JPH0325399A - 原子力発電設備用ろ過システム - Google Patents

原子力発電設備用ろ過システム

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JPH0325399A
JPH0325399A JP15959589A JP15959589A JPH0325399A JP H0325399 A JPH0325399 A JP H0325399A JP 15959589 A JP15959589 A JP 15959589A JP 15959589 A JP15959589 A JP 15959589A JP H0325399 A JPH0325399 A JP H0325399A
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卓 大谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] {産業上の利用分野} 本発明は原子力発電設備においてその運転に伴い発生す
る高放射性不溶解固形分(以下、高放躬性クラッドと記
す)を多く含んだ廃液を処理するための原子力発電設備
用ろ過システムに関する。
(従来の技術) 原子力発電設備の原子炉水質は高純度に管理されている
が、極微出の金属不純物が混入する。これが炉心の中性
子照躬領域で中性子を浴び、放躬性クラツドとなる。ま
た中性子を浴びた炉心構造材が炉水に溶出し、放射性ク
ラッドとなる。放射性クラッドは燃料集合体に付着した
り、炉水とともに原子炉系の各所に拡散したりする。
燃料集合体に付肴した放射性クラッドは燃料集合体また
はその構造材が移動するところで、その一部が離脱する
ので、燃料貯蔵プール水中及びサイトバンカプール水中
には高敢射性クラッドが混在することになる。これらの
プール水の浄化用にはろ過助材として粉末樹脂を用いる
ろ過エレメント上にプリコートした粉末樹脂圧プリコー
ト型のろ過装置を用いる方式が知られている。しかしな
がら、この方式では多擾に発生する使用済樹脂を処理・
処分するための廃棄物処理系統が必要となるところから
、この方式を用いると廃棄物処理設備が大きくなるとい
う欠点がある。このような理由から非助材型のろ過装置
が望まれるが、従来は耐放射性に優れたろ過膜を持ち、
ろ過装置としてろ過膜上に捕獲した放躬性クラッドを容
易に除去・再生して使用する方式のものが開発ざれてい
ない。このため、放射性クラットを除去した場合に、フ
ィルターエレメントそのものを取外して新しいものに置
き換える方式が採用されていた。
従来の沸騰水型原子力発電設備(BWR)のサイトバン
カプールのプール水浄化系におけるろ過システムを第7
図および第8図を参照しながら説明する。
図中、符号1はサイトバンカプールを示しており、この
プール1内にはろ過エレメント束2を内蔵したプール水
浄化用ろ過i置3が支持部材4を介して設けられている
。プール1に隣接し連通管5で接続されたスキマサージ
タンク6が設けられている。スキマサージタンク6の下
端から前記ろ過装置3までを連結する循環ライン7が設
けられており、この循環ライン7にはスキマサージタン
ク6内のプール水8を前記ろ過装置3の上部へ移送する
循環ポンプ9が設けられている。前記ろ過装置3の下部
からはる過エレメン.ト束2を通過してろ過された浄化
水を脱塩装置10へ移送する移送ライン11が接続され
ている。脱塩装置10の出口側には冷却@慟12が接続
されており、この冷却装置12の出口側からサイトバン
カブール1内のプール水中まで延在して戻りライン13
が設けられている。
このようなろ過システムにおいて、サイトバンカプーノ
レ水8はサイトバンカブール1からスキマサージタンク
6へ連通管5を流れてオーバーフローする。このスキマ
サージタンク6内のプール水8は循環ボンプ9で循環ラ
イン7を通してろ過装置2内へ移送ざれろ過されて浄化
ざれる。浄化後、必要に応じて脱塩装@10で脱塩ざれ
、また冷却装置12で冷却ざれてサイトバンカブール1
へ戻りライン13を通して戻される。ろ過装置2には使
い捨てろ過エレメント束3が着脱自在に組込まれており
、このろ過エレメント束3でプール水8中に混在する放
