JPH03225721A - 電界電子放出素子およびその製造方法 - Google Patents

電界電子放出素子およびその製造方法

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JPH03225721A
JPH03225721A JP2315472A JP31547290A JPH03225721A JP H03225721 A JPH03225721 A JP H03225721A JP 2315472 A JP2315472 A JP 2315472A JP 31547290 A JP31547290 A JP 31547290A JP H03225721 A JPH03225721 A JP H03225721A
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gate electrode
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electrode
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Hiroshi Komatsu
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [M楽土の利用分野] 本発明は発光型表示装置、光プリンタヘッド、多極電子
装置、X線発生装置などに利用される電子源のうち、電
界効果により電子放出される電界電子放出素子の構造お
よびその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来の電界電子放出素子およびその製造方法は、スピン
ド(C0A、5pindt)らがジャーナル・オブ・ア
プライド・フィジックス(J、A、P、 )、vol、
47、No、 12 (1976)に発表したものが知
られている。
第3図は従来のスピンド型電界電子放出素子の概略断面
図である。この電界電子放出素子は低抵抗のシリコン(
Si)基板301の表面に積層された絶縁層303とゲ
ート電極304と、これらのもつ開口の内部でSi基板
301の表面に形成された突起形状のカソード電極30
2より構成される。絶縁層3033よびゲート電極30
4の膜厚はそれぞれ1.5μmおよび0. 4μmであ
り、ゲート電極304の間口径は1.5μm、カソード
電極302の高さは約1. 9μmである。
この電界電子放出素子の製造方法は、まずSi基板30
1表面に二酸化シリコン(SiO2)膜よりなる絶縁層
303とモリブデン(MO)よりなるゲート電極304
をスパッタ法により積層した後、ゲート電極3034お
よび絶縁層303にフォトエツチング法によりゲート電
極開口304aおよび絶縁層開口303aを設ける。そ
の後全面にMoをスパッタ法により堆積させ、それぞれ
の開口を利用してSi基板301の表面に自己整合的に
突起形状のカソード電極302を形成する。
最後にゲート電極304表面の不要なMOを電解エツチ
ングによって除去し製造プロセスを完了する。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前述した従来技術の電界電子放出素子およびそ
の製造方法には以下に列記するいくつかの問題点があっ
た。すなわち、 ■ 面積の大きな平面基板の全面にカソード電極を形成
する場合、スパッタ法あるいは蒸着法などは線源から平
面基板を見たとき仰角をもち、平面基板の中心付近と周
辺付近とでは平面基板面に対する粒子の飛程角度が異な
る。このため、製造されたカソード電極の錘軸と平面基
板面とのなす角度は面内分布をもち、カソード電極とゲ
ート電極との距離に依存した電界電子放出素子の放出閾
値電圧や電流密度に分布が生じていた。
■ また、カソード電極を形成する工程のなかで、MO
のスパッタ工程後に行われる電解エツチング工程におい
て、不要なMoと同時にカソード電極がエツチングされ
てしまい、このため、カソード電極の形状維持が難しく
、その製造歩留りの低下を招いていた。
そこで本発明は前述した従来技術の問題点を克服するた
めのもので、その目的とするところは、大面積の平面基
板においても均一に歩留り高くカソード電極を形成でき
る電界電子放出素子およびその製造方法を捉供するとこ
ろにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の電界電子放出素子は、 平方基板と、該平面基板の表面に設けた突起形状のカソ
ード電極と、前記平面基板の表面に設けた絶縁層であっ
て前記カソード電極の近傍で開口された絶縁層と、該絶
縁層の表面に設けたゲート電極であって前記カソード電
極の近傍で開口されたゲート電極とを有する電界電子放
出素子において、前記絶縁層はその材料成分に前記カソ
ード電極の材料成分と、前記カソード電極の材料成分を
絶縁性材料に変換する絶縁性不純物成分とを少なくも含
有する絶縁層であることを特徴とする。
本発明の電界電子放出素子の製造方法は、平面基板表面
のカソード電極形成位置に拡散マスクを形成する第一工
