JP2003184933A - 油圧緩衝器のシール構造 - Google Patents
油圧緩衝器のシール構造Info
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Abstract
収容するシール収容部19の底面に外方から内方に向け
て勾配が下降するテーパ状ガイド面19bを形成する。
Description
して使用される油圧緩衝器のシール構造に関し、特にガ
スをスムースに封入できると共に封入後は確実にガス洩
れを防止でき、併せてシールの保護を図れるシール構造
の改良に関する。
としては、図5(A)(B),図6,図7に示すものが
開発されている。
1の端部とアウターチューブ2の上端部内周とにピスト
ンロッド10を案内するロッドガイド3を設け、このロ
ッドガイド3の上端にオイルシール4を配設し、このオ
イルシール4をアウターシェル2の上端を内側に折り曲
げてカシメて固定しているものである。
と、インサートメタル5の内周に設けたダストリップ6
とオイルリップ7からなる内周リップと、インサートメ
タル5の外周側下面に設けた外周リップ8とからなって
いる。
ル収容部9を切欠いて形成し、このシール収容部9内に
外周リップ8を収容させている。
を封入する時は、図5(A)に示すように、オイルシー
ル4をロッドガイド3上に配置し、外周リップ8の下面
をシール収容部9の水平な底面9a上に当接させてお
く。
供給すると、このガスは、アウターシェル2の内周と外
周リップ8の外周との間の隙間、アウターシェル2の内
周とロッドガイド3の外周との間の隙間を介してリザー
バRに導入される。
カシメてオイルシール4全体を下方に押圧すると外周リ
ップ8が変形して膨出し、アウターシェル2との間の隙
間を塞ぐ。
9aと外方に向けて勾配が下降するテーパ面9bを面取
りして連設させ、このテーパ面9bの外周側空間に一部
の外周リップ8を変形して侵入させる場合もある。
密封され、リザーバR内のガス洩れが防止される。
ける環状シール収容部29を設けたロッドガイド3を示
す。
な底面29aとテ‐パ面29bとを有し、且つ底面29
aに連らなりながらロッドガイド3の上端部に沿って形
成した山形状のテ‐パ面29c,29dを備えている。
じように外周リップ8が収容されるようになっている。
油圧緩衝器のシール構造では次のような不具合があり、
その改善が望まれている。
うに、ガスを封入する時、このガスのガス圧でオイルシ
ール4全体が矢印A方向に押圧されて下降する。
されると共にシール収容部9の底面9aが水平である
為、当該外周リップ8が外方たるアウターシェル2の内
周側に滑り込み、アウターシェル2の内周と外周リップ
8の外周との間の隙間を狭める。
くなり、ガスの封入がスムースに行なわれず、作業時間
が長くなるという問題がある。
6の場合と同じ不具合があると共にシール収容部29の
内周が山形状のテ‐パ面29c,29dとなっているた
めに、外周リップ8が圧縮した時外周リップ8がテ‐パ
面29c,29dで屈曲すると共にエッジ部29eと干
渉して損傷する不具合がある。
方に滑りにくくしてガス封入通路である隙間を確保し、
ガス封入を短時間にスムースに行なえ、併せて、シール
の損傷を防止できる油圧緩衝器のシール構造を提供する
ことである。
め、本発明の手段は、シリンダの端部とアウターシェル
の端部内側にピストンロッドを案内するロッドガイドを
設け、ロッドガイドの上端にオイルシールを配設し、当
該オイルシールはインサートメタルと、インサートメタ
ルの内周に設けられてピストンロッドの外周に摺接する
内周リップと、インサートメタルの外周側下面に設けた
外周リップとからなり、ロッドガイドの上端部外側に環
状シール収容部を設け、上記シール収容部内に外周リッ
プを嵌合させながらインサートメタルの外端をアウター
シェルの上端部を折り曲げてカシメ固定させる油圧緩衝
器に於て、上記シール収容部の底面に外方から内方に向
けて勾配を下降させるテーパ状ガイド面を形成させたと
するものである。
‐パ状ガイド面に連らなりながらロッドガイド上端部に
沿って内側に傾斜するテーパ状支持面として構成させる
のが好ましい。
逃げ部を連設し、当該シール逃げ部がテーパ状ガイド面
の外端頂部から勾配を外方に向けて下降させる他のテー
パ面で構成させても良い。
1乃至図4にもとづいて説明するが、本発明の油圧緩衝
器とシール構造の基本構造は、図5の場合と同じであ
る。
と同じく、シリンダ1の端部とアウターシェル2の端部
内側にピストンロッド10を案内するロッドガイド3を
設け、ロッドガイド3の上端にオイルシール4を配設し
ている。
5と、インサートメタル5の内周に設けられてピストン
ロッド10の外周に摺接するダストリップ6とオイルリ
ップ7とからなる内周リップと、インサートメタル5の
外周側下面に設けた外周リップ8とからなっている。
シール収容部19を切欠いて設け、上記シール収容部1
9内に外周リップ8を嵌合させながらインサートメタル
5の外端をアウターシェルの上端部2aを内側に折り曲
げてカシメ固定させるものである。
に、更に、上記シール収容部19の底面19aに外方か
ら内方に向けて角度θからなる勾配を下降させるテーパ
状ガイド面19bを形成させている。
上記テ‐パ状ガイド面19aに連らなりながらロッドガ
イド3の上端部に沿って内側に傾斜するテ‐パ状支持面
19cとして構成させている。
面19a外端にシール逃げ部20を連設し、当該シール
逃げ部20が上記テーパ状ガイド面19bの外端頂部か
ら勾配を外方に向けて下降させる他のテーパ面で構成さ
せても良い。
ガスを封入する場合には図1に示すように、オイルシー
