JPH03227402A - 感温変色性複合繊維 - Google Patents

感温変色性複合繊維

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JPH03227402A
JPH03227402A JP2190798A JP19079890A JPH03227402A JP H03227402 A JPH03227402 A JP H03227402A JP 2190798 A JP2190798 A JP 2190798A JP 19079890 A JP19079890 A JP 19079890A JP H03227402 A JPH03227402 A JP H03227402A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、感温変色性複合繊維に関するものである。さ
らに詳しく説明すると、優れた感温変色性、変色時の色
の鮮明性、洗濯耐久性および耐光性を兼備した可逆熱変
色性複合繊維に関するものである。
従来の技術 従来、繊維表面上に可逆熱変色性材料を付着させた可逆
熱変色性繊維は公知である。しかしこの繊維は表面に付
着した熱変色性材料が容易に脱離するので洗濯耐久性に
乏しく、実用性が低い。
方繊維を形成する重合体中に可逆熱変色性材料を配合し
た可逆熱変色性繊維も知られている。しかしこの繊維も
実用性の点からいくつかの問題を有している。すなわち
、可逆熱変色性材料は、顔料とそれと組合せて使用され
る複合成分とが、同時にそれぞれの機能を発揮して、始
めてその効果が達成される。ところが現在までに知られ
ている可逆熱変色性材料は、複合成分の耐熱性が低く、
そのため、この熱変色性材料を繊維形成性重合体に混入
する場合、その融点によって実際上の使用が制限される
。例えば、ポリエチレンやポリプロピレンの如き比較的
低融点の重合体に混入する場合、支障は少ないが、一般
衣料坦に広く使用されているポリエステルの如き比較的
融点が高い重合体中に混入する場合、熱によって複合成
分が機能低下を起し、結果として可逆熱変色性能が発現
されないことになる。
該熱変色性材料のこのような耐熱性の弱点を改良する手
段として、熱変色性材料をマイクロカプセルに内包する
ことが提案されている。しかしこのマイクロ力プル化し
た熱変色性材料を用い、それを単に重合体に混入し、通
常の手段で繊維化する七、IIjI!製造上の工程安定
性が不十分である。
しかもそのような繊維を得たとしても、この繊維は、繊
維表層に存在する該熱変色性材料が実着時の屈曲、引張
り、摩擦、さらには洗濯等により該材料の損傷、脱落が
あり、しかも該熱変色性材料の耐光性が悪いことが相乗
し、実着用でも可逆熱変色性能、発色性能が低下すると
いう欠点があった。 さらに前記マイクロ功プセル化し
た熱変色性材料は、一般顔料と異なり粒径が太きく(1
〜3μm)且つ呈色濃度が低いことから、単に混合して
所望の濃度を得るには一般顔料の少なくとも10倍の量
を重合体中にブレンドすることを余儀なくされ、さらの
マイクロカプセル化した熱変色性材料は粒径が大きいこ
とと相まって、これら粒子が繊維表面に多量に露出して
繊維表面が凹凸状となり、この表面凹凸により光が乱反
射して繊維外観の白化現象を露呈させる原因となってい
た。
さらに熱変色性材料を繊維内部に含有する繊維は、通常
の手段に従って、すなわち、熱変色性材料を含有する繊
維形成性ポリマーの溶融物をノズルから空気中に吐出し
て防止する方法によって製造すると、繊維表面に存在す
る熱変色性材料が紡糸時の高温条件下で蒸発・昇華・酸
化などにより、特に呈色に重要な繊維表面の熱変色性材
料が劣化し、変色能が低下するという問題点も有してい
た。
明が解決しようとする課題 そこで本発明の第1の目的は、可逆変色性および変色時
の色の鮮明性が共に優れた感温変色性繊維を提供するこ
とにある。
本発明の第2の目的は、洗濯耐久性および耐光性が優れ
た堅牢で実用性の高い感温変色性繊維を提供することに
ある。
本発明の他の目的は、表面凹凸が実質的になく、従って
白化現象による色の鮮明性の低下の少ない感温変色性繊
維を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、繊維化工程においてトラブ
