JP2694969B2 - 中空糸モジュールを装着した濾過塔を有する発電プラントのクリーンアップ方法 - Google Patents

中空糸モジュールを装着した濾過塔を有する発電プラントのクリーンアップ方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、中空糸モジュールを装着した濾過塔を備え
てなる復水処理装置を有する発電プラントにおける建設
後の初期起動時あるいは定期検査後の再起動時等に際し
ての系内クリーンアップ方法に関するものである。
〈従来の技術〉 火力発電所や原子力発電所等の復水の処理装置とし
て、近年になって中空糸モジュールを装着した濾過塔で
先ず復水中の酸化鉄微粒子等に起因するクラッドを濾過
により除去し、次いで当該濾過水をカチオン交換樹脂と
アニオン交換樹脂の混合樹脂を充填した混床式脱塩塔で
処理して溶存するFe2+イオン等の不純物イオンを除去す
る方式の復水処理装置が提案されている。第2図は、こ
のような方式の復水処理装置を含む、沸騰水型(BWR
型)原子力発電所の発電プラントのフローを示したもの
であり、BWR型原子炉1で発生したスチームはタービン
2を経て復水器3に送給され、当該復水器3で凝縮され
て復水となる。当該復水中には、タービン2あるいは配
管等の腐食によってもたらされる酸化鉄微粒子に起因す
るクラッドや微量の不純物イオンが含まれているので、
これを復水ポンプ4を介して中空糸モジュールを装着し
た濾過塔5A及び5Bに送給して先ず復水中のクラッドを除
去し、次いで濾過水をカチオン交換樹脂とアニオン交換
樹脂の混合樹脂を充填した複数の混床式脱塩塔6(以下
脱塩塔という)に送給して不純物イオンの除去を行う。
なお図面には中空糸モジュールを用いた濾過塔5を2塔
しか示していないが、実際の発電プラントにおいてはも
っと多数の濾過塔5を有している。クラッド及び不純物
イオンを除去された復水は、昇圧ポンプ7、加熱器8を
経て再びBWR型原子炉1に循環される。
上述のような復水処理装置に用いられている濾過塔5
は、例えば第3図に示した如く、塔内の上方部に仕切板
9を設け、当該仕切板9に複数本の中空糸モジュール10
を懸架し、仕切板9の上方に濾過水流出管11を連通し、
また中空糸モジュール10の下方部にディストリビュータ
12を介して原水流入管13を連通した構造のものである。
前記中空糸モジュール10は、膜面に例えば0.01μ〜0.1
μの微細孔を多数有する濾過膜を、外径0.3〜2mm、内径
0.2〜1.5mmの中空糸状に成型した中空糸14を多数本束ね
てなるものである。当該中空糸モジュール10は、その上
端にフランジ15を有しており、仕切板9に設けた孔に各
中空糸モジュール10を差し込んで当該フランジ15によっ
て各中空糸モジュール10を懸架し、しかる後にフランジ
15と仕切板9とをボルト等で締め付けて固定してある。
また、前記仕切板9は濾過塔5の側胴部に設けた座16
によってボルトによって固定されており、濾過塔5の上
部鏡板部を取り除くことによって、中空糸モジュール10
を懸架したまま仕切板9を塔外に取り出すことも出来、
あるいは仕切板9を取り付けたまま、各中空糸モジュー
ル10だけを引き抜くことも可能である。
第3図に示した濾過塔5においては、原水流入管13か
らディストリビュータ12を介して復水を濾過塔5内に流
入させ、復水を各中空糸モジュール10の下端から導いて
各中空糸14の外側で懸濁物質を濾過し、内側に得た濾過
水を仕切板9の上方で集合して濾過水流出管11から取り
出すようにして復水の濾過を行う。なお、復水を各中空
糸の内側から外側に通過させて濾過を行う場合もある
が、今のところ上述のようないわゆる外圧型濾過が主流
を占めている。
なお、第3図において17はドレン管を、18は空気抜き
管を示している。
