JPH074365Y2 - 往復動用オイルシール - Google Patents

往復動用オイルシール

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JPH074365Y2
JPH074365Y2 JP1989035767U JP3576789U JPH074365Y2 JP H074365 Y2 JPH074365 Y2 JP H074365Y2 JP 1989035767 U JP1989035767 U JP 1989035767U JP 3576789 U JP3576789 U JP 3576789U JP H074365 Y2 JPH074365 Y2 JP H074365Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、往復動用オイルシール構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来この種の往復動用オイルシールとしては、たとえ
ば、第5図に示すようなものがある。すなわちスプリン
グ4付き外周ゴム形のオイルシールであり、互いに往復
運動するハウジング6とロッド5との間に装着されハウ
ジング6とロッド5との隙間を密封している。すなわち
オイルシールは、略L字様の外側軸方向部7と該外側軸
方向部7の大気B側端部から内方へ伸びる径方向部8を
持つ補強環3をゴム様弾性体2で内包し、外周部がハウ
ジング6の内周に嵌合されると共に、内周部に設けたシ
ールリップ11の腰部16を厚肉とし、第1リップ先端14と
第2リップ先端15がロッド5に摺接して密封する構造の
ものが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の技術で述べたものは、密封流体が高圧になると、
第7図に示すようにシールリップ11に加わる密封流体の
圧力によってシールリップ先端14,15がつぶれてべた当
りとなり摺動面の接触面積が増大する。そのため摺動抵
抗が増大すると共に、シールリップ先端14,15の摩耗が
増大して寿命が低下するという問題点があった。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、高圧
下における摺動抵抗の増加を極力少なくし、長期間安定
した密封性能を有する往復動用オイルシールを提供しよ
うとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案における往復動用オ
イルシールは、補強環3と、該補強環3を内包するとと
もに補強環3の内周側にロッドに密封接触するシールリ
ップを備えたゴム様弾性体2とを有する往復動用オイル
シールにおいて、前記補強環3は、外側軸方向部7と、
該外側軸方向部7の大気B側端部から内方へ伸びる径方
向部8と、該径方向部8内方から軸方向密封流体A側へ
伸びる内側軸方向部9とを有し、前記シールリップ11
は、前記内側軸方向部9を内包し、軸方向密封流体A側
に伸びるように形成されているとともに、その内面の前
記補強環3の内側軸方向部9の密封流体A側先端10より
密封流体A側位置および該密封流体A側先端10とほぼ同
等位置にそれぞれ第1リップ先端14および第2リップ先
端15が形成されており、前記第1リップ先端14と前記補
強環3内側軸方向部9の密封流体A側先端10とのリップ
先端高さH2を、前記補強環3の径方向部8の密封流体A
側面と内側軸方向部9の密封流体A側先端10との内側軸
方向部高さH1より短く形成する構成となしたものであ
る。
〔作用〕
上記構成を備えた往復動用オイルシールによれば、補強
環の内周に内側軸方向部を設けたので、密封流体が高圧
の場合に内側軸方向部によってシールリップのリップ先
端部がつぶれて大気側側面がべた当りとなり摺動面の接
触面積の大幅な増加を防止する作用をもたらす。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例について図面を参照にして説明す
る。
第1図において、オイルシール1はゴム様弾性体2と金
属製補強環3を加硫接着することで一体化し、スプリン
グ4を装着して構成されており、ロッド5と同心に組み
合わされたハウジング6の内周に装着される。
さらに詳しくは、金属製補強環3は、外側軸方向部7と
該外側軸方向部の大気B側端部(図中下側)から内方へ
伸びる径方向部8および径方向部内方から密封流体A側
(図中上側)へ伸びる内側軸方向部9とから構成されて
おり、プレス加工により形成されている。
径方向部8と内側軸方向部9とがなす折り曲げ角度αは
60°〜90°に設定することが好ましい。
内側軸方向部9の密封流体A側先端10より密封流体A側
にゴム様弾性体2で形成されたシールリップ11が伸びて
おり一体成形されている。
シールリップ11には、密封流体を封止する第1リップ12
とシールリップ11が常に同一形状を保つように働く第2
リップ13が形成されており、各々のリップ先端、第1リ
ップ先端14と第2リップ先端15がロッド5と密封接触す
る。
第1リップ先端14の背面側にはスプリング4が装着され
ており緊迫力が付与されている。シールリップの腰部16
は補強環を内包し剛性が高められている。シールリップ
11に設けた第1リップ先端14と補強環3の内側軸方向部
9の密封流体A側先端10とのリップ先端高さH2を補強環
3の径方向部8の密封流体A側面と内側軸方向部9の密
封流体A側先端10との内側軸方向部高さH1より低くし、
第2リップ先端15の軸方向位置は、補強環3の内側軸方
向部9の密封流体A側先端10と同一か、密封流体A側へ
0.1〜0.3mm程度ずらして設定することが好ましい。
比較実験例 本考案の往復動用オイルシールと従来例の往復動用オイ
ルシールの断面形状を同一として比較実験をした効果を
次に示す。
第2図と第3図は、本考案の往復動用オイルシールを組
み付けた状態と密封流体に高圧が加わった状態を示し、
第6図と第7図は、従来例による往復動用オイルシール
を組み付けた状態と密封流体に高圧が加わった状態を示
したもので、組み付け状態では両者のシールリップの変
化に有意差がなく、高圧の密封流体が作用したときに本
考案による往復動用オイルシールのシールリップ11の変
形が少なくロッドとの接触面積も少ないことが分かる。
第4図は、密封流体の圧力と摺動抵抗の関係について、
比較実験した結果を示したもので、本考案による往復動
用オイルシールによれば密封流体の圧力増加に対する摺
動抵抗の増加が従来例の往復動用オイルシールに比べ少
ないことが分かった。
図4の比較実験について更に説明する。
本考案の往復動用オイルシールの各部の寸法は、ロッド
5の外径を22.0mm、ハウジングの内径を34.0mm、内側軸
方向部高さH1を2.5mm、リップ先端高さH2を2.3mm、折り
曲げ角度α=65度、自由状態における第1リップ先端14
および第2リップ先端15の内径をそれぞれ20.8mmおよび
21.8mmとした。従来のオイルシールの各部の寸法も本考
案と同様としたが、第1リップ先端14の内径を20.5mm、
第2リップ先端15の内径を21.7mmとした。ゴム様弾性体
2としては、引張強度が100kgf/cm2以上のNBRゴムを用
いた。この種のオイルシールの摺動抵抗を計測する規格
化された試験方法がないことに鑑み、本考案者は、前者
寸法のように形成した本考案のオイルシールと従来のオ
イルシールとをショックアブソーバーのハウジングとロ
ッドとの間に装着し、一般作動油をオイルシールの密封
流体A側に油圧ポンプにより加圧力と可変調整しながら
供給し、往復動ストローク10mm、ストローク速度300m/
分によりハウジングとロドとを相対移動させて、ロード
セルによりシールリップとロッドとの摺動抵抗を測定し
た。その結果、密封液体の圧力を0、3、6、9(kgf/
cm2)と変化させた場合の摺動抵抗が第4図に示す通り
となった。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように補強環に内側軸方向部を
設け、内側軸方向部からシールリップを延ばし、第2リ
ップ先端の軸方向位置を補強環の内側軸方向部の密封流
体側先端位置と略同一とし、第1リップ先端と補強環の
内側軸方向部の密封流体側先端位置とのリップ先端高さ
H2を補強環の径方向部の密封流体側面と内側軸方向部の
密封流体側先端10との内側軸方向部高さH1より低くした
構成となっている。
従って、本考案によれば密封流体に圧力が加わったと
き、シールリップのロッドへのべた当りという変形及び
接触面積の増加を少なくすることができ、摺動抵抗の増
加も低減することができると共に長期間安定した密封性
能を維持できるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による一実施例を示す往復動用オイルシ
ールの縦断面図、第2図は第1図の往復動用オイルシー
ルの組み付け状態を示す縦断面図、第3図は第2図の往
復動用オイルシールに高圧の密封流体が作用したときの
縦断面図、第4図は本考案と従来例の往復動用オイルシ
ールについて密封流体の圧力と摺動抵抗との関係を示す
線図、第5図は従来の往復動用オイルシールの縦断面
図、第6図は第5図の往復動用オイルシールの組み付け
状態を示す縦断面図、第7図は第6図の往復動用オイル
シールに高圧の密封流体が作用したときの要部断面図で
ある。 1…オイルシール、2…ゴム様弾性体、3…補強環、4
…スプリング、5…ロッド、6…ハウジング、7…(補
強環の)外側軸方向部、8…(補強環の)径方向部、9
…(補強環の)内側軸方向部、10…先端、11…シールリ
ップ、12…第1リップ、13…第2リップ、14…第1リッ
プ先端、15…第2リップ先端、16…腰部、A…密封流
体、B…大気、H1…内側軸方向部高さ、H2…リップ先端
高さ、α…折り曲げ角度