ルがなく、且つ繊維化時の高温雰囲気下において熱変色
性材料の機能低下が殆んどない方法で得ることが可能な
構造を有する感温変色性繊維を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明からさらに明ら
かとなるであろう。
課題を解決するための手段 本発明者らの研究によれば、前記本発明の目的および利
点は、 (^) 熱変色性材料および230℃以下の融点または
軟化点を有する熱可塑性重合体より実質的になり、且つ
該黒変色性材料の含有量が0.5〜90重量%である熱
変色ポリマー相(A相)、 および (B)  繊維形成性熱可塑性重合体より実質的になる
保護ポリマー相(B相) が接合された複合繊維であって、該複合繊維は、(i)
  該保護ポリマー相(B相)が該繊維表面積の60%
以上を占有し、 且つ 6D  該保護ポリマー相(B相)が該繊維全体に対し
20〜95重量%を占有する、 であることを特徴とする感温変色性複合繊維によって達
成されることが見出された。
か−る本発明による感温変色性繊維の基本的な考え方は
、可逆熱変色性材料を繊維中に混入させるために、該熱
変色性材料を含有するポリマー相(A相)と繊維形成性
ポリマー相(B相)との2つの相よりなる複合繊維とす
ることおよび、前記A相がB相によってできるだけ包囲
されるような構造の複合繊維とすることであり、これら
によって従来の欠点および問題を見事に解決し得たもの
である。
以下本発明の感温変色性複合繊維及びその製造方法につ
いて詳細に説明する。
本発明において使用される熱変色性材料は、それ自体公
知のものであり、温度の変化によって発色または変色し
たり、さらに色が消失する顔料である。この例としては
、例えば電子供与性呈色性有機化合物、電子受容性化合
物およびこの両者の反応媒体となる化合物の3成分から
なる熱変色性顔料或いは前記3成分の樹脂固溶体を微粒
子の形態とした熱変色性顔料が挙げられる。
好ましい熱変色性材料としては、米国特許第4゜028
.118号明細書(対応6本特許公告広報44706/
76、同44707/76、同44708/76および
同44709/76)、米国特許第4.732.810
号明−細書(対応日本特許公開公報29398/89)
および米国特許第4゜865.648号明細書(対応日
本特許公開公報264285/85)に記載されたもの
を挙げることができる。
熱変色性材料の好適な具体例を次に示す。
電子供与性呈色性有機化合物としては、ジアリール7タ
ライド類、インドリル7タライド類、ボリアリールカル
ビノール類、ロイコオーラミン類、アシルオーラミン類
、アリールオーラミン類、ローダミンBラクタム類、イ
ンドリン類、スピロピラン類およびフルオラン類から選
ばれた少なくとも1種が好ましい。
また電子受容性化合物としては、フェノール化合物、フ
ェノール化合物の金属塩、芳香族カルボン酸類、脂肪族
カルボン酸類、カルボン酸類の金属塩、酸性燐酸エステ
ル類、酸性燐酸エステル類の金属塩およびトリアゾール
化合物から選ばれた少なくとも1種が好ましい。
さらに反応媒体としては、アルコール類、エステル類、
ケトン類、エーテル類およびアミド類から選ばれた少な
くとも1種が好ましい。
この熱変色性材料が熱により変色する機構については必
ずしも明らかでないところが少なくないが、推測される
ところについて簡単に説明すると、熱変色性材料は、前
述しt;ように、電子を失うと発色する色素である電子
供与性呈色性有機化合物と、その有機化合物から電子を
奪う電子受容性化合物と、そして一定の温度を境に溶け
たり固まったりする反応媒体となる化合物の3成分から
なり、低温では固まった反応媒体の中で電子受容性化合
物が電子供与性呈色性有機化合物と結合してそれから電
子を奪い発色させる。一方高温では、反応媒体が溶け、
電子受容性化合物は電子供与性呈色性有機化合物に電子
を返して電子供与性呈色性有機化合物から離れるので色
が消える。発色温度は反応媒体の概略溶融温度によって
決まることが多い。 電子供与性呈色性有機化合物とし
ては、ジアリール7タリド類、ポリアリールカルビノー
ル類、ロイコオーラミン類等が挙げられ、電子受容性化
合物としては、モノフェノール類、ポリフェノール類等
が挙げられ、そして反応媒体としては、−価アルコール
類、多価アルコール類等が挙げられる。
