JP2752725B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2752725B2 JP25078389A JP25078389A JP2752725B2 JP 2752725 B2 JP2752725 B2 JP 2752725B2 JP 25078389 A JP25078389 A JP 25078389A JP 25078389 A JP25078389 A JP 25078389A JP 2752725 B2 JP2752725 B2 JP 2752725B2
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は密着性が良く、弾性率が小さく、高感度で高
耐熱の感光性ポリイミド樹脂組成物に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜などに
は、耐熱性が優れ、また卓越した電気的特性、機械的特
性などを有するポリイミド樹脂が用いられているが、近
年半導体素子の高集積化、大型化、封止樹脂パッケージ
の薄型化、小型化、半田リフローによる表面実装方式な
どへの移行により耐熱サイクル性、耐熱ショック性等の
著しい向上の要求があり、これまでのポリイミド樹脂で
は、対応が困難となつてきた。
この対策として、例えばポリイミド樹脂にシリコーン
成分を導入して、密着性を上げ弾性率を低くすることが
知られている。(特開昭61−64730号公報、特開昭62−2
23228号公報等) 一方、ポリイミド樹脂自身に感光性を付与する技術が
最近注目を集めてきた。
これらの感光性を付与したポリイミド樹脂を使用する
と、付与していないポリイミド樹脂に比較してパターン
作成工程の簡素化効果があるだけでなく、毒性の強いエ
ッチング液を使用しなくてすむので、安全、公害上も優
れており、ポリイミド樹脂の感光性化はポリイミド樹脂
の高密着、低弾性率化とともに今後一層重要な技術とな
ることが期待されている。
感光性ポリイミド樹脂としては、例えば下式 で示されるような構造のエステル基で感光性基を付与し
たポリイミド前駆体組成物(特公昭55−41422号公報)
あるいは下式 で示されるような構造のポリアミック酸に化学線により
2量化、または重合可能な炭素−炭素二重結合およびア
ミノ基または、その四級化塩を含む化合物を添加した組
成物(例えば特開昭54−145794号公報)などが知られて
いる。
これらは、いずれも適当な有機溶剤に溶解し、ワニス
状態で塗布、乾燥した後、フォトマスクを介して紫外線
照射し、現像、リンス処理して所望のパターンを得、さ
らに加熱処理することによりポリイミド被膜としてい
る。
しかし、かかる従来の感光化技術をポリイミド樹脂成
分にシリコーン基を導入した高密着、低弾性率のポリイ
ミド樹脂に適用すると、紫外線を照射してもパターニン
グすることは難しいか、または著しく感度が低く、半導
体工業で通常用いられている露光装置で処理するには不
十分であった。
更には、これらの感光性ポリイミド樹脂の膜厚を厚く
していくと光感度が極端に低下してしまい、適正露光時
間が極端に長くなってしまうという欠点があった。
(発明が解決しょうとする課題) 本発明の目的とするところは、ポリアミック酸中にシ
リコーン基を導入して密着性を向上させ、弾性率を低下
させたにもかかわらず高感度の光硬化性を有し、さらに
硬化後の被膜の耐熱性に優れた感光性樹脂組成物を提供
するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は下記の一般式〔I〕で示される シリコーン系ジアミンを1〜50重量%共重合したポリア
ミック酸(A)と、感光剤として下記の一般式〔II〕で
示される、1分子中にアクリルまたはメタクリル基を2
〜3基有する多官能アミノアクリレート(B) と増感剤として下記一般式〔III〕で示されるビスクマ
リン化合物(C) と開始剤として下記一般式〔IV〕で示されるグリシン化
合物(D) とを必須成分とし(A)100重量部に対し、感光剤
(B)20〜200重量部、増感剤(C)1〜10重量部およ
び開始剤(D)1〜20重量部を配してなる感光性樹脂組
成物を用いることにある。
(作用) 本発明において用いる一般式〔I〕で示されるシリコ
ーン系ジアミンはポリイミド被膜の密着性を向上させ、
弾性率を低下させる効果を有する。
シリコーン系ジアミンの重合度nは1〜50であること
が必要であり、nが1未満であると密着性を向上させ、
弾性率を低下させる効果が得られず、またnが50を越え
る長鎖シリコーン系ジアミンを使用すると、テトラカル
ボン酸二無水物との反応が定量的に進行しにくくなり、
未反応物として残存し、分子量が大きくならないばかり
か柔軟性を低下させ、クラックを発生し易くなるので好
ましくない。
またシリコーン系ジアミンの使用量は、ポリアミック
酸成分に対して1〜50重量%が好ましい。1重量%未満
では密着性の向上、弾性率の低下の効果が得られず、ま
た50重量%を越えると耐熱性が著しく低下し、ポリイミ
ド樹脂本来の特徴が得られなくなるので好ましくない。
本発明で使用するジアミン成分としては上記のシリコ
ーン系ジアミンの他に各種特性を付与するために以下に
挙げるような芳香族ジアミンも勿論使用することができ
る。
例えばm−フェニレン−ジアミン、1−イソプロピル
−2,4−フェニレン−ジアミン、p−フェニレン−ジア
ミン、4,4′−ジアミノ−ジフェニルプロパン、3,3′−
ジアミノ−ジフェニルプロパン、4,4′−ジアミノ−ジ
フェニルエタン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルエタ
ン、4,4′−ジアミノ−ジフェニルメタン、3,3′−ジア
