JP3406895B2 - 電界放出型冷陰極装置及びその製造方法、並びに真空マイクロ装置 - Google Patents

電界放出型冷陰極装置及びその製造方法、並びに真空マイクロ装置

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JP3406895B2 JP2000199003A JP2000199003A JP3406895B2 JP 3406895 B2 JP3406895 B2 JP 3406895B2 JP 2000199003 A JP2000199003 A JP 2000199003A JP 2000199003 A JP2000199003 A JP 2000199003A JP 3406895 B2 JP3406895 B2 JP 3406895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低電圧で高電流強度
の電界放出を行う電界放出型冷陰極装置及びその製造方
法、並びに真空マイクロ装置に関する。本発明に係る電
界放出型冷陰極装置は、パワーデバイス、ディスプレ
イ、陰極線管、エミッタ装置、ランプ、電子銃等の真空
マイクロ装置に使用される。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路を中心に発達して
きた微細加工技術を用いた微小冷陰極の開発が活発に進
められている。これまでに、超高周波素子、フラットデ
スプレイ、光源、センサ等の応用研究が行われており、
その電子源の特徴を生かした、半導体の固体素子の限界
を超えるデバイスの開発への期待が寄せられている。一
般に、電界放出しきい電界や電流密度はエミッタ材料の
仕事関数やエミッタ先端に掛る電界強度に依存する。従
って、エミッタの先端部に強電界を集中させることと、
仕事関数の低い材料を用いることと、が低電圧大電流放
出を得るのに必要となる。
【0003】理想的なエミッタ材料としては、低電圧で
電子を真空中に放出するため、負の親和力または小さい
親和力を持つことが望ましい。ダイヤモンドは5.5e
Vバンドギャップを持つワイドバンドギャップ材料であ
り、負の親和力を示すことが可能であると知られてい
る。このダイヤモンドをエミッタ材料として用いること
により、エミッタを尖らせることなく、非常に低い仕事
関数特性から低電圧大放出電流密度が期待される。
【0004】図7は従来のダイヤモンド膜を用いた平面
型の電界放出型冷陰極装置を示す断面図である。図7図
示の如く、ダイヤモンド基板71上に、エミッタ7Eと
して使用されるダイヤモンド膜72が配設される。ダイ
ヤモンド膜72上にはSiO 2 膜からなるゲート絶縁膜
73が積層され、その上にMo等からなるゲート電極7
4が配設される。ゲート絶縁膜73及びゲート電極74
には、エミッタ7Eに対応して開口79が形成される。
更に、開口79を通してエミッタ7Eと対向するように
アノード電極75が配設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7図示の装置におい
て、電界放出のしきい電圧は、ゲート電極とエミッタと
の間の距離、即ちゲート絶縁膜の厚みに概ね比例する。
従って、低電圧電界放出特性を得るためには、極薄のゲ
ート絶縁膜を用いることが必要である。しかし、SiO
2 ゲート絶縁膜の場合、薄くなるにつれて、欠陥等の形
成によりリーク電流が無視できなくなり、十分な絶縁耐
性が得られなくなる。このようなSiO2ゲート絶縁膜
の極薄膜化の問題は、ULSI集積回路において知られ
ている。従って、パワーデバイスに適合するような、極
低電圧で高電流強度の電界放出を行う電界放出型冷陰極
装置を、SiO2 ゲート絶縁膜を使用して実現すること
は不可能である。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、極低電圧で高電流強度の電界放
出を行うことが可能な電界放出型冷陰極装置及びその製
造方法、並びに真空マイクロ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点は、
電界放出型冷陰極装置であって、基板と、前記基板上に
配設されたダイヤモンド膜を具備する電子を放出するた
めのエミッタと、前記ダイヤモンド膜の表面に形成され
た、厚さ5nm以下の含酸素有機層からなる絶縁層と、
前記絶縁層上に配設されたゲート電極と、を具備するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の第2の視点は、電界放出型冷陰極