程と、前記平面基板表面に絶縁性不純物を拡散し絶縁層
およびカソード電極を形成する第二工程と、前記絶縁層
の表面にゲート電極層を形成する第三工程と、前記カソ
ード電極位置に自己整合して前記ゲート電極層を開口し
ゲート電極を形成する第四工程と、前記カソード電極近
傍の絶縁層を開口する第五工程と、を少なくも含むこと
を特徴とし、 また、前記第−工程は逆テーパ形状もしくは庇形状を有
する拡散マスクを形成する工程であって、かつ、前記第
三工程は方向性粒子堆積法にてゲート電極層を形成する
工程であって、かつ、前記第四工程は前記拡散マスクを
除去し前記ゲート電極層を開口する工程であることを特
徴とし、さらに、前記カソード電極の表面をドライエツ
チングする第六工程を含むことを特徴とする。
[実施例コ 本発明の電界電子放出素子およびその製造方法を実施例
に基づきさらに詳述する。
〈実施例1〉 本実施例ではSi単結晶基板の熱酸化法によってつくら
れる電界電子放出素子とその製造方法について述べる。
まず電界電子放出素子の構造について説明する。
第1図(a)および(b)は本実施例の電界電子放出素
子の概略平面図およびA−A’線に沿った概略断面図で
ある。この電界電子放出素子はSi単結晶基板よりなる
平面基板1と、平面基板1の表面に形成された突起形状
のカソード電極2と、カソード電極2の近傍で開口され
平面基板1の表面に形成された絶縁層・3と、カソード
電極2の近傍で開口され絶縁層3の表面に形成されたゲ
ート電極4より構成される。平面基板1はn型伝導体で
キャリア温度が1 x 10”Cm−”の(100)面
を有するSi単結晶基板である。カソード電極2は平面
基板1と一体化した同一のn型Si単結晶基板からなり
、高さ約240OAで概ね円錐形状を有する。またカソ
ード電極2の突起先端2aはその曲率半径が100OA
以下で鋭角である。
絶縁層3は平面基板1の表面を熱酸化してつくられる二
酸化5i02材料よりなる。すなわち、絶縁層3はカソ
ード電極2の材料であるSiと、そのSiを5i02絶
縁性材料に変換する絶縁性不純物成分である酸素(0)
を含む。絶縁層3の膜厚は5000人、直流耐圧は約8
 M V / c mである。ゲート電極4は膜厚が1
00OAのMo薄膜である。カソード電極2の上部のゲ
ート電極4には直径が約4000Aで、その中心軸がカ
ソード電極2の錘軸5に一致する円形のゲート電極間口
4aが設けられている。またゲート電極4は開口部付近
でカソード電極2の方向に折り曲げられた構造をもつ、
ゲート電極開口4aの下部の絶縁層3にはカソード電極
2が露出するように絶縁層開口3aが設けられている。
突起先端2aは絶縁層3の平坦部分で概略規定される絶
縁層仮想面B−B” およびゲート電極開口4aの周辺
で概略規定されるゲート電極開口仮想面C−C’ より
は平面基板1の側に位置する。突起先端2aとゲート電
極4の最短距離は約270OAである。
つぎに、この電界電子放出素子の製造方法について説明
する。第2図(a)乃至(e)は製造方法の各主要工程
終了後における平面基板の概略断面図である。
まず第一工程では厚さ700μm、6インチφのn型S
i単結晶基板よりなる平面基板1のカソード電極形成位
置にシリコン窒化III (s 13Nj膜)よりなる
拡散マスク6を形成する。5i3N−膜は熱CV D 
(Chemical Vapour Depositi
on)法によって堆積され、3000Aの膜厚である。
これをフォトエツチング法で加工し、直径が約5000
Aの円錐台形状の拡散マスク6を形成する。拡散マスク
6はその壁面が平面基板1面に対して90度以下の類テ
ーバ形状を有する(第2図(a))。
なお、拡散マスク6は円錐台形状以外の形状、例えば角
錘台や楕円錐台形状であってもよい。
つぎに第二工程では熱酸化法を利用し、平面基板1の表
面のうち、拡散マスク6の存在しない領域には絶縁性不
純物である酸素(0)を熱拡散してSiO2絶縁層3を
形成し、拡散マスク6の存在する領域にはカソード電極
2を形成する。拡散マスク6は表面からの酸素の浸入を
防止するため、拡散マスク6の存在しない領域では平面
基板1の表面から垂直方向に酸化が進むが、拡散マスク
6の存在する領域では垂直方向へは酸化が進まない。
しかし熱酸化法においては拡散マスク6の端部より横方
向に酸化が進むため、拡散マスク6の下部に拡散マスク
6に自己整合した円錐形状のSi突起を残すようにSi
O2膜が形成される。この残されたSi突起がカソード
電極2である。基板温度を1100℃にして30分間の
水蒸気酸化を行ったとき、平面基板1の表面には膜厚5
000人のSiO2絶縁層3が形成され、拡散マスク6
の下部には高さ240OA、低面の直径的5000Aの
円錐形状のSiよりなるカソード電極2が形成された。
拡散マスク6はその周囲が5iOp層に押し上げられて
凹状に湾曲し、また、その表面には5iON膜が形成さ
れた(第2図(b))。
つぎに第三工程ではスパッタ法によって絶縁層3の表面
にMOよりなるゲート電極層4”を形成する。ゲート電
極層4°の膜厚は絶縁層3や拡散マスクの表面で200
OAであり、拡散マスク6の壁面で約800人であった
(第2図(C))。
