JPH0326830B2 - - Google Patents

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JPH0326830B2
JPH0326830B2 JP58105777A JP10577783A JPH0326830B2 JP H0326830 B2 JPH0326830 B2 JP H0326830B2 JP 58105777 A JP58105777 A JP 58105777A JP 10577783 A JP10577783 A JP 10577783A JP H0326830 B2 JPH0326830 B2 JP H0326830B2
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JP
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toner
acrylate
methacrylate
copolymer
wax
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Akizo Shirase
Jiro Takahashi
Kenji Tsujita
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Konica Minolta Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷
法等において形成される静電荷像を現像するため
の(熱ローラ定着用静電荷像現像用磁性トナーに
関するものである。 静電荷像を現像するための現像剤は、湿式現像
剤と乾式現像剤とに大別される。湿式現像剤はキ
ヤリアとして液体を使用するものであつて、微粒
子トナーによる現像が可能であるのでいわゆるハ
ーフトーンの画像或いは解像度の高い画像を形成
することができる点に特長があるが、反面、保存
安定性が低く、また形成された画像が溶媒の臭気
を発し、取り扱いも面倒であるなどの欠点があ
る。 これに対して乾式現像剤は、取り扱いが容易で
作業性が高く、この点で広く賞用されている。こ
の乾式現像剤としては、天然または合成の樹脂粒
子体中にカーボンブラツクなどの着色剤を分散含
有せしめて成るトナー粉末と、鉄粉或いはガラス
ビーズなどより成るキヤリアとの混合物でカスケ
ード現像法或いは磁気ブラシ現像法により現像に
供されるいわゆる二成分系現像剤のほか、トナー
粒子体中に更に磁性体微粉末が分散含有され、キ
ヤリアとは混合されずにそのまま毛ブラシ現像
法、インプレツシヨン現像法、パウダークラウド
現像法などにより現像に供されるいわゆる一成分
系現像剤が知られている。 斯かる磁性トナーのみより成る一成分系現像剤
は、例えばトナー濃度が変化することがない等の
点で二成分系現像剤より優れているが、キヤリア
を含有しないために流動性が低く、この点で現像
性が低い欠点がある。 この欠点を改善するため、磁性トナーのトナー
粒子を浮遊状態で熱処理し、これによつてトナー
粒子を球形化せしめて流動性の向上を図り、併せ
てトナー粒子の表面に磁性体を露出せしめて搬送
性を向上させ、これによつて静電荷像支持体に対
するトナー付着量を増加させて画像濃度の向上を
図る手段が知られている。 一方、静電荷像が現像されて形成されるトナー
像またはこれが転写された画像の定着は、一般に
加熱定着方式によるのが有利であり、この加熱定
着方式には、オーブン定着等の非接触加熱定着方
式と、熱ローラ定着等の接触加熱定着方式とがあ
る。接触加熱定着方式は、熱効率が高い点で優れ
ており、等に高速定着が可能であつて高速複写機
の定着に好適である。また、比較的低温の熱源を
用いることができるため、この方式においては消
費電力が少なくてよく、複写機の小型化及びエネ
ルギーの節約を図ることができる。更に、定着器
内に紙が滞留した場合にも発火の危険がなく、こ
の点においても好ましい。 接触加熱定着方式はこのように種々の点で好ま
しいものであるが、この方式においては、オフセ
ツト現象の発生という重大な問題がある。これ
は、定着時に像を構成するトナーの一部が熱ロー
ラの表面に転移し、これが次に送られて来る転写
紙等に再転移して画像を汚すという現象である。
このオフセツト現象を防止するために、従来種々
の提案がなされ、一部実用化されている。その一
つは、熱ローラの表面にシリコンオイル等の離型
油を塗布しながら定着を行なうものであり、他は
トナーそれ自体にオフセツト防止性能を有せしめ
るものである。後者の手段は、シリコンオイル塗
布機構等が不要であるために定着器の構造が簡単
となり、シリコンオイルの補給等のメンテナンス
も不要である等の点で優れている。 而してオフセツト現象は、熱ローラの温度が高
くなると発生するものであり、従つてオフセツト
現象が発生する最低温度(以下「オフセツト発生
温度」という。)が高いもの程、非オフセツト性
が良好なトナーということができる。 従来において、トナーのオフセツト発生温度を
