JPH03241356A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH03241356A
JPH03241356A JP3738090A JP3738090A JPH03241356A JP H03241356 A JPH03241356 A JP H03241356A JP 3738090 A JP3738090 A JP 3738090A JP 3738090 A JP3738090 A JP 3738090A JP H03241356 A JPH03241356 A JP H03241356A
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都甲 明
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暢幸 指田
Etsu Takeuchi
江津 竹内
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は密着性が良く、弾性率が小さく、しかも保存安
定性に優れた、高感度で高耐熱の感光性ポリイミド樹脂
組成物に関するものである。
[従来の技術] 従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜などには、
耐熱性が優れ、また卓越した電気的特性、m確約特性な
どを有するポリイミド樹脂が用いられているが、近年半
導体素子の高集積化、大型化、封止樹脂パッケージの薄
型化、小型化、半田ワフローによる表面実装方式などへ
の移行により耐熱サイクル性、耐熱ショック性等の著し
い向上の要求があり、これまでのポリイミド樹脂では、
対応が困難となってきた。
この対策として、例えばポリイミド樹脂にシリコーン成
分を導入してJ密着性を上げ弾性率を低くすることが知
られている。(時開BU61−64730号公報、特開
昭62−223228号公報等)一方、ポリイミド樹脂
自身に感光性を付与する技術が最近注目を集めてきた。
これらの感光性を付与したポリイミド樹脂を使用すると
、付与していないポリイミド樹脂に比較してパターン作
成工程の簡素化効果があるだけでなく、毒性の強いエツ
チング液を使用しなくてすむので、安全、公害上も優れ
ており、ポリイミド樹脂の感光性化はポリイミド樹脂の
高密着、低弾性率化とともに今後−層重要な技術となる
ことが期待されている。
感光性ポリイミド樹脂としては、例えば下式で示される
ような構造のエステル基で感光性基を付与したポリイミ
ド前駆体組成物(特公昭55−41422号公報)ある
いは下式 で示されるような構造のポリアミック酸に化学線により
2量化、または重合可能な炭素−炭素二重結合およびア
ミノ基または、その四級化塩を含む化合物を添加した組
成物(例えば特開昭54−145794号公報)などが
知られている。
これらは、いずれも適当な有機溶剤に溶解し、ワニス状
態で塗布、乾燥した後、フォトマスクを介して紫外線照
射し、現像、リンス処理して所望のパターンを得、さら
に加熱処理することによりポリイミド被膜としている。
しかし、かかる従来の感光化技術をポリイミド樹脂成分
にシリコーン基を導入した高密着、低弾性率のポリイミ
ド樹脂に適用すると、紫外線を照射してもパターニング
することは難しいか、または著しく感度が低く、半導体
工業で通常用いられている露光装置で処理するには不充
分であった。
更には、これらの感光性ポリイミド樹脂の膜厚を厚くし
ていくと光感度が極端に低下してしまい、適正露光時間
が極端に長くなってしまうという欠点があった。
また、吸水性が大きいために、露光皮膜を長期保存する
と、現像時間が長くなるだけでなく、できたパターンが
クラックを起こすなどの不都合があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的とするところは、ポリアミック酸中にシリ
コーン基を導入して密着性を向上させ、弾性率を低下さ
せたにもかかわらず高感度の光硬化性を有し、保存安定
性が良く、さらに硬化後の被膜の耐熱性に優れた感光性
樹脂組成物を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記式(I)で示されるシリコーン系ジアミン l CH3CH3 (式中n:1〜50) 0.5〜25重量%と、下記式(ii )で示されるポ
リアミック酸 (式中R1、R2:芳香族環状基 n;l〜2、m:0〜2  ) 99.5〜75重量%との共重合体(A)に、下記式(
III)で示されるジアクリルアミド化合物(B)R4
R3 1 CO3−N−CO−C= CH2 (III) CO3−N   COC= CH2 1) R4R3 (式中R3: −H、−CH3 R−: −H、−CR3,−CH20H)下記式(IV
)で示されるスチリル化合物(C)(式中R5,Re 
: −H、−CH:l、 −C2H5,−CeH5(式
中Rs :  H、−CH3,−C2H5,−CsH5
゜−OCR3,−OCOCH3,−OC2H5゜−OC
OC2Hs、−N (CH3)2゜−N(C2H5)2
.−NHCOOCH3゜−COCR3,−COC2H5
゜ −N HC0NH2,−CH20H、−○H9−CH(
CH:+)2.−C(CH3):+)を必須成分とし、
(A)100重量部に対して(B)20〜200重量部
、(C)t〜10重量部、(D) 1〜20重量部を配
してなる感光性樹脂組成物を用いることにある。
下記式(V)で示されるグリシン化合物(D)[作用] 本発明において用いる一般式CI)で示されるシリコー
ン系ジアミンはポリイミド被膜の密着性を向上させ、弾
性率を低下させる効果を有する。
シリコーン系ジアミンの重合度nは1〜50であること
が必要であり、nが1未満であると密着性を向上させ、
弾性率を低下させる効果が得られず、またnが50を越
える長鎖シリコーン系ジアミンを使用すると、テトラカ
ルボン酸二無水物との反応が定量的に進行しにくくなり
、未反応物として残存し、分子量が大きくならないばか
りが柔軟性を低下させ、クラックを発生し易くなるので
好ましくない。
またシリコーン系ジアミンの使用量は、ポリアミック酸
99.5〜75重量%に対して0.5〜25重量%が好
ましい。0.5重量%未満では密着性の向上、弾性率の
低下の効果が得られず、また25重量%を越えると耐熱
性が著しく低下し、ポリイミド樹脂本来の特徴が得られ
なくなるので好ましくない。
本発明において用いる一般式(n )で示されるポリア
ミック酸は、R□の芳香族環状基を有する酸と、R2の
