JP3345157B2 - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

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JP3345157B2
JP3345157B2 JP06621794A JP6621794A JP3345157B2 JP 3345157 B2 JP3345157 B2 JP 3345157B2 JP 06621794 A JP06621794 A JP 06621794A JP 6621794 A JP6621794 A JP 6621794A JP 3345157 B2 JP3345157 B2 JP 3345157B2
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Inventor
邦夫 山根
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釜屋化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥により変質する虞
れのあるファンデーションなどの化粧料の収容に適した
気密性の高いコンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンパクト容器として
は、実開平4−318号や実開平4−41316号に示
されるものがあった。
【0003】前者は、図7に示すように容器本体101
に枢着された蓋体(図示せず)の回動支点となる蝶番部
102と、この蓋体を開放不可に係止する係止機構10
3を、容器本体101の化粧料収納部104を挟む位置
に配置することにより、蓋体の撓みを抑えて、化粧料収
納部104の周囲に蓋体裏面に取り付けられたパッキン
(図示せず)が密着するようにしたものである。
【0004】また後者は、図8に示すように容器本体1
05の化粧料収納部106の前方に、蓋体107の裏面
に突設されたフック108と係合し、蓋体107を開放
不可に保持するロック部材109を内方押動かつ弾性復
帰可能に設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコンパ
クト容器は、いずれも化粧料収納部の前方に蓋体のフッ
クを係止するロック部材などの係止機構を設けている
が、蓋体は後方の回動支点とこの係止機構の二点で容器
本体に係止されているだけなので、撓み易く、特に化粧
料収納部の左右が蓋体の裏面に取り付けられたパッキン
と密着せず、その気密性が損なわれる虞れがあった。
【0006】また上記化粧料収納部は、容器本体に一体
的に形成あるいは固定して設けられているため蓋体の傾
きや撓みなどにより、蓋体の裏面に取り付けられたパッ
キンが、閉蓋時に容器本体の上面と正対せず、容器本体
の上部周縁に間隙を生じて気密性が失われる虞れもあっ
た。
【0007】そして、このようにして化粧料収納部の気
密性が損なわれると、内部に収納された化粧料が外部に
逸出したり、あるいは乾燥し、その品質が損なわれると
いう問題点を有していた。
【0008】本発明は、上述した従来のコンパクト容器
が有していた問題点の解決を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、蓋体の裏面
に突設される蓋体係止用のフックをパッキンの前方並び
に左右に設けると共に、この蓋体が枢着される容器本体
には、前記各フックと対応する位置にそれぞれ係止部が
形成され、両端に弾性片が連設されて成る係止部材を化
粧料収納部となる中皿の前方から内方に押し込み可能に
設けることとした。
【0010】また化粧料収納用の中皿が、取り付けられ
る容器本体の凹所内に中皿の裏面に接する凸部を設ける
ことにより、上記の課題を解決した。
【0011】
【作用】パッキンの周囲三方に突設されたフックは、そ
れぞれ容器本体側に取り付けられた係止部材の各係止部
と係合し、パッキンを中皿の周縁に密着させるように作
用する。また係止部材の両端に連設された弾性片は、容
器本体内に接して係止部材を上記係合をはかる方向に付
勢するものである。
【0012】また容器本体の凹所内に突設された凸部
は、中皿の裏面に接して中皿を揺動可能に支持するもの
である。
【0013】
【実施例】図1は、本発明コンパクト容器の実施例を示
す開蓋状態の平面図、図2は、閉蓋状態の断面図であ