装置であって、基板と、前記基板上に配設されたダイヤ
モンド膜を具備する電子を放出するためのエミッタと、
前記ダイヤモンド膜の表面に酸化処理をすることにより
形成された絶縁層と、前記絶縁層上に配設されたゲート
電極と、を具備することを特徴とする。
【0009】本発明の第3の視点は、第1または第2の
視点の装置において、前記ダイヤモンド膜の表面は水素
により終端されてなることを特徴とする。
【0010】本発明の第4の視点は、第1または第2の
視点の装置の製造方法であって、前記ダイヤモンド膜を
CVD法により形成する工程と、前記ダイヤモンド膜の
表面に対してウエット酸処理を施すことにより、前記絶
縁層を形成する工程と、を具備することを特徴とする。
【0011】本発明の第5の視点は、真空マイクロ装置
であって、基板と、前記基板上に配設されたダイヤモン
ド膜を具備する電子を放出するためのエミッタと、前記
ダイヤモンド膜の表面に形成された、厚さ5nm以下の
含酸素有機層からなる絶縁層と、前記絶縁層上に配設さ
れたゲート電極と、前記エミッタ、前記絶縁膜、及び前
記ゲート電極を包囲する真空放電空間を形成する包囲部
材と、前記エミッタと対向する位置に配設されたアノー
ド電極と、を具備することを特徴とする。
【0012】本発明の望ましい形態は以下のようなもの
である。
【0013】(1)基板は天然または高圧高温合成ダイ
ヤモンド、またはその他半導体や金属からなる。
【0014】(2)ダイヤモンド膜はダイヤモンド基板
上にマイクロ波CVD法により形成されたホモエピタキ
シャル膜、またはその他半導体や金属基板上に形成され
たヘテロエピタキシャルCVD膜からなる。
【0015】(3)ダイヤモンド膜に不純物をドーピン
グする方法としては、CVD成膜に際して処理ガス中に
ドーパントを混合させる方法、または形成されたCVD
膜中に不純物をイオン注入する方法を用いる。不純物ド
ーピングの制御により、n型、p型またはpn接合型エ
ミッタを形成することができる。
【0016】(4)含酸素有機層を形成するためのウエ
ット酸処理には、混酸(硝酸及び硫酸)を使用する。代
わりに、含酸素有機層は、酸素雰囲気中の高温アニール
法により形成することもできる。
【0017】(5)水素終端ダイヤモンド層はダイヤモ
ンド表面を水素プラズマに晒すことにより形成する。
【0018】(6)エミッタとして使用するダイヤモン
ド膜として、CVD法以外に、天然ダイヤモンドや、高
圧合成ダイヤモンド材料の基板や層を用いることもでき
る。これらの材料に不純物ドーピングすることにより導
電性ダイヤモンドを作製することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】近年、ダイヤモンド膜(薄膜)を
電子、光デバイスに応用するための研究が着実に進んで
おり、原子レベルでの平坦性や結晶性の高品質化ダイヤ
モンドが可能となりつつある。CVD法により、電気的
にも構造的にも天然ダイヤモンドに匹敵できる性能を持
つホモエピタキシャルダイヤモンド膜が形成され、その
表面の終端状態による表面電気特性の研究が盛んになっ
ている。
【0020】このように、CVDダイヤモンド膜を利用
した固体デバイス等の研究が行われているが、ダイヤモ
ンド膜を用いた電界放出型冷陰極装置の開発はまだこれ
からの課題である。その理由の一つとして、ダイヤモン
ド膜表面の終端特性のメカニズムはまだ解明されていな
いため、その表面の電気特性制御を利用して電界放出型
冷陰極装置の設計を行うことが難しいということがあ
る。
【0021】かかる背景において、本発明者等は、本発
明の開発の過程において、ダイヤモンド膜表面の終端特
性のメカニズムについて研究した。その結果、本発明者
等は、図7を参照して述べたようなSiO2 ゲート絶縁
膜を用いた電界放出型冷陰極装置における、ゲート絶縁
膜の極薄膜化の限界に関連して、以下に述べるような知
見を得た。
【0022】エピタキシャルダイヤモンド膜の表面に対
して、混酸(硝酸及び硫酸)を用いてウエット酸処理を
施すと、同表面に数ナノメートル程度の極薄化学吸着層
が形成される。この極薄化学吸着層の存在は、処理後の
ダイヤモンド膜の表面を走査型プローブ顕微鏡を用いて
解析することにより判明した。この極薄化学吸着層の組
成の詳細は不確定であるが、C、H、O等の元素より形
成された一種のポリマ層(含酸素有機層)と考えられ
る。また、この吸着層は電界放出の方向においては絶縁
であり、電界放出冷陰極装置の極薄絶縁層として働くこ
とができる。即ち、ウエット酸処理によりダイヤモンド
