記第1のフツク
の係合接触面とほぼ同一の傾斜面を有して、該第
1のフツクの係合接触面と面接触してかみあい係
合する第2のフツクが形成されているとともに、
第1のフツクと第2のフツクとの少くとも一方は
弾性部材により構成されている。
作 用
上記構成からなる本考案において、蓋体の開蓋
状態においては、フツクピースは一方向、例えば
反時計方向に回動した状態にある。この状態から
蓋体を閉じるには該蓋体を下方へ押し付ければよ
い。この蓋体の下方押し付けによつて蓋体は軸支
部を支点として反対方向、例えば時計方向へ回動
する。この蓋体の回動により、第1のフツクの下
端部が第2のフツクの係合接触面に線接触する。
そして、フツクピースは蓋体からの駆動力を受け
て軸支部を支点として反時計方向へ回動する。こ
の蓋体とフツクピースとの連動回動に伴い、第1
のフツクと第2のフツクは相互に押圧接触し、第
1のフツクまたは第2のフツク若しくはその両方
を、弾性的に押圧変形させながら、係合接触面に
沿つて滑り移動する。そして、閉蓋完了時には第
1のフツクの傾斜状の係合接触面は、第2のフツ
クの傾斜状の係合接触面に面接触し、両係合接触
面は互いにほとんど力を及ぼし合わない状態でか
み合い係合状態を保ち、蓋体はフツクピースを介
して容器本体に留められる。
状態においては、フツクピースは一方向、例えば
反時計方向に回動した状態にある。この状態から
蓋体を閉じるには該蓋体を下方へ押し付ければよ
い。この蓋体の下方押し付けによつて蓋体は軸支
部を支点として反対方向、例えば時計方向へ回動
する。この蓋体の回動により、第1のフツクの下
端部が第2のフツクの係合接触面に線接触する。
そして、フツクピースは蓋体からの駆動力を受け
て軸支部を支点として反時計方向へ回動する。こ
の蓋体とフツクピースとの連動回動に伴い、第1
のフツクと第2のフツクは相互に押圧接触し、第
1のフツクまたは第2のフツク若しくはその両方
を、弾性的に押圧変形させながら、係合接触面に
沿つて滑り移動する。そして、閉蓋完了時には第
1のフツクの傾斜状の係合接触面は、第2のフツ
クの傾斜状の係合接触面に面接触し、両係合接触
面は互いにほとんど力を及ぼし合わない状態でか
み合い係合状態を保ち、蓋体はフツクピースを介
して容器本体に留められる。
次に、閉蓋状態から蓋体を開くには、フツクピ
ースの回動操作部を下方へ押せばよい。この下方
押圧によつて、フツクピースは時計方向へ回動
し、係合動作部を介して蓋体を上方へ押し上げ
る。この押し上げ力によつて蓋体は反時計方向へ
回動し、閉蓋時と逆の手順に従つて蓋体は最初の
開蓋状態になるのである。
ースの回動操作部を下方へ押せばよい。この下方
押圧によつて、フツクピースは時計方向へ回動
し、係合動作部を介して蓋体を上方へ押し上げ
る。この押し上げ力によつて蓋体は反時計方向へ
回動し、閉蓋時と逆の手順に従つて蓋体は最初の
開蓋状態になるのである。
実施例
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図には本考案に係る化粧用コンパクト
容器の閉蓋時の断面構成が、また、第2図には開
蓋時の断面構成がそれぞれ示されている。
する。第1図には本考案に係る化粧用コンパクト
容器の閉蓋時の断面構成が、また、第2図には開
蓋時の断面構成がそれぞれ示されている。
図において、プラスチツク製の容器本体1の収
容部には、化粧料2が収容されている。この容器
本体1の先端部には、蝶番3を介して、蓋体4が
回動自在に軸支されており、この蓋体4の裏面側
には、化粧鏡5が設けられている。一方、容器本
体1の基端部には、蝶番6を介してフツクピース
7が、回動自在に軸支されており、該フツクピー
ス7は、蓋体4の先端部に対してほぼ向かい合う
格好となつている。このフツクピース7は、弾性
材料、例えばプラスチツク等で形成され、軸支部
の先端側には係合動作部8が、基端側には回動操
作部10がそれぞれ形成されている。
容部には、化粧料2が収容されている。この容器
本体1の先端部には、蝶番3を介して、蓋体4が