また、このような濾過の続行により濾過塔5の差圧が
上昇した際には、酸化鉄が付着している中空糸14の原水
側の膜面を空気等の気体でバブリングしたり、あるいは
中空糸14の内側から外側へ気体、水等の流体を逆流させ
たりして中空糸から酸化鉄を剥離し、酸化鉄を多量に含
む洗浄排液を得る洗浄を行い、当該洗浄と前記濾過を順
次繰り返して処理を行うものである。
以上説明した如く中空糸モジュールを装着した濾過塔
は、復水を各中空糸で直接濾過するので、従来から行わ
れている微粉末状イオン交換樹脂等の濾過助剤を用いる
プレコート式濾過塔と比較して、洗浄排液中に含まれる
固形物量が極めて少量であり、特に沸騰水型原子力発電
所の復水の如く、放射性物質を含む酸化鉄の除去に適し
ている。
すなわちプレコート式濾過塔の場合は、その洗浄の際
に濾過により除去した酸化鉄とともに、当該酸化鉄より
圧倒的多量の使用済プレコート剤をも含む洗浄排液が排
出されるが、中空糸モジュールを装着した濾過塔におけ
る洗浄排液には、このような使用済プレコート剤が一切
含まれることがないので、放射性廃棄物処理の対象とな
る固形物が著しく低減できるという利点を有している。
〈発明が解決しようとする問題点〉 中空糸モジュールを装着した濾過塔による復水処理方
法は上述した如くであり、従来のプレコート型濾過塔に
比して多くの利点を有するが、反面以下のような問題点
がある。
すなわち、中空糸は前述したような極めて微細なサイ
ズの孔を有するが故に、油脂類等の有機物による汚染に
非常に弱い面があり、このような有機物を含む被処理水
を処理した場合には、中空糸の膜面に当該有機物が付着
して目詰まりを生じるだけでなく、付着した有機物は前
述のような気体や水を用いての洗浄によってもほとんど
除去出来なくなつて性能の回復が著しく困難となる。
このような、油脂類等の有機物による中空糸の膜面汚
染は、復水処理に適用した中空糸の場合にも起こり得
る。
すなわち、発電プラントにおける建設後の初期起動
時、あるいは所定の運転期間を経た後に発電プラントを
停止させて行う定期検査後の再起動時等、要するに発電
プラントを起動させる場合に、正常運転に先立って行わ
れる発電プラント系内の洗浄、いわゆるクリーンアップ
の際に上述のような膜面汚染が生じ易い。
当該クリーンアップは、発電プラント系内に水を循環
させることによって系内の機器類や配管、弁類等の内部
を洗浄しようとするもので、通常いくつかの循環洗浄工
程を経て段階的に洗浄が行われるが、例えば第2図に示
したBWR型原子力発電プラントにおいては、最終的に以
下のような循環系によって洗浄がなされる。
すなわち、復水器3→復水ポンプ4→濾過塔5→脱塩
塔6→昇圧ポンプ7→加熱器8→復水器3からなる循環
系である。
クリーンアップ時の循環洗浄は、上述の例に見られる
如く常に濾過塔5及び脱塩塔6を含むように循環系が構
成され、洗浄によって循環水中にもたらされた系内の錆
や塩類等の不純物を、常にこれらの濾過塔5及び脱塩塔
6で除去しながら循環洗浄を行うようにしている。
上述したような系における循環洗浄を所定時間行っ
て、循環水の水質が所定の純度に達したら、循環水をBW
R型原子炉1に送ってスチームを発生させ、正常運転に
移行する。
従来のクリーンアップは上述した如くであるが、当該
クリーンアップにおいては発電プラント系内の、BWR型
原子炉1及びタービン2を除いた他の機器類や配管、弁
類等の内部に付着している錆や塩類等が取り除かれるば
かりでなく、これらに塗布された防錆剤や潤滑油等の有
機物も同時に取り除かれて循環水中にもたらされる。ク
リーンアップにおいては、このような有機物を含む循環
水を中空糸モジュールを装着した濾過塔5で濾過するこ
ととなり、そのために前述のような回復不可能な膜面汚
染が生じるのである。
なお、上述のような循環洗浄に先立って、各機器類や
