JPH03281466A - 車両のスリップ制御装置 - Google Patents

車両のスリップ制御装置

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JPH03281466A
JPH03281466A JP2083606A JP8360690A JPH03281466A JP H03281466 A JPH03281466 A JP H03281466A JP 2083606 A JP2083606 A JP 2083606A JP 8360690 A JP8360690 A JP 8360690A JP H03281466 A JPH03281466 A JP H03281466A
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brake
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景山 文雄
Kazutoshi Nobumoto
信本 和俊
Toshiaki Tsuyama
俊明 津山
Makoto Kawamura
誠 川村
Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のトラクション制御において制動力制御
手段により駆動輪の制動力を制御して当該駆動輪のスリ
ップ率を制御するスリップ制御装置に関する。
(従来の技術) 従来より、加速時に駆動輪が過大の駆動トルクによって
空転することを防止して加速性の向上を図るため、過大
の駆動トルクによる駆動輪のスリップ率を検出し、その
スリップ率を所定の目標スリップ率とすべくエンジン出
力や駆動輪の制動力を制御するトラクション制御が知ら
れている。
かかるトラクション制御においては、旋回走行時には直
線走行の場合とは異なる旋回走行に適合した制御を行な
うのが望ましく、例えば特開昭64−94029号公報
には、ヨーレイトに応じて制御特性を変更するようにし
た技術が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、旋回時のトラクション制御、特に旋回時の駆
動輪に制動(ブレーキ)をかけることによる駆動輪のス
リップ制御における問題点の1つに次の様なものがある
即ち、旋回時には車両の内外輪の回転速度に差が生じ、
外輪の回転速度は内輪の回転速度よりも大きくなる。そ
の結果、旋回時には外輪のスリップ率が見掛は上大きく
なり(擬似スリップ)、トラクション制御においては駆
動外輪がスリップしていると判断し、誤まってスリップ
制御に入り、駆動外輪もしくは駆動内外輪にブレーキを
かけてしまう恐れがある。
しかるに、タイヤか受は持ち得る路面に対する前後方向
の力(駆動力)と横方向の力(グリップ力)との総和に
は限界があり、例えばタイヤが受は持つ前後方向の力が
大きくなると受は持ち得る横方向の力(横方向力の負担
許容値)は小さくなる。
従って、上記の如く旋回時にトラクション制御によって
駆動輪にブレーキがかかると、駆動輪が受は持つべき前
後方向の力が大きくなり、その分横方向力等の負担許容
値が小さくなり、グリップ力の低下が生じ、駆動輪の横
すべりが発生して車両の姿勢安定性が損なわれるという
問題が生じる。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、旋回走行時に生じる
擬似スリップによりトラクション制御における制動力制
御がかかり車両の姿勢安定性が損なわれる恐れのない車
両のスリップ制御装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る車両のスリップ制御装置は上記目的を達成
するため、 駆動輪の制動力を制御することにより駆動輪のスリップ
率を制御する制動力制御手段と、車両の旋回状態を検出
する旋回状態検出手段と、低アクセル開度状態を検出す
る低アクセル開度状態検出手段と、上記旋回状態検出手
段と低アクセル開度状態検出手段との出力を受けて旋回
状態でありかつ低アクセル開度状態であるときは上記制
動力制御手段における制動力制御ゲインを低下させる制
動力制御ゲイン調整手段と、を備えて成ることを特徴と
する。
上記車両のスリップ制御装置においては、さらに車両の
ヨーレイト検出手段を備え、制動力制御ゲイン調整手段
