JPH0744541Y2 - フロントタイヤハウスの防水構造 - Google Patents

フロントタイヤハウスの防水構造

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JPH0744541Y2
JPH0744541Y2 JP1988066334U JP6633488U JPH0744541Y2 JP H0744541 Y2 JPH0744541 Y2 JP H0744541Y2 JP 1988066334 U JP1988066334 U JP 1988066334U JP 6633488 U JP6633488 U JP 6633488U JP H0744541 Y2 JPH0744541 Y2 JP H0744541Y2
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JP
Japan
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fixed
frame
upper frame
fender
tire house
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JP1988066334U
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JPH01168377U (ja
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勝行 倉田
進 西本
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車輌のフロントタイヤハウスの防水構造に関す
る。
(従来の技術) 車体構造においては、防塵、防水の観点から車体剛性の
影響、シーリング作業の良い車体構造、雨水が侵入しに
くい構造、車体精度の確保等について留意することが必
要である。即ち、車体剛性が不足していると走行中の車
体の歪みによって各パネル接合部のシーラに割れや剥が
れが発生したり、ドア周辺のウェザストリップの当たり
が悪くなったりして防塵、防水性が低下する。また、パ
ネル接合面にはシーが多用されているが、シーリング作
業の良否によって当該部分の防塵、防水性が大きく左右
され、従って、シーリング作業の信頼性を向上させるた
めには、パネル接合面の作業性が容易な構造とすること
が必要である。
また、パネルの合わせ目がスプラッシュ(水跳ね)の方
向に向かないようにすると共に、パネル面を流れる水が
車外に排出される方向をとることも必要である。また、
車体の組立精度が悪いと、ドア回りの建付けに隙間や、
段差等を生じ、ウェザストリップの圧縮代が不均一とな
り、シール性が低下する。
ところで、車輌のフロントタイヤハウスは、普通第2図
及び第3図に示すように、車体フレーム1、アッパフレ
ーム2、フェンダパネル3、フレーム1とアッパフレー
ム2とフェンダパネル3との間を覆うフェンダシールド
プレート4及び樹脂製のスプラッシュシールド5等によ
り構成されている。アッパフレーム2はボックス断面構
造をなし、上端が互いにスポット溶接により溶着固定さ
れたインナフレーム2aとアウタフレーム2b、及び一端が
インナフレーム2aの下面に、他端がアウタフレーム2bの
下端内面に夫々スポット溶接により溶着固定されたロア
フレーム2cとにより構成されている。
フェンダシールドプレート4の下端4aはフレーム1のフ
ランジ1aに、上端4bはアッパフレーム2のインナフレー
ム2aの外面下端に夫々スポット溶接により溶着固定され
ており、インナフレーム2aとフェンダシールドプレート
4の上端4bとの接合部の上、下各端面にはシール剤6が
塗布されている。また、スプラッシュシールド5は、一
端がアッパフレーム2のロアパネル2cの一端にボルト7
と当該ロアパネル2cに溶着固定されたウェルドナット8
とにより締め付け固定され、他端がフェンダパネル3の
下端に接着固定されている。また、当該フェンダパネル
3の上端はアッパフレーム2のインナパネル2aの上端に
ボルト9により螺着固定されている。
このようにしてフロントタイヤハウスを防水構造とし
て、走行時においてタイヤ10により跳ね上げられた泥
水、ほこり等がフェンダシールドプレート4とアッパフ
レーム2との接合部からエンジンルーム11内に侵入する
ことを防止するようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のフロントタイヤハウスの防水
構造においては、フェンダシールドプレート4の上端4b
を上方に折曲してアッパフレーム2のインナプレート2a
の外面下端に当接させてスポット溶接する構造となって
いるために、接合部がタイヤハウス側から上方向かっ
て、即ち、水跳ね方向に向かっているために、泥水が侵
入し易い構造となっている。しかも、当該接合部に溶接
歪み等に起因して隙間が発生し易く、従って、前述した
ように当該接合部の上下両端にシール剤6を塗布するこ
とが必要不可欠である。このため、当該シール剤6及び
そのシーリング作業とによりコストアップとなり、ま
た、特に、前記接合部の下側のタイヤハウス内における
シーリングの作業性が悪いという問題もある。
本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、フェンダシ
ールドプレートとアッパフレームとの接合部にシール剤
を使用することなく、防水を可能としたフロントタイヤ
ハウスの防水構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案によれば、下端がフレ
ームに、上端が横断面形状を閉断面になしたアッパフレ
ームの下端に溶着固定されるフェンダシールドプレート
と、一端が前記アッパフレームの下端に溶着固定され、
他端がフェンダパネルの下端に固定されるスプラッシュ
シールドとにより形成されるフロントタイヤハウスの、
前記フェンダシールドプレートの上端を略水平に外方に
延出させて前記アッパフレームの下面に当接させて溶着
固定して接合部となし、当該接合部の下面に前記スプラ
ッシュシールドの前記一端をラップさせボルトを介して
当接固定し、更に前記ボルトを前記閉断面のアッパフレ
ーム内に貫通させる構造としたものである。
(作用) フェンダシールドプレートの上端と、アッパフレームの
