JPS63107711A - ボイラ復水中のクラツド除去用濾過器 - Google Patents

ボイラ復水中のクラツド除去用濾過器

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JPS63107711A
JPS63107711A JP25183486A JP25183486A JPS63107711A JP S63107711 A JPS63107711 A JP S63107711A JP 25183486 A JP25183486 A JP 25183486A JP 25183486 A JP25183486 A JP 25183486A JP S63107711 A JPS63107711 A JP S63107711A
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condensate
filter
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boiler
pore diameter
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Chikao Satoie
千賀男 郷家
Takahiro Oshita
孝裕 大下
Ryuichi Ishikawa
龍一 石川
Kiyotaka Tsukada
輝代隆 塚田
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Ibiden Co Ltd
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Ebara Corp
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火力発電所及び原子力発電所等に設置されて
いるボイラにおいて、該ボイラ復水中のクラッドを捕集
・除去し、その復水の浄化処理を行なうための多孔体セ
ラミックスからなるボイラ復水中のクラッド除去用濾過
器に関するものである。
〔従来の技術〕
発電プラントの汽水循環系統に使用される水は、′腐食
及びスケール生成など水質に起因する除害を避けるべく
、プラントの形式、圧力、温度などに応じた適正な水質
を保持することが必要である。
特に大容量プラントでは、蒸発条件の上昇に伴うボイラ
構造、及びボイラを始めとする付属機器の構成材の複雑
化、事故の未然防止、高効率運転の為によシ高度の水質
が要求される・火力発電所において、復水処理装置が普
及し始めた1950年代の後半から1960年代の前半
にかけては、混床式イオン交換脱塩塔の前段にプレー−
)濾過機を設けて、復水中に含まれている懸濁状物質(
クラッドと称す)の一部を前置濾過器で捕捉し、濾過器
を通過する微粒子状クラッドを脱塩塔で除去する方法が
一般に採用されていた。
1960年代の後半からは、超臨界圧の大盤火力発電所
が急速に増加し、1ユニツトの発電容量が45万kWt
″越えるものも多く、これらはベースロード用発電装置
として使用されて1にた@このようなプラントにおいて
は、復水中のクラッド濃度は通常運転時で20−50μ
m/1と比較的低いレベルで安定していることと、前置
濾過器のクラッド除去率が期待したほどの高い値が得ら
れないこと、さらに前R濾過器の建設費が高いことなど
の理由から、前fft濾過器を省略してイオン変換脱塩
塔単独で復水を処理する方式が広まった。
最近の化石燃料の入手難から、原子力エネルギーを利用
した発電設備が徐々に増加してきて、1984年現在原
子力の占める発電設備容量は1500万kWを越え、全
発電容量の13%に達している。原子力発電設備の稼動
率が高まるにつれて、従来ペースロード用として使用さ
れてきた大盤火力発電設備の一部は電力消費量の多い時
間帯にだけ運転を行なうピーク四−ド用として利用され
る傾向が現われてきている。
ビークロード用ユニットは、当然のことながら装置の起
動・停止が頻繁に行なわれるわけで、それも短時間に停
止状態から足格出力まで上昇させることが望ましい。