で制動力制御ゲインを低下させるに際し、ヨーレイトが
大きい程制御ゲインを大きく低下させる様に構成するこ
とができる。
(作  用) 本発明に係る車両のスリップ制御装置は、上記の如く旋
回時には制動力制御ゲインが低下せしめられ、よってト
ラクション制御における制動力制御がかかりにくい(ブ
レーキがかかりにくい)方向に移行し、その結果旋回時
の擬似スピンに起因するトラクション制御の駆動輪への
ブレーキが抑制され、該トラクション制御のブレーキに
よる駆動輪のグリップ力低下が防止され、車両の姿勢安
定性が確保される。
また、上記制動力制御ゲインの低下は、旋回時であれば
常にそうするのではなく、アクセル開度が小さい(低ア
クセル開度)ときのみ行なうように構成されている。旋
回時においてスリップ率が上昇した場合でもアクセル開
度が大のときは本当にスリップしている場合であり、そ
の様な場合にはトラクション制御に入る必要がある。し
かし、アクセル開度が小のときは過大駆動トルクによる
スリップが生じる恐れはない。従って、上記の如く低ア
クセル開度状態のときのみ制動力制御ゲインを低下させ
ることにより、本当にスリップしている場合のスリップ
制御を抑制することなく、旋回に起因する擬似スリップ
の場合にのみスリップ制御を抑制することができる。
また、グリップ力はヨーレイトが大きい程必要となるの
で、ヨーレイトが大きい程制動力制御ゲインをより太き
(低下させることにより、ヨーレイトが大きい場合にも
確実に車両の姿勢安定性が保持される。
(実 施 例) 以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細
に説明する。
以下に説明する実施例は、エンジンのスロットル開度を
低下させることによりエンジン発生トルク低下と駆動輪
への制動力付与とによって駆動輪のスリップ制御を行な
うトラクション制御装置のうちの駆動輪への制動力付与
によりスリップ制御を行なう部分に本発明を適用したも
のである。
また、以下に説明する実施例では、旋回時において単な
る低アクセル開度状態ではなく、急激にアクセル開度が
低下してエンジンブレーキ状態(エンジンブレーキが作
用している状態)になったときに制動力制御ゲインを低
下させるようにしている。これは、旋回時にエンジンブ
レーキがかかると、車の挙動が非常に不安定になって横
すべりしやすくなるので、特に十分なグリップ力が必要
となることに鑑み、その様な場合にのみ制動力制御ゲイ
ンを低下させるようにしたものである。
第1図において、Aは本実施例に係るスリップ制御装置
を有するトラクション制御装置を備えた自動車である。
自動車Aは、左右の前輪IFLとIFRとが従動輪とさ
れ、左右の後輪IRLとIRRとが駆動輪とされている
。すなわち、車体前部に搭載されたエンジン2の発生ト
ルクが、自動変速機3.プロペラシャフト4.デファレ
ンシャルギア5を経た後、左駆動軸6Lを介して左後輪
IRLへ伝達される一方、右駆動軸6Rを介して右後輪
IRRへ伝達される。
自動変速機の構成 上記自動変速機3は、トルクコンバータ11と多段変速
歯車機構12とから構成されている。変速は、変速歯車
機構12の油圧回路に組込まれた複数のソレノイド13
aの励磁と消磁との組合わせを変更することにより行な
われる。また、トルクコンバータ11は、油圧作動式の
ロックアツプクラッチ1.1Aを有しており、該クラッ
チの油圧回路に組込まれたソレノイド13bの励磁と消
磁とを切換えることにより、ロックアツプクラッチII
Aの締結と締結解除が行なわれる。
上記ソレノイド13a 、 13bは、自動変速機用の
制御ユニットUATによって制御される。この制御ユニ
ットUATは、既知のように変速特性とロックアツプ特
性をあらかじめ記憶しており、この特性に基づいて変速
制御とロックアツプ制御とを行なう。この制御のため、
制御ユニットDATは、以下に説明するメインスロット
ル弁43の開度を検出するメインスイロットル開度セン
サ61からのメインスロットル開度信号と、サブスロッ
トル弁45の開度を検出するサブスロットル開度センサ
62からのサブスロットル開度信号と、車速を検出する
車速センサ63からの車速信号(実施例ではプロペラシ
ャフト4の回転数信号)とが入力される。
ブレーキ液圧調整機構の構成 各車輪IFR〜IRRには、ブレーキ21FR〜21R
