JPH03258612A - 車両のサンルーフ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はサンルーフリッドの操作でルーフパネルの開
口部を開閉する車両のサンルーフ構造、特に、この開口
部における防錆及び外観品質等の向上を図るサンルーフ
構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、このようなものとして、例えば第４図及び第５図
に示すようなものがある（実開昭５９−１７４９２０号
公報参照）。

第４図中符号１はルーフパネルで、このルーフパネル１
上にはサンルーフリッド２にて開閉される開口部３が設
けられている。そして第５図に示すように、この開口部
３のルーフパネル１周縁端部が下方に折り曲げられて折
曲部４が形成されている。

この折曲部４には第５図中２点鎖線で示すサンルーフリ
ッド２の閉成時に周側部が当接する周縁縦壁面部５が形
成され、この周縁縦壁面部５の下側には、開口部３から
逃げる方向に傾斜する斜壁部６を介して垂下した接合面
部７が形成されている。

この接合面部７にはルーフステイフナ８の縦壁部９が接
合され、ルーフステイフナ８とルーフパネル１の一般面
との間には、マスティックシーラ１６が設けられている
。そして接合面部７の下端束部を覆うようにシール材１
０が設けられ、縦壁部９と接合面部７どの接合部分の防
錆が図られている。

また、ルーフステイフナ８の下端部１３には、このルー
フステイフナ８の下側に配設されたサンルーフフレーム
１２に密着するシールラバー１１が嵌合され、開口部３
からの雨水侵入の防止等が図られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、このような従来のものにあっては、作業
誤差等によってシール材１０が接合面部７の下端から一
部外れて塗布されるような場合には、この接合面部７の
下端部や溶接部分に発錆が起る。

また、開口部３から入り込んだ雨水等が折曲部４゜ルー
フステイフナ８を伝わってシールラバー１１内に侵入し
、ルーフステイフナ８の下端部１３に発錆を起こさせる
虞れがある。更に、接合面部７と縦壁部９とのスポット
溶接の打痕１４等が車室１５からまる見えになるため、
見栄えが悪く外観上好ましくない。

このように、従来のものにあっては、発錆による車両品
質と外観上について問題がある。

そこで、この発明は発錆防止と外観品質向上を図ること
を課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、かかる従来の課題に着目してなされたもの
で、ルーフパネルの所定部位に、サンルフリッドにて開
閉される開口部が設けられ、該開口部の周縁部が下方に
折り曲げられて折曲部が形成され、該折曲部にルーフス
テイフナが接合されて前記開口部の周囲でルーフパネル
下面側に配設され、該ルーフステイフナの下側にサンル
ーフフレームが配設された車両のサンルーフ構造におい
て、前記折曲部には、前記開口周縁に位置する周縁縦壁
面部と、該周縁縦壁面部下端から前記開口部と離れる方
向に折曲形成されたシール部材当接面部と、該シール部
材当接面部から下方に折曲形成された接合面部とが設け
られ、前記ルーフステイフナには、前記折曲部の接合面
部に接合される縦壁部と、該縦壁部下端側より水平に折
曲されて前記サンルーフフレームがネジ止め固定される
水平部とが設けられ、前記サンルーフフレームには、前
記シール部材当接面部の略真下にシール材取付部が設け
られ、該シール材取付部にシール材が冠着され、かつ該
シール材の上端部が前記シール部材当接面部に密着され
ている車両のサンルーフ構造としたことを特徴とする。

〔作　用〕

かかる手段によれば、開口部から入り込んで接合面部側
に向う雨水等は、シール材と接合面部との当接にて接合
面部より開口部側でシールされて、接合面部側への侵入
が完全に阻止されるため、接合面部の端末、接合部位及
びルーフステイフナの端末等に雨水による発錆は生じな
い。

また、接合部位がシール材等によって隠されるため、外
側から接合面部が見えず外観品質の向上が図られる。

〔実施例〕

以下、この発明を実施例に基づいて説明する。

第１図及び第２図は、この発明の第１実施例を示す図で
ある。

まず槽底を説明すると、図中符号２１はルーフパネルで
、このルーフパネル２１には、図中２点鎖線で示すサン
ルーフリッド２２にて開閉される開口部２３が設けられ
ている。そして、この開口部２３のルーフパネル２１周
縁端部が下方に折り曲げられて折曲部２４が形成され、
この折曲部２４によって開口部２３の周縁が形成されて
いる。

この折曲部２４は、具体的には第１図に示すように、折
曲形成されている。即ち、サンルーフリッド２２周側部
のシール体２５が当接される周縁縦壁面部２６が下方に
略直角に折曲されて形成されている。