ボイラ・タービンを停止状態から再起動すると、急激な
流量変動などによって、系統内に蓄積されていた酸化鉄
を主属分とした多量のクラッドが復水中に懸濁して復水
処理装置に持ち込まれる。
この起動時におけるクラッドの量は、ボイラ呈式によっ
ても異なるが通常全鉄濃度で数十から数百μt7tと時
間的に大幅に変動する@ときには、数千μf/lに達す
ることもある〇この多量のクラッドを含んだ復水を脱塩
塔に流すと、イオン交換樹脂を汚染し、圧力損失が増加
するので、高速イオン変換する場合の障害となる。さら
に復水中のクラッド濃度が高い間は発電出力を上昇させ
ることができないので、復水処理装置としては以前にも
増して短時間に効率よくクラッドを除去する能力をもつ
次ものが要求されるようになった0 このような発電プラントにおいては、脱塩塔の前に前f
l濾過器を設けてクラッド除去性能を高めると共に、後
段の脱塩塔にかかるクラッドの負荷を低減して脱塩塔再
生間隔を伸ばすなど、復水処理装置の効率的な運用を図
る動きがでてきた。
一方、加圧水屋原子力(PWR)発電プラント用復水脱
塩装置は、すでに8年以上の運転実績を持ち、2次系水
質管理にその性能を十分に発揮している@しかし、さら
に2次系構成機器の健全性を高めプラント全体の信頼性
を向上させる必要性から、2次系水質に対し、よシ厳し
い目標値の提案がなされている。この新しい要求水質に
対処するため、現在、研究・開発が進められている。
これらの火力発11Lあるいは原子力発電のボイラ復水
中のクラッドを除去するための前置濾過器としては、従
来、粉末セルローズt−濾過助剤としたプレコート型の
ものがもっばら使用されていたのであるが、ボイラ起動
時のクラッド除去能力を鉄除去率についてみると60〜
70%しか得られず、必ずしも満足できるものとは言い
碌<、耐熱温度も80℃以下と低いものであった。
近年、これに対処するために、粉末樹脂を用い次プレコ
ートフィルターが普及しているが耐熱温度が140℃以
下であシ、まだ十分とは云い難い。
さら慎これらプレコート型のろ過器は、F″M等へ濾過
助材をプレコートする方法及び逆洗方法が非常に複雑で
ある。また、プレコートし九f過助材を水に流すことに
より濾過エレメント表面に押しつけ、維持しているため
、流量が少なくなり1ハ停止した場合は濾過助材がはく
離脱路することがある。この場合、濾過エレメントのa
I類によっては、濾過助材が濾過水1tilK漏れ出し
てくる。このためプレコートした濾過助材を安定に保つ
九めには、常に定められた最低流量を保つ必要があると
云う欠点があった◎同時に濾過助材を用いるため、フロ
ーが複雑化しその結果建設費及び運転費が大きくなると
云う欠点があり之。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来のボイラ復水中のクラッド除去用濾過器
は、使用温度に限界がめるため第7図に示すように、復
水器24によって冷却された比較的低温の後水系統にて
クラッドを除去し、同時に復水脱塩装置26の負荷を軽
減するために、復水脱塩装置126の前段に設置されて
いた。
第7図において符号21はボイラ、22は高圧タービン
、23は低圧タービン、24は復水器、25は濾過器、
26は復水脱塩装置、27は低圧復水加熱器、28は高
圧復水加熱器を示す。
このろ過器は通常、予備基′!!−含む複数基−よシ構
成されておシ、運転時間は、通常運転時で一週間あるい
はそれ以上、時には一基一ケ月近く運転すると云う事も
ある。しかしながら、ボイラ起動時の如きクラッド濃度
が高いときは、わずかに30分至2〜3時間程度の場合
もある。
ま次、第7図に示すように、濾過器は、通常汽水循環系
統において全体の循環量のたかだか30チ程度しか占め
ない低圧タービンからの循環水をf遇するものであシ、
濾過液は未濾過液と再びまじシ合うため、クラッドは系
全体からみると一部しか除去されないことになる。セし
てボイラを定常運転するにはクラッド濃度をある値よシ
常に小さくする必要があることから、濾過を行うのに長
時間を要することになる〇そのため、近年では高温の復