つぎに第四工程ではカソード電極2に自己整合したゲー
ト電極開口4aを形成する。まず、拡散マスク6の壁面
を露出させるためにドライエツチング法によってMOの
表面を1000人だけ部分除去する。このとき、拡散マ
スク6の壁面にあるMoは完全に除去され、拡散マスク
6および絶縁層3の表興には100OAのゲート電極層
4゛が残る。つぎに、露出した拡散マスク6の壁面から
熱燐酸液でこれをエツチング除去する。このとき拡散マ
スク6の表面にあるMOもリフトオフ除去される。これ
によってカソード電極2に自己整合したゲート電極開口
4aを有するゲート電極4が形成された。ゲート電極間
口4aの開口直径は約400OAである(第2図(d)
)。
最後の第五工程では絶縁層3を開口して、カソード電極
2を露出させる。HFバッファ液はMOやSiは溶かさ
ず、SiO2は溶かすため、これを用いてゲート電極開
口4a領域に露出した絶縁層3をエツチング除去し、絶
縁層開口3aを設けてカソード電極2を露出させる(第
2図(e))。
このような製造方法によって製造された電界電子放出素
子は、カソード電極2とゲート電極4の最短距離が約2
700人であり、このばらつきは6インチφの平面基板
1で±2%以内と非常に小さく良好であった。このばら
つきの程度は拡散マスク6の下部の横方向の酸化速度の
ばらつきを反映しており、熱酸化時の基板温度を均一に
することでさらに小さくできる。
このように製造した電界電子放出素子の電気特性を高真
空中(1x 10−’Torr以下)で測定した。
その結果、−素子当りのカソード電流Ikがlk=1μ
Aとなるゲート電圧Vgkを閾値電圧vthとすると、
本実施例のものはvth=sovであった。
また、そのばらつきは±5%以内であった。閾値電圧の
ばらつきはカソード電極2の表面状態に依存しており、
真空中でその表面をクリーニングすることなどによって
さらに改善される。閾値電圧を下げるにはカソード電極
2とゲート電極4の距離をより短くすればよい。これに
は絶縁層3の膜厚を薄くする方法が考えられるが、この
ほかに、製造方法において第三工程のゲート電極層4゛
の形成の前tこ1.拡散マスク60表面に形成されてい
る5iON膜をエツチング除去することで拡散マスク6
の直径を小さくし、ゲート電極開口4aの開口径を小さ
くする方法が効果的である。
なお絶縁層3の材料としてSiO2を用いたが、本発明
はこれに限定されるものでなく、たとえば窒素(N)を
拡散した窒化シリコン(SiN、)や酸化窒化シリコン
゛(SiON)なども利用できる。絶縁層の形成方法と
して熱酸化法を用いたが、本発明はこれに限らず、イオ
ン注入法や陽極酸化法による絶縁性不純物成分の拡散法
が適用できることは言うまでもない。
また絶縁層の材料に5i02などの絶縁体を取り上げた
が、本発明はこれに限るものではない。
すなわち、例えば、平面基板1にp型Si単結晶基板を
用い、その表面に設けたn型Si層との間に形成される
p−n接合空乏層を絶縁層としてもよい、このときカソ
ード電極はp型Siであり、絶縁層はそれに絶縁性不純
物成分として、例えばリン(P)を含む、p型Si単結
晶基板の不純物温度が1xlO”cm−”のとき、p−
n接合空乏層の逆バイアス降伏電圧は約300vであっ
て、このとき、電界電子放出素子の絶縁層として十分の
耐圧を有する0表面に設けたn型Si[をゲート電極と
して使用してもよい、また、5i02&!との積層轡造
にして絶縁層を構成してもよい。
またゲート電極4の材料として、Moのほかにチタン(
Ti)、クロム(Cr)、アルミニウム(A1)などの
金属やシリサイド、半導体などが利用できる。
また本実施例では平面基板1にn型Si単結晶基板を用
いたが、これに限定されず、p型Si単結晶基板や、ゲ
ルマニウム基板、ガリウム砒素基板などの半導体基板や
Al基板などの金属基板などが適用できる。
〈実施例2〉 本実施例では電界電子放出素子の製造に用いる拡散マス
クとして、逆テーバ形状のものもしくは庇形状のものを
利用する製造方法について述べる。
第4図(a・)乃至(d)は逆テーバ形状を有する拡散
マスクを利用した電界電子放出素子の製造方法の各主要
工程終了後における平面基板の概略断面図である。
まず、第一工程では平面基板1の表面に逆テーパ形状の
拡散マスク6を形成する。拡散マスク6は平面基板1の
表面に熱CVD法で堆積した膜厚5000人のSi○2
′膜をフォトエツチング法で逆テーパ形状に加工したも
ので、平面基板1に接する下面の直径が0. 5μm、
それと反対側の上面の直径が1.5μmの逆円離合形状
を有する。
熱CVD法で堆積した5iOz膜は平面基板lとの密着
強度が低く、レジストとの密着強度を高くした状態でH
F系の湿式エツチングを行うと、平面基板1との界面で
のエツチングが早く進行し、逆テーバ形状の拡散マスク
6が形成される(第4図(a))。
つぎに第二工程では実施例1の第二工程と同様にして絶
縁層3を形成する(第4図(b))。
つぎに第三工程では方向性粒子堆積法によってゲート電
極層4゛を形成する。方向性粒子堆積法は平面基板lの
表面に対して概ね垂直方向より粒子を飛ばし、ゲート電