高くするための技術としては、ポリオレフイン等
より成る低軟化点ワツクスを含有せしめる手段が
知られている。 しかしながら、以上の如き低軟化点ワツクスを
トナー粒子体中に含有せしめたものについて、既
述の球形化のための熱処理を行なうと、得られる
磁性トナーは流動性が逆に低下したものとなつて
しまう。これは熱処理によつてワツクスがトナー
粒子の表面に多量に浸出して粘着性を帯びる結果
であると考えられるが、何れにせよ、流動性が低
下するので現像性及び転写性が低下し、良好で画
像濃度の大きい可視画像を形成することができな
い。このように、従来では、熱処理の効果とワツ
クスの添加による効果との両方を同時に得ること
ができない。 トナーの流動性を改善するためには、疎水性シ
リカ微粉末より成る流動性向上剤をトナー粉末に
添加する方法が有効であるが、低軟化点ワツクス
を含有せしめたトナーにおいて十分な流動性を得
るためには疎水性シリカ微粉末を多量に添加する
ことが必要であり、その結果、硬度の高い疎水性
シリカ微粉末により静電荷像支持体の表面が損傷
されるようになり、当該支持体が光導電性感光体
であるときには重大な問題となる上、静電荷像支
持体の表面クリーニングがゴムブレードによつて
行なわれる場合には当該ブレードの摩耗が激しく
なり、更に現像に供されたけれどもトナー像の形
成に関与しなかつたトナーを現像器へ戻して再使
用するリサイクルシステムを有する画像形成装置
においては、トナー粒子の表面部に疎水性シリカ
の微粒子が埋め込まれるようになつてトナーの流
動性が低下するようになり、形成される可視画像
が画質の低いものとなる。 本発明は以上の如き事情に基いてなされたもの
であつて、その目的は、オフセツト発生温度が高
く、しかも流動性が高く、常に安定して良好な可
視画像を形成することのできる熱ローラ定着用静
電荷像現像用磁性トナーを提供するにある。 以上の目的は、スチレン−アクリル系樹脂より
成るバインダー樹脂と、磁性体とを主要成分とす
る熱ローラ定着用静電荷像現像用磁性トナーにお
いて、(メタ)アクリル酸エステルモノマーによ
りブロツク共重合若しくはグラフト共重合せしめ
たポリオレフインより成るワツクスをトナー成分
に対して1〜10重量%含有し、かつトナー粒子が
浮遊状態で加熱処理されていることを特徴とする
熱ローラ定着用静電荷像現像用磁性トナーにより
達成される。 以下本発明について具体的に説明する。 本発明においては、スチレン−アクリル系樹脂
より成るバインダー樹脂の粒子中に、磁性体、並
びに必要に応じて添加される荷電制御剤、着色剤
等の磁性トナー成分と共に、(メタ)アクリル酸
エステルモノマー(以下「アクリレートモノマ
ー」という。)とポリオレフインとをブロツク共
重合せしめて得られる重合体またはポリオレフイ
ンの鎖を幹としこれにアクリレートモノマーをグ
ラフト共重合せしめて得られる重合体即ちいわば
アクリレートモノマーにより変性したポリオレフ
ィン(以下「変性ポリオレフイン」という。)よ
り成るワツクスを含有せしめて磁性トナー粉末を
得、このトナー粒子を浮遊状態で熱処理を施し、
以つて静電荷像現像用磁性トナーとする。 ここに前記ワツクスの含有割合はトナー成分に
対して1〜10重量%の範囲内とされる。 本発明磁性トナーは以上のように変性ポリオレ
フインより成るワツクスを含有するものであるた
め、後述する実施例の説明からも明かなように、
オフセツト発生温度が高くて熱ローラ定着器によ
る定着に好適である。またワツクスが添加されて
いるにも拘らず、熱処理による効果が得られて優
れた流動性を有し、従つて疎水性シリカ微粉末な
どの流動性向上剤の添加が不要となり或いは添加
が必要とされる場合であつてもその添加量が僅少
量で十分であり、従つて疎水性シリカ微粉末を多
量に添加することによる弊害を回避することがで
きる。従つて本発明磁性トナーによれば、高い流
動性を有すること及び熱処理によりトナー粒子の
表面に磁性体が露出していることにより良好な現
像を達成することができると共に、低温で高速に
定着することができ、この結果、画像濃度が高く
て優れた可視画像を常に安定に形成することがで
きる。更に本発明磁性トナーは、ワツクスを含有
することにより定着可能な最低温度が低いものと
なる。 以上のように、本発明磁性トナーにおいて、熱
処理による効果と、ワツクスを含有することによ
る効果との両方が同時に得られることの理由は、
含有されているワツクスが変性ポリオレフインで
あつてバインダー樹脂であるスチレン−アクリル
系樹脂との親和性が高く、このため熱処理工程に
おいてワツクスがトナー粒子の表面に泳動浸出し
て来るようなことがなく、従つてトナー粒子の表
面が粘着性を帯びるようなことがなくて球形化に
よる流動性の向上が現実に生ずるからであると考
えられる。 本発明トナーに含有されるワツクスとして用い
られる変性ポリオレフインのポリオレフイン成分
は、単一のオレフインモノマーより得られるホモ
ポリマー型或いはオレフインモノマーをこれと共
重合可能な他のモノマーと共重合させて得られる
