JP2901377B2 - 無機質硬化体及びプラスチック用シリコーンハードコート剤並びにシリコーンハードコートされた物品 - Google Patents
無機質硬化体及びプラスチック用シリコーンハードコート剤並びにシリコーンハードコートされた物品Info
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Description
耗性が優れた無機質硬化体及びプラスチック用のシリコ
ーンハードコート剤並びにシリコーンハードコートされ
た物品に関する。
に、耐候性、耐熱性などが優れた素材であるが、その表
面を塗装しないでおくと、環境変化に伴い、水分が出入
りし、材料の中性化、エフロレッセンスの発生などの問
題が生ずる。またこれら硬化体は、耐汚染性及び耐酸性
が劣るという欠点を有している。一方、雨どい、屋根
材、サイジング開口部材を初め建材外回り商品群に用い
るプラスチック部材(押出、射出成形など、従来工法で
得られるプラスチック成形品、又は種々の品質機能を付
与するため種々のプラスチックや金属などと複合化させ
た成形品)は、長期に渡る耐候性や、耐磨耗性などが要
求されるものであるが、一般に硬度が低く磨耗しやすい
ばかりでなく、紫外線や雨水、雪などにさらされると短
期間のうちに色あせ、クラックなどの劣化が生じるとい
う問題点があった。
質硬化体又はプラスチックに有機系の塗料をコーティン
グすることが実施されてきたが、有機系の塗料は、一般
に耐候性が悪く、また、硬度が低いために傷付き易いと
いう欠点があった。
などの無機コーティング剤の適用が試みられたが、防水
性能が不十分で、エフロレッセンスの発生もあり、満足
できる結果は得られていない。
て、ケイ素アルコキシド系のものが検討されているが、
基材が無機質硬化体の場合アルカリ発生の問題や、基材
の寸法変化が比較的大きいことに加えて、コーティング
剤の基材に対する接着性が不十分であり、また、基材が
プラスチックの場合、接着が不十分であることのため、
雨水や温度変化などの外的影響を受けて亀裂や剥落が生
じやすいという問題があった。
シド系コーティング剤の無機質硬化体に対する接着性を
向上させることを目的として検討を行い、イソシアネー
トプレポリマー、メルカプト基とアルコキシル基とを有
するケイ素化合物、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂及
び有機スズ化合物を配合してなるプライマー組成物を使
用することにより目的が達成されることを見出した(特
開昭64−83580号公報参照)。
十分乾燥硬化させた後、次のケイ素アルコキシド系コー
ティング剤の焼き付けを行わないと発泡が生じ、またプ
ライマーの乾燥硬化も比較的低温で、ある程度の時間を
かけて行わないとやはり発泡するという欠点を有するた
め、プライマーの乾燥硬化工程で時間を要し、生産効率
が悪いという問題があった。
問題を解決し、無機質硬化体及びプラスチックに対し、
接着性を損なうことなく、高硬度で耐磨耗性や耐候性が
優れた保護皮膜を与えるシリコーンハードコート剤を提
供すること及び当該シリコーンハードコート剤が被覆さ
れた無機質硬化体物品又はプラスチック物品を提供する
ことを目的とする。
プライマーと(ロ)ケイ素アルコキシド系コーティング
剤の組合せからなる、無機質硬化体及びプラスチック基
材用のシリコーンハードコート剤である。 (イ)下記の成分(A)、(B)及び(C)を含むプラ
イマー。 (A)(A−1)99.5〜75モル%のエチレン性不
飽和結合を有する単量体と、 (A−2)0.5〜25モル%の一般式:R1 SiXm
(R2 )(3-m)(式中、R1 はビニル基を含む一価の炭
化水素基又は3−(メタ)アクリロキシプロピル基、R
2 は炭素数1〜10の一価の炭化水素基、Xは炭素数1
〜4のアルコキシル基、炭素数2〜6のアルコキシアル
コキシル基及び炭素数2〜4のオキシム基からなる群か
ら選ばれた加水分解可能な基、mは1〜3の整数を表
す)で示される不飽和基含有ケイ素化合物とを共重合さ
せて得られる加水分解性基含有ビニル系共重合体; (B)有機溶剤; (C)シリコーン樹脂成分15〜70重量%及びエポキ
シ樹脂成分30〜85 重量%からなり、加熱により両者
を化学的に結合させて得られるエポキシ樹脂変性シリコ
ーン樹脂。 (ロ)一般式(R3)n Si(OR4)4-n ( 式中、R3 はメチル基又はエチル基、R4 は炭素数1
〜4のアルキル基、nは0、1又は2を表す)で示され
るケイ素化合物及び/又はその加水分解物を主成分とす
るケイ素アルコキシド系コーティング剤。また、(ロ)
のケイ素アルコキシド系コーティング剤の代わりに、下
記(ハ)のケイ素アルコキシド系コーティング剤を使用
してもよい。
(c)からなるケイ素アルコキシド系コーティング剤。 (a)一般式:(R5 )a SiY(4-a) (式中、R5 は各々置換又は非置換の炭素数1〜8の一
価の炭化水素基を表し、aは0、1又は2、Yは加水分
解性基を表す)で示される加水分解性オルガノシラン
を、有機溶剤又は水に分散させたコロイダルシリカ中で
部分加水分解して得られる、オルガノシランのシリカ分
散オリゴマー溶液; (b)平均組成式:(R6 )b Si(OH)c O
(4-b-c)/2 (式中、R6 は各々置換又は非置換の炭素数1〜8の一
価の炭化水素基を表し、bは0.2≦b≦2、cは0.