回動自在に軸支されており、この蓋体4の裏面側
には、化粧鏡5が設けられている。一方、容器本
体1の基端部には、蝶番6を介してフツクピース
7が、回動自在に軸支されており、該フツクピー
ス7は、蓋体4の先端部に対してほぼ向かい合う
格好となつている。このフツクピース7は、弾性
材料、例えばプラスチツク等で形成され、軸支部
の先端側には係合動作部8が、基端側には回動操
作部10がそれぞれ形成されている。
本実施例において特徴的なことは、蓋体4とフ
ツクピース7にそれぞれフツクを形成し、このフ
ツク同志の、面接触によつて蓋体4を留めるよう
に構成したことである。すなわち、本実施例にお
いて、蓋体4の先端部裏面側から下方に第1のフ
ツク11が突設されており、この第1のフツク1
1の係合接触面12は、基端から先端にかけて、
フツクピース7側に向けて突出する傾斜面(図で
は湾曲傾斜面)に形成されている。一方、フツク
ピース7の係合動作部8はその途中において下方
に折曲され第2のフツク13が形成されている。
またさらに、その第2のフツク13の下端部は、
水平前方に折曲され、第1のフツク11の下端に
係合するための、係合片14が形成されている。
ツクピース7にそれぞれフツクを形成し、このフ
ツク同志の、面接触によつて蓋体4を留めるよう
に構成したことである。すなわち、本実施例にお
いて、蓋体4の先端部裏面側から下方に第1のフ
ツク11が突設されており、この第1のフツク1
1の係合接触面12は、基端から先端にかけて、
フツクピース7側に向けて突出する傾斜面(図で
は湾曲傾斜面)に形成されている。一方、フツク
ピース7の係合動作部8はその途中において下方
に折曲され第2のフツク13が形成されている。
またさらに、その第2のフツク13の下端部は、
水平前方に折曲され、第1のフツク11の下端に
係合するための、係合片14が形成されている。
前記第2のフツク13の係合接触面15には、
前記第1のフツク11の係合接触面12と同一の
傾斜が付けられている。従つて、第1図に示す閉
蓋状態においては、両係合接触面12,15は、
面接触状態となる。また、両係合接触面12,1
5のかみ合い係合状態においては、両係合接触面
12,15が、互いに押圧力を及ぼさず、かつ隙
間が生じないように、第1のフツク11と第2の
フツク13との突設位置が最適位置になるように
設計されている。また、本実施例における係合接
触面12,15の傾斜量、つまり両係合接触面1
2,15のかみあい量eは、第1のフツク11の
許容弾性曲げ変形量と、第2のフツク13の許容
弾性曲げ変形量の和よりも、小さい値に設定され
ている。さらに、前記係合接触面12,15のか
み合い係合の安定性を図るため、主要なかみ合い
面は両蝶番3,6の中心を結ぶ線よりも下方にな
るように構成してある。
前記第1のフツク11の係合接触面12と同一の
傾斜が付けられている。従つて、第1図に示す閉
蓋状態においては、両係合接触面12,15は、
面接触状態となる。また、両係合接触面12,1
5のかみ合い係合状態においては、両係合接触面
12,15が、互いに押圧力を及ぼさず、かつ隙
間が生じないように、第1のフツク11と第2の
フツク13との突設位置が最適位置になるように
設計されている。また、本実施例における係合接
触面12,15の傾斜量、つまり両係合接触面1
2,15のかみあい量eは、第1のフツク11の
許容弾性曲げ変形量と、第2のフツク13の許容
弾性曲げ変形量の和よりも、小さい値に設定され
ている。さらに、前記係合接触面12,15のか
み合い係合の安定性を図るため、主要なかみ合い
面は両蝶番3,6の中心を結ぶ線よりも下方にな
るように構成してある。
本実施例は上記のように構成されており、以下
にその作用を説明する。
にその作用を説明する。
まず、第1図の閉蓋状態から開蓋する場合は、
フツクピース7の回動操作部10を下方へ押せば
よい。この押圧操作により、フツクピース7は、
蝶番6の軸支部を支点として時計方向に回動し、
係合動作部8の頂面16および係合片14を介し
て蓋体4を上方へ押し上げる。この押し上げ力に
