JPH03278826A - 複合膜 - Google Patents

複合膜

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JPH03278826A
JPH03278826A JP7863690A JP7863690A JPH03278826A JP H03278826 A JPH03278826 A JP H03278826A JP 7863690 A JP7863690 A JP 7863690A JP 7863690 A JP7863690 A JP 7863690A JP H03278826 A JPH03278826 A JP H03278826A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に水−有機液体混合物または有機−有機液
体混合物をパーベーパレーション法によって分離するに
適した複合膜およびその製造方法に関する。
(従来技術) 一般に水−有機液体混合物あるいは有機液体混合物から
特定の液体成分を分離するための有効な方法として、パ
ーベーパレーション法が知られている。すなわち、パー
ベーパレーション法は分離膜によって区画された一方の
処理室に液体混合物を供給し、他方の透過蒸気室を減圧
にして、該液体混合物から特定の液体成分を透過蒸気室
に蒸気として取り出す方法である。
このようなパーベーパレーション法に用いる分離膜には
、処理する液体混合物中の特定の物質に対する優れた選
択透過性(以下、分離係数ともいう)と単位膜面積、単
位時間当りの透過量(以下、透過流束ともいう)が大き
いことの二つの性質が要求される。これら二つの特性は
どの様な作用機構によって得られるのか必ずしも明らか
ではないが、処理する液体混合物における組成成分の極
性の相違、分子量あるいは分子構造、分離膜に存在する
極性の強弱、電荷の相違、分布あるいはミクロに存在す
る孔径や孔程等により定まると思われている。
従来、このパーベーパレーション法に用いる分離膜とし
ては、例えばセルロース系、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、
ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリテトラ
フルオロエチレン、あるいはこれらに類似の共重合体な
どからなる高分子の膜が知られている。特に、水−有機
液体混合物の分離に関しては、以下のような報告がある
。例えば、J、 Polym、 Sci、 、 Sym
posium、 No、 41.145(1973)に
は、水−メタノール混合液をセロファン膜を用いて分離
した例J、 Appl、 Polym、 Sci、 、
 Vol。
26、3223(1981)には、同じくグラフト化ポ
リビニルアルコール膜を用いて水−メタノール混合液を
分離した例などである。また、最近では天然物カチオン
性ポリマーであるキトサンを水−アルコール混合液の分
離に利用したものとして、特開昭62−4407号公報
には、水−エタノール混合液をキトサン−ビニルモノマ
ー重合体膜を用いて分離した例、さらに特開昭62−7
403号公報には、キトサン系あるいはセルロース系の
誘導体を用いて水−アルコールの分離を行った例が報告
されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記した如き高分子膜は、比較的に良好な分離係数(値
)を示すが、透過流束が小さいために、膜表面積を非常
に大きくするか、膜厚を極端に薄くする必要があった。
一般に透過流束の向上を図り且つ高分子の薄膜の機械的
強度を補うために、該高分子の薄膜を多孔性中空糸など
支持体上に形成させた複合膜が提案されている。しかし
ながら、このような2層よりなる複合膜は、パーベーパ
レーション法により特に水−有機液体の混合溶液から水
を分離する場合に、両層の密着が悪いために、長時間の
使用に際して剥離する問題があり、工業的な実施を不可
能にしていた。
したがって、本発明の目的は、特に水−有機液体又は有
機液体−有機液体の混合液をパーベーパレーション法に
より分離するに際し、長時間の工業的な実施においても
良好な分離係数と大きな透過係数を有する安定な分離膜
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記に鑑み鋭意研究の結果、所定の高分
子よりなる多孔性膜に特定した高分子の薄層を形成させ
ることにより、所期の目的とする分離膜を得て、本発明
を提供するに至ったものである。
即ち、本発明は芳香環を有する縮合系高分子又は重合系
高分子からなる多孔性膜の少くとも一方の表層部にイオ
ン性官能基を有する合成高分子化合物の薄層を存在させ
た複合膜及びその製造方法を提供する。
本発明の芳香環を有する縮合系高分子としては、一般に
エンジニアリングプラスチックスとして広く知られてい
る例えばポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリスユニレ
ンオキサイド、ポリ2.6−シメチルフエニレンオキサ
イド、ポリフェニレンスルフィドなど、従来公知の芳香
環を有する縮合系高分子がすべて有効である。
また本発明の重合系高分子としては、一般に汎用樹脂と
して広く知られているものが特に制限されず使用出来る
。特に好適に使用される代表的なものを例示するとポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、
ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリ三弗化エチ
レン、ポリ三弗化−塩化エチレン、ポリ四弗化エチレン
、四弗化エチレンと六弗化プロピレンとの共重合体、四
弗化エチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルと
の共重合体、四弗化エチレンと他の含塩素または含水素
フルオロモノマーとの共重合体などである。特に上記含
弗素共重合体は好ましい。
また耐有機溶剤の観点からはポリオレフィン系の高分子
が好ましく、特にエチレンとプロピレンとの共重合体に
代表されるα−オレフィン間の共重合体例えばランダム
又はブロック共重合体が適宜選択して使用出来る。
本発明の多孔性膜は、その表層部にイオン性官能基を有
する合成高分子の薄層を形成し得る構造であればよい。
即ち、このような多孔性膜に存在する孔径としては、表
層部に形成させるイオン性官能基を有する合成高分子の
薄層の厚みによって決定されるが、一般に5 kg /
 ctの圧力下において多孔性膜の孔内に合成高分子の
薄層が人込み、該薄層が破損しない程度の孔径であれば
特に限定されず、一般に直径0.1〜10μmが好まし