配管、弁類等を部分的に洗浄するとともに洗浄廃水を系
外にブローして行う、いわゆるフラッシングを行うこと
もあるが、当該フラッシングによって取り除かれる前記
有機物の量はそれ程多くなり、また原子力発電所におけ
る定期検査後のクリーンアップに際しては、洗浄廃水が
放射性廃棄物の対象となるのでフラッシングを極力行わ
ないようにしているという事情もある。
上述したような有機物による汚染を受けた中空糸モジ
ュールの洗浄方法として、例えば過酸化水素や硫酸等の
薬品を使用して洗浄する方法も提案されているが、洗浄
設備に多額の費用がかかる、洗浄効果が不充分である、
洗浄廃液の処理が面倒である、等の問題点を有し、必ず
しも実用的な方法とは言えない。そのため、汚染された
中空糸モジュールを廃棄し、新品と交換するようなこと
も行われているが、中空糸モジュールが高価であるため
にこの方法は著しく不経済である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、復水処理に使用する中空糸モジ
ュールをクリーンアップ時における上述のような有機物
汚染から守ることが出来、しかも安価な費用で行うこと
の出来るクリーンアップ方法を提供するところにある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は系内に、中空糸モジュールを装着した濾過塔
を複数塔備えてなる復水処理装置を有する発電プラント
において、当該プラント起動時の系内クリーンアップを
行うにあたり、一部の濾過塔内に予め中空糸モジュール
に代えて、プリーツ状に加工した精密濾過膜シートから
なるプリーツ型精密濾過膜モジュールを装着しておき、
クリーンアップに際しては発電プラント系内を循環させ
る循環水を前記精密濾過膜モジュールを装着した濾過塔
を用いて濾過し、クリーンアップ終了後は、当該濾過塔
内に再び中空糸モジュールを装着して復水の濾過を行う
ようにすることを特徴とするものである。
〈作用〉 以下に本発明を詳細に説明するが、本発明方法を行う
に際しては、復水処理装置内の一部の濾過塔を、プリー
ツ型精密濾過膜モジュールを装着した濾過塔に変更する
だけでよく、設備的には第2図あるいは第3図に示した
ものと同じであるので、以下第2図あるいは第3図を用
いて本発明の実施態様の一例を説明する。
例えば、定期検査後の再起動に際しては、クリーンア
ップを行う前に先ず複数塔設置した濾過塔5の内の一部
の濾過塔、例えば濾過塔5A内に装着されている中空糸モ
ジュール10を取り外し、その代わりにプリーツ型精密濾
過膜モジュール(以下プリーツ型MFモジュールという)
を装着する。なお、他の濾過塔5Bには中空糸モジュール
10を装着したままとしておく。そして発電プラントのク
リーンアップに際しては、系内を循環させる循環水を前
記プリーツ型MFモジュールを充填した濾過塔5Aのみで濾
過し、他の、中空糸モジュール10を充填してある濾過塔
5Bには循環水を通水しないようにする。
本発明に用いるプリーツ型MFモジュールとは、例えば
第1図に示したような構造のものである。すなわち、膜
面に例えば1〜10μの微細孔を有し、かつプリーツ状に
加工した精密濾過膜(MF)シート19を、周壁に多数の孔
を穿った円筒形の内部コア20の周囲に巻き付け、更に当
該MFシート19の外側を同じく周壁に多数の孔を穿った円
筒形の外部コア21で保護し、内部コア20、MFシート19及
び外部コア21からなる円筒体の上端及び下端を、開口部
22を有する上部キャップ23及び下部キャップ24(但し、
下部キャップ24の開口部は図示していない)で固定して
なるものである。このようなプリーツ型MFモジュール25
は従来公知のものであって、使用時には当該MFモジュー
ル25の下部キャップ24の開口部を適宜の方法で封止し、