膜表面に形成した含酸素有機層は、従来技術の積層Si
2 膜に代え、ゲート絶縁膜として使用可能となる。
【0023】以下に、このような知見に基づいて構成さ
れた本発明の実施の形態について図面を参照して説明す
る。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成
を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説
明は必要な場合にのみ行う。
【0024】図1(a)〜(e)は本発明の実施の形態
に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に示す
断面図である。
【0025】図1(e)図示の如く、この電界放出型冷
陰極装置の完成構造において、ダイヤモンド基板11上
の全体に亘って、CVDにより形成されたアンドープダ
イヤモンド膜12が積層され、ダイヤモンド膜12の表
面全体にエミッタ1E及び配線層として使用されるn型
ダイヤモンド層13が形成される。平面型のエミッタ1
Eに対応する位置には、ダイヤモンド層13の表面に水
素が吸着することにより形成された水素終端ダイヤモン
ド層からなるの表面層16が配設される。
【0026】ダイヤモンド層13の表面にはまた、ダイ
ヤモンド層13の表面に酸化処理をすることにより形成
された、厚さ5nm以下、望ましくは厚さ1nm〜2n
mの含酸素有機層からなる絶縁層14が配設される。絶
縁層14にはエミッタ1Eに対応して開口19が形成さ
れる。絶縁層14上にはエミッタ1Eに臨むようにMo
等からなるゲート電極15が配設される。更に、開口1
9を通してエミッタ1Eと対向するようにMo等からな
るアノード電極17が配設される。
【0027】図1(e)図示の電界放出型冷陰極装置で
は、アノード電極17及びエミッタ1E間に順方向の電
圧が印加された状態において、ゲート電極15に印加さ
れる電圧により電子の電界放出が制御される。即ち、エ
ミッタ1Eの電位を基準としてゲート電極15に対して
所定の正の電位が印加されると、水素終端ダイヤモンド
からなる表面層16の表面から真空中へ電子が電界放出
される。放出された電子はアノード電極17の電位に引
かれ、アノード電極17へと流れる。
【0028】本実施の形態に係る電界放出型冷陰極装置
の製造方法においては、高圧高温合成し且つ通常の半導
体ウエハの標準洗浄により表面処理したIb型(00
1)単結晶ダイヤモンド基板11を用意する。そして、
先ず、図1(a)図示の如く、マイクロ波CVD法を用
いて、ホモエピタキシャルにより基板11の上にアンド
ープダイヤモンド膜12を形成する。ダイヤモンド膜1
2は、CH4 /H2 の混合ガスの比を2段階に切換えて
流すことにより成長させる。具体的には、先ず、平坦な
表面を得るため、0.05%のCH4 /H2 比で3h成
長させる、次に、0.3%〜1.8%のCH4 /H2
で6h成長させる。最初の低CH4 濃度条件は平坦な結
晶面を形成するために重要となる。
【0029】次に、図1(b)図示の如く、ダイヤモン
ド膜12の表面にインプラにより不純物硫黄(S)をド
ーピングし、n型ダイヤモンド層13を形成する。な
お、インプラ不純物は、ダイヤモンドをn型にするもの
であれば、S以外の不純物、例えばP等であってもよ
い。次に、図1(c)図示の如く、ダイヤモンド層13
の表面に対してウエット酸処理を施すことにより、ダイ
ヤモンド層13の表面に酸素及び水素を吸着させ、含酸
素有機層からなる絶縁層14を形成する。具体的には、
例えば、硝酸(HNO3 )と硫酸(H2 SiO4 )との
混酸を使用し、200℃、30分間煮沸処理を行うこと
により、厚さ5nm以下、望ましくは厚さ1nm〜2n
mの絶縁層14を形成する。次に、絶縁層14の上に、
Mo等からなるゲート電極15を蒸着またはスパッタ法
により形成する。
【0030】次に、図1(d)図示の如く、ゲート電極
15及び絶縁層14に対してリソグラフィ法を用いてエ
ッチング処理を施し、エミッタ1Eに対応して開口19
を形成する。次に、図1(e)図示の如く、開口19に
露出するダイヤモンド層13の表面に対して水素プラズ
マ処理(プラズマに晒す)を施すことにより、ダイヤモ
ンド層13の表面に水素を吸着させ、表面層16を形成
する。表面層16はダイヤモンドが水素終端処理される
ことにより、仕事関数が低減される。最後に、開口19
を通してエミッタ1Eと対向するようにMo等からなる
アノード電極17を配設する。
【0031】図1(a)〜(e)図示の方法により製造
した電界放出型冷陰極装置においては、ダイヤモンドの
