JPH03223189A - 無機コーティング層を有する押出成形無機質硬化体の製造方法 - Google Patents

無機コーティング層を有する押出成形無機質硬化体の製造方法

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JPH03223189A
JPH03223189A JP1738890A JP1738890A JPH03223189A JP H03223189 A JPH03223189 A JP H03223189A JP 1738890 A JP1738890 A JP 1738890A JP 1738890 A JP1738890 A JP 1738890A JP H03223189 A JPH03223189 A JP H03223189A
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Masahiro Suikiyo
吹挙 昌宏
Yukio Shimada
幸雄 嶋田
Chiyuki Shimizu
清水 千之
Hisayuki Nagaoka
長岡 久幸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、硬度および耐候性に優れた無機コーティン
グ層を有する押出成形された無機質硬化体の製造方法に
関するものであり、特に、ケイ素アルコキシド系コーテ
イング材とそれを無機質硬化体に接着させるためのプラ
イマー組成物を用いる製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
無機質硬化体は、耐候性、耐熱性および耐久性等に優れ
た素材であり、その中でも押出成形により得られる比較
的高密度のものは、特にそれらの特性が優れている。し
かし、これらの無機質硬化体も、その表面を塗装しない
でおくと、水分が出入りし、中性化、エフロレッセンス
の発生等の問題が生じ、また一方で、耐汚染性や耐酸性
に劣るという欠点を有している。
これらの問題点を解決するため、従来、無機質硬化体に
有機系の塗料をコーティングすることが行われてきたが
、有機系の塗料は耐候性が悪く、また1、硬度が低いた
めに傷付きやすいという問題点を有している。
そこで、有機系塗料に代わって水ガラス系等の無機コー
テイング材の適用が試みられたが、エフロレッセンスの
発生や多孔性といった点で満足のいく結果が得られなか
った。
上記欠点のない無機コーテイング材として、ケイ素アル
コキシド系コーテイング材が検討されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、ケイ素アルコキシド系コーテイング材を用いる
と、基材である無機質硬化体からのアルカリ発生の問題
や、基材の寸法変化が比較的大きいことに加えて、コー
テイング材の基材に対する接着性が不十分であるため、
雨水や温度較差などの外的影響を受けて亀裂や剥落が生
じやすいという問題がある。
そこで、この発明は、押出成形された無機質硬化体表面
に、高硬度で耐候性に優れた無機コーティング層を長期
的にクラックや剥離を生しさせることなく密着させるこ
とができる、無機コーティング層を有する押出成形無機
質硬化体の製造方法を提供することを課題とする。
(課題を解決するための手段および作用〕上記課題を解
決するために、この発明にかかる無機コーティング層を
有する押出成形無機質硬化体の製造方法は、表面にプラ
イマー塗布層を介して無機コーティング層を有する押出
成形された無機質硬化体を製造する方法において、前記
プライマー塗布層が、 (a)  分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポ
キシ化合物100重量部、 (bl  分子中に1個以上のメルカプト基および2個
以上のアルコキシ基を有する有機ケイ素化合物10〜5
00重量部、 (c1一般式; %式%(1) で表されるチタン酸エステル5〜200重量部、(dl
  有機溶剤 からなるプライマー組成物の硬化体からなり、前記無機
コーティング層が一般式; %式%() で表されるケイ素化合物および/またはその部分加水分
解物を主成分とするケイ素アルコキシド系コーテイング
材の硬化体からなることを特徴とする。
この発明で用いられる押出成形された無機質硬化体は、
たとえば、普通ポルトランドセメント、珪石粉、成形助
剤、繊維、水を主成分とした混練物を押出成形した後、
湿熱養生し、オートクレーブ養生を行ったものであり、
その特徴は、緻密で耐クランク性、耐凍害性、耐荷重に
優れている。
用途としては、たとえば、瓦や外装材として使用できる
。以下に、−例としてその組成を示すが、あくまでも−
例にすぎず、下記の配合に限定されるものではない。
(普通ポルトランドセメント 35〜50重量部なお、