る。
【0014】図示したように本発明のコンパクト容器
は、従来公知のコンパクト容器と同様に化粧料が収納さ
れる中皿3の側方にパフなどの化粧具収納部5を設けた
容器本体1の後部に、この容器本体1の上面を塞ぐ蓋体
2を回動開閉可能に取り付けたものであり、蓋体2の裏
面には、閉蓋時、上記中皿3の上部周縁33に当接する
リング状のパッキン6と、化粧時に使用する鏡7とが取
り付けられている。また、このパッキン6前方(図1に
おいて上方)の蓋体2裏面には、蓋体2係止用のフック
20が突設され、容器本体1の上面に嵌合した中枠8に
は、このフック20嵌入用の透孔80が形成されてい
る。
【0015】上記フック20は、図3の断面図に示すよ
うに下端内方に鉤部20aが突出した鉤形のものであ
る。
【0016】また中皿3は、図5に示すようにその外周
に形成された係合溝31に、中枠8の内周所定位置に突
設された突起81が嵌入することにより、容器本体1の
凹所11内に逸脱不可に保持されている。
【0017】ここにおいて本発明のコンパクト容器で
は、蓋体2裏面のパッキン6の左右両側にも上記フック
20と同様のフック21,22が突設され、中枠8の対
応する箇所にも上記透孔80と同様の透孔81,82が
設けられている。また容器本体1内には、上記フック2
0,21,22と係合し、蓋体2を開放不可に保持する
係止部材4が中皿3の周囲をほぼ囲むように取り付けら
れている。
【0018】図4は、上記係止部材4の拡大平面図であ
る。図示したように本発明が要部とする係止部材4は、
先端を薄肉の弾性部42aとした略C字状の湾曲部42
と、この湾曲部42の基端側に連続する平板状の押動操
作部41と、その他方側の弾性部43、及び前記押動操
作部41内方の直杆部44とを、可撓性を有する合成樹
脂材で一体成形したものである。また上記湾曲部42の
前面と側面には、それぞれ上部前方(図4において手前
下方)を傾斜面47a,45aとした係止部47,45
が形成され、上記直杆部44の側面にも同様の係止部4
6が形成されている。そしてこの係止部材4は、図1に
破線で示すように押動操作部41を容器本体1前面の開
口部13に係合させて、内方押し込み可能に取り付けら
れている。なおこの時、係止部材4両端の弾性部42
a,43は、それぞれ容器本体1内の周壁に接して、係
止部材4を容器本体1の前方に付勢している。
【0019】また中皿3が取り付けられる容器本体1の
凹所11内底面には、凸部12が設けられ、この凸部1
2が中皿3の裏面に形成された凹部32に嵌入すること
により、中皿3を揺動可能に一点支持している。
【0020】このようにして成る本発明のコンパクト容
器は、図1に示す開蓋状態から蓋体2を枢着された容器
本体1側に回動させると、蓋体2の裏面に突設されたフ
ック20,21,22がそれぞれ中枠8の透孔80,8
1,82内に侵入し、この透孔80,81,82内に位
置する係止部材4の各係止部47,45,46上端に接
する。そしてこの状態から更に蓋体2を容器本体1側に
押し付けると、フック20,21,22は係止部47,
45,46の上部前方に形成された傾斜面47a,45
a,46aに沿って下方に押し込まれることとなり、こ
の時の反力で弾性部42a,43の弾性力で前方に付勢
されている係止部材4は、この弾性力に抗して容器本体
1の後方(枢着点方向)へと移動する。やがて、フック
20,21,22先端の鉤部20a,21a,22aが
係止部47,45,46の下方に入り込むと、弾性部4
2a,43の弾性力で係止部材4は原状に復帰し、フッ
ク20,21,22を抜脱不可に係止する。このように
して蓋体2は、開放不可に容器本体1上面を閉蓋するも
のである。この時、蓋体2は回動支点となる枢軸9と、
三方のフック20,21,22で容器本体1側に係合す
るので、パッキン6の全周が、中皿3の上部周縁33に
押しつけられることとなり、両者の密着が図られる。ま
た例え蓋体2に撓みなどが生じてパッキン6が中皿3の
上面に均一に当たらない事態が生じても図6に示すよう
に中皿3が凸部12を中心に揺動し、パッキン6に正対
するので両者の密着が図られるものである。
【0021】このようにして本発明のコンパクト容器で
は、閉蓋時、中皿3とパッキン6が密着し、内部の気密
が保たれるので、中皿3に収納された化粧料の外部への
漏洩や揮発による変質などの不都合が生じないものであ
る。
【0022】そして蓋体2の係合を解除するには、容器