極層4”を堆積させる方法である。この方法を用いると
逆テーパ形状を有する拡散マスク6の庇効果によって拡
散マスク6の壁面には粒子は堆積せず、拡散マスク6の
表面と絶縁層3の表面との間でゲート電極層4′は分断
される0本実施例では方向性粒子堆積法として電子ビー
ム蒸着法を用い、MO粒子を1000人の膜厚に堆積さ
せてゲート電極層4“を形成した(第4図(c))、 
 方向性粒子堆積法としては蒸着法以外にスパッタ法や
ECRプラズマ堆積法などが適用できる。
つぎに第四工程および第三工程ではカソード電極2に自
己整合させてゲート電極間口4aおよび絶縁層開口3a
を連続的に形成する。平面基板1をHFバッファ液に浸
漬し拡散マスク6とカソード電極2の近傍の絶縁層3を
連続してエツチング除去しカソード電極2を露出させる
。このとき拡散マスク6の表面のMOもリフトオフ除去
される(第4図(d))。
本実施例による製造方法は方向性粒子堆積法の適用で拡
散マスク6の壁面は露出しており、実施例1の第三工程
で行ったMoの表面を部分除去して壁面を露出する工程
は不要であり、また拡散マスク6と絶縁層3は同材料で
あるため、ゲート電極間口4aと絶縁層間口3aを同一
手段で連続して形成できるという優れた特長を有する。
本実施例では拡散マスク6としてSiO2材料よりなる
逆テーパ形状のものを利用したが、この弛に多層膜で構
成された庇形状のものなどが利用できる。第5図(a)
および(b)は多層膜よりなる二種類の拡散マスクの概
略断面図である。拡散マスク6を構成する多層膜は平面
基板1の表面から順に第−SiO2膜6 a、  S 
i3N、膜6b、および第二SiO2膜6cである。第
二SiO2膜6Cは第5図(a)のものが逆テーパ形状
で、第5図(b)のものが順テーパ形状であるが、いず
れもその下部の第−SiO2膜6aやS−L:INJ膜
6bに比べ横に突き出た構造であって庇効果を有するこ
とが重要である。Si3N*膜6bは絶縁性不純物の透
過防止作用があり、第−SiO2膜6aはS l sN
 4膜6bの応力緩和作用がある。
〈実施例3〉− 本実施例ではカソード電極をより高くし、突起先端をゲ
ート電極により近づけた電界電子放出素子とその製造方
法について述べる。
第6図(a)乃至(e)は本実施例の電界電子放出素子
の製造方法の各主要工程終了後における平面基板の概略
断面図である。
まず第一工程では平面基板1の表面のカソード電極形成
位置に拡散マスク6を形成し、平面基板1の拡散マスク
6の下部に台座1aを形成する。
拡散マスク6は平面が正方形、断面が逆テーバ形状の逆
角錘台形状を有し、平面基板lと接する下面は一辺が5
000人の正方形であり、その辺の方向はSi単結晶基
板の<110>方向に一致している。拡散マスク6の製
造方法は実施例2の第一工程と同様である(第6図(a
))、  台座1aは高さが3500人、上面の一辺が
約5000Aの角睡台形状であり、拡散マスク6をエツ
チングマスクとしてSi単結晶基板の異方性エツチング
法によって形成した(第6図(b))、  異方性エツ
チング法としてエチレンジアミン・ピロカテコール・水
の混合エツチング液を用いるEPW法を利用した。この
ほかにKOH法あるいはドライエツチング法などが適用
・できる、異方性エツチング法で形成された台座1aは
平面基板lの表面に対して約55度の角度をなす(11
1)面の壁面を4面有する。
つづく第二工程乃至第五工程は実施例2の第二工程乃至
第五工程と同様である(第6図(C)乃至(e))。
第7図(a)および(b)は本実施例の電界電子放出素
子の概略平面図およびD−D’線に沿った概略断面図で
ある。平面基板1の表面に形成されたカソード電極2は
高さが約6000人、断面の頂角(θ)が約70度の概
ね正四角錘形状を有し、その錘軸5は概ね正方形状を有
するゲート電極開口4aの中心を通る。平面部における
絶縁層3の膜厚lよ約500OA、  ゲート電極4の
膜厚は約1000人である。従って、突起先端2aは絶
縁層3の平面部で概略規定される絶縁層仮想面E−E”
よりは上に位置し、ゲート電極開口4aの周辺で概略規
定されるゲート電極開口仮想面F−F′よりは下に位置
する。突起先端2aとゲート電極4との間の最短距離は
約250OAである。
この電界電子放出素子は実施例1もしくは実施例2のも
のに比べ、突起先端2aがゲート電極4により近づいた
構造である。これは台座1aを用いることによって突起
先端2a付近のSiO2膜の盛り上がり量が低減したこ
とによる1本実施例で述べた電界電子放出素子の閾値電
圧はVgk=70V (Ik =1μA)であった。
〈実施例4〉 本実施例では絶縁性基板とその表面に設けられた導電性
薄膜とからなる平面基板を利用した電界電子放出素子と
その製造方法について述べる。
第8図は絶、縁付基板をもつ電界電子放出素子の概略断
面図である。この電界電子放出素子は透明な石英基板1
bとその表面に形成された導電性のn型多結晶Si薄膜
1cからなる平面基板1と、Si薄膜1cの表面に一体
的に同材料で形成されたカソード電極2と、Si薄[1
cの表面に形成されカソード電極2の近傍で開口された
SiO2膜よりなる絶縁層3と、°絶縁層3の表面に形