そしてこの周縁縦壁面部２６の下側部が開口部２３から
逃げるように折り曲げられて傾斜するシール部材当接面
部２７が形成され、更にこのシール部材当接面部２７の
下側部が下方に折り曲げられて垂下状の接合面部２８が
形成されている。

この折曲部２４の接合面部２８にルーフスティナ３０が
接合されて配設されている。このルーフスティナ３０は
鉛直断面が大略コ字状を呈し、上側水平部３１がマステ
ィックシーラ２９を介してルーフパネル２１の下面２１
ａに接着され、この水平部３１から下方に直角に折れ曲
る縦壁部３２が接合面部２８の裏面にスポット溶接され
、ルーフステイフナ３０が折曲部２４に固定された状態
になっている。そして、縦壁部３２の裏面には、接合面
部２８の下端部２８ａをシールする補助シール材３３が
接着されている。

更に、ルーフステイフナ３０の水平部３４には、第１図
及び第２図に示すように、サンルーフフレーム３６の取
付上面３８ａが当接され、ボルト３７によって締付固定
されている。このサンルーフフレーム３６の上面には、
サンルーフリッド２２の開閉案内を行うガイドレール３
９と、シール材取付部４０とが形成されている。なお、
図中符号３５はルーフガーニッシュである。

このシール材取付部４０は、第１図に示すように、シー
ル部材当接面部２７に向って垂直に所定高さ突出されて
、第２図に示すように、開口部２３の形状に対応して四
角形の環状に形成されている。

そして、このシール材取付部４０の先端部４１には、第
１図及び第２図に示すように、シール部材当接面部２７
及び接合面部２８に密着するシール材としてのシールラ
バー４２が嵌合溝４５を介して冠着されている。このシ
ールラバー４２の嵌合溝４５は深さ略２〜３　ｍｍ程度
に設定されている。

また、シール材取付部４０とガイドレール３９とによっ
て排水通路４６が画成されている。この排水通路４６の
コーナ部には、第２図の破線で示すように、ドレイン孔
４９が設けられており、これにより、排水通路４６内に
溜った雨水等が図示省略のドレインホースを介して第４
図に示すフロントピラー４７内を通って車外に排出され
るようになっている。

尚、第１図中符号４３．　４４は各々ルーフサイトレー
ルインナ、ルーフサイトレールアウタである。

かかるサンルーフ構造の組立は、先ずルーフパネル２１
を裏返しに置く。そして水平部３１にマスティックシー
ラ２９が塗布されたルーフステイフナ３０をルーフパネ
ル下面２１ａに接着する。このとき、ルーフパネル２１
の接合面部２８に縦壁部３２が当接するようにして接着
する。

次に、ルーフステイフナ３０の縦壁部３２が接合面部２
８にスポット溶接されて、ルーフステイフナ３０が接合
面部２８に固定される。そして接合面部２８の下端部２
８ａに補助シール材３３が塗布されることで、ルーフパ
ネル２１へのルーフステイフナ３０の組付けは完了する
。

一方、サンルーフフレーム３６にあっては、シール材取
付部４０の先端部４１に嵌合溝４５を介してシールラバ
ー４２が冠着された後、このシールラバー４２がルーフ
パネル２１のシール部材当接面部２７に当接するように
、サンルーフフレーム３６の取付上面３６ａがルーフス
テイフナ３０の水平部３４に当てがわれる。

そして、ボルト３７を締め付けて行くことにより、サン
ルーフフレーム３６全体がルーフパネル２１側に移動す
るため、シールラバー４２がシール部材当接面部２７に
圧着すると共に、シール部材当接面部２７の抗力によっ
て接合面部２８側にも歪み、接合面部２８にも圧着する
ことになる。このようにして、サンルーフフレーム３６
の組付は完了する。

次に、かかる構成よりなる車両のサンルーフ構造の作用
について説明する。

開口部２３から入り込みルーフパネル２１の周縁縦壁面
部２６に付着した雨水等は、周縁縦壁面部２６を伝わり
落ちてシール部材当接面部２７に到り、シール部材当接
面部２７を伝って接合面部２８側に向かおうとする。　
しかし、シールラバー４２がボルト３７の締付力によっ
てシール部材当接面部２７に圧着しているため、接合面
部２８方向への進行が阻止され、１〇− 雨水等は矢印Ａに示すように、シールラバー４２の表面
を伝ってシール材取付部４ｏに到る。従って、作業誤差
等によってシール材３３が接合面部２８の下端部２８ａ
から外れているような場合にあっても、接合面部２８に
雨水等が侵入しないことから、接合面部２８の下端部２
８ａが雨水の侵入等によって発錆することはない。勿論
水平部３４の端末にも発錆は生じない。また、このとき
、シールラバー４２がシール材取付部４０に上方から冠
着されているため、嵌合溝４５内に侵入せず、先端部４
１の上端からの発錆は生じない。