原水を当該MFモジュール25の外側から内側に通過させて
濾過水を当該MFモジュール25の内側に得、得られた濾過
水を上部キャップ23の開口部22から取り出すようにす
る。下部キャップ24に設けた開口部を封止する手段とし
ては、例えば第1図に示した如く当該キャップ24の外周
にオネジ部を設けておき、当該オネジ部にめくらキャッ
プを螺着する等の方法で行えばよい。
また、第1図に示したようなプリーツ型MFモジュール
25を、第3図に示した濾過塔5内に装着するには、例え
ば第1図に示した如く上部キャップ23の外周にオネジ部
を設けておき、当該オネジ部に、濾過塔5の仕切板9に
懸架出来るようなフランジを螺着し、当該フランジによ
ってプリーツ型MFモジュール25を仕切板9に懸架すると
ともに、当該フランジと仕切板9とをボルトで固定すれ
ばよく、これは前述した中空糸モジュール10の装着方法
と全く同じである。なお、プリーツ型MFモジュール25を
仕切板9に懸架する方法はこれに限らずいかなる方法で
もよい。また、このようなプリーツ型MFモジュール25
は、2本以上のモジュールを直列に連結して用いること
も出来る。
上述のようなプリーツ型MFモジュール25を装着した濾
過塔5Aにおける、クリーンアップ時の循環水の濾過方法
は、中空糸モジュール10を装着した濾過塔の場合と全く
同様であり、原水流入管13から濾過塔5A内に循環水を流
入させ、循環水を各プリーツ型MFモジュール25の外側で
濾過し、当該MFモジュール25の内側に得た濾過水を、仕
切板9の上方で集合して濾過水流出管11から取り出す。
なお、プリーツ型MFモジュールの濾過性能は、中空糸で
形成された従来の中空糸モジュールに比べるとやや劣る
が、クリーンアップ時には正常運転の場合ほど高度な濾
過を必要としないので十分に目的を達成することが出
来、特に、循環水中に溶出した防錆剤や潤滑油等の有機
物を、プリーツ状MFシートの膜面に付着させて、ほぼ完
全に除去することが出来る。
プリーツ型MFモジュール25を装着した濾過塔5Aを用い
てのクリーンアップを所定時間行うと、防錆剤や潤滑油
等の有機物が循環水中に溶出しなくなるので、その時点
で循環水の流路を切り換えて濾過塔5Aへの通水を停止
し、循環水を中空糸モジュール10を充填してある濾過塔
5Bに通水する。この状態でしばらく循環を続行し、循環
水の水質が所定の純度に達したら循環水をBWR型原子炉
1に供給して正常運転に移行する。そして、正常運転初
期においては、当該濾過塔5Bを用いて復水の処理を行
う。
一方、通水を停止した濾過塔5Aは、塔内のプリーツ型
MFモジュール25を取り外して、その代わりに中空糸モジ
ュール10を装着し、その後定格負荷に達した際に中空糸
モジュール10を装着した濾過塔5の全塔で復水の処理を
行う。取り外したプリーツ型MFモジュール25は通常使い
捨てとするが、プリーツ型MFモジュールの価格は同一サ
イズの中空糸モジュールの価格の約1/10と安価であるか
ら、中空糸モジュールを使い捨てにするよりははるかに
経済的である。
本発明においては、複数塔設置した濾過塔の内の総て
の濾過塔を、プリーツ型MFモジュールを装着した濾過塔
に変更する必要はなく、その内の一部を変更するだけで
クリーンアップを行うことが出来るが、以下に具体例を
上げてこれを説明する。
例えば、定格出力110万KWの発電プラントの場合、定
格運転(100%負荷)時の復水流量が約6,600m3/Hであ
り、これを処理するために、例えば直径5インチ、有効
長さ約2.2m、濾過面積約35m2の中空糸モジュールを1塔
あたり130本装着した濾過塔を5塔設置する。すなわ
ち、この時の中空糸モジュール単位濾過面積あたりの濾
過流速は、約0.3m/Hとなる。
これに対して、クリーンアップ時に処理すべき循環水