水中のクラッドを除去することが可能な高勾配電磁フィ
ルターが開発されている。
高勾配!磁フィルターは、フィルター内部に磁気勾配が
大きく、耐食性の優れているたとえば8US 430 
mの磁性材料の充填材を内蔵しておシ、その充填材を¥
!L磁コイルから発生する磁場で電磁石とし復水中の鉄
分等を除去するものである。
この高勾配電磁フィルターは、高温・高圧での使用が可
能な九め、汽水循環系統のうち、全体の循環量の約70
%〜100%t−占める高温復水側に設置することがで
き、復水中のクラッド粒子金糸全体として効率よく除去
することが可能である。
しかしながら、本装置の採用により復水中に含まれるr
 −Fe2O2、Fe1O4等の強磁性体を除去するこ
とは可能であるが、常磁性体であるα−F61.O。
の除動率は悪くその他の金属化合物である非磁性体の分
離・除去は不可能である。従ってクラッド除去性能は十
分とは云い難い。即ちボイラ起動時には、ブラッド粒子
として多量のα−Fe、O,、さらにはその他の金属化
合物が含まれるので、高勾配電磁フィルターを使用して
も、定常運転に達する1での時間f:短縮することは不
可能である。
一方、加圧水型原子力発電プラントにおいては、汽水循
環系統において全体の一部しか占めない復水器下流K濾
過器を設置することは、現在提案されている厳しい目標
値を達成することは非常に困難である。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
ボイラ復水中のクラッド除去用濾過器において、高温・
高圧復水中のクラッドを短時間で効率よく除去可能なボ
イラ復水中のクラッド除去用濾過器を提供することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記目的に鑑みて、耐熱性、耐食性にす
ぐれ、平均細孔径をa1〜600Amの間で任意に製作
でき、さらに材質が安定しているため溶出物が発生せず
、液の汚染が全くないセラミックス多孔体をr過エレメ
ントとして用いることによシ、本発明を完成した@なお
、気孔径のコントロールは、■フィルターを形成する時
に使用する粒子の大きさを変え、或いは0粒子の粒度分
布を変えるなど公知方法によシ行いうる。
また、後で述べる母体上に平均細孔径の小さい薄膜を形
成するには、微粒の多い粒子を母体表面に付着させるこ
とによ多孔径の小さい1!Xを形成することができる。
また、微粒子を塗布した後再度の焼成を行う場合、先に
骨材を焼成した温度よシも低い温度で焼成すると微細気
孔の膜が得られる。焼成温度によシ微粒子の結晶成長が
変るからである。
特に、実施例に記載し九炭化ケイ累微粉末を使用した場
合焼成条件によシ細孔径の大きさを容易にコント党−ル
できる。
本発明は、ボイラ復水中にtまれるクラッドを高温条件
下で除去するためのフィルターがセラミックス多孔体に
よp構成されていることを特徴とするボイラ復水中のク
ラッド除去用濾過器に関するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、セラミックス多孔体を、耐熱性にすぐれてい
るため、汽水循環系統において、全体循環水量の70%
〜100%前後を占める高温の復水からクラッドを除去
するのに−恰轡守チー゛    使用することによシ、
系全体におけるクラッド除去効率を大幅に同上させるこ
とができるものである@特に発電プラントにおけるボイ
ラ・タービンを停止状態から再起動する際に発生する復
水中のクラッドは、定常運転時よシはるかに多く、シか
も鉄化合物の総量は全鉄濃度で数十から数百μt7tと
時間的に大幅に変動する。ときには数千μf/lに達す
ることもある。
本発明のクラッド除去用濾過器を高温復水側に設置する
ことによシ、全汽水中にtすれるクラッドを効率よく除
去でき、起動時から定常運転に達するまでの時間を大幅
に短縮することが可能となった@ 本発明のクラッド除去用濾過器を構成する多孔体セラミ
ックスの気孔径は一掃集・分離するクラッドの粒径に従
って決定される。通常クラッド粒子の粒径はcL1〜2
