JPH0327481Y2 - - Google Patents

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JPH0327481Y2
JPH0327481Y2 JP14653984U JP14653984U JPH0327481Y2 JP H0327481 Y2 JPH0327481 Y2 JP H0327481Y2 JP 14653984 U JP14653984 U JP 14653984U JP 14653984 U JP14653984 U JP 14653984U JP H0327481 Y2 JPH0327481 Y2 JP H0327481Y2
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、遊星歯車機構を用いたリクライニン
グ装置に関し、更に詳しくは、アウタギヤを有す
る中間ギヤプレートと、該中間ギヤプレートのア
ウタギヤと噛合するインナギヤを有するアツパア
ームと、前記中間ギヤプレートとアツパアームが
同心部と偏心部に回動自在に取り付けられた回動
シヤフトと、該回動シヤフトをサブプレートと共
働して支持するロアアームと、該ロアアームへの
前記中間ギヤプレートのロツクを解除し早送りを
行うためのレリーズレバーと、前記回動シヤフト
を回動させるための操作ハンドルとを備えたリク
ライニング装置に関する。
(従来の技術) この種のリクライニング装置に用いられている
アツパアームの板厚は、強度上の必要から、かな
り大きくなつている。従つて回動シヤフトが挿通
される穴と該回動シヤフトとが接触する幅(板厚
方向)も当然大きくなつている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、リクライニング装置の組付において
は、アツパアームと回動シヤフトとが正確な位置
関係で組付けられるとは限らない。通常、各部品
の寸法のバラツキ(公差内)から、アツパアーム
と回動シヤフトとの位置関係が若干ずれ、アツパ
アームと該アツパアームの穴に挿通された回動シ
ヤフトとの間にこじり力が作用する。このとき、
従来のように両者の接触幅が大きいと、このこじ
り力が非常に大きくなり、操作ハンドルで回動シ
ヤフトを回す場合、非常に大きな力が必要にな
る。
本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、操作ハンドルの操作力を軽減し
たりリクライニング装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決する本考案は、アウタギヤを
有する中間ギヤプレートと、該中間ギヤプレート
のアウタギヤと噛合するインナギヤを有するアツ
パアームと、前記中間ギヤプレートとアツパアー
ムが同心部と偏心部に回動自在に取り付けられた
回動シヤフトと、該回動シヤフトをサブプレート
と共働して支持するロアアームと、該ロアアーム
への前記中間ギヤプレートのロツクを解除し早送
りを行うためのレリーズレバーと、前記回動シヤ
フトを回動させるための操作ハンドルとを備えた
リクライニング装置において、前記アツパアーム
として、前記回動シヤフトが挿通される穴のエツ
ジ部分の面取りがなされ、前記回動シヤフトと前
記挿通穴内壁との接触幅を板厚より小さくしたも
のを用いたことを特徴とするものである。
(作用) 本考案は、アツパアームの回動シヤフト挿通穴
のエツジ部分を面取りし、挿通穴内壁と回動シヤ
フトとの接触幅を小さくすることにより、こじり
力を低減させ、ハンドル操作力を軽減させる。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説
明する。第1図乃至第5図に示す装置は両側リク
ライニング装置の実施例で、これらの図はアウタ
側の機構を示している。図中、1はシートクツシ
ヨン側(シートクツシヨンフレーム)にビス等で
固着されるロアアーム、2は同様にシートバツク
側(シートバツクフレーム)に固着されるアツパ
アームである。該アツパアーム2の一方の側面に
は、インナギヤ2aが精密プレス加工等によりエ
ンボス成形されている。又、アツパアーム2の上
部のシートバツクフレームへの取付位置部分に
は、円形穴2e,2fが前記シートバツクフレー
ムへの取付穴として穿設されている。更にこのア
ツパアーム2におけるアウタギヤ2aの中心位置
には、後述の回動シヤフト12の偏心部12aが
挿通される穴が穿設されており、この穴のエツジ
部分2cは面取りされている(特に第1図参照)。
3はアツパアーム2に隣接して配設された中間ギ
ヤプレート(ラツチ)で、アツパアーム2のイン
ナギヤ2aに相対する側面にはアウタギヤ3aが
