JPH0322287Y2 - - Google Patents

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JPH0322287Y2
JPH0322287Y2 JP1987031932U JP3193287U JPH0322287Y2 JP H0322287 Y2 JPH0322287 Y2 JP H0322287Y2 JP 1987031932 U JP1987031932 U JP 1987031932U JP 3193287 U JP3193287 U JP 3193287U JP H0322287 Y2 JPH0322287 Y2 JP H0322287Y2
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yarn
extensible
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molded sheet
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Description

【考案の詳細な説明】
〈考案の属する分野〉 本考案は成型シート用伸長性加工糸(以下、単
に“伸長性加工糸”と称することがある)に関す
る。更に詳しくは本考案は布帛に円滑な折れ曲り
性(成型性)と好ましい風合を与える伸長性加工
糸に関する。 〈従来技術〉 車輌の座席部、車輌のドアー部用には繊維材料
からなるシート材(以下、カーシート材と称す
る)が適用されているが、このシート材は通常捲
縮糸(特に加熱流体加工による捲縮糸)から構成
されている。このような捲縮糸からなるカーシー
ト材はその嵩高風合を有することから、外観ある
いは座つたときの感じには好ましいものがある。
しかし、周知の如くカーシート部材は車輌内の形
に成型されることが不可欠であるが、この成型性
の面では捲縮糸は十分な機能を有していない。 また、2種のフイラメント糸(フラツトヤー
ン)からなるトリコツトにおいて一方のフイラメ
ント糸に合成繊維の中間配向糸を配した布帛も知
られているが、この布帛は嵩性がなく風合的に満
足のいくものではない。 〈目的〉 本考案の目的は従来のカーシート材の欠点すな
わち風合的には優れているが成型性の面での機能
不足を解消し、両方の性能を具備した成型シート
用加工糸を提供することにある。 〈構成〉 本考案は、捲縮糸と同様の嵩性を有するタスラ
ン糸特に芯−鞘構造を有するTwo Feedタスラン
糸に注目し、嵩性には直接関与しない芯糸とし
て、合成繊維の中間配向糸の熱処理糸を配するこ
とによつて、その目的を達成したものである。 かくして、本考案によれば、糸足差を有し、糸
表面にループ、たるみを有する芯鞘構造の混繊・
交絡糸であつて、芯糸が10%以下の沸水収縮率、
70%以上の伸度を有する合成繊維の中間配向糸の
熱処理糸から成ることを特徴とする成型シート用
伸長性加工糸 が提供される。 以下、添付図面により本考案を説明する。図に
おいて、1はTwo Feedタスラン糸の側面図であ
つて、該糸は芯部のフイラメント糸2、および糸
表面に構成フイラメントによるループ、たるみ3
を形成する鞘部のフイラメント糸4から成つてい
る。本考案においては、前記芯部のフイラメント
糸(芯糸)として、合成繊維中間配向糸の熱処理
糸を採用したものである。ここで、該芯糸は10%
以下の沸水収縮率と70%以上の伸度という条件を
同時に満足することが必要である。 この10%以下の沸水収縮率は、染斑防止の面か
ら不可欠の要件である。一般に本考案の加工糸は
オーバーフイード巻取したチーズの状態でチーズ
染色に供されるが、このとき該糸の沸水収縮率が
10%を越えると、チーズ内外層間で過度の収縮斑
が生じ、染斑のある加工糸しか得られない。通常
の中間配向糸は伸度、沸水収縮率共に大きな値を
有する。例えば紡糸速度3000m/分前後で得たポ
リエステル中間配向糸(245de/48fil)の沸水収
縮率は60%前後、伸度は140%前後であり、この
ようなものは本考案の対象外である。 本考案では、このような中間配向糸を熱処理し
て沸水収縮率のみ10%以下に調整し、伸度を型追
従性を得るに必要な70%以上の水準を維持するも
のである。 前記中間配向糸をして低収縮、高伸度糸とする
ための熱処理条件(中空パイプヒーター使用)の
1例を以下に示す。
【表】 この熱処理熱処理中間配向糸としては、好まし
くはポリエステル、ポリアミド等からなり、その
複屈折率にして、0.025〜0.8の範囲にあるものが
用いられる。該複屈折率が0.025未満になると、
芯糸自身の実用性物性が確保されず、他方該屈折
率が0.8を越えると伸度が低くなり過ぎて伸長性
に乏しくなり、成型時の型追従性が得られなくな
る。 他方、鞘部のフイラメント糸(鞘糸)3として
は、一般に上記芯糸よりも伸度が低く、且つ実用
性物性の高い、ポリエステル、ポリアミド等から
なる延伸糸が採用される。 そして、かかるTwo Feedタスラン糸にあつて
は、一般に加工糸伸度が40以上であることが好ま
しくまた、糸全体としての嵩高風合、芯糸の鞘糸
との一体性を確保する上から、両糸の弛緩率(オ
ーバーフイード率)も好ましい範囲が存在する。
一般に、芯糸の弛緩率が高くなると、好ましくな
い現象(例えば、芯糸のフイラメントの一部がル
ープ、たるみとなつて糸表面に現出してくる)が
生じるので、鞘糸との絡み合いを十分に確保する
程度の弛緩率(高々8%)に抑えるのが適当であ