この発明で用いる押出成形された無機質硬化体としては
、少なくとも被塗装部分の比重が1.5〜2.0の範囲
にあることが好ましい。同無機質硬化体の比重が1.5
よりも小さいと、強度が弱くなるおそれがある。
次に、ブライマー組成物について説明する。
この発明で使用される(al成分のエポキシ化合物(エ
ポキシ樹脂)は、分子中に2個以上のエポキシ基を有し
ていることが必要である。エポキシ基の数が2個に満た
ない場合は、ケイ素アルコキシド系コーティング層を無
機質硬化体に接着させる効力が発揮されないため好まし
くない。前記エポキシ化合物としては、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジ
ルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、ソルビトールジグリシジルエーテル、ポリグリセロ
ールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエ
ーテル等の他、分子中に複数の不飽和結合を有する炭化
水素の不飽和基を過酢酸を作用させてエポキシ化したも
のが例示される。これらの中では、最後に例示したもの
が特に良好な接着性を与えることから好ましく、その中
でも、それを構成する炭素数が4〜30個のものが特に
推奨される。この(a)成分の主な働きは、ブライマー
組成物が硬化して形成される被膜を強靭なものとし、ま
た、無機質硬化体に対する良好な接着性を与えることに
ある。
この発明で使用される(bl成分の、分子中に1個以上
のメルカプト基および2個以上のアルコキシド基を含有
する有機ケイ素化合物は、無機質硬化体に対する接着性
を強化するばかりでなく、ブライマー被膜とケイ素アル
コキシド系コーティング層との間の優れた接着性を得る
ための必須成分である。このような有機ケイ素化合物と
しては、たとえば、 H3(cHz)* S i  (OCHs)m、H3(
cH=)−S i  (QC! Ha)−8H3(cH
z)z S i  (OCHs)x、H8(cH−)−
S i  (OC−Hs)−1H3(cHz)s S 
i  (cHs)(OCHs)*等のシラン化合物およ
びそれらの加水分解縮合物等が挙げられる。これらは、
単独で用いても、あるいは、複数種を併用してもよい。
上記(bl成分の有機ケイ素化合物の配合量は、(a)
成分100重量部に対し10〜500重量部であること
が好ましい。(b)成分の配合量が10重量部に満たな
いと、接着性が充分に発揮されず、逆に500重量部を
越えると、プライマー被膜の強度が低下して接着力が失
われるため好ましくない。
(al成分と(bl成分はそれぞれ単独で混合しても良
く、あるいは、予めこれらを反応、すなわち、fat成
分のエポキシ基に(bl成分のメルカプト基を付加させ
て用いても良い。
この発明で使用される(c1成分のTi  (OR)−
で表されるチタン酸エステルは、(bl成分のアルコキ
シ基の加水分解触媒として作用するもので、塗布後すみ
やかに強靭なブライマー被膜を形成させるためのもので
ある。これらチタン酸エステルの有機基Rは、前記触媒
効果を得る目的から、炭素数1〜6個の1価の炭化水素
基であることが好ましく、その炭化水素基がアルキル基
であることがさらに好ましい。(c1成分の使用量は、
(a)成分100重量部に対して、5〜200重量部で
あることが好ましい。(c)成分の量が5重量部に満た
なくても、逆に200重量部を越えても強靭なプライマ
ー被膜が形成されないため十分な接着性を得ることがで
きない。
(d)成分の有機溶剤は、ブライマー組成物の塗布作業
を容易にする目的で用いられる。これら有機溶剤として
は、トルエン、キシレンなどのような芳香族炭化水素、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどのようなカルボン酸エステ
ル類、n−ヘキサンなどのような脂肪族炭化水素、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのようなケトン類、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフランなどのようなエーテ
ル類等が例示される。これらの溶剤は、単独で用いても
、複数種を併用しても良い。
さらにこの発明におけるプライマー組成物には、メチル
シリケート、エチルシリケート、メチルトリメトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、ジメチルジェトキシシランなどのようなアルコ
キシシラン類や、酸化チタン、カーボンブラック、酸化
鉄等のような顔料などのその他の添加剤を含んでいても
よい。
ついで、ケイ素アルコキシド系コーテイング材について
説明する。