0μmであシ、そのうち大部分が1μm以上であるため
、フィルターエレメントの平均気孔径は20μm以下で
あるのが好ましい@ なお気孔径は水銀圧入法によシ測足される値である。
また、本発明者らは、気孔径の粗い多孔体上母体とする
と共に、この母体の流体流出側の面に薄膜を形成して構
成したセラミックス多孔体のエレメントを用いボイラ復
水をF遇することにより、効率よくクラッド粒子を除去
できるボイラ復水中のクラッド除去用濾過器を完成した
多孔性母体の平均気孔径線1〜600μm1気孔率は2
5容量−以上あるのが好ましい。このような構造によっ
てフィルタ一本体の強度を保持することができ前記薄膜
を形成した場合においても濾過抵抗を抑えることができ
るからである。
また、前記薄膜は、平均気孔径をクラッド粒子と同等以
上、具体的にはα1〜20μmの範囲とし、膜厚を5’
w50/Jmとしたものが好ましい・tた前記母体の気
孔径は前記薄膜のそれよシも十分大とする0このような
構造にすることによシ、ボイラ復水中のクラッドを前記
母体の気孔で捕集・分離し、さらに前記母体にて捕集中
分離でミなかつ次微細粒子は前鱈ピ薄膜にて捕集・分離
する構造となシ、全体として、微細なりラッド粒子をも
効率よく分離・除去することが可能である。
このフィルターエレメントの再生は、通常運転時は、逆
洗によって行なうことができる。さらに逆洗によって再
生が不可能になった場合には、エレメントを取りはずし
、塩酸、フッ酸中での超音波洗浄等によって再生が可能
である。
セラミックフィルターエレメントは、主として炭化ケイ
素、窒化ケイン、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、
サイア日ン、コージェライト、ムライトから選ばれるい
ずれか1m又は2種以上からなる多孔体であることが好
ましい。
これらの材料は耐蝕性に優れ、機械的強度も大きいから
である。
さらに本発明者らは、気孔径の粗い多孔体を母体とし、
°この母体の流体流入側の面に薄膜を構成したエレメン
トを用いて表層濾過することにより、効率良くクラッド
粒子を除去できるボイラ復水中のクラッド除去用濾過器
を完成した〇この場合においても、母体及び薄膜の気孔
径は、前述のボイラ復水中のクラッド除去用濾過装置と
同一である0このフィルターエレメントの再生は、主に
、逆洗によって行なうことができ、長期にわたって安定
した運転が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明によるボイラ復水中のクラッド除去用濾過
器の実施例を図面に基づいて説明するO 第1図において、1は濾過エレメントでちゃ、−mに開
口部2を有する長尺の筒状体に形成場れ、−過されるボ
イラ復水は、復水入口9から濾過器に導入され、エレメ
ント1の外周面から濾過エレメント内部に流入し、開口
2から浄化された液となって流出し、復水出口10から
排出される。なお、再生する際には、加圧空気入口11
より加圧空気を導入し、濾過エレメントの外側に付着し
たクラッドを剥離させ、逆洗液は排出口12より排出せ
しめる。
第2図は、エレメントの取付は構造図であυ、第5図は
第2図のAの部分の拡大図である。
エレメント1は、開孔部2@で固定7ランジS及び固定
ボルト4によって、ボイラ復水の上流側及び下[11を
画成する支持板6に固定して取付けられる。なお、5は
パツキンである。
エレメント1は、この実施例の場合、気孔径の異なる復
水流入側の母体7と流出側の薄膜8とから構成されてお
り、母体7、薄膜8とも耐熱性、耐食性を有するセラミ
ックス多孔体であるO 薄膜8は、母体7によって補集されなかつ友微細なりラ
ッド粒子を捕集・分離するために、f過対象のクラッド
粒子の粒径分布に応じた平均気孔径(′fI−とえばα
1〜20μm)とし、母体7は薄膜8よりも気孔径を十
分大とし、かつ強度の面から厚さを大きく形成しておく
次に、f7J2図に示されるような構造のフィルターの
製造方法を具体的に説明する。
出発原料として平均粒径12Bμmの炭化ケイ素微粉末
七使用した0該炭化ケイ素微粉末は、946重量−がβ
