JPH03234705A - カチオン電着性ゲル化微粒子重合体及びその製造方法 - Google Patents

カチオン電着性ゲル化微粒子重合体及びその製造方法

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JPH03234705A
JPH03234705A JP3070090A JP3070090A JPH03234705A JP H03234705 A JPH03234705 A JP H03234705A JP 3070090 A JP3070090 A JP 3070090A JP 3070090 A JP3070090 A JP 3070090A JP H03234705 A JPH03234705 A JP H03234705A
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cationic
colloidal silica
monomer
molecule
fine particle
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JP3070090A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamamoto
健治 山本
Jiro Nagaoka
長岡 治朗
Teiji Katayama
片山 禎二
Tadayoshi Hiraki
忠義 平木
Kiyoshi Kato
清 加藤
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカチオン電着性ゲル化微粒子重合体およびその
製造方法に関するものであり、さらに詳細には、カチオ
ン性酸性型コロイダルシリカの存在下でカチオン性反応
性乳化剤を用いて乳化重合せしめてなる内部架橋された
コロイダルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微粒子重合
体、および乳化重合するに際し、重合開始剤として水溶
性アゾアミド化合物を用いることにより行なう重合安定
性良好なコロイダルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微
粒子重合体の製造方法に関するものである。
(従来技術) 粒子内の架橋反応によりゲル化された微粒子重合体及び
その製造方法は従来から広く知られており、例えば、少
なくとも2個のエチレン性二重結合を含む架橋用単量体
を含有する単量体混合物を水系で乳化重合せしめる方法
(英国特許第967051号明細書、特開昭63−63
761号公報);グリシジル(メタ)アクリレートと(
メタ)アクリル酸などを含有する単量体混合物を分散安
定剤を用いて非水系で分散重合せしめると同時にこれら
の官能基を反応せしめる方法(特公昭57−34846
号公報)などがある、特に、水系でアルコキシシランモ
ノマーを用いて製造する方法としては、アルコキシシラ
ンモノマーと他のモノマーの混合物を水系媒体中で非反
応性界面活性剤を用いて乳化重合する方法(特開昭60
−181173号公報)、アルコキシシランモノマー、
(メタ)アクリル酸およびその他のモノマーを共重合し
た後水分散せしめてアルミ建材用つや消し電@塗膜を得
る方法(特開昭59−67396号公報)、アルコキシ
シラン基とカルボキシル基とを含有するアクリル重合体
とコロイド状シリカを組み合わせた水溶液組成物(特公
昭61−47178号公報)、アルコキシシラン基とカ
チオン性基を含有するアクリル共重合体を水分散化し、
粒子内架橋せしめる方法(特願昭62−54141号公
報)等が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の方法によって得られるゲル化微粒子重合体は、塗
料組成物に添加されてしオロジー特性や物理特性に影響
を及ぼし、その結果塗料のスプレー効率、塗膜のたれ防
止、金属性顔料のバクーンコントロール等の改善に寄与
する。
他方、自動車工業を中心に広く用いられているカチオン
電@塗料は、それ自体防食性に優れたものであるが、被
塗物のエツジ部の塗装膜厚が厚くならずエツジカバー性
が劣るという欠点があり、その改良が望まれている。そ
こで、本発明者らは上記問題点を解決するため、カチオ
ン電着塗料に前記したゲル化微粒子重合体を適用すべく
検討を行なったが、従来公知のゲル化微粒子重合体は多
くは非水系分散物であるか、或いは水系分散物であった
としても非反応性界面活性剤を用いて乳化重合して得ら
れるアニオン系もしくはノニオン系分散物であって、カ
チオン電着塗料に用いることが通常困難である。たとえ
、このものをカチオンを着塗料に適用したとしても電着
浴の安定性、電着特性、塗膜の耐水性、防食性を損ない
、この分野の実用に耐え得ないものである。
一方、本発明者らは先に加水分解性アルコキシシラン基
及びカチオン性基を含有するアクリル系共重合体とカチ
オン性酸性型コロイダルシリカとの混合物を水分散化し
、粒子内架橋せしめてなることを特徴とするコロイダル
シリカ含有カチオン電着性ゲル化微粒子重合体及びその
製造方法につき提案した(特願昭63−213661号
)。このコロイダルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微
粒子重合体はカチオン電着性を有し、カチオン電着塗料