Rが設けられている。この各ブレーキ21FR〜21R
Rのキャリパ(ブレーキシリンダ)22FR〜22RR
には、配管23FR〜23RRを介して、ブレーキ液圧
が供給される。
各ブレーキ21FR〜21RR対するブレーキ液圧の供
給のための構成は、次のようになっている。
先ず、ブレーキペダル25の踏込力が、ハイドロリック
ブースタを用いた倍力装置26によって倍力されて、タ
ンデム型のマスクシリンダ27に伝達される。このマス
クシリンダ27に伝達された液圧は、マスクシリンダ2
7の第1の吐出口27aに接続されたブレーキ配管23
FLを介して左前輪用ブレーキ2LFLに、マスクシリ
ンダ27の第2の吐出口27bに接続されたブレーキ配
管23FRを介して右前輪用ブレーキ21FHに、それ
ぞれ伝達される。
倍力装置26には、配管28を介してポンプ29からの
作動液圧が供給され、余剰の作動液はリターン用配管3
0を介してリザーバタンク31へ戻される。
上記配管28から分岐管28aが分岐しており、分岐管
28aには電磁式の開閉弁32が接続されている。
また、倍力装置2Bから配管33が分岐しており、配管
33には電磁式の開閉弁34と、開閉弁34と並列に配
置された一方向弁35が接続されている。
分岐管28aと配管33とは合流部aで合流しており、
該合流部aに対して、左右後輪用のブレーキ配管23R
L、23RRが接続されている。この配管23RL、 
23RRにはそれぞれ電磁開閉弁36A、 37Aが接
続され、抜弁38A、37Aの下流にそれぞれ接続され
たリリーフ通路38L、88Hに対して、それぞれアン
チロックブレーキシステム(ABS)のアウトレットバ
ルブとして電磁開閉弁36B、 37Bが接続されてい
る。
上述した答弁32.34.36A、 37A、 86B
、 37Bは、トラクション制御(スリップ制御)用の
制御ユニットUTHによって制御される。すなわち、ブ
レーキ制御たるスリップ制御を行なわないときは、図示
のように弁32が閉じ、弁34が開がれ、がつ弁36B
、 37Bが閉じ、弁36A、 37Aか開かれる。
これにより、ブレーキペダル25が踏込まれると、前輪
用ブレーキ21FR,21FLに対してはマスクシリン
ダ27を介してブレーキ液圧が供給される。
またね後輪用ブレーキ21RR,2LRL対しては、倍
力装置26の作動液圧か配管33を介してブレーキ液圧
として供給される。
後述するように、駆動輪としての後輪IRR。
IRLの路面に対するスリップ率が大きくなってブレー
キ制御たるスリップ制御を行なうときは、弁34が閉じ
られ、弁32が開かれる。そして、弁36A、38B、
37A、37Bのデユティ−制御によって、ブレーキ液
圧の保持と昇圧と降圧とが行なわれる。
より具体的には、弁32が閉じていることを前提として
、答弁38A、38B、37A、37Bが閉じていると
きがブレーキ液圧の保持となり、弁36A、 37Aが
開き、弁38B、37Bが閉じているときが昇圧となり
、弁38A、37Aが閉じ、弁38B、 37Bが開い
ているときが降圧となる。分岐管28aを経たブレーキ
液圧は、一方向弁35の作用によって、ブレーキペダル
25に対する反力として作用しないようにされている。
このようなブレーキ制御によるスリップ制御を行なって
いるときにブレーキペダル25が踏込まれると、この踏
込みに応じた倍力装置128の作動液圧がブレーキ液圧
として一方向弁35を介して後輪用ブレーキ21RR,
21RL供給される。
エンジン発生トルク調整機構の構成 トラクシジン制御用の制御ユニットUTRは、駆動輪I
RL、IRRへの付与トルクを低減してスリップ制御を
行なうため、駆動輪IRL、IRRへのブレーキ付与に
よるブレーキ制御を行なうと共に、エンジン2の発生ト
ルクの低減によるエンジン制御をも行なう。このため、
エンジンの吸気通路41には、アクセルペダル42に連
結されたメインスロットル弁43と、スロットル開度調
整用アクチュエータ44に連結されたサブスロットル弁
45とが配設され、サブスロットル弁45は上記アクチ
ュエータ44を介して上記トラクション制御用の制御ユ
ニットUTRによって制御される。
制御ユニットの構成 トラクション制御用の制御ユニットUTRは、スリップ
制御に際して、ブレーキ制御と、スロットル開度調整用
アクチュエータ44を制御することによるエンジン制御
とを行なう。制御ユニットUTRには、各車輪速を検出