射性クラッドを除去する。このろ過エレメント束3の各
エレメントはクラッドを捕獲するに伴い差圧が上昇する
ので再生する必要が生じる。
しかしながら、この再生は薬品を使用して行うなど極め
て困難を伴うので、従来はろ過エレメント束3を使い捨
てにしている。差圧が規定値に達するか、または除去性
能が不十分になった場合には第8図に示したようにろ過
装置3を開放し、内蔵ざれている工1ノメント束2をエ
レメント移動装置14で取り外し、新しい交換用ろ過エ
レメント束2aと交換してサイトバンカブール1の底部
に貯蔵する。
第9図は従来の逆洗用ろ過装@3aを使用したろ過シス
テムを示す系統図で、このろ過システムにおいてろ過エ
レメント束2を内蔵したろ過装置3aは洗浄水供給ライ
ン15を上部に、逆洗用配管16を側部に、逆洗液流出
配管17を下部にそれぞれ接続し、逆洗液流出配管17
に急速開閉弁18を接続してなる。逆洗用配管16には
逆洗用水貯留タンク19が設けられ、この逆洗用水貯留
タンク19には加圧用空気ライン20が接続されている
逆洗液流出配管17の出口側には逆洗廃液21を収容す
る逆洗廃液タンク22が設けられている。この逆洗廃液
タンク22の下端には廃液移送ポンプ23を有する廃液
移送ライン24が接続されている。廃液移送ラインの出
口側は沈降分離槽25内に達するように設けられている
。沈降分離槽25の上部側面からはデカント水26を流
出する流出配管27が設けられ、この流出配管27には
デカントポンプ28が接続されている。沈降分離槽25
内にはデカント水26から分離したスラッジ29が沈降
する。
このろ過システムにおいて、通常のろ過操作は図示して
ない被処理液(プール水〉流入管から流入し、ろ過エレ
メント束2内を通ってろ過ざれ、ろ液は逆洗用配管16
から流出する。クラツドはろ過エレメント束2の表面に
捕獲ざれる。この捕獲されたクラッドをろ過エレメント
束2の表面から除去する逆洗時には逆洗用水貯留タンク
19から逆洗水をろ過装置3aに供給して逆洗する。こ
の場合、同時に急速開閉弁18を開き、逆洗廃液を逆洗
液流出配管17を通して逆洗廃液タンク22に排出する
。逆洗廃液タンク22に排出された逆洗廃液は廃液移送
ライン24を流れ逆洗廃液移送ボンプ23によって沈降
分離槽25に集められる。沈降分離槽25では時間が経
つにつれて廃液21中の敢剣性クラツドは重力沈降によ
って、クラツド讃度の低いデカント水26と廃スラッジ
29とに分離していく。この分離が進行し、デカント水
26のクラツド濃度がある程度以下になった段階で、デ
カント水26はデカントポンプ28によって流出配管2
7を流れて下流側に移送ざれ、処理される。
(発明が解決しようとする課題} 上述した第7図に示す従来のろ過エレメン1〜束2のエ
レメントは、耐放躬線性に強いものとして焼結金属材料
が使用されているが、てれではろ過エレメント束2の差
圧上昇が早く、取換え頻度が多い。このため、エレメン
トの交換操作に要するコストが高くなり、また廃棄物と
してろ過エレメントをサイトバンカブール1内に大量に
貯蔵しなければならないことが課題となっている。
また高敢躬性クラッドを捕獲するに伴い、ろ過エレメン
ト束の放射線母が上昇するため、ろ過エレメント束2を
移動する場合の周辺線量の上昇が課題となる。このため
現行のプール水浄化ろ過装置3はサイトバンカブール水
8中に設置され、サイトバンカプール水8中でろ過エレ
メント束2を移動するように設計ざれている。
さらにろ過設備全体の課題として、以上に説明したよう
な構或設備では逆洗廃液タンク22,逆洗廃液移送ボン
プ23およびそれに接続する配管類が必要になる。この
ため、施設のなかでそれらを設置するだけの場所が必要
となるほか、設計の段階でもこれらの機器類の設置はそ
れだけ全体の配置・構或上の複雑さを増すなどの課題が
ある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、原
子力発電施設内で発生する高放射性クラッドを効率的に
除去する装置として、設備全体の構或を複雑にすること
なく、高性能でかつろ過エレメント束の差圧が上昇した
場合には水または気体を使用して、容易に再生できるろ
過装置を組込んだ原子力発電設備用システムを提供する
ことにある。