表面処理特性を利用し、極薄のゲート絶縁膜(絶縁層1
4)を形成することができる。電界放出のしきい電圧
は、ゲート電極とエミッタとの間の距離、即ちゲート絶
縁膜の厚みに反比例する。従って、図1(e)図示の装
置においては、ゲート絶縁膜の極薄膜化により、電界放
出のしきい電圧が低下する。しかも、エミッタ1Eの表
面層16は、仕事関数の低い水素終端ダイヤモンドから
なる。従って、図1(e)図示の装置によれば、極低電
圧で高電流強度の電界放出特性を得ることができる。
【0032】図2(a)〜(d)は本発明の別の実施の
形態に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【0033】図2(d)図示の如く、この電界放出型冷
陰極装置の完成構造において、ダイヤモンド基板11上
の全体に亘って、CVDにより形成されたn型ダイヤモ
ンド膜21が積層され、これが直接エミッタ2E及び配
線層として使用される。エミッタ2Eに対応する位置に
は、ダイヤモンド膜21の表面に水素が吸着することに
より形成された水素終端ダイヤモンドからなる表面層2
3が配設される。
【0034】ダイヤモンド膜21の表面にはまた、ダイ
ヤモンド膜21の表面に酸化処理をすることにより形成
された、厚さ5nm以下、望ましくは厚さ1nm〜2n
mの含酸素有機層からなる絶縁層22が配設される。絶
縁層22にはエミッタ2Eに対応して開口19が形成さ
れる。絶縁層22上にはエミッタ2Eに臨むようにゲー
ト電極15が配設される。更に、開口19を通してエミ
ッタ2Eと対向するようにアノード電極17が配設され
る。
【0035】本実施の形態に係る電界放出型冷陰極装置
の製造方法においては、先ず、図2(a)図示の如く、
マイクロ波CVD法を用いて、ホモエピタキシャルによ
り基板11の上にn型ダイヤモンド膜21を形成する。
ダイヤモンド膜21は、図1(a)を参照して述べたダ
イヤモンド膜12と同様に、CH4 /H2 の混合ガスの
比を2段階に切換えて流すことにより成長させる。この
際、処理ガス中にドーパントとしてSを混入させること
により、n型ダイヤモンド膜21を成長させる。
【0036】次に、図1(c)〜(e)を参照して述べ
た手順と同様な手順で、他の部分を順次形成する。即
ち、先ず、図2(b)図示の如く、混酸処理により含酸
素有機層からなる絶縁層22を形成すると共に、ゲート
電極15を形成する。次に、図2(c)図示の如く、絶
縁層22及びゲート電極15をパターニングし、エミッ
タ2Eに対応して開口19を形成する。次に、図2
(d)図示の如く、開口19に露出するダイヤモンド膜
21の表面を水素プラズマ処理し、表面層16を形成す
る。そして、最後に、アノード電極17を配設する。
【0037】図2(d)図示の装置によれば、図1
(e)図示の装置と同様、極低電圧で高電流強度の電界
放出特性を得ることができる。
【0038】図3(a)〜(d)は本発明の更に別の実
施の形態に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。
【0039】図3(d)図示の如く、この電界放出型冷
陰極装置の完成構造において、ダイヤモンド基板11上
の全体に亘って、CVDにより形成されたアンドープダ
イヤモンド膜12が積層され、ダイヤモンド膜12の表
面一部にエミッタ3E及び配線層として使用されるn+
型ダイヤモンド層32が形成される。エミッタ3Eに対
応する位置には、ダイヤモンド層32の表面に水素が吸
着することにより形成された水素終端ダイヤモンドから
なる表面層33が配設される。
【0040】ダイヤモンド膜12の表面にはまた、ダイ
ヤモンド膜12の表面に酸化処理をすることにより形成
された、厚さ5nm以下、望ましくは厚さ1nm〜2n
mの含酸素有機層からなる絶縁層31が配設される。絶
縁層31にはエミッタ3Eに対応して開口19が形成さ
れる。絶縁層31上にはエミッタ3Eに臨むようにゲー
ト電極15が配設される。更に、開口19を通してエミ
ッタ3Eと対向するようにアノード電極17が配設され
る。
【0041】本実施の形態に係る電界放出型冷陰極装置
の製造方法においては、先ず、図3(a)図示の如く、
基板11の上にアンドープダイヤモンド膜12を形成す
る。ダイヤモンド膜12は、図1(a)を参照して述べ
たダイヤモンド膜12と同様の手順で形成する。次に、
図3(b)図示の如く、混酸処理により含酸素有機層か
らなる絶縁層31を形成すると共に、ゲート電極15を
形成する。次に、図3(c)図示の如く、絶縁層31及
びゲート電極15をパターニングし、エミッタ3Eに対
