JPH03268992A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH03268992A
JPH03268992A JP2086472A JP8647290A JPH03268992A JP H03268992 A JPH03268992 A JP H03268992A JP 2086472 A JP2086472 A JP 2086472A JP 8647290 A JP8647290 A JP 8647290A JP H03268992 A JPH03268992 A JP H03268992A
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浩 岩崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、水性インクによる記録に適したインクシエン
ド記録用紙に関し、特に記録時のインク受容性、記録画
質及び記録後における記録像の保存性に優れたインクジ
ェット記録用紙に関するものである。
〔従来の技術〕
インクジェット記録方式は、騒音が少なく、高速記録が
可能であり、且つ多色化が容易なため各種プリンターと
して多方面で利用されている。
インクジェット記録方式に使用される記録用紙としては
、上質紙やコート紙等いわゆる普通紙が使用できるよう
に記録装置やインク組成面からの改良努力がなされてき
ている。
しかし現時点では未だ満足し得るものには至っておらず
、また記録のより冑速化、高精細化といった記録装置面
の性能向上や、記録のフルカラー化といった用途の拡大
に伴い記録用紙に対してより高度な特性が要求されてい
る。即ち、記録用紙としてはインクの吸収が速く、然も
滲んだり、汚れが発生したりしないこと。インクドツト
の横方向への拡散が必要以上に大きくなく、且つ均一で
あること。インクドツトの濃度が高く、しかも鮮明であ
ること。更に記録画像が保存中の光や空気中の酸素等の
影響で変色又は褪色しないこと、等が要求されている。
これらの要求に対し、従来から幾つかの提案がなされて
きた。例えば、基材上にインク吸収性の良い顔料と結着
剤とを主体とする被覆層(インク受容層)を設ける工夫
はインクジェット記録用紙の開発初期より試みられてお
り、顔料としてはシリカ系顔料が一般的に用いられてき
た(特開昭529074号、同55−51583号、同
56−148583号、同58−72495号)。また
インク受容層に水溶性高分子塗布層を用いたり(特開昭
55−144172号、同55−146786号)、塩
基性ラテックスポリマーを用いる提案(特開昭57−3
6692号)もある。
更に、水性インクによる記録が本質的に有する耐水性等
の悪さを改良する目的で、水溶性高分子塗布層にインク
ジェット記録を行った後、耐水化剤を付与する試み(特
開昭55−150396号、同56−58869号)や
、水性インク中の着色成分を吸着する特定の顔料や樹脂
類を用いる工夫(特開昭55−144172号)等もあ
る。
更にインク受容性を改良するため、インク受容層を構成
する顔料として多孔性顔料の利用も試みられてきた(特
開昭58−110287号)が、例えば湿式造粒された
多孔性顔料は、1次粒子間の結合が弱く、2次、3次凝
集体に造粒された構造が、機械的外力等に対する耐性に
劣り、ブレードコータ、ロッドブレードコーター等によ
るハイシェア塗抹時に造粒構造がこわれるため、塗抹方
法に制約を受けたり、又、充分な表面強度を有するコー
ト層を得るには、多量のバインダーの使用を必要とし、
結果としてインク受容性を満足させることが出来ず、イ
ンクジェット記録用紙としての適性に種々の難点がある
ため、現在まで実用化に成功していない。
他方、乾式造粒した多孔性顔料、特に1次粒子間の結合
力を強化したり、多孔性結晶構造を発達させたりするた
めに加熱処理等を処して当該技術分野への適性を付与し
た多孔性顔料は、表面吸着水の脱離等により、微細孔内
部まで表面の親水性が低下するためか、水性媒体中への
再分散時にアワが立ち易く、塗料調製が困難であったり
、塗料流動性、分散安定性、保水性等の塗料物性に問題
があった。又、顔料表面の水性媒体との濡れが悪いため
か、充分な接着力を与えるためには多量のバインダーの
使用が必要であり、そのため、本来インク受容能に優れ
るべく選択した乾式造粒した多孔性顔料が有する特性を
充分に発揮出来ていない。これらの欠点を補うため各種
の改良も試みられてきたが、充分な効果は得られていな
かった。
また、水性インクによる記録時、酸性、直接染料系イン
