JP2675166B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は密着性が良く、弾性率が小さく、高感度で高
耐熱の感光性ポリイミド樹脂組成物に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜などに
は、耐熱性が優れ、また卓越した電気的特性、機械的特
性などを有するポリイミド樹脂が用いられているが、近
年半導体素子の高集積化、大型化、封止樹脂パッケージ
の薄型化、小型化、半田リフローによる表面実装方式な
どへの移行により耐熱サイクル性、耐熱ショック性等の
著しい向上の要求があり、これまでのポリイミド樹脂で
は、対応が困難となってきた。
この対策として、例えばポリイミド樹脂にシリコーン
成分を導入して、密着性を上げ弾性率を低くすることが
知られている(特開昭61−64730号公報、特開昭62−223
228号公報等)。
一方、ポリイミド樹脂自身に感光性を付与する技術が
最近注目を集めてきた。これらの感光性を付与したポリ
イミド樹脂を使用すると、付与していないポリイミド樹
脂に比較してパターン作成工程の簡素化効果があるだけ
でなく、毒性の強いエッチング液を使用しなくてすむの
で、安全、公害上も優れており、ポリイミド樹脂の感光
性化はポリイミド樹脂の高密着、低弾性率化とともに今
後一層重要な技術となることが期待されている。
感光性ポリイミド樹脂としては、例えば下式 で示されるような構造のエステル基で感光性基を付与し
たポリイミド前駆体組成物(特公昭55−41422号公報)
あるいは下式 で示されるような構造のポリアミック酸に化学線により
2量化、また重合可能な炭素−炭素二重結合およびアミ
ノ基、または四級化塩を含む化合物を添加した組成物
(例えば、特開昭54−145794号公報)などが知られてい
る。
これらは、いずれも適当な有機溶剤に溶解し、ワニス
状態で塗布、乾燥した後、フォトマスクを介して紫外線
照射し、現像、リンス処理して所望のパターンを得、さ
らに加熱処理することによりポリイミド皮膜としてい
る。
しかし、かかる従来の感光化技術をポリイミド樹脂成
分にシリコーン基を導入した高密度、低弾性率のポリイ
ミド樹脂に適用すると、紫外線を照射してもパターニン
グすることは難しいか、または著しく感度が低く、半導
体工業で通常用いられている露光装置で処理するには不
充分であった。
更には、これらの感光性ポリイミド樹脂の膜厚を厚く
していくと光感度が極端に低下してしまい、適性露光時
間が極端に長くなってしまうという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的とするところは、ポリアミック酸エステ
ル中にシリコーン基を導入して密着性を向上させ、弾性
率を低下させたにもかかわらず高感度の光硬化性を有
し、さらに硬化後の皮膜の耐熱性に優れた感光性樹脂組
成物を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ピロメリット酸二無水物、及び/又は3,
3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
と炭素−炭素二重結合を有するアルコール化合物とをエ
ステル化してなる式(1)、 R3:炭素−炭素二重結合を有するアルコール化合物から
水酸基を除いた残基) 式(2)で示されるシリコーンジアミン及び、 式(3)で示される芳香族ジアミン H2N−R2−NH2 (3) (R2:2価の芳香族基) を必須成分とし、かつ[2]/([1]+[2]+
[3])×100=15(式中、[1]、[2]、[3]
は、それぞれ構造式(1)、(2)、(3)の重量を示
す)の割合で、共重合してなるポリアミック酸エステル
(A)、 下記式(4)で示されるスチリル化合物(B)、 (式中R4:−H,−CH3,−C2H5,−C6H5, R5: 下記式(5)で示されるN−フェニルグリシン(C) からなり、その配合割合が(A)100重量部に対して、
(B)1〜5重量部、(C)5〜15重量部であることを
特徴とする感光性樹脂組成物である。
[作用] 本発明において用いる式(2)で示されるシリコーン
ジアミンはポリイミド皮膜の密着性を向上させ、弾性率
を低下させる効果を有する。シリコーンジアミンの重合
度nは15であることが必要であり、nが15未満であると
密着性を向上させ、弾性率を低下させる効果が得られ
ず、またnが15を越える長鎖シリコーンジアミンを使用
すると、テトラカルボン酸二無水物との反応が定量的に
進行しにくくなり、未反応物として残存し、分子量が大
きくならないばかりか柔軟性を低下させ、クラックを発
生し易くなるので好ましくない。
またシリコーンジアミンは、ポリアミック酸エステル
(A)100重量部中に15重量%含むものが好ましい。15
重量%未満では密着性の向上、弾性率の低下の効果が得
られず、また15重量%を越えると耐熱性が著しく低下
し、ポリイミド樹脂本来の特徴が得られなくなるので好
ましくない。
本発明のポリアミック酸エステル(A)に含まれる式
(3)のR2は、2価の芳香族基を有する化合物であり、
上記の式(2)で示されるシリコーンジアミンに他の各
種特性を付与するため併用するものである。
芳香族ジアミンとしては、例えば、m−フェニレン−
ジアミン、1−イソプロピル−2,4−フェニレン−ジア
ミン、p−フェニレン−ジアミン、4,4′−ジアミノ−
ジフェニルプロパン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルプ
ロパン、4,4′−ジアミノ−ジフェニルエタン、3,3′−
ジアミノ−ジフェニルエタン、4,4′−ジアミノ−ジフ
ェニルメタン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルメタン、
4,4′−ジアミノ−ジフェニルスルフィド、3,3′−ジア
ミノ−ジフェニルスルフィド、4,4′−ジアミノ−ジフ
ェニルスルホン、3,3′−ジアミノ−ジフェニルスルホ
ン、4,4′−ジアミノ−ジフェニルエーテル、3,3′−ジ
アミノ−ジフェニルエーテル、ベンジジン、3,3′−ジ
アミノ−ビフェニル、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミ
ノ−ビフェニル、3,3′−ジメトキシ−ベンジジン、4,
4″−ジアミノ−p−テルフェニル、3,3″−ジアミノ−
p−テルフェニル、ビス(p−β−アミノ−t−ブチル
フェニル)エーテル、ビス(p−β−メチル−δ−アミ
ノペンチル)ベンゼン、p−ビス(2−メチル−4−ア
ミノ−ペンチル)ベンゼン、p−ビス(1,1−ジメチル
−5−アミノ−ペンチル)ベンゼン、1,5−ジアミノ−
ナフタレン、2,6−ジアミノ−ナフタレン、2,4−(β−
アミノ−t−ブチル)トルエン、2,4−ジアミノ−トル
エンなどが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
本発明のポリアミック酸エステル(A)に含まれる式
(1)のR1は、ピロメリット酸二無水物、3,3′,4,4′
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物からカルボ
ン酸部分を除いた残基である。
本発明のポリアミック酸エステル(A)に含まれる式
(1)のR3は、炭素−炭素二重結合を有する1価のアル
コール化合物から水酸基を除いた残基で、各種のアルコ
ールが用いられる。例えば2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、アリルアルコール、エチレングリコ
ールモノアリルエーテル、2−ヒドロキシ−1,3−ジメ
タクリロキシプロパンなどが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
本発明におけるポリアミック酸エステル(A)の合成
方法は、例えば、特公昭55−30207号公報の実施例1に
示される方法などが挙げられる。即ち、カルボン酸無水
物としてのピロメリット酸二無水物87.2重量分と、炭素
−炭素二重結合を有するアルコールとしてのアリルアル
コール400容積分とを0.4重量分のp,p′−ビス(ジメチ
ルアミノ)−ジフェニルメタン存在下で26時間室温で撹
拌した後、過剰のアリルアルコールを水流ポンプ真空中
で蒸留除去する。これを200重量分の塩化チオニルおよ
び5重量分のジメチルホルムアミドと共に室温で1時間
放置した後、3時間還流させながら煮沸する。過剰の塩
化チオニルは、水流ポンプ真空中で蒸留除去する。次
に、これを350容積分の無水のジメチルアセトアミドに
溶かし湿気を遮断して撹拌しながら、400容積分の無水
のジメチルアセトアミドに、80重量分のp,p′−ジアミ
ノジフェニルエーテルを含むジアミノ化合物を溶かし、
0℃に冷却した溶液に反応混合物が20℃以上の温度とな
ることがないように滴下する。これが終わると室温で1
時間撹拌した後、この溶液に5容積分のアニリンを添加
し、15分間撹拌して濾過する。反応生成物は4リットル
の沸騰水中に滴下して沈殿させ、熱湯および1:1のアセ
トン水溶液で洗い、真空中80℃で乾燥し、重合物を得
る。
本発明における(B)成分の増感剤は下記式 (式中R4:−H,−CH3,−C2H5,−C6H5, R5: で示されるアミノ基を有するスチリル化合物である。
感光性樹脂組成物に用いられる増感剤としては、ベン
ゾフェノン、アセトフェノン、アントロン、p,p′−テ
トラメチルジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケト
ン)、フェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニ
トロアセナフテン、ベンゾキノン、N−アセチル−p−
ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、2−エチルアン
トラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、
N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、ピク
ラミド、1,2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3
−ジアザ−1,9−ベンズアンスロン、p,p′−テトラエチ
ルジアミノベンゾフェノン、2−クロロ−4−ニトロア
ニリン、ジベンザルアセトン、1,2−ナフトキノン、2,5
−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−シクロペ
ンタン、2,6−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザ
ル)−シクロヘキサノン、2,6−ビス−(4′−ジメチ
ルアミノベンザル)−4−メチル−シクロヘキサノン、