に添加しても浴安定性、電着特性を損なうことがなく、
また焼付塗膜はエツジカバー性に特IL:優れているが
、水平部に電着されて焼付けられた塗面がツヤ引けする
という欠点があり、実用上不満足な点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはカチオン電11m料のしオロジーコントロ
ール剤として有用なカチオン電着性ゲル化微粒子重合体
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、カチオン性反応性
乳化剤を用いて乳化重合せしめてなる、粒子内部にコロ
イダルシリカを含有したカチオン電着性ゲル化微粒子重
合体が前記問題点の解決に極めて有効であることを見出
した。また、このちのはカチオン電着性を有し、カチオ
ン電着塗料に添加してち浴安定性、電着特性、塗膜の耐
水性、防食性を損なうことがなく、カチオン電@塗膜の
仕上り性とエツジカバー性の向上に極めて有効であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明に従えば、 カチオン性酸性型コロイダルシリカの存在下で、 (a)分子内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不
飽和基を含有する重合性モノマー、および (b)ラジカル重合性不飽和モノマー を、分子内にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化
剤を用いて乳化重合せしめてなることを特徴とするコロ
イダルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微粒子重合体が
提供される。
本発明に従えば、また、 カチオン性酸性型コロイダルシリカの存在下で、 (a)分子内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不
飽和基を含有する重合性モノマー、および (b)ラジカル重合性不飽和モノマー を、分子内にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化
剤を用いて乳化重合するに際し、重合開始剤として水溶
性アゾアミド化合物を用いることを特徴とするコロイダ
ルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微粒子重合体の製造
方法が提供される。
本発明において使用されるコロイダルシリカとしては、
SiO□を基本単位とする水中分散体であって、特に0
.004〜O,IFの範囲内の平均粒子径を有するもの
が包含される。本発明においては特にかかるコロイダル
シリカの表面がカチオン性を有し、かつ分散液の状態が
酸性側のものを有利に使用することができる。
このようなカチオン性酸性型コロイダルシリカの市販品
としては、例えば「アプライドCT−100J、「アプ
ライドCT−300」および「アプライドCT−400
J  (旭電化工業■製品)、「スノーテックスOJ 
 (日産化学工業■製品)、「カタロイドSNJ  (
触媒化成工業■製品)などを挙げることができる。
本発明においてゲル化微粒子重合体を構成するモノマー
は、 (a)分子内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不
飽和基を含有する重合性モノマー、および (b)ラジカル重合性不飽和モノマー である。
上記(a)の分子内に少なくとも2個のラジカル重合可
能な不飽和基を含有する重合性モノマーとしては、多価
アルコールの重合性不飽和モノカルボン酸エステル、多
塩基酸の重合性不飽和アルコールエステル及び2個以上
のビニル基で置換された芳香族化合物などがあり、それ
らの例としては、エチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、テトラエチレングリコール
ジメタクリレート、1.3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート
、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1.4
−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、1.6−ヘキサンジオールジアク
リレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジメタ
クリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート
、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、グリセ
ロールジメタクリレート、グリセロールジアクリレート
、グリセロールアリロキシジメタアクリレート、1,1
.1−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレート、
i、1.i−トリスヒドロキシメチルエタントリアクリ
レート、1,1.1−)リスヒドロキシメチルエタンジ
メタクレート、1,1.1−トリスヒドロキシメチルエ
タントリメタクリレート、1.1.1−トリスヒドロキ
シメチルプロパンジアクリレート、1,1.1−トリス
ヒドロキシメチルプロパントリアクリレート、1,1.