0001≦c≦3であって、(b+c)<4の関係を満
たす数である)で示される、分子中にシラノール基を含
有するポリオルガノシロキサン; (c)触媒。 以下、本発明を詳しく説明する。
の一つとなる無機質硬化体の原料である水硬性を有する
無機質膠着材としては、特に限定はされないが、例え
ば、ポルトランドセメント、高炉セメント、高炉スラ
グ、ケイ酸カルシウム、石膏等から選ばれた1種又は複
数種が使用される。
質材料等が配合される。これらは、特に限定はされない
が、無機充填材としては、フライアッシュ、ミクロシリ
カ、ケイ砂等が、繊維質材料としては、パルプ、合成繊
維、アスベスト等の無機繊維、スチールファイバー等の
金属繊維等が選ばれ、単独又は複数種が併せて用いられ
る。
料は、押出成形、注型成形、抄造成形、プレス成形等の
方法により成形された後、養生により硬化される。養生
方法としては、特に限定はされないが、オートクレーブ
養生、蒸気養生、常温養生等が適している。
機質硬化体は、見掛け密度が0.5g/cm3 以上で、その
飽和吸水時から絶乾までの寸法変化が0.5%以下のも
のであることが好ましく、より好ましくは、見掛け密度
0.7g/cm3 以上、同上寸法変化0.4%以下のものが
選ばれる。見掛け密度が0.5g/cm3 未満であると、プ
ライマー組成物及びケイ素アルコキシド系コーティング
剤の吸い込みが激しいために、密着性能が発揮されにく
いことに加え、塗膜外観も悪くなる恐れがある。また、
同上寸法変化が0.5%を超えると、プライマー層は基
材の動きに追随できてもケイ素アルコキシド系コーティ
ング層は充分に追随できず、クラックや剥離発生の原因
となる傾向が見られる。
ち、基材の種類に応じてエマルジョンシーラーにより目
止めを行い、基材の表面吸い込みのバラツキを調整して
もよい。使用されるシーラーとしては、特に限定はされ
ないが、アクリル系、ラテックス系等のシーラーが使用
できる。本発明のシリコーンハードコート剤の他の対象
であるプラスチックの種類は、ポリカーボネート樹脂、
アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂など建材外
回り商品群に用いるプラスチックを主体とするが、特に
これらに限定されるものではない。
ン性不飽和結合を有する単量体としては、メチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、
エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピ
ルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタク
リレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレートのようなアルキル(メタ)アクリ
レート;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレ
ンのようなビニル芳香族炭化水素;塩化ビニル、塩化ビ
ニリデンのようなハロゲン化ビニル;ブタジエン、イソ
プレンのような共役ジエン;酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルのような炭素数1〜12の飽和脂肪酸のビニルエ
ステルなどを挙げることができる。
で示される不飽和基含有ケイ素化合物において、R1 の
ビニル基を含む一価の炭化水素基又は3−(メタ)アク
リロキシプロピル基としては、ビニル、アリル、3−ア
クリロキシプロピル、3−メタクリロキシプロピル、p
−ビニルフェニルなどが、原料入手と合成の容易さから
推奨される。R2 の炭素数1〜10の一価の炭化水素基
としては、原料入手と合成の容易さから、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのアル
キル基又はフェニル基などが推奨され、特にメチル基が
原料入手の点から好ましい。Xの加水分解可能な基とし
ては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブト
キシなどの炭素数1〜4のアルコキシル基;メトキシエ
トキシ、エトキシエトキシなどの炭素数2〜6のアルコ
キシアルコキシル基;アセトキシのような炭素数2〜4
のアシロキシ基;メチルエチルケトオキシムのような炭
素数2〜4のオキシム基などが例示される。加水分解性
基の数mは1〜3の整数から選ばれ、短時間の内に網状
構造を形成させる意味から2又は3であることが好まし
く、3であることが特に好ましい。
2)の具体例としてはビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリス(エトキシエトキ
シ)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオキシ
ム)シラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエ
トキシシラン、アリルトリス(エトキシエトキシ)シラ
ン、アリルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3
−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アク
リロキシプロピルトリス(エトキシエトキシ)シラン、
3−アクリロキシプロピルトリス(メチルエチルケトオ
キシム)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(エトキシ
エトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シランなどが挙げられ
る。
基含有ビニル系共重合体は、成分(A−1)及び成分
(A−2)を有機溶剤及び遊離基開始剤の存在下で、お
およそ室温から溶剤の還流温度までの温度、好ましくは
50〜150℃の温度で反応させることにより得られ
る。用いる溶剤の種類と量は後に述べる成分(B)の有
機溶剤と同じで良い。
機過酸化物が使用でき、具体的にはアゾビスイソブチロ
ニトリル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーベンゾエート、アセトンパーオキサ
イドなどが例示される。遊離基開始剤の量は特に限定さ
れないが、成分(A−1)及び成分(A−2)の合計量
に対して0.01〜1重量%程度が適当である。
チオール、1−ヘキサンチオール、1−デカンチオー
ル、ベンゼンチオール、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシラン又は3−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ランのような連鎖移動剤を用いて分子量をコントロール
することもできる。
は、成分(A−1)99.5〜75モル%に対して、成
分(A−2)0.5〜25モル%であることが好まし
い。成分(A−2)の使用量がこの範囲より少ないとケ
イ素アルコキシド系コーティング層とプライマー層との
間の接着性が低下するため好ましくなく、逆にこの範囲
より多いとプライマー層が脆くなるため好ましくない。
成分(C)としてエポキシ樹脂変性シリコーン樹脂を添
加する。そのことによって、プライマーの接着性及び耐
紫外線性を向上させることができる。
(C)のシリコーン樹脂成分とエポキシ樹脂成分の割合
は、接着性、耐水性、耐候性のバランスを考慮して、シ
リコーン樹脂15〜70重量%、エポキシ樹脂30〜8
5重量%である。シリコーン樹脂成分は、通常、平均式
(I);
水素原子又は一価の炭化水素基、dは1.0〜1.7の
数、eは0.05〜0.2の数、fは(4−d−e)/
2で表される数、zは2以上の数を表す)で示される多
官能性シロキサン単位からなるポリオルガノシロキサン
であることが好ましい。
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オ
クチル等のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル
基;フェニル等のアリール基などが例示されるが、耐水
性や耐候性が優れ、エポキシ樹脂との相溶性が良いこ
と、合成が容易であること等の観点から、メチル基とフ
ェニル基の混成であること、すなわち、ポリメチルフェ
ニルシロキシであることが好ましい。R6 の具体例とし
ては、水素原子又はメチル、エチル、プロピル若しくは
ブチル等のアルキル基が挙げられる。
eは0.05〜0.2であることが好ましい。dが1.