この発明におけるケイ素アルコキシド系コーテイング材
は、一般式 %式%() で表されるケイ素化合物および/またはその部分加水分
解生成物を主成分とするものである。このケイ素アルコ
キシドに、フェニル基やさらに高級なアルキル基が導入
されていると、耐候性の低下を招くことになるため、好
ましくない。このコーテイング材は、その他の成分とし
てシリカゾルを含んでいてもよく、また、各種着色剤、
充填材、界面活性剤、増粘剤、紫外線吸収剤等が、目的
に応じて添加されていてもよい。
このようにして調製されたコーテイング材は、触媒、硬
化剤の存在下で加水分解、縮合させられる。ここで使用
される触媒、硬化剤および必要に応じて添加される硬化
促進剤は、特に限定はされず、たとえば、触媒としては
塩酸、リン酸、硫酸等の無機酸やギ酸、酢酸、クロロ酢
酸等の有機酸の希薄溶液などの酸性触媒、前記無機、有
機各酸の第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩、有機
スズ化合物等の有機金属化合物等が、硬化剤としては水
等が挙げられる。これらは単独で、あるいは、複数種を
併せて使用される。
加水分解、縮合を行う際には、種々の希釈溶剤を用いる
とよい。この溶剤としては、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール(I PA)等の低級アルコー
ル、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル等が例示され、これらは単独で、あるいは、
混合溶剤として使用できる。
ブライマー層上に塗布されたこのコーティング層におい
て、クリヤー層で5n以上、顔料入り層でlOn以上の
厚さの塗膜が長期的に安定に保持され、クラックやハガ
レが発生しないためには、コーテイング材は、 (4) n=Qのときの一般式(II)で表されるケイ
素化合物および/またはシリカゾル20〜200重量部
、 (6) n−1のときの一般式(I[)で表されるケイ
素化合物100重量部、 (On=2のときの一般式(IF)で表されるケイ素化
合物10〜50重量部 の各成分および/またはこれらの部分加水分解物からな
るものであることが好ましい。
上記(〜、鈴)および(Oの各成分の混合比は、上記の
ごとく設定されることが好ましく、この範囲を外れると
、コーテイング材が硬くなりすぎて所定の膜厚がとれな
かったり、あるいは、基材の寸法変化に追随できずクラ
ックが入ったり、逆に軟らかくなりすぎて無機コーテイ
ング材としての特徴である、キズが付きにくいという塗
膜性能を失ってしまったりするおそれがある。とりわけ
、(B)成分に対しく2)成分が20重量部未満である
と、塗膜に充分な硬度が得られず、200重量部を越え
ると、硬くなりすぎて硬化時にクラックが発生したり、
基材に追随できなくなったりする傾向があるまた、上記
(2)およびCB+の2成分のみで、上記(Q成分も含
んだ3成分のものと同等の可撓性を出させようとすると
、R基導入率が増大することを避けに<<、硬度や耐候
性に影響してしまう。すなわち、(a成分が(6)成分
100重量部に対して10重量部未満であると、可撓性
のあるコーテイング膜が得られず、基材の寸法変化に追
随することが困難となり、一方、50重量部を越えると
、著しい塗膜の硬度低下を招くおそれがある。
このような(O成分導入の効果について、その理由を構
造的には以下のように推察できる。すなわち、(4)お
よび(Bl成分のみでは、という構造になるが、 ここに(Q成分が加わると、 !、1−0 3i””O−ハ 〇−人i −0 のようになり、破線で囲んだ領域に違いが生じるためと
思われる。
このような(4)、(6)および(0の3成分は、七ツ
マー段階もしくはそれに近い状態の段階、すなわち、は
とんど加水分解、縮合が行われていない状態で均一に混
合され、その後、触媒や硬化剤の存在下で、加水分解、
縮合させられることが好ましい。加水分解、縮合がある
程度進んだ状態のものを混合してコーテイング液を調製
した場合、その加水分解、縮合の程度に依存して塗膜の
状態が変わってくるおそれがある。つまり、各成分があ
らかじめそれぞれ縮合した状態であれば、前記のような
好ましい化学構造が得られず、得られた膜が硬くなりす
ぎたり、軟らかくなりすぎたりしてコントロールしにく
くなる。さらに、塗膜にハジキ(斑点状の塗られていな
い部分または塗膜が薄くなっている部分)やゆず肌を生
じ、重ね塗りの際のハジキや剥離の原因ともなる傾向が
ある。3成分が均一に混合されていることが、膜の物性
上重要なのである。
通常、ケイ素アルコキシド系コーテイング液は、ケイ素
アルコキシドモノマーに適当量の触媒および硬化剤を加
えて、末端がアルコキシド基であるようなプレポリマー
としておき、使用時にさらに触媒および硬化剤、必要に