クの使用が一般的になってきたことから乾式造粒した多
孔性塩基性顔料を利用したインクジェット記録用紙がイ
ンク受容性に優れると共に耐水性等、保存性にも優れる
とする提案(特開昭55−144172号、同60−2
45588号、同61−135785号)もあるが、上
記した欠点より実用化に成功していない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、記録時のインク受容性に優れ、輪郭のはっき
りした記録が得られ、また記録後における記録像の保存
性に優れ、装置の性能向上及び用途の拡大等に対して充
分に対応出来る、水性インクによる記録に適したインク
ジェット記録用紙を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 基材上に多孔性顔料の少な(とも一種を含有するインク
受容層を設けたインクジェット記録用紙において、前記
多孔性顔料が乾式造粒後、親水性媒体の存在下にメディ
アを用いた分散機で表面活性化処理を行った多孔性顔料
であることを特徴とするインクシエンド記録用紙。
〔作用〕
乾式造粒した多孔性顔料を親水性媒体中メディアを用い
た分散機で処理することにより、該多孔性顔料と水性媒
体との濡れ性が改良でき、少ないバインダー量で充分な
接着力を与えることが出来るため、これを使用したイン
クジェット記録用紙は乾式造粒した多孔性顔料が有する
優れた特性を充分に発揮することができる。即ち、イン
ク受容性に特に優れると共に、筆記性にも優れたインク
ジェット記録用紙が得られるものである。
また、かかる方法により表面活性化処理して得られた多
孔性顔料が分散したインク受容層用塗液は、塗料流動性
、分散安定性、保水性等の塗料物性に優れるため、特に
塗抹方法を制約する必要がなく、必要に応じ適宜塗料濃
度、塗料粘度等をコントロールして、各種塗抹方法に適
した塗料物性に調製できる。また形成されるインク受容
層は、常に均一性に優れたコート層となる。例えばイン
クシエンド記録用紙の基材としては低すイズ祇の使用が
一般的であり、又インク受容層を多層に塗り重ねる試み
も行われるが、この場合、吸水性の良い基材の上に更に
水性コーティングを行う必要があった。かかる吸水性の
良い基材上への塗抹を行っても、本願発明の水性塗料は
その特性をいかんなく発揮して、塗抹面が荒れることな
く、常に均一性に優れたコート層を得ることが出来る。
乾式造粒後、親水性媒体中メディアを用いた分散機で表
面活性化処理を行った多孔性顔料を用いたインク受容層
は、水性インキ中の着色成分を記録用紙表面に保持する
と共に多孔性顔料が有する空隙が有効に働き、記録後の
水性インク中の水を主成分とする媒体を基材中や空気中
へ効率良く導くため、得られる記録用紙はインク受容性
に優れると共に、記録画質にも優れたものとなる。
本発明において、インク受容層を構成する多孔性顔料と
しては、充分なインク受容性を発揮するため乾式造粒し
たものが用いらる。以下に乾式造粒方法につき記載する
例えば、 (1)水酸化アルミニウム、アルミナ、シリカ、酸化マ
グネシウム等のヒドロゲル形成@!I質を原料とし、こ
のようなヒドロゲルを乾燥してキセロゲルにした後、粉
砕、分級して用いる方法。
(2)  ヒドロゲルの状態で適当な2次、3次凝集体
の大きさに造粒し、乾燥した後、特開昭56−1206
08号等に開示さている如く、更に加熱処理することに
より焼結、結晶化等を進行させ、酸化物の一次粒子間の
結合を強化して用いる方法。
(3)  ココイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の
微粒物質懸濁水中で尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−
ホルマリン樹脂等を生成し、USP−3855172号
等に開示されている如くその生成条件を調節することに
より、目的とする二次粒子径に造粒された微小粒子とし
た後、乾燥して用いたり、必要により更に焼成して焼結
された粒子として使用する方法。
(4)亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム
、ケイ素等の各種金属化合物の存在下、所定の条件下で
反応させ、多孔性結晶構造を発達させた多孔性顔料を合
成し、必要により粉砕分級して用いる方法(特開昭61
−116579号、特開昭61−135785号)。
等、公知の種々の方法を利用して製造することが出来、
又多くのものが市販されている。
