JPH03277562A - 熱転写式記録装置 - Google Patents

熱転写式記録装置

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JPH03277562A
JPH03277562A JP22740990A JP22740990A JPH03277562A JP H03277562 A JPH03277562 A JP H03277562A JP 22740990 A JP22740990 A JP 22740990A JP 22740990 A JP22740990 A JP 22740990A JP H03277562 A JPH03277562 A JP H03277562A
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thermal head
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heating resistor
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Yuusuke Takeda
有介 武田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一定の方向に配列された複数の発熱抵抗体を
有するサーマルヘッドとプラテンとの間で、印写媒体と
被印写物を重ねた状態にして、これらをサーマルヘッド
に対して、同方向に移送し。
サーマルヘッドに対し記録画像信号を印加して前記発熱
抵抗体を記録画像信号に対応して選択的に発熱させ、前
記印写媒体の一部を溶融または昇華させ、これを被印写
物に転写して印写動作を行う熱転写式記録装置に関する
〔従来の技術〕
ファクシミリの印写部や、プリンタ、または複写機など
として構成される上記形式の熱転写式記録装置は従来よ
り周知である。この形式の記録装置は、サーマルヘッド
の発熱抵抗体により、例えばインクシートより成る印写
媒体の一部を、溶融または昇華させてそのインクを記録
紙などの被印写物に転写して印写動作を行い、その際、
1つの発熱抵抗体によって一度に1画素を形成し、かか
る画素により記録画像を形成するものである。
上述の印写動作は各種の態様で実行でき、例えぼ印写動
作時に印写媒体と被印写物をサーマルヘッドに対して静
止させ、或いは印写動作時に印写媒体と被印写物をサー
マルヘッドに対して移動させることもできる。また被印
写物を印写媒体よりも速く移送させながら印写動作を行
う方式も公知である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、いずれの方式の印写動作を実行するときも、
記録画像の画質を向上させるには、印写形成された各画
素を、できるだけ真円に近い形状にする必要がある。若
しも、その真円度が悪くなると、得られる記録画像に対
して縦線と横線の太さに違いを生じたり、斜め線が[ギ
ザギザ」になったりして、その画質が低下する。
画素の真円度は発熱抵抗体の形状に大きく左右され、そ
の形状によってはドツト状の画素の真円度が悪くなり、
上述した如く記録画質が低下するのである。
ところが従来は、発熱抵抗体の形状条件を、各画素が真
円に近くなるように設定することについて特に考慮が払
われておらず、その面からの記録画像の画質の向上を図
ることはなされてはいなかった。
本発明の目的は、真円度の良好な画素を得ることのでき
るように発熱抵抗体の形状条件を設定し。
これにより画質の向上を図ることのできる熱転写式記録
装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形
式の熱転写式記録装置において、前記発熱抵抗体の個々
の実効発熱部に関し、印写媒体及び被印写物の移送方向
と直交する方向におけるその長さをΩ1とし、その移送
方向におけるその長さをΩ2とし、発熱抵抗体を選択的
に発熱させて印写動作を行うときの印写媒体と被印写物
との各移送速度をそれぞれV、、Vpとし、1ラインの
印写に要する時間をΔtとしたとき、前記寸法Q19Q
2を、 Q2+■、・Δt≦Ω□≦fi、+vp・Δtなる条件
を満足するように定めた構成を提案する。
また上記構成において、サーマルヘッドとプラテンとの
