JP3087751B2 - 粘着シート - Google Patents
粘着シートInfo
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- JP3087751B2 JP3087751B2 JP11159188A JP15918899A JP3087751B2 JP 3087751 B2 JP3087751 B2 JP 3087751B2 JP 11159188 A JP11159188 A JP 11159188A JP 15918899 A JP15918899 A JP 15918899A JP 3087751 B2 JP3087751 B2 JP 3087751B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着シートに関し、特
に水性インキによる記録適性、即ち記録時のインキ受容
性、記録画質及び記録像の保存性に優れると同時に筆記
特性やラベル適性の改善されたインキジェット記録用粘
着シートに関する。
に水性インキによる記録適性、即ち記録時のインキ受容
性、記録画質及び記録像の保存性に優れると同時に筆記
特性やラベル適性の改善されたインキジェット記録用粘
着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは商業用、事務用、家庭用等
非常に広範囲に亘ってラベル、シール、ステッカー、ワ
ッペン等の形に加工して使用されている。即ち、粘着シ
ートは、表面基材と剥離基体との間に粘着層を形成した
ものであり、表面基材には紙、フィルム、金属フォイル
等が用いられ、剥離基体としてはグラシン紙のような高
密度原紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミネート原
紙等にシリコーン化合物や弗素化合物の如き剥離剤を塗
被したものが用いられる。また、粘着層をなす粘着剤と
しては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエ
マルジョン、溶剤又は無溶剤型の各種粘着剤が使用され
る。かかる粘着シートの内、情報化社会に於けるコンピ
ュータの台頭に伴って、騒音が少なく、高速記録が可能
であり、且つ多色化が容易なこと等の理由からインキジ
ェットプリンターが多方面で利用されている。
非常に広範囲に亘ってラベル、シール、ステッカー、ワ
ッペン等の形に加工して使用されている。即ち、粘着シ
ートは、表面基材と剥離基体との間に粘着層を形成した
ものであり、表面基材には紙、フィルム、金属フォイル
等が用いられ、剥離基体としてはグラシン紙のような高
密度原紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミネート原
紙等にシリコーン化合物や弗素化合物の如き剥離剤を塗
被したものが用いられる。また、粘着層をなす粘着剤と
しては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエ
マルジョン、溶剤又は無溶剤型の各種粘着剤が使用され
る。かかる粘着シートの内、情報化社会に於けるコンピ
ュータの台頭に伴って、騒音が少なく、高速記録が可能
であり、且つ多色化が容易なこと等の理由からインキジ
ェットプリンターが多方面で利用されている。
【0003】従来、このような用途のために粘着シート
の表面基材として上質紙やコート紙等、所謂普通紙が使
用できるように記録装置やインキ組成面からの改良努力
がなされている。しかし、現時点では未だに満足な製品
が得られていないのが実状である。また、より一層の高
速記録、記録の高精細化といった記録装置面の性能改善
や記録のフルカラー化といった用途の拡大に伴い、表面
基材に対するより高度の特性が要求されている。具体的
には、例えばインキの吸収が速く、然も滲みや汚れが発
生しないこと、インキドットの横方向への拡散が必要以
上に大きくならず、且つ均一であること、更には、イン
キドットの濃度が高く、然も鮮明であること、或いは記
録画像が保存中に光や空気中の酸素等の影響で変色又は
褪色しないこと等が要求されている。
の表面基材として上質紙やコート紙等、所謂普通紙が使
用できるように記録装置やインキ組成面からの改良努力
がなされている。しかし、現時点では未だに満足な製品
が得られていないのが実状である。また、より一層の高
速記録、記録の高精細化といった記録装置面の性能改善
や記録のフルカラー化といった用途の拡大に伴い、表面
基材に対するより高度の特性が要求されている。具体的
には、例えばインキの吸収が速く、然も滲みや汚れが発
生しないこと、インキドットの横方向への拡散が必要以
上に大きくならず、且つ均一であること、更には、イン
キドットの濃度が高く、然も鮮明であること、或いは記
録画像が保存中に光や空気中の酸素等の影響で変色又は
褪色しないこと等が要求されている。
【0004】上記の如き要求に対し、従来から幾つかの
提案がなされてきた。例えば、基材上にインキ吸収性の
良い顔料と結着剤とを主体とする被覆層(インキ受容
層)を設ける工夫はインキジェット記録用紙の開発当初
より試みられており、この場合の顔料としてはシリカ系
顔料が一般的に用いられてきた(特開昭52−9074号、同
55−51583 号、同56−148583号、同58−72495 号)。ま
た、インキ受容層に水溶性高分子塗被層を用いたり(特
開昭55−144172号、同55−146786号)、塩基性ラテック
スポリマーを用いる提案(特開昭57−36692 号) もなさ
れている。
提案がなされてきた。例えば、基材上にインキ吸収性の
良い顔料と結着剤とを主体とする被覆層(インキ受容
層)を設ける工夫はインキジェット記録用紙の開発当初
より試みられており、この場合の顔料としてはシリカ系
顔料が一般的に用いられてきた(特開昭52−9074号、同
55−51583 号、同56−148583号、同58−72495 号)。ま
た、インキ受容層に水溶性高分子塗被層を用いたり(特
開昭55−144172号、同55−146786号)、塩基性ラテック
スポリマーを用いる提案(特開昭57−36692 号) もなさ
れている。
【0005】更に、水性インキによる記録が本質的に抱
える難点である、耐水性不良等を改善する目的で、水溶
性高分子塗被層にインキジェット記録を行った後、耐水
化剤を付与する試み(特開昭55−150396号、同56−5886
9 号) や、水性インキ中の着色成分を吸着する特定の顔
料や樹脂類を用いる提案(特開昭55−144172号)等も出
されている。
える難点である、耐水性不良等を改善する目的で、水溶
性高分子塗被層にインキジェット記録を行った後、耐水
化剤を付与する試み(特開昭55−150396号、同56−5886
9 号) や、水性インキ中の着色成分を吸着する特定の顔
料や樹脂類を用いる提案(特開昭55−144172号)等も出
されている。
【0006】また、インキジェット記録に使用される水
性インキは、着色成分として酸性染料或いは直接染料等
の水溶性染料を用いた水性インキが一般的になってきた
が、従来より一般的に用いられてきた多孔性シリカは、
それら水溶性染料の吸着能を有しないため、記録像に対
する耐水性が悪く、その改良を目的として種々の試みが
検討されてきた。例えば、上記の如きアニオン性基を有
する水溶性染料の吸着能に優れた多孔性塩基性顔料の利
用(特開昭55−144172号、同60−245588号、同61−1165
79号、同61−135785号)も試みられてきた。この場合、
インキ受容性や耐水性等の保存適性に優れ、所期の目的
とする作用効果は得られるものの、記録像の鮮明性が著
しく低下するために実用面に難点があった。
性インキは、着色成分として酸性染料或いは直接染料等
の水溶性染料を用いた水性インキが一般的になってきた
が、従来より一般的に用いられてきた多孔性シリカは、
それら水溶性染料の吸着能を有しないため、記録像に対
する耐水性が悪く、その改良を目的として種々の試みが
検討されてきた。例えば、上記の如きアニオン性基を有
する水溶性染料の吸着能に優れた多孔性塩基性顔料の利
用(特開昭55−144172号、同60−245588号、同61−1165
79号、同61−135785号)も試みられてきた。この場合、
インキ受容性や耐水性等の保存適性に優れ、所期の目的
とする作用効果は得られるものの、記録像の鮮明性が著
しく低下するために実用面に難点があった。
【0007】これらの提案においても、装置の性能向
上、或いは用途の拡大等に対しては充分な対応がなされ
