JP2809788B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2809788B2
JP2809788B2 JP3738190A JP3738190A JP2809788B2 JP 2809788 B2 JP2809788 B2 JP 2809788B2 JP 3738190 A JP3738190 A JP 3738190A JP 3738190 A JP3738190 A JP 3738190A JP 2809788 B2 JP2809788 B2 JP 2809788B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は密着性が良く、弾性率が小さく、しかも保存
安定性に優れた、高感度で高耐熱の感光性ポリイミド樹
脂組成物に関するものである。
[従来の技術] 従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜などに
は、耐熱性が優れ、また卓越した電気的特性、機械的特
性などを有するポリイミド樹脂が用いられているが、近
年半導体素子の高集積化、大型化、封止樹脂パッケージ
の薄型化、小型化、半田リフローによる表面実装方式な
どへの移行により耐熱サイクル性、耐熱ショック性等の
著しい向上の要求があり、これまでのポリイミド樹脂で
は、対応が困難となってきた。
この対策として、例えばポリイミド樹脂にシリコーン
成分を導入して、密着性を上げ弾性率を低くすることが
知られている。(特開昭61−64730号公報、特開昭62−2
23228号公報等) 一方、ポリイミド樹脂自身に感光性を付与する技術が
最近注目を集めてきた。
これらの感光性を付与したポリイミド樹脂を使用する
と、付与していないポリイミド樹脂に比較してパターン
作成工程の簡素化効果があるだけでなく、毒性の強いエ
ッチング液を使用しなくてすむので、安全、公害上も優
れており、ポリイミド樹脂の感光性化はポリイミド樹脂
の高密着、低弾性率化とともに今後一層重要な技術とな
ることが期待されている。
感光性ポリイミド樹脂としては、例えば下式 で示されるような構造のエステル基で感光性基を付与し
たポリイミド前駆体組成物(特公昭55−41422号公報)
あるいは下式 で示されるような構造のポリアミック酸に化学線により
2量化、または重合可能な炭素−炭素二重結合およびア
ミノ基または、その四級化塩を含む化合物を添加した組
成物(例えば特開昭54−145794号公報)などが知られて
いる。
これらは、いずれも適当な有機溶剤に溶解し、ワニス
状態で塗布、乾燥した後、フォトマスクを介して紫外線
照射し、現像、リンス処理して所望のパターンを得、さ
らに加熱処理することによりポリイミド被膜としてい
る。
しかし、かかる従来の感光化技術をポリイミド樹脂成
分にシリコーン基を導入した高密着、低弾性率のポリイ
ミド樹脂に適用すると、紫外線を照射してもパターニン
グすることは難かしいか、または著しく感度が低く、半
導体工業で通常用いられている露光装置で処理するには
不充分であった。
更には、これらの感光性ポリイミド樹脂の膜厚を厚く
していくと光感度が極端に低下してしまい、適正露光時
間が極端に長くなってしまうという欠点があった。
また、吸水性が大きいために、露光被膜を長期保存す
ると、現像時間が長くなるだけでなく、できたパターン
がクラックを起こすなどの不都合があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的とするところは、ポリアミック酸中にシ
リコーン基を導入して密着性を向上させ、弾性率を低下
させたにもかかわらず高感度の光硬化性を有し、保存安
定性が良く、さらに硬化後の被膜の耐熱性に優れた感光
性樹脂組成物を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記式〔I〕で示されるシリコーン系ジアミ
(式中n:1〜50) 0.5〜25重量%と、下記式〔II〕で示されるポリアミッ
ク酸 (式中R1、R2:芳香族環状基 n:1〜2、m:0〜2) 99.5〜75重量%との共重合体(A)に、下記式〔III〕
で示されるジアクリルアミド化合物(B) (式中R3:−H,−CH3 R4:−H,−CH3,−CH2OH) 下記式〔IV〕で示されるスチリル化合物(C) (式中R5,R6:−H,−CH3,−C2H5,−C6H5 下記式〔V〕で示されるオキサゾロン化合物(D) R9,R10:−H,−CH3,−C2H5,−C3H7, −C4H9,−C6H5,−OH,−OCH3, −OC2H5, −OC3H7,−OC4H9,−OC6H5, −CH2C6H5,−CH2CH2C6H5, −CH2OH,−CH2CH2OH, −CH2CH3,−CH(CH32,−C(CH33, −COCH3,−COC2H5,−OCOCH3, −OCOC2H5,−CH2NH2, −CH2CH2NH2,−CONH2, −CONHCH3,−CON(CH32, −CONHC2H5,−CON(C2H52, −NHCH3,−N(CH32,−N(C2H5) を必須成分とし、(A)100重量部に対して(B)20〜2
00重量部、(C)1〜10重量部、(D)1〜20重量部を