0未満であると、使用に際して適度の重合度をもつポリ
オルガノシロキサンのエポキシ樹脂との相溶性が劣る傾
向にあり、1.7を超えると、樹脂皮膜の強靭性が低下
する恐れがある。eが0.05未満であると、樹脂皮膜
の強靭性が低下し、0.2を超えると、保存中に粘度増
加やゲル化が生じやすい傾向が見られる。また、皮膜形
成性や貯蔵中の安定性から、数zは2以上であることが
好ましい。
構成するエポキシ樹脂成分は、グリシジル基、3,4−
オキシシクロヘキシル基のようなオキシラン酸素をもつ
化合物を含む低量体ないし重合体であり、硬化剤とし
て、各種酸無水物、アミン類等を使用してもよい。それ
らの硬化剤成分は、特に限定はされない。一般的なエポ
キシ樹脂用硬化剤を適用できるが、溶液中で他成分と安
定に共存し、かつ、常温付近で硬化を起こして皮膜を形
成させるためには、酸無水物系硬化剤を使用することが
推奨される。そのような酸無水物としては、フタル酸無
水物、マレイン酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水
物、ピロメリット酸無水物、トリメリット酸無水物、ド
デシルコハク酸無水物等が例示され、これらは単独又は
複数種が併せて使用される。
成分とを、加熱により化学的に結合させて用いる。そし
て、通常は、トルエン、キシレン等の有機溶剤の溶液と
して用いる。
性シリコーン樹脂(C)の使用量は固形成分として、共
重合体(A)100重量部に対し、100重量部以下で
あることが好ましい。100重量部を超えると、接着性
が低下するため好ましくない。
成分(D)として硬化触媒を、比較的低温でプライマー
の焼き付けを行いたい場合や、短時間で焼き付けを行い
たい場合に用いることができる。硬化触媒(D)の使用
量は、共重合体(A)100重量部に対して30重量部
未満であることが好ましい。使用量が30重量部を超え
ると、プライマー焼き付け時に発泡を生じたり、プライ
マー硬化皮膜の表面に滲み出て、ケイ素アルコキシド系
コーティング層の接着性が阻害されるため好ましくな
い。
スズジラウレート、ジブチルスズジアセテート、ブチル
スズトリ(2−エチルヘキソエート)、カプリル酸第一
スズ、ナフテン酸スズ、オレイン酸スズ、鉄−2−エチ
ルヘキソエート、鉛−2−エチルオクトエート、コバル
ト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘ
キソエート、亜鉛−2−エチルヘキソエート、ナフテン
酸チタン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ステ
アリン酸亜鉛などの有機カルボン酸の金属塩;テトラブ
チルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネ
ート、トリエタノールアミンチタネート、テトラ(イソ
プロペニルオキシ)チタネートなどの有機チタン酸エス
テル;
チタンなどの有機チタン化合物;γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−(トリメトキシシリルプロピ
ル)エチレンジアミンなどのアミノアルキル基置換アル
コキシシラン;ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン
などのアミン化合物又はその塩;ベンジルトリエチルア
ンモニウムアセテートなどの第四アンモニウム塩;酢酸
カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウムなどのア
ルカリ金属の低級脂肪酸塩;ジメチルヒドロキシルアミ
ン、ジエチルヒドロキシルアミンなどのジアルキルヒド
ロキシルアミン;テトラメチルグアニジンのようなグア
ニジン化合物並びにグアニジル基含有シラン又はシロキ
サン化合物などを挙げることができる。
(C)及び(D)を均一に溶解させて、良好な塗布作業
性を付与するための成分である。有機溶剤(B)の使用
量は共重合体(A)100重量部に対して10〜5,0
00重量部の範囲であることが好ましい。使用量が10
重量部より少ないとプライマーの粘度が高くなって作業
性が低下するため好ましくなく、逆に5,000重量部
より多いと何度も塗り重ねを行う必要が生じ、やはり作
業性が低下するため好ましくない。
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコールのよう
なアルコール;エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンのようなエーテルアルコール又
はエーテル;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチル
ケトンのようなケトン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
n−ブチルのようなエステル;n−ヘキサン、ガソリ
ン、ゴム揮発油、ミネラルスピリット、灯油のような脂
肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素が例示される。
ての成分を混合して容器中に密封する一包装型として安
定である。基材上へのプライマーの塗布方法は特に限定
されるものではなく、スプレー塗装、ロール塗装、フロ
ーコーター塗装、浸漬塗装、刷毛塗りなどが任意に適用
できる。このようにして基材上に塗布されたプライマー
は常温乾燥又は加熱焼き付けして使用することができる
が、通常乾燥工程の時間短縮のために60〜100℃で
5〜15分間焼き付けて使用する。なお、以上の操作を
繰り返し、重ね塗りしても差支えない。プライマー層の
厚みは1〜60μm であることが必要であり、好ましく
は5〜30μm 、より好ましくは10〜20μm であ
る。厚みが1μm 未満では基材へのケイ素アルコキシド
系コーティング剤被膜の接着が不十分となり、60μm
を超えるとケイ素アルコキシド系コーティング剤被膜の
十分な表面硬度が得られないばかりでなく、発泡や亀裂
を生じ易くなる場合がある。
ーティング剤(ロ)は、一般式:(R3)n Si(OR4)
4-n(式中、R3 はメチル基又はエチル基、R4 は炭素数
1〜4のアルキル基、nは0、1又は2を表す)で示さ
れるケイ素化合物及び/又はその部分加水分解生成物を
主成分とするものである。このケイ素アルコキシドに、
フェニル基や高級なアルキル基が導入されていると、耐
候性の低下を招くことになるため、好ましくない。この
コーティング剤(ロ)は、その他の成分として媒体(例
えば、有機溶剤、水又はそれらの混合物)中に分散させ
たコロイダルシリカであるシリカゾルを含んでいてもよ
く、また、各種着色剤、充填材、界面活性剤、増粘剤、
紫外線吸収剤等が、目的に応じて添加されていてもよ
い。
(ロ)は、触媒、硬化剤の存在下で加水分解・縮合す
る。ここで使用する触媒、硬化剤及び必要に応じて添加
する硬化促進剤は、特に限定はされないが、例えば、触
媒としては塩酸、リン酸、硫酸等の無機酸やギ酸、酢
酸、クロロ酢酸等の有機酸の希薄溶液などの酸性触媒、
前記無機、有機各酸の第四アンモニウム塩若しくはアミ
ン塩、有機スズ化合物等の有機金属化合物等が;硬化剤
としては水等が挙げられる。これらは単独で又は複数種
が併せて使用される。
溶剤を用いるとよい。この溶剤としては、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)等の低
級アルコール;エチレングリコール、エチレングルコー
ルモノメチルエーテル等が例示され、これらは単独で又
は混合して使用される。
ーティング層において、顔料を含まないクリヤー層で少
なくとも5μm 以上、顔料入り層で10μm 以上の厚さ