い。また、多孔性膜の多孔率としては、該多孔膜の機械
的強度が保持される範囲内において、出来るだけ高い方
が望ましく、一般に10〜90%、特に20〜70%が
好ましい。
さらに、本発明の多孔性膜としては、特に表面部分にイ
オン性官能基を有する合成高分子化合物の薄層が形成で
きるように孔径が制御された、厚さが一般に5μ以下、
特に1μm以下の緻密層を有し、内部が多孔性に形成さ
れた非対称の構造が好ましい。このような表面部分に緻
密層を有する多孔性膜は、原料の高分子物を適当な良溶
媒に溶解し、次いで貧溶媒中で相転換して製膜する方法
によって得ることができる。
勿論、本発明における多孔性膜は、上記に限らず次のよ
うな製法によって得ることができる。
例えば縮合系又は重合系高分子に微細粒の無機物を充填
して製膜し、次いでそのまま、あるいは延伸した後に該
無機物を溶出する方法、上記高分子に沸点の高い有機溶
媒を添加して製膜し、次いで該有機溶媒を抽出除去する
方法、上記高分子に異種の線状高分子を混合して製膜し
、該異種の線状高分子を抽出除去する方法などにより、
それぞれ所望の多孔性膜が得られる。そのほか、上記高
分子に分解可能な微粉末繊維などを混合して製膜した後
、該微粉末を分解除去して多孔膜とする方法がある。具
体的には例えば陽イオン交換樹脂の微粉末を用いて製膜
し、次いで鉄イオン型等にして過酸化水素で分解する方
法、酸化珪素の微粉末を加えて製膜し、弗酸で分解除去
する方法、ガラス繊維のチョップを用いて製膜し、同様
に弗酸で分解する方法などに多孔性膜を得ることができ
る。
上記した多孔性膜の形状は、特に制限はなく、平膜ある
いはスパイラル状、各種孔径の中空糸、チューブ状のい
ずれも用いることができが、特にバー /< −ハレー
ション法の分離膜としては、一般に厚さ50〜300μ
mの平膜および内径0.1mm〜2mmの中空糸膜が好
ましい。
本発明における多孔性膜の表面に存在させるイオン性官
能基を有する合成高分子化合物としては、水溶液中ある
いは水−有機溶媒の混合液中で、正の電荷または負の電
荷を生じる官能官を有する従来公知の合成高分子化合物
が れば特に眼側されることなく用いられる。即ち、 正の電荷としては、例えば−級一、二級−1三級−アミ
ン、第四級アンモニウム塩基、第三級スルホニウム塩基
、第四級ホスホニウム塩基、コバルチジニウム塩基など
である。また負の電荷としては、例えばスルホン酸基、
カルボン酸基、リン酸基、亜リン酸基、硫酸エステル基
、リン酸エステル基、チオール基、フェノール性水酸基
、パーフルオロ三級アルコールなどである。
本発明においては、これら正または負の電荷を有するも
の、正及び負の両方の電荷を併せ有する合成高分子など
が何ら制限なく用いられ、正及び負の電荷の組合わせた
種々の合成高分子化合物の使用か可能であり、有効であ
る。また、正または負の電荷を有する合成高分子化合物
は、一種以上を混合して用いてもよい。なお、このよう
な合成高分子化合物としては重合系高分子、縮合系高分
子のいづれでも、或いは両者の混合物でもよい。
本発明のイオン性官能基を有する合成高分子化合物につ
いて、具体的に挙げるとポリビニルピリジン類及びN−
アルキル化物の塩、ポリエチレンイミン及び塩、ポリア
リルアミン、ポリベンジルクロライドに例えばアンモニ
ヤ、ヒドラジン、−級、二級、三級アミン類を反応させ
たもの、ポリビニルイミダゾール類、ポリスチレンスル
ホン酸及びその塩類、ポリアクリル酸及びその塩類、ポ
リメタアクリル酸及びその塩類、ポリビニルスルホン酸
及びその塩類、ポリビニルトルエンスルホン酸及びその
塩類、パーフルオロビニルエーテルスルホン酸の重合体
及びその塩類、パーフルオロビニルエーテルカルボン酸
の重合体及びその塩類、ポリビニルリン酸及びその塩類
などのホモビリマーの他にスチレンスルホン酸及びその
塩類、エステル類、アクリル酸及びその塩類、エステル
類、メタアクリル酸及びその塩類、エステル類、例えば
ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、アリルアミン、
ビニルベンジルモノアルキルアミン、ビニルベンジルジ
アルキルアミン、ビニルベンジルトリアルキルアミンな
どのビニル単量体で正または負の電荷を有する、或いは
容易に正または負の電荷を容易に導入することが出来る
ビニル単量体の一種以上と例えばスチレン、ビニルトル
エン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、ぶつ化ビニル、ふり化ビニリデン、三弗化エチレ
ン、三弗化−塩化エチレン、四弗化エチレン、パーフル
オロアルキルビニルエーテル類、クロルメチルスチレン
など従来公知の重合可能なビニル単量体の一種以上とを
共重合させた所謂共重合性のイオン性高分子を好適に用
いることができる。
また縮合系高分子としては可溶性のものとしてアニリン
とホルマリンの縮合物など線状高分子が好適に用いられ
る。これは単に線状高分子のみでなく、ペンタエチレン
ヘキサミンなどのポリエチレンポリアミンとホルマリン
、フェノールなどを加熱縮合して低縮合物を作り、これ
を多孔性膜上に塗布した後、加熱縮合し、縮合反応を完
結させ縮合系高分子の薄層を形成する方法も極めて有効
である。
本発明の上記した多孔性膜の表面にイオン性官能基を有
する合成高分子化合物の薄層を形成させて複合膜を製造
する方法としては、該合成高分子化合物を溶液にして多
孔性膜の表面に塗布する方法、あるいは該合成高分子化
合物の溶液に多孔性膜を浸漬、噴霧する方法が一般に採
用される。このような本発明の製造方法において、多孔
性膜の表面に所定の合成高分子化合物を薄層として作業
性よく且つ安定に形成して良好な複合膜を得るために、
高分子化合物の溶液を塗布、噴霧または浸漬に適した粘
度および濃度に調整することが望ましい。
本発明の製造方法においては、多孔性膜の表面を予め親
水化処理した後、該表面にイオン性官能基を有する合成
高分子化合物の薄層を形成させることにより、耐久性に
優れた所望の複合膜を得ることができる。このような親
水化処理としては、例えば界面活性剤溶液に多孔性膜を
浸漬して処理する方法、紫外線を必要により光増感剤の
存在下に酸素やアンモニア等の雰囲気中で照射する方法
、コロナ放電処理する方法、火炎処理、重クロム酸混液
のような浸食性の試薬によって表面処理する方法がある
。即ち、本発明における親水化処理とは、多孔性膜の表
層部になんらかの極性基が導入されるか、あるいはイオ
ン性官能基を有する合成高分子化合物の薄層をアンカー
させる微小な凸凹が形成される方法を併せて総称するも
のである。
具体的に、界面活性剤による処理法では、陽イオン性、
陰イオン性または非イオン性の界面活性剤が、多孔性膜
の高分子材質に応じて選定し用いられる。例えば、多孔
