JPH03281996A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、揺動スクロールをオルダムリングを介してメ
インフレームにて支持してなるスクロール圧縮機に関す
る。

（ロ）従来の技術 本発明に先行する特開昭６３−１０６３８５号公報に記
載された従来のスクロール圧縮機では、第４図及び第５
図に示すように、揺動スクロールを、オルダムリング（
１）を介してメインフレーム（２）にて支持すると共に
、前記オルダムリング（１）の径方向外側に一対の支持
脚（３）（４）を突出形成し、両支持脚（３）（４）を
前記メインフレーム（２）の往復摺動溝（５）に係合し
ている。

しかしながらこの種従来のスクロール圧縮機では、前記
両支持脚（３）（４）をそれぞれの中心＊（１１）（１
２）について互いに揃えて形成しているため、両支持脚
（３）（４）の合計支持面積幅（Ｗ）が狭くなり、こり
狭小幅（Ｗ）に起因して、オルダムリング（１）が第５
図に示すように往復摺動溝（５）の摺動面（５ａ）に対
し傾斜して一側のエツジ部（ｌｅ）だけで片当りした状
態で摺動するようになり、従って前記支持脚（３）（４
）及び前記往復摺動溝（５）の両者が摩耗する欠点があ
る。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明は前述の欠点を解消し、前記オルダムリングとそ
の往復摺動溝との互いの偏摩耗を防止することで、この
オルダムリングによる揺動スクロールの支持機能を安定
化し、それによって圧縮要素の圧縮機能を安定化させる
ものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、固定スクロールと揺動スクロールを有する圧
縮要素を円節状容器に収納し、該円筒状容器の内周にメ
インフレームを張設し、該メインフレームにてオルダム
リングを介して前記揺動スクロールを自転阻止状態で支
持すると共に、前記オルダムリングの径方向外側に一対
の支持脚を突出形成し、両支持脚を前記メインフレーム
に形成された往復摺動溝に係合してなるものであって、
前記両支持脚をそれぞれの中心線について互いに平行状
態を維持して変移させてなるものである。

（ホ）　　１％　　　用 本発明によれば、オルダムリングは一対の支持脚が互い
に変移した分だけ支持面の横幅が拡がりメインフレーム
に対して安定に支持され片当りによる偏摩耗が防止され
るようになり、よって経年使用時においても前記オルダ
ムリングによる揺動スクロールの支持機能が安定し、そ
れによって圧縮要素の圧縮機能が高く維持されるように
なる。

（へ）実施例 次に本発明の一実施例について説明する。

第１図において、（６）は密閉された円筒状容器で、そ
の内部には上側の圧縮要素（７）と下側の電動要素（８
）を収納している。（９）はメインフレームで、円筒状
容器（６）の内周に、圧入、焼バメ等により固着するこ
とで、略環状に張設されている。

（１（＋）は前記圧縮要素（７）の一部を構成する固定
スクロールで、前記メインフレーム（９）に螺子（１１
）にて固定されている。固定スクロール（１０）は、円
板状の端板（１２）の中央部にインボリュート曲線態様
の第１のうず巻体（１３）を形成している。（１４）は
固定スクロール（１０）に対向して配設した揺動スクロ
ールで、前記第１のうず巻体（１３）に対向してかみ合
う第２のうす巻体（１５）を端板（１６）に形成してい
る。第２のうず巻体（１５）は前記第１のうず巻体（１
３）と同様にインボリュート曲線態様に形成されている
。また端板（１６）の中央部にはボス部（１７）が突出
形成されている。

（１８）は吸入管で、その吸入冷媒を前記電動要素（８
）の各所の間隙（図示しない）及び前記メインフレーム
（９）の吸込孔（１９）を経て前記圧縮要素（７）の吸
込側空間（２０）に供給する。吸込側空間（２０）の冷
媒は、固定スクロール（１０）と揺動スクロール（１４
）の間に形成される圧縮室（２１）に取入れられる。（
２２）は圧縮室（２１）の中央部の吐出ポート（２３）
に連通する高圧室で、前記固定スクロール（１０）の端
板（１２）と前記円筒状容器（６）で画成されている。

（２４）は高圧室（２２）に連通ずる吐出管で、円筒状
容器（６）に貫設されている。

（２５）は前記電動要素（８）の一部を構成するステー
ター、（２６）はステーター（２５）の内側に配設した
ローター、（２７）はローター（２６）に挿着した回転
軸である。