配してなる感光性樹脂組成物を用いることにある。
[作用] 本発明において用いる一般式〔I〕で示されるシリコ
ーン系ジアミンはポリイミド被膜の密着性を向上させ、
弾性率を低下させる効果を有する。
シリコーン系ジアミンの重合度nは1〜50であること
が必要であり、nが1未満であると密着性を向上させ、
弾性率を低下させる効果が得られず、またnが50を越え
る長鎖シリコーン系ジアミンを使用すると、テトラカル
ボン酸二無水物との反応が定量的に進行しにくくなり、
未反応物として残存し、分子量が大きくならないばかり
か柔軟性を低下させ、クラックを発生し易くなるので好
ましくない。
またシリコーン系ジアミンの使用量は、ポリアミック
酸99.5〜75重量%に対して0.5〜25重量%が好ましい。
0.5重量%未満では密着性の向上、弾性率の低下の効果
が得られず、また25重量%を越えると耐熱性が著しく低
下し、ポリイミド樹脂本来の特性が得られなくなるので
好ましくない。
本発明において用いる一般式〔II〕で示されるポリア
ミック酸は、R1の芳香族環状基を有する酸と、R2の芳香
族環状基を有するアミンによって合成される。R1の芳香
族環状基を有する酸としては、n=1のトリカルボン酸
無水物やn=2のテトラカルボン酸二無水物などが用い
られ、酸無水物成分は1種類でも、2種以上の混合物で
もかまわない。用いられる酸無水物の種類としては、例
えば、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水
物、ベンゼン−1,2,3,4−テロラカルボン酸二無水物、
3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物、2.2′,3,3′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物、2,3,3′,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸
二無水物、ナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二
無水物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二無
水物、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水
物、ナフタレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水
物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタ
レン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメ
チル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−2,3,6,7
−テトラカルボン酸二無水物、2,6−ジクロロナフタレ
ン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジクロ
ロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7−テトラクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカ
ルボン酸二無水物、1,4,5,8−テトラクロロナフタレン
−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−
ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−
ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3′,4′−
ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3″,4,4″−
p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2″,3,
3″−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
3,3″,4″−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−プロパ
ン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
−プロパン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフ
ェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)メタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)スルホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカル
ボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)エタン二無水物、ペリレン−2,3,