性膜がポリオレフィン系の材質の場合は、非イオン性の
界面活性剤が好適に用いられる。
一般に界面活性剤の0.旧〜5%の水溶液、有機溶−媒
溶液、あるいは水−有機溶媒の混合溶液に多孔性膜を浸
漬し、充分に多孔性膜の表層部に該界面活性剤を吸着さ
せたのち、とり出し、必要によっては洗浄し、次いで風
乾、 いは強制的に乾燥したのち、場合によっては若干
の水分を含有した状態で供せられる。
紫外線による多孔性膜の表面処理は、平膜の場合には光
源から出来るだけ均一に照射出来るように紫外ランプを
配列するか、あるいは反射鏡を用いて膜面上に均一に照
射されるようにする。また、中空糸膜のような場合には
、全表面に均一に紫外線が照射出来るように装置上の工
夫をすればよい。
紫外線を照射する雰囲気は空気中、酸素や、窒素、アン
モニヤガス雰囲気など、処理する高分子材質の種類に応
じて好適に選定すればよい。一般に紫外線照射゛によっ
て、多孔性膜における高分子鎖上の水素原子が脱離して
、二重結合、カルボニル結合、カルボン酸基、アミノ基
、水酸基などが形成され、該多孔性膜の表層部に親水性
が賦与されるものと思われる。従って、紫外線の照射に
よてラジカルの発生が促進されるように、光増感剤を共
存させることか望ましい場合がある。光増感剤としては
、例えばベンゾフェノン、ミヒラーケトンなどのケトン
基ほか従来公知の光増感性の基を有する化合物が何ら制
限なく用いられる。このような光増感剤は、使用する多
孔性高分子の種類によって選定すればよい。紫外線の照
射量は、般に0.1W−100Wの範囲の照射が好適で
あるが、特に好ましくはIW〜IOWの範囲が好適であ
る。
コロナ放電による処理法は通常高分子のフィルムを処理
するときに用いられている手段が何ら制限なく採用され
る。また中空糸膜を親水化処理する場合は、中空糸膜の
形状に合せたコロナ放電処理装置を用いて連続あるいは
繰り返し実施することも出来る。このコロナ放電処理の
条件も多孔性膜高分子の材質によって異なり一概に決定
されず、一般に空気中、酸素中、窒素中、アンモニヤガ
ス中、亜硫酸ガス中と目的に応じて実施される。工業的
にコロナ放電処理する場合は、空気中で実施し、多孔性
膜高分子の表層部にカルボニル基、カルボン酸基、水酸
基等が多く生じる条件を選定する方が望ましい。
また、重クロム酸のような侵食性の溶液中に浸漬して多
孔性高分子の表層部を侵食し、水酸基、カルボン酸基な
どを形成することも有効である。
具体的には重クロム酸と硫酸との混合液、硝酸、過塩素
酸などが多孔性高分子の表層部を親水化するのに有効で
ある。また濃硫酸、クロルスルホン酸、有機アミン類な
どのような明らかにイオン交換性の親水基が導入される
処理も好結果をもたらす。特に多孔性膜が含ふっ素系高
分子から構成されている場合は、該多孔性膜の表面部分
を親水化処理することが不可欠である。例えば具体的な
方法を示すと、ナトリウムナフタリン、ナフタリンカリ
ウムによる表層部のエツチング、リチウムアミドによる
表面処理、KF−H3O3C1による処理など従来公知
のふっ素系高分子の化学処理が何ら制限なく用いられる
さらにまた、多孔性膜の親水化処理としては、該多孔性
膜の表面に機械的に凸凹をつけることも好ましい結果を
与える。具体的には例えば平膜、中空糸を製造し巻取る
際にそれのガイトロールに凸凹を作り、これに平膜、中
空糸か接触することによって凸凹を得る。このように膜
状物を凸凹のあるものに接触させて凸凹を形成する方法
とは逆に、膜状物に凸凹となるような粒子を付着、圧着
させる方法など、目的に応じて選定される。その他、一
般に高分子の表面処理に用いられる技術、火炎処理など
も有効である。
本発明の複合膜は、水−有機液体、有機液体有機液体な
ど各種の混合液を分離する目的の分離膜として用いられ
るが、特にパーベーパレーション法において水−有機液
体の混合溶液から脱水を実施する分離膜として有効であ
る。このような本発明の複合膜は、パーベーパレーショ
ン法において使用する場合に、荷電を有する状態にして
使用することが必要である。例えば、弱塩基性アミンを
有する複合膜の場合は、酸で処理して解離した状態にし
て使用する必要かあり、特に好ましい態様はSO,”−
、po43−といった多塩基酸で処理して、これらを対
イオンとして存在さしておくことが望ましい。また強塩
基性のアンモニウム塩を有する複合膜の場合も多塩基酸
を対イオンとして結合している態様が最も好ましい結果
が得られる。
負の電荷となる官能基も、解離した状態で存在する複合
膜が好ましく、金属イオン、特にアルカリ金属イオンが
対イオンとして存在していることか望ましい。例えばカ
ルボン酸基を有する複合膜の場合、アルカリ金属塩型と
したとき、著しく高い性能か得られる。なお複合膜のイ
オン性官能基を有する薄層内には、他のイオン性官能基
が存在しない不活性な高分子が共存していてもよい。例
えばポリエチレンイミンとポリビニルアルコールを水に
溶解して多孔性膜に付着させて薄層を形成してもよい。
またイオン性官能基を有する合成高分子を多孔性膜に存
在させるとき、異種の高分子を層状に存在させてもよい
。−例を挙げれば、ポリエチレンイミンの不溶性の薄層
を形成したのち、この上にポリスチレンスルホン酸の不
溶性の薄層を形成し、これを硫酸ナトリウムの液に浸漬
し、ポリエチレンイミンの薄層を8042−型とし、ポ
リスチレンスルホン酸の薄層をNa+に変える態様であ
る。また上記の逆も有効であり、更には三層以上を形成
した態様、更に陽イオン交換基と陰イオン交換基が任意
に、そして任意の割合で層内に分布している態様など各
種の態様が有効である。
本発明の複合膜を用いる実施態様として、平膜の場合は
、フィルタープレース型の熱交換器のようなものに組み
込んで必要により多数積層して使用するか、あるいはス
パイラル型にして用いることもできる。また、本発明の
複合膜が中空糸、チューブ状の場合は、ハウジング中に
いれて両端をポツティングして固定し該中空糸の内側に
分離する混合液を流し、外側を減圧にして用いること、
あるいは中空糸の外側に分離する混合液を流し、内側を
減圧にして用いることも分離目的によって選定して使用
することができる。特に中空糸膜の場合には、該中空糸
の外側にイオン性官能基を有する合成高分子化合物の薄
層を形成させた複合膜か特にパーベーパレーション法に
おける分離膜として有効で、長期安定して好結果が得ら
れる。
(発明の効果) 本発明の複合膜を使用することにより、工業的に長期間
の使用において、安定して大きい分離係数を有し且つ透
過流束の大きいパーベーパレーション用分離膜が得られ
るので、産業上の有用性が極めて大きいものである。
(実施例) 以下、本発明の内容を具体的に実施例によって説明する
が、本発明の内容は以下の実施例によって拘束されるも
のではない。