本発明において、インク受容層を構成する多孔性顔料と
しては、充分なインク受容性を発揮するため、多孔性、
微粒子状であり、且つ酸性、直接染料に代表されるアニ
オン性基を有する水溶性染料の吸着能に優れるもの、即
ち、多孔性塩基性顔料が好ましい。
多孔性顔料が染料の吸着性に優れるか否かの判断は、記
録に用いるアニオン性基を有する水溶性染料を含む水性
インクを適当量の水で希釈した中に上記水性インクが記
録時、記録紙面上に付着する単位面積に相当する所定量
の多孔性顔料を投入した時の着色濃度の減少の有無で判
断することが出来る。
なお、これらの乾式造粒した多孔性顔料が、水性インク
中の酸性、直接系染料の吸着能を有しないか、弱い場合
は、更にアルミニウムアルコラード、アルミニウムキレ
ート化剤、水溶性のアルミニウム塩やアルミニウム石鹸
等の多価金属系化合物により、その表面をカチオン性に
する方法、カチオン性のシランカップリング剤、分子中
にカチオン性基を有するチタネート系のカップリング剤
、反応性カチオン性樹脂等のカチオン系の表面処理剤を
用いて、その表面をカチオン性基を付与する方法等によ
り多孔性塩基性顔料として用いることが出来る。
このような処理剤を用いて多孔性顔料を処理する方法と
しては、多孔性顔料に直接スプレー等を利用して処理剤
溶液を噴霧する方法、多孔性顔料を任意の溶剤中に分散
させて処理剤と接触させる方法等、公知の方法が利用出
来、次いで脱溶剤処理、乾燥処理、更に必要により熱処
理等を施して多孔性塩基性顔料として用いられる。
多孔性顔料の好ましい粒子径は、BET法での比表面積
(窒素法)が好ましくは50mm/g以上であり、且つ
インク受容層用塗液中、分散粒子状で0.5〜15μm
(コールタカウンター: AP=50μmでの測定値)
の平均粒子径を有するものが好ましく用いられる。特に
比表面積が100〜500g”7gであり、且つ平均粒
子径が2〜10μmの多孔性顔料は、水性インク媒体の
基材への効率的な移行及び着色成分の保持にも効果的に
寄与するため望ましい。因に、比表面積が小さいと、イ
ンク受容性が不足し、滲んだり、汚れが発生する場合も
あり、平均粒子径が小さいと記録像の鮮明性が失われて
しまい、くすんだ記録像となる場合がある。また、平均
粒子径が15μmを越えるとインクドツトの横方向への
拡がりが不均一になったり記録像の鮮明性が失われる恐
れもある。
乾式造粒した多孔性顔料は、次いで親水性媒体中メディ
アを用いた分散機により表面活性化処理を処して用いる
ことにより、インク受容性に優れると共に、記録画質に
も優れたインクジェット記録用紙が得られる。
表面活性化処理はメディアを用いた分散機により行うが
、分散機としては、サンドミル、ダイノミル等の如き各
種の形状をしたディスクの高速回転を利用して分散する
タイプで、しかも連続処理出来るものが好ましく利用さ
れる。
分散時に使用されるメディアとしては、通常、フリント
石、オッタワサンド、スチールボール、セラミックス、
アルミナボール、ジルコン、ガラスピーズ等、公知の各
種メディア類の中から適宜選択して使用されることは言
うまでもないが、特に球状のメディアは本発明の作用効
果が顕著であり、好ましく用いられる。
本発明でいう親水性媒体とは、水を主体とする分散媒体
を意味し、アルコール類、ケトン類、酢酸エステル類等
のいわゆる水溶性溶剤類を一部含有してもよい。
多孔性顔料をメディアを用いた分散機により活性化処理
する場合は、水溶性保護コロイド剤を予め親水性媒体中
に含めておくか、或いは活性化処理後の分散液中に水溶
性保護コロイド荊を含めることにより水性媒体との濡れ
を更に改良することができ、泡立ちが少なく、流動性も
良く、且つ安定性のよい塗料が得られるので好ましい。
この処理では、乾式造粒した多孔性顔料を不必要に粉砕
する必要はなく、例えばコールタ−カウンターによる分
散粒子の粒子径測定データに変化が認められなくても充
分効果を発揮させることが出来る。インク受容層用塗料
中において分散粒子状で0.5〜15μmの平均粒子径
を有する多孔性顔料の使用が好ましいため、かかる粒径
範囲に乾式造粒した多孔性顔料を用い表面活性化処理を
行うのが望ましいが、もちろん、乾式造粒時、分布から
はずれた粗大粒子の混入が防止出来ない場合、必要によ
りその粗大粒子を所望の粒子径にコントロールして使用
することを否定するものではない。
ただし、平均粒子径が0.5μm未満の多孔性顔料の使
用は、鮮明性に劣ったインクジェット記録用紙を与える
ことがあるため、メディアを用いた分散機による表面処
理時、過粉砕は避けるべきである。そのためには、0.