応して開口19を形成する。これ等の工程は、図1
(c)〜(d)を参照して述べた手順と同様な手順で行
う。
【0042】次に、図3(d)図示の如く、ゲート電極
15等をマスクとして、エミッタ3E及び配線層に対応
する位置において、ダイヤモンド膜12の表面にインプ
ラにより不純物硫黄(S)をドーピングし、n+ 型ダイ
ヤモンド層32を形成する。次に、ダイヤモンド層32
の表面を水素プラズマ処理し、表面層33を形成する。
最後に、アノード電極17を配設する。
【0043】図3(d)図示の装置によれば、図1
(e)図示の装置と同様、極低電圧で高電流強度の電界
放出特性を得ることができる。なお、本実施の形態にお
いて、ダイヤモンド膜12は、p型或いはn- 型として
もよい。
【0044】図4(a)〜(d)は本発明の更に別の実
施の形態に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。
【0045】図4(d)図示の如く、この電界放出型冷
陰極装置の完成構造において、ダイヤモンド基板11上
の全体に亘って、CVDにより形成されたn型ダイヤモ
ンド膜21が積層され、これが直接エミッタ2E及び配
線層として使用される。エミッタ4Eに対応する位置に
は、ダイヤモンド膜21の表面に水素が吸着することに
より形成された水素終端ダイヤモンドからなる表面層4
1が配設される。
【0046】ダイヤモンド膜21の表面にはまた、ダイ
ヤモンド膜21の表面に酸化処理をすることにより形成
された、厚さ5nm以下、望ましくは厚さ1nm〜2n
mの含酸素有機層からなる絶縁層22が配設される。絶
縁層22にはエミッタ4Eに対応して開口19が形成さ
れる。絶縁層22上にはエミッタ4Eに臨むようにゲー
ト電極15が配設される。更に、開口19を通してエミ
ッタ2Eと対向するようにアノード電極17が配設され
る。
【0047】本実施の形態に係る電界放出型冷陰極装置
の製造方法においては、先ず、図4(a)図示の如く、
基板11の上にn型ダイヤモンド膜21を形成する。ダ
イヤモンド膜21は、図2(a)を参照して述べたダイ
ヤモンド膜21と同様の手順で形成する。次に、図4
(b)図示の如く、ダイヤモンド膜21の表面を水素プ
ラズマ処理し、表面層41を形成する。次に、エミッタ
4Eに対応する位置において、リソグラフィ法により表
面層41上にレジストパターン42を形成する。
【0048】次に、図4(c)図示の如く、混酸処理に
より、レジストパターン42で覆われた部分を除いて、
含酸素有機層からなる絶縁層22を形成する。この際、
水素終端ダイヤモンド層からなる表面層41は、混酸処
理により完全に含酸素有機層からなる絶縁層22に転換
される。次に、レジストパターン42及び絶縁層22上
の全体に亘って、ゲート電極15を形成する。次に、図
4(d)図示の如く、リフトオフにより、レジストパタ
ーン42と共にゲート電極15の不要な部分を除去し、
エミッタ4Eを露出させる。最後に、アノード電極17
を配設する。
【0049】図4(d)図示の装置によれば、図1
(e)図示の装置と同様、極低電圧で高電流強度の電界
放出特性を得ることができる。
【0050】図5(a)〜(e)は本発明の更に別の実
施の形態に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。
【0051】図5(e)図示の如く、この電界放出型冷
陰極装置の完成構造において、ガラス基板57の上に、
CVDにより形成されたn型ダイヤモンド膜21が配設
され、これが直接エミッタ5E及び配線層として使用さ
れる。エミッタ5Eに対応する位置には、ダイヤモンド
膜21自体が突出する先端が尖ったピラミッド状の凸部
56が形成される。
【0052】凸部56を包囲するように、ダイヤモンド
膜21の表面にはまた、ダイヤモンド膜21の表面に酸
化処理をすることにより形成された、厚さ5nm以下、
望ましくは厚さ1nm〜2nmの含酸素有機層からなる
絶縁層22が配設される。絶縁層22にはエミッタ5E
に対応して開口19が形成される。絶縁層22上にはエ
ミッタ5Eに臨むようにゲート電極15が配設される。
更に、開口19を通してエミッタ5Eと対向するように
アノード電極17が配設される。
【0053】本実施の形態に係る電界放出型冷陰極装置
の製造方法においては、先ず、図5(a)図示の如く、
モールド基板となるp型で(100)結晶面方位のSi
単結晶基板51に、(111)面からなる4斜面により
規定される逆ピラミッドの形状の凹部52を形成する。
なお、ここで、凹部52の内面を酸化することにより、
