JPS63309794A - スクロ−ル圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 この発明は電動機部の両端で回転軸を軸支するスクロー
ル圧縮機の改良に関する。

（ロ）　従来の技術 従来のスクロール圧縮機は例えば特開昭５９−１１５４
８８号公報に示されているように構成されている。ここ
で、この公報を参考に従来例を説明する。第２図におい
て、５０は密閉容器、５１は固定スクロール、５２は旋
回スクロールである。

固定スクロール５１と旋回スクロール５２とは互いに円
板状の端板５３，５４と、これに立設して形成されるう
ずまき状のランプ５５．５６とを備え、これらのランプ
を内側に向けてかみ合わせている。旋回スクロール５２
にはその下面側にすべり軸受５７が設けられている。こ
のすべり軸受には回転軸５８の軸心に対して偏心してい
るクランク部５９が係合されている。回転軸５８はその
上部をフレーム６０に装着されたころがり軸受６１およ
びその下部をすべり軸受６２によって支持されている。

回転軸５８は電動機部６３によって回転されている。こ
の回転軸の回転により、旋回スクロール５２はオルダム
継手６４によって旋回運動をするが、見かけ上の自転は
阻止される。この運動により、吸入バイブロ５から吸入
した冷媒は旋回スクロール５２と固定スクロール５１と
の内部で圧縮され吐出口６６から密閉容器５０内に放出
され、吐出パイプ６７から吐出される。両スクロール５
１．５２により閉じ込められた流体の圧縮作用により旋
回スクロール５２、すべり軸受５７およびクランク部５
９を通して回転軸５８に作用する荷重はころがりｋｌ受
６１およびすべり軸受６２によって受は止められる。回
転軸５８の内部にはその」二部に行くに従い中心に対し
て偏心量が大きくなる第１偏心給油路６８と、中心に対
して偏心した第２偏心給油路６９とが設けられている。

この第１・第２偏心給油路は回転軸５８の回転により密
閉容器５０内の底部の油を遠心ポンプ作用で汲み上げて
各軸受５７，６１．６２に供給している。

この構造のスクロール圧縮機ではころがり軸受６１とす
べり軸受６２とを旋回スクロール５２のすべり軸受５７
に係合している回転軸５８のクランク部５９側の電動機
部６３の片側に設け、ころがり軸受６１と回転軸５８と
のすきまを小さくして、この回転軸の傾きを小さくシ、
すべり軸受５７．６２の片当りによる軸受損失が小さく
なるようにしたものである。

（ハ）　発明が解決しようとする問題点しかしながら、
ころがり軸受６１とすべり軸受６２とは電動機部６３の
片側で回転軸５８を軸支しているため、軸受と反対側の
回転軸５８の変形が大きくなり、固定子７０に回転子７
１が接触し、騒音が発生したり、破損したりする等の問
題があった。

この発明は上記の問題を解決するために、電動機部の両
側で回転軸をフレームに設けた主軸受部と補助軸受部と
で軸支させ、これらの軸受部の中、補助軸受部を円筒ケ
ースの内壁に圧入あるいは焼バメ等で固着するとともに
、電動機部と円筒ケース内に内嵌される着体とで挟持し
、補助軸受部の密閉容器内での固定を、特別な部品を用
いることなく強固にすることを目的としたものである。

（ニ）　問題点を解決するための手段 この発明は固定スクロールに対して見かけ上自転しない
ように旋回スクロールを公転させる回転軸を、電動機部
の」一方のフレームの中央に設けた主軸受部と、電動機
部の下方に設けた補助軸受部とで軸支させ、この補助軸
受部を円筒ケースの内壁に圧入あるいは焼バメで固着さ
せるとともに、電動機部と蓋体とで挟持させたものであ
る。

（ボ）　作用 この発明は上記のように構成したことにより、回転軸を
軸支する補助軸受部を円筒ケースの内壁に圧入あるいは
焼バメ等で固着させ、かつ、電動機部と円筒ケースに内
嵌される蓋体とで挟持し、補助軸受部が圧入代あるいは
焼バメ代を小さくしても密閉容器内で強固に固定される
ようにしたものである。

（へ）　実施例 以下この発明を第１図に示す実施例に基いて説明する。

１は密閉容器で、この容器は電動機部２の取付けられる
円筒ケース３と、スクロール圧縮機部４の取付けられる
上蓋体５と、オイルの貯溜されるオイル溜６を有する下
蓋体７とで構成されている。

円筒ケース３の上端面にはスクロール圧縮機部４に固定
されたフレーム８が載せられている。このフレームの中
央には回転軸９を軸支する主軸受部１０が１体に設けら
れている。電動機部２は円筒ケース３の内壁に焼バメ固
定される固定子１１と、この固定子の内部でエアギャッ
プ１２を介して回転軸９に挿着された回転子１３とで構
成されている。スクロール圧縮機部４は固定スクロール
１４と旋回スクロール１５とで構成されている。固定ス
クロール１４は密閉容器１内を上下に仕切る円板状の端
板１６と、この端板の一方の面周縁シこ突設された環状
壁１７と、この環状壁で囲まれて端板１６に立設された
インボリュート状またはこれに近似の曲線からなる渦ま
き状のランプ１８とで構成されている。固定スクロール
１４の端板１６には中央に吐出孔１９が設けられている
。そして、固定スクロール１４は環状壁１７およびラッ
プ１８の突出方向を下方としてこの環状壁がフレーム８
の周縁の取付脚２０にポル１−２１で固定されている。