成されカソード電極2の近傍で開口されたゲート電極4
から構成される。Si薄膜1cは電子濃度が約1xlO
”cm−”  比抵抗が約0.03Ω・Cmであり、そ
の膜厚はカソード電極2の存在しない平坦部で約500
OAである。カソード電極2は高さが約200 OAの
概ね円錐形状で、突起先端2aの曲率半径は2000A
以下である。絶縁層3は膜厚が約5500人で、Si薄
膜1cに絶縁性不純物である酸素を熱拡散して形成した
ものである。ゲート電極4は膜厚1000人のMo薄膜
よりなり、ゲート電極開口4aは直径的5500Aの円
形でカソード電極2に自己整合的に形成されている。
この電界電子放出素子の製造方法は、平面基板1の準備
工程と熱酸化条件を除き、実施例2で述べた製造方法と
同様である。平面基板1の準備工程は厚さ1.1mm、
直怪6インチφの石英基板1bの表面にn型のSi薄膜
1cを形成し、平面基板1を準備する工程である。Si
薄膜1cは減圧CVD法によって堆積された膜厚が5o
oo人のノンドープ多結晶Si薄膜にリン(P)を熱拡
散して低抵抗化したものである。また、第二工程の熱酸
化条件は基板温度が1100”C1酸化時間が20分で
水蒸気酸化である。多結晶Si薄膜は単結晶Si基板に
比べて酸化速度が速いため酸化時間が短い。
なおSi薄膜1cは配線にも利用できる。この場合、熱
酸化工程の前にSi薄膜1cをエツチングし分離してお
けば、第二工程の絶縁層を形成する際に、配線も絶縁層
に覆われ配線の絶縁分離に都合がよい、絶縁性基板に透
明なものを用いると、平面基板1はSi薄膜1cやゲー
ト電極4の存在しない領域は2透明である。したがって
、本実施例の電界電子放出素子を利用して発光型表示装
置を構成した場合、平面基板1の方向より蛍光層の発光
を認識できるので明るい表示装置が実現できる。
本実施例では導電性薄膜としてSi薄膜を、絶縁層とし
てSiO2膜を用いたが、この組合せに限らず、例えば
第1表のような組合せのものが適用できる。
第1表 ここで、Al2O3やTa205はA1やTaに陽極酸
化法によって絶縁性不純物である酸素を拡散して形成し
てもよい。また、石英基板1bの他、製造方法に耐えら
れる平面性基板であれば種類は問わず利用できる。
本実施例の製造方法に実施例3を適用し、台座を導電性
薄膜に形成して、突起先端をゲート電極により近づける
ことも容易である。
〈実施例5〉 本実施例ではカソード電極のおもに突起先端をシャープ
化する電界電子放出素子の製造方法について述べる0本
実施例は前述した実施例1乃至4の電界電子放出素子に
適用されるのはもちろんであるが、これ以外の突起状カ
ソード電極をもつ電界電子放出素子にも適用可能である
第9図(a)乃至(c)は本実施例の第六工程前後にお
ける平面基板の概略断面図である。第六工程は第五工程
までに製造された電界電子放出素子のカソード電極をド
ライエツチング技術によってシャープ化する工程である
。第五工程終了後のカソード電極2は不純物の界面に沿
った拡散などに起因して曲率半径が数1000人と大き
くなる場合がある(第9図(a))。このような電界電
子放出素子は闇値電圧が非常に大きく電気特性が良好で
はない、そこで突起先端2aの曲率半伊を小さくし電気
特性を向上させるために、第六工程でカソード電極2に
ビーム状のエツチングガス7を照射し、おもにカソード
電極2の側面をエツチング除去して突起先端2aをシャ
ープ化するのである(第9図(b))、  カソード電
極2がSi材料のとき、エツチング・ガス7としてプラ
ズマ状態のフロン(CFa)を用い、化学的にエツチン
グを行った。この他に加速粒子でスパッタする物理的エ
ツチングも有効である。Si材料以外のものであっても
これらの方法は有効である。シャープ化された電界電子
放出素子はカソード電極2の周辺の平面基板1が挾られ
、突起先端2aがゲート電極4より1.5倍はど遠くな
るものの、その曲率半径は500Å以下となり、カソー
ド電極2のシャープ化が実現できた(第9図(C))。
本実施例に従ってシャープ化されたカソード電極を有す
る電界電子放出素子は閾値電圧がVgk=55V (I
k =1μA) であり、シャープ化する以前のものに
比べ約30%閾値電圧が低下した。
閾値電圧を下げる方法として、■ゲート電極とカソード
電極との距離を小さくする方法、■突起先端の曲率半径
を小さくする方法があるが、この他に、カソード電極の
仕事関数を小さくする方法も非常に有効である。バリウ
ム(Ba)、セシウム(Cs)、トリウム(Th)、酸
化バリウム(Bad)、酸化トリウム(ThO2)など
の仕事関数の小さな材料の薄膜を突起先端付近に形成す
ればよい、第10図はカソード電極2の突起先端2aに
Ba薄膜8を形成した電界電子放出素子の概略断面図で
ある。この電界電子放出素子の閾値電圧はVgk=40
V (Ik =1μA) であった。
Ba薄膜8の存在でカソード電極2とゲート電極4の距
離が小さくなり、この効果によっても閾値電圧が低下す
る。
〈実施例6〉 本実施例では電界電子放出素子を利用した多極電子装置
につしンて述べる。
第11図(a−)および(b)は縦型三極装置の概略平