コポリマー型の何れの型のものであつてもよい。 前記オレフインモノマーには、例えばエチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネ
ン−1、デセン−1、及び不飽和結合の位置を異
にするそれらの異性体、並びに例えば3−メチル
−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、3−
プロピル−5−メチル−2−ヘキセン等のそれら
にアルキル基より成る分岐鎖を有するもの、その
他のすべてのオレフインモノマーが含まれる。 また、オレフインモノマーと共重合可能な他の
モノマーとしては、他のオレフインモノマーのほ
か、例えばビニルエチルエーテル、ビニル−n−
ブチルエーテル、ビニルフエニルエーテル等のビ
ニルエーテル類、例えばビニルアセテート、ビニ
ルブチレート等のビニルエステル類、例えば弗化
ビニル、弗化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラクロロ
エチレン等のハロオレフイン類、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート、n−ブチルア
クリレート、メチルメタアクリレート、エチルメ
タアクリレート、n−ブチルメタアクリレート、
ステアリルメタアクリレート、N,N−ジメチル
アミノエチルメタアクリレート、t−ブチルアミ
ノエチルメタアクリレート等のアクリル酸エステ
ル類若しくはメタアクリル酸エステル類、例えば
アクリロニトリル、N,N−ジメチルアクリルア
ミド等のアクリル酸誘導体、例えばアクリル酸、
メタアクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタ
コン酸等の有機酸類、ジエチルフマレート、β−
ピネン等種々のものを挙げることができる。 従つて、前記ポリオレフイン成分をコポリマー
型のものとする場合においては、上記の如きオレ
フインモノマーの少なくとも2種以上を共重合さ
せて得られるオレフインコポリマー型のもの、例
えばエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン共重合体、エチレン−ペンテン共重合体、
プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−ペン
テン共重合体、エチレン−3−メチル−1−ブテ
ン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体などのコポリマー型のもの、又は上記の如き
オレフインモノマーの少なくとも1種と上記の如
きオレフインモノマー以外のモノマーの少なくと
も1種とを共重合させて得られるオレフインコポ
リマー型のもの、例えばエチレン−ビニルアセテ
ート共重合体、エチレン−ビニルメチルエーテル
共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−
メチルメタアクリレート共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、プロピレン−ビニルアセテー
ト共重合体、プロピレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、プロピレン−エチルアクリレート共重
合体、プロピレン−メタアクリル酸共重合体、ブ
テン−ビニルメチルエーテル共重合体、ブテン−
メチルメタアクリレート共重合体、ペンテン−ビ
ニルアセテート共重合体、ヘキセン−ビニルブチ
レート共重合体、エチレン−プロピレン−ビニル
アセテート共重合体、エチレン−ビニルアセテー
ト−ビニルメチルエーテル共重合体などのコポリ
マー型のものとすることができる。 オレフインモノマー以外のモノマーを用いてコ
ポリマー型のものとする場合においては、当該ポ
リオレフイン成分中のオレフインモノマーによる
オレフイン部分の割合が例えば50モル%以上であ
るようなコポリマー型とすることが好ましい。オ
レフイン部分の割合が小さくなると、トナーの定
着性向上の効果が十分に発揮されなくなるからで
ある。 前記変性ポリオレフインは、上述の如きポリオ
レフイン成分と変性成分とより成り、ポリオレフ
イン成分が変性成分によりブロツク化またはグラ
フト化されたものである。 この変性成分としてはアクリレートモノマーが
用いられ、その具体例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロ
ルエチル、アクリル酸フエニル、α−クロルアク
リル酸メチル、メタアクリル酸メチル、メタアク
リル酸エチル、メタアクリル酸プロピル、メタア
クリル酸n−ブチル、メタアクリル酸イソブチ
ル、メタアクリル酸n−オクチル、メタアクリル
酸ドデシル、メタアクリル酸ラウリル、メタアク
リル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ステ
アリル、メタアクリル酸フエニル、メタアクリル
酸ジメチルアミノエチル、メタアクリル酸ジエチ