[発明のm或] (課題を解決するための手段) 本発明はセラミックス製フィルタエレメント束を内蔵し
たろ過装置と、このろ過装置でろ過されたろ液をサイト
バンカプールまたは燃料貯蔵プールに戻すプール水ろ過
出口弁を有するプール戻り閉弁を有する廃スラッジ流出
ラインと、この廃スラッジ流出ラインに設けられた沈降
分離槽とからなることを特徴とする。
また、前記プール戻りラインのプール水ろ過出口弁の入
口側に逆洗用水貯留タンクを設けるとともに、この逆洗
用水貯留タンクとプール水ろ過出口弁との間から分岐し
て加圧用気体入口弁を有する加圧用気体ラインを設けて
なることを特徴とする。
さらに前記ろ過装置に前記セラミックスエレメン{〜の
表面にパルス状に脈動流を付与して洗浄する洗浄水八口
弁を有する洗浄水供給ラインを設けてなることを特徴と
する。
また、本発明はセラミックス製フィルタエレメント束を
内蔵したろ過装置と、このろ過装置に接続されたプール
水ろ過入口弁を有する循環ラインと、前記ろ過装置でろ
過されたろ液をサイトバンカプールまたは燃料貯蔵プー
ルに戻す逆洗用水貯留タンクおよびプール水ろ過出口弁
を有するプール戻りラインと、前記プールに連通管を介
して設けられたスキマサージタンクと、このスキマサー
ジタンクと前記循環ラインとの間に接続されたデカント
ポンプと、前記セラミックス製フィルタエレメント束で
捕獲された廃スラッジを流出する前記循環ラインから分
岐し急速開閉弁を有する廃スラッジ流出ラインと、この
廃スラッジ流出ラインに設けられた沈降分離層と、前記
戻りラインの逆洗用水貯留タンクとプール水ろ過出口弁
との間から分岐されて接続された加圧用気体入口弁を有
する加圧用気体ラインとからなることを特徴とづる。
(作 用) 本発明に係るシステムで使用するろ過装圃は、フィルタ
エレメント(モジュール)として耐放銅線性に優れ表面
に極めて薄い層を持った多層構造のセラミックスを使用
する。通水によって該エレメントの表面に捕獲した高放
躬性クラッドの除去には、通水と逆方向に水あるいは気
体をパルス状に供給することと、エレメント表面を水あ
るいは気体で高速に洗浄することによって行う。除去さ
れた高放射性クラッドは重力による沈降分離によって沈
降分l!1層内に東中的に封じ込める。
(実施例) 本発明に係る原子力発電設備用ろ過システムの一実施例
を第1図から第6図までを参照しながら説明する。なお
、各図とも第7図から第9図に示した同一部分または類
似機能を有する部分には同一符号を付している。
第1図において符号30で示すろ過装置は内部にセラミ
ックス製フィルタエレメント束31を収納したもので、
第7図および第9図に示したろ過装置3,3aとはその
機能および作用が異なるものである。このろ過装置30
の下端にはスキマサージタンク6の下端から導出された
循環ライン32の出口側が接続ざれている。この循環ラ
イン32にはデカントボンプ33およびプール水ろ過入
口弁34が接続されている。このろ過装置30には逆洗
用配管16が接続ざれ、逆洗用配管16には逆洗用水貯
留タンク19が接続ざれている。逆洗用水貯沼タンク1
9には戻りライン35が接続されており、この戻りライ
ン35には下流側へ向けてプール水ろ過出口弁36,説
塩装Q10および冷却装置12が順に接続されている。
この戻りライン35の出口側はサイトバンカブール1の
プール水8中に没入ざれている。プール水ろ過出口弁3
6と脱塩装@10との間から分岐ざれ、冷却装置12の
出口側戻りライン35に連結した分岐配管37が設けら
れている。
戻りライン35の逆洗用水貯留タンク19とプール水ろ
過出口弁36との間から分岐されて加圧用気体ライン2
0が接続ざれ、この加圧用気体ライン20は加圧用気体
入口弁38が接続ざれている。ろ過装置30の上部には
洗浄水供給ライン15が接続ざれT.おり、この洗浄水
供給ライン15には洗浄水八口弁39が接続ざれている
。一方、ろ過装置30の下端に接続された循環ラインか
ら分岐して沈降分離槽25へ逆洗廃液を流出させる流出
ライン40が接続ざれ、この流出ライン40には急速開
閉弁18が接続ざれている。沈降分離槽25の上部側面
には沈降分離槽25でオーバーフローするデカン1〜水
26を流出する流出配管41が接続され、この流出配管