面図およびG−G’線に沿った概略断面図である。三極
装置はカソード電極、ゲート電極、およびアノード電極
という3つの電極を真空中に有した真空トランジスタで
あって、各電極の電位によって電子電流を制御する電子
装置である。縦型三極装置はカソード電極2およびゲー
ト電極4からなる電界電子放出・素子を有する平面基板
1とアノード電極9を表面に有する対向基板10とをカ
ソード電極2とアノード電極9が向かい合うように挟持
体11を介して配置し、これらの中間に真空層12を保
持した構造である。電界電子放出素子は実施例3に基づ
いて製造し、4個を並列にしてゲート電極4を共用した
。対向基板10は平面ガラス基板であって、その熱膨張
係数が平面基板1のそれに10%以内の誤差で一致する
ものとした。アノード電極9はW材料よりなる。挟持体
11は対向基板10と同じ材質で、電界電子放出素子を
囲んで形成し、それぞれの基板とフリットガラスを使用
して接着し封止した。真空層12は光加熱によって蒸発
させたB a A I Jゲッタリング材料によってl
Xl0−’Torr以下の真空度に維持されている。そ
れぞれの電極から外部電子回路への取り出しはカソード
端子1d、ゲート端子4b、およびアノード端子9aを
用いた。この縦型三極装置はカソード電極2とゲート電
極4との距@ (G−に開路M)が2500人、カソー
ド電極2とアノード電極9との距離(A−に間距離)が
50μmである。また真空層12の大きさは縦200μ
m、横200μm、厚さ50μmである。
第12図(a)および(b)は横型二極装置の概略平面
図および1(−)(’線に沿った概略断面図である。横
型三極装置は電界電子放出素子とアノード電極9を平面
基板1の表面に横に並べた構造であって、アノード電極
9とゲート電極4が同層で形成される点が縦型三極装置
と異なる。そのほかの構造は第11図に示した構造と同
様である。
前述した縦型三極装置の電圧・電流(V−I )静特性
を第13図に示す、これはカソード電f!f2を接地し
、アノード電圧をVak=200V一定とした状態で1
.ゲート電圧Vgkに対するゲート電流13a(工gk
)とアノード電流13b(Iak)を測定したグラフで
ある。工gkおよびIakはVgkに対し指数関数的に
増加しFNトンネル電流であることを示す、ここで注目
すべきはVgkに関係なく電流比(工ak/ I gk
)がほぼ一定で約30となる点である。すなわち縦型二
極装置は電流モードで制御すると、入力(]; gk)
に対して出力(I ak)が比例関係にあり、電流増幅
率α=30のリニア電流増幅器となる。第14図はこの
縦型二極装置を用いてリニア増幅器を構成した回路図で
ある。
三極装置14のカソード電極2を接地し、アノード電極
9にアノードバイアス電圧16(VIIK)と負荷抵抗
15(RL)を直列接続した構成である。
ゲート電極4にバイアス電流工1 と微小信号電流11
を重畳させた入力電流17(I++i:)を入力すると
、負荷抵抗15の両端に0式で示される出力電圧が現わ
れる。すなわち、 Vo+ vo= −a−RL・(I ;+ i +)=
−α・Rビニ1−α・RL−i:  ・・■である、し
たがって0式より微小信号電流i;が一α・RL倍に増
幅された出力電圧vOが得られる。このような特性は模
型三極装置でも同様に得られる。
また二極装置はゲート電圧のオン/オフによりアノード
電流のスイッチング動作を行うことも可能である。この
ような特性をもっ三極装置はオーディオのパワー増幅器
やブラシレスモータの駆動回路などに使用される。
なお、三極真空装置のアノード電極9の材料としてtR
(Cu)などのX線を発生する材料を用い、電界電子放
出素子から放出される電子で励起することによって、こ
のような三極装置からX線発生装置をつくることができ
る。このX線発生装置はX線源を数10μm以下と微細
にできるため、微小ビームのX線源が実現できる。
〈実施例7〉 本実施例では電界電子放出素子を用いた発光型表示装置
について述べる。発光型表示装置は電界電子放出素子群
と蛍光層とからなる画素をマトリクス状に配列し、所望
の表示パターンになるように選択された各画素において
、蛍光層を電界電子放出素子からの電子で励起発光させ
パターン表示させるものである。
第15図は単純マトリクス型発光表示装置の概略斜視図
である0本装置は複数のストライブ状のカソード配線2
bと、それに概ね直交する複数のストライブ状のゲート
配線4bと、これらの交叉する領域に設けた複数の電界
電子放出素子群とを表面に有する平面基板1と、これに
対向して配置され、はぼ全面にアノード電極9と蛍光層
18が積層された対向基板10と、これらの基板間に保
持された真空層12とが主たる構成である。各画素は各
電界電子放出素子群とそれに対向した蛍光層領域で構成
される。すなわちmxn番地の画素は第n番目のカソー
ド配線と第m番目のゲート配線の交叉領域pqrs内に
設けられた電界電子放出素子群と、それに対応する対向
基板1oの蛍光層領域p+ qI rI s“で構成さ
れる。平面基板1はp型Si単結晶基板、カソード配線
2bは平面基板1に形成されたn型Si層よりなる。ま