ルアミノエチル、その他を挙げることができる。 以上の如きアクリレートモノマーと、既述のポ
リオレフインとを用い、通常の方法及び条件に従
つてブロツク共重合またはグラフト共重合を行な
うことによつて、変性ポリオレフインより成るワ
ツクスを得ることができる。 例えばブロツク共重合のためには、リビングポ
リマーを用いる方法、或いはワツクスを機械化学
的に分割して生ずるラジカルにアクリレートモノ
マーを反応させてブロツク共重合体を得る方法等
を利用することができ、またグラフト共重合のた
めには、オゾン化されたポリエチレンにアクリレ
ートモノマーを反応させる方法(ポリマー開始剤
法)、或いは放射線を利用してグラフト化を行な
わせる方法等を利用することができる。変性成分
であるアクリレートモノマーとして好ましいもの
の具体例としては、アクリル酸メチル、メタアク
リル酸メチル、メタアクリル酸n−ブチル等を挙
げることができる。 ここに変性ポリオレフインにおける変性成分の
割合は0.1〜15重量%、特に1〜10重量%の範囲
内が好ましい。この割合が過小であればトナーの
流動性が低下するようになり、過大であればトナ
ーのオフセツト発生温度が低くなる。 また斯かる変性ポリオレフインはそれ自体が低
い軟化点を有するものであることが望ましく、例
えばJISK2531−1960に規定される環球法により
測定したときの軟化点が80〜180℃、好ましくは
90〜160℃であることが望ましい。 本発明磁性トナーは、上述の変性ポリオレフイ
ンより成るワツクスを、磁性体、並びに荷電制御
剤、その他の必要とされる添加剤と共に、バイン
ダー樹脂中に分散含有せしめて成る粉粒体であ
り、その平均粒径は通常5〜30ミクロンの範囲で
ある。 本発明磁性トナーのバインダー樹脂としては、
スチレン−アクリル系樹脂が用いられる。スチレ
ン−アクリル系樹脂を得るためのスチレン単量体
としては、例えばスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,
4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシ
ルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n
−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p
−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−フエニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン等を好ましいもの
として挙げることができる。スチレン−アクリル
系樹脂を得るためのアクリル系単量体としては、
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フ
エニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタアク
リル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアク
リル酸プロピル、メタアクリル酸n−ブチル、メ
タアクリル酸イソブチル、メタアクリル酸n−オ
クチル、メタアクリル酸ドデシル、メタアクリル
酸ラウリル、メタアクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタアクリル酸ステアリル、メタアクリル酸
フエニル、メタアクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタアクリル酸ジエチルアミノエチル等のα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ア
クリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリ
ルアミド等のアクリル酸もしくはメタアクリル酸
誘導体等を挙げることができる。これらの単量体
は単独で或いは複数のものを組合せて用いること
ができ、又重合して共重合体を与える組合せとす
ることもできる。 前記磁性体としては、フエライト、マグネタイ
トを始めとする鉄、コバルト、ニツケルなどの強
磁性を示す金属若しくは合金又はこれらの元素を
含む化合物、或いは強磁性元素を含まないが適当
な熱処理を施すことによつて強磁性を示すように
なる合金、例えばマンガン−銅−アルミニウム、
マンガン−銅−錫などのマンガンと銅とを含むホ
イスラー合金と呼ばれる種類の合金、又は二酸化
クロム、その他を挙げることができる。これらの
磁性体は平均粒径0.1〜1ミクロンの微粉末の形
でバインダー樹脂中に均一に分散される。そして
その含有量は、トナー100重量部当り20〜70重量
部、好ましくは40〜70重量部である。 トナー粒子体中に必要に応じて添加されるもの
として、着色剤、荷電制御剤、流動性改良剤等が
ある。 着色剤としては、カーボンブラツク、ニグロシ
ン染料(C.I.No.50415B)、アニリンブルー(C.I.No.