よつて、蓋体4は蝶番3の軸支部を支点として反
時計方向へ回動する。そして、この回動によつ
て、第1のフツク11は第2のフツク13を押圧
変形させながら、係合接触面15に沿つて上方へ
摺動し、両係合接触面12,15のかみあい係合
が、第2図のように解除される。この状態で蓋体
4を手で反時計方向へ回動することにより、蓋体
4を完全に開くことができる。
フツクピース7の回動操作部10を下方へ押せば
よい。この押圧操作により、フツクピース7は、
蝶番6の軸支部を支点として時計方向に回動し、
係合動作部8の頂面16および係合片14を介し
て蓋体4を上方へ押し上げる。この押し上げ力に
よつて、蓋体4は蝶番3の軸支部を支点として反
時計方向へ回動する。そして、この回動によつ
て、第1のフツク11は第2のフツク13を押圧
変形させながら、係合接触面15に沿つて上方へ
摺動し、両係合接触面12,15のかみあい係合
が、第2図のように解除される。この状態で蓋体
4を手で反時計方向へ回動することにより、蓋体
4を完全に開くことができる。
次に、蓋体4を閉じる場合は、第2図の状態か
ら蓋体4を下方へ押圧すればよい。この下方押圧
によつて蓋体4は時計方向へ回動し、第1のフツ
ク11は、係合接触面15に線接触した後、第2
のフツク13を内方へ押圧変形させながら、係合
接触面15に沿つて下方へ摺動する。その一方に
おいて、フツクピース7は蓋体4からの力を受け
て、反時計方向に回動する。そして、第1図に示
す閉蓋完了時には、第1のフツク11と、第2の
フツク13との係合接触面12,15同志が、完
全に面接触した状態で互いにかみあい係合を行
う。
ら蓋体4を下方へ押圧すればよい。この下方押圧
によつて蓋体4は時計方向へ回動し、第1のフツ
ク11は、係合接触面15に線接触した後、第2
のフツク13を内方へ押圧変形させながら、係合
接触面15に沿つて下方へ摺動する。その一方に
おいて、フツクピース7は蓋体4からの力を受け
て、反時計方向に回動する。そして、第1図に示
す閉蓋完了時には、第1のフツク11と、第2の
フツク13との係合接触面12,15同志が、完
全に面接触した状態で互いにかみあい係合を行
う。
従つて、このかみ合い係合状態では、第1のフ
ツク11は第2のフツク13に対し斜め下方に入
り込んでいるから、たとえ振動等が生じても第1
のフツク11がかみあい係合状態から自然に抜け
出すことがなく、蓋体4の留状態は確実に維持さ
れることになる。
ツク11は第2のフツク13に対し斜め下方に入
り込んでいるから、たとえ振動等が生じても第1
のフツク11がかみあい係合状態から自然に抜け
出すことがなく、蓋体4の留状態は確実に維持さ
れることになる。
また、閉蓋の動作中においては、第2のフツク
13は第1のフツク11から押圧されて、曲げ
(たわみ)変形を行うが、閉蓋完了状態において
は、同一傾斜面の係合接触面12,15が完全に
面接触してかみ合うから、第1のフツク11と第
2のフツク13とが力を及ぼし合うこともなく、
フツク11,13の異常変形やきしみを防止でき
る。また、開蓋や閉蓋の動作時には第2のフツク
13が第1のフツク11に押圧されて一時的に変
形を行うが、この変形に際しても従来のコンパク
ト容器に見られる、フツク凸部の大きな乗り上げ
変形を伴なうことがないので、フツク11,13
の弾性弛緩、破損等の弊害を発生することがな
い。
13は第1のフツク11から押圧されて、曲げ
(たわみ)変形を行うが、閉蓋完了状態において
は、同一傾斜面の係合接触面12,15が完全に
面接触してかみ合うから、第1のフツク11と第
2のフツク13とが力を及ぼし合うこともなく、
フツク11,13の異常変形やきしみを防止でき
る。また、開蓋や閉蓋の動作時には第2のフツク
13が第1のフツク11に押圧されて一時的に変
形を行うが、この変形に際しても従来のコンパク
ト容器に見られる、フツク凸部の大きな乗り上げ
変形を伴なうことがないので、フツク11,13
の弾性弛緩、破損等の弊害を発生することがな
い。
さらに、前述のごとく閉蓋完了時には、フツク
11,13同志が力を及ぼさないように、該フツ