芳香族環状基を有するアミンによって合成される。R工
の芳香族環状基を有する酸としては、n=1のトリカル
ボン酸無水物やn=2のテトラカルボン酸二無水物など
が用いられ、酸無水物成分は1種類でも、2種類以上の
混合物でもかまわない。用いられる酸無水物の種類とし
ては、例えば、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸
二無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン
酸二無水物、3.3’ 、4.4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、2.2’ 、3.3’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3.3’ 
、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ナ
フタレン−2、3,6゜7−テトラカルボン酸二無水物
、ナフタレン−1、2,5゜6−テトラカルボン酸二無
水物、ナフタレン−1,2,4゜5−テトラカルボン酸
二無水物、ナフタレン−1、4,5゜8−テトラカルボ
ン酸二無水物、ナフタレン−1、2,6゜7−テトラカ
ルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2゜3.5
,6.7−ヘキサヒトロナフタレンー1.2,5.6−
テトラカルボン酸二無水物、4.8−ジメチル−1、2
、3、5,6゜7−へキサヒドロナフタレン−2,3,
6,7−テトラカルボン酸二無水物、2,6−シクロペ
ンタンー1 、4.5゜8−テトラカルボン酸二無水物
、2,7−シクロロナフタレンー1.4,5.8−テト
ラカルボン酸二無水物、2,3゜6.7−チトラクロロ
ナフタレンー1.4,5.8−テトラカルボン酸二無水
物、1,4,5.8−テトラクロロナフタレン−2,3
,6,7−テトラカルボン酸二無水物、3.3’。
4.4′−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2゜
2’ 、3.3’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2.3.3’ 、4’−ジフェニルテトラカルボン
酸二無水物、3.3”、4.4”−p−テルフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、2.2”、3.3″−p−テ
ルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3.3″、
4”−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2
,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−プロパ
ンニ無水物、2,2−ビス(3゜4−ジカルボキシフェ
ニル)−プロパンニ無水物、ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)エーテルニ無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エーテルニ無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)メタンニ無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)メタンニ無水物、ビス(2,3
−ジカルボキシフェニル)スルホンニ無水物、ビス(3
,4−ジカルボキシフェニル)スルホンニ無水物、1,
1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタンニ無
水物、1.1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
エタンニ無水物、ペリレン−2,3,8゜9−テトラカ
ルボン酸二無水物、ペリレン−3,4,9゜lO−テト
ラカルボン酸二無水物、ペリレン−4,5,10゜11
−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−5,6,11
゜12−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−
1,2,7,8−テトラカルボン酸二無水物、フェナン
スレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水物、
フェナンスレン〜1,2,9.10−テトラカルボン酸
二無水物、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカ
ルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−テトラ
カルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5−テ
トラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5
−テトラカルボン酸二無水物などがあげられるが、これ
らに限定されるものではない。
R2の芳香族環状基を有するアミンとしては、m=0の
ジアミンやm=1のジアミノカルボン酸、m=2のジア
ミノジカルボン酸などが用いられ、アミン成分は1種類
でも、2種類以上の混合物でもかまわない。用いられる
アミンの種類としては例えばトフェニレンージアミン、
1−イソプロピル−2,4−フェニレン−ジアミン、p
−フェニレン−ジアミン、4.4′−ジアミノ−ジフェ
ニルプロパン、3,3°−ジアミノ−ジフェニルプロパ
ン、4,4′−ジアミノ−ジフェニルエタン、3,3′
−ジアミノ−ジフェニルエタン、4.4′−ジアミノ−
ジフェニルメタン、3.3’−ジアミノ−ジフェニルメ
タン、4.4′−ジアミノ−ジフェニルスルフィド、3
.3′−ジアミノ−ジフェニルスルフィド、4.4′−
ジアミノ−ジフェニルスルホン、3.3′−ジアミノ−
ジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノ−ジフェニル
エーテル、3,3′−ジアミノ−ジフェニルエーテル、
ベンジジン、3,3′−ジアミノ−ピフェニル、3.3
′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル、3.