50405)、カルコオイルブルー(C.I.No.azoec
Blue3)、クロムイエロー(C.I.No.14090)、ウルト
ラマリンブルー(C.I.No.77103)、デユポンオイル
レツド(C.I.No.26105)、キリンイエロー(C.I.No.
47005)、メチレンブルークロライド(C.I.No.
52015)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74160)、
マラカイトグリーンオクサレート(C.I.No.
42000)、ランプブラツク(C.I.No.77266)、ローズ
ベンガル(C.I.No.45435)、これらの混合物、その
他を挙げることができる。これら着色剤は、十分
な濃度の可視像が形成されるに十分な割合で含有
されることが必要であり、通常バインダー樹脂
100重量部に対して1〜20重量部程度の割合とさ
れる。 前記荷電制御剤としては、ニグロシン染料、高
級脂肪酸により変性したニグロシン染料、バリフ
アースト染料、その他を挙げることができる。 以上の如きバインダー樹脂及び磁性体並びに添
加剤等のトナー成分は、通常のトナーの製造方法
に準じ、混合された後加熱練肉され、冷却後粉砕
され、必要に応じて分級される。ここに得られる
粉体のトナー粒子は不定形のものであり、これ
は、例えば分散気流によつて搬送し、熱気流中に
吹き込むことによつて熱処理が施される。 斯かる方法による熱処理においては、熱気流の
温度は100〜350℃とされる。この温度が100℃未
満では、必要な熱処理を施すために要する時間が
長くなるので製造上好ましくない。しかし温度を
350℃を越える温度とすると、トナー成分のうち
の有機質が熱分解を生ずるようになる。また、処
理時間は、加熱温度と密接な関係があり、加熱温
度が高ければ処理時間は短くてよいが、加熱温度
が低ければ長い処理時間が必要になる。実際に
は、100〜350℃の熱気流中において0.01〜0.1秒
間の熱処理を行うことが好ましい。 以下本発明の実施例について説明するが、これ
らによつて本発明が限定されるものではない。な
お「部」は重量部を表わす。 実施例 1 バインダー樹脂: スチレン−メタクリル酸n−ブチル(以下
「BMA」と記す。)共重合体「SBM−73」(ス
チレン:BMA=7:3、三洋化成社製)
…48部 磁性体: 四三酸化鉄粉末「BL−100」(チタン工業社製)
…52部 ワツクス: BMAによりブロツク共重合せしめたポリエチ
レンワツクス(BMA含有量3重量%、軟化点
110℃) …3部 荷電制御剤: ニグロシンオイルブラツク「SO」(オリエント
化学社製) …1部 以上の処方による物質を混合し、溶融混練、冷
却、粉砕し、得られた粉末を入口温度400℃、出
口温度40℃のスプレードライヤにより熱処理し、
その後分級することにより、平均粒径10.0ミクロ
ンの本発明磁性トナーを製造した。これを「トナ
ー1」とする。 実施例 2 バインダー樹脂として、スチレン−アクリル酸
n−ブチル−メタクリル酸メチル共重合体(スチ
レン:アクリル酸n−ブチル:メタクリル酸メチ
ル=72:15:13)を「SBM−73」の代りに用い
たほかは実施例1と同様にして平均粒径10ミクロ
ンの本発明磁性トナーを製造した。これを「トナ
ー2」とする。 実施例 3 ワツクスとして、BMAによりブロツク共重合
せしめたBMA成分含有量が4重量%のポリエチ
レンワツクス(軟化点132℃)を用いたほかは実
施例1と同様にして本発明磁性トナーを製造し
た。これを「トナー3」とする。 実施例 4 ワツクスとして、BMAによりグラフト共重合
