JP3105227B2 - 熱転写式記録装置 - Google Patents

熱転写式記録装置

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JP3105227B2 JP22740990A JP22740990A JP3105227B2 JP 3105227 B2 JP3105227 B2 JP 3105227B2 JP 22740990 A JP22740990 A JP 22740990A JP 22740990 A JP22740990 A JP 22740990A JP 3105227 B2 JP3105227 B2 JP 3105227B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一定の方向に配列された複数の発熱抵抗体
を有するサーマルヘッドとプラテンとの間で、印写媒体
と被印写物を重ねた状態にして、これらをサーマルヘッ
ドに対して、同方向に移送し、サーマルヘッドに対し記
録画像信号を印加して前記発熱抵抗体を記録画像信号に
対応して選択的に発熱させ、前記印写媒体の一部を溶融
または昇華させ、これを被印写物に転写して印写動作を
行う熱転写式記録装置に関する。
〔従来の技術〕
ファクシミリの印写部や、プリンタ、または複写機な
どとして構成される上記形式の熱転写式記録装置は従来
より周知である。この形式の記録装置は、サーマルヘッ
ドの発熱抵抗体により、例えばインクシートより成る印
写媒体の一部を、溶融または昇華させてそのインクを記
録紙などの被印写物に転写して印写動作を行い、その
際、1つの発熱抵抗体によって一度に1画素を形成し、
かかる画素により記録画像を形成するものである。
上述の印写動作は各種の態様で実行でき、例えば印写
動作時に印写媒体と被印写物をサーマルヘッドに対して
静止させ、或いは印写動作時に印写媒体と被印写物をサ
ーマルヘッドに対して移動させることもできる。また被
印写物を印写媒体よりも速く移送させながら印写動作を
行う方式も公知である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、いずれの方式の印写動作を実行するとき
も、記録画像の画質を向上させるには、印写形成された
各画素を、できるだけ真円に近い形状にする必要があ
る。若しも、その真円度が悪くなると、得られる記録画
像に対して縦線と横線の太さに違いを生じたり、斜め線
が「ギザギザ」になったりして、その画質が低下する。
画素の真円度は発熱抵抗体の形状に大きく左右され、
その形状によってはドット状の画素の真円度が悪くな
り、上述した如く記録画質が低下するのである。
ところが従来は、発熱抵抗体の形状条件を、各画素が
真円に近くなるように設定することについて特に考慮が
払われておらず、その面からの記録画像の画質の向上を
図ることはなされてはいなかった。
本発明の目的は、真円度の良好な画素を得ることので
きるように発熱抵抗体の形状条件を設定し、これにより
画質の向上を図ることのできる熱転写式記録装置を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した
形式の熱転写式記録装置において、前記発熱抵抗体の個
々の実効発熱部に関し、印写媒体及び被印写物の移送方
向と直交する方向におけるその長さをl1とし、その移送
方向におけるその長さをl2とし、発熱抵抗体を選択的に
発熱させて印写動作を行うときの印写媒体と被印写物と
の各移送速度をそれぞれvS,vPとし、1ラインの印写に
要する時間をΔtとしたとき、前記寸法l1,l2を、 l2+vS・Δt≦l1≦l2+vP・Δt なる条件を満足するように定めると共に、サーマルヘッ
ドとプラテンとの間で、被印写物の、印写媒体に対する
相対移送速度比を1より大きく設定して両者を搬送し、
vP/vS>1を満足させたことを特徴とする熱転写式記録
装置を提案する。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図において、符号1はサーマルヘッド、2はドラ
ム状又はローラ状のプラテンをそれぞれ示す。サーマル
ヘッド1は、プラテン2に相対向する面(符号3Aで示す
面)に絶縁層を被覆した基板3を有しており、その絶縁