ミノ−ジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ−ジフェニ
ルスルフィド、3,3′−ジアミノ−ジフェニルスルフィ
ド、4,4′−ジアミノ−ジフェニルスルホン、3,3′−ジ
アミノ−ジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノ−ジフ
ェニルエーテル、3,3′−ジアミノ−ジフェニルエーテ
ル、ベンジジン、3,3′−ジアミノ−ビフェニル、3,3′
−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル、3,3′−ジ
メトキシ−ベンジジン、4,4″−ジアミノ−p−テルフ
ェニル、3,3″−ジアミノ−p−テルフェニル、ビス
(p−アミノ−シクロヘキシル)メタン、ビス(p−β
−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、ビス(p−
β−メチル−δ−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビス
(2−メチル−4−アミノ−ペンチル)ベンゼン、p−
ビス(1,1−ジメチル−5−アミノ−ペンチル)ベンゼ
ン、1,5−ジアミノ−ナフタレン、2,6−ジアミノ−ナフ
タレン、2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)トルエ
ン、2,4−ジアミノ−トルエン、m−キシレン−2,5−ジ
アミン、p−キシレン−2,5−ジアミン、m−キシリレ
ン−ジアミン、p−キシリレン−ジアミン、2,6−ジア
ミノ−ピリジン、2,5−ジアミノ−ピリジン、2,5−ジア
ミノ−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ジアミノ−シク
ロヘキサン、ピペラジン、メチレン−ジアミン、エチレ
ン−ジアミン、プロピレン−ジアミン、2,2−ジメチル
−プロピレン−ジアミン、テトラメチレン−ジアミン、
ペンタメチレン−ジアミン、ヘキサメチレン−ジアミ
ン、2,5−ジメチル−ヘキサメチレン−ジアミン、3−
メトキシ−ヘキサメチレン−ジアミン、ヘプタメチレン
−ジアミン、2,5−ジメチル−ヘプタメチレン−ジアミ
ン、3−メチル−ヘプタメチレン−ジアミン、4,4−ジ
メチル−ヘプタメチレン−ジアミン、オクタメチレン−
ジアミン、ノナメチレン−ジアミン、5−メチル−ノナ
メチレン−ジアミン、2,5−ジメチル−ノナメチレン−
ジアミン、デカメチレン−ジアミン、1,10−ジアミノ−
1,10−ジメチル−デカン、2,11−ジアミノ−ドデカン、
1,12−ジアミノ−オクタデカン、2,12−ジアミノ−オク
タデカン、2,17−ジアミノ−アイコサンなどがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。
ジアミン成分と反応させるテトラカルボン酸二無水物
成分は1種類でも、2種類以上の混合物でもかまわない
が、用いられるテトラカルボン酸二無水物としては、例
えばピロメリット酸二無水物、ベンゼン−1,2,3,4,−テ
トラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3′,4′−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−2,
3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,
5,6−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5
−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,4,5,8−
テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,6,7−テ
トラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7
−ヘキサヒドロナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン
酸二無水物、4,8,−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒ
ドロナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水
物、2,6−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボ
ン酸二無水物、2,7−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テ
トラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロロナフ
タレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8
−テトラクロロナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン
酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,2′,3,3′−ジフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,3,3′,4′−ジフェニルテトラカルボン
酸二無水物、3,3″,4,4″−p−テルフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物、2,2″,3,3″−p−テルフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、2,3,3″,4″−p−テルフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)−プロパン二無水物、2,2−ビス