2,6−ビス−(4′−ジエチルアミノベンザル)−4−
メチル−シクロヘキサノン、4,4′−ビス−(ジメチル
アミノ)−カルコン、4,4′−ビス−(ジエチルアミ
ノ)−カルコン、p−ジメチアミノベンジリデンインダ
ノン、1,3−ビス−(4′−ジメチルアミノベンザル)
−アセトン、1,3−ビス−(4′−ジエチルアミノベン
ザル)−アセトン、N−フェニル−ジエタノールアミ
ン、N−p−トリル−ジエチルアミンなどが挙げられる
が、本発明で見いだされたスチリル化合物は、本発明に
おいて開始剤として用いるN−フェニルグリシンとの組
み合わせで用いることによってのみ、驚くほど優れた増
感効果を示す。この驚くべき相乗効果がいかにして再現
されるのか、その理由は今のところ明確でない。
なお、スチリル化合物の配合量はポリアミック酸エス
テル(A)100重量部に対して1〜5重量が最も好まし
く、スチリル化合物以外の増感剤を併用しても差し支え
ない。
スチリル化合物の配合量が1重量部未満であると、光
エネルギーの吸収量が不足し架橋が不充分となり、ま
た、5重量部を越えると、光エネルギーの透過量が不足
し、深部の光硬化が迅速に進まず好ましくない。
本発明における(C)成分の開始剤は下記式 で示されるフェニル基を有するN−フェニルグリシンで
ある。
感光性樹脂組成物に用いられる開始剤としては、2,2
−ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノン、1−ヒ
ドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチ
ル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリ
ノ−1−プロパン、3,3′,4,4′−テトラ−(t−ブチ
ルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベンジル、
ベンゾイン−イソプロピルエーテル、ベンゾイン−イソ
ブチルエーテル、4,4′−ジメトキシベンジル、1,4−ジ
ベンゾイルベンゼン、4−ベンゾイルビフェニル、2−
ベンゾイルナフタレン、メチル−o−ベンゾイルベンゾ
エート、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,
5,5′−テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール、10−
ブチル−2−クロロアクリドン、エチル−4−ジメチル
アミノベンゾエート、ジベンゾイルメタン、2,4−ジエ
チルチオキサントン、3,3−ジメチル−4−メトキシ−
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロパン−1−オン、1−フェニル−1,2
−ブタンジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキ
シム、1−フェニル−プロパンブタンジオン−2−(o
−ベンゾイル)オキシム、1,2−ジフェニル−エタンジ
オン−1−(o−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェ
ニル−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキ
シム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン
−2−(o−ベンゾイル)オキシムなどが使用されてい
るが、本発明において見いだされたN−フェニルグリシ
ンは、増感剤としてのスチリル化合物との組み合わせに
よって、他の開始剤にくらべて格段の光反応開始効果を
示した。この驚くべき効果がいかにして発現されるのか
その理由は現在のところ明確でない。
なお、N−フェニルグリシンの配合量は、ポリアミッ
ク酸エステル(A)100重量部に対して5〜15重量部が
好ましく、N−フェニルグリシン以外の開始剤を併用し
ても差し支えない。
開始剤としてのN−フェニルグリシン量が、5重量部
未満であると光感度が充分でなく、好ましくない。ま
た、15重量部を越えると熱処理硬化後の皮膜特性が低下
する。
以下に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 ピロメリット酸二無水物65.5g(0.30モル)と3,3′,
4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物225.5
g(0.70モル)とを、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート270.7g(2.08モル)でエステル化した後、4,4′−
ジアミノジフェニルエーテル170.2g(0.85モル)と下記
式で示されるシリコーンジアミン 128.7g(0.10モル、ポリアミック酸中15重量%)とで、
ジシクロヘキシルカルボジイミドを縮合剤としてアミド
化し、ポリアミック酸エステルを得た。次に、ポリアミ
ック酸100重量部(固形分)に、増感剤として2−(p
−ジメチルアミノスチリル)ベンゾオキサゾール4重量
部と、開始剤としてN−フェニルグリシン8重量部の
他、テトラエチレングリコールジアクリレート15重量
部、1−フェニル−5−メルカプト−1H−テトラゾール
1重量部、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン2重量部、p−ターシャリーブチルカテコール0.1