8,9−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−4,5,10,11−
テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−5,6,11,12−テ
トラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,7,8−
テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,6,7
−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,9,
10−テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−
テトラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5−テ
トラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5−テト
ラカルボン酸二無水物などがあげられるが、これらに限
定されるものではない。
R2の芳香族環状基を有するアミンとしては、m=0の
ジアミンやm=1のジアミノカルボン酸、m=2のジア
ミノカルボン酸などが用いられ、アミン成分は1種類で
も、2種類以上の混合物でもかまわない。用いられるア
ミンの種類としては例えばm−フェニレン−ジアミン、
1−イソプロピル−2,4−フェニレン−ジアミン、p−
フェニレン−ジアミン、4,4′−ジアミノ−ジフェニル
プロパン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルプロパン、4,
4′−ジアミノ−ジフェニルエタン、3,3′−ジアミノ−
ジフェニルエタン、4,4′−ジアミノ−ジフェニルメタ
ン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルメタン、4,4′−ジア
ミノ−ジフェニルスルフィド、3,3′−ジアミノ−ジフ
ェニルスルフィド、4,4′−ジアミノ−ジフェニルスル
ホン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルスルホン、4,4′−
ジアミノ−ジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノ−ジ
フェニルエーテル、ベンジジン、3,3′−ジアミノ−ビ
フェニル、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ビフェ
ニル、3,3′−ジメトキシ−ベンジジン、4,4″−ジアミ
ノ−p−テルフェニル、3,3″−ジアミノ−p−テルフ
ェニル、ビス(p−アミノ−シクロヘキシル)メタン、
ビス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテ
ル、ビス(p−β−メチル−δ−アミノペンチル)ベン
ゼン、p−ビス(2−メチル−4−アミノ−ペンチル)
ベンゼン、p−ビス(1,1−ジメチル−5−アミノ−ペ
ンチル)ベンゼン、1,5−ジアミノ−ナフタレン、2,6−
ジアミノ−ナフタレン、2,4−ビス(β−アミノ−t−
ブチル)トルエン、2,4−ジアミノ−トルエン、m−キ
シレン−2,5−ジアミン、p−キシレン−2,5−ジアミ
ン、m−キシリレン−ジアミン、p−キシリレン−ジア
ミン、2,6−ジアミノ−ピリジン、2,5−ジアミノ−ピリ
ジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−オキサジアゾール、1,4
−ジアミノ−シクロヘキサン、ピペラジン、メチレン−
ジアミン、エチレン−ジアミン、プロピレン−ジアミ
ン、2,2−ジメチル−プロピレン−ジアミン、テトラメ
チレン−ジアミン、ペンタメチレン−ジアミン、ヘキサ
メチレン−ジアミン、2,5−ジメチル−ヘキサメチレン
−ジアミン、3−メトキシ−ヘキサメチレン−ジアミ
ン、ヘプタメチレン−ジアミン、2,5−ジメチル−ヘプ
タメチレン−ジアミン、3−メチル−ヘプタメチレン−
ジアミン、4,4−ジメチル−ヘプタメチレン−ジアミ
ン、オクタメチレン−ジアミン、ノナメチレン−ジアミ
ン、5−メチル−ノナメチレン−ジアミン、2,5−ジメ
チル−ノナメチレン−ジアミン、デカメチレン−ジアミ
ン、1,10−ジアミノ−1,10−ジメチル−デカン、2,11−
ジアミノ−ドデカン、1,12−ジアミノ−オクタデカン、
2,12−ジアミノ−オクタデカン、2,17−ジアミノ−アイ
コサン、ジアミノシロキサン、2,6−ジアミノ−4−カ
ルボキシリックベンゼン、3,3′−ジアミノ−4,4′−ジ
カルボキシリックベンジジンなどがあげられるが、これ
らに限定されるものではない。
本発明において用いる一般式〔III〕で示されるジア
クリルアミド化合物(B) (式中R3:−H,−CH3 R4:−H,−CH3,−CH2OH) を感光剤として配合した感光性樹脂は、吸水性が小さい
ため、パターニング工程で、基板に塗布し乾燥した後長
期に放置しても、あるいは露光したまま長期に放置した