が、耐磨耗性等の所望の特性を得るために必要であり、
好ましくはクリヤー層で5〜30μm 、顔料入り層で1
0〜60μm 、より好ましくはクリヤー層で5〜20μ
m 、顔料入り層で10〜30μm である。プライマー層
上に塗布されたこのコーティング層において、クリヤー
層で6μm 以上、顔料入り層で15μm 以上の厚さの塗
膜が長期的に安定に保持され、クラックやハガレが発生
しないためには、コーティング剤(ロ)は、 (i)一般式:Si(OR4)4 (式中、R4 は前記と同
じ)で示されるケイ素化合物及び/又はシリカゾル20
〜200重量部; (ii)一般式:R3 Si(OR4)3 (式中、R3 及びR
4 は前記と同じ)で示されるケイ素化合物100重量
部;及び (iii)一般式:(R3)2 Si(OR4)2 (式中、R3 及
びR4 は前記と同じ)で示されるケイ素化合物10〜5
0重量部 の各成分から成るものであることが好ましい。
合比は、上記のごとく設定されることが好ましく、この
範囲をはずれると、コーティング剤が硬くなり過ぎて所
定の膜厚がとれなかったり又は基材の寸法変化に追随で
きずクラックが入ったり、逆に軟らかくなりすぎて無機
コーティング剤としての特徴である、キズが付きにく
い、という塗膜性能を失ってしまったりする恐れがあ
る。とりわけ、成分(ii)に対し成分(i)が20重量
部未満であると、塗膜に十分な硬度が得られず、200
重量部を超えると、硬くなりすぎて硬化時にクラックが
発生したり、基材に追随できなくなったりする傾向があ
る。
記所定の成分(iii)も含んだ3成分のものと同等の可撓
性を出させようとすると、R基導入率が増大することが
避け難く、硬度や耐候性に影響する。すなわち、成分
(iii)が成分(ii)100重量部に対して10重量部未
満であると、可撓性のあるコーティング膜が得られず、
基材の寸法変化に追随することが困難となり、一方、5
0重量部を超えると、著しい塗膜の硬度低下を招く恐れ
がある。
て、その理由を構造的には以下のように推察できる。す
なわち成分(i)及び(ii)のみでは、
加わると、
生じるためと思われる。
i)は、モノマー段階若しくはそれに近い状態の段階、す
なわち、ほとんど加水分解・縮合が行われていない状態
で均一に混合し、その後、触媒や硬化剤の存在下で、加
水分解・縮合することが好ましい。加水分解・縮合があ
る程度進んだ状態のものを混合してコーティング液を調
製した場合、その加水分解・縮合の程度に依存して塗膜
の状態が変わってくる恐れがある。つまり、各成分があ
らかじめそれぞれ縮合した状態であれば、前記のような
好ましい化学構造が得られず、得られた膜が硬くなりす
ぎたり、軟らかくなりすぎたりしてコントロールしにく
くなる。更に、塗膜にハジキ(斑点状の塗られていない
部分又は塗膜が薄くなっている部分)やゆず肌を生じ、
重ね塗りの際のハジキや剥離の原因ともなる傾向があ
る。3成分が均一に混合されていることが、膜の物性上
重要なのである。
剤(ロ)は、ケイ素アルコキシドモノマーに適当量の触
媒及び硬化剤を加えて、末端がアルコキシル基であるよ
うなプレポリマーとしておき、使用時に更に触媒及び硬
化剤、必要に応じて、シリカゾル等の成分を添加して、
最終的に硬化させる。すなわち、保存時には2包装形を
とっているが、すべての成分をあらかじめ混合して一つ
の容器に保存する1包装形とすることも可能である。
グ剤(ロ)の代りに使用することのできるケイ素アルコ
キシド系コーティング剤(ハ)について説明する。ケイ
素アルコキシド系コーティング剤(ハ)は、少なくとも
下記の成分(a)、(b)及び(c)からなるものであ
る。
価の炭化水素基を表し、aは0、1又は2、Yは加水分
解性基を表す)で示される加水分解性オルガノシラン
を、有機溶剤又は水に分散させたコロイダルシリカ中で
部分加水分解して得られる、オルガノシランのシリカ分
散オリゴマー溶液; (b)平均組成式:(R6 )b Si(OH)c O
(4-b-c)/2 (式中、R6 は各々置換又は非置換の炭素数1〜8の一
価の炭化水素基を表し、bは0.2≦b≦2、cは0.
0001≦c≦3であって、(b+c)<4の関係を満
たす数である); で示される、分子中にシラノール基を含有するポリオル
ガノシロキサン (c)触媒。
散オルガノシラン及び該オルガノシランのシリカ分散オ
リゴマー溶液は、媒体(例えば、有機溶剤、水又はそれ
らの混合物)中に分散させた前述のシリカゾルと同じコ
ロイダルシリカに、上記式で示される加水分解性オルガ
ノシランの1種又は2種以上を加えることで、有機溶媒
に分散させたコロイダルシリカ中に残っている水、水に
分散させたコロイダルシリカ中の水、又は、添加した水
で加水分解することで得ることができる。
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシルなどのアル
キル基;シクロペンチル、シクロヘキシルなどのシクロ
アルキル基;2−フェニルエチル、2−フェニルプロピ
ルなどのアラルキル基;フェニル、トリルなどのアリー
ル基;ビニル、アリルのようなアルケニル基;クロロメ
チル、3−クロロプロピル、3,3,3−トリフルオロ
プロピルのようなハロゲン置換アルキル基;又は、3−
メタクロロキシプロピル基、グリシジルオキシプロピル
基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、3−メルカプ
トプロピル基などを例示することができるが、合成の容
易さ又は入手の容易さから炭素数1〜4のアルキル基又
はフェニル基が好ましい。
加水分解性オルガノシランを50モル%以上含んだ1種
又は2種以上の加水分解性オルガノシランの混合物が好
ましい。aが1の加水分解性オルガノシランが50モル
%未満になると共加水分解性が悪くなり、均一な共加水
分解された部分縮合体が得られなくなる。加水分解性基
のYはアルコキシル基、アセトキシ基、オキシム基、エ
ノキシ基、アミノ基、アミノキシ基、アミド基などが挙
げられるが、入手の容易さ及びシリカ分散オルガノシラ
ンオリゴマー溶液を調製しやすいことからアルコキシル
基が好ましい。
しては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、フェニル
トリメトキシラン、フェニルトリエトキシシラン、3,
3,3−トリフロオロプロピルトリメトキシシランなど
が例示される。aが2のオルガノアルコキシシランとし
ては、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、ジフェニルジエトキシシラン、などが例示で
き、aが0のテトラアルコキシシランとしては、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシランなどが例示され
る。
られ、水分散液として使用される。有機溶媒分散コロイ
ダルシリカは前記水分散コロイダルシリカの水を有機溶
媒と置換することで容易に調製することができる。コロ
イダルシリカが分散している有機溶媒の種類は、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール、イソブタノールなどの低級脂肪族アルコー
ル類;エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エ
チレングリコールモノエチルエーテル等のエチレングリ
コール誘導体;ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルのようなジエチレングリコールの誘導体及びジアセン
トアルコールなどを挙げることができ、これらからなる
群から選ばれた1種又は2種以上のものを使用すること
ができる、これらの親水性溶媒と併用してトルエン、キ
シレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトオキシムな
ども用いることができる。
機溶媒分散コロイダルシリカ中又は水分散コロイダルシ
リカ中で加水分解する方法は、加水分解性オルガノアル
コキシシランと有機溶媒分散コロイダルシリカを混合し
て、更に必要量の水を加えればよく、このとき、部分加
水分解反応は常温で進行する。部分加水分解反応を促進
させるため、加熱を行ってもよい。更に部分加水分解反
応を促進させる目的で、酢酸、クロロ酢酸、クエン酸、
安息香酸、ジメチルマロン酸、ギ酸、プロピオン酸、グ
ルタル酸、グリコール酸、マレイン酸、マロン酸、トル
エンスルホン酸、シュウ酸などの有機酸及び塩酸などの
無機酸のうちいずれか1種又は2種を触媒に用いてもよ
い。
分解性オルガノアルコキシシランの配合量は、該シリカ
5〜95重量部に対して95〜5重量部で、好ましくは
85〜15重量部の範囲である。シリカが5重量部未満
では十分な皮膜硬度が得られず、95重量部を超えると
部分加水分解溶液の安定性が悪くなる。
する水の使用量は、加水分解性基Y1モルに対して水
0.1〜0.5モルがよい。0.1モル未満では十分な
部分加水分解物が得られず、0.5モルを超えると部分
加水分解物の安定性が悪くなる。
6 )b Si(OH)c O(4-b-c)/2 で示されるシラノー
ル基含有ポリオルガノシロキサンのR6 で表される一価
の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチルヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ドデシルなどのアルキル基;シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなどのシクロアルキル基;2−フェ
ニルエチル、2−フェニルプロピルなどのアラルキル
基;フェニル、トリルなどのアリール基;ビニル、アリ
ルのようなアルケニル基;クロロメチル、3−クロロプ
ロピル、3,3,3−トリフルオロプロピルのようなハ
ロゲン置換アルキル基などを例示することができるが、
合成の容易さ及び入手の容易さから炭素数1〜4のアル
キル基又はフェニル基が好ましい。
0.0001〜3であることが好ましく、(b+c)<
4である。bが0.2より小さいと硬化皮膜の柔軟性が
低下し、逆に2を超えると硬度が低下するため好ましく
ない。また、cが0.0001より小さいと硬化皮膜の
硬度が低下し、3を超えると脆くなるため好ましくな
い。この成分(b)は、例えば、メチルトリクロロシラ
ン、ジメチルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラ
ン、ジフェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロ
シラン、又はこれらに対応するアルコキシシランの1種
若しくは2種以上の混合物を公知の方法により大量の水
で加水分解することにより得ることができる。なお、そ
の分子量は特に制限されるものではない。
キルチタン酸塩、オクチル酸錫、ジブチルスズジラウレ
ート、ジオクチルスズジマレート等のカルボン酸の金属
塩;ジブチルアミン−2−ヘキソエート、ジメチルアミ
ンアセテート、エタノールアミンアセテート等のアミン
塩;酢酸テトラメチルアンモニウム等のカルボン酸第四
アンモニウム塩;テトラエチルビンタミンのようなアミ
ン類;N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン等のアミン系シランカッ
プリンズ剤;γ−トルエンスルホン酸、フタル酸、塩酸
等の酸類;アルミニウムアルコキシド、アルミニウムキ
レート等のアルミニウム化合物、水酸化カリウムなどの
アルカリ触媒、テトライソプロポキシチタネート、テト
ラブトキシチタネート等のチタニウム化合物等がある
が、前記触媒の他成分(a)及び成分(b)の反応に有
効な触媒であれば特に制限はない。
成分(a)1〜99重量部に対して成分(b)99〜1
重量部で、好ましくは成分(a)5〜95重量部に対し
て成分(b)95〜5重量部がよい。成分(a)が1重
量部未満であると常温硬化性又は皮膜硬度が得られず、
95重量部を超えると良好な塗膜が得られないことがあ
る。
(b)との混合物100重量部に対して0.0001〜
10重量部が好ましい。0.0001重量部未満では常
温で硬化しないことがあり、10重量部を超えると耐熱
性、耐候性が悪くなることがある。触媒の取り扱い及び
添加の容易さから適当な溶剤で希釈したほうがよい。こ
のような溶剤としては、アルコール、ケトン、エステ
ル、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、エチレングリコ
ールの誘導体、ジエチレングリコールの誘導体、ジエチ
レングリコールの誘導体などが使用できる。
(ハ)は、取り扱いの容易さから各種有機溶媒で希釈し
て使用することができる。有機溶媒の種類は、成分
(a)の重合体若しくは共重合体の種類又は成分(b)
の炭素官能基の種類若しくは分子量の大きさによって選
ぶことができる。
ーティング剤には、必要に応じてレベリング剤、増粘
剤、顔料、染料、アルミペースト、ガラスフリット、金
属粉、抗酸化剤、紫外線吸収剤等を添加することができ
る。
機質硬化体表面又はプラスチック表面に(イ)のプライ
マーを先ず塗布し、次いで(ロ)又は(ハ)のケイ素ア
ルコキシド系コーティング剤を塗布して常温又は加熱し
て硬化させることにより適用する。塗布方法は、スプレ
ー塗装、ロール塗装、フローコーター塗装、浸漬塗装
等、特に限定はされない。また、乾燥焼き付け条件とし
ては、プライマーは、常温〜100℃で行い、ケイ素ア
ルコキシド系コーティング剤は、50〜200℃で行う
ことが好ましい。
る。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表す。
計を備えた反応容器に、表1に示すエチレン性不飽和結
合を有する単量体、不飽和基含有ケイ素化合物、これら
合計量の2倍量のトルエン及びその他を加えて均一に撹
拌しつつ、窒素ガス雰囲気中で、70℃で8時間加熱し
て重合を行った。次いで、トルエンの一部を低留分とと
もに留去して、不揮発分を50%に調整して無色透明の
液体である重合体溶液P−1〜P−9を得た。以上を表
1に示した。なお、これら重合体の数平均分子量を、G
PCを用いて測定し、表1に示した。
リクロロシラン40部、ジフェニルジクロロシラン48
部及びフェニルトリクロロシラン78部をトルエン95
部と混合し、これを、還流冷却器付の容器に入れた水3
50部−メタノール50部混合液中に、温度を50℃以
下に保ちながら撹拌しつつ滴下し、加水分解・縮合させ
た。
水で洗浄し、副生した塩化水素を除去した。これを、減
圧下で加熱し、溶剤の一部として残存する水を除去し、
濃度50%のシリコーン樹脂トルエン溶液を得た。
ールAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂70部、フタ
ル酸無水物5部、アマニ油脂肪酸10部及びトルエン7
5部からなる溶液を調製し、トルエンを除去しつつ撹拌
下にて徐々に昇温し、230℃に達した時点でその温度
を保ちつつ、さらに5時間加熱を続けた。これに、先の
シリコーン樹脂トルエン溶液50部及び全体を固形分5
0%にする量のトルエンを加え、溶液が透明になるまで
撹拌し、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂のトルエン溶
液S−1を得た。
1部、メチルトリクロロシラン15部、ジフェニルジク
ロロシラン44部及びフェニルトリクロロシラン52部