(3,4,−ジカルボキシフェニル)−プロパン二無水物、
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無
水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無
水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルホン二
無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン
二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エ
タン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エタン二無水物、ペリレン−2,3,8,9−テトラカル
ボン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン
酸二無水物、ペリレン−4,5,10,11−テトラカルボン酸
二無水物、ペリレン−5,6,11,12−テトラカルボン酸二
無水物、フェナンスレン−1,2,7,8−テトラカルボン酸
二無水物、フェナンスレン−1,2,6,7−テトラカルボン
酸二無水物、フェナンスレン−1,2,9,10−テトラカルボ
ン酸二無水物、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカル
ボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン
酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5−テトラカルボン酸
二無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二
無水物などがあげられるが、これらに限定するものでは
ない。
本発明における(B)成分の多官能アミノアクリレー
トは1分子中に2個または3個のアクリル基またはメタ
クリル基を有する3級アミノアクリル化合物である。
1分子中にアクリル基またはメタクリル基が1個であ
る単官能アミノアクリレートでは、光照射しても架橋構
造が得られないので、感度が低く、また現像時にパター
ンにクラックが発生したり、多くの膜減りが生じるため
好ましくない。
多官能アミノアクリレート(B)としては、N−メチ
ルジエタノールアミンジメタクリレート、N−エチルジ
エタノールアミンジメタクリレート、N−メチルジエタ
ノールアミンジアクリレート、N−エチルジエタノール
アミンジアクリレート、N−n−プロピルジエタノール
アミンジメタクリレート、N−n−プロピルジエタノー
ルアミンジアクリレート、N−メチルジプロパノールジ
メタクリレート、N−エチルジプロパノールジメタクリ
レート、トリエタノールアミントリメタクリレート、ト
リエタノールアミントリアクリレートなどであるが、こ
れらに限定されない。
また、本発明で使用するアミノアクリレート成分とし
て、上記の多官能アミノアクリレートの他に各種特性を
付与するために単官能アミノアクリレートやアミノ基を
有さない多官能アクリレートももちろん併用することが
できる。
また、多官能アクリレートの配合量はポリアミック酸
の固形分100重量部に対して、20〜200重量部であること
が好ましい。
配合量が20重量部未満であると充分な光架橋物が得ら
れず、現像時にすべて溶解してしまうので好ましくな
い。
また配合量が200重量部を越えると、添加量が多いた
め有効に光架橋した場合でも熱処理をした際に飛散収縮
が大きく、クラックが生じやすくなるので好ましくな
い。
本発明における(C)成分の増感剤は下記式〔III〕 (式中R4,R5:−H,アルコキシ基, ジアルキルアミノ基) で示される3位にカルボニル置換されたビスクマリン化
合物である。
このビスクマリン化合物としては、例えば3,3′−カ
ルボニル−ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3,
3′−カルボニル−ビス(5,7−ジメトキシカルボニルク
マリン)などがあげられるが、これに限定されるもので
はない。
感光性樹脂組成物に用いられる増感剤としてはベンゾ
フェノン、アセトフェノン、アントロン、p,p′−テト
ラメチルジアミノベンゾフェノン(ミヒラ−ケトン)、
フェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロア
セナフテン、ベンゾキノン、N−アセチル−p−ニトロ
アニリン、p−ニトロアニリン、2−エチルアントラキ
ノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、N−ア
セチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、ピクラミ
ド、1,2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジ
アザ−1,9−ベンズアンスロン、p,p′−テトラエチルジ
アミノベンゾフェノン、2−クロロ−4−ニトロアニリ
ン、ジベンザルアセトン、1,2−ナフトキノン、2,5−ビ
ス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−シクロペンタ
ン、2,6−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−
シクロヘキサノン、2,6−ビス−(4′−ジメチルアミ