前記した熱変色性材料を顔料化するには、公知のマイク
ロカプセル化技術を用いて、熱変色性材料をマイクロカ
プセルに内包するのが好ましい。
マイクロカプセルは、粒径が1〜30μm、好適には5
〜20μmのものが有利である。マイクロカプセル化技
術は、種々の方法を用いることができるが具体的には界
面重合法、イン・スッ(inSitu)重合法、液中硬
化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分
離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードラ
イニング法等があり、用途に応じて適宜選択利用できる
本発明における熱変色ポリマー相(A相)を形成する熱
可塑性重合体は、融点または軟化点が230℃以下のも
のであることが必要である。融点または軟化点が230
℃を越える重合体を使用すると、熱変色性材料と溶融混
合した場合、その耐熱性に起因すると思われる分解ガス
の発生および変色性能の低下が顕在化し、実質上重合体
と熱変色性材料の均一な混合が困難となる。熱可塑性重
合体として好ましいのは融点または軟化点が約120℃
〜200℃の範囲のものである。
A成分を形成する熱可塑性重合体の具体例としては、高
密度ポリエチレン(HDPE)  中密度ポリエチレン
(LLDPE)  低密度ポリエチレン(LDPE) 
 ポリプロピレン、変性ポリエチレン、変性ポリプロピ
レン等のポリオレフィン類;ナイロン12.ナイロンl
11ナイロン6、ナイロンエラストマー等のポリアミド
類:ポリブチレンテレフタレート、ポリへキサメチレン
テレフタレト等のポリエステル類等が挙げられる。これ
らはいずれも単狐重合体および共重合体のいずれであっ
てもよく、こらに2種以下の混合重合体であっても差支
えない。
本発明におい、熱変色ポリマー相(A相)に含まれる前
記熱変色性材料の量は、熱変色ポリマー相(A相)の全
体重量に基いて0.5〜90重量%である。好ましくは
1〜70重量%、より好ましくは5〜40重量%である
。熱変色性材料の含量が0.5重量%より少ない場合に
は、これを用いて得られた複合繊維は好ましい変色性お
よび色濃度が認められず充分な熱変色性能が発揮されな
い。一方90重量%を越える量にしても、変色性のより
一層の向上は認められず、熱変色ポリマー相の流動性が
著しく低下して紡糸性が極端に悪化し、とりわけフィル
ター詰り等のパック寿命が著しく短くなり繊維化の工程
安定性がなくなるので好ましくない。
本発明の複合繊維は、前記A相および繊維形成性熱可塑
性重合体より実質的になる保護ポリマー相(B相)によ
り形成される。この保護ポリマー相(B相)の重合体と
しては、融点120℃以上の繊維形成性の良好なポリマ
ーであれば、基本的にどれでもよい。しかしながら変色
性材料の耐熱性を考慮すれば融点は230℃以下が好ま
しいが、それ以上でもパック内の構造を工夫すれば繊維
化は可能である。
更に保護ポリマー相(B相)成分は繊維化の際の良好な
工程性を維持するための重要な役割を担っているため、
曳糸性の劣るポリマーは、基本的には本発明の目的には
不適切である。
本発明の複合繊維における保護ポリマー相(B相)が、
それに包囲されるべきA相を単に保護する目的であれば
B相のポリマーとしては、透明性の高い非晶性ポリマー
を使用して、熱変色ポリマー相(A相)の色を鮮やかに
発現させようとすることが考えられる。しかし実際には
、B相としての非晶性ポリマーの使用は、曳糸性および
得られた繊維の性能において可成り劣る。
従って、B相のポリマーとしては、透明性の点では非晶
性ポリマーに比べて若干歯るが、曳糸性および得られた
繊維の性能の両面からみて優れた結晶性ポリマー、すな
わち繊維形成性ポリマーを使用するのが有利である。か
へるB相のポリマーとして特に好ましいのは、ポリエス
テルまたはポリアミドである。これらの具体例を以下述
べる。
ポリエステルとしては、例えばテレフタール酸、イソフ
タール酸、ナフタリン2.6−ジカルボン酸、フタール
酸、11.β−(4−カルボキシフェノキシ)エタン、
4.4’−ジカルボキシジフェニル、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸もしくはア
ジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、また
はこれらのエステル類とエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1.4−ブタンジオール、1.6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノ−Jし、ポリエチレングリコール
、ポリテトラメチレングリコールなどのジオール化合物
とから合成される繊維形成性ポリエステルであり、繰返
し単位の60モル%以上がエチレンテレフタレート単位
又はブチレンテレフタレート単位又はヘキサメチレンテ
レフタレート単位であるポリエステルが好ましい。また
ポリエステル中には、通常配合される少量の添加剤、蛍
光増白剤あるいは安定剤などを含んでいても良い。
またポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン12、メタキシリレンジアミンとアジピン酸よ
り形成されるポリアミドであり、少量の第3成分を含む
ポリアミドでも良い・もちろん少量の添加剤、蛍光増白
剤、安定剤等を含んでいでも良い。
これらA相のポリマーおよびB相のポリマーとして共に
ポリブチレンテレフタレート系のポリマーであって、か
つA相のポリマーがB相のポリマーより低融点となるよ
うに第3成分が共重合されているポリマーの組合せが、
繊維化工程性(すなわち紡糸、延伸、仮撚加工のし易さ
)、得られる繊維の物性(強度および寸法安定性)の点
で好ましい。この場合の共重合成分としては、イソフタ
ル酸、アジピン酸、セパチン酸、フタル酸等のジカルボ
ン酸成分およびエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、フロピレンゲリコール、シクロヘキサンジメタツ
ール等のジオール成分が挙げられるが、なかでもイソフ
タル酸が上記繊維物性の点でも、つとも好ましい。B相
のポリマーとしてポリブチレンテレフタレート系の共重
合体を用いることが融点やガラス転移点の点で好ましく
、用いられる共重合成分はA相のポリマーの場合と同様
である。したがってもつとも好ましくは、A相のポリマ
ーとしてイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレー
トを用い、一方B相のポリマーとして同様にイソフタル
酸共重合ポリブチレンテレフタレートであって、かつA
相のポリマーよりイソフタル酸の共重合割合が低いポリ
マーを用いる場合である。
本発明の感温変色性複合繊維は、前記人相およびB相が
接合される構造であって、 (i)  該保護ポリマー相(B相)が該繊維表面積の
60%以上を占有し、 且つ GO該保護ポリマー相(B相)が該繊維全体に対し20
〜95重量%を占有する、 であることを特徴としている。
複合繊維中の保護ポリマー相(B成分)が繊維表面積の
60%未満しか覆っていない場合には、好ましい変色性
、色濃度が得られず、充分な熱変色性能が発揮されない
。この理由は現時点で明確化できていないが、熱変色性
材料の高温雰囲気での耐熱性が1つの大きな要因になっ
ているものと考えられる。
即ち繊維表面においてB相が60%未満の場合、繊維表
層部に存在する熱変色ポリマー層(A相)成分が多くな
り、したがって繊維表層部に存在する熱変色性材料が多
くなることによって、該熱変色性材料が高温雰囲気の影
響をより多く受けることとなり、その結果熱変色性能が
空気により劣化するものと考えられる。このことは、別
の面からも確かめられる。かくして本発明の複合繊維は
、保護ポリマー相(B相)が、繊維表面積の80%以上
を占有するのが好ましい。即ち、後述する比較例で示す
ように、熱変色性材料を含有する熱変色ポリマー相(A
相)と繊維形成性の保護ポリマー相(B相)とを、前者
ポリマー相(A相)が繊維の表層となるように鞘部にし
、後者ポリマー相(B相)を芯部とした本発明の構成と
は逆の構成とすると、得られる複合繊維の発色性能およ
び変色性能は、とうてい満足できるものではない。
本発明の複合繊維は熱変色性材料を含有する熱変色性ポ
リマー相(A相)の繊維形成性の保護ポリマー相(B相
)で大部分がカバーされ、繊維表面に露出していないの
で、熱変色性材料の発色性を発揮させる上からは、−見