1−トリスヒドロキシメチルプロパンジメタクリレート
、1,1.1−トリスヒドロキシメチルプロパントリメ
タクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリル
テレフタレート、ジアリルフタレートおよびジビニルベ
ンゼンなどが挙げられる。
上記(a)の分子内に少なくとも2個のラジカル重合可
能な不飽和基を含有する重合性モノマーのちう1つのタ
イプとして、少なくと62個のイノシアネート基がラジ
カル重合性モノヒドロキシ化合物でブロックされたブロ
ックポリイソシアネートを挙げることができる。
上記のブロックポリイソシアネートにおいて使用される
ポリイソシアネート類としては、芳香族ポリイソシアネ
ート、例えばトルエンジイソシアネート、ナフタレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化
キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ジベンジルイソシアネート等;脂肪族ポリ
イソシアネート、例えばテトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロへキシ
ルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が
例示される。さらに、これらポリイソシアネート化合物
の重合体及びビユレット体を用いることらできる。上記
の如きポリイソシアネート類はそれぞれ単独で使用して
もよく、或いは2種以上を混合して使用してもよい。
上記のポリイソシアネート類をブロックするために使用
されるブロック剤としては、例えばラジカル重合体モノ
ヒドロキシ化合物が包含され、その具体例としてはアク
リル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル、トリーまたはテトラプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
前記重合体モノヒドロキシ化合物は他のブロック剤と併
用することができ、併用できるブロック剤としては、炭
素数が少なくとも6の飽和または不飽和のモノアルコー
ル類、セロソルブ類、カルピトール類およびオキシム類
等が挙げられる。それらの具体例には、ヘキサノール、
ノナノール、デカノール、ラウリルアルコール、ステア
リルアルコール、2−エチルヘキサノール等の飽和モノ
アルコール類;オレイルアルコール、リルニルアルコー
ル等の不飽和モノアルコール類;メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソル
ブ等のセロソルブ類;メチルカルピトール、エチルカル
ピトール、ブチルカルピトール類のカルピトール類:メ
チルエチルケトキシム、アセトンオキシム、メチルイソ
ブチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシム等のオキ
シム類等を例示することができる。
前記(b)のラジカル重合性不飽和モノマーは、以下の
グループに分けられる。
■)ヒドロキシル基含有単量体、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、アリルアルコール、メタアリルアルコールなど。
■)含窒素アルキル(メタ)アクリレート、例えばジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートなど。
■)重合性アミド、例えばアクリル酸アミド、メタクリ
ル酸アミド、N、N−ジメチルアクリル酸アミド、N、
N−ジメチルアミノプロピル酸アミドなと。
■)重合性ニトリル、例えばアクリロニトリル、メタク
リロニトリルなど。
■)アルキル(メタ)アクリレート例えばメチル(メタ
)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ
)アクリレートなど。
■)重合性グリシジル化合物、例えばグリシジル(メタ
)アクリレートなど。
■)重合性芳香族化合物、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレンなど。
■)α−オレフィン、例えばエチレン、プロピレンなと
■)ビニル化合物、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニルなど。
X)ジエン化合物、例えばブタジェン、イソプレンなど
これらの(b)のモノマーは、所望の特性に応じて適宜