ク11,13の形状や配設位置等が設計されてい
るから、たとえ、これら部品の射出成形による製
作誤差が生じても、その寸法の誤差は、両フツク
11,13の許容曲げ変形量の範囲で十分吸収す
ることが可能であり、フツク11,13同志に大
きな力が作用することはない。このため、射出成
形用金型の製作精度を緩和でき、金型製作の容易
化を大幅に改善できる。
11,13同志が力を及ぼさないように、該フツ
ク11,13の形状や配設位置等が設計されてい
るから、たとえ、これら部品の射出成形による製
作誤差が生じても、その寸法の誤差は、両フツク
11,13の許容曲げ変形量の範囲で十分吸収す
ることが可能であり、フツク11,13同志に大
きな力が作用することはない。このため、射出成
形用金型の製作精度を緩和でき、金型製作の容易
化を大幅に改善できる。
さらに、本実施例の構成によりば、開蓋や閉蓋
の動作時等におけるフツク11,13同志の押圧
力は、係合接触面12,15の傾斜面の形状、傾
斜角度、蝶番3,6の配設位置等の条件を変える
ことにより容易に変更可能であり、従つて、ユー
ザーの要求する仕様に応じたコンパクト容器を困
難なく提供することができる。
の動作時等におけるフツク11,13同志の押圧
力は、係合接触面12,15の傾斜面の形状、傾
斜角度、蝶番3,6の配設位置等の条件を変える
ことにより容易に変更可能であり、従つて、ユー
ザーの要求する仕様に応じたコンパクト容器を困
難なく提供することができる。
なお、本実施例では図から明らかなように、第
1のフツク11を肉厚にして、該第1のフツク1
1はほとんど変形しないように形成し、開蓋およ
び閉蓋動作中においては、専ら、第2のフツク1
3が変形するように構成したが、本考案は必ずし
もこれに限定されることはぬく、例えば、第1の
フツク11のみを変形するようにしてもよく、ま
た、第1のフツク11と第2のフツク13のいず
れも変形可能に構成してもよい。
1のフツク11を肉厚にして、該第1のフツク1
1はほとんど変形しないように形成し、開蓋およ
び閉蓋動作中においては、専ら、第2のフツク1
3が変形するように構成したが、本考案は必ずし
もこれに限定されることはぬく、例えば、第1の
フツク11のみを変形するようにしてもよく、ま
た、第1のフツク11と第2のフツク13のいず
れも変形可能に構成してもよい。
考案の効果
本考案は以上説明したように構成されているか
ら、蓋体の開蓋および閉蓋に際し、第1のフツク
と第2のフツクに異常変形を生じることがなく、
蓋体の繰り返しの開閉によつても前記第1のフツ
クおよび第2のフツクに弾性弛緩や破損を生じる
ことがない。
ら、蓋体の開蓋および閉蓋に際し、第1のフツク
と第2のフツクに異常変形を生じることがなく、
蓋体の繰り返しの開閉によつても前記第1のフツ
クおよび第2のフツクに弾性弛緩や破損を生じる
ことがない。
また、閉蓋完了時には、第1のフツクと第2のフ
ツクとが互いに同一傾斜の係合接触面を利用し
て、面接触状態でかみあい係合するから、第1の
フツクと第2のフツクとが互いに押圧力を及ぼし
合うことがなくても、蓋体を確実に留めておくこ
とが可能であり、両フツクの過圧接触によるきし
み等の問題を生じることもない。
ツクとが互いに同一傾斜の係合接触面を利用し
て、面接触状態でかみあい係合するから、第1の
フツクと第2のフツクとが互いに押圧力を及ぼし
合うことがなくても、蓋体を確実に留めておくこ
とが可能であり、両フツクの過圧接触によるきし
み等の問題を生じることもない。
さらに、前記の如く、本考案におけるコンパク
ト容器は従来のような凸部と凹部の嵌合留部を必
要としないから、蓋体の開閉が極めて円滑であ
り、使用者に心地よい使用感を与えることができ
る。
ト容器は従来のような凸部と凹部の嵌合留部を必
要としないから、蓋体の開閉が極めて円滑であ
り、使用者に心地よい使用感を与えることができ
る。
第1図は本考案の一実施例を示すコンパクト容
器の閉蓋状態の断面図、第2図は同コンパクト容
器の閉蓋時の断面図である。 1……容器本体、4……蓋体、7……フツクピ
