JPH03232988A - 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置 - Google Patents

炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置

Info

Publication number
JPH03232988A
JPH03232988A JP2025274A JP2527490A JPH03232988A JP H03232988 A JPH03232988 A JP H03232988A JP 2025274 A JP2025274 A JP 2025274A JP 2527490 A JP2527490 A JP 2527490A JP H03232988 A JPH03232988 A JP H03232988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
carbon electrode
electrode
electrolysis
molten salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2025274A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhisa Kondo
照久 近藤
Tetsuro Tojo
哲朗 東城
Nobuatsu Watanabe
渡辺 信淳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tanso Co Ltd
Original Assignee
Toyo Tanso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tanso Co Ltd filed Critical Toyo Tanso Co Ltd
Priority to JP2025274A priority Critical patent/JPH03232988A/ja
Priority to DE69112659T priority patent/DE69112659T2/de
Priority to EP91300913A priority patent/EP0442644B1/en
Priority to US07/650,536 priority patent/US5160415A/en
Priority to JP03035025A priority patent/JP3089432B2/ja
Priority to CA002035815A priority patent/CA2035815C/en
Publication of JPH03232988A publication Critical patent/JPH03232988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
    • C25B1/01Products
    • C25B1/24Halogens or compounds thereof
    • C25B1/245Fluorine; Compounds thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B11/00Electrodes; Manufacture thereof not otherwise provided for
    • C25B11/04Electrodes; Manufacture thereof not otherwise provided for characterised by the material
    • C25B11/042Electrodes formed of a single material
    • C25B11/043Carbon, e.g. diamond or graphene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素電極ならびにそれを用いる!IP含有溶融
塩の電解方法及び電解装置に関する。更に詳しくは、機
械的強度に優れているのみならず、HFを同伴するフッ
素雰囲気に曝露されるHF含有溶融塩電解において、化
学的に安定であって割れの1つの原因であると新しく知
見された層間化合物生成が起き難く、電解操作を安定な
状態で行なわしめ、しかも純度の高い製品を製造するの
に有用な炭素電極に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点] HF含有溶融塩の電解方法の代表的な例としてフッ素の
電解製造が挙げられる。フッ素の製造法としては、現在
、約90℃のフッ化カリウムとフッ化水素の混合溶融塩
中で電気分解を行なう中温法が一般に採用されている。
中温法における浴組成はKF・2HFであり、これが広
く用いられる理由は、融点付近でHFの蒸気圧が低く、