応じてはシリカゲル等の成分を添加して、最終的に硬化
させられる。
すなわち、保存時には2包装形をとっているが、すべて
の成分をあらかじめ混合して1つの容器に保存する1包
装形とすることも可能である。
なお、無機質硬化体へのプライマー組成物、さらにその
上へのコーテイング材の塗装方法は、スプレー塗装、ロ
ール塗装、フローコーター塗装、浸f!塗装等、特に限
定はされない。また、乾燥焼付は条件としては、プライ
マーは、常温〜100℃で行い、ケイ素アルコキシド系
コーテイング材は、50〜200℃で行うことが好まし
い。
以上の方法により、無機質硬化体上に、高硬度で耐候性
に優れた無機コーテイング材を長期的にクラックや剥離
を生じさせることなく密着させることができる。
〔実 施 例〕
以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示す
が、この発明は下記実施例に限定されない。なお、下記
の説明において、「重量部」は1部」、「重量%」は「
%」とそれぞれ略す。
■ ケイ素アルコキシド系コーテイング液の調製 (コーテイング液C−1) メチルトリメトキシシラン100部、テトラエトキシシ
ラン20部、IPAシリカゾル(触媒化成工業■製05
CAL 1432、S 10 !含量30%)105部
、ジメチルジメトキシシラン5部およびIPA100部
を混合した。この混合溶液に、触媒量のIN塩酸と水4
.5部を加え、A液とした。なお、配合は、25℃下、
500rpmで30分間攪拌しながら行った。
調製されたA液を、25℃で1週間以上密栓状態で保存
し、使用時には、A液100部に対して42部の水と4
2部のIPAを加えて25℃下、500rpmで10分
間攪拌し、コーティング液C1とした。
(コーテイング液C−2) メチルトリメトキシシラン100部、テトラエトキシシ
ラン10部、IPAシリカゾル(同上03CAL143
2)110部、ジメチルジメトキシシラン20部および
IPA100部を混合した。この混合溶液に、C−1と
同様にして触媒量のIN塩酸と水5部を加え、A′を調
製した。
調製されたA′液を上記A液と同様に保存し、使用時に
は、A′液100部に対して43部の水と43部のIP
Aを加えて、以下同様にしてコーテイング液C−2を得
た。
(コーテイング液C−3) コーテイング液C−2のA′液100部に、市販の酸化
チタン7.5部、微粉末シリカ(日本アエロジル■製ア
エロジルR972)0.3部およびトルエン−IPA混
合溶液により希釈された10%エチルセルロース2.5
部を添加した。これを、デイスパー〈分散機)を用い、
容器内にガラスピーズを添加して200Orpmで15
分間分散し、200メソシユのステンレス鋼で濾過して
得られたA′液を、25℃下で3日間密栓して保存した
使用時に、A’液100部に対して水27部、IPA2
7部および触媒量のIN塩酸を加え、以下同様にしてコ
ーテイング液C−3を得た。
■ プライマー組成物の調製 (プライマーP−1) 炭素数が6〜8の不飽和結合を有する炭化水素を過酢酸
にてエポキシ化したエポキシ化合物l。
0部に、T−メルカプトプロピルトリメトキシシラン2
00部を加え、チッ素雰囲気で80°cで8時間加熱攪
拌した。ついで、室温まで冷却し、エポキシ化合物のエ
ポキシ基にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
のメルカプト基を付加すせた後、チタン酸テトラブチル
100部およびトルエン500部を加え、攪拌してプラ
イマーP1を得た。
(プライマーP−2) 分子量が約400のビスフェノールAジグリシジルエー
テル100部に、T−メルカプトプロピルトリエトキシ
シラン300部、チタン酸テトラブチル100部、キシ
レン100部およびテトラメトキシシラン100部を加
えて攪拌し、プライマーP−2を得た。
(プライマーP−3) プライマーP−1をII製する際に用いたものと同じエ
ポキシ化合物100部に、T−メルカプトプロピルトリ
エトキシシラン100部を加え、チッ素雰囲気で80℃
で8時間加熱攪拌した。ついで室温まで冷却した後、チ
タン酸テトラエチル75部、ノルマルヘキ号ン700部
およびメチルトリメトキシシラン100部を加え、攪拌
してプライマーP−3を得た。
(プライマーP−4) 分子量が約600の水添ビスフェノールAジグリシジル
エーテル100部にT−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン400部、チタン酸テトラブチル100部、ジ
メチルジメトキシシラン100部およびキシレン80部
を加えて攪拌し、プライマーP−4を得た。
■ 押出成形無機質硬化体の製造 の混練物を押出成形した後、湿熱養生し、オートクレー
ブ養生を行って、押出成形された無機質硬化体−1およ