3′−ジメトキシ−ベンジジン、4.4”−ジアミノ−
ρ−テルフェニル、3.3″−ジアミノ−p−テルフェ
ニル、ビス(ρ−アミノーシクロヘキシル)メタン、ビ
ス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、
ビス(p−β−メチル−δ−アミノペンチル)ベンゼン
、p−ビス(2−メチル−4−アミノ−ペンチル)ベン
ゼン、p−ビス(l、1−ジメチル−5−アミノ−ペン
チル)ベンゼン、1.5−ジアミノ−ナフタレン、2,
6−ジアミツーナフタレン、2.4−ビス(β−アミノ
−4−ブチル)トルエン、2,4−ジアミノ−トルエン
、m−キシレン−2,5−ジアミン、p−キシレン−2
,5−ジアミン、−一キシリレンージアミン、p−キシ
リレン−ジアミン、2.6−ジアミツーピリジン、2,
5−ジアミノ−ピリジン、2.5−ジアミノ−1,3,
4−オキサジアゾール、1.4−ジアミノ−シクロヘキ
サン、ピペラジン、メチレン−ジアミン、エチレン−ジ
アミン、プロピレン−ジアミン、2.2−ジメチル−プ
ロピレン−ジアミン、テトラメチレン−ジアミン、ペン
タメチレン−ジアミン、ヘキサメチレン−ジアミン、2
,5−ジメチル−へキサメチレン−ジアミン、3−メト
キシ−へキサメチレン−ジアミン、ヘプタメチレン−ジ
アミン、2.5−ジメチル−へブタメチレン−ジアミン
、3−メチル−ヘプタメチレン−ジアミン、4.4−ジ
メチル−へブタメチレン−ジアミン、オクタメチレン−
ジアミン、ノナメチレン−ジアミン、5−メチル−ノナ
メチレン−ジアミン、2,5−ジメチル−ノナメチレン
−ジアミン、デカメチレン−ジアミン、l、10−ジア
ミノ−1,10−ジメチル−デカン、2,11−ジアミ
ノ−ドデカン、l、12−ジアミノ−オクタデカン、2
.12−ジアミノ−オクタデカン、2,17−ジアミノ
シロキサン、ジアミノシロキサン、2,6−ジアミツー
4−カルボキシリックベンゼン、3,3′−ジアミノ−
4,4′−ジカルボキシリックベンジジンなどがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。
本発明において用いる一般式(III)で示されるジア
クリルアミド化合物(B) い。20重量部未満では感度が不充分であり、200重
量部をこえると析出がおこり良好な皮膜が得られない。
本発明において用いる増感剤は下記式(IV)(III
) CH2= N  COC= CH2 1 R4R3 (式中R3: −H、−CH3 R4ニーH,−CH3,−CH20H)(式中R5,R
6:−H,−CH3,−C2H5,−CeHsを感光剤
として配合した感光性樹脂は、吸水性が小さいため、バ
ターニング工程で、基板に塗布し乾燥した後長期に放置
しても、あるいは露光したまま長期に放置した後現像し
パターン化しても、塗布皮膜にクラックが発生するとい
うことはない。
また、ジアクリルアミド化合物の使用量は、共重合体1
00重量部に対して20〜200重量部が好ましで示さ
れるアミノ基を持ったスチリル化合物(C)である。
感光性樹脂組成物に用いられる増感剤としてはベンゾフ
ェノン、アセトフェノン、アントロン、p、p’−テト
ラメチルジアミノベンゾフェノン(ミヒラ−ケトン)、
フェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロア
セナフテン、ベンゾキノン、N−アセチル−p−ニトロ
アニリン、p−ニトロアニリン、2−エチルアントラキ
ノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、N−ア
セチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、ビクラミド
、1.2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3
−ジアザ−1,9−ベンズアンスロン、p、p’−テト
ラエチルジアミノベンゾフェノン、2−クロロ−4−ニ
トロアニリン、ジベンザルアセトン、1.2−ナフトキ
ノン、2,5−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル
)−シクロペンタン、2,6−ビス−(4′−ジエチル
アミノベンザル)−シクロヘキサノン、2.6−ビス−
(4′−ジメチルアミノベンザル)−4−メチル−シク
ロへキサノン、2,6−ビス−(4′−ジエチルアミノ
ベンザル)−4−メチル−シクロヘキサノン、4.4′
−ビス−(ジメチルアミノ)−カルコン、4.4′−ビ
ス−(ジエチルアミノ)−カルコン、p−ジメチルアミ