41にはデカント水オーパフロー弁42が接続ざれてい
る。スキマサージタンク6には前記流出配管41からの
オーバフローデカント水を流入する流入配管43が設け
られている。
次に、ろ過装i130の構造について第2図から第4図
を参照しながら説明する。
第2図において、符号44はケーシングを示しており、
このケーシング44内にセラミックス製フィルタエレメ
ント束31が上下部フランジ45. 46によって一体
的に扶持されている。
ケーシング44の上端には接続フランジ47を有する廃
液、つまり被処理液としてのプール水を流入するための
入口管48が12けられ、ケーシング44の下端には逆
洗廃液出口管49が設けられている。なお、符号50は
洗浄水入口管,51はろ液出口管,52はケーシング4
4を支持する支持架台を示している。
セラミックス製フィルタエレメント束31は多数本のセ
ラミックスエレメント31a(モジュールとも云う〉の
両端が上下支持板53. 54によって一体的に支持さ
れたものからなっている。セラミックスエレメント31
aは第3図に示したように長手方向に沿って多数の通水
口55が設けられている。また、第4図に通水口55お
よびその近傍を拡大して示したように通水孔55の内面
から外方へ向けてち密層56,中間層57および支持層
58の順にセラミックスの粒径が異なった三層構造にな
っている。なお、第3図および第4図中矢印59. 6
0はそれぞれ廃液およびろ液の流れである。また、61
は通水流路内側表面、62は通水流路を示している。
第3図および第4図から明らかなようにセラミックスエ
レメント31aでは廃液(被処理i)は通水口55から
入り、通水流路62の内側から外側へ通される。このと
き廃液に混入している高敢躬性クラツドは、通水流路内
側表面61にトラップされ、廃液中から除去される。
次に本発明に係るろ過システムの動作例を第1図、第5
図および第6図に沿って説明する。これらの図は本発明
に係るろ過システムをBWRのサイトバンカブール1の
プール水8の浄化に適用した場合の一例である。
なお、第1図、第5図および第6図中の太線は液体が流
れる状態を、細線は液体が流れない状態をそれぞれ示し
、弁の白は開状態を、弁の黒は閉状態をそれぞれ示して
いる。
第1図は通水状態、すなわちプール水8を本発明のろ過
システムを使用して浄化するときの作動状態を示す。サ
イトバンカブール1からスキマサージタンク6にオーバ
ーフローした廃液8は、デカントボンプ33によって循
環ライン32を流れプール水八口弁34を通りろ過装置
30に移送される。このろ過装置30に内蔵されたろ過
エレメント束31によって、サイトバンカブール水8に
混入していた放躬性クラッドが除去ざれる。
クラツドを捕捉するにつれてろ過エレメント束31の差
圧は上昇するが、この差圧が規定値に達した場合、以下
のような手順で逆洗を行ってエレメント表面を洗浄し、
捕獲したクラツドを除去することによってろ過エレメン
ト束31を再生する。
第5図にろ過エレメント束の逆洗を行っているときの作
動状態を示す。逆洗時には、通水時に“開゛′としてい
たプール水ろ過入口弁34およびプール水ろ過出口弁3
6を“閉゛′とする。つぎに、加圧用気体入口弁38を
“開″とし、7Jl圧用気体ライン20から加圧用気体
を供給し、逆洗用水貯留タンク19を加圧する。そして
急速開閉弁18の開閉を繰り返して通水方向と逆方向に
パルス状に7J[l圧水を通し、エレメント31aの表
面に捕捉した放則性クラツドを吹ぎ飛ばすように除去す
る。
上述した方法で十分な逆洗効果が得られなかった場合は
、急速開閉弁18を゛開″として加圧用気体を通水方向
と逆方向に通す。その後、この状態で洗浄水八口弁39
を“開′゛として洗浄水供給ライン15からろ過エレメ
ント束31に洗浄水を供給する。
このようにして第3図に示したセラミックスエレメント
31aの通水口55を高流速で洗浄し、エレメント31
aの表面に捕獲した放躬性クラッドを除去する。
なお、洗浄水供給ライン15からろ過装置30内へ洗浄
水を供給しながら洗浄水八口弁39を開閉し、かつ急速
開閉弁18も前記弁39の開閉に連動ずることによって
エレメント束31の表面にパルス状に脈動流を付与する
ことかでぎる。この脈動流によってエレメント束31の