しかも浴中のIIP濃度の変動によっても浴の融点が変
化しにくいことにある。電解槽の陽極としては、金属は
陽極溶解によって使用できないため専ら炭素が電極材と
して用いられている。陰極としては鉄、スケール、ニッ
ケル、モネル等が用いられるが、実用的には鉄が使用さ
れ、通常、電流密度7〜13八/山n2、浴電圧8.5
〜15Vで電解が行なわれる。
この電解方法における陽極および陰極での電極反応は次
のように表わされる。
(陽極反応) (HF)nF−−−F、 +n1lF+
e   (1)(陰極反応) H(HF)n+e−−−
H,+n1lF  (2)このようなフッ素の電解製造
において用いられる炭素電極には次のような困難な問題
が伴うことが知られている。
(イ)陽極の端子部は通常銅製のボルトとナツトにより
炭素電極を固定しているが、この部分で炭素電極の大き
な破壊が起こる。
(ロ)多孔質の炭素電極は一般に機械的強度が少なく、
電解中に、」1記の陽極端子部への固定部分以外の場所
でも局部的に崩壊し、微細な炭素粉を生じ、これがフッ
素と容易に反応してCF4となり、製品としてのフッ素
中に混入する。
(ハ)電解中に炭素陽極−]二で生ずる1?2と炭素陽
極の反応により、表面エネルギーが極めて低いフッ化グ
ラファイトが生成する。炭素陽極」二のフッ化グラファ
イトが生成した部分では浴との濡れが悪くなり電気化学
的に不活性となる。電極の有効面積はフッ化グラファイ
トの被覆率の増大によって減少し、真の電流密度は増大
する。これがフッ素電解における陽極過電圧の主要な原
因であり、フッ化グラファイトによる被覆率が20%を
越えると電圧の急」1昇が観察され通電不能となる。こ
の現象は陽極効果と呼ばれ、HF含有溶融塩の工業的電
解法において大きな問題となっている。
これらの問題点のうち、(ハ)の陽極効果については、
本発明者らはすでに炭素ブロックの気孔中にフッ化リチ
ウムを含む金属フッ化物を効果的に含浸することより抑
制し得ることに成功している(特願昭63−19437
3号)。
しかし、」1記した(イ)及び(ロ)の炭素電極の大き
な破壊及び局部的崩壊の問題は、HFHF含有溶融塩際
の電解操業において致命的なことであり、長時間に亘っ
て安定したHF含有溶融塩の電解を可能にするために、
これらの破壊及び崩壊の危険の無い炭素電極の開発が望
まれていた。
〔問題を解決するための手段および作用〕炭素電極は一
般に、石油コークス、ピッチコークスを粉砕して骨材と
し、これに結合材としてコールタールピッチや合成樹脂
を加えて混捏、成形、焼成して得られる炭素ブロックよ
りなるものである。この際用いられる骨材コークスは黒
鉛結晶子が多少ともある方向に整列した領域を持ってお
り、これが、熱処理温度が高くなると共に成長、発達す
る。
本発明者らは、曲げ強度に代表される機械的強度の不足
が炭素電極の局所的な破壊をもたらすほかに、電解時の
炭素電極の」1記した黒鉛構造領域の化学的挙動が、H
FHF含有溶融塩解槽業の際に、電解浴の上部に離れて
位置する陽極端子部に接合固定された炭素電極部分の破
壊につながることを知見した。
即ち、本発明者らは、炭素電極がHFを同伴したF2雰
囲気中に曝されると、(3)式に示される反応によって
層間化合物が生じ、層間化合物の生成に伴って、配列し
ている黒鉛層間が押し拡げられ、層間隔が大きくなる結
果炭素相が著しく膨張して破壊に至ることを見出した。
xC+ −F、 +HF→Cx+IIP、     (
3)本発明者らは、この層間化合物の生成による炭素電
極の大きな破壊の問題、及び電解中の炭素電極の局部的
な破壊もしくは崩壊を無くすために、鋭意研究の結果、
本発明に到達したものである。
即ち、本発明によれば、実質的に炭素より構成され、曲
げ強度が50MPa以上であり、月っ、25℃濃硫酸1
1身こおける電位走査速度5mV/secの電位走査に
より求めた単掃引ボルタモグラムにおいて第1ステージ
層間化合物の生成に対応するピーク電位が硫酸第二水銀
基準で1.2V以上である炭素ブロックよりなる炭素電
極が提供される。
炭素材における黒鉛結晶の成長は、粒子を超えて、また
配向した領域を囲む非晶質部分を超えては起こり難い。
それ故、骨材コークスを数ミクロンないしは数十ミクロ
ンにまで微粉砕し、これに多量のピッチを加えて炭素材
を作れば、組織中の黒鉛結晶子の選択的配向を抑制する
ことができること、あるいは、細かいモザイク組織のコ
ークスを骨材に使用するか、または、数ミクロンの粒径
のメソフェーズマイクロビーズのような微粒子原料を使
用することで黒鉛結晶の成長を制限することができ、黒
鉛結晶の成長が制限された炭素ブロックは、」ユ記(3
)式で示した層間化合物の生成反応は起こり難いことを
知見した。もちろん、炭素ブロックを生成するための焼
成のための熱処理温度は、黒鉛結晶の成長を促さないよ
うに可及的に低い温度で行なわれることが望ましい。
炭素相についての層間化合物生成の離易性は、濃硫酸中
において求めた単掃引ボルタモグラム(linear 