実施例1 芳香族エーテルイミド単位を分子内に有するポリエーテ
ルイミド(ゼネラル、エレクトリック社;商品名つルテ
ム1000 )  100重量部とポリビニルピロリド
ン50重量部とを、それらの共通の良溶媒であるN−メ
チル 2−ピロリドン400重量部に混合溶解後、濾過
、脱泡して紡糸原液を得た。
この原液を二重管ノズルロ金の外管より吐出し、内管の
芯部に水を供給し、次いで30℃の凝固水浴中を通過さ
せながら、相変化することにより中空糸を形成させ、同
じ<30℃の洗浄槽に24時間浸漬して内部の溶媒を完
全に取り除いた後、常温で乾燥させた。得られた中空糸
について、 走査型電子顕微鏡で観察すると、外径1000μm、内
径600μm1膜厚200μm、であり、また水銀ポロ
シメータを用いて、多孔率60%、バブルポイント法に
より、表面孔径0.1μmが確認されてた。
一方、ポリエチレンイミン(日本触媒化学工業■製UP
−300)に、その濃度が10重量%となるように水を
加え、25℃にて一晩、攪拌溶解した。
その溶液を0.2μmのメンブランフィルタ−で濾過し
た後、アスピレータ−で減圧脱気を行い、10重量%の
ポリエチレンイミン水溶液を調製した。
ついで、上記の多孔性中空糸をポリエチレンイミン水溶
液中に浸漬して外表面に付着させ、空気中、25℃で1
晩乾燥した。これを1重量%のトリレンジイソシアネー
トのヘキサン溶液に100℃にて15分間浸漬し、中空
糸の外表面に付着させたポリエチレンイミンを架橋させ
、さらに0.05Mの硫酸水溶液中に1時間浸漬してポ
リエチレンイミンのアミノ基を解離させた。
この得られた複合化中空糸を15cmに切断して、その
10本束ねガラス管に挿入し、両端を樹脂による端末処
理をおこない、モジュール化した。このモジュール化装
置を用いて、エタノール水溶液をモジュール下端から中
空糸の内部に通液し、中空糸外部の圧力2 Torrに
て、パーベーパレーション法により90wt%及び95
wt%のエタノール水溶液の55℃における透過液量(
g/Hr−m)と選択分離係数の透過特性について測定
をおこなった。
なお、透過流量(g/Hr−m)は透過側ガスをドライ
アイス−メタノールトラップで捕集し、単位膜面積、単
位時間当りの透過液の重量であり。
また、 選択分離係数は、水−エタノール混合液においては Y H□o  / Y EIOH α = XH20/XEIOH で、定義されるものである。式中のX H2OとXEI
OI+は、供給液中の水−エタノール混合溶液中の水の
重量分率とエタノールの重量分率を、YH□。
とY E + 011は、膜を透過する透過液中の水の
重量分率とエタノールの重量分率をそれぞれ示すもので
あり、ガスクロマトグラフでそれぞれ定量した。
その結果を第1表に示す。
第  1  表 実施例2〜5 実施例1と同様にして得られたポリエーテルイミドより
なる多孔性中空糸の外表面に、空気雰囲気中で、253
.7nmの紫外線を1.9w/cJで30分間照射し、
中空糸の外表面に親水化処理をおこなった。
一方、実施例1で使用したものと同じポリエチレンイミ
ンにその濃度がそれぞれ2重量%、5重量%、10重量
%、15重量%になるように水を加え25℃にて1晩攪
拌溶解した。それらのポリエチレンイミン水溶液をG−
2のjシフイルターで濾過した後、アスピレータ−で減
圧脱気をおこない、各濃度のポリエチレンイミン水溶液
を調製した。
ついで、・外表面の親水化処理をおこなったポリエーテ
ルイミドの中空糸を各濃度のポリエチレンイミン水溶液
に浸漬し、実施例1に示すように架橋反応をおこない、
さらに、ポリエチレンイミンのアミノ基を解離させた。
得られた4種の複合膜について前実施例と同様に透過特
性の測定をおこなった。それらの結果を第2表に示す。
実施例6 芳香族ポリスルホン(ユニオン カーバイド社製P−3
’500)  100重量部と、良溶媒であるN−メチ
ル 2−ピロリドン400重量部を混合溶解後、濾過、
脱泡し、紡糸原液を得た。
この原液を二重管ノズルロ金より吐出し芯部に水を供給
することによって、中空糸状に成形し、ついで50℃凝
固水浴中を通過させなから相変化させた後、乾燥するこ
とにより外径1200μm、内径900μm、膜厚15
0μm、表面孔径0.旧μm、多孔率50%の中空糸を
得た。この中空糸の外表面に、春日電機(株制のコロナ
放電処理装置(放電バーとロールの間隙は1.5m/m
)で、中空糸膜スピード10m/分、印加電圧75(V
)、印加電流6.5(A)、印加電力487.5(V)
の条件でコロナ放電し親水化処理をおこなった。
一方、ポリアリルアミン塩酸塩(日東紡績■製、PAA
 −HCf −1O8)にその濃度か10重量%となる
ように水を加え、25℃にて一晩攪拌溶解した。その容
積を0.2μmのメンブランフィルタ−で濾過した後、
アスピレータ−で減圧脱気を行い、10重量%のポリア
リルアミン塩酸塩水溶液を調製した。
次いで親水化処理をおこなった多孔性中空糸膜をポリア
リルアミン塩酸塩水溶液に浸漬し外表面に付着させ、空
気中25℃で一晩乾燥した。これを1M水酸化ナトリウ
ム水溶液に浸漬したのち、0.5重量%のグルタルアル
デヒド水溶液に80℃にて30分間浸漬して架橋させ、
次いで、0.05Mの硫酸水溶液に1時間浸漬し、ポリ
アリルアミンのアミノ基を解離させた。
この様にして得られた複合化中空糸を実施例1と同様な
方法でモジュール化し、水/エタノール系にパーベーパ
レーション法を適用して透過特性を測定した。
それらの結果を第3表に示す。
第  3  表 実施例7 芳香族ポリエーテルスルホン(ユニオン・カーバイド社
製)100重量部とNメチル−2ピロリドン400重量
部を混合溶解後、濾過脱泡し紡糸原液を得た。
この原液を二重管ノズルロ金より吐出し芯部に水を供給
することによって、中空糸状に成形し、ついで60℃の
凝固水浴中を通過させなから相変化させた後、乾燥する
ことにより、外径1200μm、内径900μm、膜厚
150μm、表面孔径0.01μmおよび多孔率57%
の中空糸を得た。
次いで、この中空糸の外表面に空気雰囲気で253、7
nmの紫外線を1.9W / cnfで30分間照射し
、親水化処理をおこなった。
一方、4−ビニルピリジンを減圧蒸留によって精製した
のち、エタノールを溶媒としてベンゾイルパーオキサイ
ドを4−ビニルピリジンに対して2%加えて、70℃に
窒素雰囲気で加熱して重合させた。粘稠となった液を純
水中に入れてゴム状の高分子を得た。これを水中に入れ
て塩酸をポリマーのピリジンユニットの当量数の1.5
倍加えて攪拌して溶解した。次いで、ポリマーの2%塩
酸酸性溶液をアンモニヤ水中に投入してポリ−4へビニ
ルピリジンを沈澱析出させた。これを充分に水洗したの
ち乾燥して精製ポリ−4−ビニルピリジンを得た。分子
量は約lO万であった。