1m以上、好ましくは0゜2511III1以上の粒子
径を有するメディアの使用が望ましい。逆に5mを越え
る粒子径のメディアでは表面活性化効果が劣る恐れがあ
る。より好ましくは0.5〜3範の粒子径を有するメデ
ィアを選択使用する。
本発明で用いる水溶性保護コロイド剤としては例えばゼ
ラチン、アルブミン、カゼイン、大豆タンパク等のプロ
ティン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体
、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カルボキシ
変性デンプン、カチオン変性デンプン、キト−サン等の
サッカロース類等の如き天然及び半合成高分子化合物や
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、ポリ (メタ)アクリル酸及びその共重
合体、無水マレイン酸共重合体塩及び、必要によりアニ
オン性基、及び/又はカチオン性基を含有し、水溶性を
有するオリゴマー類ないしポリマー類等の如き付加重合
型合成高分子化合物、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリ
アミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミンエピクロ
ルヒドリン系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹
脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、
ジシアンジアミド系樹脂、アニオン性基等の如き縮合型
合成高分子化合物等の水溶性保護コロイド剤の中から適
宜選択して使用することが出来、これらの水溶性保護コ
ロイド剤の中でも特に含窒素系水溶性樹脂が好ましく用
いられる。
なお、メディアを用いた分散機による処理時、乾式造粒
した多孔性顔料に対し、水溶性保護コロイド剤は適宜選
択し、必要により複数種を併用して用いられるが、その
使用量は特に限定するものではなく、経済性、作業性等
も含めて適宜選択され、−船釣には多孔性顔料に対して
重量比で0.1%以上、好ましくは1〜50%使用され
る。
本発明の作用効果を損なわないかぎり、他の各種顔料類
、分散剤等の各種助剤類、バインダー類等を添加し、メ
ディアを用いた分散機による表面活性化処理を行っても
よい。
かくして得られた表面活性化処理された多孔性顔料分散
液は、更に筆記性付与、機器適性付与、インク吸収性コ
ントロール、記録紙の外観コントロール、塗抹適性コン
トロール、塗料物性コントロール、乾燥性コントロール
等の各種適性付与のため、更に必要に応じて、顔料、バ
インダー類、各種助剤類等を添加してインク受容層用塗
液として、各種基材上に塗抹乾燥されてインクシェフ)
記録用紙が得られる。
顔料としては、例えば炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サテンホワイト、珪酸アル
ミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム
、無定形シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リト
ポン等の無機系顔料、スチレン系プラスチ・ツクピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント、マイクロカ
プセル系顔料、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料等の有
機系または有機/無機複合系顔料等、一般の顔料コーテ
ィング分野で公知の顔料類が例示される。
また、バインダー類としては、例えば酸化デンプン、エ
ーテル化デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タ
ンパク等の天然または半合成高分子類、ポリビニルアル
コール及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹脂、ポ
リビニルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸ま
たはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリル
アミド系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、(不飽和)ポリ
エステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキ
ッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂
、尿素樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性または溶媒可
溶性樹脂類、スチレン−ブタジェン共重合体、メチルメ
タクリレート−ブタジェン共重合体等の共役ジエン系重
合体ラテックス類、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニ
ル系重合体ラテックス類、あるいはこれらの各種重合体
にアニオン性基及び/またはカチオン性基を付与した官
能基含有変性重合体ラテックス類等に代表される当該技
術分野で公知の樹脂類が例示され、単独あるいは併用し
て用いられる。これらバインダー類の使用量は、求めら
れる記録媒体の記録適性、使用用途適性、インク受容層
用塗液の塗抹適性等を勘案して任意に選択可能であるが
、一般的には、顔料類に対し、1〜200重量%、好ま
しくは5〜50重量%の範囲で添加され使用される。
更に必要に応じ、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、
消泡剤、抑泡剤、発泡側、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱
ゲル化剤、滑剤、青味付は等の色調調整用の染料、顔料
、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエンチャ−
剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止側、バインダー類の耐水
化剤、架橋剤等、当該技術分野で公知の各種助剤類を添
加し、インク受容層用塗液とする。以上述べた各種成分
を含む塗布液が、凝集等により均一に分散した液になら
ない場合は、2液以上の別々の塗液をつくり、2回以上
の塗抹を行うことにより目的とするインク受容層を得る
ことも出来る。これらインク受容層用塗液は、常法によ
り、バーコーター、エアナイフコーター、ブレードコー
ター、ロッドブレードコーター、ロールコータ−、プラ
ンシュコータ、カーテンコーター、グラビアコーター、
キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗抹方
式を利用して、これも常法により塗抹されるが、塗被量
はインク受容性及び保存性等、記録特性を満足させるか
ぎり、不必要に多くする必要はなく、一般的には1〜3
0g/ボ、好ましくは2〜8g/rrr塗布される。
かくして得られたインクジェット記録用紙はそのままで
も使用できるが、必要により例えばスーパーカレンダー
、グロスカレンダーなどで加圧及び/又は加熱ロールニ
ップ間を通し、常法により表面を平滑化することも出来
る。
本発明において基材としては、紙、布、セロファン、プ
ラスチックフィルム、金属板、木板、ガラス板等平面性
を有する材料が利用されるが、中でも紙は基材自体が多
孔質構造を有するため吸水性に優れ、本願発明によるイ
ンク受容層を形成した時、より少ないコート量で記録通
性に優れたインクジェット記録用紙を与えることが出来
ること、及び経済性にも優れることより最も好ましく利
用される。なお、インク受容層用塗液の基材上への塗抹
適性改良のため、コロナ放電処理、プラズマ処理、化学
洗浄処理等の一般的な表面処理の利用や、ゼラチン、ニ
トロセルロース、ポリエステル等の樹脂処理層及び/又
はコロイダルシリカ、金属系カップリング剤、イソシア
ネートa等の助剤処理層等、公知のアンカーコート層の
利用も可能である。
又、必要により基材の表及び/又は裏面に帯電防止処理
や筆記適性(印刷適性)付与処理等の表面処理を行って
も良いし、又、基材の任意の位置に紫外線吸収剤、酸化
防止剤等の助剤類を含有させ、記録像の保存性を更に改
良する等の工夫も可能なことは言うまでもない。
上記基材中、紙は一般的には木材パルプを主体とするが
、必要に応じて合成繊維、合成パルプ、無機繊維等、各