表面の捕獲した放則性クラッドを除去し、エレメント束
31を再生することがでぎる。
除去した高放射性クラッドを含む逆洗廃液はサイトバン
カブール1の近傍に設置された沈降分離槽25に排出、
貯蔵ざれる。フィルタエレメント束31に捕捉ざれてい
た高放射性クラッドは重力沈降して沈降分離槽25の底
部に溜まり、こうして逆洗水は放割性クラッドの濃度の
低いデカント水26と廃スラッジ29とに分離される。
沈降分離槽25のデカント水26の水準がスキマサージ
タンク6の水準より高くなった時点でデカント水26は
第6図に示すようにオーバーフローする形で流出配管4
1から流入配管43を流れスキマサージタンク6に放出
ざれる。ざらに、オーバーフローする廃液は沈降分離槽
25でtJIi射性クラッドの濃度が低くなっているデ
カント水26であるので、高濃度の放銅性クラツドが流
入することもない。
以上の実施例では、処理する廃液(被処理液〉について
サイトバンカプール水を例にして説明したが、これに限
ることなく、燃料貯蔵プール水についても同様に処理す
ることができる。
また、ろ過装置に付設した逆洗用水貯留タンク、加圧用
気体ラインおよび急速開閉弁によってセラミックスエレ
メン1・をパルス状に逆洗操作する例で説明したが、洗
浄水供給ラインの洗浄水八口弁を断続的に開閉して前記
エレメントの表面をパルス状に洗浄することもできる。
したがって、前者の逆洗操作と後者の洗浄操作の何れか
一方、または両者を併用して前記エレメントの表面を洗
浄することもできる。
[発明の効果] 本発明によれば、ろ過エレメン1〜束を洗浄によって再
生し、再利用できる。このため、ろ過エレメント束を使
い捨てにする必要がなくなり、ろ過に要するエレメント
所要量を大幅に低減できる。
また、廃棄物としてのろ過エレメント束がほとんど発生
しないので、廃棄物発生量を大幅に低減できる。これに
よってサイトバンカプールまたは燃料貯蔵プールの設置
に必要な空間をコンパクト化できる。
ざらに、洗浄によりエレメント束に捕獲したクラツドを
除去できるので、エレメント束の1;lm率を低下させ
ることができる。このため、エレメント束を検査したり
万一エレメント束を交換したりする必要が生じた場合に
も、水中での放射線に対する遮蔽効果を期侍する必要が
ないので、プール水浄化ろ過装置をわざわざ水中に設置
する必要がない。したがって、プール水浄化設備自体が
簡素化され、その建設も容易となり、保守点検作業も容
易になる。
また、沈降分離槽をサイトバンカプールまたは燃料貯蔵
プールに隣接して設置することによって、ろ過装置から
の逆洗廃液を受ける逆洗廃液タンクまたは逆洗廃液の移
送に使用する逆洗廃液移送ポンプを設置する必要がなく
なる。このため、それらの機器の保守点検作業もなくな
り、しかも設備全体が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る原子力発電設備用ろ過システムの
一実施例を示す系統図、第2図は第1図におけるろ過装
置を示す縦断面図、第3図は第2図におけるセラミック
フィルタを一部切断して示す斜視図、第4図は第3図に
おけるセラミックフィルタの部分断面図、第5図および
第6図は第1図におけるろ過システムの逆洗時の作動状
態をそれぞれ説明するための系統図、第7図は従来のは
子力発電設備用ろ過システムを示ず系統図、第8図は第
7図におけるろ過装置のろ過エレメント束を交換する状
態を示す模式図、第9図は従来のこの種のろ過システム
を示す系統図である。 1・・・サイトバンカブール 2・・・ろ過エレメント束 3・・・ろ過装置 4・・・支持部材 5・・・連通管 6・・・スキマサージタンク 7・・・環状ライン 8・・・プール水 9・・・循環ポンプ 10・・・脱塩菰置 11・・・移送ライン 12・・・冷却装置 13・・・戻りライン 14・・・エレメント移動装置 15・・・洗浄水供給ライン 16・・・逆洗用配管 17・・・逆洗液流出配管 18・・・急速開閉弁 19・・・逆洗用水貯留タンク 20・・・加圧用気体ライン 21・・・逆洗廃液 22・・・逆洗廃液タンク 23・・・廃液移送ボンプ 24・・・廃液移送ライン 25・・・沈降分離槽 26・・・デカント水 27・・・流出配管 28・・・デカントボンプ 29・・・廃スラッジ 30・・・ろ過装置(本発明〉 31・・・セラミックス製フィルタエレメント束31a