ノベンジリデンインダノン、1,3−ビス−(4′−ジ
メチルアミノベンザル)−アセトン、1,3−ビス=(
4′−ジエチルアミノベンザル)−アセトン、N−フエ
ニ/l、−ジェタノールアミン、N−p−トリル−ジエ
チルアミンなどがあげられるが、本発明において見いだ
されたスチリル化合物は、本発明において開始剤として
用いるグリシン化合物との組み合わせで用いることによ
ってのみ、驚くほど優れた増感効果を示す。この驚くべ
き相乗効果がいかにして発現されるのか、その理由は今
のところ明確ではない。
なお、スチリル化合物の配合量は共重合体100重量部
に対して1重量部以上、10重量部以下が最も好ましく
、スチリル化合物以外の増感剤もこれに併用しても差し
支えがない。
スチリル化合物の配合量が1重量部未満であると、光エ
ネルギーの吸収量が不足し架橋が不充分となり、また、
10重量部を越えると、光エネルギーの透過量が不足し
、深部の光硬化が迅速に進まず好ましくない。
本発明において用いる開始剤は下記式(V)(式中Ra
 : −H、−CH3,−C2H!l、−C6H!1゜
−OCH3,−OCOCH3,−OC2H5゜−OCO
C2H5,−N (CH3)2.−N (C2H5)2
゜−NHCONH2,−COCH3,−COC2H5゜
−NHCONH2,−CH20H,−OH。
−CH(CH3)2.−C(CH3)3)で示されるフ
ェニル基を持ったグリシン化合物(D)である。
感光性樹脂組成物に用いられる開始剤としては2.2−
ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノン、1−ヒド
ロキシ−シクロへキシル−フェニルケトン、2−メチル
−14−(メチルチオ)フェニル1−2−モルフォリノ
−l−プロパン、3.3’ 、4.4’−テトラ−(t
−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベン
ジル、ベンゾイン−イソプロピルエーテル、ベンゾイン
−イソブチルエーテル、4.4′−ジメトキシベンジル
、1.4−ジベンゾイルベンゼン、4−ベンゾイルビフ
ェニル、2−ベンゾイルナフタレン、メチル−〇−ベン
ゾイルベンゾエート、2,2′−ビス(O−クロロフェ
ニル)−4,4’ 、5.5’−テトラフェニル−1,
2′−ビイミダゾール、10−ブチル−2−クロロアク
リドン、エチ/l、−4−ジメチルアミノベンゾエート
、ジベンゾイルメタン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン
、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン
−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−
ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4
−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロパン−l−オン、1−フェニル−l、2−プタンジオ
ンー2−(Q−メトキシカルボニル)オキシム、l−フ
ェニル−プロパンブタンジオン−2−(0−ベンゾイル
)オキシム、1,2−ジフェニル−エタンジオン−1−
(0−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフエニ/l、
−プロパントリオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム
、■−フェニルー3−エトキシープロパントリオン−2
−(0−ベンザル)オキシムなどが使用されているが、
本発明において見いだされたグリシン化合物は、増感剤
としてのスチリル化合物との組み合わせによって、他の
開始剤にくらべて格段の光反応開始効果を示した。
この驚くべき効果がいかにして発現されるのかその理由
は現在のところ明確ではない。
なお、グリシン化合物の配合量は、共重合体100重量
部に対して1〜20重量部を必須とし、グリシン化合物
以外の開始剤もこれと併用しても差し支えない。
開始剤としてのグリシン化合物が1重量部未満であると
光感度が充分でなく、好ましくない。
また、20重量部を越えると、熱処理硬化後の皮膜特性
が低下する。
本発明による耐熱性、感光性樹脂組成物には、接着助剤
やレベリング剤その他各種充填剤を添加してもよい。
本発明による感光性樹脂組成物の使用方法は、まず、該
組成物を適当な支持体、例えばシリコンウェハーやセラ
ミック基板などに塗布する。塗布方法は、スピンナーを