ておらず、インキ受容性、記録画質及び記録像の保存性
に関しては、より一層の改善が求められている。
上、或いは用途の拡大等に対しては充分な対応がなされ
ておらず、インキ受容性、記録画質及び記録像の保存性
に関しては、より一層の改善が求められている。
【0008】一方、インクジェット記録紙を用いた粘着
シートにおいて、剥離力に起因する剥離基体からの粘着
ラベルの脱落や粘着剤に起因するシート端部からの粘着
剤のはみ出しの問題があった。
シートにおいて、剥離力に起因する剥離基体からの粘着
ラベルの脱落や粘着剤に起因するシート端部からの粘着
剤のはみ出しの問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インキジェ
ットプリンターでの記録時にインキ受容性に優れ、鮮明
で輪郭の明確な記録像が得られ、さらに記録後における
記録像の保存性や筆記性にも優れ、且つラベルの脱落或
いは粘着剤のはみ出しを改善した粘着シートを提供する
ものである。
ットプリンターでの記録時にインキ受容性に優れ、鮮明
で輪郭の明確な記録像が得られ、さらに記録後における
記録像の保存性や筆記性にも優れ、且つラベルの脱落或
いは粘着剤のはみ出しを改善した粘着シートを提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、剥離基体に少
なくとも剥離剤、粘着剤から成る各層及びインキジェッ
ト記録紙を積層してなる粘着シートにおいて、該粘着剤
のJIS K −6301に基づく引張り強さが5kg/cm2 以
上であり、剥離剤のJIS K −6301に基づく引張り強さが
30kg/cm2 以上であることを特徴とする粘着シー
トであり、係る構成によって、粘着シートのラベルの脱
落或いは粘着剤のはみ出しを改善した。
なくとも剥離剤、粘着剤から成る各層及びインキジェッ
ト記録紙を積層してなる粘着シートにおいて、該粘着剤
のJIS K −6301に基づく引張り強さが5kg/cm2 以
上であり、剥離剤のJIS K −6301に基づく引張り強さが
30kg/cm2 以上であることを特徴とする粘着シー
トであり、係る構成によって、粘着シートのラベルの脱
落或いは粘着剤のはみ出しを改善した。
【0011】更に上記インキジェット記録紙がその基材
表面に多孔性塩基性顔料と多孔性シリカを併用した塗被
層を設けたものであることによって、インキジェットプ
リンターでの記録時にインキ受容性に優れ、鮮明で輪郭
の明確な記録像が得られ、さらに記録後における記録像
の保存性や筆記性にも優れた粘着シートとなることを見
出した。
表面に多孔性塩基性顔料と多孔性シリカを併用した塗被
層を設けたものであることによって、インキジェットプ
リンターでの記録時にインキ受容性に優れ、鮮明で輪郭
の明確な記録像が得られ、さらに記録後における記録像
の保存性や筆記性にも優れた粘着シートとなることを見
出した。
【0012】
【作用】本発明は、前述の如くインキジェット記録用紙
が有する従来からの難点を解消することにより、記録用
紙の品質改善、更にラベルの脱落、或いはギロチン断裁
における粘着剤のはみ出し等を抑制し通紙適性を改善し
た、表面シートにインキジェット記録紙を用いた粘着シ
ートに関するものである。
が有する従来からの難点を解消することにより、記録用
紙の品質改善、更にラベルの脱落、或いはギロチン断裁
における粘着剤のはみ出し等を抑制し通紙適性を改善し
た、表面シートにインキジェット記録紙を用いた粘着シ
ートに関するものである。
【0013】即ち、本発明者等は、粘着剤、剥離剤の引
張り強度を特定することにより、粘着シートとしての加
工適性、所謂断裁加工時における粘着剤のはみ出しやラ
ベルの脱落といったトラブルが効果的に解消できること
を初めて見出した。
張り強度を特定することにより、粘着シートとしての加
工適性、所謂断裁加工時における粘着剤のはみ出しやラ
ベルの脱落といったトラブルが効果的に解消できること
を初めて見出した。
【0014】本発明においては、粘着剤層を形成する粘
着剤の引張り強さがJIS K6301 に基づく測定値で5kg
/cm2 以上であることが必要である。因みに、粘着剤
の引張り強さが5kg/cm2 未満の場合には、印刷機
上で粘着シートをダイカット、或いはシートカットした
際にカット刃や断裁面への粘着剤の付着が著しく、用紙
の走行不良の原因となる。
着剤の引張り強さがJIS K6301 に基づく測定値で5kg
/cm2 以上であることが必要である。因みに、粘着剤
の引張り強さが5kg/cm2 未満の場合には、印刷機
上で粘着シートをダイカット、或いはシートカットした
際にカット刃や断裁面への粘着剤の付着が著しく、用紙
の走行不良の原因となる。
【0015】粘着シートを形成する方法としては、例え
ば剥離シート(剥離基体に剥離剤層を設けたもの)上に
溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型
粘着剤等を塗被し、必要に応じて乾燥することにより、
粘着剤層を形成し、表面基材を貼合せて、調湿等を行い
仕上げられる。
ば剥離シート(剥離基体に剥離剤層を設けたもの)上に
溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型
粘着剤等を塗被し、必要に応じて乾燥することにより、
粘着剤層を形成し、表面基材を貼合せて、調湿等を行い
仕上げられる。
【0016】また、インキジェット記録紙(表面基材)
と剥離基体との接着力はインキジェット記録方式のプリ
ンターにおける通紙適性と密接に係わっており、良好な
剥離性能を得るには、剥離剤のJIS K6301 法に基づく引
張り強さが30kg/cm2以上であること必要が有
る。因みに、30kg/cm2 未満の場合には、プリン
ター内で粘着ラベルの脱落が発生し易く、用紙の走行不
良の原因となる。
と剥離基体との接着力はインキジェット記録方式のプリ
ンターにおける通紙適性と密接に係わっており、良好な
剥離性能を得るには、剥離剤のJIS K6301 法に基づく引
張り強さが30kg/cm2以上であること必要が有
る。因みに、30kg/cm2 未満の場合には、プリン
ター内で粘着ラベルの脱落が発生し易く、用紙の走行不
良の原因となる。
【0017】剥離基体としてはクレーコート紙や、ポリ
ビニルアルコールや澱粉等をサイズプレスしたグラシン
紙等が用いられるが、剥離基体が原紙ベースの場合には
剥離剤の浸透を防止する目的で下塗り剤層が形成される
が、かかる下塗り剤層の主成分としては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、又は
分子量が1000〜10000の乳化剤を2〜10重量
%含有するガラス転移温度が−60〜0℃の水分散性ア
クリル酸エステル共重合体樹脂等の高分子が使用され
る。必要に応じて、下塗り剤層にはセルロース誘導体、
澱粉誘導体等の各種水溶性天然高分子類、ポリビニルア
ルコールをはじめとする合成高分子類、消泡剤、浸透
剤、湿潤剤、ブロッキング防止用滑剤、レベリング剤、
硬化剤、増粘剤、被膜形成助剤、帯電防止剤、水溶性可
塑剤等を含有させることもできる。
ビニルアルコールや澱粉等をサイズプレスしたグラシン
紙等が用いられるが、剥離基体が原紙ベースの場合には
剥離剤の浸透を防止する目的で下塗り剤層が形成される
が、かかる下塗り剤層の主成分としては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、又は
分子量が1000〜10000の乳化剤を2〜10重量
%含有するガラス転移温度が−60〜0℃の水分散性ア
クリル酸エステル共重合体樹脂等の高分子が使用され
る。必要に応じて、下塗り剤層にはセルロース誘導体、
澱粉誘導体等の各種水溶性天然高分子類、ポリビニルア
ルコールをはじめとする合成高分子類、消泡剤、浸透
剤、湿潤剤、ブロッキング防止用滑剤、レベリング剤、
硬化剤、増粘剤、被膜形成助剤、帯電防止剤、水溶性可
塑剤等を含有させることもできる。
【0018】更に、発明者等はインキジェット記録紙
(表面基材)の改善に対してはその記録紙の基材表面に
多孔性塩基性顔料と多孔性シリカを併用した塗被層を設
けることにより、インキ受容性の向上、且つ記録画像の
鮮明性改善及び塗被層用塗被液の流動性の改善が図ら
れ、均一で安定した塗被層の形成が可能となり、結果と
して画像輪郭の明確な記録像が得られることを見出し
た。
(表面基材)の改善に対してはその記録紙の基材表面に
多孔性塩基性顔料と多孔性シリカを併用した塗被層を設