層面3A上には窒化タンタル(Ta2N)や二酸化硅素タンタ
ル(TaSiO2)等より成る複数の発熱抵抗体4が設けられ
ている。この発熱抵抗体4は、一定の方向、例えば図示
するようにインクシート8の移送方向yと直交する方向
(第1図の紙面に対して垂直な方向)x(第2図乃至第
6図参照)、または移送方向yに対して斜め横方向に一
定の間隔をあけて所定個数配列されている。
全ての発熱抵抗体4の一端には共通電極6が接続さ
れ、その各他端には各発熱抵抗体ごとに個別電極5が接
続されている。これら電極5,6は金又は白金などから成
る。このような電極や発熱抵抗体の上を覆うようにし
て、SiO2などから成る電気絶縁体の保護層7が設けられ
ている。
記録動作時には、破線で模式的に示した、印写媒体の
一例であるインクシート8が、被印写物の一例である記
録紙9に重ねられた状態で、サーマルヘッド1とプラテ
ン2との間で、サーマルヘッド1に対して両者がそれぞ
れ矢印yで示した同方向に移送される。その際、本例で
はインクシート8と記録紙9が連続的に移送され、この
とき発熱抵抗体4を有するサーマルヘッド1に対して記
録画像信号が印加される。これにより、個別電極5側か
ら共通電極6に向けて選択的に電流が流され、通電され
た発熱抵抗体4が選択的に発熱し、これに対向したイン
クシート8の部分を溶融もしくは昇華させ、そのインク
をドット状の画素として記録紙9上に転写する。発熱抵
抗体4を記録画像信号に対応して選択的に発熱させ、印
写媒体の一部を溶融または昇華させ、これを被印写物に
転写して印写動作を行うのである。このような印写動作
が、発熱抵抗体4の配列方向に1ラインごとに行われ、
所定の記録画像が形成される。
ここで、本例では記録紙9を1ライン分の送り量だけ
移送させる間で、インクシート8については、その移送
量の1/N(Nは1より大きい数)の送り量だけ移送する
ようにしてある。すなわち、発熱抵抗体4を選択的に発
熱させて印写動作を行うときの記録紙9の移送速度をvP
とし、インクシート8のそれをvSとするものとして、サ
ーマルヘッド1とプラテン2との間で、記録紙9の、イ
ンクシート8に対する相対移送速度比vP/vSを1より大
きく設定して両者を搬送し、vP/vS>1を満足させてい
る。これにより、両者の相対移送速度比を1:1とする場
合と比べて、インクシートの消費量を節約することがで
きる。このような送り方式で熱転写記録を行うことを、
一般にn倍印写ということもある(特開昭58−7377号公
報参照)。
第2図は第1図のサーマルヘッド1を矢印Z方向から
見たものであり、保護層7については図示を省略してあ
る。
この例の場合は、1個の発熱抵抗体4が矩形状を成し
ている。第3図に示す例は、発熱抵抗体4にスリット4A
を入れたものである。この例のものは特開昭53−87240
号公報などに開示されている。
第4図に示す例は、発熱抵抗体4に矩形状の切り欠き
21を設けたものである。
第6図に示す例は、発熱抵抗体4をジグザグ状にした
ものである。この例のものは特開昭52−142527号公報な
どに開示されている。
このように発熱抵抗体4として種々の形状を有するも
のを用いることができるが、かかる発熱抵抗体4は、全
面が一様に発熱するものばかりでなく、一部分に発熱が
集中して生じるものもある。このように発熱が集中する
部分を実効発熱部と定義するものとして、この部分は第
2図及び第3図に示す発熱抵抗体例では斜線部分とな
る。この例の場合は形状通りの実効発熱部となるのであ
る。
これに対し、第4図に示す発熱抵抗体の例では第5図
に示す斜線部分が実効発熱部となり、また第6図に示す
発熱抵抗体の例では符号E,Fで示す部位が実効発熱部と
なる。これらの例の場合は発熱抵抗体の形状通りの実効
発熱部とはならないのである。
記録紙9上に実際に形成される各画素はこのような実
効発熱部を中心としてドット状に形成される。
ここで、ドット状の画素について着目するものとし
て、第8図(a),(b)に示すようにインクシート8
の移送方向y(第1図)におけるドット状画素の長さを
y1、その方向と直交する方向xにおける長さをx1とする
として、n倍印写時のドット状の画素の縦横比は第7図
において特性曲線Lに沿う。
ここで、第2図、第3図、第5図、第6図のそれぞれ
