JPH0326738A - ポリプロピレン樹脂成型品 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂成型品

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JPH0326738A
JPH0326738A JP1161171A JP16117189A JPH0326738A JP H0326738 A JPH0326738 A JP H0326738A JP 1161171 A JP1161171 A JP 1161171A JP 16117189 A JP16117189 A JP 16117189A JP H0326738 A JPH0326738 A JP H0326738A
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resin
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polypropylene resin
calcium silicate
glass
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JP1161171A
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Nobuyuki Yamazaki
信之 山崎
Hideki Kitada
北田 英毅
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各種化学薬品(酸、アルカリ或いは有機溶剤
等)の貯槽や反応槽等を構成する合或樹脂成型品(槽壁
材、溶接捧或いは補強アングル材等)に関し、更に詳し
くは高温下でも耐薬品性及び剛性を有するポリプロピレ
ン樹脂(以下、PP樹脂と略称する)の成型品に関する
(従来の技術) 化学薬品の貯槽や反応槽には合成樹脂の上記或型品が用
いられることが多くなり、従来、この種成型品にはPv
C樹脂(塩化ビニル樹脂)及びPP樹脂が主に用いられ
ていた。PvC樹脂は、耐薬品性に優れ、且つ常温での
剛性に優れるが高温(70℃以上)での剛性に難があり
,一方PP樹脂は、耐薬品性や高温での剛性に優れるが
衝撃性や常温での剛性に難があり、その為、薬品の種類
や使用条件等に応じて両者の使い分けがなされていた。
そして、近時反応を促進して効率化を図る為に薬品の温
度を高くすることも多くなり、熱変形温度の低いPvC
樹脂ではこれに耐えられず、その為斯かる高温用として
はpvcs脂やPP樹脂を金属で補強したり或いはPP
樹脂に炭酸カルシウム,タルク或いはガラス長繊維を補
強材として充填し強化したものが主流を用いられるよう
になった。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、金属で補強したものは槽の組立が大変でしか
も該金属が薬品に触れることもあり問題を残していた。
また,PP樹脂に炭酸カルシウムやタルクを充填したも
のは,耐薬品性が低下し、一方,ガラス長繊維を充填し
たものは、剛性は増すが、アルカリ薬品に対する適正が
乏しく、また表面にガラス繊維が露出しそこから薬品が
樹脂層内に浸透してクラックや膨れを生じたりすること
があり、更に溶接部分でガラス繊維がつながらない為溶
接効率が悪くなる、と云った問題点があった。従って、
高温での使用頻度が益々増大すると予想される現状にあ
っては.高温での剛性を充分に保有し且つ耐薬品性に優
れ更には加工性に優れた素材の開発が強く望まれるとこ
ろであった。
本発明は,上記に鑑みなされたもので、耐薬品性に優れ
且つ熱変形温度の高いPP樹脂を基本素材とし、これを
上記のような問題点を惹起させない補強充填材にて強化
することにより,高温使用時にも充分対応可能な新規な
PP樹脂或型品を提供せんとするものである。
(課題を解決する為の手段) 上記目的を達或する為の本発明のPP樹脂或型品は、P
P樹脂に、耐アルカリガラス若しくは珪酸カルシウムの
短繊維を添加し,これを各種形状に成型して成るもので
ある。
PP樹脂としては、所謂ホモポリマーが使用されるが、
成型性の良さからポリエチレンとのコポリマーも望まし
く用いられる。
上記耐アルカリガラス繊維としては、ジルコニアを15
〜21%含有したガラス、例えば20%含む日本電気硝
子社製のARGファイバー等の繊維が望ましく、また珪
酸カルシウムは別名ウオラストナイトと呼ばれるもので
、例えば、NYCO社のNYAD (商品名)等があり
、該商品のうちでも結晶構造が針状をなしているGタイ
プのものが望ましく採用される.これら短繊維は、その
長さが50〜500μmで、径が5〜30μmのもの、
即ちアスペクト比(長さ/径)は2〜100が望ましく
、より望ましいアスペクト比は5〜50である。アスペ
クト比が100を超えると表面や切断端部に繊維が毛羽
立つように露出する傾向となり、また2未満となると充
分な補強効果が得られないからである。更に、これら短
繊維の望ましい添加量は全体量に対し15〜25重量%
であり、15重量%未満では補強効果が充分でなく、2
5重量%を超えるとPP樹脂と完全に混練することが難
しくなる・と共に耐薬品性が低下する傾向となるからで
ある。これら2種の短繊維は、夫々単独で使用されるが
、両者を併用することも可能である。また、両短繊維は
補強効果を付与するものであるが、耐薬品性の若干の低
下を来すことは否めず、しかも両者に程度の差がある。
具体的には,珪酸カルシウムの方が補強効果に優れるも
耐薬品性に於いて耐アルカリガラスの場合より稍々劣る
為、これらは適材適所に用いられるのが望ましい。そし
て、両者の長所を相乗させる為に、珪酸カルシウム繊維
を充填したPP樹脂層を基層とし、その表面に耐アルカ
リガラス繊維を充填したPP樹脂の薄層を積層したり、
PP樹脂自体の耐薬品性の良さと相乗させる為に、これ
ら短繊維を含むPP樹脂層の表面を充填材を含まないP
P樹脂のみの層で積層することも本発明の望ましい実施
態様として含まれる。