種繊維状物質も適宜利用され、添加剤としてはけジン、
アルキルケテンダイマーアルケニルコハク酸等に代表さ
れるサイズ剤、硫酸バンド、カチオン性高分子電解譬等
に代表される定着剤、クレー、タルク、炭酸カルシウム
、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−ホルマリン樹脂
粒子等に代表される填料類、ポリアクリルアミド系ポリ
マー、澱粉等に代表される紙力増強剤、メラミン樹脂、
尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリ
ン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤、その他、濾水剤
、青み付けなどの色調調整用の染料、顔料、蛍光染料な
ど各種助剤類を適宜選択して内添し、常法により各種抄
紙機により抄紙され、且つ更に必要により澱粉、ポリビ
ニルアルコール、ゼラチン、填料等より成る水性液によ
る表面サイズプレス処理、マシンキャレンダー等による
平滑化処理等、常法による処理工程を経て製造される。
またこれらの紙は、パルプ組成、叩解条件、填料、紙力
増強剤、内添サイズ剤、PH調整剤、表面サイズ剤、表
面処理剤等、各種助剤類の種類と添加量のコントロール
、乾燥条件、加圧条件等、個々の抄紙機に合わせた操業
条件のコントロール等を適宜選択して行い、インクジェ
ット記録用紙としての基材適性をコントロールして用い
られる。
「実施例」 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、特に
断らない限り例中の部及び%はそれぞれ゛重量部及び重
量%を示す。
奥橘享年 実施例1 市販の乾式造粒した多孔性塩基顔料(キョワード#11
00、協和化学工業■製)67部を微粉シリカ(ミズカ
シルP−78b:水沢化学工業■製)33部と共に、水
400部中に分散混合し、次いで蛍光染料及び消泡剤を
加えた後、球状のガラスピースを充填した縦型サンドミ
ル(ビーズ径2閣;充填率60%)を用いて平均滞留時
間0.5分になる流速で2回通液し、続けて、含窒素系
水溶性樹脂(ケミスラリ)7300 ;山洋化成■製)
の5%水溶液100部を添加して表面活性化処理を終了
した。次いでシリル変性ポリビニルアルコール(R−1
130;クラレ■製)の10%水溶液200部から成る
バインダー溶液を添加して、インク受容層用塗液として
坪量6Bg/m”、ステキヒトサイズ度9秒の中性紙か
らなる基材上に、3゜5g/ボになる様にこの塗液を塗
抹乾燥してインクジェット記録用紙を得た。インク受容
層用塗液は、塗抹適性に優れ、得られたインクジェット
記録用紙のコート層は、均一性に優れていた。
実施例2 硫酸アルミニウム水溶液(Afz(hとして8.0%)
100gを水72に希釈し、2Onの容器中で撹拌しな
がら加温し95°Cにした。この溶液に水酸化ナトリウ
ム320gを水に溶解して11の溶液としたものを添加
し、撹拌しながら1時間熟成することにより種子アルミ
ナヒドロゲルスラリーを生成した。次にこのスラリーに
硫酸アルミニウム水溶液(i、O,とじて8.0%>4
00gを加えてpH4,5として5分間保持した後、水
酸化ナトリウム290g/lの水溶液を393mA加え
てpl(IIとし10分間保持した。同様のpH変動操
作を5回繰り返した後、濾過、洗浄、乾燥した。
次いで乾式粉砕した後、500 ’Cで8時間焼成する
ことにより多孔性顔料(比表面積340m17g平均粒
子径5,3μm、細孔半径76人)を得た。
得られた多孔性顔料100部を、含窒素系水溶性樹脂(
スミレッズ レジン#1001;住友化学輛製)の2%
水溶液400部中にコーレス分散機を用いて分散混合し
た後、蛍光染料及び消泡剤を加えて水性分散液を調整し
た。次いで球状のガラスピーズを充填した横型サンドミ
ル(ビーズ径2mm;充填率80%)を用いて平均滞留
時間1分になる流速で3回通液することにより表面活性
処理を行った。分散粒子の平均径は5.2μmであった
次いで得られた処理液中に、ポリビニルアルコール(P
VI−117/PVA−105の等量混合物:@クラレ
製)の10%水溶液400部からなるバインダー溶液を
添加し、インク受容層用塗液とした。坪量84g/n(
、ステキヒトサイズ度2秒の酸性紙からなる基材上に、
4.5g/ポになる1にこの塗液を塗抹乾燥した後、ス