ノベンザル)−4−メチル−シクロヘキサノン、2,6−
ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−4−メチル
−シクロヘキサノン、4,4′−ビス−(ジメチルアミ
ノ)−カルコン、4,4′−ビス−(ジエチルアミノ)−
カルコン、p−ジメチルアミノベンジリデンインダノ
ン、1,3−ビス−(4′−ジメチルアミノベンザル)−
アセトン、1,3−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザ
ル)−アセトン、N−フェニル−ジエタノールアミン、
N−p−トリル−ジエチルアミンなどがあげられるが、
本発明に於いて見いだされたビスクマリン化合物は、本
発明において開始剤として用いるグリシン化合物との組
み合わせで用いることによってのみ、驚くほど優れた増
感効果を示す。この驚くべき相乗効果がいかにして発現
されるのか、その理由は今のところ明確ではない。
なお、ビスクマリン化合物の配合量はポリアミック酸
100重量部に対して1重量部以上、10重量部以下が最も
好ましく、ビスクマリン化合物以外の増感剤もこれに併
用しても差し支えがない。ビスクマリン化合物の配合量
が1重量部未満であると、光エネルギーの吸収量が不足
し架橋が不十分となり、また、10重量部を越えると、光
エネルギーの透過量が不足し、深部の光硬化が迅速に進
まず好ましくない。
本発明における(D)成分の開始剤は下記式〔IV〕 (式中R6:−H,-CH3,-C2H5,-C6H5, -OCH3,-OOCCH3,-OC2H5, -OOCC2H5,-N(CH3)2,-N(C2H5)2, -NHCOOCH3,-COCH3, -COC2H5,-NHCONH2,-CH2OH, −OH,-CH(CH3)2,-C(CH3)3) で示されるフェニル基を持ったグリシン化合物である。
感光性樹脂組成物に用いられる開始剤としては2,2−
ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノン、1−ヒド
ロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ
−1−プロパン、3,3′4,4′−テトラ−(t−ブチルパ
ーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベンジル、ベン
ゾイン−イソプロピルエーテル、ベンゾイン−イソブチ
ルエーテル、4,4′−ジメトキシベンジル、1,4−ジベン
ゾイルベンゼン、4−ベンゾイルビフェニル、2−ベン
ゾイルナフタレン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエー
ト、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′5,5′
−テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール、10−ブチ
ル−2−クロロアクリドン、エチル−4−ジメチルアミ
ノベンゾエート、ジベンゾイルメタン、2,4−ジエチル
チオキサントン、3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン、1−フェニル−1,2−
ブタンジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシ
ム、1−フェニル−プロパンブタンジオン−2−(o−
ベンゾイル)オキシム、1,2−ジフェニル−エタンジオ
ン−1−(o−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェニ
ル−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシ
ム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−
2−(o−ベンゾイル)オキシムなどが使用されている
が、本発明に於いて見いだされたグリシン化合物は、増
感剤としてのビスクマリン化合物との組み合わせによっ
て、他の開始剤にくらべて格段の光反応開始効果を示し
た。
この驚くべき効果がいかにして発現されるのかその理
由は現在のところ明確ではない。
なお、グリシン化合物の配合量は、ポリアミック酸10
0重量部に対して1〜20重量部を必須とし、グリシン化
合物以外の開始剤もこれと併用しても差し支えない。
開始剤としてのグリシン化合物が1重量部未満である
と光感度が十分でなく、好ましくない。
また、20重量部を越えると、熱処理硬化後の皮膜特性
が低下する。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 シリコーンジアミンとしてシロキサン結合が15(n=
15)の下記式で示されるもの35g (ポリアミック酸中35重量%)と3,3′,4,4′−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物45gと4,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル20gをN−メチルピロリドン溶媒
中で反応させ、得られたポリアミック酸溶液(固形分で
100重量部)にN−メチルジエタノールアミンジメタク
リレート60g(60重量部)と3,3′−カルボニル−ビス
(7−ジエチルアミノクマリン)4g(4重量部)とN−
フェニルグリシン8g(8重量部)を添加し、室温で混合
溶解した。
得られた溶液をアルミ板上にスピンナーで塗布し、乾
燥機により80℃で1時間乾燥した。
このフイルムにコダック社製フォトグラフィックステ
ップタブレットNo2,21ステップ(本グレースケールで
は、段数が一段増加するごとに透過光量が前段の に減少するので現像後の残存段階が大きいものほど感度