をキシレン50部と混合し、温度を40〜60℃に保ち
ながら水320部中に撹拌しつつ滴下し、以下溶液S−
1と同様にして、濃度60%のシリコーン樹脂キシレン
溶液を調製した。
ールAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂54部及びド
デシルコハク酸無水物25部をキシレン23部に溶解
し、これに、先のシリコーン樹脂キシレン溶液51部を
加え、還流温度で3時間の加熱撹拌を行ってエポキシ樹
脂とシリコーン樹脂とを反応させた。更に、所要量のキ
シレンを追加して、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂の
50%キシレン溶液S−2を得た。
9部、フェニルトリクロロシラン84部及びジフェニル
ジクロロシラン103部を混合し、これに、温度を25
℃以下に保ちながら、メタノール40部−水15部混合
液を2時間かけてゆっくり滴下した。次いで、撹拌しつ
つ70〜75℃に昇温して1時間加熱還流を行い、その
後冷却してメタノール40部を加え、分液した。
カルシウム2部を加えて副生塩化水素を中和した後、減
圧下で加熱して、メタノールと低沸点化合物を除去し、
液状のポリオルガノシロキサンを得た。
レン100部、エポキシ当量180のノボラック型エポ
キシ樹脂45部及びフタル酸無水物3.5部を加え、キ
シレン還流下で3時間加熱した。冷却、ろ過後、エポキ
シ樹脂変性シリコーン樹脂の50%キシレン溶液S−3
を得た。
ルAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂の代りに、エポ
キシ当量252の3,4−オキシシクロヘキシル型エポ
キシ樹脂70部を使用した以外は、溶液S−1と同様に
して、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂の50%トルエ
ン溶液S−4を得た。
対して、表2に示すエポキシ樹脂変性シリコーン樹脂溶
液、硬化触媒及び有機溶剤を配合してプライマーNo. −
1〜No. −19を調製した。これを表2に示す。
ング剤(ロ)の調製 (コーティング剤C−1)メチルトリメトキシシラン1
00部にテトラエトキシシラン15部、IPAオルガノ
シリカゾル(OSCAL1432:触媒化成社製、固形
分30%)80部及びイソプロピルアルコール(IP
A)100部を加えて混合し、更に水100部を添加し
て撹拌し、60℃の恒温槽内で500rpm で撹拌して調
製し、これをコーティング剤C−1とした。シリカゾル
が酸性であったため、触媒は特に添加しなかった。
シラン10部、メチルトリメトキシシラン100部、ジ
メチルジメトキシシラン35部、IPAオルガノシリカ
ゾル(OSCAL1432)80部、イソプロピルアル
コール(IPA)50部、1N塩酸0.4部及び水6部
を加えてA液とした。なお、配合は25℃雰囲気下にお
いて500rpm で30分撹拌して行った。
栓状態で保存し、使用時には、A液100部に対して4
8部の水と48部のIPAを加えて25℃以下、500
rpmで10分間撹拌し、これをコーティング剤C−2と
した。
置したコーティング剤C−2のA液の固形分に対して、
酸化チタン(石原産業社製)50部及びアエロジル(日
本アエロジル社製)1.0部を添加し、サンドミル1,
000rpmで20分処理をした(これをA′液とす
る)。
30部及び1N−塩酸0.2部を加えてコーティング剤
C−3とした。
体100部に対して、先の調製例で示したエポキシ樹脂
変性シリコーン樹脂溶液S−1を20部、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン10部、ジブチルスズジ
ラウレート1部及び酢酸エチル100部を加えて、プラ
イマーNo. −10を調製した。
びポリプロピレン繊維からなる原料に、水及び増粘剤を
加えて混合し、押出成形した後、オートクレーブ養生し
た。これにより、見掛け密度0.95g/cm3 、飽和吸水
時から絶乾(105℃/24時間乾燥)までの寸法変化
が0.15%(ここでの%は寸法の変化率を示してい
る)の無機質硬化体基材1(図1参照)を得た。
o. −1〜No. −9及び調製例5で得た比較プライマーN
o. −10を、膜厚10μm になるように塗布し、60
℃で5分間乾燥させた後、先の調製例で示したケイ素ア
ルコキシド系コーティング剤C−1を膜厚5μm になる
よう塗布して150℃で1時間焼き付けし、図1に示す
ように、基材1上にプライマー層2及びケイ素アルコキ
シド系コーティング層3がこの順に積層した試験体T1
−1〜T1−11を作成した。
性及び耐候性試験を行った。密着性は、60℃の温水に
10日間浸漬した後の塗膜の性状を、耐凍害性は、AS
TMA法に従い200サイクル後の塗膜の性状を、耐候
性は、デューサイクル試験1,000時間後の塗膜の性
状をそれぞれ観察した。以上の結果を、表3に示す。
るプライマーを用いた例、比較例2はプライマーを用い
ていない例である。
ン繊維を主体とした原料をスラリー状に抄造し、プレス
成形した後、蒸気養生した。これにより、見掛け密度
1.8g/cm3 、飽和吸水時から絶乾(105℃/24時
間乾燥)までの寸法変化が0.30%の無機質硬化体基
材2(図2参照)を得た。
No. −1〜No. −9及び比較プライマーNo. −10を膜
厚10μm になるように塗布し、60℃で5分間乾燥さ
せた後、先の調製例で示したケイ素アルコキシド系コー
ティング剤C−3を下塗り液として膜厚30μm になる
よう塗布して150℃で1時間焼き付けし、更に上塗り
液としてC−2を膜厚10μm になるよう重ね塗りし同
様に焼き付けして、試験体T2−1〜T2−11を作成
した。これらの試験体を用いて、実施例1〜9と同様に
試験を行い、結果を表4に示した。
るプライマ−を用いた例、比較例4はプライマーを用い
ていない例である。
ング剤(ハ)の調製 (コーティング剤C−4)フラスコ中にIPA−ST
(イソプロパノールシリカゾル:日産化学工業社製粒子
径10〜20μm 、固型分30%)100部、メチルト
リメトキシシラン68部及び水10.8部を投入して、
65℃で約5時間、部分加水分解反応させ、冷却して成
分Aを得た。
220部とトルエン150部との混合液をフラスコに計
り取り、1%塩酸水溶液108部を上記混合液に20分
間かけて滴下して、メチルトリプロポキシシランを加水
分解した。滴下40分後に撹拌を止め、2層に分離した
少量の塩酸を含んだ下層の水−イソプロピルアルコール
の混合液を分液し、残ったトルエンの樹脂溶液の塩酸を
水洗いで除去し、更にトルエンも減圧除去した。その
後、イソプロピルアルコールで希釈し、分子量約200
0のシラノール基含有ポリオルガノシロキサンのイソプ
ロピルアルコール40%溶液を得た。これをB液と称す
る。なお、分子量をGPC(ゲルバーミエーションクロ
マトグラフィー、東ソー株式会社製:HLC−802U
R)を用いて標準ポリスチレンで検量線を作成し、測定
した。
媒としてN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシランを0.5部添加して混合してコー
ティング剤C−4を得た。なお、スプレーしやすいよう
に希釈溶剤にイソプロピルアルコールを用いた。
C−4と同様にA液、B液を調製し、B液100部と白
色顔料の酸化チタン(石原産業製:R−820)70部
との混合物をサンドグライダーにより酸化チタンを分散
させて白色塗料を調製してこれをB′液とする。使用時
にA液185部、B′液170部、触媒としてN−β−
アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン1.4部及びジブチルスズジラウレート0.2部を