sweep volLammogram)において、第
1ステージ層間化合物生成反応に対応するピーク電位(
基準電極としては硫酸第2水銀電極を使用する)より判
断することができる。
濃硫酸中での炭素1FAの黒鉛層間化合物生成反応は次
の(4)式により示される。
xc+311.S04→Cx1lSO4211,SO4
十〇+e   (4)層間化合物が生じる際には黒鉛層
間は押し拡げられねばならず、単掃引を行なっている間
に層間侵入物質が黒鉛層間に拡散する。黒鉛結晶子の発
達が悪いと上記の過程に対する活性化エネルギーが大き
くなり黒鉛層間化合物を生成するための電位が結晶の良
く発達したものに比して貴になる。即ち、単掃引ボルタ
モグラムにおいて第1ステージ層間化合物生成に対応す
るピークの電位が責なほど、その炭素電極は層間化合物
は作り難い。
本発明の電極においては、硫酸中における電位走査速度
5mV/secでの電位走査により求めた里帰引ボルタ
モグラムにおいて、第1ステージ層間化合物の生成に対
応するピーク電位が硫酸第二水銀基準で1.2V以上で
あることが必須である。このピーク電位が1.2V以上
である要件を満足することによりはじめて、電解操業中
に層間化合物の生成による膨張に起因する炭素電極の比
較的大きな破壊[即ち、前記(イ)の問題]を無くすこ
とができる。
好ましくは、1.3V以上である。
また、前記(ロ)に述べた電解中の炭素電極の機械的強
度の不足による局部的な破壊もしくは崩壊は、電解浴中
に微小な炭素粉を浮遊させることになり、これが活性で
あると共に大きい表面積を持つため容易にF2ガスと反
応してガス状のCF4を生成し、所望製品、例えばF2
中に混入することになる。これを防止するには炭素電極
を構成する炭素材が均質な高強度のものであることが必
要で、50MPa以−にの曲げ強度を有することが必須
である。
上記の2つの必須要件を満足させるためには、微粉状骨
材コークスにほぼ等重量又はそれ以上のピッチバインダ
ーを加え結合の役割を分担するバインダーコークスの量
を増大させるようにするか、又は微小モザイク組織のコ
ークスや生コークスのように熱処理段階で大きい収縮を
示す骨材を用い炭素材の緻密化をはかるか、あるいは変
質ピッチやメソフェーズマイクロビーズのような骨材と
結合材が一体的に構成された一元系材料を用いることに
より達成することができる。
ここで言う微小モザイク組織とは、ピッチを加熱してメ
ソフェーズ小球体が生成する過程でそのサイズが10μ
m以下のものがモザイク様に等方性マトリックス中に一
様に分離しているものをいう。
このような炭素材を加熱するとモザイク部分は大きく収
縮して高密度材料が得られる。また、ピッチから生成し
たメソフェーズ小球体を分離して得られるいわゆるメソ
フェーズマイクロビーズはそのままで一元系材料として
本発明の炭素電極の原料として有利に用いることができ
る。ピッチを乾留する際に雰囲気制御を行なうと空気中
では非黒鉛化炭素材、窒素ガス中では易黒鉛化炭素材の
前駆体が得られ、これらを変質ピッチと言い、やはリ、
−元系材料として用いることができるものである。
即ち、本発明の炭素電極は、粒径が3〜20μmの微粉
状の仮焼した骨相コークス100重量部にコールタール
ピッチ、石油ピッチのようなピッチバインダー約80〜
130重量部を配合した2元系材料、又は変質ピッチや
メソフェーズマイクロビーズのような1元系tAト1を
焼成して得られる炭素オAをブロック状に切出すことに
より製造することができる。焼成の熱処理温度は、望ま
れる機械的強度及び層間化合物の生成防止の目的からも
、1000℃〜1500℃、好ましくは1000℃〜1
200℃である。
本発明の炭素電極の炭素相の機械的特性は、その曲げ強
度を以って表示することができる。曲げ強度は、JIS
 R7222の方法に従って支点間距離40〜80mm
の3点曲げテストで測定した時50MPa以上を示すこ
とが必須である。このような曲げ強度を有する炭素電極
をフッ素電解に代表される111?含有溶融塩電解の電
極に用いるとき、CF、の発生を痕跡程度に抑えること
ができる。
」1記したように、本発明の炭素電極は、50MPa以
上の曲げ強度を示し、かつ、25℃濃硫酸中における電
位走査速度5mV/secでの電位走査により求めた単
掃引ボルタモグラムにおいて第1ステージ層間化合物の
生成に対応するピーク電位が硫酸第2水銀基準で1.2
V以上であるという2つの条件を満足することが必須の
要件である。この2つの条件の両者を満足することによ
ってはじめて、tl F含有溶融塩の電解において、陽
極の端部との接合部における大きな割れの発生も局所的
な比較的小さな破壊乃至崩壊の発生も著しく減少させる
ことができ、安定な電解操業を可能にするのであり、こ
の2要件の1つでも満足しなければ本発明の目的を達成
することはできない。
一例として、325メツシユ(’ry]er)以下に粉
砕した仮焼石油コークス粉100重量部に対して90重
量部のコールタールピッチを加え、約150〜250℃