後現像しパターン化しても、塗布皮膜にクラックが発生
するということはない。
また、ジアクリルアミド化合物の使用量は、共重合体
100重量部に対して20〜200重量部が好ましい。20重量部
未満では感度が不充分であり、200重量部をこえると析
出がおこり良好な皮膜が得られない。
本発明において用いる増感剤は下記式〔IV〕 (式中R5,R6:−H,−CH3,−C2H5,−C6H5 で示されるアミノ基を持ったスチリル化合物(C)であ
る。
感光性樹脂組成物に用いられる増感剤としてはベンゾ
フェノン、アセトフェノン、アントロン、p,p′−テト
ラメチルジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、
フェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロア
セナフテン、ベンゾキノン、N−アセチル−p−ニトロ
アニリン、p−ニトロアニリン、2−エチレアントラキ
ノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、N−ア
セチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、ピクラミ
ド、1,2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジ
アザ−1,9−ベンジアンスロン、p,p′−テトラエチレジ
アミノベンゾフェノン、2−クロロ−4−ニトロアニリ
ン、ジベンザルアセトン、1,2−ナフトキノン、2,5−ビ
ス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−シクロペンタ
ン、2,6−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−
シクロヘキサノン、2,6−ビス−(4′−ジメチルアミ
ノベンザル)−4−メチル−シクロキサノン、2,6−ビ
ス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−4−メチル−
シクロヘキサノン、4,4′−ビス−(ジメチルアミノ)
−カルコン、4,4′−ビス−(ジエチルアミノ)−カル
コン、p−ジメチルアミノベンジリデンインダノン、1,
3−ビス−(4′−ジメチルアミノベンザル)−アセト
ン、1,3−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−
アセトン、N−フェニル−ジエタノールアミン、N−p
−トリル−ジエチルアミンなどがあげられるが、本発明
において見いだされたスチリル化合物は、本発明におい
て開始剤として用いるオキサゾロン化合物との組み合わ
せで用いることによってのみ、驚くほど優れた増感効果
を示す。この驚くべき相乗効果がいかにして発現される
のか、その理由は今のところ明確ではない。
なお、スチリル化合物の配合量は共重合体100重量部
に対して1重量部以上、10重量部以下が最も好ましく、
スチリル化合物以外の増感剤にもこれに併用しても差し
支えがない。
スチリル化合物の配合量が1重量部未満であると、光
エネルギーの吸収量が不足し架橋が不充分となり、ま
た、10重量部を越えると、光エネルギーの透過量が不足
し、深部の光硬化が迅速に進まず好ましくない。
本発明において用いる開始剤は下記式〔V〕 R9,R10:−H,−CH3,−C2H5,−C3H7, −C4H9,−C6H5,−OH,−OCH3, −OC2H5, −OC3H7,−OC4H9,−OC6H5, −CH2C6H5,−CH2CH2C6H5, −CH2OH,−CH2CH2OH, −CH2CH3,−CH(CH32,−C(CH33, −COCH3,−COC2H5,−OCOCH3, −OCOC2H5,−CH2NH2, −CH2CH2NH2,−CONH2, −CONHCH3,−CON(CH32, −CONHC2H5,−CON(C2H52, −NHCH3,−N(CH32,−N(C2H5) で示されるフェニル基を持ったオキサゾロン化合物
(D)である。
感光性樹脂組成物に用いられる開始剤としては2,2−
ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノン、1−ヒド
ロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ
−1−プロパン、3,3′,4,4′−テトラ−(t−ブチル
パーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベンジル、ベ
ンゾイン−イソプロピルエーテル、ベンゾイン−イソブ
チルエーテル、4,4′−ジメトキシベンジル、1,4−ジベ
ンゾイルベンゼン、4−ベンゾイルビフェニル、2−ベ
ンゾイルナフタレン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエ
ート、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,
5′−テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール、10−ブ