次いで、このポリ−4−ビニルピリジンにその濃度が1
0重量%となるように1.5M塩酸水溶液を加25℃に
て、−晩攪拌溶解した。その溶液を0.2μmのメンブ
ランフィルタ−で濾過した後、アスピレータ−で減圧脱
気を行った。これに先の表面を親水化処理したポリエー
テルスルホン製中空糸を浸漬した後、空気中25℃にて
一晩乾燥した。
乾燥後の重量増加と電顕による写真から中空糸表面のポ
リ−4−ビニルピリジンの薄層は1μmであった。更に
、これをエチレンジブロマイドのエチレンジクロライド
の20%溶液中に浸漬して架橋と同時に4級化処理をし
た。次いで、これを沃化メチルのヘキサン溶液中に浸漬
して残余のピリジン環を4級化処理した。
得られた複合中空糸を用いて実施例1と同様の方法によ
り透過特性を測定した。
それらの結果を第4表に示す。
第 表 実施例8 芳香族イミドタ単位を分子内に有するポリエーテルイミ
ド(ゼネラル・エレクトリック社製、商品名:ウルテム
1000)  100重量部とポリビニルピロリドン5
0重量部をそれらの良溶媒であるN−メチル−2−ピロ
リドン400重量部に、混合溶解後、濾過脱泡し、ドー
プ液を得た。
この原液を20cm X 20cm X 3 tのガラ
ス板上にキャストし、TLCアプリケータを用い、ナイ
フ厚0.3mmで、均一なドープ厚みにした後、60℃
の凝固水浴に1時間浸漬し、製膜した。その後、乾燥さ
せ、膜の表面(断面)を走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、表面(ガラス板に接触した面)の孔径0.1μm
、多孔率68%の非対称構造であることが確認された。
この微多孔性の非対称膜をノニオン系界面活性剤(花王
(株制、レオドールスーパーTW−θ120)1重量%
とエタノール(広島和光純薬■;試薬特級)99重量%
の混合溶液に25°Cで1時間浸漬した後、風乾した。
他方、分子量約10万のポリスチレン10部をエチレン
ジクロライド1000部中に溶解し、これにベンゾイル
クロライド一部を加えて触媒として無水塩化アルミニウ
ムを加えて室温で12時間放置した後、これをメタノー
ル中に投入してポリスチレンの反応物を沈澱させた。こ
のポリマーを水洗、乾燥、エチレンジクロライドへの溶
解、メタノールへの投入という精製を2回くり返して後
乾燥後、ポリマーの赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ;C= Oの強い吸収が観測された。このポリマーを
濃硫酸10部にポリマー5部を加えて50℃で6時間加
熱してスルホン化処理した。得られた部分的にベンゾイ
ル化したポリスチレンスルホン酸を未反応の硫酸と分離
するために、セルロース製の透析膜で透析して精製した
。このポリマーは水溶性であり、スルホン酸基は元素分
析によって10ケに5ケが導入されていることか分った
上記の高分子を10重量%水溶液として濾過脱泡を行っ
た後、ポリマーに対して2重量%のミヒラーケトンを加
え、これを前記した表面親水化処理したポリエーテルイ
ミド多孔膜上にコーティングして乾燥した。得られた膜
の重量増加から、ポリスチレンスルホン酸誘導体の薄膜
の厚みは0.1μm以下であった。これに高圧紫外線ラ
ンプによって約2000m Wの紫外線を照射した。こ
れを水中に浸漬しても、もはや表面のポリスチレンスル
ホン酸誘導体の層は溶解しなかった。この膜を次いで0
.1規定の水酸化カリウム水溶液中に浸漬してスルホン
酸カリウム型にした。この複合膜を平膜のパーベーパレ
ーション特性を測定する。直径7.5cmのステンレス
製容器にセットして水/イソプロピルアルコール系に対
する透過特性を測定した。7゜0Cにてイソプロピルア
ルコールの濃度が90重量%、95重量%のそれぞれに
対して実施した。
それらの結果を第5表に示す。
第  5  表 実施例9 実施例1と同様の方法により、外径1000μm、内径
600μm、膜厚200μm、表面孔径o、iμmおよ
び多孔率60%のポリエーテルイミドよりなる中空糸を
得た。次に、この中空糸を濃硫酸に10%の重クロム酸
カリウムを添加した溶液に室温で10分間浸漬し、表面
を親水化処理した後、充分に水洗した。
他方、スチレンスルホン酸ソーダを過硫酸アンモニウム
と亜硫酸カリウムを触媒として公知の方法でレドックス
重合した。得られたポリスチレンスルホン酸ソーダの分
子量は約1.0000であった。
また、クロルメチルスチレンをメチルエチルケトン中で
ヘンゾイルパーオキザイドを触媒として公知の方法で重
合してポリクロルメチルスチレンを得た。これの分子量
は約9800であった。これをトリメチルアミンの30
%水溶液中に投入して加熱攪拌したところ、水溶性高分
子となった。即ち、ポリベンジルトリメチルアンモニウ
ムクロライトか得られた。
上記の得られたポリスチレンスルホン酸ソーダとポリベ
ンジルトリメチルアンモニウムをイオン性官能基にして
、当量づつを各々2%水溶液として混合してポリソルト
を析出させた。このポリソルトを濾過後、充分に水洗し
、アセトン−水NaBrの混合溶液中に溶解させた。こ
のポリソルト溶液に先に製造した表面親水化したポリエ
ーテルイミド製の中空糸を浸漬し、乾燥処理し、これを
くり返し行い、中空糸の表面に約2mμのポリソルトの
薄層を形成した。
得られた複合中空糸を用いて実施例 方法により透過特性を測定した。
それらの結果を第6表に示す。
と同様の 第  6  表 実施例10 実施例1と同様の方法により得られたポリエーテルイミ
ドよりなる多孔性中空糸の外表面に、空気雰囲気中で2
53.7mmの紫外線を1.9w/cr+fで30分間
照射し、中空糸の外表面に親水化処理を行った。
他方、スチレンスルホン酸ソーダ60部と4−ビニルピ
リジン30部を水1000部に分散し、アゾ系のラジカ
ル重合開始剤であるV−50(和光純薬工業製)2部を
X加えて60℃で重合を行い、その後これを充分に水洗
しメタノール洗浄してランダム共重合体を得た。この共
重合体の1重量%水溶液を濾過脱泡して、これに上記の
表面親水化したポリエーテルイミド製中空糸を浸漬し乾
燥し、これをくり返して、厚みが2μmの薄層を形成し
た。この中空糸をエタノール−エピクロルヒドリンの6
0 : 40 (重量比)の溶液に浸漬したあと、塩酸
で洗浄し、1.0Mの硫酸カリウム水溶液中に浸漬した
得られた複合中空糸を用いて実施例1と同様の方法によ
り透過特性を測定した。
それらの結果を第7表に示す。
第  7  表 実施例11 実施例8と同様な方法により、表面(ガラス板に接触し
た面)の孔径0.1μmおよび多孔率68%のポリエー
テルイミドよりなる非対称平膜を得た。
次いで、膜表面に、春日電機■製のコロナ放電処理装置
(放電バーとロールの間隙は1.5m/m)で、膜のス
ピード10m/分、印加電圧75(■)、印加電流6.