の流量は、概略200〜300m3/Hで、定格運転時の復水流量
に比べて著しく少ない。プリーツ型MFモジュールは、前
記中空糸モジュールと同一サイズのものでその濾過面積
が約15m2であり、例えば前記5塔の内の1塔にMFモジュ
ールを同じく130本装着して循環水を処理するとすれば
この時の濾過流速は約0.1〜0.15m/Hとなり、前記中空糸
モジュールの場合よりも低い流速で濾過を行うことが出
来る。なお、プリーツ型MFモジュールの標準的な濾過流
速は約1m/Hであるから、前記流速は充分に安全な濾過流
速というとこが出来る。
また、クリーンアップ終了後の正常運転に際しては、
復水流量の少ない低負荷から運転を開始するので、運転
当初はプリーツ型MFモジュールを装着した濾過塔を使用
せずとも残り4塔の、中空糸モジュールを装着した濾過
塔を用いて十分復水を処理することが出来、更に定格負
荷まで上昇させるのに通常1〜2ヵ月というような長期
間を要するので、正常運転開始後にプリーツ型モジュー
ルを装着した濾過塔から当該MFモジュールを取り外し
て、中空糸モジュールを装着し直すことも十分余裕をも
って行える。
〈効果〉 以上説明した如く、本発明はプリーツ型MFモジュール
の価格が、従来の中空モジュールのそれに比べて約1/10
と著しく安価であり、かつ性能的にもクリーンアップ時
の循環水処理に十分適用し得るものである点に着目して
なされたものであって、本発明によりクリーンアップ時
における従来のような中空糸モジュールの膜面汚染をほ
ぼ完全に防止することが出来るとともに、クリーンアッ
プ時に使用したプリーツ型MFモジュールを例え使い捨て
としてもコスト的には従来法に比べて十分安価となる。
更に、本発明は既存の設備をそのまま利用して行うこ
とが出来、新たな設備を要しないという利点も有するの
で極めて実用的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いるプリーツ型精密濾過膜モジュー
ルの一例を示す一部切欠き外観図、第2図は中空糸モジ
ュールを装着した濾過塔を備えたBWR型原子力発電プラ
ントの一例を示すフロー説明図、第3図は中空糸モジュ
ールを装着した従来の濾過塔の一例を示す縦断面図であ
る。 1……BWR型原子炉、2……タービン 3……復水器、4……復水ポンプ 5……濾過塔、6……混床式脱塩塔 7……昇圧ポンプ、8……加熱器 9……仕切板、10……中空糸モジュール 11……濾過水流出管 12……ディストリビュータ 13……原水流入管、14……中空糸 15……フランジ、16……座 17……ドレン管、18……空気抜き管 19……精密濾過膜シート 20……内部コア、21……外部コア 22……開口部、23……上部キャップ 24……下部キャップ 25……プリーツ型精密濾過膜モジュール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】系内に、中空糸モジュールを装着した濾過
    塔を複数塔備えてなる復水処理装置を有する発電プラン
    トにおいて、当該プラント起動時の系内クリーンアップ
    を行うにあたり、一部の濾過塔内に予め中空糸モジュー
    ルに代えてプリーツ状に加工した精密濾過膜シートから
    なるプリーツ型精密濾過膜モジュールを装着しておき、
    クリーンアップに際しては発電プラント系内を循環させ
    る循環水を前記精密濾過膜モジュールを装着した濾過塔
    を用いて濾過し、クリーンアップ終了後は、当該濾過塔
    内に再び中空糸モジュールを装着して復水の濾過を行う
    ようにすることを特徴とする中空糸モジュールを装着し
    た濾過塔を有する発電プラントのクリーンアップ方法。
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