重量部を添加し、室温でN−メチル−2−ピロリドンに
溶解した。得られた溶液をアルミ板上にスピンナーで塗
布し、乾燥機により80℃で1時間乾燥した。このフィル
ムにコダック社製フォトグラフィックステップタブレッ
トNo2,21ステップ(本グレースケールでは、段数が一段
増加するごとに透過光量が前段の1/√2に減少するので
現像後の残存段階が大きいものほど感度がよい)を重
ね、500mj/cm2の紫外線を照射し、N−メチル−2−ピ
ロリドン60重量%、キシレン40重量%の現像液を用いス
プレーで現像、さらにイソプロピルアルコールでリンス
をしたところ14段までパターンが残存し、高感度である
ことが判った。
次に、前述と同様な方法でシリコンウェハー上に塗布
し全面露光し、現像、リンスの各工程を行い、さらに15
0、250、350、400℃で各々30分間窒素中で加熱硬化し
た。
密着力試験のため1mm角に100個カットし、セロテープ
で引き剥がそうとしたが、1個も剥がれず、高密着性で
あることが判った。また、別途アルミ板上に塗布し、全
面露光、現像リンス、フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率(JIS K−6760)は1
10Kg/mm2と小さく、熱分解開始医温度は420℃と高かっ
た。この様に高感度であり、かつ高密着、低弾性率、高
耐熱という非常に優れた効果が同時に得られた。
比較例1〜10 実施例1の方法に従い、シリコーンジアミンのシロキ
サン結合数と添加量、増感剤、開始剤の種類と添加量を
それぞれ変え、同様の実験を行い第1表の結果を得た。
比較例1、開始剤の添加量を0.8重量部にしたもの
で、光感度が著しく低くなってしまった。比較例2は、
比較例1とは逆に28重量部にしたもので、この場合フィ
ルム中に開始剤が残留し、このため熱分解開始温度が低
くなってしまった。比較例3は、本発明以外の開始剤を
使用したもので、光感度が低く、実用的ではなかった。
比較例4は、増感剤の添加量を0.4重量部にしたもの
で、この場合光感度が著しく低く、架橋も不充分であっ
た。比較例5は、増感剤量を24重量部としたもので、こ
の場合深部への光透過量が不足し、深部の硬化が不充分
でボイドを発生し、均一なフィルムにはならなかった。
比較例6は、本発明以外の増感剤を使用した場合で光
感度が低く、実用的ではなかった。比較例7は、シリコ
ーンジアミンの添加量を、0.2重量%にしたものであ
り、この場合、弾性率を低下させることができなかっ
た。
比較例8は、シリコーンジアミンの添加量を38重量%
にしたもので、この場合フィルムが脆くなってしまっ
た。比較例9は、シリコーンジアミンのシロキサン結合
数をn=0としたもので、この場合柔軟性に欠けるため
フィルム化時点でクラックが発生した。比較例10は、シ
リコーンジアミンのシロキサン結合数をn=100とした
もので、この場合反応性が低く、フィルム化時点で未反
応シリコーンが浮き出し、感度も上がらなかった。
実施例及び比較例において得られた結果の性能を第1
表に示す。
[発明の効果] ポリイミド樹脂の主鎖構造中にシロキサン結合を導入
し、密着性の向上や、弾性率の低下を図る試みは、これ
までもなされてきた。しかし、従来の感光性化技術で
は、シリコーン変性したポリイミド樹脂の光感度を向上
させる適当な増感剤、開始剤がなく、良好なパターンを
得ることができなかった。しかるに、本発明では、極め
て光感度の高い特殊な増感剤と開始剤との組み合わせを
採用することで、少ない照射量で良好なパターンを得る
ことができるようになった。さらに、耐熱性が優れ、ま
た、シリコーン変性してあるので低弾性率で、しかも高
密着性であるという非常に優れた効果が同時に得られ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/3437 C08K 5/3437 5/3447 5/3447 5/353 5/353 5/47 5/47 G03C 1/73 G03C 1/73 G03F 7/038 504 G03F 7/038 504

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピロメリット酸二無水物、及び/又は3,
    3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
    と炭素−炭素二重結合を有するアルコール化合物とをエ
    ステル化してなる式(1)、 R3:炭素−炭素二重結合を有するアルコール化合物から
    水酸基を除いた残基) 式(2)で示されるシリコーンジアミン及び、 式(3)で示される芳香族ジアミン H2N−R2−NH2 (3) (R2:2価の芳香族基) を必須成分とし、かつ[2]/([1]+[2]+
    [3])×100=15(式中、[1]、[2]、[3]
    は、それぞれ構造式(1)、(2)、(3)の重量を示
    す)の割合で、共重合してなるポリアミック酸エステル
    (A)、 下記式(4)で示されるスチリル化合物(B)、 (式中R4:−H,−CH3,−C2H5,−C6H5, R5: 下記式(5)で示されるN−フェニルグリシン(C) からなり、その配合割合が(A)100重量部に対して、
    (B)1〜5重量部、(C)5〜15重量部であることを
    特徴とする感光性樹脂組成物。
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