、好ましくは約180〜220℃における加熱下で長時
間混捏すると共に揮発分を調整し、冷却後再度粉砕し〔
100メツシユ(Tyler)以下1てから成形し、1
000℃で焼成して炭素材を作った。一方、325メツ
シユ(Tyler)以下に粉砕した上記と同じ骨相コー
クスに骨材コークス100重量部に対して50重量部の
コールタールピッチを混合し、それ以外は」1記と同じ
手法で混捏、粉砕、成形を行ない、その後2800℃熱
処理を行なって炭素材を得た。前者は57MPaの曲げ
強さを示したが、後者は46MPaであった。これらの
炭素材について18M濃硫酸中25℃にて電位走査速度
5mV/secで単掃引ポルタムメトリーを行なった。
陰極には白金板、参照電極には濃硫酸中に浸漬させた硫
酸第二水銀電極を用いた。
得られた結果をそれぞれ第1図及び第2図に示した。第
1図より分かるように1000℃焼成材では第1ステー
ジ層間化合物生成ピーク(A)が1.4■に観察され、
又第2図より分かるようにバインダー量が少なく且つ2
800℃で熱処理した材料では第1ステージ層間化合物
生成ピーク(B)が0.9vに観察される。前者は電位
を0から1.5Vの間で50回電位走査を続けても利1
31の破壊は見られなかったが、後者では第1回1」の
走査においてI 、 05Vの時点(C)で炭素材の端
から膨れあがり、濃硫酸液に浸漬されている部分が大き
く膨張してしまって電極が破壊した。
次に、調製した」1記二種類の炭素相を電極として用い
て、フッ素製造のための電解浴中で定電流法により電解
を行ない電極の性能¥V価を行なった。
即ち、電解浴にはKF・2HF浴を用いて陽極には調製
した炭素+A’ (250X 70 X 15mm)、
陰極には鉄板(160XI00mm、2枚)を用いた。
電解中、浴は90℃に保ち、無ホフッ酸を適宜浴に吹き
込み浴組成をKF・21117の−・定値にた持った。
電解の際、安定な操業を行なうためには、浴の充分な脱
水を行なうことと、陽極端子部のアッセンブリーを工夫
してF2やHFまたは浴の陽極端子部分への侵入を防止
することが重要である。浴中に水があると炭素と水の放
電生成物である酸素原子が反応して酸化グラファイトを
生ずる。酸化グラファイトは不安定な物質で電極で生じ
たフッ素原子と容易に反応し安定なフッ化グラファイト
となる。このためわずかな水(500ppm以上)が浴
中に存在しても、通電するとフッ化グラファイトを生じ
やすくなり、これの被覆率の増加にしたがって電気化学
的に不活性な部位が増加して真の電流密度が」1屑し、
その結果として陽極過電圧が増大する。
これらの反応を(5)および(6)式に示す。
xC+H70−CxO(酸化グラフアイl)+211+
+2e  (5)CxO+3F−→CxF(フッ化グラ
フアイli+OF、+3e(6) それ故、浴中の水を充分取り除くためにニッケル電極を
用い低電流密度で電解してフッ素を発生させ、次の(7
)式の反応により水を系外に取り除いた。
217、+l+、0→01?、↑+2HF      
  (7)また、通電に際して、陽極端子部の金属と炭
素の接触部分に可撓性黒鉛シートを挾み込み接触抵抗を
低下させると同時に浴またはF、やHFのこの部分への
侵入を防いだ。
」1記のような条件において、焼成温度2800℃で調
製した曲げ強度が46MPaであり]」っ25℃濃硫酸
中での単掃引ボルタモグラムにおける第1ステージ層間
化合物生成ピークに対応する電位が0.9Vである材料
を陽極とじ7A/dm’で定電流電解したところ、14
日間でに11・2F11浴に1畳潰されている部分およ
びブスバーと炭素電極か接触している部分で破壊した。
この際、生成フッ素ガスに含まれるCF、をガスクロマ
トグラフィー法および赤外吸収スペクトル法にて測定し
たところ、常時500ppm以」―であった。一方、焼
成温度1000℃で調製した曲げ強度が57MPaであ
り且つ濃硫酸中での単掃引ボルタモグラムにおける第1
ステージ層間化合物生成ピークに対応する電位が1.4
■である月利を陽極とし、」−記と同−条イノ1にてi
ll解したところ70111111電極の破壊はなかっ
た。また、フッ素中のCF、も平均201)凹と極めて
低かった。
このように、本発明の電極は割れに対する耐性が著しく
高くて安定な電解操業を可能にすると同時に、C174
の混入の無い高純度フッ素を目的としたフッ素の電解製
造用電極として極めて有用なものである。
以−1−述べたように、本発明により、曲げ強度が50
MPa以−にであり且つ濃硫酸中の単掃引ボルタモグラ
ムにおいて第1ステージ層間化合物生成に対応する電位
が1.2V以上であるという2つの条件の両者を満足す
る炭素44を陽極として用いてKF・2HF電解浴中に
てフッ素を電解製造するとフッ素中へのCF4の混入量
を抑制でき、しかも電極が割れることなく長時間電解を
行なえるためその工業的価値は高い。
本発明の電極は例えば第3図及び第4図に示すような電
解装置に適用できる。第3図は本発明の電解装置の内部
を示す概略断面図であり、第4図は第73図のIV −