5(A) 、印加電圧487.5mの条件でコロナ放電
処理し、親水化処理をおこなった。
これに実施例4で合成した部分ベンゾイル化処理したポ
リスチレンスルホン酸の10%溶液に2%のミヒラーケ
トンを加えた溶液を塗布して乾燥した。
薄膜の厚みは3μmであった。これに高圧水銀灯から紫
外線を照射して架橋させたあと、更に4−ビニルピリジ
ンの10%エタノール溶液中に浸漬して、4−ビニルピ
リジンをマトリックス重合し、両性膜層とした。
この複合膜を実施例8で用いたステンレス製容器にセッ
トして、水/イソプロピルアルコール系に対して透過特
性を測定した。70℃にて、イソプロピルアルコールの
濃度が90重量%、95重量%のそれぞれに対して実施
した。
それらの結果を第8表に示す。
第  8  表 実施例12 実施例6と同様の方法により得られたポリスルホンより
なる多孔性中空糸の外表面に、空気雰囲気中で253.
7mmの紫外線を1.9w/crlで30分間照射し、
中空糸の外表面に親水化処理を行った。
これに実施例5で使用した部分ベンゾイル化したポリス
チレンスルホン酸とミヒラーケトンの混合溶液を塗布し
、紫外線照射によって架橋して約2μmの厚みのスルホ
ン酸基を有する薄層を形成した。次いで、この膜上に分
子置駒10000のポリ4−ビニルピリジンのトルエン
溶液を薄層状にコーティングした後、乾燥してエピクロ
ルヒドリンの5%エタノール溶液中に浸漬した。
得られた膜を2%のクリスタルバイオレットを含んだ水
溶液中に浸漬するとポリスルホンの多孔膜の上に約2μ
mの紫色に染色された薄膜があり、この上に約3μmの
染色されない薄層があった。同様にして作った別の膜を
コンゴーレッドの飽和水溶液中に浸漬すると、クリスタ
ルバイオレットで染色されなかった表層部の約3μmの
層は赤色に染色された。即ち、陽イオン交換膜層と陰イ
オン交換膜層が層状に存在していることが分った。
ここで得られた中空糸を一旦0.5Mの硫酸カリウムの
中に浸漬した後、エタノールをn−ブタノールに変える
他は実施例1と同様の方法で透過特性を測定した。
それらの結果を第9表に示す。
第 表 実施例13 実施例Iと同様の方法で得られた複合中空糸のモジュー
ルと、実施例4と同様の方法で得られた複合中空糸のモ
ジュールを用いて、実施例1と同様なパーベーパレーシ
ョン法により、90重量%のエタノール水溶液の55°
Cにおける透過特性の経時変化を測定した。
それらの結果を第10表に示す。
実施例14 ポリ三弗化−塩化エチレン樹脂(ダイキン工業■製、ダ
イフロンM−300)5.3.4容量%、微粉状珪酸(
徳山曹達■製)26.7容量%、クロロトルフルオロエ
チレンのオリゴマー(ダイキン工業(株制、ダイフロイ
ル#20)60容量%及びシリコンオイル(商品名KF
−96) 60容量%加えて、これをホモジナイザーに
よって充分に攪拌してのちに充分に混練してペレットと
した。次いで、これを外径2.5mm、内径1.5mm
の中空糸製造用ノズルによってして溶出成分を抽出除去
したのち、50%の苛性ソーダ水溶液中に浸漬して微粉
状珪酸を溶解抽出除去したところ、平均孔径0.25μ
mで気孔率75%の多孔性中空膜が得られた。
これをDBU(1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)
7−ウンデセン)の30%水溶液中に入れて、90℃で
16時間加熱して、中空糸の表層部を親水性とした。ま
た、中空糸を加圧プレスした後、FTIRによって測定
したところ〜NH−に基づく吸収が認められた。
この表面を親水性化した中空糸を分子量が約7万のポリ
エチレンイミンの10%水溶液中に浸漬して引き上げ乾
燥した。次いで、エピクロルヒドリンのエタノール−エ
ピクロルヒドリンの溶液でその重量比が8:2の液に8
時間浸漬して、中空糸の表層に緻密なポリエチレンイミ
ンの薄層を形成した。この緻密な薄層を形成する前の透
水量は10001/イ・h「・atm・25℃であった
ものが、1kg / cvlの圧力では全く透水性が見
られなかった。
この複合中空糸膜の20本を長さ20cm、直径2■の
吸引口がついたガス管内に入れて、両端をエポキシによ
ってポツティングして固定してモジュールとした。この
モジュール化した中空糸の内部にエチルアルコールと水
が9吐】0である混合溶液を供給し、中空糸の外部を減
圧にして、所謂バーベイパーレーションによるエチルア
ルコールの脱水を゛試みたところ、分離係数(α)は3
50で、透過した蒸気も凝縮させて液状として測定した
ところ透過液量は800g / rrr−hrであった
実施例15 未焼結の4弗化エチレン樹脂粉末の100部に150乃
至250℃の沸点を持つ石油留分の20部を密閉容器に
入れて充分に攪拌混合、分散させた。得られた混和物を
ラム式押出機にて押出し、厚さ6醒、幅100mmのス
トリップとした。このストリップをカレンダーロールに
て押出方向と同方向及び直角方向に延伸して0,1M厚
みのシートとした。
このシートを150乃至200℃の炉中を通して乾燥し
た後、250%の割合で一方向に延伸して、金属ドラム
の表面に沿わせて約350℃に加熱して白色不透明のポ
リテトラフルオロエチレンのシートを得た。これを走査
型電顕によって膜表面及び断面を観察したところ、連続
気孔が存在し比重0.55、気孔率75%であった。
次いでこの多孔膜をナトリウム−ナフタリンのテトラヒ
トフラン溶液(潤工社製、テトラエッチ)に10秒間浸
漬したのち、メタノール洗滌、水洗をして乾燥後、表層
部に分子量が約3万のポリアリールアミン塩酸塩の10
%水溶液を薄く塗布した。
さらに乾燥後、1.0規定の苛性ソーダ中に浸漬したの
ち、35%塩酸10部及び36%ホルムアルデヒド水溶
液10部を水80部に溶解した中に浸漬してホルマリン
による架橋反応を実施して表面のポリアリールアミン層
を架橋不溶化した。この膜の一部をとり乾燥後、重量増
加を測定したところ、元のポリ四弗化エチレンの多孔膜
に比べて25%の重量増加があった。
この平膜を直径7 、’ 5 cmのステンレススチー
ル製の容器にセットして、イソプロピルアルコールと水
のパーベイバレージョン特性を測定した。イソプロピル
アルコールの濃度は95%で70 ’Cで実施した。透
過ガスはドライアイス−メタノールでトラップして透過
量を測定し、水とインプロピルアルコールの透過量の比
を求めた。
その結果、透過液量は2.5kg/耐・hrで、イソプ
ロピルアルコールに対する水の透過比率は675であっ
た。
他方、比較のためにポリテトラフルオロエチルしていな
い膜の表面に同様にイオン性の薄層を形成して、同様の
パーベイバレージョン評価をしたところ、透過液量は3
.2kg / rn’・hrで透過比率は】20であっ
た。
実施例16 ポリエチレンのペレット50部に微粉状酸化珪素(粒径
1μm)40部を加え、これにジオクチルフタレート1
0部を加えて均一に混合してペレットとした。これを中
空糸成型の金型から220 ’Cで押し出して後、更に
100℃で5倍延伸して外径3關、内径2Mの多孔性中
空糸を得た。次いでこの中空糸の外表層部を岡野製作所
製のEO−302型オゾン発生機に酸素を供給して1.