選択され、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは、2
種またはそれ以上を組み合わせて使用することができる
本発明におけるゲル化微粒子重合体を構成する前記モノ
マー(a)および(b)の配合割合は、 (a)モノマー:1〜99重量%、好ましくは3〜20
重量% (b)モノマー:1〜99重量%、好ましくは80〜9
7重量% の範囲である。
上記(a)および(b)のモノマーとカチオン性酸性コ
ロイタルシリ力との比率は厳密に制限されるちのではな
いが、一般には、固形分比で(a)および(b)のモノ
マーの合計100重量部に対してカチオン性酸性型コロ
イダルシリカ1〜50重量部の範囲が好ましく、さらに
は5〜20重量部の範囲にあることがより好ましい。
本発明に従い、上記(a)および(b)のモノマー成分
を乳化重合する際に用いられる分子内にアリル基を含有
するカチオン性反応性乳化剤としでは、代表的なものと
して下記一般式(I)R,OH 式中、R1は置換基を有してもよい炭素数8〜22の炭
化水素基を表わし、R2およびR3はそれぞれ炭素数1
〜3のアルキル基を表わし、R4は水素原子またはメチ
ル基を示し、Aeは1価の陰イオンを表わす、 で示される第四級アンモニウム塩を含有する反応性乳化
剤が包含される。上記乳化剤はそれ自体既知のものであ
り(特開昭60−78947号公報参照)、例えばラテ
ムルに−180(商品名、花王株式会社製)として市販
されているものが挙げられる。本発明では重合中徐々に
重合体に取り込まれてゆくカチオン性反応性乳化剤が適
しており、中でち比較的低反応性の基であるアリル基を
含有するカチオン性反応性乳化剤であれば前記したちの
に限定されることなく広く使用することができる。また
、アリル基を含有するカチオン性反応性乳化剤の使用量
は、厳密に制限されるものではなく、上記(a)および
(b)のモノマー成分の種類、生成ゲル化微粒子重合体
の種類に望まれる物性等に応じて変えることができるが
、般には、通常ゲル化微粒子重合体固形分100重量部
に対して0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜5重
量%の範囲内で用いるのがよい。
また、重合開始剤としては下記一般式(II)OCR,
CH,0 式中、Xは炭素原子数2〜12個の直鎖または分岐鎖ア
ルキレン基を表わす、 または下記一般式(III) 式中、X+、xa及びX3は少なくとも1個が水酸基、
他は水素を表わす、 で示される水溶性アゾアミド化合物が特に適している。
これらの化合物はそれ自体既知のものであり(特開昭6
1−218618号公報、特開昭61−63643号公
報)、例えばvAシリーズ(商品名、和光純薬工業株式
会社製)として市販されているものが挙げられる。重合
開始剤は、当該技術分野において通常用いられている量
で使用することができるが、−数的に、最適量はゲル化
微粒子重合体固形分100重量部に対して0.1〜1.
5重量部の範囲内である。
上記(a)および(b)の不飽和モノマーの共重合は、
アクリル共重合体を製造するためのそれ自体既知の方法
である乳化重合法によって行なうことができる。例えば
、上記(a)および(b)のモノマー混合物を、前記の
カチオン性酸性型コロイダルシリカを含有する水性媒体
中でアリル基を含有するカチオン性反応性乳化剤及び水
溶性アゾアミド化合物重合開始剤の存在下に通常約50
〜約lOO℃の反応温度において約1〜約20時間反応
を続けることにより行なうことができ、これによりカチ
オン電着性ゲル化微粒子重合性を生成せしめることがで
きる。
本発明によるカチオン電着性ゲル化微粒子重合体は、通
常その水分散l夜は総重量に基づいて約10〜40重量
%の樹脂固形分含量を有することができる。ゲル化微粒
子重合体は、通常、500部m以下、好ましくは10〜
300 nm、より好ましくは50〜100r+mの範
囲内の粒径を有することができる。粒径の調整は分子内
にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化剤の量およ
びカチオン性酸性型コロイダルシリカの種類および量を
調節することによって行なうことができ、容易に所望の
範囲のものを得ることができる。
(作用及び効果) 本発明のカチオン電着性ゲル化微粒子重合体は、通常の
カチオン電着塗料に添加した場合、凝集、異常電着、沈
降などの問題を引きおこすことがなく、共電着され、ゲ
ル化微粒子重合体は電着塗膜の加熱硬化時における流動
調整剤の作用を行ない、すぐれたハジキ防止効果やエツ
ジ部のカバリング効果を発揮する。また、塗膜はミクロ
分離構造を形成して、塗膜物性の大きな改良効果をもた