好ましくない様に考えられるが、意外にも実際上はその
点の不利は全く認められず、熱変色性材料の高温雰囲気
での耐熱性の弱点を充分に克服できるのである。
しかも本発明の複合繊維は、実着用での性能低下のない
点で極めて優れている。即ち、繊維は、通常頂時間使用
している過程で過酷な曲げ、引張り、摩耗等の繰返しと
、洗濯、すすぎ等の繰返しも行なわれるが、繊維表層中
に熱変色性材料が存在すると前述の如く、該変色性材料
が必然的に損傷、脱落し、また耐光性が悪いことと相ま
って、その発色性能、変色性能を低下させてしまう。し
かるに本発明の複合繊維は、熱変色性ポリマー相(A相
)が実質上繊維形成性保護ポリマー相(B相)で保護さ
れる形態をとるため、上記のような欠点がほとんど解消
されるのである。
本発明の複合繊維の構造は、繊維或いはその用途(例え
ば織物や編物)として使用した場合1前述したように優
れた性能を発揮するために寄与しているばかりでなく、
繊維製造上の工程上の安定性にも大きく関与している。
さらに本発明の複合繊維は、熱変色性ポリマー相(A相
)の表面の大部分は、保護ポリマー相(B相)によって
覆われた構造を有しているため、熱変色性材料に基づく
A相の表面における凹凸が、保護ポリマーにより覆われ
、結果として得られた繊維は実質的に凹凸表面は存在し
ない。そのため凹凸表面によって光が乱反射し、発色し
ても色がくすんで見える、いわゆる白化現象は認められ
ず濡れ別色の鮮明に発色する複合繊維が得られる。
本発明の複合繊維は、繊維全体に対し保護ポリマー相(
B成分)が20〜95重量%であることもまた重要であ
る。
保護ポリマー相(B成分)成分が95重量%を越えて多
くなり、熱変色ポリマー相(A相)成分が5重量%未満
になると、安定した複合繊維構造として紡糸することが
困難となってくる。一方変色ポリマー相(A相)成分が
80重量%を越えると、保護ポリマー相(B相)Iit
分が充分な繊維形成性を持っていたとしても複合した糸
の紡糸性及び延伸性さらに繊維物性が極端に低下し、実
用性は全く失われてしまう。これはA相中に、熱変色性
材料を含有しているために、熱変色ポリマー相(A相)
成分は曳糸性が著しく低下してしまい、これが複合繊維
中で大部分を占めるために熱変色ポリマー相(A相)成
分の性質がそのまま現われてしまうためであろうと考え
られる。従って熱変色ポリマー相(A相)成分と保護ポ
リマー相(B相)成分の複合重量比率は(勇:(^)−
20:80〜95:5、好ましくは25 : 75〜9
0:10の範囲である。
本発明の複合繊維は、感温変色性能の耐久性を特に、本
発明においては、感温変色性能の耐久性を一層向上させ
るために、ヒドロキシベンゾフェノン系、ヒドロキシナ
フトフェノン系、フェニルサリシレート系、ベンゾトリ
アゾール系の従来公知の紫外線吸収剤を繊維に吸着又は
含有させておくことが好ましい。吸着方法としては、例
えば、繊維の染色時に染浴に1−10%ovfの紫外線
吸収剤を添加しておき、染色と同時に紫外線吸収剤を吸
着させる方法が簡便であるが、染色と同時である必要は
ない。また、紡糸時に溶融ポリマー中に紫外線吸収剤を
練り込んでおく方法でもよい。
紫外線吸収剤は、熱変色ポリマー相(A成分)および保
護ポリマー相(B成分)の両ポリマーに添加されていて
もよいし、一方のポリマー相だけに添加されていてもよ
い。好ましくは、保護ポリマー相(B相)に含有させる
場合である。前記紫外へ 倉で使用するのが好ましい。このように紫外線吸収剤を
使用することによって、感温変色性能の耐光性および耐
久性が飛躍的に向上し、カーボン・フェードメーターを
用いて63℃の温度条件下で20時間光照射しても3級
以上の感温変色性能が担持される。
添付した第1図〜第6図は、本発明の複合繊維において
繊維の長さ方向に沿ってその直角断面の形状を模視的に
示したものである。第1図は典盤的な鞘芯型構造であり
、第2図は、B相マトリッレス中にいくつかのA相(島
)が存在する構造であり、第3図は、中心からB相−A
相−B相とする三重構造であり、第4図は、B相中にA
相がその一層を表面に露出して壷状乃至円を状をなして
つていくつかのブロックに分割された構造であり、第6
図は、サンドインチ構造である。これらのなかで、人相
が繊維の表面で露出していない構造の“       