38mo 1%のオゾンを含んだ空気中に室温で8時間
さらしたのちに、水に対する接触面を測定したところ1
00℃から約70 ’Cに減少していた。
一方、4−ビニルピリジンを減圧蒸留によって精製した
のち、エタノールを溶媒としてペンソイルパーオキサイ
ドを4−ビニルピリジンに対して2%加えて、70℃に
窒素雰囲気で加熱して重合させた。粘稠となった液を純
水中に入れてゴム状の高分子を得た。これを水中に入れ
て塩酸をポリマーのピリジンユニットの当量数の1.5
倍加えて攪拌して溶解した。次いで、ポリマーの2%塩
酸酸性溶液をアンモニヤ水中に投入してポリ−4−ビニ
ルピリジンを沈澱析出させた。これを充分に水洗したの
ち乾燥して、精製ポリ−4−ビニルピリジンを得た。分
子量は約10万であった。
次いでこのポリ−4−ビニルピリジンの10%塩酸水溶
液を調整したのち、これに先のポリエチレン製の中空糸
を浸漬して乾燥した。乾燥後の重量増加と電顕による写
真から、中空糸の表面におけるポリ−4−ビニルピリジ
ンの薄層は約1/imであった。これをエチレンジブロ
マイドのエチレンジクロライドの20%溶液中に浸漬し
て架橋と同時に4級化処理をした。更に、これを沃化メ
チルのヘキサン溶液中に浸漬して残余のピリジン環を4
級化処理した。
この中空糸を実施例14と同様にして長さ20 cmの
モジュールに成型し、10%の水を含んだエタノールを
パーベーパレーションによって脱水処理した。
60°Cで3 Torrで実施した結果、透過液量は1
.3kg/lTl1−hrで、分離係数は2300であ
った。
実施例17 市販のポリプロピレン製の多孔膜(セラニーズ社製、商
品名ジュラガード4510)をドデシルピリジニウムク
ロライトの2%水溶液中に浸漬して後、引き上げ乾燥し
た。他方、分子量が約10万のポリスチレン10部をエ
チレンジクロライド1000部中に溶解し、これにベン
ゾイルクロライド一部を加えて触媒として無水塩化アル
ミニウムを加えて室温で12時間放置して後、これをメ
タノール中に投入してポリスチレンの反応物を沈澱させ
た。このポリマーを水洗、乾燥、エチレンジクロライド
への溶解、メタノールへの投入という精製を2回くり返
して乾燥後、ポリマーの赤外吸収スペクトルを測定した
ところ、=C=Oの強い吸収が観測された。
このポリマーを濃硫酸10部にポリマー5部を加えて5
0℃で6時間加熱してスルホン化処理した。得られた部
分的にベンゾイル化したポリスチレンスルホン酸を未反
応の硫酸と分離するために、セルローズ製の透析膜で透
析して精製した。このポリマーは水溶性であり、スルホ
ン酸基は元素分析によってIOケに対して5ケが導入さ
れていることが判った。
この高分子を10%水溶液としてポリマーに対して2%
のミヒラーケトンを加えた後、これを前記した表面を親
水化処理したポリプロピレン多孔膜上にコーティングし
て乾燥した。重量増加から、ポリスチレンスルホン酸誘
導体の薄膜の厚みは0.111m以下であった。これに
高圧紫外線ランプによって約2000mW%)の紫外線
を照射した。これを水中に浸漬しても、もはや表面のポ
リスチレンスルホン酸誘導体の層は溶解しなかった。こ
の膜を次いで0.1規定の水酸化カリウム水溶液中に浸
漬してスルホン酸カリウム型にして、実施例15で用い
た平膜評価用のパーベイバレージョンの実験装置で性質
の測定をした。含水量が85%のイソプロピルアルコー
ルを70℃で実施したところ、透過液( 量は2.6kg/hr−ポで、分離係数は1850であ
った。
実施例18 ポリぶつ化ビニリデン(米国ペンウォルト社製、商品名
Kynar) 25部、これをジメチルアセトアミド6
5部に平均分子量3000のポリエチレングライコール
を10部加え、更に5部のポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエート(花王アトラス社製、商品名Twee
n 80)を加えて均一な溶液とした。この溶液を40
℃に保温して、中空紡糸ノズルからギヤーポンプにて押
出して、70°Cの温水中に注入した。芯液としては同
じ<70°Cの温水を用いた。
得られた中空糸は、外径2.5mm、内径2.0印で、
中空糸の断面には多くのボイドが存在し内表面及び外表
面には緻密なスキン層が存在していた。次いでこの中空
糸は30%のトリメチルアミン水溶液中に浸漬して60
°Cで8時間加熱して、中空糸の表層部にアミノ基を一
部導入した。
他方スチレンスルホン酸ソーダを過硫酸アンモニウムと
亜硫酸カリウムを触媒として公知の方法でレドックス重
合した。得られたポリスチレンスルホン酸ソーダの分子
量は約10000であった。
また一方、クロルメチルスチレンをメチルエチルケトン
中でベンゾイルパーオキサイドを触媒として公知の方法
で重合し、ポリクロルメチルスチレンを得た。このポリ
クロルメチルスチレンの分子量は約9800であった。
このポリクロルメチルスチレンをトリメチルアミンの3
0%水溶液中に投入し加熱攪拌したところ、水溶性高分
子であるポリベンジルトリメチルアンモニウムクロライ
ドが得られた。
前記で得たポリスチレンスルホン酸ソーダとと記ポリベ
ンジルトリメチルアンモニウムクロライドとをイオン性
官能基が当量となるように各々2%水溶液としたものを
混合して、ポリソルトを析出させた。このポリソルトを
炉別後、十分に水洗し、アセトン−水−NaBrの混合
溶液中に溶解させた。このポリソルト溶液に前記製造し