けることにより、インキ受容性の向上、且つ記録画像の
鮮明性改善及び塗被層用塗被液の流動性の改善が図ら
れ、均一で安定した塗被層の形成が可能となり、結果と
して画像輪郭の明確な記録像が得られることを見出し
た。
【0019】本発明において、インキ受容層の組成分の
1つとして用いる多孔性塩基性顔料としては、以下に述
べるような乾式造粒した加工顔料を用いるのが望まし
い。即ち、乾式造粒方法としては、例えば、
1つとして用いる多孔性塩基性顔料としては、以下に述
べるような乾式造粒した加工顔料を用いるのが望まし
い。即ち、乾式造粒方法としては、例えば、
【0020】(1) 水酸化アルミニウム、アルミナ、シリ
カ、酸化マグネシウム等のヒドロゲル形成物質を原料と
し、このようなヒドロゲルを乾燥してキセロゲルにした
後、粉砕、分級して用いる方法、
カ、酸化マグネシウム等のヒドロゲル形成物質を原料と
し、このようなヒドロゲルを乾燥してキセロゲルにした
後、粉砕、分級して用いる方法、
【0021】(2) (1) で用いたような原料をヒドロゲル
の状態で、適当に2次、又は3次凝集体の大きさに造粒
し、乾燥した後、特開昭56−120608号等に開示されてい
るように、更に加熱処理することにより焼結、結晶化等
を進行させ、酸化物の一次粒子間の結合を強化して用い
る方法、
の状態で、適当に2次、又は3次凝集体の大きさに造粒
し、乾燥した後、特開昭56−120608号等に開示されてい
るように、更に加熱処理することにより焼結、結晶化等
を進行させ、酸化物の一次粒子間の結合を強化して用い
る方法、
【0022】(3) コロイダルシリカ、コロイダルアルミ
ナ等の微粒物質懸濁水中で尿素−ホルマリン樹脂等を生
成せしめ、USP −3855172 号等に開示されている如くそ
の生成条件を調節することにより、所望する二次粒子径
に造粒された微小粒子とした後、乾燥して用いたり、必
要に応じて、更に焼成して焼結された粒子として使用す
る方法、
ナ等の微粒物質懸濁水中で尿素−ホルマリン樹脂等を生
成せしめ、USP −3855172 号等に開示されている如くそ
の生成条件を調節することにより、所望する二次粒子径
に造粒された微小粒子とした後、乾燥して用いたり、必
要に応じて、更に焼成して焼結された粒子として使用す
る方法、
【0023】(4) 顔料を構成するアルミニウム、マグネ
シウム、亜鉛、カルシウム、ケイ素等を含有する各種金
属化合物の存在下で、所定の条件で反応させ、多孔性結
晶構造を発達させた塩基性顔料を合成し、必要により、
粉砕、分級して用いる方法(特開昭61−116579号、同61
−135785号)、等がある。
シウム、亜鉛、カルシウム、ケイ素等を含有する各種金
属化合物の存在下で、所定の条件で反応させ、多孔性結
晶構造を発達させた塩基性顔料を合成し、必要により、
粉砕、分級して用いる方法(特開昭61−116579号、同61
−135785号)、等がある。
【0024】これら、公知の種々の方法を利用して製造
された多孔性塩基性顔料を適宜使用することが出来る
し、また、多くの多孔性塩基性顔料が市販されている。
従って、本発明においては、これらの多孔性塩基性顔料
の中から、所謂酸性染料或いは直接染料等に代表される
アニオン性基を有する水溶性染料の吸着能に優れるもの
を選択的に使用するものである。多孔性塩基性顔料が水
溶性染料の吸着能に優れるか否かの判断は、所定の水性
インキを適当に水に希釈したものの中に所定量の多孔性
顔料を投入した時の着色濃度により、行うことができ
る。
された多孔性塩基性顔料を適宜使用することが出来る
し、また、多くの多孔性塩基性顔料が市販されている。
従って、本発明においては、これらの多孔性塩基性顔料
の中から、所謂酸性染料或いは直接染料等に代表される
アニオン性基を有する水溶性染料の吸着能に優れるもの
を選択的に使用するものである。多孔性塩基性顔料が水
溶性染料の吸着能に優れるか否かの判断は、所定の水性
インキを適当に水に希釈したものの中に所定量の多孔性
顔料を投入した時の着色濃度により、行うことができ
る。
【0025】なお、多孔性塩基性顔料が、上記水性イン
キ中の酸性染料或いは直接染料等の水溶性染料に対して
吸着能を有しないか、或いは吸着能が弱い場合には以下
の如き方法で吸着能を付与することが可能である。
キ中の酸性染料或いは直接染料等の水溶性染料に対して
吸着能を有しないか、或いは吸着能が弱い場合には以下
の如き方法で吸着能を付与することが可能である。
【0026】即ち、アルミニウムアルコラート、アルミ
ニウムキレート化剤、水溶性のアルミニウム塩やアルミ
ニウム石ケン等の多価金属化合物を使用して、多孔性塩
基性顔料表面をカチオン性にしたり、カチオン性のシラ
ンカップリング剤、分子中にカチオン性基を有するチタ
ネート系のカップリング剤、或いは反応性カチオン性樹
脂等のカチオン系の表面処理剤を用いて多孔性塩基性顔
料表面にカチオン性基を付与する方法等により、多孔性
塩基性顔料に染料吸着能を付与して用いることもでき
る。このような処理剤を用いて多孔性塩基性顔料を処理
する具体的な方法としては、例えば多孔性顔料に直接ス
プレー等を利用して処理剤溶液を噴霧する方法、多孔性
顔料を任意の溶剤中に分散させて処理剤と接触させる方
法等、公知の方法が利用でき、必要に応じて脱溶剤処
理、乾燥処理、熱処理等を施して多孔性塩基性顔料とし
て用いられる。
ニウムキレート化剤、水溶性のアルミニウム塩やアルミ
ニウム石ケン等の多価金属化合物を使用して、多孔性塩
基性顔料表面をカチオン性にしたり、カチオン性のシラ
ンカップリング剤、分子中にカチオン性基を有するチタ
ネート系のカップリング剤、或いは反応性カチオン性樹
脂等のカチオン系の表面処理剤を用いて多孔性塩基性顔
料表面にカチオン性基を付与する方法等により、多孔性
塩基性顔料に染料吸着能を付与して用いることもでき
る。このような処理剤を用いて多孔性塩基性顔料を処理
する具体的な方法としては、例えば多孔性顔料に直接ス
プレー等を利用して処理剤溶液を噴霧する方法、多孔性
顔料を任意の溶剤中に分散させて処理剤と接触させる方
法等、公知の方法が利用でき、必要に応じて脱溶剤処
理、乾燥処理、熱処理等を施して多孔性塩基性顔料とし
て用いられる。
【0027】なお、多孔性塩基性顔料に充分なインキ受
容性を発揮させるためには、該顔料が多孔性で、且つ微
粒子状であるものが好ましい。具体的には、BET法で
測定した比表面積(窒素法)が、好ましくは50m2 /
g以上であり、又インキ受容層用塗被液中において、分
散粒子状で0.5〜15μm(コールター・カウンター
/AP=50μmでの測定値)の平均粒子径を有するもの
が好ましく用いられる。特に、比表面積が100〜50
0m2 /gで、且つ平均粒子径が2〜10μmの多孔性
塩基性顔料は、水性インキ媒体の基材への効率的な移行
及び着色成分の保持に効果的に寄与するために望まし
い。因みに、比表面積が小さいと、インキ受容性が不足
し、滲みや汚れが発生する場合があり、また平均粒子径
が小さいと記録像の鮮明性が失われてしまい、くすんだ
記録像となる場合がある。一方、平均粒子径が15μm
を越えるとインキドットの横方向への拡がりが不均一に
なったり、記録像の鮮明性が失われる恐れがある。
容性を発揮させるためには、該顔料が多孔性で、且つ微
粒子状であるものが好ましい。具体的には、BET法で
測定した比表面積(窒素法)が、好ましくは50m2 /
g以上であり、又インキ受容層用塗被液中において、分
散粒子状で0.5〜15μm(コールター・カウンター
/AP=50μmでの測定値)の平均粒子径を有するもの
が好ましく用いられる。特に、比表面積が100〜50
0m2 /gで、且つ平均粒子径が2〜10μmの多孔性
塩基性顔料は、水性インキ媒体の基材への効率的な移行
及び着色成分の保持に効果的に寄与するために望まし
い。因みに、比表面積が小さいと、インキ受容性が不足
し、滲みや汚れが発生する場合があり、また平均粒子径
が小さいと記録像の鮮明性が失われてしまい、くすんだ
記録像となる場合がある。一方、平均粒子径が15μm
を越えるとインキドットの横方向への拡がりが不均一に
なったり、記録像の鮮明性が失われる恐れがある。
【0028】多孔性塩基性顔料と併用される多孔性シリ
カとしては、該多孔性塩基性顔料と対比し、前記した染
料吸着能を有しない公知のシリカ系顔料の中から、多孔
性のものが選択的に使用される。なお、多孔性塩基性顔
料と併用したときに、優れたインキ受容性を発揮し、且
つ鮮明性の優れた記録像を与えるためには、BET法で
の比表面積(窒素法)が、好ましくは200m2 /g以
上であり、さらにインキ受容層用塗被液中において、分