らす。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
「部」及び「%」はそれぞれ重量部及び重量%を示す。
製造例1 撹拌機、空気導入管、冷却管、温度制御装置を備えた2
忍フラスコに、インホロンジイソシアネート222部及
びメチルイソブチルケトン50部を仕込み、乾燥空気を
液相に吹き込みながら撹拌して70℃まで昇温した。こ
れにジブチルスズジラウレート0.3部を加え、次いで
2−ヒドロキシエチルアクリレート232部を1時間で
滴下した。滴下終了後ち加熱して70℃に保ち、反応混
合物を経時的に採取して−NGOの吸収をIRで確認し
、−NGOの吸収がなくなった時点を反応終点とした。
かくして90%インホロンジイソシアネート/2−ヒド
ロキシエチルアクリレートブロック体溶液を得た。
製造例2 製造例1と同様の処方で、原料として下記に示すものを
用い、90%トルエンジイソシアネート/2−ヒドロキ
シエチルアクリレートブロック体溶液を得た。
(原料組成) トルエンジイソシアネート メチルイソブチルケトン ジブチルスズジラウレート 2−ヒドロキシエチル アクリレート 174部 45部 0、3部 232部 実施例1 撹拌装置、温度計、冷却管および加熱マントルを備えた
1℃フラスコに、脱イオン水3257.5部、カチオン
性酸性型コロイダルシリカ「アプライドCT−100J
  (旭電化工業■製品、固形分20%)250部およ
びラテムルに−180(花王■製、25%水溶液)80
部を入れ、撹拌しながら90℃まで昇温した。これに重
合開始剤であるVA−086(和光紬薬工業■製)12
.5部を脱イオン水500部に溶解した水溶液混合物の
20%を加えた。15分後に下記モノマー混合物の5%
を加えた。
スチレン            470部n−ブチル
アクリレート     490部ついで、さらに30分
間撹拌した後、残りのモノマー混合物および重合開始剤
水溶液の滴下を開始した。モノマー混合物は3時間で、
重合開始剤水溶液は3.5時間でそれぞれ供給し、重合
温度を90℃に保った。重合開始剤水溶液の滴下終了後
も30分間加熱して90℃に保ったのち室温に冷却し、
炉布を用いて濾過し取り出した。かくして、固形分21
.0%、pH4,9,4cpsの粘度(BM型回転粘度
計、No、 2スピンドル)、平均粒子径76nm(コ
ールタ−社ナノサイザーN−4で測定)のゲル化微粒子
重合体を得た。
実施例2〜7および比較例1〜2 実施例1において、初期仕込み脱イオン水量、カチオン
性酸性型コロイダルシリカの種類および量、重合開始剤
種類およびモノマー組成を表−1に示す如くに変更した
以外は実施例1と同様の方法により乳化重合を行ない、
表−1に示す性質を有するゲル化微粒子重合体分散液を
得た。
応用例1 ポリアミド変性エポキシ樹脂及び完全ブロックしたジイ
ソシアネートからなる固形分35%のカチオン電着用ク
リアーエマルジョン(関西ペイント社製商品名、ニレク
ロン9450)572部に実施例1で得た固形分20%
のゲル化微粒子重合体50部及び固形分43%の下記の
顔料ペースト139.4部を撹拌しながら加え、脱イオ
ン水588.5部で希釈してカチオン電着塗料を得た。
応用例2〜9 応用例1において、ゲル化微粒子重合体として実施例2
〜7および比較例1〜2で得た分散液をそれぞれ50部
使用する以外は、同様の方法でカチオン電着塗料を得た
応用例1〜9で得たカチオン電着塗料中に、パールボン
ド#3030 (日本パーカライジング■製、リン酸亜
鉛系)で化成処理した0、8×300X90mmの冷延
ダル鋼板(端面と平坦部との角度が45度)を浸漬し、
それをカソードとして電着塗装を行なった。電着塗装条
件は、電着塗料浴温30℃、pH6,5、電圧300■
であり、膜厚(乾燥膜厚に基づいて)20戸の電着塗膜
を形成し、電着後室膜を水洗し、185℃、20分間焼
付を行なった。この塗装板の性能試験結果を後記表−2
に示す。また、塗膜溶融粘度の測定結果も併せて表−2
に示す。
[性能試験方法コ (※1)塗膜溶融粘度 焼付時の電着塗膜溶融粘度を転球式粘度測定法(JIS
−Z−0237に準する)との対比により引っかき傷跡
の熱流動外観から評価した。数値は最低時の粘度(セン
チボイズ)を示す。
(※2)端面被覆性 平坦部の硬化膜厚が20Pとなる条件で、エツジ部角度
45°を有する鋼板に電着塗装し、所定の焼付条件で硬
化させて試験板を作製する。試験板のエツジ部が垂直に
なる様にツルトスブレー装置にセットし、JIS−Z−
2371塩水噴霧試験により168時間後のエツジ部の
防食性を評価する。