間で、被印写物の、印写媒体に対する相対移送速度比を
1より大きく設定して両者を搬送し、V p / v 
m ) lを満足させることもできる。
さらに、印写媒体と被印写物を、サーマルヘッドに対し
て間欠的に移送させ、サーマルヘッドに対して印写媒体
と被印写物を静止させた状態で発熱抵抗体を選択的に発
熱させて印写動作を行い、vp=v、=O,Q工=Q2
を満足させることもできる。
また本発明は、一定の方向に配列された複数の発熱抵抗
体を有するサーマルヘッドとプラテンとの間で、印写媒
体と被印写物を重ねた状態にし、印写媒体と被印写物を
、サーマルヘッドに対して、同方向に間欠的に移送させ
、サーマルヘッドに対して印写媒体と被印写物を静止さ
せた状態で、サーマルヘッドに対して記録画像信号を印
加して前記発熱抵抗体を記録画像信号に対応して選択的
に発熱させ、前記印写媒体の一部を溶融または昇華させ
、これを被印写物に転写して印写動作を行う熱転写式記
録装置において、各発熱抵抗体の印写領域中央部が矩形
状に切り欠かれ、各切り欠き部は互いに平行な2対の辺
のうちの1対が、印写媒体及び被印写物の移送方向と直
交する方向に延び、各切り欠き部の大きさを、前記移送
方向に直交する方向についてa、印写媒体及び被印写物
のサーマルヘッドに対する移送方向についてをとすると
き、a弁すを満足するようにa、bを設定した熱転写式
記録装置を提案する。
さらに上記構成において、発熱抵抗体の、前記移送方向
に直交する方向の配列ピッチをCとしたとき、a:b:
c/2を満足するようにCを設定すると有利である。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
第1図において、符号1はサーマルヘッド、2はドラム
状又はローラ状のプラテンをそれぞれ示す。サーマルヘ
ッド1は、プラテン2に相対向する面(符号3Aで示す
面)に絶縁層を被覆した基板3を有しており、その絶縁
層面3A上には窒化タンタル(Ta、N)や二酸化硅素
タンタル(TaSin2)等より成る複数の発熱抵抗体
4が設けられている。この発熱抵抗体4は、一定の方向
、例えば図示するようにインクシート8の移送方向yと
直交する方向(第1図の紙面に対して垂直な方向)x(
第2図乃至第6図参照)、または移送方向yに対して斜
め横方向に一定の間隔をあけて所定個数配列されている
全ての発熱抵抗体4の一端には共通電極6が接続され、
その各他端には各発熱抵抗体ごとに個別電極5が接続さ
れている。これら電極5,6は金又は白金などから成る
。このような電極や発熱抵抗体の上を覆うようにして、
Sin、などから成る電気絶縁体の保護層7が設けられ
ている。
記録動作時には、破線で模式的に示した、印写媒体の一
例であるインクシート8が、被印写物の一例である記録
紙9に重ねられた状態で、サーマルヘッド1とプラテン
2との間で、サーマルヘッド1に対して両者がそれぞれ
矢印yで示した同方向に移送される。その際、本例では
インクシート8と記録紙9が連続的に移送され、このと
き発熱抵抗体4を有するサーマルヘッド1に対して記録
画像信号が印加される。これにより、個別電極5側から
共通電極6に向けて選択的に電流が流され、通電された
発熱抵抗体4が選択的に発熱し、これに対向したインク
シート8の部分を溶融もしくは昇華させ、そのインクを
ドツト状の画素として記録紙9上に転写する。このよう
な印写動作が1発熱抵抗体4の配列方向に1ラインごと
に行われ、所定の記録画像が形成される。
ここで、本例では記録紙9を1ライン分の送り量だけ移
送させる間で、インクシート8については、その移送量
の1/N (Nは1より大きい数)の送り量だけ移送す
るようにしである。すなわち。
記録紙9の移送速度をVpとし、インクシート8のそれ
をV、とするものとして、記録紙の、インクシートに対
する相対移送速度比V p / V aを1より大きく
、vp/vs>1にしている。これにより、両者の相対
移送速度比を1=1とする場合と比べて、インクシート
の消費量を節約することができる。このような送り方式
で熱転写記録を行うことを、一般にn倍印写ということ
もある(特開昭58−7377号公報参照)。
第2図は第1図のサーマルヘッド1を矢印2方向から見
たものであり、保護層7については図示を省略しである
この例の場合は、1個の発熱抵抗体4が矩形状を成して