IV線に沿った概略断面図である。
第3図及び第4図において、1は本発明の陽極、2は陰
極で例えば鉄を用いる。またF、と112の混合を防止
するために軟鋼又は軟鋼にモネルメタルを被覆したスカ
ート(3)が設けられている。4はF2出1コ、5は1
1.出口、6はHF供給1コ、7は温水ジャケットで電
解槽を80°〜90℃に保つために用いる。また、8は
電極端子部に挾み込んた可撓性黒鉛シートで、浴やF2
.11 Fのこの部分への侵入を防止すると共に応力緩
和用パツキンとしての機能および接触抵抗の増大防止の
機能も発揮される。9は電解時のIIP含有溶融塩電解
浴の液面を示す。
又、本発明の炭素電極はKF −NH,F −IP系電
解浴を用いるNF。の電解合成用にも有利に適用できる
NF、はドライエツチングガス、光フアイバー処理用ガ
ス、プラズマおよびCVI)用反応室の洗浄用ガスとし
て使用されている。NF、合成用電極としては、NIL
 F −up系電解浴中の場合にはN1電極が用いられ
ている。この理由は、一般の炭素材を用いると、電解操
業中の炭素電極の一部破壊乃至崩壊のためにCF、がN
F、中に混入し、両者の沸点の差が約1℃と極めて小さ
いため分離が極めて困難となる欠点があるからである。
ところがNi?[i極を用いる従来の方法では、NF、
発生に対する電流効率が50%程度と極めて悪いという
欠点がある。それに対し、KF −Nll、 F −H
F系電解浴を用いると炭素電極が使用でき、電流効率は
70%以−ヒとなる。しかも本発明の電極は割れや崩壊
を伴わないため、CF4発生の危険のない電極であるこ
とから、本発明の電極の適用により高純度のNF、が高
電流効率で得られるという大きな利点がある。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明は実施例に限定されるものではない。
実施例1および比較例1 光学的異方性領域(モザイク部)の平均サイズが約10
ミクロンのモザイク組織のコークスを325メツシユ(
Tyler)以下に粉砕して骨ヰAとし、骨材コークス
100重量部に対してコールタールピッチを90重量部
の割合でバインダーとして添加し、180〜220℃の
加熱1で混捏し、混合物を100メツシユ(Tyter
)以下に粉砕して成形粉とした。成形粉は金型で800
kg/cfflの成形圧で125 X 250 ×75
mmの直方体に成形し、これを2℃/hrでの昇温速度
で1ooo℃に焼成して炭素材料を得た(実施例1)。
バインダーとしてのコールタールピッチの量を50重量
部に変えた以外は実施例1と同様にして得た炭素+J 
FB+をさらに2800℃に熱処理して黒鉛化し、黒鉛
化月利を得た(比較例1)。
」1記2種の試料からそれぞれ10 X 10 X 6
0mmの試料10枚を切り出した。これを支点間距離6
0mmで3点曲げ試験に供したところ、その平均111
0ず強度は次の通りであった。
実施例1   57MPa 比較例1 、  46MPa 又、上記2nの試料からそれぞれ5X30X1mmの試
料を明り出し、これを陽極とし、Pl、板を陰極、硫酸
第2水銀を参照電極として、25℃の18M濃硫酸中で
5mV/secの電位走査速度で電位走査して単掃引ボ
ルタモグラムを求めた。
実施例1の試料について求めたものを第1図に示した。
第1ステージの層間化合物生成に対応するピーク電流は
1.4■に観察され、電位走査をO〜1.5vの範囲で
50回繰り返しても電極の崩壊は見られなかった。
これに対して比較例1の試料では第2図に示した様に、
第1ステージの層間化合物の生成に対応するピーク電流
は0.9■に観察されしかも第1回の電位走査の1.0
5Vの時点で電極が崩壊した。
実施例2および比較例2〜4 」1記2種の炭素相から250 X 70 X 15m
mの試ト1を切り出し、これを陽極として5〇八スケー
ルの電解槽にて陰極には鉄を用い、電解浴温度90℃、
浴組成KF・21−I Fに厳密に保ちながら7A/d
m’で定電流電解を行なった。
比較例1の電極は1411間で端子部分で破壊した。ま
た生成フッ素ガス中に含まれるCF、濃度を測定したと
ころ平均して500ppm以上であった(比較例2)。
これに対して実施例1の電極はフッ素電解浴により3ケ
月以上側れることなく、またCF、含有量も常時20p
pm以下に保たれた(実施例2)。
実施例3 実施例1と同様にして作成した炭素オAから250X7
0XI5mmの試11を切り出し、これを陽極として5
〇八スケールの電解槽にて陰極には鉄を用い、電解浴温
度120〜150℃で、浴組成KF・2tlF +NH
4Fの電解浴を用いて5へ/dm’の定電流電解を行な
った。電流効率は70%と従来のニッケル陽極を用いる
方法に較べて極めて高く、また生成NF、中のCF、の
量は500ppm以下と、電解効率の悪さ故にニッケル
電極による電解法の代りに従来一般に用いられている化
学法(CF、ニ一般に1100Opp以−11)に較べ
て純度の高いNF、が得られた。
〔発明の効果] 上記の実施例からも明らかなように、標記の曲げ強度が