に示す発熱抵抗体例の実効発熱部に関し、インクシート
及び記録紙9の移送方向yと直交する方向xの長さを
l1、移送方向yの長さをl2とし、前述のように、発熱抵
抗体4を選択的に発熱させて印写動作を行うときのイン
クシート8と記録紙9との移送速度をそれぞれvS,v
P(>vS)とし、1ラインの印写動作に要する時間をΔ
tとしておく。
第7図において、横軸はインクシート及び記録紙の移
送方向上の実効発熱部の長さ(l2)を表わし、この長さ
が短くなると、ドット状の画素は第8図(a)に示す如
く記録紙とインクシートの移送方向yに短軸をもつ楕円
形ないしは長円形になる。またl2が長くなると、同図
(b)に示す如く記録切及びインクシートの移送方向y
に長軸をもつ楕円形ないしは長円形になる。すなわち、
l2が短くなる程、画素は横方向に偏平度を増すようにな
り、l2が長くなる程、縦方向に偏平度を増すようになる
のである。
ドット状の画素がほぼ真円である場合、すなわち、y1
/x1が1である場合、完成した記録画像の斜め線のギザ
ギザ度などが大幅に低減し、或いは縦線と横線の各太さ
の違いが生じにくくなり、記録画質は一段と向上する。
y1/x1が1に成る部分は、第7図に示した特性線LのA
点になるが、次のような条件式を満足させるようなl1,l
2をそれぞれ設定することで、ドット状の画素を真円又
はこれに近いものとすることができる。この点について
は実験的にも確認されている。
l2+vS・Δt≦l1≦l2+vP・Δt (1) 第2図、第3図、第4図、第6図の各図に示す各発熱
抵抗体例において、その実効発熱部に対する寸法l1,l2
を、上述の如き条件式を満足させ得るような長さに設定
することで、n倍印写の場合でも、ドット画素を真円又
はこれに近いものとすることができる。本例の熱転写式
記録装置は、かような条件を満足し得る発熱抵抗体を具
備しているのである。
以上説明した実施例では、記録紙8の、インクシート
9に対する移行速度比を1より大きく設定して両者を連
続的に移送させたが、インクシートと記録紙を、サーマ
ルヘッドに対して、同方向yに間欠的に移送させ、サー
マルヘッドに対してインクシートと記録紙を静止させた
状態で発熱抵抗体を選択的に発熱させて印写動作を行う
ときも、(1)式を満足させることによって、各画素を
真円又は真円に近いものとすることができる。この場合
には、(1)式におけるvPとvSが零、すなわちvP=vS
0となるので、(1)式は l1=l2 (2) と表わすことができる。
以下に、これに関する具体例を説明するが、この例で
は次の点も考慮されている。
すなわち、発熱抵抗体の発熱量を調製すると、1画素
の面積を変え得るので、このことを利用して所謂面積変
調により記録画像の濃度に階調性を与えることが可能で
ある。
このような観点から、サーマルヘッドとして「1画素
当たりに3つの電極を設け、これら3つの電極の間に変
形させた抵抗対を配備し、各抵抗対に通電することによ
り複数の発熱集中筒所を実現した」ものが知られている
(特開昭63−126767号公報)。
ところがこのサーマルヘッドは1画素当たりに3つの
電極が必要であるためサーマルヘッドの構造が複雑化
し、サーマルヘッドのコストも高くつく。また、発熱抵
抗体の形状が円弧状や三角形形状と複雑であるため作製
精度のばらつきを小さくするのが難しく、サーマルヘッ
ド作製の歩留まりの向上が困難である。
そこで、1画素の画像濃度を面積変調時に変化させる
場合、第4図及び第5図を参照して先に説明したよう
に、各発熱抵抗体の発熱分布において、発熱の集中する
実効発熱部が複数個あると、この発熱抵抗体の発熱を制
御することによって、形成される画素の大きさを調整で
き、簡単な構成で1画素の画像濃度を面積変調的に変化
させることができ、記録画像に階調性を出すことができ
る。
以下に説明する例はこのような点も考慮に入れて構成
されている。
第9図はこの例のサーマルヘッド1における一つの発
熱部の構造を示した断面図であり、サーマルヘッド全体
では、先に説明した実施例と同じく、図の如き構造の発
熱部が、例えば図面に直交する方向へ1列に配列されて
いる。
第9図において、符号3は基板、符号20はグレーズ
層、符号4は発熱抵抗体、符号5,6は電極、符号7は保