する車輪速センサ64〜67からの信号か入力される他
、メインスロットル開度センサ61からのメインスロツ
ル開度信号、サブスロットル開度センサ62からのサブ
スロットル開度信号、車速センサ63からの車速信号、
アクセル開度センサ68からのアクセル開度信号、ヨー
レイトセンサ69からのヨーレイト信号、シフト位置セ
ンサ70からのシフト位置信号、ハンドル舵角センサ7
1からの/%ンドル舵角信号およびマニュアル操作され
るモード選択スイッチ72からのモード信号が入力され
る。
さらに、制御ユニットUTRは上記各センサからの各4
54を受は入れる入力インターフェイスと、CPUとR
OMとRAMとから成るマイクロコンピュータと、出力
インターフェイスと、弁32.34゜36A、37A、
38B、37B及びアクチュエータ44を駆動する駆動
回路とを備えており、ROMにはトラクシ1ン制御に必
要な制御プログラム、各種マツプ等が格納され、またR
AMには制御を実行するのに必要な各種メモリが設けら
れている。
スリップ制御の内容 次に、制御ユニットUTRによるスリップ制御の内容を
、第2図に基づいて説明する。
第2図において、エンジン制御用の目標スリップ率、す
なわち駆動輪の目標スリ・ツブ率をSETで示し、ブレ
ーキ制御用の目標ス1ルソブ率、すなわち駆動輪の目標
スリップ率をSBTで示している。なお、SBTはSE
Tよりも大きな値に設定しである。
いま、t1時点前までは、駆動輪に大きなスリップが生
じていないので、エンジン制御は行なわれておらず、従
ってサブスロットル弁47は全開となっておおり、スロ
ットル開度(両スロットル弁43、45の合成開度であ
り、開度の小さい方のスロットル弁の開度と一致する)
Tnはメインスロットル開度TH−Mに対応し、かつそ
れはアクセル開度(アクセルペダルの開度であって、ア
クセルペダルを一杯に踏み込んだとき全開)に対応した
ものとなる。
t1時点で、駆動輪のスリップ率が、エンジン制御用目
標スリップ率SETとなった時にエンジン制御によるス
リップ制御が開始され、アクチュエータ44を制御して
サブスロットル弁45を閉じることによりスロットル開
度Tnが下限制御値SMにまで一挙に低下される。そし
て、スロットル開度Tnを一旦SMとした後、駆動輪の
スリップ率がエンジン制御用目標スリップ率SETとな
るように、サブスロットル弁45の開度TH−Sがフィ
ードバック制御される。この様にエンジン制御が開始さ
れるとメインスロットル弁開度TH−Mよりもサブスロ
ットル弁開度TH−5の方が小さくなり、よってスロッ
トル開度Tnはサブスロットル弁開度TH−5になる。
上記エンジン制御のみでは十分なスリップ率の低下効果
が得られない場合は、スリップ率は引き続き増大し、t
z時点でブレーキ制御用目標スリツブ率SBT以上にな
る。
t2時点で駆動輪のスリップ率がブレーキ制御用目標ス
リツブ率SBT以上になると、駆動輪のブレーキ21R
R,21RLに対してブレーキ液圧が供給され、エンジ
ン制御とブレーキ制御の両方によるスリップ制御が開始
される。ブレーキ液圧は、駆動輪のスリップ率がブレー
キ制御用目標スリップ率SBTとなるようにフィードバ
ック制御される。
t3時点で、駆動輪のスリップ率がブレーキ制御用目標
スリップ率SBT未満になると、ブレーキ液圧が減圧さ
れ、やがてブレーキ液圧が零となってブレーキ制御によ
るスリップ制御が終了する。
ただし、エンジン制御によるスリップ制御は、なおも継
続される。
なお、上記目標スリップ率SBT、SETは適宜に決定
すれば良いものであり、例えば路面μ。
車速、アクセル開度、ハンドル舵角1 スポーツやハー
ド″40選択モード等に基づいて制御ユニットUTRに
より決定され、また、上記SMも例えば路面Itに基づ
いて制御ユニットUTRにより適宜に決定される。
上記ブレーキ制御は、例えば左右の駆動輪のスリップ率
S、、SR1,,:基づいて左右独立して行なわれる。
また、上記エンジン制御は、例えば左右の駆動輪のスリ
ップ率SL、SRのうちの大きい方のスリップ率SEに
基づいて行なわれる。なお、上記スリップ率SL、SR
は、上記制御ユニットUTRにおいて、各車輪速センサ
63〜6Bからの車輪速信号に基づき、下式に従って算
出される。
VK。
VJ VJ VJ ただし、 VKL:左駆動輪の回転速度 vKR:右駆動輪の回転速度 J■ :左右の従動輪の回転速度の平均値ところで、上