ース、8……係合動作部、10……回動操作部、
11……第1のフツク、12,15……係合接触
面、13……第2のフツク。
器の閉蓋状態の断面図、第2図は同コンパクト容
器の閉蓋時の断面図である。 1……容器本体、4……蓋体、7……フツクピ
ース、8……係合動作部、10……回動操作部、
11……第1のフツク、12,15……係合接触
面、13……第2のフツク。
Claims (1)
- 被収容物を収容する容器本体と、容器本体に回
動自在に軸支され該容器本体を閉鎖する蓋体と、
該蓋体の先端部とほぼ向き合う位置に回動自在に
軸支されその軸支部を中心として一方側には蓋体
と係合連動する係合動作部が、他方側には回動操
作部が形成されているフツクピースとを有し、該
フツクピースの一方向の回動によつて蓋体を係合
動作部を介して開回動させるコンパクト容器にお
いて、前記蓋体には、フツクピース側に向つて斜
め下方に傾斜する係合接触面を備えた第1のフツ
クが突設されており、また、フツクピースの係合
動作部には、蓋体の閉蓋状態において、前記第1
のフツクの係合接触面とほぼ同一の傾斜面を有し
て、該第1のフツクの係合接触面と面接触してか
みあい係合する第2のフツクが形成されていると
ともに、第1のフツクと第2のフツクとの少くと
も一方は弾性部材により構成されていることを特
徴とするコンパクト容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986119987U JPH0319289Y2 (ja) | 1986-08-05 | 1986-08-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986119987U JPH0319289Y2 (ja) | 1986-08-05 | 1986-08-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6325904U JPS6325904U (ja) | 1988-02-20 |
JPH0319289Y2 true JPH0319289Y2 (ja) | 1991-04-24 |
Family
ID=31007881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986119987U Expired JPH0319289Y2 (ja) | 1986-08-05 | 1986-08-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0319289Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062564Y2 (ja) * | 1988-04-11 | 1994-01-26 | 吉田工業株式会社 | コンパクト容器 |
JPH0510727Y2 (ja) * | 1987-12-14 | 1993-03-16 | ||
JPH0510729Y2 (ja) * | 1988-03-22 | 1993-03-16 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6018167U (ja) * | 1984-03-31 | 1985-02-07 | セイレイ工業株式会社 | バツクホ− |
-
1986
- 1986-08-05 JP JP1986119987U patent/JPH0319289Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6018167U (ja) * | 1984-03-31 | 1985-02-07 | セイレイ工業株式会社 | バツクホ− |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6325904U (ja) | 1988-02-20 |
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