る。一方、鞘糸の弛緩率については十分な且つ適
当なサイズのループを形成して嵩高性、風合を得
る必要があることから、50〜200%の範囲にする
ことが好ましい。50%未満ではループ、たるみの
数が少なく従つて十分な嵩高性が得られない。他
方、この弛緩率が200%を越えると逆にループの
サイズが大きくなり過ぎたり、あるいは長大な
“たるみ”が生じて加工糸外観を損ねることにな
る。 そして、タスラン糸における芯糸と鞘糸との糸
足差が一般に10〜248%の範囲にあるとき、成型
性に優れたカーシート素材が得られることが判明
した。 尚、芯糸、鞘糸のデニール割合としては1:3
〜5:1の範囲にあればよく、また、夫々の糸の
デニール、フイラメント数は以下の範囲から適宜
選択すればよい。 [芯糸] ・デニール: 50〜900 ・フイラメント数:24〜72 [鞘糸] ・デニール: 75〜500 ・フイラメント数:24〜192 本考案に係る伸長性加工糸を得るに当つては公
知のTwo Feed方式のタスラン加工装置を用い、
その際芯糸は前記した如く2〜10%以下のオーバ
ーフイード下に、鞘糸は20〜250%のオーバーフ
イード下に同一のタスランノズルに供給すればよ
い。 〈作用・効果〉 周知の如く、マルチフイラメント糸の単糸で構
成されるタスラン糸は或る以上の荷重がかけられ
るとフイラメントがずるずると滑つてループが消
失するという、所謂ループ安定性に問題があつ
た。そこで、この荷重担持体としての機能を芯糸
にもたせ、他方ループ、たるみを形成するものと
して鞘糸を配するという、機能分担を図つたのが
Two Feedタスラン糸である。従つてこのような
タスラン糸にあつてはループの安定化という観点
から芯糸が伸びないことが前提となつていた。 しかるに、本考案はこの概念に逆行して芯糸に
合成繊維中間配向糸の熱処理糸すなわち物性的に
は未延伸糸に比べて格段に安定であり、他方伸度
の面では延伸糸に比べてより大きい糸を配するも
のであり、これにより以下のような顕著な効果を
奏するものである。 芯糸自から容易に伸長し易いので、ループ、
たるみを形成する鞘糸フイラメントへの伸長張
力が軽減される。従つて、本考案の加工糸から
なる布帛は成型時の型追従性に優れているばか
りでなく、成型に伴うループ、たるみの消失の
程度も少なくなり(延伸糸が芯糸の場合に比べ
て(加工糸のその分だけ嵩高風合が維持され
る。 芯糸である中間配向糸の熱処理糸は、通常鞘
糸として採用される延伸糸に比べて染着率が高
い。本考案は濃色に染色される芯部分が存在す
るので、雅趣に富んだ色の深みが表現され、車
輌内でのインテリア効果が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案に係る伸長性加工糸の側面図
である。 1……伸長性加工糸(Two Feedタスラン糸)、
2……芯部のフイラメント、3……鞘部のフイラ
メントによるループ、たるみ、4……鞘部のフイ
ラメント。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 糸足差を有し、糸表面にループ、たるみを有
    する芯鞘構造の混繊・交絡糸であつて、芯糸が
    10%以下の沸水収縮率、70%以上の伸度を有す
    る合成繊維の中間配向糸の熱処理糸から成るこ
    とを特徴とする成型シート用伸長性加工糸。 (2) 芯糸が、沸水収縮率6%以下のポリエステル
    中間配向糸である実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載の成型シート用伸長性加工糸。 (3) 芯糸が、沸水収縮率6%以下のポリアミド中
    間配向糸である実用新案登録請求の範囲第(1)項
    記載の成型シート用伸長性加工糸。 (4) 芯糸が、伸度90%〜180%のポリエステル中
    間配向糸である実用新案登録請求の範囲第(1)項
    または第(2)項記載の成型シート用伸長性加工
    糸。 (5) 芯糸が、伸度90%〜180%のポリアミド中配
    向糸である実用新案登録請求の範囲第(1)項また
    は第(3)項記載の成型シート用伸長性加工糸。 (6) 鞘糸がポリエステルの延伸糸である実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載の成型シート用伸長
    性加工糸。 (7) 芯糸の弛緩率が2%〜10%である実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の成型シート用伸長性
    加工糸。 (8) 鞘糸の弛緩率が20%〜250%である実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載の成型シート用伸長
    性加工糸。 (9) 芯糸と鞘糸との糸足差が10%〜248%である
    実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の成型シー
    ト用伸長性加工糸。
JP1987031932U 1987-03-06 1987-03-06 Expired JPH0322287Y2 (ja)

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JPS63140079U JPS63140079U (ja) 1988-09-14
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