せしめたBMA含有量が8重量%のポリエチレン
ワツクス(軟化点113℃)を用いたほかは実施例
1と同様にして本発明磁性トナーを製造した。こ
れを「トナー4」とする。 比較例 1 実施例1においてワツクスを除去し、熱処理を
施さないほかは同様にして磁性トナーを製造し
た。これを「比較トナー1」とする。 比較例 2 実施例1においてワツクスを除去したほかは同
様にして磁性トナーを製造した。これを「比較ト
ナー2」とする。 比較例 3 ワツクスとして、低分子量ポリプロピレン「ビ
スコール660P」(三洋化成社製)を用いたほかは
実施例1と同様にして磁性トナーを製造した。こ
れを「比較トナー3」とする。 比較例 4 ワツクスとして、変性されていないポリエチレ
ンワツクス「ハイワツクス220P」を用いたほか
は実施例1と同様にして平均粒径10ミクロンの磁
性トナーを製造した。これを「比較トナー4」と
する。 以上のようにして得られた合計8種の磁性トナ
ーの各々について、「タツプデンサー」(セイシン
企業社製)により、流動性の尺度である静カサ密
度を調べた。また磁性トナーの各々により、電子
写真複写機「U−BixT」(小西六写真工業社製)
を用いて静電荷像の現像、転写紙へのトナー像の
静電気的な転写及びトナー像の熱ローラ定着器に
よる定義を行ない、感光体ドラム表面へのトナー
の一次付着量及び得られた複写画像の画像濃度を
測定した。ここにトナーの一次付着量は、いわゆ
るベタ黒電位が500Vの個所における単位面積当
りのトナー付着量、画像濃度はベタ黒部の最高画
像濃度を反射濃度計で測定した値である。 更に磁性トナーの各々についてオフセツト発生
温度を測定した。即ち、表層がテフロン(デユポ
ン社製ポリテトラフルオロエチレン)で形成した
熱ローラと、表層を、シリコンゴム「KE−
1300RTV」(信越化学工業社製)で形成した圧着
ローラとより成る定着器により、64g/m2の転写
紙に転写せしめた試料トナーによるトナー像を線
速度120mm/秒で定着し、次いで白紙の転写紙を
同様の条件下で定着器に送つてこれにトナー汚れ
が生ずるか否かを観察する操作を、前記定着器の
熱ローラの設定温度を100℃により5℃づつ段階
的に高くした各温度において繰り返し、トナー汚
れが生じたときの設定温度を求めた。 以上の結果は第1表に示す通りである。
【表】
【表】 以上の結果から明らかなように、本発明による
熱ローラ定着用静電荷像現像用磁性トナーは、優
れた非オフセツト性を有すると共に流動性が高
く、優れた現像性を有し、常に安定して良好な可
視画像を形成することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スチレン−アクリル系樹脂より成るバインダ
    ー樹脂と、磁性体とを主要成分とする熱ローラ定
    着用静電荷像現像用磁性トナーにおいて、(メタ)
    アクリル酸エステルモノマーによりブロツク共重
    合若しくはグラフト共重合せしめたポリオレフイ
    ンより成るワツクスをトナー成分に対して1〜10
    重量%含有し、かつトナー粒子が浮遊状態で加熱
    処理されていることを特徴とする熱ローラ定着用
    静電荷像現像用磁性トナー。
JP58105777A 1983-06-15 1983-06-15 熱ローラ定着用静電荷像現像用磁性トナー Granted JPS59231547A (ja)

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