いる。第3図に示す例は、発熱抵抗体4にスリット4A
を入れたものである。この例のものは特開昭53−87
240号公報などに開示されている。
第4図に示す例は、発熱抵抗体4に矩形状の切り欠き2
1を設けたものである。
第6図に示す例は、発熱抵抗体4をジグザグ状にしたも
のである。この例のものは特開昭52−142527号
公報などに開示されている。
このように発熱抵抗体4として種々の形状を有するもの
を用いることができるが、かがる発熱抵抗体4は、全面
が一様に発熱するものばかりでなく、一部分に発熱が集
中して生じるものもある。
このように発熱が集中する部分を実効発熱部と定義する
ものとして、この部分は第2図及び第3図に示す発熱抵
抗体例では斜線部分となる。この例の場合は形状通りの
実効発熱部となるのである。
これに対し、第4図に示す発熱抵抗体の例では第5@に
示す斜線部分が実効発熱部となり、また第6図に示す発
熱抵抗体の例では符号E、Fで示す部位が実効発熱部と
なる。これらの例の場合は発熱抵抗体の形状通りの実効
発熱部とはならないのである。
記録紙9上に実際に形成される各画素はこのような実効
発熱部を中心としてドツト状に形成される。
ここで、ドツト状の画素について着目するものとして、
第8図(a)、(b)に示すようにインクシート8の移
送方向y(第1図)におけるドツト状画素の長さをy□
、その方向と直交する方向Xにおける長さをxlとする
として、n倍印写時のドツト状の画素の縦横比は第7図
において特性曲線りに沿う。
ここで、第2図、第3図、第5図、第6図のそれぞれに
示す発熱抵抗体例の実効発熱部に関し。
インクシート及び記録紙9の移送方向yと直交する方向
Xの長さをβ工、S送方向yの長さをQ2とし1発熱抵
抗体4を前述のように選択的に発熱させて印写動作を行
うときのインクシート8と記録紙9との移送速度をそれ
ぞれv*r Vp (> Va)とし、1ラインの印写
動作に要する時間をΔtとしておく。
第7図において、横軸はインクシート及び記録紙の移送
方向上の実効発熱部の長さ(nz)を表わし、この長さ
が短くなると、ドツト状の画素は第8図(a)に示す如
く記録紙とインクシートの移送方向yに短軸をもつ楕円
形ないしは長円形になる。またQ2が長くなると、同図
(b)に示す如く記録紙及びインクシートの移送方向y
に長軸をもつ楕円形ないしは長円形になる。すなわち、
1が短くなる程、画素は横方向に偏平度を増すようにな
り、Q2が長くなる程、縦方向に偏平度を増すようにな
るのである。
ドツト状の画素がほぼ真円である場合、すなわち、y□
/X□が1である場合、完成した記録画像の斜め線のギ
ザギザ度などが大幅に低減し、或いは縦線と横線の各太
さの違いが生じにくくなり、記録画質は一段と向上する
。y工/x1が1に成る部分は、第7図に示した特性i
LのA点になるが、次のような条件式を満足させるよう
なQll β2をそれぞれ設定することで、ドツト状の
画素を真円又はこれに近いものとすることができる。こ
の点については実験的にも確認されている。
Q2+v、・Δt≦Q1≦Q 2 + v p ・Δt
(1)第2図、第3図、第4図、第6図の各図に示す各
発熱抵抗体例において、その実効発熱部に対する寸法Q
1.Q2を、上述の如き条件式を満足させ得るような長
さに設定することで、n倍印写の場合でも、ドツト画素
を真円又はこれに近いものとすることができるのである
。本発明はかような条件を満足し得る発熱抵抗体を具備
した熱転写式記録装置を提供するものである。
以上説明した実施例では、記録紙8の、インとシート9
に対する移行速度比を1より大きく数カして両者を連続
的に移送させたが、インクシートと記録紙を、サーマル
ヘッドに対して、同方向)に間欠的に移送させ、サーマ
ルヘッドに対しテインクシートと記録紙を静止させた状
態で発熱抵右体を選択的に発熱させて印写動作を行うと
きも、(1)式を満足させることによって、各画素を真
円又は真円に近いものとすることができる。この砿合に
は、(1)式におけるVpとvlが零、すなわちvp=
v、=Oとなるので、(1)式はQi=Q、     
       (2:と表わすことができる。
以下に、これに関する具体的な実施例を説明するが、こ
の実施例では次の点も考慮されている。
すなわち5発熱抵抗体の発熱量を調整すると、1画素の
面積を変え得るので、このことを利用して所謂面積変調