たポリぶつ化ビニリデン製の中空糸を浸漬し、乾燥し、
この操作をくり返し行い、中空糸の表面に約2mμのポ
リソルトの薄層を形成し複合膜とした。
上記によって得られた複合膜を用いてエタノール80%
、メタノールlO%及び水lO%の混合溶液の脱水処理
を行った。該脱水処理は60℃で、2 Torrの条件
で行った結果、透過液量は0.7kg/ hr −mで
、全アルコール分に対する水の分離係数は350であっ
た。
実施例19 徳山曹達■製のポリプロピレンペレット57部と平均粒
径が1μmの酸化珪素43部を均一に混合し、該ポリプ
ロピレンを溶融成形しペレットとした。
このペレットを用いて中空糸管状体の押出成形金型から
230℃で押出し管状体を成形した。この管状体は10
0℃で5倍延伸して、外径2.5mmおよび内径1.8
−の多孔性中空糸膜を得た。この中空糸体の表面を電子
顕微鏡写真によって観察した結果、延伸方向に0.1〜
1μmの長い孔が観察された。
上記の中空糸をクロルスルホン酸1部およびエチレンジ
クロライド2部からなる溶液に30℃で8時間浸漬した
。次いで水洗、メタノール洗浄した後、元素分析したと
ころ、C1の含有量が1.2%となっていた。
一方、スチレンスルホン酸ソーダ60部と4−ビニルピ
リジン30部を水1000部に分散し、アゾ系ラジカル
重合開始剤(和光純薬工業■製のV −50)2部を加
えて60℃で重合を行い、ランダム共重合体を得た。こ
の共重合体を十分に水洗しメタノール洗浄した。更にこ
の共重合体を1%水溶液に調整し、これを前記で得たポ
リプロピレン製の中空糸に(りかえし塗布して、約2μ
mの厚みの薄層を形成した。この中空糸膜をエタノール
エピクロルヒドリンの60 : 40 (重量比)混合
液に浸漬したあと、塩酸で洗浄し、次いで1.0規定の
硫酸カリウム溶液中に浸漬した。
上記で得られた中空糸膜で実施例14と同様にモジュー
ルを作り、95%の含水エチルアルコールのパーベーパ
レーションによる脱水処理を、75℃で2 Torrで
行った。その結果、透過液量は1.2kg/hr−rr
rで、分離係数は1200であった。
実施例20 ポリプロピレン製の多孔膜(セラニーズ社製、ジュラガ
ード4410)をコロナ放電処理して表面を親水化処理
した。
この多孔膜に実施例17で合成した、部分ベンゾイル化
処理ポリスチレンスルホン酸の10%溶液に2%のミヒ
ラーケトンを加えた溶液を塗布して乾燥した。このとき
塗布して形成した薄膜の厚みは3μmであった。これに
高圧水銀灯から紫外線を照射して架橋させた後、更に4
−ビニルピリジンの10%メタノール溶液中に浸漬して
、4−ビニルピリジンをマトリックス重合し、両性膜層
の複合膜を得た。
この得られた複合膜を用いて含水量が85%のイソプロ
ピルアルコールを70℃でパーベーパレーション法によ
る脱水処理を行った。その結果、透過液量は0.7kg
 / hr−rrrで、分離係数は23500であった
実施例21 パーフルオロアルキルビニルエーテルとテトラフルオロ
エチレンの共重合体(ダイキン工業社製、PFA)50
部に酸化けい素の微粉末30部を加え、これにガラス繊
維のチョップを10部加えて充分に混合し、さらにポリ
三弗化−塩化メチレンの低重合物(ダイキン工業社製ダ
イフロイル#20)を10部加えて、 加熱混合してペ
レットとした。これを熱プレスによって0.15mmの
シートとしたのを、10%のぶつ化水素水中に浸漬して
酸化珪素、ガラス繊維チョップを分解除去した。この得
られた多孔膜をKFを含んだクロルスルホン酸中に浸漬
して、24時間、100℃で加熱して後、とり出し水洗
し乾燥した。
これに実施例18で用いた部分ベンゾイル化したポリス
チレンスルホン酸とミヒラーケトンの混合溶液を塗布し
、紫外線照射によって架橋して約2μmの厚みのスルホ
ン酸基を有する薄層を形成した。次いで、この膜上に分
子置駒10000のポリ4−ビニルピリジンのトリエン
溶液を薄層状にコーティングした後、乾燥し、エピクロ
ルヒドリンの5%エタノール溶液中に浸漬した。得られ
た膜を2%のクリスタルバイオレットを含んだ水溶液中
に浸漬すると、パーフルオロカーボン系の多孔膜の上に
約2μmの紫色に染色された薄膜があり、この上に約3
μmの染色され匙・薄層があった。同様にして作った別
の膜をコンゴーレッドの飽和水溶液中に浸漬すると、ク
リスタルバイオレットで染色されなかった表層部の約3
μmの層は赤色に染色された。即ち、陽イオン交換膜層
と陰イオン交換膜層が層状に存在していることが分った
上記で得られた膜を一旦0.5規定のに2SO4の中に
浸漬した後、5%の水を含むブタノールの脱水処理を行
った。その結果、85°Cにおいて透過液量が0.3k
g / hr−triで、分離係数は280000であ
った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、芳香環を有する縮合系高分子又は重合系高分子から
    なる多孔性膜の少くとも一方の表層部に、イオン性官能
    基を有する合成高分化合物の薄層を存在させた複合膜。 2、芳香環を有する結合系高分子からなる多孔性膜の少
    なくとも一方の表面を予め親水化処理した後、該表面に
    イオン性官能基を有する合成高分子化合物の薄層を形成
    させることを特徴とする複合膜の製造方法。
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