JPH0324909Y2 - - Google Patents

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JPH0324909Y2
JPH0324909Y2 JP10286386U JP10286386U JPH0324909Y2 JP H0324909 Y2 JPH0324909 Y2 JP H0324909Y2 JP 10286386 U JP10286386 U JP 10286386U JP 10286386 U JP10286386 U JP 10286386U JP H0324909 Y2 JPH0324909 Y2 JP H0324909Y2
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lip
load
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oil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、油圧緩衝器のシール装置に関し、特
に、その最圧縮時にシリンダの上端側にピストン
ロツド側からの衝撃力を受けることがある油圧緩
衝器のシール装置としてのオイルシールの改良に
関する。
〔従来の技術〕
シリンダ内にピストンロツドの先端側を挿通さ
せてその伸縮を可とする油圧緩衝器のシール装置
としてのオイルシールは、従来から種々提案され
ているが、一般的な従来提案としては、例えば、
第2図に示すようなものがある。
即ち、上記のオイルシールは、シリンダ1の上
端側における作動油の外部への漏出を防止するこ
とを主目的として配設されるもので、当該従来例
にあつては、シリンダ1の上端に配設されてシリ
ンダ1内に先端側が挿通されるピストンロツド2
の外周面にその内周側面が摺接することとなるよ
うに配設されている。
そして、上記オイルシールは、全体に環状に形
成され弾性体Sと芯金Mとからなるとし、弾性体
Sは外周側に立ち上り形成された基部S1と、当該
基部S1の上端から内周側に一体に延設形成された
リツプ部S2とを有してなり、当該リツプ部S2の内
周面上段のダストリツプS3、内周面下段のオイル
リツプS4がそれぞれ前記ピストンロツド2の外周
面に摺接している。また、芯金Mは上記基部S1
埋設されるように立ち上り形成された荷重支持部
M1と、当該荷重支持部M1の上端を内側に彎曲し
て形成された荷重受部M2と、当該荷重受部M2
一体に連設され上記リツプ部S2に埋設されるよう
に形成されたリツプ補強部M3とを有してなる。
なお、オイルリツプS4の外周には、スプリング
sが介装されていて、当該オイルリツプS4をピス
トンロツド2の外周面に押し付けるように附勢し
ている。
従つて、シリンダ1内にピストンロツド2が侵
入するときには、ピストンロツド2の外周面に摺
接するオイルシールのリツプ部S2のダストリツプ
S3が所定の除塵作用を可とすると共に、シリンダ
1内からピストンロツド2が退出するときには、
ピストンロツド2の外周面に摺接するオイルシー
ルのリツプ部S2のオイルリツプS4が所定の作動油
掻き落し作用と油膜形成作用とを可とすることと
なる。そして、上記各作用時に上記ダストリツプ
S3およびオイルリツプS4が必要以上に撓まないよ
うに、芯金Mのリツプ補強部M3が所謂保持機能
を果している。
また、ピストンロツド2がシリンダ1内を大き
く下降してピストンロツド側のバンプラバ3がシ
リンダ側のストツパ4に衝突される際の衝撃力
は、オイルシールにおいて、弾性体Sで吸収され
ると共に当該弾性体Sで吸収されなかつた衝撃力
が芯金Mの荷重受部M2に作用することとなる。
そして、荷重受部M2と連設形成された荷重支持
部M1が上記衝撃力を軸方向力として下方のベア
リング5を介してシリンダ1に伝播し、当該シリ
ンダ1において上記軸方向力が吸収されることと
なるように機能するとしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記した従来提案にあつては、
オイルシールのリツプ部S2、特に、オイルリツプ
S4が所定の作動油掻き落し作用および油膜形成作
用を達成しないこととなる危惧がある。
即ち、前記した従来提案にあつては、油圧緩衝
器の最圧縮時にシリンダ側にピストンロツド側が
高速で衝突される際の衝撃力は芯金Mの荷重受部
M2に伝播されることとなるが、当該荷重受部M2
は荷重支持部M1の上端を内周側に折り曲げるよ
うにして彎曲形成されているので、上記衝撃力に