50MPa以上であって濃硫酸中での電位走査法により
求めたボルタモグラムの第1ステージ層間化合物生成に
対応する電流ピークの現われる電位が1.2V (硫酸
第二水銀電極基準)以上であるとの2条件を満足する本
発明の炭素電極は、電解中に破壊も崩壊も起こさず、そ
のため、長期間にわたって安定に電解操業することがで
きるのみならず、所望の製品、例えばフッ素ガス中への
CF4の混入量も極めて低く、tl F含有溶融塩電解
用の電極として極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の本発明による炭素電極の単掃引ボル
タモグラムを示し、第2図は比較例1の炭素電極の単掃
引ボルタモグラムを示す。第3図は本発明の電解装置の
内部を示す概略断面図を示し、第4図は第3図のIV−
IV線に沿った概略断面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に炭素より構成され、曲げ強度が50MP
    a以上であり、且つ、25℃濃硫酸中における電位走査
    速度5mV/secの電位走査により求めた単掃引ボル
    タモグラムにおいて第1ステージ層間化合物の生成に対
    応するピーク電位が硫酸第二水銀基準で1.2V以上で
    ある炭素ブロックよりなる炭素電極。
  2. (2)KF−HF系のHF含有溶融塩よりなる電解浴を
    、請求項(1)記載の炭素電極を陽極として電解するこ
    とを特徴とするフッ素の電解製造方法。
  3. (3)KF−NH_4F−HF系のHF含有溶融塩より
    なる電解浴を、請求項(1)記載の炭素電極を陽極とし
    て電解することを特徴とする三フッ化窒素の電解製造方
    法。
  4. (4)請求項(1)記載の炭素電極を陽極として用いた
    HF含有溶融塩の電解装置。
JP2025274A 1990-02-06 1990-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置 Pending JPH03232988A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2025274A JPH03232988A (ja) 1990-02-06 1990-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置
DE69112659T DE69112659T2 (de) 1990-02-06 1991-02-05 Kohlenstoffelektrode und Verfahren und Vorrichtung zur Elektrolyse eines Wasserstoff-Fluorid enthaltenden Schmelzbades mit der Kohlenstoffelektrode.
EP91300913A EP0442644B1 (en) 1990-02-06 1991-02-05 Carbon electrode, and method and apparatus for the electrolysis of a hydrogen fluoride-containing molten salt by the use of the carbon electrode
US07/650,536 US5160415A (en) 1990-02-06 1991-02-05 Carbon electrode, and method and apparatus for the electrolysis of a hydrogen fluoride-containing molten salt with the carbon electrode
JP03035025A JP3089432B2 (ja) 1990-02-06 1991-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置
CA002035815A CA2035815C (en) 1990-02-06 1991-02-06 Carbon electrode, and method and apparatus for the electrolysis of a hydrogen fluoride-containing molten salt by the use of the carbon electrode

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2025274A JPH03232988A (ja) 1990-02-06 1990-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03232988A true JPH03232988A (ja) 1991-10-16

Family

ID=12161447