凹部52の最深部をより先鋭にすることができる。次
に、マイクロ波CVD法を用いて、ヘテロエピタキシャ
ルにより基板51の上にn型ダイヤモンド膜21を形成
する。ダイヤモンド膜21は、図2(a)を参照して述
べたダイヤモンド膜21と同様の手順で形成する。この
際、エミッタ5Eとして使用されるピラミッド状の凸部
56がモールド基板51の凹部52内に形成される。
【0054】次に、図5(b)図示の如く、ダイヤモン
ド膜21の背面にガラス基板57を接着する。また、モ
ールド基板51をエッチングにより除去し、ピラミッド
状の凸部56を有するダイヤモンド膜21を露出させ
る。次に、図5(c)図示の如く、リソグラフィ法によ
り、ピラミッド状の凸部56の頂部のみをレジストパタ
ーン58により被覆する。次に、混酸処理により、レジ
ストパターン58で覆われた部分を除いて、含酸素有機
層からなる絶縁層22を形成する。次に、図5(d)図
示の如く、レジストパターン58及び絶縁層22上の全
体に亘って、ゲート電極15を形成する。次に、図5
(e)図示の如く、リフトオフにより、レジストパター
ン58と共にゲート電極15の不要な部分を除去し、エ
ミッタ5Eを露出させる。最後に、アノード電極17を
配設する。
【0055】図5(e)図示の装置によれば、図1
(e)図示の装置と同様、極低電圧で高電流強度の電界
放出特性を得ることができる。なお、本実施の形態にお
いては、エミッタ5Eは、仕事関数の低い水素終端ダイ
ヤモンドからなる表面層を有していないが、ピラミッド
状の凸部56の先鋭な形状により、電界放出特性が改善
される。
【0056】図6は本発明の更に別の実施の形態に係る
真空マイクロ装置の一例である平板型画像表示装置を示
す断面図である。
【0057】図6図示の如く、ガラス製の支持基板60
上に、図1(e)図示の電界放出型冷陰極装置を利用し
て形成されたエミッタアレイが配設される。ゲート電極
15を含む導電材料層のパターンにより構成される複数
のゲートラインが紙面に平行な方向に配列され、エミッ
タ1Eを含むn型ダイヤモンド層13のパターンにより
構成される複数のカソードラインが紙面に垂直な方向に
配列される。各画素に対応して、複数のエミッタ1Eか
らなるエミッタ群がカソードライン上に配設される。
【0058】支持基板60と対向するようにガラス製の
対向基板62が配設され、両基板60、62間に真空放
電空間63が形成される。両基板60、62間の間隔
は、周辺のフレーム及びスペーサ64により維持され
る。支持基板60と対向する対向基板62の面上には、
透明な共通電極即ちアノード電極17と、蛍光体層68
とが配設される。
【0059】この平板型画像表示装置においては、ゲー
トラインとカソードラインとを介して各画素におけるゲ
ート電極15とエミッタ1Eとの間の電圧を任意に設定
することにより、画素の点灯及び点滅を選択することが
できる。即ち、画素の選択は、いわゆるマトリックス駆
動により、例えば、ゲートラインを線順次に選択して所
定の電位を付与するのに同期して、カソードラインに選
択信号である所定の電位を付与することにより行なうこ
とができる。ある1つのゲートラインとある1つのカソ
ードラインとが選択され、夫々所定の電位が付与された
時、そのゲートラインとカソードラインとの交点にある
エミッタ群のみが動作する。エミッタ群より放出された
電子は、アノード電極17に印加された電圧により引か
れ、選択されたエミッタ群に対応した位置の蛍光体層6
8に達してこれを発光させる。
【0060】なお、図6図示の表示装置は、図1(e)
図示の電界放出型冷陰極装置を利用して形成されるが、
他の実施の形態の電界放出型冷陰極装置を利用した場合
でも、同様に表示装置を形成することができる。また、
これらの電界放出型冷陰極装置を利用して、電力変換装
置例えばパワースイッチング装置のような、表示装置以
外の真空マイクロ装置を形成することもできる。
【0061】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、極低電
圧で高電流強度の電界放出を行うことが可能な電界放出
型冷陰極装置及びその製造方法、並びに真空マイクロ装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の実施の形態に係る電
界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に示す断面図。
【図2】(a)〜(d)は本発明の別の実施の形態に係
る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に示す断面