0:サビ発生全くなし ○:サビわずかに発生 ×:サビ著しく発生 (※3)塗面の平滑性 電着塗面の仕上り性を目視で評価する。
○:良好 ■:はぼ良好 △:やや不良 (※4)耐衝撃性 JIS−に−5400−19796,13,3B法に準
じて、20℃の雰囲気下において行う1重さ500g、
撃心の先端径%インチの条件で塗膜損傷を生じない最大
高さを示す(cm) 、 50cmを最高値とした。
(※5)耐チッピング性 焼付電着塗装板に、さらに熱硬化性の中塗り塗料および
上塗塗料を塗装し、加熱硬化したものについて下記の試
験を行なう。
■試験機器: Q−G−Rグラベロメーター(Qパネル
会社製品) ■吹付けられる石:直径的15〜20mmの砕石 ■吹付けられる石の容量:約500m1’■吹付はエア
ー圧カニ約4kg/Cm’■試験時の温度:約20℃ 試験片を試験片保持台にとりつけ、約4kg/cn+”
の吹付はエアー圧力で約500−の砕石を試験片に発射
せしめた後、その塗面状態を評価した。塗面状態は目視
観察し、下記の基準で評価する。
(評価) 0(良):上塗り塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅
か認められる程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。
■(やや不良)二上塗りおよび中塗りの塗膜に衝撃によ
るキズがみられ、しかも電@塗膜の剥れが僅かに認めら
れる。
△(不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃によるキズ
が多く認められ、しかも電着塗膜の剥れもかなり認めら
れる。
(※6)温水浸漬2次付着性 40℃の水に20日間浸漬した後、J I S−に−5
400−19796,15に準じて塗膜にゴバン目を作
り、その表面に粘着セロハンテープを粘着し、急激に剥
した後の塗面を評価する。
0:異常なく良好 △:ゴバン目の縁が僅かにハガレる程度X:ゴバン目の
〜部分がハガレる (×7)防食性 素地に達するように電着塗膜にナイフでクロスカットキ
ズを入れ、これをJIS  Z2371に準じて840
時間塩水噴霧試験を行ない、ナイフ傷からの錆、フクレ
幅によって評価した。
○:錆またはフクレの最大幅がカット部より1mm未満
(片側)。
■:錆またはフクレの最大幅がカット部より1mm以上
2mm未満(片側)。
△:錆またはフクレの最大幅がカット部より2mm以上
3mm未満(片側)で、かつ平面部にブリスターがかな
り目たつ。
×:錆またはフクレの最大幅がカット部より3mrr1
以上で、かつ塗面全面にブリスターの発生がみられる。
(※8)L効果: 応用例の水分散液を電IF塗料とする洛中でステンレス
板を陽極、L型(水平部と垂直部との比が1/l、水平
部が対極(陽極)側に向くよう設置)に折り曲げたリン
酸亜鉛鉄板を陰極とし、膜厚20μになるように電着塗
装を行なった。電着塗装した試験板を水洗後、170’
 X30分間焼付けを行ない水平部の焼付は塗膜外観を
目視観察した。
評価基準 ○:平滑性が優れる。
Δ:部分的にブツが発生する。
×:全面にブツが発生する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、カチオン性酸性型コロイダルシリカの存在下で、 (a)分子内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不
    飽和基を含有する重合性モノマー、および (b)ラジカル重合性不飽和モノマー を、分子内にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化
    剤を用いて乳化重合せしめてなることを特徴とするコロ
    イダルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微粒子重合体。 2、カチオン性酸性型コロイダルシリカの存在下で、 (a)分子内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不
    飽和基を含有する重合性モノマー、および (b)ラジカル重合性不飽和モノマー を、分子内にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化
    剤を用いて乳化重合するに際し、重合開始剤として水溶
    性アゾアミド化合物を用いることを特徴とするコロイダ
    ルシリカ含有カチオン電着性ゲル化微粒子重合体の製造
    方法。
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