たカソード電極2は交叉領域のカソード配線2bの表面
に同じn型Si層でつくられる。カソード電極2、絶縁
層3、ゲート電極開口4aなどの製造方法は実施例3と
ほぼ同様である。対向基板10は透明なガラス基板で、
アノード電極9はITOなどの透明導電層で構成されて
おり、蛍光層18の発光はこれらを透過して対向基板1
0の方向より認識される。
この単純マトリクス型発光表示装置はカソード配線2b
(またはゲート配線4c)をセグメント線とし、ゲート
配線4c(カソード配線2b)をコモン線としたマルチ
プレックス駆動法によって動作される。このときp型S
i単結晶基板の電位に対してn型Si層すなわちカソー
ド配線2bの電位が負になることのないように駆動電圧
・波形を設定することが重要である。
第16図はアクティブマトリクス型発光表示装置の部分
的な、概略斜視図、第17図は本装置の部分的な概略回
路図である。これは薄膜トランジスタ(Thin Fi
lm Transistor:  T F T )を各
画素毎に設け、選択された画素のゲート電極にTPTを
通して電圧を印加し表示動作を行うものである。
本装置は透明な平面基板1の表面に格子状に形成された
TFTゲート線20およびTFTソース線2線上1これ
らの交点付近に形成されマトリクス状に配列されたTF
T19および電界電子放出素子群と、真空層12を挟ん
で概ね平行に置かれた対向基板10の表面に積層された
アノード電極9および蛍光層18とを主な構成要素とす
る。電界電子放出素子群は実施例4と同様に製造したも
ので、シリコン薄膜ICを共通のカソード配線とする。
TPTのドレイン端子はゲート電極4に、ゲート端子は
TFTゲート線20に、そしてソース端子はTFTソー
ス線2線上1れぞれ接続される。
TPTとして多結晶シリコンTPT、非晶質シリコンT
 P T、  あるいはCd5eTFTなどが利用でき
る。本装置の駆動方法は以下のようである。
すなわち、各TFTソース線21にデータ電圧を印加し
ておき、選択するTPTゲート線20(走査線)にTP
Tをonする選択電圧を印加すると、それに沿ったTP
TがOn状態となり、TPTのチャネルを通してデータ
電圧が各画素のゲート電極4に印加される。このデータ
電圧により蛍光層18が所望の発光輝度を呈する電子が
各電界電子放出素子群より放出され画素の表示がなされ
る。
この表示動作を各走査線毎に順次行うことにより画面の
表示が行われる。
なお、蛍光層18として各画素毎に赤(R)、緑(G)
、青(B)を呈する蛍光体を配列すると、マルチカラー
もしくはフルカラーの発光型表示装置を実現できる。ま
た、蛍光層18の発光を対向基板10の方向より認識す
ることもできるが、平面基板1は透明であり平面基板1
で使われる電極、配線を細線化もしくは透明化すること
により平面基板1の方向より認識することも容易である
。本実施例にて述べたモノクロもしくはカラ一対応の発
光型表示装置は、その低消費電力と薄型という特長を生
かして、平坦型の壁掛はテレビジョンや軽量な携帯型テ
レビジョン、ラップトツブコンピュータやパームトップ
コンピュータなどの携帯型情報機器の端末表示装置、携
帯用VTRの電子式ビューファインダ、投射型表示装置
の映像光源などへの適用性に優れている。また、7セグ
メントのキャラクタ表示装置や特殊小型表示装置を構成
して、英数字表示器、腕時計用時刻表示器、ゲーム機用
表示装置に利用される。
〈実施例8〉 本実施例では電界電子放出素子を用いた光プリンタヘッ
ド装置について述べる。
第18図(a)および(b)は単色の光プリンタヘッド
装置の概略平面図およびJ−J”線に沿った概略断面図
である0本装置は電界電子放出素子群と蛍光層よりなる
画素を一列に配列し、それぞれのゲート電極4あるいは
アノード電極9に印加する電圧によって任意の画素を発
光させるものである。この光プリンタヘッド装置は蛍光
層に三種類の異なった蛍光体材料を配列することによっ
て、RGBの三色光源とすることも容易である。
データ信号によるそれぞれの画素の発光状態の制卸は、
平面基板1に一体化してつくられた5iLSI回路もし
くはTPT回路、あるいはCOG技術などによってハイ
ブリッドに形成された個別LSIチップなどによって行
われる。モノクロ型もしくはカラー型はゼログラフィ一
方式光プリンタや銀塩写真方式、光感応型色素方式など
のカラー光プリンタのライン型光源として利用される。
[発明の効果] 本発明の電界電子放出素子およびその製造方法は以下に
列記するような発明の効−果を有する。
■カソード電極とゲート電極は自己整合して形成され、
しかも突起形状やサイズひいては電気特性の均一性がよ
い。
■ガラス基板、半導体基板、あるいは導電性基板など多
種類の基板が利用できるものであるため、デバイスの自
由度が大きい。
■絶縁層の品芦が高く、絶縁耐圧などの電気特性に優れ
、電界電子放出素子で構成した高耐圧・パワー装置に信
頼性が高い。
■半導体のVLSI技術に整合し適合した製造方法であ
るため、同一基板上に駆動回路などが同時に形成され、
デバイスの複合化・高機能化が容易でインテリジェント