ーパーカレンダー処理を行い、インクジェット記録用紙
を得た。インク受容層用塗液は、塗抹通性に優れ、得ら
れたインクジェット記録用紙のコート層は、均一性に優
れていた。
比較例1 実施例2で含窒素系水溶性樹脂の添加をやめ、シリル変
性ポリビニルアルコールから成るバインダー溶液を添加
したところ、増粘ゲル化が発生した。その後に含窒素系
水溶性樹脂の水溶液を添加しても塗料の流動性が回復し
ないため、塗料化が出来なかった。
比較例2 実施例1で横型サンドミルによる表面活性化処理をしな
かった以外は実施例1と全く同様にしてインク受容層用
塗液とした。分散粒子の平均径は5.3μmであった。
得られた塗液は分散安定性が悪く、かつ保水性も悪いた
め、塗抹乾燥時、インク受容層に微細なヒビ割れが発生
した。このため均一性に劣り、かつ表面強度の弱いコー
ト層を有するインクジェット記録用紙しか得られなかっ
た。
比較例3 比較例1のインクジェット記録用紙の表面強度が弱いた
め、ポリビニルアルコール水溶液を400部ではなく5
00部に増量した他は全く同様に実施した。得られた塗
液は塗抹適性が悪いためコート層の均一性に劣り、かつ
表面強度の改良が不充分であるにもかかわらず、水性イ
ンクの受容性が低下したインクジェット記録用紙となっ
た。
実施例3 実施例2で、含窒素系水溶性樹脂及びバインダー溶液を
先に添加し、継型サンドミルに通液して表面活性化処理
を行った他は全く同様に実施してインクジェット記録用
紙を得た。
比較例4 実施例3で含窒素系水溶性樹脂の添加を行わなかった他
は同様に実施したところ、サントミル処理中に増結ゲル
化が起こり、塗料化が出来なかった。
〔評価〕
かくして得られた5種類のインクジェット記録用紙につ
いて記録適性評価を行い、その結果を第1表に記した。
インクジェット記録用紙の適性は、ヒユーレットパラカ
ード製ペイントジェットプリンター(3630A型)を
用い、標準インクによりテストパターン印字を行って評
価した。
インク受容性は、2色インクの重ねベタ印字部の乾燥状
態を、目視及び印字2秒後にペーパー押さえロールに接
触させ、汚れが出るか出ないかで判定した。
記録画質については、印字境界部の明瞭さを10倍ルー
ペによる観察で、目視により判定した。
保存性については、記録物を事務所の壁面に貼り、室内
光で1年間放置した後の色調変化を目視で判定した。
又、筆記性については鉛筆(HB)による手書き時、イ
ンク受容層のコート面の脱落の発生の有無及びその程度
で評価した。
B・・・良好。
C・・・不良。
D・・・著しく悪い。
〔効果〕
本発明のインクジェット記録用紙は、乾式造粒された多
孔性顔料の特性が充分に発揮され、筆記性に優れると共
に、水性インクの受容性、記録画質及び記録後における
記録像の保存性にも優れた記録用紙であった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材上に多孔性顔料の少なくとも一種を含有する
    インク受容層を設けたインクジェット記録用紙において
    、前記多孔性顔料が乾式造粒後、親水性媒体の存在下に
    メディアを用いた分散機で表面活性化処理を行った多孔
    性顔料であることを特徴とするインクジェット記録用紙
  2. (2)表面活性化処理された多孔性顔料が、多孔性塩基
    性顔料であることを特徴とする請求項(1)記載のイン
    クジェット記録用紙。
  3. (3)表面活性化処理された多孔性顔料が、水溶性保護
    コロイド剤を含んだ状態で活性化処理されたものである
    ことを特徴とする請求項(1)記載のインクジェット記
    録用紙。
  4. (4)水溶性保護コロイド剤が含窒素系水溶性樹脂であ
    る請求項(3)記載のインクジェット記録用紙。
  5. (5)水溶性保護コロイド剤が多孔性顔料に対して0.
    1%以上含有していることを特徴とする請求項(3)乃
    至(4)記載のインクジェット記録用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5965252A (en) * 1995-05-01 1999-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Printing medium

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