チル−2−クロロアクリドン、エチル−4−ジメチルア
ミノベンゾエート、ジベンゾイルメタン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン、1−フェニル−1,2−
ブタンジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシ
ム、1−フェニル−プロパンブタンジオン−2−(o−
ベンゾイル)オキシム、1,2−ジフェニル−エタンジオ
ン−1−(o−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェニ
ル−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシ
ム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−
2−(o−ベンゾイル)オキシムなどが使用されている
が、本発明において見いだされたオキサゾロン化合物
は、増感剤としてのスチリル化合物との組み合わせによ
って、他の開始剤にくらべて格段の光反応開始効果を示
した。
この驚くべき効果がいかにして発現されるのかその理
由は現在のところ明確ではない。
なお、オキサゾロン化合物の配合量は、共重合体100
重量部に対して1〜20重量部を必須とし、オキサゾロン
化合物以外の開始剤もこれと併用しても差し支えない。
開始剤としてのオキサゾロン化合物が1重量部未満で
あると光感度が充分でなく、好ましくない。
また、20重量部を越えると、熱処理硬化後の皮膜特性
が低下する。
本発明による耐熱性、感光性樹脂組成物には、接着助
剤やレベリング剤その他各種充填剤を添加してもよい。
本発明による感光性樹脂組成物の使用方法は、まず、
該組成物を適当な支持体、例えばシリコンウェハーやセ
ラミック基板などに塗布する。塗布方法は、スピンナー
を用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗
布、浸漬、印刷、ロールコーティングなどで行なう。次
に、60〜80℃の低温でプリベークして塗膜を乾燥後、所
望のパターン形状に化学線を照射する。化学線として
は、X線、電子線、紫外線、可視光線などが使用できる
が、200〜500nmの波長のものが好ましい。
次に、未照射部を現像液で溶解除去することによりレ
リーフパターンを得る。現像液としては、N−メチル−
2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミドなどや、メタノール、イソプロピル
アルコール、水、トルエン、キシレンなどを単独または
混合して使用する。現像方法としては、スプレー、パド
ル、浸漬、超音波などの方式が可能である。
次に、現像によって形成したレリーフパターンをリン
スする。リンス液としては、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、酢酸ブチルなどを使用する。
次に加熱処理を行ない、イミド環をを形成し、耐熱性に
富む最終パターンを得る。
本発明による感光体樹脂組成物は、半導体用途のみな
らず、多層回路の層間絶縁膜やフレキシブル銅張板のカ
バーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向膜などとし
ても有用である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物57gと、アミンとして4,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル33gと下記式で示されるシリコーンジアミン10gと
の混合物をN−メチルピロリドンに投入し 20℃で6時間反応させた。
得られた共重合体に、下記式のジアクリルアミド化合
物80g と2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンゾオキサゾ
ール7gと3−フェニル−5−イソオキサゾロン12gを添
加し、室温で混合溶解した。
得られた溶液をアルミ板上にスピンナーで塗布し、乾
燥機により65℃で1時間乾燥した。
このフイルムにコダック社製フォトグラフィックステ
ップタブレットNo2,21ステップ(本グレースケールで
は、数段が一段増加するごとに透過光量が前段の に減少するので現像後の残存段階が大きいものほど感度
が良い)を重ね、500mj/cm2の紫外線を照射した。2日
間休日で放置後、N−メチルピロリドン60重量%、メタ
ノール40重量%の現像液を用い現像、さらにイソプロピ
ルアルコールでリンスをしたところ14段までパターンが
残存し、クラックもなく、高感度であることが判った。
次に、前述と同様な方法でシリコンウェハー上に塗布
し全面露光し、現像、リンスの各工程を行い、さらに15
0、250、350℃で各々30分間加熱硬化した。
密着力試験のため1mm角に100個カットし、セロテープ
で引き剥がそうとしたが、1個も剥がれず、高密着性で
あることが判った。
また、別途アルミ板上に塗布し、全面露光、現像、リ
ンス、熱硬化したあとアルミ板をエッチングで除去し、
フイルムを得た。