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2025274A Pending JPH03232988A (ja) 1990-02-06 1990-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置
JP03035025A Expired - Lifetime JP3089432B2 (ja) 1990-02-06 1991-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03035025A Expired - Lifetime JP3089432B2 (ja) 1990-02-06 1991-02-06 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5160415A (ja)
EP (1) EP0442644B1 (ja)
JP (2) JPH03232988A (ja)
CA (1) CA2035815C (ja)
DE (1) DE69112659T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006013888A1 (ja) * 2004-08-05 2006-02-09 Toyo Tanso Co., Ltd. 三フッ化窒素ガス発生用炭素電極

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9318794D0 (en) * 1993-09-10 1993-10-27 Ea Tech Ltd A high surface area cell for the recovery of metals from dilute solutions
US5543021A (en) * 1994-09-01 1996-08-06 Le Carbone Lorraine Negative electrode based on pre-lithiated carbonaceous material for a rechargeable electrochemical lithium generator
GB9418598D0 (en) * 1994-09-14 1994-11-02 British Nuclear Fuels Plc Fluorine cell
WO1999022045A1 (fr) * 1997-10-28 1999-05-06 Toyo Tanso Co., Ltd. Electrode de bain electrolytique pour la production de fluor et bloc carbone isotrope utilise dans cette electrode
US6024863A (en) * 1998-08-17 2000-02-15 Mobil Oil Corporation Metal passivation for anode grade petroleum coke
JP2002355977A (ja) * 2001-02-08 2002-12-10 Canon Inc 撥液部材、該撥液部材を用いたインクジェットヘッド、それらの製造方法及びインクの供給方法
JP3617835B2 (ja) 2002-09-20 2005-02-09 東洋炭素株式会社 フッ素ガス発生装置
TWI322198B (en) * 2003-01-22 2010-03-21 Toyo Tanso Co Electrolytic apparatus for molten salt
JP2007015889A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toyo Tanso Kk 炭素材料及び炭素材料の加工方法
WO2009038192A1 (ja) 2007-09-20 2009-03-26 Toyo Tanso Co., Ltd. 炭素質基材及びフッ素発生電解用電極
JP5772102B2 (ja) * 2011-03-17 2015-09-02 セントラル硝子株式会社 フッ素化合物の電解合成用電極
US20140110267A1 (en) * 2012-10-19 2014-04-24 Air Products And Chemicals, Inc. Anodes for the Electrolytic Production of Nitrogen Trifluoride and Fluorine
CN109196656B (zh) * 2016-06-03 2022-04-19 株式会社半导体能源研究所 金属氧化物及场效应晶体管

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623285A (en) * 1979-08-02 1981-03-05 Nobuatsu Watanabe Production of fluorine