その後、雨水等はシール材取付部４ｏを伝わって排水通
路４６に流入し、前記ドレイン孔４９を介してフロント
ピラー４７等から車外に排出される。

また、接合面部２８と縦壁部３２とのスポット溶接部分
の打痕３８がシールラバー４２やシール材取付部４０に
よって車室４８側から隠されているため、外観品質が優
れている。

尚、本実施例では、補助シール材３３を接合面部２８を
覆うように塗布しているが、補助シール材３３１ を設けなくとも、上記と同様の効果を奏することは勿論
である。

第３図は、この発明の第２実施例を示す図である。尚、
第１図及び第２図に示した第１実施例の部材と同一の部
材及び部位には同一符号を符して説明する。

本実施例にあっては、サンルーフフレーム５１及びシー
ルラバー５２の形状に特徴を有する点で第１実施例と相
異する。

即ち、サンルーフフレーム５１には、ルーフパネル２１
のシール部材当接面部２７の略真下に傾斜部５３が形成
されている。この傾斜部５３とガイドレール３９とによ
って排水通路５４が画成され、そしてこの排水通路５４
側に向って突出するシール材取付部５５が傾斜部５３の
略中夫に設けられている。

このような傾斜部５３の上端に位置する水平な取付上面
５６がルーフステイフナ３０の水平部３４に当接され、
ボルト３７によって締付固定されている。

一方、シールラバー５２は断面くの字状に形成されてお
り、その下側部５７が嵌合溝５８を介してシー２ ル材取付部５５に固定されている。また、上側部５９は
接合面部２８を隠すように配置され、上側部５９の上端
はボルト３７の締付力によってシール部材当接面部２７
に圧着されている。

従って、開口部２３から入り込んだ雨水等は周縁縦壁面
部２６からシール部材当接面部２７に到り、シールラバ
ー５２の表面を伝わって、排水通路５４に流入する。

その他の構成２作用及び効果については第１実施例と同
様であるため説明を省略する。

〔発明の効果〕

以上説明してきたように、この発明によれば、シール部
材当接面部に密着したシール材によって完全にシールさ
れているため、雨水等が接合面部側に侵入することはな
い。従ってルーフパネルの接合面部とルーフステイフナ
の縦壁部との間等が発錆することはない。

更に、シール材等によって接合面部が隠されているため
、外観品質の向上を図ることができる、という実用上有
益な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明に係る車両のサンルーフ構
造の第１実施例を示す図で、第１図は同構造を示す断面
図、第２図は同構造を一部破断して示す斜視図、第３図
は同構造の第２実施例を示す第１図に相当する断面図で
ある。 第４図及び第５図は従来例に係る車両のサンルーフ構造
を示す図で、第４図は同構造が適用された車両の斜視図
、第５図は第４図の■−Ｖ線に沿う断面図である。 ２１・・・ルーフパネル ２２・・・サンルーフリッド ２３・・・開口部 ２４・・・折曲部 ２６・・・周縁縦壁面部 ２７・・・シール部材当接面部 ２８・・・接合面部 ３０・・・ルーフステイフナ ３２・・・縦壁部 ３４・・・水平部 ３− ４− ３６、５１・・・サンルーフフレーム ３７・・・ボルト（ネジ） ４０、５５・・・シール材取付部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ルーフパネルの所定部位に、サンルーフリッドにて開閉
   される開口部が設けられ、該開口部の周縁部が下方に折
   り曲げられて折曲部が形成され、該折曲部にルーフステ
   ィフナが接合されて前記開口部の周囲でルーフパネル下
   面側に配設され、該ルーフスティフナの下側にサンルー
   フフレームが配設された車両のサンルーフ構造において
   、前記折曲部には、前記開口周縁に位置する周縁縦壁面
   部と、該周縁縦壁面部下端から前記開口部と離れる方向
   に折曲形成されたシール部材当接面部と、該シール部材
   当接面部から下方に折曲形成された接合面部とが設けら
   れ、 前記ルーフスティフナには、前記折曲部の接合面部に接
   合される縦壁部と、該縦壁部下端側より水平に折曲され
   て前記サンルーフフレームがネジ止め固定される水平部
   とが設けられ、前記サンルーフフレームには、前記シー
   ル部材当接面部の略真下にシール材取付部が設けられ、 該シール材取付部にシール材が冠着され、かつ該シール
   材の上端部が前記シール部材当接面部に密着されている
   ことを特徴とする車両のサンルーフ構造。