び2を得た。同無機質硬化体は、比重1.7であった。
一実施例1〜4および比較例1 無機質硬化体−1に、第1表に示すプライマー組成物を
約100 g/m塗布し、60℃で30分乾燥させた後
、やはり第1表に示すケイ素アルコキシドコーテイング
液を膜厚約5p1になるよう塗布して150″Cで1時
間焼き付けし、第1図に示したように、無機質硬化体(
基材)1上にプライマー層2およびケイ素アルコキシド
系コーティング層3がこの順に積層した試験体T−1−
T−5を作製した。
これらの試験体を用いて、耐温水密着性、耐凍害性およ
び耐候性試験を行った。耐温水密着性は、60℃の温水
に10日間浸漬した後の塗膜の性状を、耐凍害性は、A
STM  A法に基づいて、基材温度4.4±1.7℃
〜−17.8±1.7℃のサイクル(ASTM  C6
66−77番にもとづ()による塗膜の性状を、耐候性
は、デューサイクルウェザオ試験1000時間後の塗膜
の性状をそれぞれ観察して調べた。以上の結果を同じく
第1表に示した。
なお、比較例1はブライマー組成物を塗布しない比較例
である。
実施例5〜8および比較例2 無機質硬化体−2に、第2表に示すブライマー組成物を
約100g/m塗布し、60℃で30分乾燥させた後、
下塗り液としてケイ素アルコキシドコーテイング液C−
3を膜厚20nになるよう塗布して150℃で1時間焼
き付けし、さらに上塗り液としてケイ素アルコキシドコ
ーテイング液C−2を膜厚10nになるよう重ね塗りし
て1時間焼き付けし、第2図に示した試験体T−6〜T
lOを作製した。同図中、1は基材である無機質硬化体
、2はプライマー層、3はケイ素アルコキシド系コーテ
ィング層(下塗り層)、3′はケイ素アルコキシド系コ
ーテイング材(上塗り層)である。
これらの試験体を用いて、実施例1〜4と同様の試験を
行った。
以上の結果を同じく第2表に示した。
なお、比較例2は、ブライマー組成物を使用しない比較
例である。
第1表および第2表にみるように、実施例のものは、塗
膜に異常がなかったが、比較例のものは大部分剥落して
いた。
〔発明の効果〕
この発明にかかる無機コーティング層を有する押出成形
無機質硬化体の製造方法は、以上に述べたように、押出
成形された無機質硬化体表面に、高硬度で耐候性に優れ
た無機コーティング層を長期的にクラックや剥離を生じ
させることなく密着させることができる。
この発明により得られた、無機コーティング層を有する
押出成形無機質硬化体は、コーティング層が高硬度で耐
候性や耐水性に極めて優れており、建造物の外装材など
として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明にかかる製造方法の1実施例により
製造された、無機コーティング層を有する押出成形無機
質硬化体の一例を表す断面図、第2図は、この発明にか
かる製造方法の1実施例により製造された、無機コーテ
ィング層を有する押出成形無機質硬化体の別の一例を表
す断面図である。 1・・・押出成形無機質硬化体 2・・・プライマー層
3・・・ケイ素アルコキシド系コーティング層(下塗り
層)3′・・・ケイ素アルコキシド系コーティング層(
上塗りJii)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面にプライマー塗布層を介して無機コーティング
    層を有する押出成形された無機質硬化体を製造する方法
    において、前記プライマー塗布層が、 (a)分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
    化合物100重量部、 (b)分子中に1個以上のメルカプト基および2個以上
    のアルコキシ基を有する有機ケイ素化合物10〜500
    重量部、 (c)一般式; Ti(OR)_4・・・( I ) 式中、Rは炭素数1〜6の1価の炭化水素基である。 で表されるチタン酸エステル5〜200重量部、 (d)有機溶剤 からなるプライマー組成物の硬化体からなり、前記無機
    コーティング層が一般式; R′_nSi(OR″)_4_−_n・・・(II) ただし、式中、 R′はメチル基またはエチル基、 R″は炭素数1〜4のアルキル基、 nは0、1または2である。 で表されるケイ素化合物および/またはその部分加水分
    解物を主成分とするケイ素アルコキシド系コーティング
    材の硬化体からなることを特徴とする、無機コーティン
    グ層を有する押出成形無機質硬化体の製造方法。 2 押出成形された無機質硬化体の少なくとも被塗布部
    分が1.5〜2.0の密度を有する請求項1記載の無機
    コーティング層を有する押出成形無機質硬化体の製造方
    法。
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