混合してコーティング剤C−5を得た。
ング液(比較)の調製 (コーティング剤C−6)メチルトリメトキシシラン1
00部、テトラエトキシシラン20部、IPAシリカゾ
ル(触媒化成工業(株)製:OSCAL1432、Si
O2 含量30%)105部、ジメチルジメトキシシラン
5部及びIPA100部を混合した。この混合溶液に、
触媒量の1N塩酸1と水4.5部を加えA液とした。な
お、配合は、25℃において、500rpm で30分間撹
拌しながら行った。
栓状態で保存し、使用時には、A液100部に対して4
2部の水と42部のIPAを加え、25℃において、5
00rpm で10分間撹拌し、コーティング剤C−6とし
た。
キシシラン100部、テトラエトキシシラン10部、I
PAシリカゾル(OSCAL1432)110部、ジメ
チルジメトキシシラン20部及びIPA100部を混合
した。この混合溶液に、コーティング剤C−6と同様に
して触媒量の1N塩酸と水5部を加え、A′液を調製し
た。
し、使用時には、A′液100部に対して43部の水と
43部のIPAを加え、以下同様にしてコーティング剤
C−7を得た。
C−7のA′液100部に、市販の酸化チタン7.5
部、微粉末シリカ(日本アエロジル(株)製:アエロジ
ルR972)0.3部及びトルエン−IPA混合溶液に
より希釈された10%エチルセルロース2.5部を添加
した。これを、ディスバー(分散機)を用い、容器内に
ガラスビーズを添加して2000rpm で15分間分散
し、得られたA″液を、25℃において、3日間密栓し
て保存した。
部、IPA27部及び触媒量の1N塩酸を加え、以下同
様にしたコーティング剤C−8を得た。
たプライマーNo. −1〜No. −9を約20g/m2塗布し、
60℃、15分間乾燥させた後、先に調製したコーティ
ング剤C−4液を膜厚20μm になるように塗布して、
60℃で30分間焼き付けし、図1に示すように、基材
1上にプライマー層2及びケイ素アルコキシド系コーテ
ィング層3がこの順に積層した試験体T3−1〜T3−
9を作成した。
同様に試験を行い、結果を表5に示した。なお、比較例
5はプライマーを塗布しない例である。また、実施例2
8〜29は、プライマーを膜厚10μm になるように塗
布し、60℃で5分間乾燥させた後、ケイ素アルコキシ
ド系コーティング剤C−6を膜厚5μm になるように塗
布して150℃で1時間焼き付けし、試験体T3−11
〜T3−12としたものである。
照)に、表2に示したプライマーNo. −1〜No. −9を
約20g/m2塗布し、60℃で15分乾燥させた後、先に
調製したコーティング剤C−5液を膜厚20μm になる
ように塗布して、60℃で30分間焼き付けし、更にケ
イ素アルコキシド系コーティング剤C−4液を膜厚5μ
m になるように塗布して、60℃で30分の乾燥を行な
い、図2に示すように、基材1上にプライマー層2及び
ケイ素アルコキシド系コーティング層C−3及びC−2
がこの順番に積層した試験体T4−1〜T4−9を作成
した。
例である。また、実施例39〜41は、プライマーを膜
厚10μm になるように塗布し、60℃で5分間乾燥さ
せた後、コーティング剤C−8を下塗り液として膜厚3
0μm になるように塗布して、150℃で1時間焼き付
けし、更に上塗り液としてコーティング剤C−7を膜厚
10μm になるよう重ね塗りし同様に焼き付けして、図
2に示した試験体T4−11〜T4−13を作成した。
これらの試験体を用いて、実施例19〜27と同様に試
験を行った。結果を表6に示す。
質塩化ビニル樹脂(以下、PVCという)、及びアクリ
ルニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体樹脂(以
下、AASという)に表2に示すプライマーNo. −1〜
No. −9を約20g/m2塗布し、60℃で15分乾燥させ
た後、先に調製したコーティング剤C−1を膜厚5μm
になるように塗布して、140℃で30分焼き付けし、
PVC及びAAS樹脂上にプライマー層及びケイ素アル
コキシド系コーティング層がこの順番に積層した試験体
T5−1〜T5−9を作成した。
いられる市販のエポキシ系プライマー「ポリノックス#
2000」(カナエ塗料(株)製)を約20g/m2(固型
分)塗布し、140℃で20分間乾燥後、コーティング
剤C−1を同様に処理した例であり、比較例8はプライ
マーを塗布しない例である。
験及び耐候性試験を行った。耐温水密着性試験は60℃
の温水に10日間浸漬した後の塗膜の性状を、耐候性は
デューサイクルウエザオ試験1000時間後の塗膜の性
状をそれぞれ観察した。結果を表7に示す。
ーを塗布し、調製したコーティング剤C−3を膜厚20
μm になるように塗布して、140℃で30分焼き付け
し、更にコーティング剤C−2を膜厚5μm になるよう
に塗布して、100℃で30分の乾燥した。
イ素アルコキシド系コーティング顔料層、ケイ素アルコ
キシド系コーティングクリアー層を、この順番に積層し
た試験体T6−1〜T6−9を作成した。
いられる市販のエポシキ系プライマー「ポリノックス#
2000」(カナエ塗料(株)製)を約20g/m2(固形
分)塗布し、140℃で20分間乾燥後、コーティング
剤C−3を塗布乾燥後、次いでコーティング剤C−2を
処理した例であり、比較例10はプライマーを塗布しな
い例である。これらの試験体を用いて、実施例42〜5
0と同様に試験を行った。結果を表8に示す。
マーを塗布し、乾燥した後、先に調製したコーティング
剤C−5を膜厚20μになるように塗布して、60℃で
30分焼き付けし、PVC及びAAS上にプライマー層
及びケイ素アルコキシド系コーティング層がこの順番に
積層した試験体T7−1〜T7−9を作成した。
用いられる市販のエポキシ系プライマー「ポリノックス
#2000」(カナエ塗料(株)製)を約20g/m2(固
形分)塗布し、140℃で20分間乾燥後、コーティン
グ剤C−5を同様に処理した例であり、比較例12はプ
ライマーを塗布しない例である。
0と同様に試験を行い、結果を表9に示した。
マーを塗布し、コーティング剤C−5を塗布、焼き付け
し、更に、コーティング剤C−4を膜厚5μmになるよ
うに塗布して60℃とで30分間乾燥した。PVC及び
AAS上にプライマー層及びケイ素アルコキシド液コー
ティング層がこの順番に積層した試験体T8−1〜T8
−9を作成した。
用いられる市販のエポキシ系プライマー「ポリノックス
#2000」(カナエ塗料(株)製)を約20g/m2(固
形分)塗布し、140℃で20分間乾燥後、コーティン
グ剤C−5を塗布・乾燥、次いでコーティング剤C−4
を同様に処理した例である。これらの試験体を用いて、
実施例42〜50と同様に試験を行い、結果を表10に
示した。
ラスチックに、耐候性、高硬度でかつ耐磨耗性が優れた
無機系コーティング層を長期的にクラックや剥離を生じ
させることなく密着させることができ、かつ、ケイ素ア
ルコキシド系コーティング層を常温及び低温でも形成で
きるため、基材にダメージや反りなど起こすことなくコ
ーティング層を形成することができる。
機質硬化体又はプラスチックは、高硬度で耐磨耗性に優
れているため、雨水、雪等に対して傷付きにくく、材料
を保護し、更に耐候性が優れるため、紫外線劣化も少な
く、また美観性も優れているため、建材への適用に最適
である。
あるときの本発明のシリコーンハードコート剤を塗布し
た試験体の断面図である。
あるときの本発明のシリコーンハードコート剤を塗布し
た試験体の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の(イ)プライマーと(ロ)ケイ素
アルコキシド系コーティング剤の組合せからなる、無機
質硬化体及びプラスチック基材用のシリコーンハードコ
