JP2708043B2 - プラントの運転方法 - Google Patents

プラントの運転方法

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JP2708043B2
JP2708043B2 JP9024729A JP2472997A JP2708043B2 JP 2708043 B2 JP2708043 B2 JP 2708043B2 JP 9024729 A JP9024729 A JP 9024729A JP 2472997 A JP2472997 A JP 2472997A JP 2708043 B2 JP2708043 B2 JP 2708043B2
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哲朗 安達
俊雄 沢
隆行 松本
克己 大角
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はプラントの運転方法
に係り、特に、復水の浄化を行う中空糸膜フィルタの運
転方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の原子力発電所における復水浄化設
備は、その復水処理系のなかにプリコート型フィルタと
ベッド型脱塩器とを配設するのが普通であり、このよう
な復水処理設備の代表的な一例を図2に示す。 【0003】図2において、原子炉1で発生した蒸気2
は蒸気タービン3を回転させて発電機4で発電を行った
後、復水器5に入り、海水6により冷却され復水7とな
る。この復水中には配管等の腐食による固型状やイオン
状の不純物(酸化鉄が主体)が含まれており、発電所の
安全性や信頼性の向上のためには、これらの不純物を除
去することが必要である。 【0004】そこで、復水器5から復水ポンプ8を介し
て原子炉1に至る流路中にプリコートフィルタ16及び
ベッド型脱塩器10を設置し復水処理系を構成する。プ
リコートフィルタ16は、図3に示すように、濾過塔1
7に内蔵された多数の円筒状濾過エレメント18に粉状
のイオン交換樹脂を層状にプリコートし、このプリコー
ト層に復水を通水させることによって固型物を濾過する
ことを目的とする。また、脱塩器10は、塔内に粒状の
イオン交換樹脂を充填したもので、イオン状の不純物、
特に、復水器5から海水がリークした場合の塩素イオン
の除去を目的とする。 【0005】復水処理設備は、原子力発電プラントの低
放射能化に極めて大きく貢献している。しかし、プリコ
ートフィルタ16はプリコート材として粉状イオン交換
樹脂を用い、これを使い棄てにしているため、廃樹脂に
よる放射性廃棄物量の増加が問題となってきた。 【0006】そこで、近年、プリコート材を使用しない
方式のフィルタ、特に中空糸膜フィルタの適用が注目さ
れてきた。この公知例としては、例えば、特開昭49−97
67号,特開昭56−76208 号,特開昭59−4403号公報など
がある。この場合、図4に示すように、外径1mm程度の
中空状の中空糸膜21を数千本束にして充填した中空糸
膜モジュール22を約百本濾過塔17に装着し、水入口
19から流入した原水を濾過した濾過水を水出口20か
ら供給する。中空糸膜21の表面には0.1μm程度の微
小な孔が多数あいており、この面で復水中の固形状の不
純物を除去する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように中空糸膜フ
ィルタは膜表面で直接固形物を捕捉するため、プリコー
ト材を介して固形物を捕捉するプリコートフィルタのよ
うに、プリコート材が廃棄物として生成する問題がない
のが特長である。 【0008】しかし、図5に示すように、固形物を直接
捕捉するため固形物の種類によっては膜面に固着して膜
のポアを閉塞することがあり、膜を洗浄しても固着物を
膜面からはく離,除去できない場合があった。図5中、
23は中空糸膜、24は膜ポア、25は膜目詰り物質を
示す。洗浄操作が良好に行われないと、中空糸膜フィル
タの初期差圧上昇が生じ、濾過差圧上昇速度の増大によ
り膜洗浄頻度の増大を招く結果となり、膜の交換又は薬
品洗浄を必要とする問題があった。 【0009】本発明の目的は、中空糸膜フィルタからの
廃棄物量を増加させずに、膜目詰りの少ない中空糸膜フ
ィルタを実現できるプラントの運転方法を提供すること
にある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的は、中空糸膜フ
ィルタを用いて復水中の不純物を除去するプラントの運
転方法において、プラントの起動運転前に前記中空糸膜
フィルタの表面に酸化鉄又は水酸化鉄をプリコートする
プリコート処理を行い、プラント定常運転中の前記中空
糸膜フィルタの逆洗後には前記プリコート処理を行わず
に運転することにより達成される。 【0011】中空糸膜フィルタの膜に固着して膜のポア
を閉塞し易い固形物は、不定形の非晶性・粘着性の物
質、又は膜のポアの大きさに近い比較的小粒径の物質で
あることがこれまでの濾過試験等から判っており、微小
水酸化鉄,油,有機物がその一例である。原子力プラン
トの復水において、これらの物質が復水中に認められる
のは、定期点検等で運転休止の状態から運転を再開する
時期にほとんど限られており、定常運転時ではこれらの
膜の目詰り促進物質は非常に少ない。 【0012】従って、本発明のように、プラントの起動
運転前に中空糸膜フィルタの表面にプリコート材をプリ
コートすることにより、目詰り促進物質である固形物が
復水中に多く存在する時期に、プリコート材が固形物を
捕捉して固形物が中空糸膜フィルタの膜表面に到達する
ことを防止できるので、中空糸膜フィルタの膜目詰りを
効果的に抑制することができる。また、このようにプリ
コートの必要な時期、即ちプラントの起動運転前にプリ
コート操作を限定することにより、プリコート材による
廃棄物量の増加を極力抑えることができる。 【0013】更に、プリコート材として酸化鉄又は水酸