精密プレス加工等によりエンボス成形され、又、
その外縁には係合歯3bが刻設されている。該係
合歯3bはシートバツクを中間位置に保持するた
めの1段目の歯とシートバツクを後倒れ位置に保
持するための2段目の歯とからなる。尚、前記イ
ンナギヤ2aの歯数はアウタギヤ3aの歯数より
少なくとも1歯以上多く選ばれている。4は段付
ピン5でもつて回動可能にロアアーム1に枢着さ
れたポールで、中間ギヤプレート3の係合溝3b
と係脱する係止部4aが形成されている。又、こ
の係止部4a付近にはロアアーム1と反対側に突
出したピン7が植設されており、該ピン7がレリ
ーズレバー8の中間部分8aに穿設されたカム穴
8cに挿入されている。9はレリーズレバー8よ
りロアアーム1側に配置されるサブプレートで、
前記段付ピン5と段付ピン10,11に対応する
位置に取付穴を有し、該取付穴を介してロアアー
ム1に固着され、アツパアーム2、中間ギヤプレ
ート3、ポール4等の抜け止めを行うものであ
る。12は同心部の一部に偏心部12aを有する
回動シヤフトである。組立時には、この回動シヤ
フト12の同心部は、ロアアーム1(ブツシユ1
4)、中間ギヤプレート3、レリーズレバー8が
回動可能に装着されたサブプレート9、サブプレ
ート9に固着されたスペーサ16のそれぞれに形
成されている中心穴に挿通され、偏心部12aは
アツパアーム2の回転中心穴に挿通され、又、同
心部の一端にはスプロケツト13が該回動シヤフ
ト12と一体となつて回動するように取り付けら
れる。これによつて、アツパアーム2と中間ギヤ
プレート3がそれぞれ回動シヤフト12の偏心部
12aと同心部に回動自在に取り付けられると共
に、インナギヤ2aとアウタギヤ3aとの噛合が
なされる。
17は回動シヤフト12の同心部に回動可能に
取り付けられたレリーズアームプレートで、第2
図の右下方に延びた延出部17bはウオークイ
ン・ペダルとなつている。又、中間部に穿設され
た穴17aには、粗調整用コネクテイングパイプ
(同様の機構を持つたインナ側のロツク機構にレ
リーズレバー8の運動を伝達するもの)18に固
着されたフツクプレート19の爪19aが嵌入さ
れている。この爪19aの幅は、レリーズアーム
プレート17の前記穴17aの幅より小さく選ば
れており、アウタ側とインナ側のロツク機構にお
けるロツク位置のバラツキを吸収し、ハーフロツ
ク状態が生じないようになつている。尚、微調整
用コネクテイングバー(上記インナ側のロツク機
構に回動シヤフト12の運動を伝達するもの)2
0は、回動シヤフト12に連結されている。又、
前記レリーズアームプレート17の回動先端部
は、段付ピン21を介してレリーズアーム8の中
間部分8aの中間部に係止されている。該段付ピ
ン21には、ポール4の背部に当接し、ポール4
の係止部4aと中間ギヤプレート3の係合歯3b
との係合を確実ならしめるローラ22が嵌合され
ている。
23はロアアーム1にヒンジシヤフト23aで
もつて回動可能に取り付けられたハンドル軸で、
該ハンドル軸23の一端には操作ハンドル24が
取り付けられ、中間部分にはスプロケツト25が
該ハンドル軸23と一体に回動するように設けら
れている。該スプロケツト25と前記スプロケツ
ト13との間には、チエーン26が巻掛けられて
おり、該チエーン26の中間部分はチエーンガイ
ド27で案内されている。尚、、28はレリーズ
レバー8とロアアーム1との間に張設されたスプ
リングで、ポール4に中間ギヤプレート3と噛合
するような方向の付勢力を与えるためのものであ
る。又、29はロアアーム1に段付ピン10及び
11を用いて固着されたピンブラケツトで、該ピ
ンブラケツト29に溝付きピン30が固設されて
いる。そして、該ピン30の縦溝には、バランス
用スパイラルスプリング31の内端が掛止されて
いる。又、ピン30にはフツクプレート32が回
動可能に装着されており、スパイラルスプリング
31の外端はこのフツク32aに掛止されてい
る。更に、その折曲部32bの側面は中間ギヤプ
レート3のフツク3cに当接している。ここで、
仮に前記スペーサ16がないとすれば、該スパイ
ラルスプリング31によつて中間ギヤプレート3
と回動シヤフト12間に力が作用し合い、これに
よる摩擦力によつて、回動シヤフト12の回動に
際し大きな操作力を要することになるが、本実施
例で上記構成の如くスペーサ16を設け、該スペ
ーサ16に中間ギヤプレート3を支持させこの事
態を回避している。即ち、中間ギヤプレート3の
アウタギヤ3aと反対側の凹部(歯部)に、スペ
ーサ16を挿入し、スペーサ16の外周面で中間
ギヤプレート3を支持させている。
インナ側の構成は上記アウタ側の構成と略同一