型結晶よシなシ、α69重量%の遊離炭素、[1L17
重量うの酸素、0.O5i量俤の鉄及びα0SZiiチ
のアルミニウムを含有してい友。
該炭化ケイ素微粉末100重を部に対しポリビニルアル
コール53量部、水300.i量部を配合し、ボールミ
ル中で5時間混合した後乾燥した。
この乾燥混合物を適量採取し、直径約01■の顆粒状と
した後金属製押し型を用いて5001g/cm”の圧力
でラバープレス成形を行ない、第2図の7に示す如きp
#名約10鰭のフィルターエレメントの形に加工した。
得られた成形体を黒鉛製ルツボに装入しタンマン凰焼成
炉を使用し1気圧アルゴンガス雰囲気中で焼成した。
焼成は、2.5℃/分の割合で2200℃鷹で昇温し、
この温度に6時間保持した。
得られ次焼結体は平均気孔径が160μm1気孔率が4
8容t%の板状結晶よりなる炭化ケイ素質多孔体であっ
た@ 次いでこの炭化ケイ素質多孔体に、@記炭化ケイ素粉末
100重量部とポリビニルアルコール10重量部、水1
oaz@部とをボールミル中で5時間混合した粘稠スラ
リーを流し込み5分間保持した後排出した。この結果前
記炭化ケイ素質多孔体内面に膜厚15μmの炭化ケイ素
膜が形成された。次いで、この炭化ケイ素膜が形成され
た炭化ケイ素質多孔体を乾燥し、再びタンマン炉中に装
入して1気圧のアルゴンガス雰囲気中で2.5で7分の
割合で1800t:まで昇温せしめ、1800℃に1時
間保持して焼成したO このようにして得られたフィルターエレメントの内面に
は平均気孔径6μmの微細気孔を有する炭化ケイ素質薄
膜が強固に結合されてい九〇上記構成のエレメント1t
−通過するボイラ復水中のクラッド粒子は、第5図に示
すような、気孔径の大きい母体・7によって大部分のク
ラッド粒子が捕集され、母体7によって捕集できなかっ
た微細なりラッド粒子がさらに薄膜8によって捕集−分
離されクラッドをtまない復水が下流側に放出される。
前記構造のエレメントは、母体7の気孔径が大きく、気
孔率が大であるから濾過抵抗は少なく、1次薄膜8は気
孔径が小さく気孔率が小さくても、その膜厚が薄いため
、通過復水の圧力損失を低減できる。
本発明のボイラ復水中のクラッド除去用濾過器は、高温
・高圧での使用が可能であるため、第6図に示す如く汽
水循環系統において、全体循環水量の70%〜100%
前後を占める高温の復水のろ過に使用でき、系全体にお
けるクラッド除去効率を大幅に向上させることができる
特に発電プラントにおけるボイラ・タービンを停止状態
から再起動する際に発生する多重のクラッド粒子を系全
体として効率よく除去できるので、起動時から定常運転
に達するまでの時間を大幅に短縮することが可能となる
第4図は別の実施例におけるエレメントの取付は構造図
を示し、第5図は第4図のBの部分の拡大図を示すもの
で、第2図に示す実施例にしいて、?l#膜8を復水入
流側にもうけた場合に相当する。
次に、第4図に示す構造のフィルターの製造方法を具体
的に説明する。
平均粒径が80μmのアルミナ粉末を前記実施例と同様
にして!!#Ifi L7を後ラバープレス成形し、次
いでその成形体表面に平均粒径α5μmの電解!グネシ
ア粉末100重量部に対し5チのポリビニルアルコール
水溶液250重量部管理合し分散した液をスプレー塗布
し、表面に1107Jの膜を形成し九〇 この成形体t−酸化炉に装入して107分の昇温速度で
最高温度1600℃まで昇温し、3時間保持した。
得られたセラミックフィルターエレメントの母材の気孔
率は45容童チ、平均気孔径は4sμm1薄膜の平均気
孔径はt8μmであシ、母材と強固に結合していた0 この例の場合、ボイラ復水中のクラッド粒子は前記薄膜
8においてほとんど分離・除去される。従って、母材7
によって捕集されるクラッド粒子は非常に少なく、逆洗
も容易に可能となるO この例においても、第6図に示す位置へのろ過器の設置
が可能であシ、ボイラ復水中に含まれるクラッド粒子を
効率よく除去・分離できる。
〔発明の効果〕
セラミックス多孔体よりなるボイラ復水中にtすれるク
ラッド除去用濾過エレメントを用いることによル、下記
の効果が得られる。