により記録画像の濃度に階調性を与えることが可能であ
る。
このような観点から、サーマルヘッドとじて「1画素当
たりに3つの電極を設け、これら3つの電極の間に変形
させた抵抗体を配備し、各抵抗体に通電することにより
複数の発熱集中箇所を実現した」ものが知られている(
特開昭63−126767号公報)。
ところがこのサーマルヘッドは1画素当たりに3つの電
極が必要であるためサーマルヘッドの構造が複雑化し、
サーマルヘッドのコストも高くつく。また、発熱抵抗体
の形状が円弧状や三角形形状と複雑であるため作製精度
のばらつきを小さくするのが難しく、サーマルヘッド作
製の歩留まりの向上が困難である。
そこで、1画素の画像濃度を面積変調時に変化させる場
合、第4図及び第5図を参照して先に説明したように、
各発熱抵抗体の発熱分布において。
発熱の集中する実効発熱部が複数個あると、この発熱抵
抗体の発熱を制御することによって、形成される画素の
大きさを調整でき、簡単な構成で1画素の画像濃度を面
積変調的に変化させることができ、記録画像にlWW性
を出すことができる。
以下に説明する実施例はこのような点も考慮に入れて構
成されている。
第9図はこの実施例のサーマルヘッド1における一つの
発熱部の構造を示した断面図であり、サーマルヘッド全
体では、先の実施例と同じく、図の如き構造の発熱部が
、例えば図面に直交する方向へ1列に配列されている。
第9図において、符号3は基板、符号2oはグレーズ層
、符号4は発熱抵抗体、符号5,6は電極、符号7は保
護層を示す。基板3は例えばアルミナにより構成され1
発熱抵抗体4は、例えばTa5io、、TazN等によ
り形成されることは先の実施例と同じであり、電極5,
6は発熱抵抗体4に通電するための電極であって、電極
6は全発熱抵抗体に共通化された電極であり、電極5は
各発熱抵抗体ごとに個別化されていることも変りはない
記録の際には、図示していないプラテンとサーマルヘッ
ド1との間で、同じく図示していないインクシートと記
録紙が重ね合された状態で、サーマルヘッド1に対して
、矢印yで示した同方向に移送される。このときインク
シートが保護層7に接触し、さらにその上に記録紙が置
かれる(第1図参照)。
サーマルヘッドlに対して記録画像信号を印加し、電極
5,6により発熱抵抗体4に通電して発熱抵抗体4を選
択的に発熱させ、インクシートの一部を溶融もしくは昇
華させてそのインクを画素として記録紙に転写する。こ
れらの点も先の実施例と全く変りはない。但し、インク
シートと記録紙がサーマルヘッド1に対して、同じ速さ
でX方向へ間欠的に移送される点は先の実施例と異なっ
ている。
第10図は、発熱部の配列状態を保護層7を取り除いた
状態で示している。
図に示すようにグレーズ層20は全発熱部に共通であり
、その上に複数の発熱抵抗体・・・、 4−n−1゜4
−n、4−n+1.・・・が第10図左右方向(X方向
)へ等間隔で1列に配列されている。これら発熱抵抗体
には、対応する個別電極−、5b−n−1,5b−n、
5b−n+1゜・・・が接続され、また全発熱抵抗体に
共通して電極6が接続されている0発熱抵抗体4−n(
n=1.2.・・・n−1,n、n+1.・・・)の、
インクシートと記録紙の移送方向yに直交する方向Xに
おける配列ピッチはCである。
各発熱抵抗体は、第4図及び第5図の実施例と同様に印
写領域中央部が矩形状に切り欠かれている。すなわち第
9図に示すように、面電極5,6の間の通電される発熱
抵抗体領域(画素形成に与かる印写領域)Wの中央部に
切り欠き部21が形成されているのである。この切り欠
き部21は、互いに平行な2対の辺のうちの1対が、イ
ンクシート及び記録紙の移送方向yと直交する方向Xに
延びている。また本例では他の一対も移送方向yに平行
になっているが、これについては、必ずしもX方向に平
行にしなくともよく、切り欠き21の形状を例えば平行
四辺形に形成することもできる。
各切り欠き部21の大きさは、上述の移送方向yに直交
する方向Xの大きさがa、移送方向yの大きさがbであ
る。X方向は、各発熱抵抗体に通電する際に電流が流れ
る方向であるが、この方向はまた前述のように記録の際
にインクシートと記録紙がサーマルヘッドに相対的に間
欠的に移動する方向でもある。
任意の発熱抵抗体4−nに通電すると発熱抵抗体4−n