よつて容易に折り曲げられ、結果として、その内
周側に連設形成されたリツプ補強部M3の先端が
上記荷重受部M2への衝撃によつて設定以上に旋
回下降されることとなる。
そして、上記リツプ補強部M3の先端が旋回下
降されると、リツプ部S2におけるオイルリツプS4
がピストンロツド2の外周面に摺接しなくなり、
当該オイルリツプS4の所定の諸作用が行なわれな
くなる危惧がある。
即ち、従来提案におけるオイルシールの芯金M
は、均一肉厚のものを折り曲げて形成するように
しているので、上記したような不都合を生じるも
のである。
そこで本考案は、前記した事情に鑑み、油圧緩
衝器の最圧縮時にシリンダの上端側にピストンロ
ツドの上端側が高速で衝突されることがあつて
も、オイルシールの変形等を招来することがない
ようにした油圧緩衝器のシール装置を新たに提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記した問題点を解決するために本考案に係る
油圧緩衝器のシール装置の構成を、弾性体と芯金
とで環状に形成されピストンロツドの外周面にそ
の内周側面を摺接させるオイルシールが、弾性体
の基部に埋設されるように立ち上り形成された芯
金の荷重支持部の上半部を厚肉とするように形成
されてなると共に、上記荷重支持部の上端から内
周側に連設形成され先端側に弾性体のリツプ部に
埋設されるリツプ補強部を有する芯金の荷重受部
を厚肉とするように形成されてなることを特徴と
するとしたものである。
〔作 用〕
芯金の荷重支持部の上半部が厚肉とされて補強
されることとなると共に、当該補強された荷重支
持部に連設される荷重受部が厚肉とされて補強さ
れることとなり、荷重受部に大きい高速荷重が作
用することとなつても荷重受部が折り曲げられ
ず、上記荷重が荷重支持部を介して下方のベアリ
ングおよびシリンダに伝播されることとなる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基いて本考案を説明す
る。
第1図に示すように、本考案に係る油圧緩衝器
のシール装置としてのオイルシールは、シリンダ
1の上端に配設されたベアリング5の上端面に隣
設されるとしているもので、当該オイルシールの
上端面には、ダストシール6が隣接されている。
なお、上記ダストシール6の上端面にはプレー
ト7が隣設されており、上記ベアリング5、オイ
ルシール、ダストシール6およびプレート7は、
シリンダ1の外方に配設されたアウターチユーブ
8の上端内部に直列に配設されている。そして、
上記プレート7の上端面にはストツパ4が配設さ
れていて、当該ストツパ4は、ピストンロツド2
の上端側外周に附設されたバンプラバ3に対向し
ている。
本考案におけるオイルシールは、弾性体Sと芯
金Mとからなり、環状に形成されている。
上記弾性体Sは、その断面形状を下向き凹状と
するように形成されているもので、アウターチユ
ーブ8の内周壁に副うように立ち上り形成された
基部S1と、当該基部S1の上端から内周側に一体に
延設形成されたリツプ部S2とを有してなり、当該
リツプ部S2の内周面上段のダストリツプS3、下段
のオイルリツプS4がそれぞれピストンロツド2の
外周面に摺接するとしている。そして、ダストリ
ツプS3は、ピストンロツド2がシリンダ1内に侵
入するとき、その外周面に附着するダストを取り
除くように作用し、オイルリツプS4は、ピストン
ロツド2がシリンダ1内から退出するとき、その
外周面に附着する余分な作動油を掻き落すと共
に、上記外周面に油膜を形成するように作用す
る。
なお、オイルリツプS4の外周には、スプリング
sが介装されていて、当該オイルリツプS4をピス
トンロツド2の外周面に押し付けるように附勢し
ている。
上記芯金Mは、弾性体Sの基部S1に埋設される
ように立ち上り形成された荷重支持部M1と、当
該荷重支持部M1の上端から内側に連設形成され
た荷重受部M2と、当該荷重受部M2に一体に連設
され弾性体Sのリツプ部S2に埋設されるように形
成されたリツプ補強部M3とを有してなる。そし
て、荷重支持部M1の下端は、下方のベアリング
5の上端に当接されており、当該荷重支持部M1
に作用する軸方向力を下方のベアリング5に伝播
し得るようにしている。また、上記荷重支持部
M1の上半部は、その下半部よりは大きな肉厚と
なるように厚肉に形成されている。
上記荷重受部M2は、その上端面を平坦面とす
るように形成されていると共に、その肉厚を上記
荷重支持部M1の上端側の肉厚と略同一となる程
度に厚肉に形成されており、上方からの荷重作用