得られたフイルムの引張弾性率(JIS K−6760)は120
Kg/mm2と小さく(小さい方が良い)、熱分解開始温度は
410℃と高かった(高い方が良い)。
比較例1〜12 実施例1の方法に従い、シリコーン系ジアミンのシロ
キサン結合数と添加量、感光剤であるジアクリルアミド
の化合物の添加量、増感剤、開始剤の種類と添加量をそ
れぞれかえ、同様の実験を行ない、第1表の結果を得
た。
比較例1は、開始剤の添加量を0.8重量部にしたもの
で、光感度が著しく低くなってしまった。
比較例2は、比較例1とは逆に28重量部にしたもの
で、この場合フイルム中に開始剤が残留し、弾性率が高
くなってしまった。
比較例3は、本発明以外の開始剤を使用したもので、
光感度が低く、実用的ではなかった。
比較例4は、増感剤の添加量を0.4重量部にしたもの
で、この場合光感度が著しく低く、架橋も不充分であっ
た。
比較例5は、増感剤量を24重量部としたもので、この
場合深部への光透過量が不足し、深部の硬化が不充分で
ボイドを発生し、均一なフイルムにはならなかった。
比較例6は、本発明以外の増感剤を使用した場合で光
感度が低く、実用的ではなかった。
比較例7では、ジアクリルアキド化合物の添加量を10
重量部に減らしたところ、感度が低く、クラックも発生
した。
比較例8では、ジアクリルアミド化合物の添加量を21
0重量部に増やしたところ、きれいなフィルムが得られ
なかった。
比較例9では、シリコーン系ジアミンの添加量を0.2
重量%に減らしたところ、弾性率を低下させることがで
きなかった。
比較例10では、シリコーン系ジアミンの添加量を30重
量%に増やしたところ、フィルムが脆く、密着性もよく
なかった。
比較例11では、シリコーン系ジアミンのシロキサン結
合数をn=0にしたところ、柔軟性に欠け、フィルム化
時点でクラックが発生しバラバラになった。
比較例12では、シリコーン系ジアミンのシロキサン結
合数をn=80にしたところ、反応率が低く未反応シリコ
ーンがフィルム表面にブリードし剥がれてしまった。
[発明の効果] ポリイミド樹脂は本質的に吸湿性が大きく、このた
め、従来の感光性化技術では、塗布、乾燥、露光したも
のを長期に放置しておくと、吸湿してしまい、現像時に
クラックが発生するという保存安定性の悪さを解決する
ことができなかった。
また一方ポリイミド樹脂の密着性向上と低弾性化のた
めにシリコーン変性する試みがなされてきたが、光感度
が低く、良好なパターンが得られなかった。
しかるに、本発明では、特殊な感光剤により、保存安
定性が著しく向上し、しかも特殊な増感剤と開始剤の組
合せにより光感度が向上し、その結果高感度でクラック
のない良好なパターンが得られるようになった。
さらには、ポリイミド樹脂としての耐熱性の優秀さ、
特殊なシリコーン変性による高密着性、低弾性をも併備
したものが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/038 504 G03F 7/038 504 (56)参考文献 特開 昭62−179563(JP,A) 特開 昭63−256663(JP,A) 特開 昭63−99235(JP,A) 特開 昭49−2854(JP,A) 特開 昭50−50485(JP,A) 特開 昭54−152091(JP,A) 特開 昭55−50001(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/075 G03F 7/027 G03F 7/038 C08F 2/50 C08G 73/10 C08L 79/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式〔I〕で示されるシリコーン系ジア
    ミン (式中n:1〜50) 0.5〜25重量%と、下記式〔II〕で示される繰返し単位
    を含むポリアミック酸 (式中R1、R2:芳香族環状基 n:1〜2、m:0〜2) 99.5〜75重量%との共重合体(A)に、下記式〔III〕
    で示されるジアクリルアミド化合物(B) (式中R3:−H,−CH3 R4:−H,−CH3,−CH2OH) 下記式〔IV〕で示されるスチリル化合物(C) (式中R5,R6:−H,−CH3,−C2H5,−C6H5 下記式〔V〕で示されるオキサゾロン化合物(D) R9,R10:−H,−CH3,−C2H5,−C3H7, −C4H9,−C6H5,−OH,−OCH3, −OC2H5, −OC3H7,−OC4H9,−OC6H5, −CH2C6H5,−CH2CH2C6H5, −CH2OH,−CH2CH2OH, −CH2CH3,−CH(CH32,−C(CH33, −COCH3,−COC2H5,−OCOCH3, −OCOC2H5,−CH2NH2, −CH2CH2NH2,−CONH2, −CONHCH3,−CON(CH32, −CONHC2H5,−CON(C2H52, −NHCH3,−N(CH32,−N(C2H5) を必須成分とし、(A)100重量部に対して(B)20〜2
    00重量部、(C)1〜10重量部、(D)1〜20重量部を
    配してなる感光性樹脂組成物。
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