    1 第1図〜第3図のものが白化や高温雰囲気による熱変色
性材料の劣化が少ないことから本発明の複および感温変
色性能の点からみて、第1図のもの′− が有利である。
前記した第1図〜第6図の繊維の直角断面構造は単に説
明を容易ならしめるためのものであって、本発明の前記
した特徴を有する限り、これらの改、゛パ 変および変更は当然本発明に包含される。また木簡等差
支えない。
本発明の複合繊維は、5デニ一ル以上のものが適当であ
る。5デニ一ル未満の場合は、得られる複合繊維の強度
が大きく低下し、その強度低下を防ぐために感温変色材
料の添加量を少なくすると、色の鮮明さが失なわれるこ
とになる。より好ましいのは8デニ一ル以上である。
本発明の複合繊維を得る方法は、それ自体公知の複合繊
維の製造方法を用いることができる。すなわち、熱変色
ポリマー相(A相)および保護ポリマー相(B相)の2
つのポリマーを用意し、通常の複合繊維化手段を用いる
ことができる。
具体的な繊維化の手段としては、2500m/分以下の
速度で通常の紡糸をし、その後延伸熱処理を行なう方式
で製造しても良いし、1500〜5000m/分の速度
で紡糸し、延伸、仮撚加工を続いて行なう方法でも良い
し、さらにまた5000m/分以上の高速で紡糸し、用
途によっては延伸工程を省略する方法でも良く、任意の
製糸方法が採用される。
本発明において「繊維」なる語はフィラメント、短繊維
或いはこれらの糸条物の撚糸、加工糸、紡績来夏にそれ
らを含む織編物、不織布等の繊維製品を総称する。
本発明の繊維を用いた繊維製品の具体例としてはぬいぐ
るみ、人形の服、人形の毛髪、クリスマスツリーの綿、
セーター、カーデイガン、ベスト、スポーツシャツ、ポ
ロシャツ、ワイシャツ、Tシャツ、ブラウス、スーツ、
ブレザー、ジャケット、スラックス、スカート、ジャー
ジ、ジャンパートレーニングウェア、子供服、ベビー服
、学生服、作業服、コート、レインコート、ガウン、パ
ジャマ、バスローブ、肌着、水着、スキーウェア及びそ
れらの生地、和服、帯及びそれらの生地、靴下、手袋、
スカーフ、ショール、マフラー、帽子、耳あて、スリッ
パ、ネクタイ、ベーる、足袋、ワッペン、ハンドバッグ
、かばん、袋物、風呂敷、タオル、ハンカチ、手拭、毛
布、シーツ、膝掛け、布団、布団カバー、カーペット、
椅子張り地、ジュータン、クツション、モケット、こた
つ上掛け、こたつ下敷き、シート、壁装用生地、造花、
刺繍、レース、リボン、カーテン、クロス、のれん、ラ
グマット、ロープ、帆布、テント、寒冷紗、ホース、幌
、登山靴、運搬用袋、リュックサック、救命ポート、包
装用布、パラシュート、ベルト、網、つけひげ、つけま
つげ、かつら、ヘアーピース、ボール、カーテン、保温
材、ナプキン、ランプシェード、間仕切りスクリーン、
紐等への展開が可能である。
実施例 以下実施例を示して本発明の複合繊維について具体的に
説明する。なお下記実施例および比較例中“部”とある
のは、特に断わらない限り“重量部”を意味する。また
下記項目は、それぞれ説明した方法に従って測定された
融点; 熱可塑性重合体の融点は、示差走査型熱量計(D S 
C)を用い昇温速度lO℃/分にて測定し吸熱ピークの
発現温度を融点とする。
軟化点; 熱可塑性重合体の軟化点は、日本工業規格のJIS  
K7206−1982に示されている方法に従って測定
された。
洗濯試験法: JIS  LO217−103法によって実施した。す
なわち液@40°Cの見ずIffに22の割合で衣料用
合成洗剤を添加溶解し、洗濯液とする。
この選択液に浴比が1対30になるように試料及び必要
に応じて負荷布を投入して運転を開始する。
5分間九理した後、運転を止め、試料及び負荷布を脱水
機で脱水し、次に洗濯液を前温の新しい水に替えて同一
の浴比で2分間すすぎ洗いをした後脱水し、再び2分間
すすぎ洗いを行ない風乾させる。
実施例1 クリスタルバイオレットラクトン、ビスフェノールA1
セチルアルコールから成る熱変色性組成物をエポキシ樹
脂/アミンの界面重合法による微小カプセル化で平均粒
子径4〜15μmの微小カプセル形態とした。ついでこ
の微小カプセル20部を融点140℃ HDPE (二
一スポリマー(株)製エースポリエチF6200V)の
チップ80gと160℃で溶融混合し、フィルターで1