によつて前記した従来例の彎曲形成された荷重受
部M2(第2図参照)に比較して、容易に折れ曲が
ることがないように配慮されている。また、上記
リツプ補強部M3は、上記荷重受部M2の先端側に
形成されているもので、その先端側はリツプ部S2
の内周面近隣まで達するように形成されている。
なお、上記リツプ補強部M3の肉厚は、上記荷重
受部M2と同一の肉厚とされている必要はなく、
前記荷重支持部M1の下半部の肉厚と略同一とな
る程度とされていれば足りる。
上記荷重受部M2に上方からの荷重作用がある
と、当該荷重は荷重支持部M1に伝播されること
となり、その際に、当該荷重受部M2と荷重支持
部M1との連続部分は厚肉に形成されているので、
当該連続部分から折れ曲がることはなく、リツプ
補強部M3の先端が上記連続部を中心として旋回
下降することはない。
なお、上方からの荷重が小さいものであるとき
には、上記荷重は、弾性体Sで吸収されることと
なるのは勿論である。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、オイルシールを
構成する弾性体中の芯金は、その荷重受部とこれ
を連設される荷重支持部の上半部とが厚肉とされ
るように形成されているので、荷重受部に上方か
らの高速大荷重の作用があつても当該荷重受部が
折れ曲がることがなく、従つて、リツプ補強部が
その先端を旋回させるように下降されることがな
い。
その結果、リツプ部におけるオイルリツプがピ
ストンロツドの外周面から離脱することがなく、
オイルリツプにおける所定の作用を恒久的に期待
することが可能となる。
また、リツプ補強部の旋回下降が招来されない
ので、ダストリツプが強くピストンロツドに押し
付けられ、ダストリツプの摩耗が早められたり、
ピストンロツドの摺動性を低下させたりする不都
合を予め防止できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の最適な一実施例に係る油圧緩
衝器を一部拡大して示す部分縦断面図、第2図は
従来例を第1図と同様に示す部分縦断面図であ
る。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、S…
…弾性体、S1……基部、S2……リツプ部、M……
芯金、M1……荷重支持部、M2……荷重受部、
M3……リツプ補強部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弾性体と芯金とで環状に形成されピストンロツ
    ドの外周面にその内周側面を摺接させるオイルシ
    ールが、弾性体の基部に埋設されるように立ち上
    り形成された芯金の荷重支持部の上半部を厚肉と
    するように形成されてなると共に、上記荷重支持
    部の上端から内周側に連設形成され先端側に弾性
    体のリツプ部に埋設されるリツプ補強部を有する
    芯金の荷重受部を厚肉とするように形成されてな
    ることを特徴とする油圧緩衝器のシール装置。
JP10286386U 1986-07-04 1986-07-04 Expired JPH0324909Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10286386U JPH0324909Y2 (ja) 1986-07-04 1986-07-04

Applications Claiming Priority (1)

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JP10286386U JPH0324909Y2 (ja) 1986-07-04 1986-07-04

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Publication Number Publication Date
JPS638443U JPS638443U (ja) 1988-01-20
JPH0324909Y2 true JPH0324909Y2 (ja) 1991-05-30

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ID=30974893

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JPS638443U (ja) 1988-01-20

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