ル4をロッドガイド3の上方に置き、外周リップ8の下
面をテーパ状ガイド面19bの頂部上に当接させてお
く。
向からガス封入装置を利用してガスを導入すると、この
ガスはインサートメタル5と外周リップ8とロッドガイ
ド3の各外周とアウターシェル2の内周との微小隙間B
を介してリザーバRに供給される。
方に向けて、即ち、矢印A方向に押圧されて下降し、外
周リップ8を圧縮して拡径させる。
ーパ状ガイド面19bに沿って外周リップ8の下部はシ
ール収容部19の内方に滑り込み、上記の隙間Bの通路
面積を狭めることが防止され、これにより、ガスがスム
ースに導入され、短時間でガス封入作業を行なうことが
できる。
示すように、アウターシェル2の上端部2aを内方に折
り曲げてカシメることによりオイルシール4はこの上端
部2aとロッドガイド3とで挾持され、固定される。
ッドガイド3上に強く押圧され、アウターシェル2もロ
ッドガイド3の外周方向に引き寄せられて隙間Bを小さ
くする。
ることから外周リップ8が更に圧縮し、変形しながら拡
径し、この外周リップ8の内周面がテ‐パ状支持面19
cに圧接し、同時に外周面がアウターシェル2の内周面
に当接する。
8で密封され、外部に洩れるのが防止される。
支持面19cに圧接するが、この支持面19cは均一な
平滑面であるから外周リップ8に部分的に応力が集中せ
ず、摩摺もせず外周リップ8の損傷を防止し、その保護
が図れ、耐久性を向上できる。
は、図3に示すように、このシール逃げ部20外方の空
間内に外周リップ8の一部が変形しながら侵入し、この
部分が逆流防止用のリップとなってガス洩れをより確実
に防止する。
底面にテーパ状ガイドりたのでしたので、このガイド面
に当接する外周リップは上方からガス圧で押圧された時
シール収容部の内方に滑り込み、ガスが侵入するアウタ
ーシェル内側の隙間を狭めるのを防止する。その結果、
ガスを短時間でスムースに導入できる。
が平滑な面であるため、外周リップが圧接しても部分的
に応力が集中せず、摩摺もしないから、損傷の防止と耐
久性の向上を図れる。
部が下方に押圧された時テーパ面外方の空間内に変形し
ながら侵入し、これがガス逆流防止用のリップとなるか
ら、一度封入されたガスの洩れをより確実に防止でき
る。
る。
る。
る。
である。
断正面図である。
部分拡大断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダの端部とアウターシェルの端部
内側にピストンロッドを案内するロッドガイドを設け、
ロッドガイドの上端にオイルシールを配設し、当該オイ
ルシールはインサートメタルと、インサートメタルの内
周に設けられてピストンロッドの外周に摺接する内周リ
ップと、インサートメタルの外周側下面に設けた外周リ
ップとからなり、ロッドガイドの上端部外側に環状シー
ル収容部を設け、上記シール収容部内に外周リップを嵌
合させながらインサートメタルの外端をアウターシェル
の上端部を折り曲げてカシメ固定させる油圧緩衝器に於
て、上記シール収容部の底面に外方から内方に向けて勾
配を下降させるテーパ状ガイド面を形成させたことを特
徴とする油圧緩衝器のシール構造。 - 【請求項2】 シール収容部の環状内周面をテ‐パ状ガ
イド面と連らなりながらロッドガイド上端部に沿って内
側に傾斜するテ‐パ状支持面として構成させている請求
項1の油圧緩衝器のシール構造。 - 【請求項3】 シール収容部の底面外端にシール逃げ部
を連設し、当該シール逃げ部がテーパ状ガイド面の外端
頂部から勾配を外方に向けて下降させる他のテーパ面で
構成させている請求項1又は2の油圧緩衝器のシール構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002042583A JP4231231B2 (ja) | 2001-10-09 | 2002-02-20 | 油圧緩衝器のシール構造 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP2001-311021 | 2001-10-09 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20060056441A (ko) * | 2004-11-19 | 2006-05-24 | 주식회사 만도 | 쇽 업소버의 로드가이드 |
JP2007120514A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器のシール構造 |
JP2008133846A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Kayaba Ind Co Ltd | シール部構造 |
WO2024053024A1 (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | ファナック株式会社 | 固定子 |
-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002042583A patent/JP4231231B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2024053024A1 (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | ファナック株式会社 | 固定子 |
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