第２図において、（２８）は前記回転軸（２７）の−上
端部に設けたクランクシャフトで、クランクピン（２９
）を突出形成している。（３０）は前記クランクピン（
２９）に嵌挿して回転するスイングリンクで、その略中
央部にニードルベアリング（３１）を有して前記揺動ス
クロール（１４）のボス部（１７）を受容している。ス
イングリンク（３０）はそのニラドルベアリング（３１
）の軸芯を前記回転軸（２７）に対して手許偏芯させる
ことで前記揺動スクロール（１４）を公転運動させると
共に自動側、し、する。（３２）は前記揺動スクロール
（１４）の自転をレロ止するオルダムリングで、径方向
外側に一対に支持１１ｆｆｌ（３３）（３４）を突出形
成して揺動スクロール（１４）の摺動溝部（３５）　（
一方しか示さない）を支持すると共に、前記支持椀（３
３）（３４）に対し略９０°変移した個所で径方向外側
に一対の支持脚（３６）（３７）を突出形成しこの支持
脚（３Ｇ）（３７）を往復摺動溝（３８）（３９）に係
合することで前記メインフレーム（９）上に支持されて
いる。前記往復摺動溝（３８）（３９）の近傍の座面（
４０）（４１）には、半Ｊング状のスラストプレート（
４２）（４３）が載置されている。

而して前記両支持ＩＩＩ（３６）（３７）は、第３図に
示すように、それぞれの中心線（３６１）（３７ｉ）に
ついて互いに平行状態を維持して変移させである。また
両支持脚（３６）（３７）の変移状態に対応して前記往
復摺動溝（３８）（３９）も、それぞれの中心線につい
て互いに平行状態を維持して変移させである。前記オル
ダムリング（３２）では、両支持脚（３６）（３７）が
互いに変移した分だけ支持面の合計横幅が寸法（Ｘ）に
拡がって安定したものになる。従って前記オルダムリン
グ（３２）は、矢印六方向の偏倚荷重等に対してもグラ
つくことなく安定に前記メインフレーム（９）上に載置
されるようになる。

前記スクロール圧縮機では、前記電動要素（８）が回転
すると、これにより前記揺動スクロール（１４）は円軌
道上で公転運動し、この揺動スクロール（１４）と固定
スクロール（１０）との間にガス状冷媒が吸入され、こ
のガス状冷媒は両うず巻体（１３）（１５）間に形成さ
れる圧縮室（２１）とともに外側から中央部に向かって
移動しながら容積を縮小して圧縮されるようになる。

また前記スクロール圧縮機では、オルダムリング（３２
）は−・対の支持脚（３６）（３７）が互いに変移した
分だけ支持面の横幅（Ｘ）が拡大しメインフレーム（９
）に対して安定に支持され片当りによる偏摩耗が阻止さ
れるようになり、よって経年使用時においても前記オル
ダムリング（３２）による揺動スクロール（１４）の支
持機能が安定し、それによって圧縮要素（７）の圧縮機
能が高く維持されるようになる。

（ト）発明の効果 本発明は以上のように構成したから、オルダムリングは
一対の支持脚が互いに変移した分だけ支持面の横幅が拡
がりメインフレームに対して安定に支持され片当りによ
る偏摩耗が防止されるようになり、よって経年使用時に
おいても前記オルダムリングによる揺動スクロールの支
持機能を安定化でき、それによって圧縮要素の圧縮機能
を高く維持できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の縦断面図、第２図は同実施
例の一部分の分解斜視図、第３図は同実施例に備えられ
たオルダムリングの上面図、第４図は従来例に備えられ
たオルダムリングの上面図、第５図は同オルダムリング
の動作説明図である。 （６）・・・円筒状容器、（７）・・・圧縮要素、（９
）・・・メインフレーム、（１０）・・・固定スクロー
ル、（１４）・・・揺動スクロール、（３２）・・・オ
ルダムリング、（３６）（３７）・・・支持脚、（３６
０（３７ｊ）・・・中・Ｃ’！、　（３８）（３９）・
・・往復摺動溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）固定スクロールと揺動スクロールを有する圧縮要素
   を円筒状容器に収納し、該円筒状容器の内周にメインフ
   レームを張設し、該メインフレームにてオルダムリング
   を介して前記揺動スクロールを自転阻止状態で支持する
   と共に、前記オルダムリングの径方向外側に一対の支持
   脚を突出形成し、両支持脚を前記メインフレームに形成
   された往復摺動溝に係合してなるものであって、 前記両支持脚をそれぞれの中心線について互いに平行状
   態を維持して変移させてなることを特徴とするスクロー
   ル圧縮機。