が良い)を重ね、500mj/cm2の紫外線を照射し、N−メ
チルピロリドン60重量%、メタノール40重量%の現像液
を用い現像、さらにイソプロピルアルコールでリンスを
したところ12段までパターンが残存し、高感度であるこ
とが判った。
次に、前述と同様な方法でシリコンウェハー上に塗布
し全面露光し、現像、リンスの各工程を行い、さらに15
0,250,350℃で各々30分熱硬化した。
密着力試験のため1mm角に100ケカツトし、セロテープ
で引き剥がそうとしたが、1ケも剥がれず、高密着性で
あることが判った。
また、別途アルミ板上に塗布し、全面露光、現像、リ
ンス、熱硬化したあとアルミ板をエッチングで除去し、
フイルムを得た。
得られたフイルムの引張弾性率(JIS K−6760)は110
kg/mm2と小さく、熱分解開始温度は420℃と高かった。
この様に高感度であり、かつ高密着、低弾性率、高耐
熱という非常に優れた効果が同時に得られた。
比較例1〜13 実施例1の方法に従いシリコーンジアミンのシロキサ
ン結合数と添加量、感光剤、増感剤、開始剤の種類と添
加量をそれぞれかえ、同様の実験を行い第1表の結果を
得た。
比較例1は開始剤の添加量を0.8重量部にしたもの
で、光感度が著しく低くなってしまった。
比較例2は比較例1とは逆に28重量部にしたもので、
この場合フイルム中に開始剤が残留し、このため熱分解
開始温度が低くなってしまった。
比較例3は本発明以外の開始剤を使用したもので、光
感度が低く、実用的ではなかつた。
比較例4は増感剤の添加量を0.5重量部にしたもの
で、この場合光感度が著しく低く、架橋も不十分であっ
た。
比較例5は増感剤量を35重量部としたもので、この場
合深部への光透過量が不足し、深部の硬化が不十分でボ
イドを発生し、均一なフイルムにはならなかった。
比較例6は本発明以外の増感剤を使用した場合で光感
度が低く、実用的ではなかった。
比較例7は感光剤の添加量を15重量部にしたもので、
この場合、光感度が低いだけでなく、架橋が不十分なた
め膜減りも大きかった。
比較例8は感光剤の添加量を260重量部にしたもの
で、この場合、高温硬化時の飛散量が多く、クラックが
発生、均一なフイルム得られなかつた。
比較例9は本発明以外の感光剤を使用したもので、単
官能アクリレートであるため露光しても3次元化せず現
像時にすべて流れてしまった。
比較例10はシリコーンジアミンの添加量を0.5重量%
にしたものであり、この場合弾性率を低下させることが
出来なかった。
比較例11はシリコーンジアミンの添加量を75重量%に
したもので、この場合フイルムがモロクなってしまっ
た。
比較例12はシリコーンジアミンのシロキサン結合数を
n=0としたもので、この場合柔軟性に欠けるためフイ
ルム化時点でクラックが発生した。
比較例13はシロキサンジアミンのシロキサン結合数を
n=100としたもので、この場合反応性が低く、フイル
ム化時点で未反応シリコーンが浮き出し、感度も上がら
なかった。
(発明の効果) ポリイミド樹脂の主鎖構造中にシロキサン結合を導入
し、密着性の向上や、弾性率の低下を図る試みは、これ
までもなされてきた。
しかしながら、従来の感光性化技術では、シリコーン
変性したポリイミド樹脂の光感度を向上させる適当な増
感剤、開始剤がなく、良好なパターンを得ることが出来
なかった。
しかるに、本発明では、極めて光感度の高い特殊な増
感剤と開始剤との組み合わせを採用することで、少ない
光照射量で良好なパターンを得ることができるようにな
つた。さらに、熱硬化後のポリイミド樹脂は光硬化した
アクリレート類がすべて飛散するので耐熱性が優れ、ま
た、シリコーン変性してあるので低弾性率で、しかも高
密着性であるという非常に優れた効果が同時にえられ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−221110(JP,A) 特開 昭64−48059(JP,A) 特開 昭62−123450(JP,A) 特開 平3−37653(JP,A) 特開 昭58−11933(JP,A) 米国特許4278751(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/031 G03F 7/027 G03F 7/075 G03F 7/038 C08G 73/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記式〔I〕で示されるシリコーン
    系ジアミンを1〜50重量%共重合したポリアミック酸 (式中nは1〜50) (B)下記式〔II〕で示される、1分子中にアクリルま
    たはメタクリル基を2〜3基有する多官能アミノアクリ
    レート (式中R1:−H、-CH3 R2:-C2H4-、-C3H6-、 -CH2CHOHCH2- R3:-CH3、-C2H5、-C3H7-C6H5 l:2〜3、m:0〜1、l+m=3) (C)下記式〔III〕で示される3位にカルボニル置換
    されたビスクマリン化合物 (式中R4、R5:−H、アルコキシ基、ジアルキルアミノ
    基) (D)下記式〔IV〕で示されるグリシン化合物 (式中R6:−H,-CH3,-C2H5,-C6H5, -OCH3,-OOCCH3,-OC2H5, -OOCC2H5,-N(CH3)2,-N(C2H5)2, -NHCOOCH3,-COCH3, -COC2H5,-NHCONH2,-CH2OH, −OH,-CH(CH3)2,-C(CH3)3) を必須成分とし(A)100重量部に対して(B)20〜200
    重量部、(C)1〜10重量部及び(D)1〜20重量部を
    配してなる感光性樹脂組成物。
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