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強環(3)と、該補強環(3)を内包す
    るとともに補強環(3)の内周側にロッドに密封接触す
    るシールリップを備えたゴム様弾性体(2)とを有する
    往復動用オイルシールにおいて、 前記補強環(3)は、外側軸方向部(7)と、該外側軸
    方向部(7)の大気(B)側端部から内方へ伸びる径方
    向部(8)と、該径方向部(8)の内方から軸方向密封
    流体(A)側へ伸びる内側軸方向部(9)とを有し、 前記シールリップ(11)は、前記内側軸方向部(9)を
    内包し、軸方向密封流体(A)側に伸びるように形成さ
    れているとともに、その内面の前記補強環(3)内側軸
    方向部(9)の密封流体(A)側先端(10)より密封流
    体(A)側位置および該密封流体(A)側先端(10)と
    ほぼ同等位置にそれぞれ第1リップ先端(14)および第
    2リップ先端(15)が形成されており、 前記第1リップ先端(14)と前記補強環(3)内側軸方
    向部(9)の密封流体(A)側先端(10)とのリップ先
    端高さ(H2)を、前記補強環(3)の径方向部(8)の
    密封流体(A)側面と内側軸方向部(9)の密封流体
    (A)側先端(10)との内側軸方向部高さ(H1)より短
    く形成した ことを特徴とする往復動用オイルシール。
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