(作用) 上記構成の本発明PP樹脂或型品は、耐アルカリガラス
又は珪酸カルシウムの短繊維を含むから、これら繊維と
PP樹脂とのマトリックス的絡み合いにより強化されて
その剛性が増す。また、これら繊維は短繊維であるから
、各繊維がPP4!I脂により被覆され、表面や切断端
部に露出することが極めて少なく、また各繊維が分散し
て独立しているので薬品の浸透による劣化が著減され、
また溶接による溶接効率が大となる。しかも、PP樹脂
自体の耐薬品性の良さが略維持され、また熱変形温度が
高いことから、高温下での適正が大となる。
(実施例) 以下に実施例により本発明を更に詳述する。
〔1〕第工表に示す如き各種繊維性フイラー及び充填材
を準備し、これらをコポリマーのPP樹脂80重量%に
対して20重量%となるよう混練し,板状(板厚3m)
に押出し成型した。この各或型品について曲げ弾性率及
びアイゾットWI@値を測定し、また耐薬品性を目視判
定した。その結果を第1表に示す。
尚,耐薬品性の評価は、多くの薬品(酸、アルカリ及び
有機溶剤)に60℃で10日間浸漬し、膨潤の有無、浸
食の有無或いは変色の有無等を目視判定した結果の総合
評価であり、O,o、Δ、、×は、この順で評価が下が
ること意味し、このうちO,O、Δが実用に耐えること
を表す。
(以下余白) 但し,第1表中、 申1はユニチカユーエムガラス社!lEガラスパウダー 申2はモンサント社製リンファイバー 申3は大日精化■製フランクリンファイバー−4は日本
電気硝子■製高ジルコニア耐アルカリガラス繊維ARG
ファイバー 申5は米国NYCO社製(輸入元、長瀬産業曲)ウォラ
ストナイトNYAD−Gを夫々示し、また、比較例(3
)は住友化学sfsタルク含有(40重量%)PP樹脂
ペレットBHA44と通常のPP樹脂を重量比で50:
50に配合したもの,比較例(4)は出光石油化学■製
長繊維ガラス含有(20重量%)PP樹脂ペレットR2
00Gを用いたものである。
第1表に於いて、実施例(1)は比較例(1)と比べ、
アイゾット衝撃値は略変らず、また耐薬品性は若干劣る
が、曲げ弾性率が良くなっている.また、実施例(2)
は耐薬品性に於いて稍々難があるが曲げ弾性率及びアイ
ゾット衝撃値は大幅に良くなっている。更に、比較例(
2)乃至(6)は曲げ弾性率及びアイゾット衝撃値は向
上するが、耐薬品性が悪く致命的である。これらを総合
すると,実施例(1)(2)が薬品の貯槽や反応槽に対
する適正を充分に備えていると云える。尚、上記板状t
a型サンプルをプレスすると、結晶化度が上がり、曲げ
弾性率が更に30〜50%上昇することが確認された.
従って、実用段階では押出し成型後プレスして使用する
ことが望ましい。
〔2〕上記各或型品の高温での剛性は、pp樹脂自体の
剛性が熱変形温度まで徐々に変化するため、常温で良好
な剛性を有している成型品は高温域でも良好な剛性を有
しており、従って実施例1,2は高温域においても比較
例1に比べて良好な剛性を示すと推定される。
更に、上記或型品と同じ配合で溶接棒を作或し、各々の
溶接捧を用いて各或型品を溶接すれば、Eガラス長繊維
を用いたものは溶接部分と或型品とは長繊維が連続して
おらず,溶接効率は極端に悪くなる。しかし、短繊維を
用いたもの、特に本実施例のアスペクト日5〜50の繊
維を用いたものは、各短繊維が独立しており、溶接部分
も戊型品も同じような短繊維の分散状態となったため、
溶接効率は高区なる。従って、曲げ弾性がEガラス長繊
維を用いた比較例4に劣る本実施例の成型品は,溶接を
伴う実使用時においては何等遜色がない. 〔3〕実施例(1)(2)の板状成型サンプルの表裏両
面に、比較例(1)と同様配合でシート状に調製したも
のをプレスにて積層した場合、いずれも夫々の上記優れ
た特性が相乗され、薬品貯槽や反応槽への適正が一層増
大した.特に、これらは各種メッキ槽にも使用可能であ
ることが確認された。
尚、上記実施例は板状或型品について説明したが、その
他溶接棒やアングルやチャンネル等の各種形状の成型品
であっても良い. (発明の効果) 叙上の如く、本発明のPP樹脂成型品は、PP樹脂の優
れた耐薬品性を維持し、且つその剛性が強化されたもの
であるから、薬品の貯槽や反応槽に対する適正が大であ
る。しかも、高温での使用が可能であるから、製造効率
化等の為に処理薬品の高温化の要請にも充分応えること
が出来る。更に、PP樹脂に充填される耐アルカリガラ
ス若しくは珪酸カルシウムの短繊維は安価に入手し得る
ものであるから、その製造が簡易であることとも相俟っ
て安価に製品を供給することが出来る。
以上一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ポリプロピレン樹脂に、耐アルカリガラス若しくは
    珪酸カルシウムの短繊維を添加し、これを成型して成る
    ポリプロピレン樹脂成型品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0557432U (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 富士化工株式会社 繊維強化プラスチック製ローラ
JPH0575514U (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 富士化工株式会社 繊維強化プラスチック製ローラ用端板

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JPS59132506A (ja) * 1982-09-14 1984-07-30 フイリツプス・ペトロリユ−ム・コンパニ− 珪酸カルシウムを含有するポリ(アリ−レンサルフアイド)組成物による電子部品の封入
JPS62161529A (ja) * 1985-11-01 1987-07-17 ザ・ウイギンズ・ティープ・グループ・リミテッド 繊維強化プラスチツク材料の成形品及びその成形方法

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