散粒子状で0.5〜15μm(コールター・カウンター
/AP=50μmでの測定値)の平均粒子径を有する多孔
性シリカが好ましい。特に、比表面積が250〜500
m2 /g、且つ平均粒子径が2〜10μmの多孔性シリ
カは、多孔性塩基性顔料と併用したときに、インキ受容
性が向上し、且つ鮮明性の優れた記録像を与えるために
好ましい。因みに、比表面積が小さいと、インキ受容性
が低下し、滲みや汚れが発生したりするために実用上問
題がある。一方、平均粒子径が小さ過ぎると記録像の鮮
明性が失われてしまい、くすんだ記録像となる恐れがあ
る。なお、平均粒子径が15μmを越えるとインキドッ
トの横方向への拡がりが不均一になったり、記録像の鮮
明性が低下する恐れがある。
カとしては、該多孔性塩基性顔料と対比し、前記した染
料吸着能を有しない公知のシリカ系顔料の中から、多孔
性のものが選択的に使用される。なお、多孔性塩基性顔
料と併用したときに、優れたインキ受容性を発揮し、且
つ鮮明性の優れた記録像を与えるためには、BET法で
の比表面積(窒素法)が、好ましくは200m2 /g以
上であり、さらにインキ受容層用塗被液中において、分
散粒子状で0.5〜15μm(コールター・カウンター
/AP=50μmでの測定値)の平均粒子径を有する多孔
性シリカが好ましい。特に、比表面積が250〜500
m2 /g、且つ平均粒子径が2〜10μmの多孔性シリ
カは、多孔性塩基性顔料と併用したときに、インキ受容
性が向上し、且つ鮮明性の優れた記録像を与えるために
好ましい。因みに、比表面積が小さいと、インキ受容性
が低下し、滲みや汚れが発生したりするために実用上問
題がある。一方、平均粒子径が小さ過ぎると記録像の鮮
明性が失われてしまい、くすんだ記録像となる恐れがあ
る。なお、平均粒子径が15μmを越えるとインキドッ
トの横方向への拡がりが不均一になったり、記録像の鮮
明性が低下する恐れがある。
【0029】また、多孔性シリカをBET法で測定した
ときの細孔半径(窒素法)を、併用する多孔性塩基性顔
料に対比し、大きくすることで、画像の鮮明性の改良と
共に、インキ受容性を格段に向上させることもでき、作
用効果が顕著である。この場合、多孔性シリカは記録直
後の水性インキ吸収性に寄与し、その後多孔性塩基性顔
料表面への染料吸着が起こるため、記録像の保存性にも
優れる。
ときの細孔半径(窒素法)を、併用する多孔性塩基性顔
料に対比し、大きくすることで、画像の鮮明性の改良と
共に、インキ受容性を格段に向上させることもでき、作
用効果が顕著である。この場合、多孔性シリカは記録直
後の水性インキ吸収性に寄与し、その後多孔性塩基性顔
料表面への染料吸着が起こるため、記録像の保存性にも
優れる。
【0030】多孔性シリカの使用量は、多孔性塩基性顔
料100重量部に対し、5〜300重量部としたとき
に、その作用効果がより顕著となり、特にインキ受容性
に優れ、且つ鮮明な記録像を付与できるインキジェット
記録紙が得られる。なお、多孔性シリカが300重量部
を越えると記録像の保存性を低下させ、一方、5重量部
未満の場合には、鮮明性に対する改良効果が不充分とな
る。
料100重量部に対し、5〜300重量部としたとき
に、その作用効果がより顕著となり、特にインキ受容性
に優れ、且つ鮮明な記録像を付与できるインキジェット
記録紙が得られる。なお、多孔性シリカが300重量部
を越えると記録像の保存性を低下させ、一方、5重量部
未満の場合には、鮮明性に対する改良効果が不充分とな
る。
【0031】かくして選択された多孔性塩基性顔料及び
多孔性シリカは、各種媒体中へ分散混合して塗被液とし
て調製されるが、一般的に行われている親水性媒体中へ
の分散混合時、保護コロイド剤として含窒素系水溶性樹
脂を使用すると、流動性が良くなり、且つ塗工安定性の
優れた塗被液が得られるので好ましい。
多孔性シリカは、各種媒体中へ分散混合して塗被液とし
て調製されるが、一般的に行われている親水性媒体中へ
の分散混合時、保護コロイド剤として含窒素系水溶性樹
脂を使用すると、流動性が良くなり、且つ塗工安定性の
優れた塗被液が得られるので好ましい。
【0032】これらの含窒素系水溶性樹脂としては、例
えばゼラチン、アルブミン、カゼイン、大豆タンパク等
の蛋白質類、キトーサン、カチオン変性澱粉等の多糖
類、等の天然及び半合成高分子化合物、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリルアミド、カチオン性基を含有する
水溶性重合体又は共重合体等の如き付加重合型合成高分
子化合物、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン
系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ポリア
ミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ジシアンジ
アミド系樹脂、アイオネン型樹脂等の如き縮合型合成高
分子化合物等、種々のものが知られており、且つ適宜選
択して使用することができる。
えばゼラチン、アルブミン、カゼイン、大豆タンパク等
の蛋白質類、キトーサン、カチオン変性澱粉等の多糖
類、等の天然及び半合成高分子化合物、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリルアミド、カチオン性基を含有する
水溶性重合体又は共重合体等の如き付加重合型合成高分
子化合物、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン
系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ポリア
ミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ジシアンジ
アミド系樹脂、アイオネン型樹脂等の如き縮合型合成高
分子化合物等、種々のものが知られており、且つ適宜選
択して使用することができる。
【0033】なお、本発明の作用効果を損なわない限
り、更に筆記性付与、機器適性付与、インキ吸収性コン
トロール、記録紙の外観コントロール、塗料適性コント
ロール、塗料物性コントロール、或いは乾燥性コントロ
ール等の適性付与のために、顔料、バインダー、各種助
剤等を適宜添加してインキ受容層用塗被液として、各種
基材上に塗抹乾燥されてインキジェット記録紙が得られ
る。
り、更に筆記性付与、機器適性付与、インキ吸収性コン
トロール、記録紙の外観コントロール、塗料適性コント
ロール、塗料物性コントロール、或いは乾燥性コントロ
ール等の適性付与のために、顔料、バインダー、各種助
剤等を適宜添加してインキ受容層用塗被液として、各種
基材上に塗抹乾燥されてインキジェット記録紙が得られ
る。
【0034】上記の顔料としては、例えば炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチ
ンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、無定形シリカ、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、リトポン等の無機系顔料、スチレン系
プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグ
メント、マイクロカプセル系顔料、尿素樹脂顔料、メラ
ミン樹脂顔料等の有機系又は有機/無機複合系顔料等、
一般の塗被紙用顔料コーティング分野で公知の顔料類が
適宜使用される。
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチ
ンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、無定形シリカ、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、リトポン等の無機系顔料、スチレン系
プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグ
メント、マイクロカプセル系顔料、尿素樹脂顔料、メラ
ミン樹脂顔料等の有機系又は有機/無機複合系顔料等、
一般の塗被紙用顔料コーティング分野で公知の顔料類が
適宜使用される。
【0035】また、バインダーとしては、例えば酸化澱
粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆
蛋白等の天然又は半合成高分子類、ポリビニルアルコー
ル及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビ
ニルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸又はそ
の共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド
系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、(不飽和)ポリエステ
ル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキッド樹
脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性又は溶媒可溶性樹脂
類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテ
ックス類、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス
類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス類、或いはこれらの各種重合体にアニオン性
基及び/又はカチオン性基を付与した官能基含有変性重
合体ラテックス類等に代表される当該技術分野で公知の
樹脂類が例示され、単独或いは適宜併用して用いられ
る。これらバインダーの使用量は、所望される記録媒体
の記録適性、用途適性、塗被液(インキ受容層用)の塗
抹適性等を勘案して任意に決められるが、一般的には、
顔料に対し、1〜200重量%、好ましくは5〜50重
量%の範囲で添加される。
粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆
蛋白等の天然又は半合成高分子類、ポリビニルアルコー
ル及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビ
ニルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸又はそ
の共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド
系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、(不飽和)ポリエステ
ル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキッド樹
脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性又は溶媒可溶性樹脂
類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテ
ックス類、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス
類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス類、或いはこれらの各種重合体にアニオン性
基及び/又はカチオン性基を付与した官能基含有変性重
合体ラテックス類等に代表される当該技術分野で公知の
樹脂類が例示され、単独或いは適宜併用して用いられ
る。これらバインダーの使用量は、所望される記録媒体
の記録適性、用途適性、塗被液(インキ受容層用)の塗
抹適性等を勘案して任意に決められるが、一般的には、
顔料に対し、1〜200重量%、好ましくは5〜50重
量%の範囲で添加される。
【0036】更に、必要に応じて顔料分散剤、増粘剤、
流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透
剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、滑剤、青味付け等の色調調整
用の染料、顔料、螢光染料、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、クエンチャー剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止剤、バ
インダー類の耐水化剤、架橋剤等、当該技術分野で公知
の各種助剤類を添加し、インキ受容層用塗被液として調
製される。以上、述べた各種成分を含む塗被液が凝集等
により均一な分散液にならない場合には、2液以上の別
々の塗被液をつくり、2回以上の塗抹を行うことにより
目的とするインキ受容層を得ることもできる。
流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透
剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、滑剤、青味付け等の色調調整
用の染料、顔料、螢光染料、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、クエンチャー剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止剤、バ
インダー類の耐水化剤、架橋剤等、当該技術分野で公知
の各種助剤類を添加し、インキ受容層用塗被液として調
製される。以上、述べた各種成分を含む塗被液が凝集等
により均一な分散液にならない場合には、2液以上の別
々の塗被液をつくり、2回以上の塗抹を行うことにより
目的とするインキ受容層を得ることもできる。
【0037】これらインキ受容層用塗被液は、常法によ
り、バーコーター、エアーナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、ブ
ラシコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、
キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗抹方
式を利用して塗抹されるが、塗被量はインキ受容性及び
保存性等、記録適性を満足させる限り、不必要に多くす
る必要はなく、通常、1〜30g/m2 、好ましくは2
〜8g/m2 程度で塗抹される。かくして得られたイン
キジェット記録紙はそのままでも使用できるが、必要に
応じて、例えばスーパーキャレンダー、グロスキャレン
ダー等の加圧及び/又は加熱ロールニップ間を通し、常
法により表面を平滑化して使用することもできる。
り、バーコーター、エアーナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、ブ
ラシコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、
キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗抹方
式を利用して塗抹されるが、塗被量はインキ受容性及び
保存性等、記録適性を満足させる限り、不必要に多くす
る必要はなく、通常、1〜30g/m2 、好ましくは2
〜8g/m2 程度で塗抹される。かくして得られたイン
キジェット記録紙はそのままでも使用できるが、必要に
応じて、例えばスーパーキャレンダー、グロスキャレン
ダー等の加圧及び/又は加熱ロールニップ間を通し、常
法により表面を平滑化して使用することもできる。
【0038】本発明において、インキジェット記録紙の
基材としては紙、布、セロファン、プラスチックフィル
ム、金属板、木板、ガラス板等平面性を有する材料が利
用される。特に、紙は基材自体が多孔質構造を有するた
め吸水性に優れ、本発明によるインキ受容層を形成した
とき、より少ないコート量で記録適性に優れたインキジ
ェット記録紙を提供することができること、及び経済性
にも優れることから、最も好ましく利用される。なお、
インキ受容層用塗被液の基材上への塗抹適性改良のた
め、コロナ放電処理、プラズマ処理、化学洗浄処理等の
一般的な表面処理の利用や、ゼラチン、ニトロセルロー
ス、ポリエステル等の樹脂処理層及び/又はコロイダル
シリカ、金属系カップリング剤、イソシアネート類等の
助剤処理層等、公知のアンカーコート層の利用も可能で
ある。また、必要に応じて基材の表及び/又は裏面に帯
電防止処理や筆記適性(印刷適性)付与処理等の表面処
理を行っても良いし、或いは基材の任意の位置に紫外線
吸収剤、酸化防止剤等の助剤類を含有させ、記録像の保
存性を更に改良する等の工夫も可能である。
基材としては紙、布、セロファン、プラスチックフィル