における発熱は、矩形状の切り欠きの4隅の部分(第1
0図で斜線を施した部分)で最も大きくなる。すなわち
、第5図を参照して先にも説明したように、これらの部
分が実効発熱部となるのである。
ここで、前述のa、b、Cの間には、 a弁す弁c/2            (3)好まし
くはa =b =c/2       (4)なる関係
が設定されている6 本例におけるサーマルヘッド1を用いた記録装置では、
各ラインごとに行われる印写動作時、すなわち画素が転
写されるときに、サーマルヘッドとインクシートと記録
紙の三者は相対的に静止状態にある。
発熱抵抗体に通じた電流が小さいときは、第11図の左
端の図のように「切り欠き部」の4隅に対応して、斜線
を付して示した4つのドツトが「1画素を構成するドツ
ト」として記録紙に転写される。これらの4つのドツト
の各々の大きさは、発熱抵抗体への通電電流、即ち印加
エネルギーが大きくなるに従い次第に大きくなる。そし
て印加エネルギーが十分に大きくなると、第11図右端
の図のように4つのドツトは互いに重なる。
実際には第11図に斜線を付した複数または1つのドツ
トのまわりにも薄い濃度の像が形成され、第11図に鎖
線で概略を示した形態の画素が形成される。この画素の
X方向の長さをα□、y方向の長さをβ1として示しで
ある。
ここで、第10図に示す如く、先の実施例と同様に発熱
抵抗体の個々の実効発熱部の、記録紙とインクシートの
移送方向yにおける長さをQ2、これと直交する方向X
における長さをQ工とする。
このような実効発熱部によって形成される4つのドツト
もしくはそれらの重なり合いで形成される画素像の大き
さをX方向についてα、X方向につきβとするとき、こ
れらα、βは印加エネルギーにより若干変化するが、常
にα≠β、好ましくはα=βである。これは前述の(3
)、(4)式の関係a#b、好ましくはa=bが成り立
っており、且つドツトの転写が「サーマルヘッド・イン
クシート・記録紙の静止状態」で行われるためである。
これは前述の(1)式において、v、=yp:Oのとき
、(tx=rtz ((2)式)となることと実質的に
同一内容を示しており、各画素のX方向とX方向の寸法
α□、β1が完全に、またはほぼ等しくなり、各画素の
真円度が高まっていることを意味する。
もし、条件a押すが満たされないと、転写される1画素
のX13’方向の大きさα□、β1が互いに略等しくな
らず、画素はX方向もしくはX方向へ長細い形状となっ
てしまい、例えばこれら画素を連ねた直線画像では、そ
の太さがX方向とX方向とで異なり記録画像の品質低下
を生じてしまう(第8図(a)、(b)参照)6 以上のように、この実施例においても画素の真円度を確
実に高めることができ、しかもサーマルヘッド1に対す
る印加エネルギーによって、画素の大きさを変化させ1
画像濃度に階調性を与えることができる。
また、上記条件a ”、 b 弁c / 2が満足され
ず。
例えばa < c / 2であると、第12図に示すよ
うに、X方向における画素を構成すの各ドツトの間隔γ
が幅αより大となり、このような状態で例えばべた印写
を行うとX方向に平行な白っぽいすしが平行に現れてX
方向に濃度むらが生じ、矢張り記録画像の品質が低下し
てしまう。しかるに本例では条件a#b≠c / 2が
満足されることにより、このような濃度むらも生じない
〔発明の効果〕
本発明は以上の如く構成されているので、次の如き優れ
た効果を奏する。
請求項1に記載の構成によれば、ドツト状の画素を真円
又はこれに近い形にすることができるので、斜め線のギ
ザギザ度などが低減し、−層の画質の向上を図ることが
できる。
請求項2に記載の構成によれば、被印写物の、記録媒体
に対する相対移送速度比を1より大きくするn倍印写式
の記録装置において、上述した効果を支障なく得ること
ができる。
請求項3に記載の構成によれば、印写媒体と被印写物を
サーマルヘッドに対して静止させて印写動作を行うとき
も、上述した効果を支障なく得ることができる。
請求項4に記載の構成によれば、上述した効果と共に、
階調性の制御が容易で、且つ記録画像の品質を高品質に
維持することができる。
請求項5に記載の構成によれば、濃度むらを一層低減し
た高品質な記録画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のサーマルヘッドの要部を示す