護層を示す。基板3は例えばアルミナにより構成され、
発熱抵抗体4は、例えばTaSiO2,Ta2N等により形成され
ることは先に説明した実施例と同じであり、電極5,6は
発熱抵抗体4に通電するための電極であって、電極6は
全発熱抵抗体に共通化された電極であり、電極5は各発
熱抵抗体ごとに個別化されていることも変りはない。
記録の際には、図示していないプラテンとサーマルヘ
ッド1との間で、同じく図示していないインクシートと
記録紙が重ね合された状態で、サーマルヘッド1に対し
て、矢印yで示した同方向に移送される。このときイン
クシートが保護層7に接触し、さらにその上に記録紙が
置かれる(第1図参照)。
サーマルヘッド1に対して記録画像信号を印加し、電
極5,6により発熱抵抗体4に通電して発熱抵抗体4を選
択的に発熱させ、インクシートの一部を溶融もしくは昇
華させてそのインクを画素として記録紙に転写する。こ
れらの点も先に説明した実施例と全く変りはない。但
し、インクシートと記録紙がサーマルヘッド1に対し
て、同じ速さでy方向へ間欠的に移送される点は先の実
施例と異なっている。
第10図は、発熱部の配列状態を保護層7を取り除いた
状態で示している。
図に示すようにグレーズ層20は全発熱部に共通であ
り、その上に複数の発熱抵抗体…,4−n−1,4−n,4−n
+1,…が第10図左右方向(x方向)へ等間隔で1列に配
列されている。これら発熱抵抗体には、対応する個別電
極…,5b−n−1,5b−n,5b−n+1,…が接続され、また
全発熱抵抗体に共通して電極6が接続されている。発熱
抵抗体4−n(n=1,2,…,n−1,n,n+1,…)の、イン
クシートと記録紙の移送方向yに直交する方向xにおけ
る配列ピッチはcである。
各発熱抵抗体は、第4図及び第5図に示した実施例と
同様に印写領域中央部が矩形状に切り欠かれている。す
なわち第9図に示すように、両電極5,6の間の通電され
る発熱抵抗体領域(画素形成に与かる印写領域)Wの中
央部に切り欠き部21が形成されているのである。この切
り欠き部21は、互いに平行な2対の辺のうちの1対が、
インクシート及び記録紙の移送方向yと直交する方向x
に延びている。また本例では他の一対も移送方向yに平
行になっているが、これについては、必ずしもy方向に
平行にしなくともよく、切り欠き21の形状を例えば平行
四辺形に形成することもできる。
各切り欠き部21の大きさは、上述の移送方向yに直交
する方向xの大きさがa、移送方向yの大きさがbであ
る。y方向は、各発熱抵抗体に通電する際に電流が流れ
る方向であるが、この方向はまた前述のように記録の際
にインクシートと記録紙がサーマルヘッドに相対的に間
欠的に移動する方向でもある。
任意の発熱抵抗体4−nに通電すると発熱抵抗体4−
nにおける発熱は、矩形状の切り欠きの4隅の部分(第
10図で斜線を施した部分)で最も大きくなる。すなわ
ち、第5図を参照して先にも説明したように、これらの
部分が実効発熱部となるのである。
ここで、前述のa,b,cの間には、 a≒b≒c/2 (3) 好ましくはa=b=c/2 (4) なる関係が設定されている。
本例におけるサーマルヘッド1を用いた記録装置で
は、各ラインごとに行われる印写動作時、すなわち画素
が転写されるときに、サーマルヘッドとインクシートと
記録紙の三者は相対的に静止状態にある。
発熱抵抗体に通じた電流が小さいときは、第11図の左
端の図のように「切り欠き部」の4隅に対応して、斜線
を付して示した4つのドットが「1画素を構成するドッ
ト」として記録紙に転写される。これらの4つのドット
の各々の大きさは、発熱抵抗体への通電電流、即ち印加
エネルギーが大きくなるに従い次第に大きくなる。そし
て印加エネルギーが十分に大きくなると、第11図右端の
図のように4つのドットは互いに重なる。
実際には第11図に斜線を付した複数または1つのドッ
トのまわりにも薄い濃度の像が形成され、第11図に鎖線
で概略を示した形態の画素が形成される。この画素のx
方向の長さをα1,y方向の長さをβとして示してあ
る。
ここで、第10図に示す如く、先の実施例と同様に発熱
抵抗体の個々の実効発熱部の、記録紙とインクシートの
移送方向yにおける長さをl2、これと直交する方向xに
おける長さをl1とする。このような実効発熱部によって