ム、金属板、木板、ガラス板等平面性を有する材料が利
用される。特に、紙は基材自体が多孔質構造を有するた
め吸水性に優れ、本発明によるインキ受容層を形成した
とき、より少ないコート量で記録適性に優れたインキジ
ェット記録紙を提供することができること、及び経済性
にも優れることから、最も好ましく利用される。なお、
インキ受容層用塗被液の基材上への塗抹適性改良のた
め、コロナ放電処理、プラズマ処理、化学洗浄処理等の
一般的な表面処理の利用や、ゼラチン、ニトロセルロー
ス、ポリエステル等の樹脂処理層及び/又はコロイダル
シリカ、金属系カップリング剤、イソシアネート類等の
助剤処理層等、公知のアンカーコート層の利用も可能で
ある。また、必要に応じて基材の表及び/又は裏面に帯
電防止処理や筆記適性(印刷適性)付与処理等の表面処
理を行っても良いし、或いは基材の任意の位置に紫外線
吸収剤、酸化防止剤等の助剤類を含有させ、記録像の保
存性を更に改良する等の工夫も可能である。
【0039】上記基材中、紙は一般的には木材パルプを
主体とするが、必要に応じて合成繊維、合成パルプ、無
機繊維等、各種繊維状物質も適宜利用され、添加剤とし
てはロジン、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハ
ク酸等に代表されるサイズ剤、硫酸バンド、カチオン性
高分子電解質等に代表される定着剤、クレー、タルク、
炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水
酸化アルミニウム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−
ホルマリン樹脂粒子等に代表される填料類、ポリアクリ
ルアミド系ポリマー、澱粉等に代表される紙力増強剤、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エ
ピクロルヒドリン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤、
その他、濾水剤、青み付け等の色調調整用の染料、顔
料、蛍光染料等各種助剤類を適宜選択して内添し、常法
により各種抄紙機により抄紙され、且つ必要に応じて、
澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン、填料等よりな
る水性液による表面サイズプレスコーティング後に、マ
シンキャレンダー等による平滑化処理等、常法による処
理工程を経て製造される。
主体とするが、必要に応じて合成繊維、合成パルプ、無
機繊維等、各種繊維状物質も適宜利用され、添加剤とし
てはロジン、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハ
ク酸等に代表されるサイズ剤、硫酸バンド、カチオン性
高分子電解質等に代表される定着剤、クレー、タルク、
炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水
酸化アルミニウム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−
ホルマリン樹脂粒子等に代表される填料類、ポリアクリ
ルアミド系ポリマー、澱粉等に代表される紙力増強剤、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エ
ピクロルヒドリン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤、
その他、濾水剤、青み付け等の色調調整用の染料、顔
料、蛍光染料等各種助剤類を適宜選択して内添し、常法
により各種抄紙機により抄紙され、且つ必要に応じて、
澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン、填料等よりな
る水性液による表面サイズプレスコーティング後に、マ
シンキャレンダー等による平滑化処理等、常法による処
理工程を経て製造される。
【0040】また、これらの紙は、パルプ組成、叩解条
件、填料、紙力増強剤、内添サイズ剤、pH調整剤、表
面サイズ剤、表面処理剤等、各種助剤類の種類と添加量
のコントロール、更には乾燥条件、加圧条件等、個々の
抄紙機に合わせた操業条件の調整等を適宜選択して行
い、インキジェット記録紙としての基材適性をコントロ
ールして用いられる。
件、填料、紙力増強剤、内添サイズ剤、pH調整剤、表
面サイズ剤、表面処理剤等、各種助剤類の種類と添加量
のコントロール、更には乾燥条件、加圧条件等、個々の
抄紙機に合わせた操業条件の調整等を適宜選択して行
い、インキジェット記録紙としての基材適性をコントロ
ールして用いられる。
【0041】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論それらの実施例に限定されるもので
はない。なお、特に断らない限り、例中の塗被量、部
数、及び混合割合は全て重量固形分で示した。
に説明するが、勿論それらの実施例に限定されるもので
はない。なお、特に断らない限り、例中の塗被量、部
数、及び混合割合は全て重量固形分で示した。
【0042】実施例1 硫酸アルミニウム水溶液(Al2O3 として8.0%)10
0gを水7リットルに希釈し、20リットルの容器中で
攪拌しながら加温し95℃にした。この溶液に水酸化ナ
トリウム320gを水に溶解して1リットルの溶液とし
たものを添加し、攪拌しながら1時間熟成することによ
り種子アルミナヒドロゲルスラリーを生成した。次にこ
のスラリーに硫酸アルミニウム水溶液(Al2O3 として
8.0%)400gを加てpH4.5として5分間保持
した後、水酸化ナトリウム290g/リットルの水溶液
を393ミリリットル加えてpH11として10分間保
持した。同様のpH変動操作を5回繰り返した後、濾
過、洗浄、乾燥した。次いで、乾式粉砕した後、450
℃で8時間焼成した後、分級することにより多孔性塩基
性顔料を得た(比表面積300m2 /g,細孔半径3
7.5Å,平均粒子径4.8μm)。
0gを水7リットルに希釈し、20リットルの容器中で
攪拌しながら加温し95℃にした。この溶液に水酸化ナ
トリウム320gを水に溶解して1リットルの溶液とし
たものを添加し、攪拌しながら1時間熟成することによ
り種子アルミナヒドロゲルスラリーを生成した。次にこ
のスラリーに硫酸アルミニウム水溶液(Al2O3 として
8.0%)400gを加てpH4.5として5分間保持
した後、水酸化ナトリウム290g/リットルの水溶液
を393ミリリットル加えてpH11として10分間保
持した。同様のpH変動操作を5回繰り返した後、濾
過、洗浄、乾燥した。次いで、乾式粉砕した後、450
℃で8時間焼成した後、分級することにより多孔性塩基
性顔料を得た(比表面積300m2 /g,細孔半径3
7.5Å,平均粒子径4.8μm)。
【0043】かくして得られた多孔性塩基性顔料75部
を市販の多孔性シリカ(サイロイド244,富士デヴィ
ソン(株)製,比表面積300m2 /g,細孔半径10
5Å,平均粒子径1.8μm)25部と共に、含窒素系
水溶性樹脂(スミレッヅレジン1001,住友化学
(株)製)の1%水溶液500部中にコーレス分散機を
用いて分散混合した後、バインダーとしてポリビニルア
ルコール(PVA−110,クラレ(株)製)の10%
水溶液350部を加え、更に蛍光染料及び消泡剤を加え
て、インキ受容層形成用塗被液とした。坪量84g/m
2 、ステキヒトサイズ度が2秒の酸性紙からなる基材上
に、4.5g/m2 になる様にこの塗被液を塗抹乾燥し
た後、スーパーキャレンダー処理を行い、インキジェッ
ト記録用紙を得た。
を市販の多孔性シリカ(サイロイド244,富士デヴィ
ソン(株)製,比表面積300m2 /g,細孔半径10
5Å,平均粒子径1.8μm)25部と共に、含窒素系
水溶性樹脂(スミレッヅレジン1001,住友化学
(株)製)の1%水溶液500部中にコーレス分散機を
用いて分散混合した後、バインダーとしてポリビニルア
ルコール(PVA−110,クラレ(株)製)の10%
水溶液350部を加え、更に蛍光染料及び消泡剤を加え
て、インキ受容層形成用塗被液とした。坪量84g/m
2 、ステキヒトサイズ度が2秒の酸性紙からなる基材上
に、4.5g/m2 になる様にこの塗被液を塗抹乾燥し
た後、スーパーキャレンダー処理を行い、インキジェッ
ト記録用紙を得た。
【0044】一方、分子量2500の乳化剤を2%含有
するアクリル酸ブチル−アクリロニトリル−アクリル酸