本体1の前面に位置する係止部材4の押圧操作部41を
弾性部42a,43の弾性力に抗して内方に押し込めば
良く、このことで上記係止部47,45,46とフック
20,21,22先端の鉤部20a,21a,22aと
の係合が外れ、図示しないキックばねなどで開方付勢さ
れた蓋体2が、容器本体1との枢支点を中心に回動する
ことにより、蓋体2の開放がなされる。
【0023】以上のようにして本発明のコンパクト容器
は、通常のコンパクト容器と何ら変わることなく使用で
きるにも関わらず、収納された化粧料の漏洩や揮発が確
実に防止されるものである。
【0024】なお本実施例では、容器本体1の凹所11
内に突設された凸部12が、中皿3の裏面に形成された
凹部32に嵌入することにより、中皿3が揺動可能に支
持されるようにした例を示したが、本発明のコンパクト
容器では、パッキン6周囲の三箇所でフック20,2
1,22が係合することにより、パッキン6と中皿3の
密着が図られるようになっていれば良く、中皿3は必ず
しも揺動可能に支持されるようになっていなくても良
い。また中皿3が揺動可能に支持される際も必ずしもそ
の裏面の凹部32は必要ではない。更に凸部12も容器
本体1側ではなく、中皿3の裏面側に設けることとして
も良い。
【0025】
【発明の効果】以上の通り、本発明のコンパクト容器で
は、中皿の左右両側と前方の三箇所で蓋体のフックが係
止部材と係合し、その後方で本体と蓋体とが枢軸で連結
されているので、蓋体は中皿の外側四方で本体に係止さ
れることとなり、このことにより蓋体の撓みや傾きが有
効に抑えられ、蓋体裏面に取り付けられたパッキンが確
実に中皿の周縁に密着して中皿の気密性が保たれる。ま
た中皿の裏面、あるいはこの中皿が収納される容器本体
の凹所内底面に凸部を形成し、この凸部で中皿を揺動可
能に一点支持することとすれば、例え斜めにパッキンが
接したとしても中皿がパッキンに正対し、密着するので
より確実な気密性の向上が図られる。よって、収納され
た化粧料の外部への漏洩や化粧料の乾燥による変質が確
実に防止されることとなる。
【0026】しかも上記三箇所におけるフックの係合/
解除は、一つの係止部材の駆動により同時になされるの
で、操作が極めて容易である。
【0027】更に化粧料を収納した中皿は、容器本体の
一方の側に設けられているにもかかわらず、係止部材の
押動操作部は、容器本体の中心前方に位置するため操作
が行い易いという多くの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の開蓋状態簡略平面図である。
【図2】同上、閉蓋状態の断面図である。
【図3】同上、蓋体の断面図である。
【図4】同上、係止部材の平面図である。
【図5】同上、要部拡大断面図である。
【図6】同上、中皿の揺動状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図7】従来例の簡略平面図である。
【図8】他の従来例の開蓋状態平面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋体 3 中皿 4 係止部材 6 パッキン 12 凸部 20,21,22 フック 41 押動操作部 42a,43 弾性部 45,46,47 係止部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に形成された凹所内に化粧料収
    納用の中皿が取り付けられ、この容器本体の後部に枢着
    された蓋体の裏面には、前記中皿の上部周縁に当接する
    パッキンが取り付けられたコンパクト容器において、上
    記蓋体裏面のパッキンの左右両側並びに前方に蓋体係止
    用のフックが突設され、上記容器本体には、前記各フッ
    クと対応する位置にそれぞれこのフックと係合可能な係
    止部が設けられると共に両端に弾性部を有する係止部材
    が、上記蓋体の回動支点方向に移動可能に取り付けられ
    たことを特徴とするコンパクト容器。
  2. 【請求項2】 中皿の裏面、あるいはこの中皿が装着さ
    れる容器本体の凹所内のいずれかに凸部が形成され、こ
    の凸部で中皿が揺動可能に支持されたことを特徴とする
    請求項1記載のコンパクト容器。
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