形成される4つのドットもしくはそれらの重なり合いで
形成される画素像の大きさをx方向についてα、y方向
につきβとするとき、これらα、βは印加エネルギーに
より若干変化するが、常にα≒β、好ましくはα=βで
ある。これは前述の(3),(4)式の関係a≒b、好
ましくはa=bが成り立っており、且つドットの転写が
「サーマルヘッド・インクシート・記録紙の静止状態」
で行われるためである。これは前述の(1)式におい
て、vS=vP=0のとき、l1=l2((2)式)となること
と実質的に同一内容を示しており、各画素のx方向とy
方向の寸法α1が完全に、またはほぼ等しくなり、
各画素の真円度が高まっていることを意味する。
もし、条件a≒bが満たされないと、転写される1画
素のx,y方向の大きさα、βが互いに略等しくなら
ず、画素はx方向もしくはy方向へ長細い形状となって
しまい、例えばこれら画素を連ねた直線画像では、その
太さがx方向とy方向とで異なり記録画像の品質低下を
生じてしまう(第8図(a),(b)参照)。
以上のように、この例においても画素の真円度を確実
に高めることができ、しかもサーマルヘッド1に対する
印加エネルギーによって、画素の大きさを変化させ、画
像濃度に階調性を与えることができる。
また、上記条件a≒b≒c/2が満足されず、例えばa
<c/2であると、第12図に示すように、x方向における
画素を構成すの各ドットの間隔γが幅αより大となり、
このような状態で例えばべた印写を行うとy方向に平行
な白っぽいすじが平行に現れてx方向に濃度むらが生
じ、矢張り記録画像の品質が低下してしまう。しかるに
本例では条件a≒b≒c/2が満足されることにより、こ
のような濃度むらも生じない。
〔発明の効果〕
請求項1に記載の構成によれば、ドット状の画素を真
円又はこれに近い形にすることができるので、斜め線の
ギザギザ度などが低減し、一層の画質の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のサーマルヘッドの要部を示す
断面図、第2図乃至第4図は発熱抵抗体を各種の形態例
をそれぞれ示す図、第5図は第4図に示した発熱抵抗体
における実効発熱部の形状を示す図、第6図は別の例の
発熱抵抗体を示す図、第7図は実効発熱部の長さと、ド
ット状の画素の短長軸比との相関特性を示す図、第8図
(a)及び(b)はドット状画素が縦長になるか横長に
なるかについて説明するための図、第9図は他の例の発
熱部の断面構造を示す図、第10図は第9図に示した発熱
抵抗体の配列状態を説明するための図、第11図および第
12図は、第9図及び第10図に示した例の特徴を説明する
ための図である。 1……サーマルヘッド、2……プラテン、4……発熱抵
抗体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の方向に配列された複数の発熱抵抗体
    を有するサーマルヘッドとプラテンとの間で、印写媒体
    と被印写物を重ねた状態にして、これらをサーマルヘッ
    ドに対して、同方向に移送し、サーマルヘッドに対し記
    録画像信号を印加して前記発熱抵抗体を記録画像信号に
    対応して選択的に発熱させ、前記印写媒体の一部を溶融
    または昇華させ、これを被印写物に転写して印写動作を
    行う熱転写式記録装置において、 前記発熱抵抗体の個々の実効発熱部に関し、印写媒体及
    び被印写物の移送方向と直交する方向におけるその長さ
    をl1とし、その移送方向におけるその長さをl2とし、発
    熱抵抗体を選択的に発熱させて印写動作を行うときの印
    写媒体と被印写物との各移送速度をそれぞれvS,vP
    し、1ラインの印写に要する時間をΔtとしたとき、前
    記寸法l1,l2を、 l2+vS・Δt≦l1≦l2+vP・Δt なる条件を満足するように定めると共に、サーマルヘッ
    ドとプラテンとの間で、被印写物の、印写媒体に対する
    相対移送速度比を1より大きく設定して両者を搬送し、
    vP/vS>1を満足させたことを特徴とする熱転写式記録
    装置。
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