用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴′M塗布
、浸漬、印刷、ロールコーティングなどで行なう。次に
、60〜80°Cの低温でプリベークして塗膜を乾燥後
、所望のパターン形状に化学線を照射する。化学線とし
ては、X線、電子線、紫外線、可視光線などが使用でき
るが、200〜500nmの波長のものが好ましい。
次に、未照射部を現像液で溶解除去することによりレリ
ーフパターンを得る。現像液としては、N−メチル−2
−ピロリドン、N、N−ジメチルアセトアミド、N、N
−ジメチルホルムアミドなどや、メタノール、イソプロ
ピルアルコール、水、トルエン、キシレンなどを単独ま
たは混合して使用する。現像方法としては、スプレー、
パドル、浸漬、超音波などの方式が可能である。
次に、現像によって形成したレリーフパターンをリンス
する。リンス液としては、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、酢酸ブチルなどを使用する。次
に加熱処理を行ない、イミド環を形成し、耐熱性に富む
最終パターンを得る。
本発明による感光性樹脂組成物は、半導体用途のみなら
ず、多層回路の層間絶縁膜やフレキシブル鋼張板のカバ
ーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向膜などとして
も有用である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 3.3’ 、4.4’−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物57gと、アミンとして4.4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル33gと下記式で示されるシリコー
ンジアミンlOgとの混合物をN−メチルピロリドンに
投入し l CH3CH3 20°Cで6時間反応させた。
得られた共重合体に、下記式のジアクリルアミド化合物
100g HCH3 1 CH2= N −Co  C= CH2と2−(p−ジ
メチルアミノスチリル)ベンゾオキサゾール4gとN−
フェニルグリシン8gを添加し、室温で混合溶解した。
得られた溶液をアルミ板上にスピンナーで塗布し、乾燥
機により65°Cで1時間乾燥した。
このフィルムにコダック社製フォトグラフィックステッ
プタブレットNo2.21ステツプ(本グレースケール
では、段数が一段増加するごとに透過光量が前段の1/
f2に減少するので現像後の残存段階が大きいものほど
感度が良い)を重ね、500mj/cm2の紫外線を照
射した。2日間体日で放置後、N−メチルピロリドン6
0重量%、メタノール40重量%の現像液を用い現像、
さらにイソプロピルアルコールでリンスをしたところ1
4段までパターンが残存し、クラックもなく、高感度で
あることが判った。
次に、前述と同様な方法でシリコンウェハー上に塗布し
全面露光し、現像、リンスの各工程を行い、さらに15
0.250.350°Cで各々30分間加熱硬化した。
密着力試験のため1mm角に100個カットし、セロテ
ープで引き剥がそうとしたが、1個も剥がれず、高密着
性であることが判った。
また、別途アルミ板上に塗布し、全面露光、現像、リン
ス、熱硬化したあとアルミ板をエツチングで除去し、フ
ィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率(JIS K−6760
)は110Kg/mm2と小さく(小さい方が良い)、
熱分解開始温度は420°Cと高かった(高い方が良い
)。
比較例1〜12 実施例1にの方法に従い、シリコーン系ジアミンのシロ
キサン結合数と添加量、感光剤であるジアクリルアミド
化合物の添加量、増感剤、開始剤の種類と添加量をそれ
ぞれかえ、同様の実験を行ない、第1表の結果を得た。
比較例1は、開始剤の添加量を0.8重量部にしたもの
で、光感度が著しく低くなってしまった。
比較例2は、比較例1とは逆に28重量部にしたもので
、この場合フィルム中に開始剤が残留し、このため熱分
解開始温度が290°Cと低くなってしまった。
比較例3は、本発明以外の開始剤を使用したもので、光
感度が低く、実用的ではながった。
比較例4は、増感剤の添加量を0.4重量部にしたもの
で、この場合光感度が著しく低く、架橋も不充分であっ
た。
比較例5は、増感剤量を24重量部としたもので、この
場合深部への光透過量が不足し、深部の硬化が不充分で
ボイドを発生し、均一なフィルムにはならなかった。
比較例6は、本発明以外の増感剤を使用した場合で光感
度が低く、実用的ではなかった。