の3元共重合体〔商品名;リカボンドET−L−924 −
1,ガラス転移温度=−14℃,中央理化工業(株)社
製〕100 部と分子量2500の乳化剤を2%含有す
るアクリル酸ブチル−アクリロニトリル−メタクリル酸
メチル−アクリル酸の4元共重合体(商品名;リカボン
ドET−L−924 −2,ガラス転移温度=48℃,中央
理化工業(株)社製)20部を混合した水性共重合体
に、ポリビニルアルコール10部、グリセリン1部、コ
ロイダルシリカ2部、消泡剤0.1部を添加して濃度4
0%の下塗り層用水性処理液を調製した。
するアクリル酸ブチル−アクリロニトリル−アクリル酸
の3元共重合体〔商品名;リカボンドET−L−924 −
1,ガラス転移温度=−14℃,中央理化工業(株)社
製〕100 部と分子量2500の乳化剤を2%含有す
るアクリル酸ブチル−アクリロニトリル−メタクリル酸
メチル−アクリル酸の4元共重合体(商品名;リカボン
ドET−L−924 −2,ガラス転移温度=48℃,中央
理化工業(株)社製)20部を混合した水性共重合体
に、ポリビニルアルコール10部、グリセリン1部、コ
ロイダルシリカ2部、消泡剤0.1部を添加して濃度4
0%の下塗り層用水性処理液を調製した。
【0045】この下塗り層用水性処理液を坪量49g/
m2 、厚さ65μmの上質紙にロッドブレードコーター
で乾燥塗被量が4g/m2 となるように塗被乾燥して下
塗り層を有する剥離基体を得た。
m2 、厚さ65μmの上質紙にロッドブレードコーター
で乾燥塗被量が4g/m2 となるように塗被乾燥して下
塗り層を有する剥離基体を得た。
【0046】次ぎに、この下塗り層上にシリコーン剥離
剤(商品名;BY24−162,引張り強さ40kg/cm2
,トーレ・ダウ・コーニングシリコーン(株)社製)
の9%トルエン溶液を乾燥塗被量で1g/m2 となるよ
うにバーコーターで塗被乾燥して剥離シートを得た。
剤(商品名;BY24−162,引張り強さ40kg/cm2
,トーレ・ダウ・コーニングシリコーン(株)社製)
の9%トルエン溶液を乾燥塗被量で1g/m2 となるよ
うにバーコーターで塗被乾燥して剥離シートを得た。
【0047】上記で得られた剥離シートの剥離剤層面に
アクリル系エマルジョン粘着剤(商品名;オリバインB
PW−5082−2,引張り強さ8.0kg/cm2 ,東洋
インキ製造(株)製)をリバースロールコーターで乾燥
塗被量が15g/m2 となるように塗被乾燥した。次ぎ
に、この粘着剤層上に前記インキジェット記録紙を重ね
てプレスロールで貼り合わせて粘着シートを得た。
アクリル系エマルジョン粘着剤(商品名;オリバインB
PW−5082−2,引張り強さ8.0kg/cm2 ,東洋
インキ製造(株)製)をリバースロールコーターで乾燥
塗被量が15g/m2 となるように塗被乾燥した。次ぎ
に、この粘着剤層上に前記インキジェット記録紙を重ね
てプレスロールで貼り合わせて粘着シートを得た。
【0048】この粘着シートをA4サイズに断裁し、イ
ンキジェット記録方式のワープロプリンター(商品名;
キャノワードα−50,キャノン(株)製)で印字し、得
られた結果を表1に示した。
ンキジェット記録方式のワープロプリンター(商品名;
キャノワードα−50,キャノン(株)製)で印字し、得
られた結果を表1に示した。
【0049】実施例2 実施例1でpH変動操作を5回でなく、10回行った以
外は全く同様に実施して多孔性塩基性顔料を得た(比表
面積350m2 /g,細孔半径76Å,平均粒子径5.
2μm)。
外は全く同様に実施して多孔性塩基性顔料を得た(比表
面積350m2 /g,細孔半径76Å,平均粒子径5.
2μm)。
【0050】得られた多孔性塩基性顔料60部を市販の
多孔性シリカ(サイロイド404,富士デヴィソン
(株)製,比表面積300m2 /g,細孔半径85Å,
平均粒子径5.2μm)40部と共に、含窒素系水溶性
樹脂(エピノックスP−800 ,DICハーキュレス
(株)製)の2%水溶液400部中にコーレス分散機を
用いて分散混合した後、バインダーとしてポリビニルア
ルコール(PVA−117/PVA−205の等量混合
物,クラレ(株)製)の10%水溶液400部を加え、
以下実施例1と同様に実施して、インキジェット記録用
紙を得た(コート量8g/m2 )。
多孔性シリカ(サイロイド404,富士デヴィソン
(株)製,比表面積300m2 /g,細孔半径85Å,
平均粒子径5.2μm)40部と共に、含窒素系水溶性
樹脂(エピノックスP−800 ,DICハーキュレス
(株)製)の2%水溶液400部中にコーレス分散機を
用いて分散混合した後、バインダーとしてポリビニルア
ルコール(PVA−117/PVA−205の等量混合
物,クラレ(株)製)の10%水溶液400部を加え、
以下実施例1と同様に実施して、インキジェット記録用
紙を得た(コート量8g/m2 )。
【0051】上記表面基材を用いて実施例1と同様にし
て粘着シートを作成し、インキジェット方式のワープロ
プリンターで印字し、得られた結果を表1に示した。
て粘着シートを作成し、インキジェット方式のワープロ
プリンターで印字し、得られた結果を表1に示した。
【0052】実施例3 市販の多孔性塩基性顔料(微粉アルミナA−5,水沢化
学工業(株)製,比表面積306m2 /g,細孔半径6
0Å, 平均粒子径4.4μm)67部を多孔性シリカ
(ミズカシルP78D,水沢化学工業(株)製,比表面積
350m2 /g,細孔半径90Å, 平均粒子径7.6μ
m)33部と共に含窒素系水溶性樹脂(ケミスタット73
00,三洋化成(株)製)の1%水溶液500部中に分散
混合し、次いで、蛍光染料及び消泡剤を加えた後、球状
のガラスビーズを充填した縦型サンドミル(ビーズ径2
mm;充填率60%)を用いて平均滞留時間0.5分にな
る流速で3回の通液を行った。
学工業(株)製,比表面積306m2 /g,細孔半径6
0Å, 平均粒子径4.4μm)67部を多孔性シリカ
(ミズカシルP78D,水沢化学工業(株)製,比表面積
350m2 /g,細孔半径90Å, 平均粒子径7.6μ
m)33部と共に含窒素系水溶性樹脂(ケミスタット73
00,三洋化成(株)製)の1%水溶液500部中に分散
混合し、次いで、蛍光染料及び消泡剤を加えた後、球状
のガラスビーズを充填した縦型サンドミル(ビーズ径2
mm;充填率60%)を用いて平均滞留時間0.5分にな
る流速で3回の通液を行った。
【0053】次いで、得られた処理液中に、バインダー
としてシリル変性ポリビニルアルコール(R−1130,ク
ラレ(株)製)の10%水溶液200部を加えてインキ
受容層形成用塗被液とした。坪量68g/m2 、ステキ
ヒトサイズ度9秒の中性紙からなる基材上に乾燥重量が
3.5g/m2 になるように塗被乾燥した後、スーパー
キャレンダー処理を行い、インキジェット記録用紙を得
た。
としてシリル変性ポリビニルアルコール(R−1130,ク
ラレ(株)製)の10%水溶液200部を加えてインキ
受容層形成用塗被液とした。坪量68g/m2 、ステキ
ヒトサイズ度9秒の中性紙からなる基材上に乾燥重量が
3.5g/m2 になるように塗被乾燥した後、スーパー
キャレンダー処理を行い、インキジェット記録用紙を得
た。
【0054】実施例1と同じ剥離基体の下塗り層上にシ
リコーン剥離剤(商品名;KS−845 ,引張り強さ30
kg/cm2 ,信越化学(株)社製)の9%トルエン溶
液を乾燥塗被量が1g/m2 となるようにバーコーター
で塗被乾燥して剥離シートを得た。
リコーン剥離剤(商品名;KS−845 ,引張り強さ30
kg/cm2 ,信越化学(株)社製)の9%トルエン溶
液を乾燥塗被量が1g/m2 となるようにバーコーター
で塗被乾燥して剥離シートを得た。
【0055】このようにして得られた剥離シートの剥離
剤面にアクリル系エマルジョン粘着剤(商品名;ニカゾ
ールTS−1369,引張り強さ5.5kg/cm2 ,日本
カーバイド(株)製)を乾燥重量が17g/m2 となる
ようにナイフコーターで塗被乾燥して粘着剤層を得た。
次に、この粘着剤層上に前記インキジェット記録紙を重
ねてプレスロールで貼合わせて粘着シートを得た。この
ようにして得た粘着シートをインキジェット方式のワー
プロプリンターで印字し、得られた結果を表1に示し
た。
剤面にアクリル系エマルジョン粘着剤(商品名;ニカゾ
ールTS−1369,引張り強さ5.5kg/cm2 ,日本
カーバイド(株)製)を乾燥重量が17g/m2 となる
ようにナイフコーターで塗被乾燥して粘着剤層を得た。
次に、この粘着剤層上に前記インキジェット記録紙を重
ねてプレスロールで貼合わせて粘着シートを得た。この