化鉄を1g/m2 程度プリコートすることにより、酸化
鉄又は水酸化鉄が有する優れた固形物の捕捉性能を利用
して、少ない量のプリコート材で固形物を効率的に捕捉
することができる。この効果の詳細は、図7を用いて後
述する。 【0014】また、酸化鉄又は水酸化鉄は剥離性も良い
ので、中空糸膜フィルタを洗浄する際に、プリコート材
自身が中空糸膜フィルタの膜目詰りを起こすことも防ぐ
ことができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の一
実施例について詳細に説明する。 【0016】原子炉1で発生した蒸気2は、蒸気タービ
ン3を回転させて発電機4で発電を行った後復水器5に
入り、海水6により冷却されて復水7となる。復水7
は、復水ポンプ8により復水浄化系を構成する中空糸膜
フィルタ9と脱塩器10に供給され、浄化された給水1
1として原子炉1に給水される。 【0017】中空糸膜フィルタ9の上流側にはプリコー
ト材注入配管が接続されており、プリコート材タンク1
2内で撹拌機14で撹拌されているプリコート材13を
プリコートポンプ15で送入する。 【0018】プリコート材はプラントの起動前浄化運転
並びに起動運転の直前のプラント停止時又は起動運転中
に復水中に注入する。図6は中空糸膜の外表面にプリコ
ート材の層が形成された状態を示す。起動前浄化運転時
や起動運転時、膜目詰り物質が復水中に含まれていて
も、プリコート材13の層で捕捉されるため、膜面に膜
目詰り物質が到達するのが極力抑えられ、膜目詰りをで
きるだけ少なくすることができる。プラントの運転が定
常になれば、復水中の膜目詰り物質も減少するので、通
常の方式、即ち、膜で直接固形物を捕捉する方式で良
く、プリコート材による廃棄物量の増加はほとんど問題
とならない。 【0019】なお、プリコート材の粒径は膜のポアより
大きく、1μm〜10μmが望ましく、耐圧縮性があ
り、結晶性のものが良い。例えば、結晶性の酸化鉄Fe
23やFe34があげられる。 【0020】又、プリコート材として中空糸膜フィルタ
の洗浄によって生じるスラッジ(酸化鉄,水酸化鉄が主
体)を使用すれば廃棄物量の増加は全くなくなる。 【0021】図7は本発明の一実施例に基づく運転方法
を用いて行った実験結果である。供試した中空糸膜フィ
ルタは、外径1.2φ ,内径0.7φ ,長さ2mの中空
糸膜を総膜面積1.3m2にモジュール化したもので、濾
過流速は0.2m/h とした。模擬復水中の固形物は、
実際のプラントの運転を想定し、起動時として非晶性水
酸化鉄Fe(OH)30.2μm、定常時として結晶性酸化
鉄Fe231μmを用いた。結果としては、固形物捕捉
量と濾過差圧上昇の関係と洗浄後の濾過差圧の回復性を
評価した。 【0022】従来例の場合、起動時想定の固形物を捕捉
すると濾過差圧上昇が大きく、定常時想定の固形物では
濾過差圧上昇が小さくなった。洗浄設定圧力上昇0.3k
g/cm2 に達したので空気バブリングと水逆洗で洗浄し
たところ、従来例では運転開始時に比べ0.15kg/cm2
の初期差圧上昇が認められ、起動時想定の非晶性酸化鉄
で膜のポアが閉塞したものと推察された。 【0023】次に、本実施例の場合は、運転開始前にプ
リコート材として結晶性酸化鉄Fe231μmを1gF
e/m2 プリコートしたところ、起動時,定常時の濾過
差圧上昇は従来例とほぼ同じであったが、洗浄後の濾過
差圧の回復性が非常に良く、Fe23のプリコートによ
り、起動時想定の固形物による膜目詰り防止に顕著な効
果があることが明らかになった。 【0024】なお、運転中にプリコート材を注入する方
式、即ちボディーフィード方式も試みたが、運転前のプ
リコート方式とほぼ同等の効果が得られ、いずれの方式
でも適用可能であることがわかった。 【0025】 【発明の効果】本発明によれば、目詰り促進物質である
固形物が復水中に多く存在するプラントの起動運転前
に、少ない量の酸化鉄又は水酸化鉄(プリコート材)に
より固形物を効率的に捕捉し、固形物が中空糸膜フィル
タの膜表面に到達することを防止できるので、中空糸膜
フィルタの膜目詰りを効果的に抑制することができる。 【0026】また、プリコートの必要な時期、即ちプラ
ントの起動運転前にプリコート操作を限定することによ
り、プリコート材による廃棄物量の増加を極力抑えるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の系統図。 【図2】原子力発電所の復水浄化設備の一例の系統図。 【図3】プリコートフィルタの構造図。 【図4】中空糸膜フィルタの構造図。 【図5】膜の目詰りの説明図。 【図6】本発明による膜の目詰り防止効果の説明図。 【図7】本発明の一実施例の効果を示す図。 【符号の説明】 1…原子炉、3…蒸気タービン、4…発電機、5…復水
器、8…復水ポンプ、9…中空糸膜フィルタ、10…脱
塩器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21F 9/06 511 G21C 19/30 C (72)発明者 大角 克己 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭63−252507(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.中空糸膜フィルタを用いて復水中の不純物を除去す
    るプラントの運転方法において、 プラントの起動運転前に前記中空糸膜フィルタの表面に
    酸化鉄又は水酸化鉄をプリコートするプリコート処理を
    行い、プラントの定常運転中の前記中空糸膜フィルタの
    逆洗後には前記プリコート処理を行わずに運転すること
    を特徴とするプラントの運転方法。
JP9024729A 1997-02-07 1997-02-07 プラントの運転方法 Expired - Lifetime JP2708043B2 (ja)

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