比較例7では、ジアクリルアミド化合物の添加量を10
重量部に減らしたところ、感度が低く、クラックも発生
した。
比較例8では、ジアクリルアミド化合物の添加量を21
0重量部に増やしたところ、きれいなフィルムが得られ
なかった。
比較例9では、シリコーン系ジアミンの添加量を0.2
重量%に減らしたところ、弾性率を低下させることがで
きなかった。
比較例10では、シリコーン系ジアミンの添加量を30
重量%に増やしたところ、フィルムが脆く、密着性もよ
くなかった。
比較例11では、シリコーン系ジアミンのシロキサン結
合数をn=0にしたところ、柔軟性に欠け、フィルム化
時点でクラックが発生しバラバラになった。
比較例12では、シリコーン系ジアミンのシロキサン結
合数をn = 100にしたところ、反応率が低く未反
応シリコーンがフィルム表面にブリードし剥がれてしま
った。
[発明の効果] ポリイミド樹脂は本質的に吸湿性が大きく、このため、
従来の感光性化技術では、塗布、乾燥、露光したものを
長期に放置しておくと、吸湿してしまい、現像時にクラ
ックが発生するという保存安定性の悪さを解決すること
ができなかった。
また一方ポリイミド樹脂の密着性向上と低弾性化のため
にシリコーン変性する試みがなされてきたが、光感度が
低く、良好なパターンが得られなかった。
しかるに、本発明では、特殊な感光剤により、保存安定
性が著しく向上し、しかも特殊な増感剤と開始剤の組合
せにより光感度が向上し、その結果高感度でクラックの
ない良好なパターンが得られるようになった。
さらには、ポリイミド樹脂としての耐熱性の優秀さ、特
殊なシリコーン変性による高密着性、低弾性をも併備し
たものが得られた。
手続補正書 平成3年 2月 25日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記式〔 I 〕で示されるシリコーン系ジアミン ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・〔 I 〕 (式中n:1〜50) 0.5〜25重量%と、下記式〔II〕で示されるポリア
    ミック酸 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・〔II〕 (式中R_1、R_2:芳香族環状基 n:1〜2、m:0〜2) 99.5〜75重量%との共重合体(A)に、下記式〔
    III〕で示されるジアクリルアミド化合物(B)▲数式
    、化学式、表等があります▼・・・・〔III〕 (式中R_3:−H、−CH_3 R_4:−H、−CH_3、−CH_2OH)下記式〔
    IV〕で示されるスチリル化合物(C)▲数式、化学式、
    表等があります▼〔IV〕 (式中R_5、R_6:−H、−CH_3、−C_2H
    _5、−C_6H_5R_7:▲数式、化学式、表等が
    あります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等
    があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼(R:H、CH_3
    、C_2H_5)下記式〔V〕で示されるグリシン化合
    物(D)▲数式、化学式、表等があります▼−−−−〔
    V〕 (式中R_8:−H、−CH_3、−C_2H_5、−
    C_6H_5、−OCH_3、−OCOCH_3、−O
    C_2H_5、−OCOC_2H_5、−N(CH_3
    )_2、−N(C_2H_5)_2、−NHCOOCH
    _3、−COCH_3、−COC_2H_5、 −NHCONH_2、−CH_2OH、−OH、−CH
    (CH_3)_2、−C(CH_3)_3)を必須成分
    とし、(A)100重量部に対して(B)20〜200
    重量部、(C)1〜10重量部、(D)1〜20重量部
    を配してなる感光性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06157753A (ja) * 1992-11-18 1994-06-07 Sumitomo Bakelite Co Ltd 部分イミド化ポリアミド酸組成物
JPH06214390A (ja) * 1992-10-22 1994-08-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd ネガ型感光性樹脂組成物およびそのパターン形成方法

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