下面との接合部は、略水平をなしておりタイヤによる水
跳ね方向に沿っていない。更に、当該接合部の下側にス
プラッシュシールドの一端がラップして当接固定され、
且つこれらの当接部も略水平をなしておりタイヤによる
水跳ね方向に沿わない構造となっている。これにより、
タイヤハウスから跳ね上げられた泥水の前記接合部への
侵入が防止され、この結果、当該タイヤハウスからエン
ジンルームへの泥水の侵入が有効に防止される。しか
も、前記接合部へのシール剤の塗布が不要となる。
(実施例) 以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
尚、図中第2図及び第3図に示す部材と同一部材には同
一の符号を附してある。
第1図は本考案を適用した車輌のフロントタイヤハウス
の構造の要部断面を示し、フェンダシールドプレート4
の下端4aは、前述と同様にフレーム1のフランジ1aに溶
着固定され、上端4bは、略水平に外方に向かって、且つ
アッパフレーム2のインナフレーム2aの下面2a′に平行
に延出されて当該下面2a′に当接され、ロアフレーム2c
の一端と共にスポット溶接により溶着固定されている。
これにより、インナフレーム2aの下面2a′と、フェンダ
シールドプレート4の上端4bとは、水平方向に、且つ外
方に向かって接合される構造となり、接合部は、溶接歪
み等に起因してタイヤハウスの上面に臨んで直接開口す
ることはない。即ち、当該接合部は、タイヤ10の水跳ね
の方向に向かって開口しない構造となっている。従っ
て、当該接合部にシール剤を塗布する必要がない。ま
た、ロアフレーム2cの他端は、アッパフレーム2のアウ
タフレーム2bの内面下端に溶着固定されている。
スプラッシュシールド5の一端5aはフェンダシールドプ
レート4の上端4bの下側に平行にラップして当接配置さ
れ、ボルト7とロアフレーム2cに溶着固定されたウェル
ドナット8とにより、当該ロアフレーム2c即ち、アッパ
フレーム2に締め付け固定されている。これにより、ス
プラッシュシールド5とフェンダシールドプレート4の
上端4bとの当接部は、タイヤハウスの上面に臨んで直接
開口することはない。即ち、当該当接部はタイヤ10の水
跳ねの方向に向かって開口しない構造となっている。当
該スプラッシュシールド5の他端5bは前述と同様にフェ
ンダパネル3の下端に固定されている。
これにより、アッパフレーム2のインナフレーム2aと、
フェンダシールドプレート4の上端との接合部は、外端
が溶接歪み等により開口した場合でも、スプラッシュシ
ールド5により遮蔽されてタイヤハウスに臨んで開口す
ることはない。
以下に作用を説明する。
車輌の走行時にタイヤ10により跳ね上げられた泥水は、
フェンダシールドプレート4及びスプラッシュシールド
5に当たり、これらの表面に沿って流れて落下する。フ
ェンダシールドプレート4とスプラッシュシールド5と
の当接部は、水跳ね方向に沿って開口していないために
タイヤ10によって跳ね上げられた泥水が直接当接部に侵
入することはなく、また、侵入したとしても極めて微量
である。しかも、この侵入した泥水はスプラッシュシー
ルド5の凹部5c内に滴下して排出される。
従って、アッパフレーム2のインナフレーム2aとフェン
ダシールドプレート4との接合部に、フェンダシールド
プレート4とスプラッシュシールド5との当接部から侵
入した水が侵入することは殆どない。これにより、フロ
ントタイヤハウスからエンジンルーム11内への泥水の侵
入が有効に防止される。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、下端がフレーム
に、上端が横断面形状を閉断面になしたアッパフレーム
の下端に溶着固定されるフェンダシールドプレートと、
一端が前記アッパフレームの下端に溶着固定され、他端
がフェンダパネルの下端に固定されるスプラッシュシー
ルドとにより形成されるフロントタイヤハウスの、前記
フェンダシールドプレートの上端を略水平に外方に延出
させて前記アッパフレームの下面に当接させて溶着固定
して接合部となし、当該接合部の下面に前記スプラッシ
ュシールドの前記一端をラップさせボルトを介して当接
固定し、更に前記ボルトを前記閉断面のアッパフレーム
内に貫通させる構造としたので、前記接合部が水跳ね方
向に向かうことがなくなり、当該接合部にシール剤を塗
布することが不要となり、これに伴い作業性の向上が図
られ、コストダウンが図られる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフロントタイヤハウスの防水構造
の一実施例を示す要部断面図、第2図は従来のフロント
タイヤハウスの要部斜視図、第3図は第2図の矢線III-
III方向断面図である。 1……フレーム、2……アッパフレーム、3……フェン
ダパネル、4……フェンダシールドプレート、5……ス
プラッシュシールド、10……タイヤ、11……エンジンル
ーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端がフレームに、上端が横断面形状を閉
    断面になしたアッパフレームの下端に溶着固定されるフ
    ェンダシールドプレートと、一端が前記アッパフレーム
    の下端に溶着固定され、他端がフェンダパネルの下端に
    固定されるスプラッシュシールドとにより形成されるフ
    ロントタイヤハウスの、前記フェンダシールドプレート
    の上端を略水平に外方に延出させて前記アッパフレーム
    の下面に当接させて溶着固定して接合部となし、当該接
    合部の下面に前記スプラッシュシールドの前記一端をラ
    ップさせボルトを介して当接固定し、更に前記ボルトを
    前記閉断面のアッパフレーム内に貫通させることを特徴
    とするフロントタイヤハウスの防水構造。
JP1988066334U 1988-05-19 1988-05-19 フロントタイヤハウスの防水構造 Expired - Lifetime JPH0744541Y2 (ja)

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JPH01168377U JPH01168377U (ja) 1989-11-28
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