図。
【図3】(a)〜(d)は本発明の更に別の実施の形態
に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に示す
断面図。
【図4】(a)〜(d)は本発明の更に別の実施の形態
に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に示す
断面図。
【図5】(a)〜(e)は本発明の更に別の実施の形態
に係る電界放出型冷陰極装置の製造方法を工程順に示す
断面図。
【図6】本発明の更に別の実施の形態に係る真空マイク
ロ装置の一例である平板型画像表示装置を示す断面図。
【図7】従来の電界放出型冷陰極装置を示す断面図。
【符号の説明】
1E、2E、3E、4E、5E…エミッタ 11…ダイヤモンド基板 12…CVDアンドープダイヤモンド膜 13…n型ダイヤモンド層 14、22、31…含酸素有機層 15…ゲート電極 16、23、33、41…水素終端表面層 17…アノード電極 19…開口 21…CVDn型ダイヤモンド膜 32…n+ 型ダイヤモンド層 42、58…レジストパターン 51…モールド基板 52…凹部 56…ピラミッド状凸部 57、60、62…ガラス基板 63…真空放電空間 64…スペーサ 68…蛍光体層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 尚志 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平6−96703(JP,A) 特開 平10−208620(JP,A) 特開 平9−320450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 1/304 H01J 9/02 H01J 29/04 H01J 31/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板上に配設されたダイヤモンド膜を具備する電子
    を放出するためのエミッタと、 前記ダイヤモンド膜の表面を酸によって煮沸処理するこ
    とにより形成された、厚さ5nm以下の含酸素有機層か
    らなる絶縁層と、 前記絶縁層上に配設されたゲート電極と、 を具備することを特徴とする電界放出型冷陰極装置。
  2. 【請求項2】基板と、 前記基板上に配設されたダイヤモンド膜を具備する電子
    を放出するためのエミッタと、 前記ダイヤモンド膜の表面を酸によって煮沸処理するこ
    とにより形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に配設されたゲート電極と、 を具備することを特徴とする電界放出型冷陰極装置。
  3. 【請求項3】前記ダイヤモンド膜の表面は水素により終
    端されてなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の電界放出型冷陰極装置。
  4. 【請求項4】前記酸は硝酸と硫酸との混酸であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電界放出
    型冷陰極装置。
  5. 【請求項5】前記ダイヤモンド膜をCVD法により形成
    する工程と、 前記ダイヤモンド膜の表面を酸によって煮沸処理するこ
    とにより前記絶縁層を形成する工程と、 を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の電界放出型冷陰極装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記酸は硝酸と硫酸との混酸であることを
    特徴とする請求項5に記載の電界放出型冷陰極装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】基板と、 前記基板上に配設されたダイヤモンド膜を具備する電子
    を放出するためのエミッタと、 前記ダイヤモンド膜の表面を酸によって煮沸処理するこ
    とにより形成された、厚さ5nm以下の含酸素有機層か
    らなる絶縁層と、 前記絶縁層上に配設されたゲート電極と、 前記エミッタ、前記絶縁、及び前記ゲート電極を包囲
    する真空放電空間を形成する包囲部材と、 前記エミッタと対向する位置に配設されたアノード電極
    と、 を具備することを特徴とする真空マイクロ装置。
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