・・・セラミックスエレメント 32・・・循環ライン 33・・・デカントポンプ 34・・・プール水ろ過入口弁 35・・・戻りライン 36・・・プール水ろ過出口弁 37・・・分岐配管 38・・・加圧用気体入口弁 39・・・洗浄水八口弁 40・・・流出ライン 41・・・流出配管 42・・・デカント水オーバーフロー弁43・・・流入
配管 44・・・ケーシング 45・・・上部フランジ 46・・・下部フランジ 47・・・接続フランジ 48・・・入口管 49・・・廃液出口管 50・・・洗浄水入口管 51・・・ろ液出口管 52・・・支持架台 53・・・上支持板 54・・・下支持板 55・・・通水口 56・・・ら密層 57・・・中間層 58・・・支持層 59・・・廃液の流れ 60・・・ろ液の流れ 61・・・通水流路内側表面 62・・・通水流路 (8733)代理人 弁理士 猪 股 祥 晃(ばか 
1名) 第 2 図 第 3 図 第 4 図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セラミックス製フィルタエレメント束を内蔵した
    ろ過装置と、このろ過装置でろ過されたろ液をサイトバ
    ンカプールまたは燃料貯蔵プールに戻すプール水ろ過出
    口弁を有するプール戻りラインと、前記フィルタエレメ
    ント束で捕獲された廃スラッジを逆洗浄操作によつて流
    出する急速開閉弁を有する廃スラッジ流出ラインと、こ
    の廃スラッジ流出ラインに設けられた沈降分離槽とから
    なることを特徴とする原子力発電設備用ろ過システム。
  2. (2)前記プール戻りラインのプール水ろ過出口弁の入
    口側に逆洗用水貯留タンクを設けるとともに、この逆洗
    用水貯留タンクとプール水ろ過出口弁との間から分岐し
    て加圧用気体入口弁を有する加圧用気体ラインを設けて
    なることを特徴とする請求項1記載の原子力発電設備用
    ろ過システム。
  3. (3)前記ろ過装置に前記セラミックスエレメントの表
    面にパルス状に脈動流を付与して洗浄する洗浄水入口弁
    を有する洗浄水供給ラインを設けてなることを特徴とす
    る請求項1記載の原子力発電設備用ろ過システム。
  4. (4)セラミックス製フィルタエレメント束を内蔵した
    ろ過装置と、このろ過装置に接続されたプール水ろ過入
    口弁を有する循環ラインと、前記ろ過装置でろ過された
    ろ液をサイトバンカプールまたは燃料貯蔵プールに戻す
    逆洗用水貯留タンクおよびプール水ろ過出口弁を有する
    プール戻りラインと、前記プールに連通管を介して設け
    られたスキマサージタンクと、このスキマサージタンク
    と前記循環ラインとの間に接続されたデカントポンプと
    、前記セラミックス製フィルタエレメント束で捕獲され
    た廃スラッジを流出する前記循環ラインから分岐し急速
    開閉弁を有する廃スラッジ流出ラインと、この廃スラッ
    ジ流出ラインに設けられた沈降分離層と、前記戻りライ
    ンの逆洗用水貯留タンクとプール水ろ過出口弁との間か
    ら分岐されて接続された加圧用気体入口弁を有する加圧
    用気体ラインとからなることを特徴とする原子力発電設
    備用ろ過システム。
JP1159595A 1989-06-23 1989-06-23 原子力発電設備用ろ過システム Expired - Lifetime JP2710164B2 (ja)

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KR20040009407A (ko) * 2002-07-23 2004-01-31 현대모비스 주식회사 액체로켓 추진제탱크의 시험용 고정구조물
WO2018128026A1 (ja) * 2017-01-05 2018-07-12 オリンパス株式会社 ワイヤの固定方法およびワイヤの固定構造

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