ート剤。 (イ)下記の成分(A)、(B)及び(C)を含むプラ
イマー。 (A)(A−1)99.5〜75モル%のエチレン性不
飽和結合を有する単量体と、 (A−2)0.5〜25モル%の一般式:R1 SiXm
(R2 )(3-m)(式中、R1 はビニル基を含む一価の炭
化水素基又は3−(メタ)アクリロキシプロピル基、R
2 は炭素数1〜10の一価の炭化水素基、Xは炭素数1
〜4のアルコキシル基、炭素数2〜6のアルコキシアル
コキシル基及び炭素数2〜4のオキシム基からなる群か
ら選ばれた加水分解可能な基、mは1〜3の整数を表
す)で示される不飽和基含有ケイ素化合物とを共重合さ
せて得られる加水分解性基含有ビニル系共重合体; (B)有機溶剤; (C)シリコーン樹脂成分15〜70重量%及びエポキ
シ樹脂成分30〜85 重量%からなり、加熱により両者
を化学的に結合させて得られるエポキシ樹脂変性シリコ
ーン樹脂。 (ロ)一般式:(R3)n Si(OR4)4-n ( 式中、R3 はメチル基又はエチル基、R4 は炭素数1
〜4のアルキル基、nは0、1又は2を表す)で示され
るケイ素化合物及び/又はその加水分解物を主成分とす
るケイ素アルコキシド系コーティング剤。 - 【請求項2】 下記の(イ)プライマーと(ハ)ケイ素
アルコキシド系コーティング剤の組合せからなる、無機
質硬化体及びプラスチック基材用のシリコーンハードコ
ート剤。 (イ)下記の成分(A)、(B)及び(C)を含むプラ
イマー。 (A)(A−1)99.5〜75モル%のエチレン性不
飽和結合を有する単量体と、 (A−2)0.5〜25モル%の一般式:R1 SiXm
(R2 )(3-m)(式中、R1 はビニル基を含む一価の炭
化水素基又は3−(メタ)アクリロキシプロピル基、R
2 は炭素数1〜10の一価の炭化水素基、Xは炭素数1
〜4のアルコキシル基、炭素数2〜6のアルコキシアル
コキシル基及び炭素数2〜4のオキシム基からなる群か
ら選ばれた加水分解可能な基、mは1〜3の整数を表
す)で示される不飽和基含有ケイ素化合物とを共重合さ
せて得られる加水分解性基含有ビニル系共重合体; (B)有機溶剤; (C)シリコーン樹脂成分15〜70重量%及びエポキ
シ樹脂成分30〜85 重量%からなり、加熱により両者
を化学的に結合させて得られるエポキシ樹脂変性シリコ
ーン樹脂。 (ハ)下記の成分(a)、(b)及び(c)からなるケ
イ素アルコキシド系コーティング剤。 (a)一般式:(R5 )a SiY(4-a) (式中、R5 は各々置換又は非置換の炭素数1〜8の一
価の炭化水素基を表し、aは0、1又は2、Yは加水分
解性基を表す)で示される加水分解性オルガノシラン
を、有機溶剤又は水に分散させたコロイダルシリカ中で
部分加水分解して得られる、オルガノシランのシリカ分
散オリゴマー溶液; (b)平均組成式:(R6 )b Si(OH)c O
(4-b-c)/2 (式中、R6 は各々置換又は非置換の炭素数1〜8の一
価の炭化水素基を表し、bは0.2≦b≦2、cは0.
0001≦c≦3であって、(b+c)<4の関係を満
たす数である)で示される、分子中にシラノール基を含
有するポリオルガノシロキサン; (c)触媒。 - 【請求項3】 無機質硬化体又はプラスチック基材を請
求項1又は2のシリコーンハードコート剤で被覆したシ
リコーンハードコートされた物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139500A JP2901377B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-05-16 | 無機質硬化体及びプラスチック用シリコーンハードコート剤並びにシリコーンハードコートされた物品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8127891 | 1991-03-22 | ||
JP3-81278 | 1991-03-22 | ||
JP3139500A JP2901377B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-05-16 | 無機質硬化体及びプラスチック用シリコーンハードコート剤並びにシリコーンハードコートされた物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673329A JPH0673329A (ja) | 1994-03-15 |
JP2901377B2 true JP2901377B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=26422309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3139500A Expired - Lifetime JP2901377B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-05-16 | 無機質硬化体及びプラスチック用シリコーンハードコート剤並びにシリコーンハードコートされた物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901377B2 (ja) |
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JP3374368B2 (ja) * | 1996-12-24 | 2003-02-04 | 松下電工株式会社 | 付着性低減コーティング用樹脂組成物とこれを用いた塗装品 |
JP4041966B2 (ja) | 2002-06-18 | 2008-02-06 | 信越化学工業株式会社 | ハードコート剤及びハードコート膜が形成された物品 |
JP2005314616A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Shin Etsu Chem Co Ltd | シリコーンコーティング組成物及び被覆物品 |
US7857905B2 (en) * | 2007-03-05 | 2010-12-28 | Momentive Performance Materials Inc. | Flexible thermal cure silicone hardcoats |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4395463A (en) * | 1980-06-03 | 1983-07-26 | General Electric Company | Article comprising silicone resin coated, methacrylate-primed substrate |
JP2599452B2 (ja) * | 1989-01-10 | 1997-04-09 | 信越化学工業株式会社 | プライマー組成物とその用法 |
JPH0816211B2 (ja) * | 1989-06-02 | 1996-02-21 | 信越化学工業株式会社 | プライマー組成物 |
JP3102696B2 (ja) * | 1990-09-10 | 2000-10-23 | 日本エーアールシー株式会社 | 被覆組成物および該組成物を用いる被覆樹脂成形品 |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP3139500A patent/JP2901377B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0673329A (ja) | 1994-03-15 |
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