5μm以上のものをカットし、変色材料混合チップ(A
)を得た。
次いでこのチップ(A相)とポリブチレンテレフタレー
ト(B相)(ツバドール5008三菱化成製;融点23
0℃)とを別々のエクストルーダーで溶融し、複素紡糸
装置を用いて(A相)が芯部、(B相)が鞘部を形成す
る(断面図第1図)ように芯鞘型(複合糸((A相)と
(B相)との複合比は重量で50:50)を250”0
で6孔の吐出孔より紡出し暫紡速800m/分で捲きと
り225デニール/6フイラメントの紡糸原糸を得た。
次いでこの紡糸原糸を通常の抵伸機で延伸倍率2.5倍
で延伸し、90デニール/6フイラメントの延伸糸を得
た。さらにこの延伸糸を75d/24フイラメントのレ
ギュラーポリエステル糸とエアー圧4kj/cm”でイ
ンターレースシ、165デニール/30フイラメントの
熱変色混繊糸を得た。これを織機でタテヨコ使いで平織
物に製織した。この平織物はおよそ40℃以上で白色、
40℃以下で青色を呈し、変色性、発色性に優れ、発色
時に色の白っぽさを有さないものであった。
さらにこの性能は、JIS  LO217−103法に
従って実施した洗濯試験50回繰り返し後においても維
持され、優れた洗濯耐久性を有するものであった。
実施例2および3 実施例2は鞘部におけるポリマーをナイロン−6(融点
225℃)にし、実施例3は鞘部におけるポリマーをポ
リへキサメチレンテレフタレート(融点149℃)にし
た以外は実施例1と同様に実施した。但し実施例3の紡
糸温度は200℃で実施した。
いずれも優れた変色性、発色性を有し、発色時に色の自
っぽさがなく、洗濯耐久性を有する熱変色性布帛が得ら
れた。
実施例4および5 実施例4は実施例1と同じ熱変色材料20部を融点16
5℃のポリプロピレン(チッソ(株)製に−1800)
のチップ80部と190℃で溶融混合して変色材料混合
チップを得、このポリプロピレンが芯部、ポリへキサメ
チレンテレフタレートが鞘部を形成するように芯鞘複合
糸を200℃で8孔の吐出孔より紡出した以外は実施例
1と同様に実施した。
実施例5は実施例1と同じ熱変色材料101gを融点1
49℃のポリへキサメチレンテレフタレートのチップ9
0部と170℃で溶融混合して変色材料混合チップを得
、このポリマー芯部とした以外は実施例4と同様に実施
した。
いずれも優れた変色性、発色性を有し、かつ発色時に色
の自つぼさがなく、洗濯耐久性を有する熱変色性布帛が
得られた。
比較例1および2 比較例1は実施例1と同じポリマーを用いて、熱変色材
料混合チップ(A相)を鞘部、ポリブチレンテレフタレ
ートを芯部をになるように芯鞘成分を逆にした以外は実
施例1と同様に実施した。
繊維化工程性は良好であったが、発色性に劣り、発色時
の色がくすんだ自つぼさを有するものであつた。
比較例2は芯鞘の混合比率を芯:鞘−83=17に変更
した以外は実施例1と同様に実施した。
断糸が多発し、繊維化工程性は不良であった。
実施例6および7 3−ジエチルアミノ−7,8−ペンツフルオラン、ビス
フェノールA1ステアリルアルコールの相溶体からなる
熱変色性組成物をエポキシ樹脂/アミンの界面重合法に
よって微小カプセル化して平均粒子径2〜15pmの熱
変色性材料を得た。
ついでこの熱変色性材料3011gを融点152℃ポリ
アミドエラストマー(東しく株)製ヘハッレス3533
5NOO)のチップ70部と195℃で溶融混合して、
変色性材料混合チップ(A相)を−得た。次いでこのチ
ップ(A相)を芯部、ナイロン6 (B相)が鞘部を形
成するように芯鞘複素糸(芯と鞘との複合比は重量で5
0:50)を8孔の吐出孔から紡出し、紡速400m/
分で捲きとった以外は実施例1と同様に実施した。得ら
れたフィラメント糸は90デニール/6フイラメントで
あった。
実施例7は第4図の断面形状で、(A相)=(B相)の
重量複合比を40 : 60で実施した以外は実施例6
と同様に実施した。
得られた布帛は、およそ50℃以上で無色、50°C以
下でピンク色を呈し、変色性・発色性及び繰り返し洗濯
耐久性に優れ、発色時に色の白つぼさのない優れたもの
であったものの、前記実施例と比べると実施例7の場合
は発色性、変色性に劣り、かつ発色時に白つぼさが若干
感じられるものであった。
実施例8および9 実施例8および9は断面形状、複合比率を変更した結果