旋回スクロール１５は端板２２と、この端板の一方の面
に立設されたインボリュー１−状またはこれに近似の曲
線からなる渦まき状のラップ２３と、端板２２の他方の
而の中央に突設されたピン部２４とで構成されている。

そして、旋回スクロール１５はラップ２３の突出方向を
」一方として、このランプが固定スクロール１４のラッ
プ１８に向い合ってかみ合うようにして内部に複数個の
圧縮空間２５を形成するようにしている。２６は回転軸
９の先端に設けられて旋回スクロール１５のピン部２４
を挿入するホス穴で、このホス穴の中心は回転軸９の軸
心と偏心して設けられている。

ホス穴２６のまわりの回転軸９にはバランスウェイ１−
２７が設けられている。２８は固定スクロール１４に対
して旋回スクロール１５を見かけ上自転しないように円
軌道上を公転させるオルダム継手である。フレーム８の
外周にはスクロール圧縮機部４に冷媒を導く吸込通路２
９が形成されている。

３０は電動機部２の下方で回転軸９を軸支する補助軸受
部で、この補助軸受部には外周に密閉容器１の内壁に焼
バメ固定される固定部３１が設けられている。この固定
部は電動機部２の固定子１１と下蓋体７とで挟持されて
いる。

３２は吐出管で、この吐出管は上蓋体５に取付けられて
いる。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
機部２を回転させると、その回転力が回転軸９を介して
旋回スクロール１５に伝えられる。

すなわち、旋回スクロール１５は回転軸９のボス穴２６
にこの回転軸の軸心に対して偏心して挿入されたピン部
２４で駆動され、オルダム継手２８で固定スクロール１
４に対して見かけ上自転しないように円軌道上を公転さ
せられる。そして、固定スクロール１４と旋回スクロー
ル１５とはこれらのスクロールで形成された圧縮空間２
５を外方から内方へ向って漸次縮小させ、密閉容器１内
に流入し、フレーム８の吸込通路２９を流れる冷媒を圧
縮している。この圧縮された冷媒は固定スクロール１４
の端板１６の吐出「１１９を介して吐出管３２から密閉
容器１外に吐出される。

回転軸９を軸支する補助軸受部３０は密閉容器１の内壁
に固定部３１を焼バメ固定するとともに、この固定部を
電動機部２の固定子１１と下蓋体７とで挟持することに
より、焼バメによる押圧力と挟持力とで密閉容器１内に
数句けられるようにしている。しかも、補助軸受部３０
は固定部３１の焼バメ代を小さくすることにより、軸受
部に焼バメによる押圧力でひずみが生じないようにして
いる。

回転軸９は電動機部２の両側に設けられた主軸受部１０
と補助軸受部３０とで軸支することにより、回転子１３
に作用する遠心力で変形するのを小さくし、この回転子
が固定子１１に当たらないようにしている。

この発明は電動機部２の下方で回転軸９を軸支する補助
軸受部３０を円筒ケース３の内壁に焼バメ固着するとと
もに、電動機部２の固定子１１と下蓋体７とで挟持する
ことにより、焼バメ代を大きくすることなく、密閉容器
１内に補助軸受部３０を強固に取付けられるようにした
ものである。

（ト）　　発明の効果 この発明のスクロール圧縮機は固定スクロールに対して
見かけ上自転しないように旋回スクロールを公転させる
回転軸を、電動機部の上方のフレームの中央に設けた主
軸受部と、電動機部の下方に設けた補助軸受部とで軸支
させ、この補助軸受部を円筒ケースの内壁に圧入あるい
は焼バメで固着させるとともに、電動機部と蓋体とで挟
持させるのであるから、前記補助軸受部を密閉容器の内
壁に固着させる焼バメ代を小さくさせても、この密閉容
器に強固に固定でき、部品点数、加工・組立工数の増加
なしに軸受部を固定できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
縦断面図、第２図は従来例を示すスクロール圧縮機の縦
断面図である。 １・・・密閉容器、　　２・・・電動機部、　３・・・
円筒ケース、　　４・・・スクロール圧縮機部、　５・
・・上蓋体、７・・・下蓋体、　８・・・フレーム、　
９・・・回転軸、１０・・・主軸受部、　１４・・・固
定スクロール、１５・・・旋回スクロール、　　１６．
２２・・・端板、１８．２３・・・ラップ、　　３０・
・・補助軸受部、３１・・・固定部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．円筒ケースと、このケース内に内嵌された蓋体とで
   形成した密閉容器内の上側に圧縮機部を、下側に電動機
   部を夫々収納し、前記圧縮機部を、端板にうずまき状の
   ラップを立設させてなる固定スクロールと、この固定ス
   クロールと向い合つてかみ合う端板にうずまき状のラッ
   プを立設させてなる旋回スクロールとで構成し、前記固
   定スクロールに対して見かけ上自転しないように公転さ
   せる旋回スクロールに回転軸を連結させ、この回転軸の
   連結部を囲うフレームの中央に回転軸の主軸受部を設け
   、かつ、電動機部の下方に回転軸を軸支する補助軸受部
   を設けたスクロール圧縮機において、前記補助軸受部は
   円筒ケースの内壁に圧入あるいは焼バメで固着されると
   ともに、電動機部と蓋体とで挟持されていることを特徴
   とするスクロール圧縮機。