GB2193225B (en) * 1986-08-01 1990-09-19 British Nuclear Fuels Plc Carbon electrodes
DE3642605C2 (de) * 1986-12-13 1995-06-08 Ringsdorff Werke Gmbh Elektrode für elektrochemische Prozesse und Verwendung der Elektrode
JP2729254B2 (ja) * 1988-08-05 1998-03-18 信淳 渡辺 低分極性炭素電極

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006013888A1 (ja) * 2004-08-05 2006-02-09 Toyo Tanso Co., Ltd. 三フッ化窒素ガス発生用炭素電極
US7608235B2 (en) 2004-08-05 2009-10-27 Toyo Tanso Co., Ltd. Carbon electrode for generation of nitrogen trifluoride gas

Also Published As

Publication number Publication date
JP3089432B2 (ja) 2000-09-18
JPH055194A (ja) 1993-01-14
DE69112659T2 (de) 1996-05-02
US5160415A (en) 1992-11-03
EP0442644B1 (en) 1995-09-06
CA2035815C (en) 1996-01-09
CA2035815A1 (en) 1991-08-07
DE69112659D1 (de) 1995-10-12
EP0442644A1 (en) 1991-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03232988A (ja) 炭素電極ならびにそれを用いるhf含有溶融塩の電解方法及び装置
CN1840742B (zh) 电解阳极和应用此电解阳极电解合成含氟物质的方法
DE2806984C3 (de) Verfahren zum Herstellen von Wasserstoff und Sauerstoff sowie eine Elektrolysezelle zur Durchführung dieses Verfahrens
JP2729254B2 (ja) 低分極性炭素電極
JPS6112994B2 (ja)
Foller et al. The Electrochemical Ceneration Of High Concentration Ozone For Small-Scale Applications
KR101625010B1 (ko) 불소 함유 화합물의 전해 합성 방법
CN103290424A (zh) 一种TiC粉体的制备方法
US8057658B2 (en) Electrochemical method, apparatus and carbon product
US7927518B2 (en) Semi solid TiB2 precursor mixture
JP3037464B2 (ja) 三弗化窒素ガスの製造方法
JPH02236292A (ja) フッ素電解製造用炭素質電極板の製造法
EP1111093A2 (en) Electrode and method and means for preparation of nitrogen trifluoride
US3655535A (en) Multi-porosity electrode for electrochemical conversion
JP3037463B2 (ja) 三弗化窒素ガスの製造方法
US1888118A (en) Production of fluorine
JPH03236486A (ja) 三フッ化窒素の溶融塩電解による製造方法
CN100417748C (zh) 高纯钽醇盐的生产方法
US3066083A (en) Electrolyzing sodium chloride
CN115679389A (zh) 氧化铍废料中回收高纯金属铍的方法
JPS59217611A (ja) 長繊維状フツ化黒鉛
US3196090A (en) Process for producing fluorine and sodium-lead alloy
JPS59184716A (ja) 長繊維状フツ化黒鉛
Gestaut et al. 4431567 Process for preparing electrodes using precious metal-catalyst containing partially fluorinated active carbon
Quella et al. 4426368 Method of producing glass carbon