デバイスの構成に適する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は実施例1を説明するための
もので、Si単結晶基板の熱酸化法によってつくられる
電界電子放出素子の概略平面図およびA−A’線に沿っ
た概略断面図である。 第2図(a)乃至(e)は第1図に示した電界電子放出
素子の製造方法を説明するためのもので、各主要工程終
了後における平面基板の概略断面図である。 第3図は従来のスピンド型電界電子放出素子の概略断面
図である。 第4図(a)乃至(d)は逆テーバ形状を有する拡散マ
スクを利用した電界電子放出素子の製造方法の各主要工
程終了後における平面基板の概略断面図である。 第5図(a)および(b)は多層膜よりなる二種類の拡
散マスクの概略断面図である。 第6図(a)乃至(e)はカソード電極をより高くした
電界電子放出素子の製造方法の各主要工程終了後におけ
る平面基板の概略断面図である。 第7図(a)および(b)は実施例3の電界電子放出素
子の概略平面図およびD−D’線に沿った概略断面図で
ある。 第8図は絶縁性基板をもつ電界電子放出素子の概略断面
図である。 第9図(a)乃至(c)は実施例5の第六工程前後にお
ける平面基板の概略断面図である。 第10図はカソード電極の突起先端にBa薄膜を形成し
た電界電子放出素子の概略断面図である。 第11図(a)および(b)は縦型三極装置の概略平面
図およびG−G’線に沿った概略断面図である。 第12図(−a)および(b)は模型三極装置の概略平
面図およびH−H’線に沿った概略断面図である。 第13図は縦型三極装置の電圧・電流(V−I)静特性
を示すグラフである。 第14図は縦型三極装置を用いてリニア増幅器を構成し
た回路図である。 第15図は単純マトリクス型発光表示装置の概略斜視図
である。 第16図はアクティブマトリクス型発光表示装置の部分
的な概略斜視図である。 第17図は本装置の部分的な概略回路面である。 第18図(a)および(b)は単色の光プリンタヘッド
装置の概略平面図およびJ−J’線に沿った概略断面図
である。 1・・平面基板、1a・・台座、1b・・石英基板、 
1c ・ ・Si薄膜、 1d ・ ・カソード端子、
2・・カソード電極、2a・・突起先端、2b・・カソ
ード配線、3・・絶縁層、3a・・絶縁層開口、4・・
ゲート電極、4a・・ゲート電極開口、 4b・ ・ゲ
ート端子、 4C・ ・ゲート配線、4° ・・ゲート
電極層、5・・連軸、6・・拡散マスク、6a・・第−
SiO2膜、6b−−3i3N−膜、6C・・第二Si
O2膜、7・ ・エツチングガス、8・・Ba薄膜、9
・・アノード電極、9a・・アノード端子、10・・対
向基板、 11・挟持体、12・・真空層、13a・・
ゲート電流、13b・・アノード電流、14・・三極装
置、15・・負荷抵抗、16・・アノードバイアス電圧
、17・・入力電流、18・・蛍光層、19・ ・TF
T、 20・ ・TFTゲート線、 21・TPTソー
ス線、 301・ ・シリコン晶析、302・ ・カソ
ード電極、 303・ ・絶縁層、 303a・・絶縁
層開口、304・・ゲート電極、304a・・ゲート電
極開口 以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平面基板と、該平面基板の表面に設けた突起形状
    のカソード電極と、前記平面基板の表面に設けた絶縁層
    であって前記カソード電極の近傍で開口された絶縁層と
    、該絶縁層の表面に設けたゲート電極であって前記カソ
    ード電極の近傍で開口されたゲート電極とを有する電界
    電子放出素子において、前記絶縁層はその材料成分に前
    記カソード電極の材料成分と、前記カソード電極の材料
    成分を絶縁性材料に変換する絶縁性不純物成分とを少な
    くも含有する絶縁層であることを特徴とする電界電子放
    出素子。
  2. (2)平面基板表面のカソード電極形成位置に拡散マス
    クを形成する第一工程と、前記平面基板表面に絶縁性不
    純物を拡散し絶縁層およびカソード電極を形成する第二
    工程と、前記絶縁層の表面にゲート電極層を形成する第
    三工程と、前記カソード電極位置に自己整合して前記ゲ
    ート電極層を開口しゲート電極を形成する第四工程と、
    前記カソード電極近傍の絶縁層を開口する第五工程と、
    を少なくも含むことを特徴とする電界電子放出素子の製
    造方法。
  3. (3)前記第一工程は逆テーパ形状もしくは庇形状を有
    する拡散マスクを形成する工程であって、かつ、前記第
    三工程は方向性粒子堆積法にてゲート電極層を形成する
    工程であって、かつ、前記第四工程は前記拡散マスクを
    除去し前記ゲート電極層を開口する工程であることを特
    徴とする請求項4に記載の電界電子放出素子の製造方法
  4. (4)前記カソード電極の表面をドライエッチングする
    第六工程を含むことを特徴とする請求項4乃至5に記載
    の電界電子放出素子の製造方法。
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