記ブレーキ制御による駆動輪のスリップ制御においては
、旋回状態であってかつエンジンブレーキ状態(低アク
セル開度状態のうちの一つの態様)時には、そうでない
時(通常時)に比して制動力制御ゲインを低下させるべ
く、目標スリップ率SBTを太ききくする。目標スリッ
プ率調整が行なわれる。
第3図は、上記目標スリップ率調整を伴なうスリップ制
御を実行するスリップ制御装置の構成を示すブロック図
である。なお、図示実施例におけるエンジンブレーキ状
態検出手段およびエンジンブレーキ状態は本発明の構成
における低アクセル開度状態検出手段および低アクセル
開度状態に該当する。
図示のエンジンブレーキ状態検出手段100は上記アク
セル開度センサ68とシフト位置センサ70と制御ユニ
ットUTRとによって構成され、旋回状態検出手段20
0は上記ヨーレイトセンサ69と制御ユニットUTRと
で構成され、制動力制御ゲイン調整手段300と制動力
制御手段400とは上記制御ユニットUTRによって構
成されている。そして、通常時は制動力制御手段400
により別途決定されるブレーキ制御用目標スリップ率S
ETに基づいて上述のブレーキ制御が行なわれると共に
、エンジンブレーキ状態検出手段100と旋回状態検出
手段200とによってエンジンブレーキ状態でありかつ
旋回状態であることが検出されたときは、制動力制御ゲ
イン調整手段300により上記通常時のブレーキ制御用
目標スリップ率SBTよりも大きい目標スリップ率SB
T、(第2図参照)が設定され、制動力制御手段400
はこの大きい目標スリップ率SBT、に基づいてブレー
キ制御を行なう。
上記ブレーキ制御の具体的手順を第4図のフローチャー
トに示す。即ち、まずSlにおいてアクセル開度とシフ
ト位置とヨーレイトとが制御ユニッ)UTRに入力され
、S2.S3で制御ユニットはアクセル開度が所定時間
内に所定値以上減少したか否かとシフト位置が3速以上
であるが否かを判断する。上記S2.S3でいずれもY
ESの場合にはエンジンブレーキ状態であり、いずれか
でもNoの場合は非エンジンブレーキ状態である。
即ち、3速以上であってかつアクセル開度が所定時間内
に所定値以上減少したということは高速走行時において
アクセルが急に緩められ、それによってエンジンブレー
キが作用していることを意味し、そうでないときはエン
ジンブレーキが作用していないことを意味する。またS
4において制御ユニッ)UTRはヨーレイトが所定値以
上が否かを判断する。ヨーレイトが所定値以上のときは
旋回状態を意味し、所定値未満のときは非旋回状態を意
味する。従って、上記S2.S3.S4においていずれ
かでもNoの場合は通常時であり、S5に進み、制動力
制御手段400により別途決定されたブレーキ制御用目
標スリップ率SBTに基づいて上述のブレーキ制御か行
なわれ、すべてYESの場合にはエンジンブレーキ状態
かつ旋回状態であり、S6に進み、上記目標スリップ率
SETより大きい目標スリップ率SET、(SET、−
5BTX1.2)が設定され、S7において制動力制御
手段400によりその大きい目標スリップ率5BT1 
に基づき上述のブレーキ制御が行なわれる。
第5図はスリップ制御装置の他の実施例構成を示すブロ
ック図である。図示の装置は、第3図に示す装置に上記
ヨーレイトセンサ69から成るヨーレイト検出手段50
0を別途設け(実際にはこのヨーレイト検出手段500
はヨーレイトセンサ69から成るので旋回状態検出手段
100の一部と兼用されている)、制動力制御ゲイン調
整手段300により、エンジンブレーキ状態でかつ旋回
状態の際に大きい目標スリップ率SET、を設定する場
合、ヨーレイトが大きい程、即ち旋回か急である程目標
スリップ率5BTIをより大きく設定するように構成さ
れている。
このブレーキ制御の具体的手順を第6図のフローチャー
トに示す。このブレーキ制御は上述の第4図に示すブレ
ーキ制御と基本的には同じであり、ただエンジンブレー
キ状態でかつ旋回状態の場合における目標スリップ率S
BT、の決定方法が異なるのみである。即ち、39,5
10.SllにおいていずれもYESの場合、S13に
おいてマツプからヨーレイトの大きさに応じた係数Kが
読み込まれ、S14においてそのKを用いて目標スリッ
プ率S B T 1(S E T ! −S B T 
X K )が決定される。