であるが、レリーズ操作等はアウタ側でなされる
ため、レリーズレバー8の操作部分8b、レリー
ズアームプレート17の延出部17b及び操作ハ
ンドル24等は設けられていない。尚、インナ側
のアツパアームにもアウタ側と同様面取りがなさ
れている。
このように構成された実施例の作動を次に説明
する。第2図に示す状態では、ポール4の係止部
4aが中間ギヤプレート3の係合歯3bに噛合
し、中間ギヤプレート3はロツクされている。従
つて、アウタギヤ3aはロアアーム1に固定され
ていることになり、操作ハンドル24を回動させ
れば、チエーン26を介して回動シヤフト12が
回動し、遊星歯車機構によりアツパアーム2も一
定の減速比をもつて回動して、リクライニング角
の微調整を行うことができる。次に粗調整を行う
場合には、レリーズレバー8の操作部分8bを第
2図の時計回り方向に回動させればよい。これに
より、ローラ22も同方向に回動し(ロアアーム
1にはこのローラ22の回動を確保するため、ピ
ン7,21が通る長穴が穿設されている)、ポー
ル4との当接が解除されると共に、カム穴8cと
係合しているピン7が操作ハンドル24側に移動
する。このためポール4の係止部4aとの中間ギ
ヤプレート3の係合歯3bとの噛合が解かれ、中
間ギヤプレート3のロツクは解除される。従つ
て、リクライニング角の粗調整(早送り)を行う
ことができる。勿論、インナ側も同様な作動を行
う。
上記構成の実施例において、第1図の如くFな
るこじり力が作用したとすると、回動シヤフト1
2はf1=Fsin α1になる抗力を受け、操作ハンド
ル24はこのf1に比例した摩擦力(こじり力Fに
起因した摩擦力)を受けることになる。本実施例
では、回動シヤフト12と挿通穴との接触幅W1
が、板厚W0より小さくなつているため、従来装
置における摩擦力f0=Fsin α0より小さくなつて
いる。即ち、 f1/f0=Fisn α1/Fsin α0 ≒W1/W0 からわかるように、約W1/W0倍に軽減されてい
る。
尚、エツジ部分2cの面取りは片側からだけで
なく両側からであつてもよいし、その面取り形状
は直線状(断面で)だけでなく、曲線状であつて
もよい。更に、上記説明は、両側リクライニング
装置の場合であつたが、片側リクライニング装置
にも本考案を適用できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案では、アツパアー
ムにおける回動シヤフト挿通穴のエツジ部分を面
取りし、両者の接触幅を小さくしたため、操作ハ
ンドルの操作力を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に用いるアツパアー
ムの形状説明図、第2図は本考案の一実施例の要
部構成図、第3図は第2図のAA拡大断面図、第
4図は第2図のBB拡大断面図、第5図は第2図
のCC拡大断面図である。 1……ロアアーム、2……アツパアーム、2a
……アウタギヤ、2c……エツジ部分、2e,2
f……円形穴(取付穴)3……中間ギヤプレート
(ラツチ)、3b……係合歯、4……ポール、8…
…レリーズレバー、9……サブプレート、12…
…回動シヤフト、13……スプロケツト、16…
…スペーサ、18……コネクテイングパイプ、1
9……フツクプレート、20……コネクテイング
バー、22……ローラ、23……ハンドル軸、2
4……操作ハンドル、26……チエーン、31…
…スパイラルスプリング、32……フツクプレー
ト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アウタギヤを有する中間ギヤプレートと、該中
    間ギヤプレートのアウタギヤと噛合するインナギ
    ヤを有するアツパアームと、前記中間ギヤプレー
    トとアツパアームが同心部と偏心部に回動自在に
    取り付けられた回動シヤフトと、該回動シヤフト
    をサブプレートと共働して支持するロアアーム
    と、該ロアアームへの前記中間ギヤプレートのロ
    ツクを解除し早送りを行うためのレリーズレバー
    と、前記回動シヤフトを回動させるための操作ハ
    ンドルとを備えたリクライニング装置において、
    前記アツパアームとして、前記回動シヤフトが挿
    通される穴のエツジ部分の面取りがなされ、前記
    回動シヤフトと前記挿通穴内壁との接触幅を板厚
    より小さくしたものを用いたことを特徴とするリ
    クライニング装置。
JP14653984U 1984-09-27 1984-09-27 Expired JPH0327481Y2 (ja)

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