(1)  従来のボイラ復水中に含まれるクラッド除去
用濾過器には性能に限界があシ、特にボイラ起動時に性
能が十分に発揮されず、ボイラ・タービンの停止状態か
ら再起動及び定常運転に達するまで長時間必要、であっ
たが、本発明のろ過器では、このような問題点が的確に
排除され、ボイラ復水中にtまれるクラッド除去用濾過
器として優れた性能を発揮する。
(2)従来用いられているプレコート麗r過器は、濾過
助材のプレコート及び逆洗工程が複雑ででめったが、本
発明のろ過器は、簡単な逆洗又はエレメントのみの塩酸
、フッ酸による超音波洗浄による洗浄が可能となる。
(3)加圧水型原子力発電所の信頼性を向上させる必要
性から要求される2次系水質の向上は、現在、研究・開
発が進められているが、本発明のろ過器を用いることに
よル、信頼性を同上可能となる。また沸騰水域原子力発
電所におけるボイラ復水中のクラッド除去においても同
様の効果を得ることができる。
なお、本発明のボイラ復水中のクラッド除去用濾過器は
、特に高温用として優れた性能を発揮するが、低温時で
も同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の全体図、第2図はf過エレ
メント取付構造図、第5図は第2図のA部分の拡大図、
第4図は別の実施例におけるエレメント取付構造図、第
5図は第4図のB部分の拡大図である。ま九、第6図は
本発明のろ過器を設置した場合の発電プラントにおける
ボイラまわりのフローシート、第7図は、従来のろ過器
を使用し次場合のフローシートである01・・・ニレメ
ン)、2−・・開孔部、3・・・固足フランジ、4・・
・固足ポル)、5−・・パツキン、6・・・支持板、7
・・・母体、8−・・薄膜、9・・・復水入口、10・
・・復水出口、11・・・加圧空気入口、12・・・排
水出口、21・・・ボイラ、22・・・高圧タービン、
23・・・低圧タービン、24・・・復水器、25・・
・濾過器、26・・・復水脱塩装置、27・・・低圧復
水加熱器、28・・・高圧復水加熱器 特許出願人 株式会社荏原製作所 同  イビデン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、セラミックス多孔体よりなる単数又は複数個のエレ
    メントから構成されていることを特徴とするボイラ復水
    中のクラッド除去用ろ過器。 2、前記エレメントは、母体と該母体の流体流出側表面
    に形成された薄膜からなり、且つ母体の気孔径が前記薄
    膜の気孔径より大である特許請求の範囲第1項記載のろ
    過器。 3、前記エレメントは、母体と該母体の流体流入側表面
    に形成された薄膜からなり、且つ母体の気孔径が前記薄
    膜の気孔径より大である特許請求の範囲第1項記載のろ
    過器。 4、前記薄膜の膜厚が5〜50μ、平均気孔径が0.1
    〜20μの範囲内のものである特許請求の範囲第2項又
    は第5項記載のろ過器。 5、前記セラミックス多孔体は、主として、炭化ケイ素
    、窒化ケイ素、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、サ
    イアロン、コージェライト、ムライトから選ばれたいず
    れか1種又は2種以上よりなる多孔体である特許請求の
    範囲第1項乃至第4項の何れか1つに記載のろ過器。 6、前記母体の平均気孔径が1〜600μ、気孔率が2
    5容量%以上である特許請求の範囲第1項乃至第5項の
    何れか1つに記載のろ過器。
JP25183486A 1986-10-24 1986-10-24 ボイラ復水中のクラツド除去用濾過器 Pending JPS63107711A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0325399A (ja) * 1989-06-23 1991-02-04 Toshiba Corp 原子力発電設備用ろ過システム
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