断面図、第2図乃至第4図は発熱抵抗体を各種の構成例
につきそれぞれ示す図、第5図は第4図の発熱抵抗体例
における実効発熱部の形状について示す図、第6図は別
の構成例の発熱抵抗体を示す図、第7図は実効発熱部の
長さと、ドツト状の画素の短長軸比との相関特性を示す
図、第8図(a)及び(b)はドツト状画素が縦長にな
るか横長になるかについて説明するための図、第9図は
他の実施例の発熱部の断面構造を示す図、第10図は上
記実施例における発熱抵抗体の配列状態を説明するため
の図、第11図および第12図は、第9図及び第10図
に示した実施例の特徴を説明するための図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一定の方向に配列された複数の発熱抵抗体を有す
    るサーマルヘッドとプラテンとの間で、印写媒体と被印
    写物を重ねた状態にして、これらをサーマルヘッドに対
    して、同方向に移送し、サーマルヘッドに対し記録画像
    信号を印加して前記発熱抵抗体を記録画像信号に対応し
    て選択的に発熱させ、前記印写媒体の一部を溶融または
    昇華させ、これを被印写物に転写して印写動作を行う熱
    転写式記録装置において、 前記発熱抵抗体の個々の実効発熱部に関し、印写媒体及
    び被印写物の移送方向と直交する方向におけるその長さ
    をl_1とし、その移送方向におけるその長さをl_2
    とし、発熱抵抗体を選択的に発熱させて印写動作を行う
    ときの印写媒体と被印写物との各移送速度をそれぞれv
    _S、v_Pとし、1ラインの印写に要する時間をΔt
    としたとき、前記寸法l_1、l_2を、 l_2+v_S・Δt≦l_1≦l_2+v_P・Δt
    なる条件を満足するように定めたことを特徴とする熱転
    写式記録装置。
  2. (2)サーマルヘッドとプラテンとの間で、被印写物の
    、印写媒体に対する相対移送速度比を1より大きく設定
    して両者を搬送し、v_P/v_S>1を満足させた請
    求項1記載の熱転写式記録装置。
  3. (3)印写媒体と被印写物を、サーマルヘッドに対して
    間欠的に移送させ、サーマルヘッドに対して印写媒体と
    被印写物を静止させた状態で発熱抵抗体を選択的に発熱
    させて印写動作を行い、v_P=v_S=0、l_1=
    l_2を満足させた請求項1記載の熱転写式記録装置。
  4. (4)一定の方向に配列された複数の発熱抵抗体を有す
    るサーマルヘッドとプラテンとの間で、印写媒体と被印
    写物を重ねた状態にし、印写媒体と被印写物を、サーマ
    ルヘッドに対して、同方向に間欠的に移送させ、サーマ
    ルヘッドに対して印写媒体と被印写物を静止させた状態
    で、サーマルヘッドに対して記録画像信号を印加して前
    記発熱抵抗体を記録画像信号に対応して選択的に発熱さ
    せ、前記印写媒体の一部を溶融または昇華させ、これを
    被印写物に転写して印写動作を行う熱転写式記録装置に
    おいて、 各発熱抵抗体の印写領域中央部が矩形状に切り欠かれ、
    各切り欠き部は互いに平行な2対の辺のうちの1対が、
    印写媒体及び被印写物の移送方向と直交する方向に延び
    、各切り欠き部の大きさを、前記移送方向に直交する方
    向についてa、印写媒体及び被印写物のサーマルヘッド
    に対する移送方向についてをとするとき、a≒bを満足
    するようにa、bを設定した熱転写式記録装置。
  5. (5)発熱抵抗体の、前記移送方向に直交する方向の配
    列ピッチをcとしたとき、a≒b≒c/2を満足するよ
    うにcを設定した請求項4記載の熱転写式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5082805A (en) * 1990-08-31 1992-01-21 Hughes Aircraft Company Glass bonded filler compositions for silicon carbide foam core mirrors

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