を記載した。実施例8は第2図の断面形状で、(A相)
=(B相)複合比率を20 : 80で実施した以外は
実施例1と同様に実施した。
実施例9は第3図の断面形状で(A相)=(B相)の複
合比率を40 : 60で実施した以外は実施例1と同
様に実施した。
いずれも優れた発色性、変色性および洗濯耐久性を有し
、さらに発色時に色の白っぽさを有さない熱変色性布帛
が得られた。
一比較例3および4 比較例3は実施例4と同じ熱変色材料混合ポリプロピレ
ン単独での繊維化結果を記載した。紡糸工程性は良好で
あったが延伸工程で単糸切れが多発し、発色性にやや劣
り、また発色時に色が白っぽく、くすんで見えるもので
あった。
比較例4は実施例1と同じ熱変色性材料10部を融点2
58℃の通常のポリエチレンテレフタレート90部と溶
融混合した結果を記載した。練込時分解ガスが発生し、
満足のいく顔料混合チップは得られなかった。
実施例1O 実施例10は鞘部にイソフタル酸15モル%変性ポリエ
チレンテレフタレート(融点220℃)を用いて紡糸温
度を235℃とした以外は実施例1と同様に実施した。
繊維化工程性及び発色性共良好であり、発色時に白っぽ
さもなく、さらに優れた洗濯耐久性を有する熱変色性布
帛が得られた。
以上の実施例並びに比較例の製造条件および結果をまと
めて第1表に示す。
第1表において、■は極めて良好な状態、○は良好な状
態、△は必ずしも良好とは言えない状態、Xは不良な状
態を示す。
実施例11 A相用のポリマーとして、イソフタル酸35モル%変性
ブチレンテレフタレート(融点;168℃)を用い、一
方、B相用ポリマーとしてイソフタル酸30モル%変性
ポリブチレンテレフタレート(融点=177°C)を用
い、紡糸温度200℃とした以外は実施例1と同様に実
施した。繊維化工程性および発色性共に極めて良好であ
り、発色性共に極めて良好であり、発色時に白つぼさも
全くなく、さらに優れた洗濯耐久性を有していた。
実施例11〜13 紫外線吸収剤としてSumipon U L (ベンゾ
トリアゾール系)を3.0% owf、また黄色系分散
染料(Kayalon Po1yester Yell
ow YL−5E)を0.1%owf配合した染浴を用
いて、100℃x30分間、浴比l:50の条件を用い
、実施例1.4及び5と同様にして平織物を染色した。
いずれの実施例の感温変色性繊維にも、繊維重量に対し
て約3%の紫外線吸収剤が含まれていた。
その結果、得られた染色品は常温で黄緑色を呈しており
、温度を上げて40℃以上になると黄色を呈するもので
あり、発色性、変色性に優れ、そして発色時の白っぽさ
もなく、優れた洗濯耐久性を有するものであった。また
、カーボン・フェードメーター試験機による63℃にお
ける光照射を行い、感温性能を評価したところ、照射時
間20時間後も十分優れた感温性能を保持していた。
発明の効果 本発明は、熱変色性材料を所定量含有した熱可塑性重合
体と繊維形成性熱可履性重合体とを特定構造の複合繊維
とすることによって、優れた変色性、発色性及び洗濯耐
久性および耐光性を有し、さらに発色時に自っぽさのな
い熱変色繊維が実現できたものである。また、該繊維に
紫外線吸収剤を添加することによって、感温性能の耐光
性を飛躍的に向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はいずれも、本発明の複合繊維におい繊
維の長さ方向に沿ってその直角断面の形状を模視的に示
したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)熱変色性材料および230℃以下の融点または軟
    化点を有する熱可塑性重合体より実質的になり、且つ該
    熱変色性材料の含有量が0.5〜90重量%である熱変
    色ポリマー相(A相)、 および (B)繊維形成性熱可塑性重合体より実質的になる保護
    ポリマー相(B相) が接合された複合繊維であつて、該複合繊維は、(i)
    該保護ポリマー相(B相)が該繊維表面積の60%以上
    を占有し、 且つ (ii)該保護ポリマー相(B相)が該繊維全体に対し
    20〜95重量%を占有する、 であることを特徴とする感温変色性複合繊維。
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