ようにして得た粘着シートをインキジェット方式のワー
プロプリンターで印字し、得られた結果を表1に示し
た。
【0056】実施例4 実施例1において、多孔性塩基性顔料30部と多孔性シ
リカ70部を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着シ
ートを得た。得られた粘着シートのインキジェット方式
のワープロプリンターで印字し、その結果を表1に示し
た。
リカ70部を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着シ
ートを得た。得られた粘着シートのインキジェット方式
のワープロプリンターで印字し、その結果を表1に示し
た。
【0057】比較例1 剥離剤としてSRX−211 (商品名;引張り強さ15k
g/cm2 ,トーレ・ダウ・コーニングシリコーン
(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして粘着シ
ートを製造した。ところが、粘着ラベルの剥離力が小さ
過ぎて、ラベルがワープロプリンター内で脱落する現象
があった。
g/cm2 ,トーレ・ダウ・コーニングシリコーン
(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして粘着シ
ートを製造した。ところが、粘着ラベルの剥離力が小さ
過ぎて、ラベルがワープロプリンター内で脱落する現象
があった。
【0058】比較例2 実施例1において、粘着剤をアクリル系エマルジョン粘
着剤(商品名;ニカゾールL−122 ,引張り強さ2.5
Kg/cm2 ,日本カーバイド(株)製)とした以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。ところが、こ
の粘着シートをダイカット及びシートカットする際にカ
ット刃やカット面に粘着剤が付着し、ノンインパクトプ
リンター内でロール汚れが発生した。
着剤(商品名;ニカゾールL−122 ,引張り強さ2.5
Kg/cm2 ,日本カーバイド(株)製)とした以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。ところが、こ
の粘着シートをダイカット及びシートカットする際にカ
ット刃やカット面に粘着剤が付着し、ノンインパクトプ
リンター内でロール汚れが発生した。
【0059】参考例1 実施例1において、多孔性シリカを使用せずに多孔性塩
基性顔料を100部使用した以外は、実施例1と同様に
して粘着シートを得た。このようにして得た粘着シート
をインキジェット方式のワープロプリンターで印字し、
得られた結果を表1に示した。
基性顔料を100部使用した以外は、実施例1と同様に
して粘着シートを得た。このようにして得た粘着シート
をインキジェット方式のワープロプリンターで印字し、
得られた結果を表1に示した。
【0060】参考例2 実施例1において、多孔性塩基性顔料を使用せず多孔性
シリカを100 部とした以外は、実施例1と同様にして粘
着シートを得た。このようにして得た粘着シートをイン
キジェット方式のワープロプリンターで印字し、得られ
た結果を表1に示した。
シリカを100 部とした以外は、実施例1と同様にして粘
着シートを得た。このようにして得た粘着シートをイン
キジェット方式のワープロプリンターで印字し、得られ
た結果を表1に示した。
【0061】(粘着シートの評価方法)インキジェット
記録適性は、キャノン(株)製のワープロプリンター
(キャノワードα−50)を用いて、各種テストパターン
印字を行って評価した。
記録適性は、キャノン(株)製のワープロプリンター
(キャノワードα−50)を用いて、各種テストパターン
印字を行って評価した。
【0062】 インキ受容性 :印字(ベタ)部の乾燥状態を目視、及び印字2秒後にペーパ ー押さえロールに接触させ、汚れの有無を見た。 記録画質 :鮮明性を目視により判定した。 耐光性 :記録物を事務所の壁面に貼り、室内光で1年間放置した後の 色調変化を目視判定した。 記録像の耐水性:記録物を流水中に5分間浸した後の記録像の変化を目視判定 した。 筆記適性 :鉛筆(HB)による手書き時、インキ受容層のコート面の脱 落の発生の有無(程度)を比較した。 通紙適性 :ワープロプリンターにかけて場合のジャミングの発生の程度 を見た。 接着適性 :印字後、封筒に貼着し、接着力を評価した。
【0063】 (評価基準) A…優れる B…良好 C…不良 D…著しく劣る
【0064】以上のようにして得られたインキジェット
記録用粘着シートの評価結果を表1に示した。
記録用粘着シートの評価結果を表1に示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、ラベルの脱落
(接着力)、ギロチン断裁における粘着剤のはみ出し等
を抑制し、通紙適性の優れたインキジェット記録用粘着
シートであり、また、記録時のインキ受容性、記録画質
及び記録後の記録像の保存性、筆記適性等に優れたイン
キジェット記録用粘着シートであった。
(接着力)、ギロチン断裁における粘着剤のはみ出し等
を抑制し、通紙適性の優れたインキジェット記録用粘着
シートであり、また、記録時のインキ受容性、記録画質
及び記録後の記録像の保存性、筆記適性等に優れたイン
キジェット記録用粘着シートであった。
Claims (3)
- 【請求項1】剥離基体に少なくとも剥離剤、粘着剤から
成る各層及びインキジェット記録紙を積層してなる粘着
シートにおいて、該粘着剤のJIS K −6301に基づく引張
り強さが5kg/cm2 以上であり、剥離剤のJIS K −
6301に基づく引張り強さが30kg/cm2 以上である
ことを特徴とする粘着シート。 - 【請求項2】インキジェット記録紙がその基材表面に多
孔性塩基性顔料と多孔性シリカを併用した塗被層を設け
たものである請求項1記載の粘着シート。 - 【請求項3】多孔性シリカの比表面積が200m2 /g
以上であり、且つその細孔半径が多孔性塩基性顔料の細
孔半径より大きい請求項2記載の粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11159188A JP3087751B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11159188A JP3087751B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 粘着シート |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409318A Division JP2995637B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 粘着シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000001651A JP2000001651A (ja) | 2000-01-07 |
JP3087751B2 true JP3087751B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=15688245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11159188A Expired - Fee Related JP3087751B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3087751B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5856867B2 (ja) | 2012-02-16 | 2016-02-10 | リンテック株式会社 | 粘着シート、粘着シートの使用方法及び粘着シートの製造方法 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP11159188A patent/JP3087751B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000001651A (ja) | 2000-01-07 |
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Legal Events
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