上記係数には第7図に示す様にヨーレイトが太き(なれ
ばそれに応じて大きくなり、よってヨーレイトが大きい
程目標スリップ率SET、は大きくなる。
上記各側においてはエンジンブレーキ状態をアクセル開
度とシフト位置とから検出しているが、他の方法で検出
するものであっても良く、また旋回状態をヨーレイトか
ら検出しているが他の方法、例えばハンドル舵角から検
出するものであっても良い。また、エンジンブレーキ状
態でかつ旋回状態時における目標スリップ率5BT1の
調整も他の態様によって行なうことかできる。
また、上記各側では制動力制御ゲインを低下させるにあ
ったで目標スリップ率を大きくしているが、該制御ゲイ
ンの低下は、要するにブレーキをかけない方向にするも
のであれば良く、例えばブレーキ制御の際のブレーキ圧
の増加量を小さくするようにしても良い。
また、本発明におけるスリップ率は、必ずしも上記実施
例で示した様なスリップ率である必要はなく、実質的に
その様なスリップ率に相当するものであれば良い。例え
ば駆動輪速から従動輪速を引いた値等を用いることもで
きる。
また、本発明において旋回状態で低アクセル開度状態の
ときは制動力制御ゲインを低下させるが、その場合の旋
回状態は、単なる旋回状態ではなく、ヨーレイトが所定
値以上の急旋回であっても良い。
(発明の効果) 上述の様に、本発明に係る車両のスリップ制御装置は、
旋回状態であってかつ低アクセル開度状態のときはブレ
ーキ制御における制動力m1ノ御ゲインを低下させるの
で駆動輪へのブレーキが抑制され、トラクション制御の
ブレーキによる駆動輪のグリップ力の低下が防止され、
車両の姿勢安定性の向上が図れる。
また、ヨーレイトが大きい程制動力制御ゲインをより大
きく低下させることにより、旋回が急である程トラクシ
ョン制御におけるブレーキが抑制されてより大ききなグ
リップ力の確保が図れ、車両の姿勢安定性のより確実な
向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスリップ制御装置の一実施例を示
す図、 第2図はスリップ制御の概要を示すタイムチャート、 第3図はスリップ制御装置の一実施例を示すブロック図
、 第4図は第3図に示す装置によるスリップ制御の手順を
示すフローチャート、 第5図はスリップ制御装置の他の実施例を示すブロック
図、 第6図は第5図に示す装置によるスリップ制御の手順を
示すフローチャート、 第7図はヨーレイトと係数にとの関係を示す図である。 100  (8g、70.UTR) ・・・エンジンブレーキ状態検出手段 (低アクセル開度検出手段) 200  (89,UTR)・・・旋回状態検出手段3
00  (UTR)・・・制動力制御ゲイン調整手段4
Ω0  (UTR)・・・制動力制御手段500 (8
9)・・・ヨーレイト検出手段第 2 図 第 図 第 4 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)駆動輪の制動力を制御することにより駆動輪のス
    リップ率を制御する制動力制御手段と、車両の旋回状態
    を検出する旋回状態検出手段と、低アクセル開度状態を
    検出する低アクセル開度状態検出手段と、上記旋回状態
    検出手段と低アクセル開度状態検出手段との出力を受け
    て旋回状態でありかつ低アクセル開度状態であるときは
    上記制動力制御手段における制動力制御ゲインを低下さ
    せる制動力制御ゲイン調整手段と、を備えて成ることを
    特徴とする車両のスリップ制御装置。
  2. (2)上記請求項1記載の車両のスリップ制御装置にお
    いて、 車両のヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段を備え
    、上記制動力制御ゲイン調整手段は上記ヨーレイト検出
    手段の出力を受けてヨーレイトが大きい程制動力制御ゲ
    インをより大きく低下させるものであることを特徴とす
    る車両のスリップ制御装置。
JP8360690A 1990-01-31 1990-03-30 車両のスリップ制御装置 Expired - Fee Related JP2818901B2 (ja)

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